RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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「Hidden Figures: The Album」
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Taraji P. Henson、Octavia Spencer、Janelle Monaeが主演した同名映画のサントラ盤、『Hidden Figures: The Album』を御紹介。映画『Hidden Figures』は人類初の月面着陸を成功させた1969年のアポロ11号計画をはじめとし、米ソの宇宙開発競争に沸く当時のNASAで、数学者として貢献した3人のアフリカン・アメリカン女性の史実を基に描いた映画だそう。この映画の制作にはあのPharrell Williamsが関与したことと、SSWのJanelle Monaeが主演していることでも、音楽好きの間では話題になっていましたね。しかし本作は映画の内容も彼女達の演技も素晴らしく、映画通をも唸らせる一本としてかなりの高評価をあちこちで得ているみたいです。
その映画は観ていないのですがサントラ聴いた感想でも・・・・・・まず本作はずっと無敵売れっ子状態のPhatrrell Williamsが全曲のProduceを担当しているという事で、Pharrell Williamsのこの映画に賭ける意気込みが伝わってきます。まずはそのPharrell Williamsが歌う「Runnin'」(Vocal ArrangementにKirk Franklin関与)で幕開け、チッタチッタと叩くドラムスとハンドクラップ、反り返る様に鳴る鍵盤音が芳醇なソウルチューンの中で、Pharrell Williamsの影が踊る様な線の細いヴォーカルが幾重にも弧を描きながら落ちてゆく感触がナイス(螺旋)。ベリベリと剥がすように唸る弦音が振動を増幅させながら疾走し、そこに金属ホーンの音色がザクザクとブッ刺さる「Crave」は、こういうザクザクに棘立ったトラックだからこそ、Pharrell Williamsのアルミニウムのように柔らかくも金属的に輝くファルセットが活きます。「Surrender」はLalah HathawayとPharrell Williamsの共演曲で、タツタツタツと叩く炭酸みたいに弾けるドラムスが爽快感を演出し、その中でフルーティだけど重たい甘味をキレコクたっぷりに味わせてくれるLalah Hathawayと、柑橘系の果汁の役割を果たすPharrell Williamsの相性が抜群に美味しい。ドゥーワップとは言わないかもだけれど、ゴクゴクと飲み下すようなビートがジューシーさを感じさせる瑞々しいファンクチューン「Mirage」はMary J. Bligeが登場、骨太でタフながらもエレガントなヴォーカルで艶やかにバキ折るMJBが最高です(痺)。いかにもPharrellらしいサウンドの骨組みだけで継ぎ接ぎし、その隙間から覗く火花のようなPharrellのファルセットヴォーカルを愉しむ展開ファンク「Able」。Alicia KeysとPharrellの共演となる「Apple」は、ゴム玉のように硬く歪み跳ねるビートと指スナップで進行しつつ、Alicia Keysと共にフローラルな鍵盤音が舞い散るのが美しい。映画にも出演しているJanelle Monaeが登場し夢見心地な甘美なヴォーカルを漂わせる「Isn't This The World」は、いかにもJanelle Monaeらしいパステルで描いた絵本のように淡く優しい音色の展開で、ふわふわと宙に舞い上がってしまいそうな綿飴ソウル曲でグッド。本作のPharrellソロ曲の中で僕が最も好きなのは、クリスタル製のメリーゴーランドみたいな煌びやかな音色がクルクルとドリーミーに廻る「Crystal Clear」で、Pharrellのガラス細工のように繊細なファルセットにもお似合い。バチンバチンと引き千切り裂けるようにホーンやドラムスが四方八方へ飛び散る「Jalapeno」は最高にクレイジーでカッコイイ、Janelle MonaeとPharrellの共演曲でこういうシンプルにホットスパイシーなトラックは刺激的で痛快でグッド。最後を締め括るのはレジェンドKim BurrellとPharrellが共演した、Pharrell解釈の乾いて極彩色なゴスペルチューン「I See A Victory」で、聴いていて心がウキウキ踊り明け透けに多幸感を味わえるのは「Happy」と同じ方程式かなと。

こういう王道なソウルやゴスペルっぽい曲を線細く創り上げられるのは、確かにPharrell Williamsの凄いところ。なんだけどやはり物足らなさが半端じゃない、彼にはやはりChad Hugoが必要不可欠だと思うのは僕だけですか(疑問)。それこそこういう系統でも、Beyonceの「Work It Out」とかはグリグリに捻れていてエッヂーだったし、ああいうのこそPharrell、というかThe Neptunesにしかやれないファンクソウルだと思うんだけれどなー(惜)。しかし参加面子はやはり豪華ですし、映画同様に要チェックなのかなとは思いました。







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The Game「1992」
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またもや最盛期を迎えているLAのタフガイ、The Gameの通算八作目となる『1992』を御紹介。G-Unitとの決別でとんだトラブル野郎かと思いきや、その後はあまりいざこざもなくコンスタントに豪華なゲストを招いて作品をドロップしているThe Game。2015年には傑作と誉れ高いデビューアルバム『The Documentary』の続編となる、『The Documentary 2』と『The Documentary 2.5』を立て続けにリリースするという力技も魅せてくれました(凄)。それだけでも凄いのに、The Gameは止まる事を知らずに翌06年にもこの『1992』をリリースしました。このジャケットの感じはやはり、当時のDeath Row Records的なグラフィティを意識したものなのでしょうか。
という訳で脱線してしまう前に本題に・・・・・・まずはBongoとThe Chemists Createが共同制作し、サンプリングにMarvin Gaye「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」を使用した燻し銀な「Savage Lifestyle」で幕開け。前半部分はネタ元の持つ艶やかでスモーキーな雰囲気の中で、The Gameの紫煙のような熱を帯びたラップが燻り、後半部分ではDigable Planets「Black Ego」のドラムビートを鉄骨のように組み込み、タフで骨太なラップを飛ばすという切り替え部分が憎い。「True Colors / It's On」も再びBongoが制作を担当、Ice T「Colors」にBloods & Crips「Piru Love」、Mystikal「Here I Go」と複雑なネタ使いを披露。キュルキュルとキメ細かに擦り捲る音色がまるでドリルのように、鉄鋼じみたトラックを削り穴開け、そこに鉛玉のようなThe Gameのハードなラップがぶつかり跳ねるのが痛快。JP Did This 1が制作した「Bompton」はThe D.O.C.「It's Funky Enough」をサンプリングに使用、なのでいかにもなオールドスクール的なロックカットなループを延々回し、その中でThe Gameが厳つくてゴツゴツしたラップを転がす大味な感触がイイ。これまたLA西海岸なフルーティテイストがたまらなくツボな「F**k Orange Juice」はGameとBrian Summerの共同制作で、Grandmaster Flash and the Furious Five「The Massage」を大ネタ使い(堂々)。やっぱり三十路オーバーな僕としては、こういう果肉たっぷりに絞ったような甘酸っぱい音色は耳を奪われるし、The Gameのビチビチと跳ねるような砂利っぽいラップもこういう風合いにバッチリとフィットで好き。「The Juice」はThe Chemist Createが制作を担当した哀愁メロウなミッドで、黒く滲むようなトラックに少し射影の効いたThe Gameのラップと、客演のLorine Chiaの艶やかに濡れたヴォーカルもナイス。同じくThe Chemist Createが制作した「Young Niggas」は、枯葉の落ちるように散るピアノ鍵盤の音色が物悲しく、そこに木枯らしのように乾いて鳴るThe Gameのラップが渋い。W.L.P.W.Rが制作した「The Soundtrack」ではClams Casino「I'm God」をサンプリング、ネタ元の持つ冷たく鋭利な感触がThe Gameのラップと共に結晶化され、歪で鋭利な輝きを冷たく放ち、そこに少しErykah BaduめいたLorine Chiaのねっとりと絡まるヴォーカルも素敵。Bongo制作の「I Grew Up Wu-Tang」では、そのWu-Tang Clan屈指の名曲「C.R.E.A.M.」をネタ使い。それこそ黒いファンクにクリームを混ぜたようなほろ苦なメロウチューンで、The Gameの極めて焙煎された苦味のあるラップの味が引き立ちます。またもやBongoが制作した「However Do You Want It」では、Soul II Soul「Back to Life (However Do You Want Me)」をサンプリング使用、こういうセンチメンタルなネタ使いながら、トリップ感のあるピッチの糸引く感触が面白く、単語単語が砂金のように粒立ったThe Gameのラップがキラキラ輝きます(眩)。なんとあのCool & Dreが制作を担当した「Baby You」ではJason Deruloが客演参加、サンプリングにはThe Dells「You Can Depend on Me」を使用。まるで星空をそのまま液体に溶かしたようにキラキラと甘いトラックも抜群に反則ですし、そこにThe Gameのダイヤ原石のような硬いラップと、Jason Deruloのこれでもかというぐらいフルーティで甘酸っぱいヴォーカルがもう最高です。「What Your Life Like」はPhonixが制作した鉱物チックな硬い輝きが瞬く、鉱山掘削系のトラックでだからこそThe Gameの礫のようなラップとも相性が抜群。最後はTycoonが制作した「92 Bars」で90年代のJust Blazeを思わせるような、ビリビリと直線系の電撃シンセが交錯するエッヂーな一曲。本作はここまでなんですがアルバムにはもう一枚、ボーナスディスクが付属されていまして。それにはなんとJremihを客演に招いた話題曲「All Eyez」が収録されています。この曲はあのScott Storchが制作をしていて、ほどよくトロピカルで爽やかな音色が走るスカイブルーチューンで、熱っぽい風を受けて駆けるThe Gameと、柑橘系の果汁を滴らせるJeremihのヴォーカルがナイスアクセントでおまけ扱いが不思議です。

特にこれという突出したトラックこそ無いけれど、最近のThe Gameはそれほど客演に頼らず、淡々とラップを繰り出すのが渋くてカッコイイので許せます(痺)。もともとラップとフロウ(というか声質)は抜群だけれど、フックとかがイマイチな感は否めないThe Game、でもその無骨さがスッと三十路には入ってきます(笑)。






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僕が選ぶ2016年アルバムTop10[R&B部門]
さてさて年間総決算のもう一方、2016年のTop10、R&B部門の発表で御座います。
R&Bも今年は大豊作、とまあ毎年そう書いているんですが。
新星もベテランも入り混じって素晴らしい作品をリリース、こういう感じが一番いい。
前以って書くことは特にはないので、早速ランキングに入ります。
今年の選出は2015/12/16から2016/12/10までの発売盤が選考対象です。



第十位  Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』
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まずは第十位、Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』を選出です。もうこれに関しては、僕の大好きなPhonteとEric Robersonががっつりタッグを組んだってだけでランキング入り確実でした(笑)。度々コラボはしていた二人なので息もピッタリ、製作陣も彼らと近しい面々だったので、良い意味で想定内な安心保証な一枚でバッチリでした。もう最近では流行らなくなったネオソウルという感触を思い出させてくれた、良質ビターな一枚。
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第九位 Monica『Code Red』
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それでは第九位ですが、Monica『Code Red』に決めました。きっとこれって巷ではそこまで評判にもなっていないし、当のMonicaにとっても彼女の諸作品に比べて、そこまで大きなヒットや大きな評価は得ていないかもしれません。それでも僕にとっては現状のR&Bに対し、緊急事態だと宣言しより真摯にR&Bと向き合った本作は聴き応え抜群でした。昔ながらのR&Bの要素を使いつつも、ちょっとずつ更にアップデートしたサウンドもグッド。特にTimbalandと組んだ楽曲群はとても独創的で素晴らしく、ここ最近のTimbaland仕事の中でも群を抜いてカッコ良かったと感じています。
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第八位 Solange『A Seat At The Table』
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さてさて第八位ですが、Solange『Seat At The Table』をチョイスです。Solangeの本作は偉大なる姉上、Beyonce超えをも囁かれるほどの意欲作。やはり僕としてはあのRaphael Saadiqが完全関与というだけで高得点を叩き出しましたが、それだけでなくそんなRaphael SaadiqとSolangeの作り出す世界感は素晴らしく崇高で凛々しい。SolangeもBeyonceに負けないチャレンジ精神の持ち主で、これほどまでに濃密でいて静寂にして気高い一枚を作れたことに驚くばかり。もっと早くリリースされていて聴く回数が多くなったら、もっと上位だったと思います。
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第七位 Tweet『Charlene』
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そして第七位には、Tweet『Charlene』を選択です。Tweetにとっては約11年ぶりのカムバックとなった本作、やはりずっと待っていた一ファンとしてはそれだけで感無量で御座いまして。しかし11年のブランクをまったく感じさせない抜群の仕上がりで、デビュー時から得意とするアコースティックで清らかなサウンドスタイルでTweetらしさを存分に発揮。それこそ小鳥のさえずるようなTweetの歌声は唯一無二、完璧な復帰作でした。
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第六位 Tory Lanez『I Told You』
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折り返しとなる第六位に、Tory Lanez『I Told You』がランクイン。本作に関しては当初からR&B盤にするかRap盤にするか迷っていたんですが、思った以上にTory Lanezが歌っていたのでこちらの部門での選出。まさに現代のサウンドをきっちりと提示した作風ながらも、柔軟なラップを織り交ぜて甘く毒々しいヴォーカルでゆらゆらと歌い上げるTory Lanezは極めてキャラが立っていました。トラックメイクも出来るみたいですし確実に次世代を担う一人、次回作への期待も込めてこの順位です。
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第五位 Corinne Bailey Rae『The Heart Speaks In Whispers』
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さていよいよ第五位、Corinne Bailey Rae『The Heart Speaks In Whispers』を選出。デビュー時にはまったく鼓膜に響かなかったCorinne Bailey Raeがまさかの高順位、これには僕が一番驚きだったりして(笑)。しかし前作『The Sea』から僕の評価が激変した彼女ですが、本作での電子音をほどよく散りばめながらアコースティックなサウンドをなめらかに滑らせた水彩画のような淡い色彩使いが素晴らしい。あまり話題にならなかった気がするんですが、もっと高評価されて然るべきと思う一枚。
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第四位 Jaheim『Struggle Love』
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さあ第四位はこれ、Jaheim『Struggle Love』で御座います。ハッキリ言ってこれまでのJaheim作品とそこまで変わったところはないんです、でもそれがかえって良いといいますか、沁みた。これでもかという程に温かく柔らかなJaheimのソウルフルなヴォーカルが存分に味わえる極上ソウル盤で、Jaheim自身もこれまで以上に悠々と伸びやかに歌い上げているように感じられてグッド。結局はこういう正真正銘のソウル曲に心が震えるんです、マストピースな一枚。
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第三位 Anthony Hamilton『What I'm Feelin'』
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いよいよの第三位は、Anthony Hamilton『What I'm Feelin'』を選出です。これもとにかくよく聴いた、今までのAnthony Hamilton作品の中でも一番聴いたのがコレかもしれません。Anthony Hamiltonもそれこそソウルフルという趣なんですが、それでもカントリーっぽさやブルースっぽさが滲んでいて、彼でしか練り出せない渋味がとっても素晴らしかった。ベテランならではの経験則が大いに輝いた甘いソウル盤で最高、Anthony Hamiltonのヴォーカルもまた唯一無二だから未来永劫愛されます。
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第二位 BJ The Chicago Kid『In My Mind』
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惜しくもの第二位は、BJ The Chicago Kid『In My Mind』を選出。BJ The Chicago Kidに関してはデビュー前からずっとずっと待っていたので、そういった時間も含めデビューできた祝福もこめて。とは言っても別に贔屓しての評価ではなくて、僕をそれだけ焦らしてくれただけあって素晴らしい出来栄え、とてもデビューアルバムとは思えない成熟した一枚で驚嘆で御座います。なんというか世代的には新世代ですしサウンドも斬新なんですが、BJ The Chicago Kidの少し擦れたヴォーカルなんかが重なると、途端に鋭角ソウルフルに変化して鮮烈でいて温かな輝きを放っておりました。
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第一位 Usher『Hard II Love』
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栄えある第一位には、Usher『Hard II Love』を選出しました。これまでちょっとEDM路線に走っていたUsherが、そこで磨いたサウンドの延長線上に再びR&Bを落とし込んで研磨した意欲作、だと僕は感じました。Usherのような大スターはあまり保守的にはなれないだろうし、かといって派手にやると僕みたいなR&Bフォロワーからは落胆されてしまうジレンマを抱えているように思うのですが、本作ではそのバランスが絶妙にして粋で、なおかつ進化していたのが素直に凄いと感じました。トレンドは万全に踏まえつつも、Usherらしいステップで華麗に横断し舞ってみせてくれた素敵な一枚にただただ拍手喝采。
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.........という訳で、これが私の今年の好きな10枚で御座いますが、いかがでしょう。
今年で迷ったなーと思うのは、Craig David『Following My Intuition』Silk『Quiet Storm』Rihanna『Anti』あたりでしょうか。
このブログでは結局書けず終いなのですが、勿論BeyonceやMaxwell、Alicia Keys、After 7なんかも購入済みで聴いていたんですが、それも含めてのこの順位で御座います。
あとは今年亡くなってしまい遺作となってしまったPrince『HITnRUN Phase Two』も最後まで迷ったんですが、やはりこの作品はこれまでの楽曲の寄せ集め的で、Princeならばもっと完璧な一枚を作れたと思うので、あえて外しました。
Anderson .Paak(これも書けていないまま)やGallantが入っていない時点で阿呆と思われているかもしれませんが(笑)、皆様のランキングとはどう違っていましたでしょうか?



※番外編 Raury『All We Need』
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昨年の選考対象盤から選ぶ番外編、今年はRaury『All We Need』を選出。いやーこの盤も昨年時点でかなり迷い、Top10圏内を出たり入ったりしていたんです(苦心)。そもそもR&Bといえる感じではないので迷ったんですが、結局は年を越してもずっとハマっていてリピートしまくりだったんです(虜)。僕自身がインディゴブルーソウルと形容したヴォーカルとサウンドはあまりにも瑞々しくて繊細、Andre 3000とかに心酔している方には是非ともお勧めしたい、今更ですが類い稀な才能の持ち主でございます(墨付)。
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僕が選ぶ2016年アルバムTop10[Rap部門]
さあ、2016年もあと残りわずかとなりました。
息子も2歳になり、あれやこれやと育児が増えて、億喜一憂の日々。
やはり息子を寝かしつけるのに必死で、彼が寝る頃には僕も寝ている始末。
夜中に書こうと思うブログも滞り、買ったアルバムで書けていない盤も多数。
しかし、音楽自体は昨年よりも聴けた気がする。
読書やポケモンに走る頃が無かったし、そういう意味では息子も少しだけ、
手がかからなくなっているのかも。
という訳で、少ない時間の中で楽しんだ盤の中から厳選。
今年もRap部門は若手が大活躍、本当に勢いが凄くて新陳代謝が激しい。
世間様とはいつもずれた選出になる、個人ブログの極みである僕。
ですが、今年は結構順当なランキングに落ち着きましたね。
今年の選出は2015/12/16から2016/12/10までの発売盤が選考対象です。



第十位  Z-Ro『Drankin' & Drivin'』
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続いて第十位には、Z-Ro『Drankin' & Drivin'』を選択。Z-Roに関してはベテランながらも年間Top10には初ランクイン、これはもうZ-Roの味を出せるMCは他にいないし、だからこそ痒いところに手が届く的な一枚でお気に入りでした。今年も勿論Drakeが猛威を奮った訳ですが、Drakeとはまた違った極太で重たいメロディアスなラップが凄く心地よく、結構リピートしている自分がいて驚き。ダラダラと重たく鳴るトラックたラップは蔓延しているけれど、ここまで豪快にメロディアスという盤はそう無いです。
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第九位 Domo Genesis『Genesis』
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それでは第九位は、Domo Genesis『Genesis』がランクイン。Domo Genesisもアルバムデビューをずっと待っていたMCで、その期待も軽々と超えてしまった素晴らしい一枚。霞んだトラック群の中で怪しく光るDomo Genesisのスモーキーなラップが最高にイルで、それでいて滑らかでしなやかな感触もあるピンボケ感が御洒落でカッコイイ一枚。Domo Genesisのラップも弾力があって沈鬱とはしていなくて、こういう消泡感がまた淡くて良かったという印象。
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第八位 Twenty88『Twenty88』
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それで第八位には、Twenty88『Twenty88』を選出です。この盤に関してはまずRap部門に入れるのかどうかでも迷ったんですが、僕の中ではBig Seanが主役(軸)だという結論に至りこの部門で登場です。たった8曲です、たったの、それでも本作はとてつもなくクールでスタイリッシュでセクシーだった(衝撃)。Big SeanとJhene Aikoの美男美女タッグの相性も勿論抜群で、この二人の持つふわふわ感が押し付けがましくなくて好感持てました。
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第七位 Elzhi『Lead Poison』
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さてさて第七位には、Elzhi『Lead Poison』をチョイス。ハッキリ言ってそこまでSlum Villageが大好きということもないので、その所属メンバーであるElzhiのソロ作もすごく期待して買った訳でもなかったんです(失礼)。でもそれを猛烈に謝りたくなるほど、いかにもな渋くて御洒落でタイトな一枚になっていて無心で没頭できるカッコイイ一枚で、結局はけっこう再生回数が伸びたんです。巷であまり話題になっていなかったというのもあり、この個人ブログで高得点をつけておきます。
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第六位 YG『Still Brazy』
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折り返しの第六位には、YG『Still Brazy』をチョイスしております。YGの本作に関してはまず盟友DJ Mustard抜きでも、まったく格好良さを削がれずにキープしていたことに脱帽しました。トラック的にもガチガチの西海岸トラックで固めていて、YGの厳つく尖って暴発的なパワーに満ちたラップが、もうN.W.A.の再来のようでビリビリに痺れました。ハッキリ言ってトラック的にはほぼ同系統のものが続くんで中弛みしそうなんですが、そこにYGの鉄骨のようにしっかりとした骨組みが入ることで、最後まで一直線に駆け抜けることができる渋さ。
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第五位 Joe Budden『Rage & The Machine』
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それでは真ん中の第五位、Joe Budden『Rage & The Machine』を選出です。Joe Buddenもやはり三十路の僕には最高の手練れMCでありまして、単純に彼が好き。しかしそのJoe Buddenがこれまた僕の大好きなArrab Muzikとガッツリ手を組んで一枚作っちゃったんだから、もう垂涎必至な訳です。客演陣も僕の大好きな人たちが招集されていて、濡れるようなメロウな曲から、ビートの立ったハードな曲まできちんと取り揃えた抜け目なしの一枚。
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第四位 Travis Scott『Birds In The Trap Sing McKnight』
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そうして第四位には、Travis Scott『Birds In The Trap Sing McKnight』を選択。ハッキリ言ってここから上位はかなり肉薄していて、かなり迷った、特にTravis Scottのこの盤は迷いました。買ったのがかなり今年の後半だったのでそれが響いた、もっと中盤で買っていてリピート再生が多かったらTop3に入ったかもしれません。現在のトレンドであるTrap Musicを、Futureとはまた違った感触で進化させたそのセンスの良さが圧巻。最初はTravis Scottにハマると思っておらず買わないつもりでいましたが、なんとなしに買って聴いて一発で虜になりました。今となっては、Rihannaと一時期ロマンスの噂があったのも納得で御座います。
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第三位 Danny Brown『Atrocity Exhibition』
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それではいよいよ第三位、Danny Brown『Atrocity Exhibition』がランクイン。簡単に言ってしまうと、今年中で最もぶっ飛んでいて狂っていた一枚が僕の中でコレ。でもそんな狂気の沙汰もすべて緻密に計算されているのだろうと思わせる、Danny Brownの華麗な毒使いが素晴らしい。Danny Brownは奇を衒う意図でこういうことをやっているんではなく楽しんでいる、いうなれば愉快犯な訳でそれが痛快で聴いていて刺激的でクセになってしまった一枚です。
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第二位 A$AP Ferg『Always Strive And Prosper』
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惜しくもの第二位、A$AP Ferg『Always Strive And Prosper』がランクイン。今年のRap盤でも最も全方位攻撃を実践していたのがこの盤だと思っていて、まさに鉄壁だと思わせた一枚。Skrillexを招いたEDMを凝結させたような「Hungry Hum」、Chris BrownとTy Dolla $ignのダブル使いで贅沢なメロウを練り上げた「I Love You」、実母と共にChuck D御大を招いた重厚ドラマチックな「Beautiful People」などなど。でもやはりトドメだったのは、Missy Elliottを招いたディスコ調のダンサブルアッパー「Strive」の破壊力。そんな色彩豊かなトラックのどこでも変幻自在にラップを詰め込むA$AP Fergの意外なほどの器用さ、やはり天晴れで御座います。
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第一位  A Tribe Called Quest『We Got It From Here…Thank You 4 Your Service』
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そして栄えある第一位は、A Tribe Called Quest『We Got It From Here…Thank You 4 Your Service』を堂々選出。本来ならば年末にリリースされた本作はやはりどうしても聴いた回数も他と比べて少なく、そういう意味ではもう少し下位になってもおかしくないんです。がしかし、良い意味で、もうずっと聴いている一枚に感じられ、やはりそれは僕とATCQのこれまでの関係性と、従来のサウンドを従来の仲間達と繰り出してくれたからなんだと思います。まだ本ブログでは感想を書けていないんですが、年末はもうずっとループで聴いていたのが本作で、やはりATCQは不滅なんだと実感させてくれた素敵な再会盤で御座います。



.........という訳で、これが私の今年の好きな10枚で御座いますが、いかがでしょう。
今年もいろいろ迷いまして、最後までTop10圏内で迷ったのがFreeway『Free Will』Rae Sremmurd『SremmLife 2』Common『Black America Again』あたりでしょうか。
最近はさすがに頑固な僕も折れて、若手の作品も素直に聴くようにはなりました(笑)。じゃないと素直に楽しめない、これだけ多くの才能が出てくるんだから、聴けるうちは聴いておきたいと思うようになりました(改心)。
と言いつつ、ATCQがサクッと第一位に座するのは、やはり僕の最後の意地でしょうか。
でも、今年はけっこう順当な並びな気がします、皆様いかがでしょうか?



※番外編 Dizzy Wright『The Growing Process』
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昨年のリリース作品でTop10漏れした盤から選ぶ番外編、今年はDizzy Wright『The Growing Process』を選出しておきます。昨年のTop10記事でも惜しくも選出漏れした一枚として記している本作、結局は今年になっても聴いていてその渋さがじわじわと五臓六腑に染みたという揺るぎない事実。けして派手さもなければ目新しさもないんですが、きっと三十路以上ならば嫌いになれない堅実さ、Lazie BoneとKrazie BoneのBone二刀流がやはりズルい。
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Royce Da 5'9" 「Layers」
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Eminemと同郷のDtroit出身の苦労人MC、Royce Da 5'9"の通算六作目となる『Layers』を御紹介。Royce Da 5'9"といえばまずは、同郷のEminemのデビューアルバム収録の「Bad Meets Evil」で客演し、その後そのままBad Meets EvilなるユニットをEminemと組みアルバムもドロップしております。あとはドリームユニットSalughterhouseの一員としても有名ですし、DJ Premierと組んだPRhymeも素晴らしかった男です。という訳で実力は折り紙つきながらもあまり目立たない気がするRoyce Da 5'9"ですが、こうしてまた新作を届けてくれて嬉しい限り。ちなみに全てのRoyce Da 5'9"作品を持っている訳ではないんですが、ジャケは覚えていて本作が一番カッコイイと思います(個人的)。
という訳で早速とどんな内容を感じたかをあるがままに・・・・・・まずはS1とJ. Rhodesが共同制作した「Tabernacle」はピアノ鍵盤がチクチクと砂埃のように舞うラフな一曲で、Royce Da 5'9"の太くもしなやかで変幻自在なラップが吹き抜けるのがクール。Mr. Porterが制作を担当した「Pray」は電子鍵盤の音色がダラダラとRoyce Da 5'9"の焦がすような熱波ラップで溶けるのがホットで、そこにバツバツとシンプルに秘孔を突くようなドラムスが鳴るのも硬くてグッド。はち切れそうなホーンとドコドコベタベタと張り付くようなドラムスが、まるで練り出すような独特の感触グルーヴを生む「Hard」はAntman Wonderが制作、Royce Da 5'9"がラップと歌を両刀使いするのもナイス。続く「Startercoat」もMr. Porterが制作しており、分解して得たビートとシャウトと毒シンセの部品を歪ながら美しく組み立てたアッパーで、この毒々しくもガチガチの固体固体したトラックにRoyce Da 5'9"の掘削ラップが映える(見事)。「Wait」は敏腕のJake Oneが制作を担当して、これはいかにもJake Oneらしいソウルネタっぽいボウボウと火と黒煙を吐くようなトラックで、轟々と突き抜けるRoyce Da 5'9"とも相性抜群。「Shine」は嬉しいことに僕の大好きなNottzが制作を担当、ポムポムと叩くパーカッションのビートにシャラシャラと流れる音色がどこかナイル川のようなエキゾチックさを醸し出す流麗曲で、さらさらと変形しながら柔軟に流すRoyce Da 5'9"も抜群に渋い。DJ Khalilが制作した「Flesh」では弦音をゆらゆらと燻らせるような煙たいグルーヴが渋くて、木炭をエネルギーに滑走するようなRoyce Da 5'9"の焦げたような黒さが輝く一曲でカッコイイ。同じくDJ Khalilが制作を担当した「Misses」もソウルフルなトラックを下敷きにした様なモノクロ版画なトラックが激渋で、客演のK. Youngの青臭いヴォーカルがじんわりとぼけた色彩を滲ませるのが美味。Pain Oneが制作した「Dope」は真白な半紙に水墨で描く様なトラックとRoyce Da 5'9"の構図もドープだけれど、とにかくLoren W. Odenの野太くてソウル味濃厚タラタラなヴォーカルがもう鼓膜をとろけさせるという反則技です(骨抜)。無機質に平坦に鳴るビートが群衆の行進のように厳かに響く「America」はS1とEpikhが共同制作、これが鈍器のようで意外にも鋭利なRoyce Da 5'9"のサクサクと切れ味のあるラップにシンクロしていて妙味。Mr. Porter制作でPusha TとRick Rossが客演参加した表題曲「Layers」は、これだけキャラの立ったMCが居並ぶ事でシリアスなトラックに奥行きができた一曲。またまたMr. Porterが制作し、そのMr. PortrerのTiaraが客演参加した「Quiet」は、これも湿度を抜いてカピカピに乾燥させたようなビートがパリパリと鳴るのがクールで、砂塵のようにエフェクトかかったMr. Porterのフックも、キュートでいて派手なTiaraのラップもクール。「Gottaknow」はS1とEpikhが共同制作した弦リフに冷気を纏わせ氷結させたようなトラックで、Royce Da 5'9"のパチパチと炭酸のように弾けるラップが耳に残ります。最後はMr. Porterが制作した「Off」で伸び切ったテープでソウル曲を流したような弛緩メロウが神懸かりで、そんなだるんだるんな波線上でもバチッと硬く転がるRoyce Da 5'9"のラップは流石。

安定感ある重厚な一枚でやはり燻し銀、個人的にRoyce Da 5'9"のフロウはそこまで好きでもないですが、それでも彼がラップ巧者だという事は分かります。今回はなかなかMr. Porterの出番が多かった訳ですが、Mr. Porterの作るトラックもピリピリと香辛料が程よく効いたスパイシーさが美味で好みなので良かったです。たしかPRhymeの二作目も準備中とアナウンスされているので、そちらにも期待したいと思います。






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JoJo「Mad Love.」
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12歳でレーベル契約し13歳でメジャーデビューを果たした歌姫、JoJoの通算三作目となる『Mad Love』を御紹介。当時から13歳とは思えぬ抜群の歌唱力で僕らの度肝を抜いたJoJo、生まれが1990年ということでまだ26歳だという事に驚きです(笑)。デビュー作『JoJo』も2nd『The High Load』もKwameやB!nk、The Underdogs、Soulshock & Karlin、Mike City、Swizz Beatz、Sean Garrett、Scott Storch、Jonathan "J.R." Rotem、Ryan Leslieと名立たるR&Bの名手が揃い踏みで楽曲提供していたので、それこそR&B好きに優遇されていた印象のあるのがJoJoです。しかし2006年リリースの2ndから音沙汰無し、あったといえばKeri Hilsonの「The Way You Love Me」のMVにBoots役でちょっと出演したいたぐらい(映画やTVドラマで女優業はやっていたみたい)。あれから10年もの時を経て遂にJoJoが復活、大人のセクシーな女性になって復活ということでやはり三十過ぎのおじさんは買いました(笑)。
という訳で涙をこらえながらの感想をちょこっと・・・・・・まずは粉雪のようなピアノ鍵盤がはらはらと切なく優しく降り積もるJussifer制作の「Music.」でスタート、この曲は普通ならばエンディングだろうに(突飛)。しかし、もうMariah Careyにも負けないドラマチックで繊細で可憐なJoJoのヴォーカルがなんとも切なくて、雪原のように澄んで真白なトラックに舞って輝くのがたまりません。同じくJussiferが制作を担当した「I Can Only」ではAlessia Caraが客演参加、光ファイバーを屈折させて組み上げその隙間から閃光が漏れるようなサイケなトラックがクールで、JoJoとAlessia Caraのバチバチと火花を散らすような鮮やかなヴォーカルの反射もばっちりキマッていてグッド。Oscar HolterとMatt Friedmanが共同制作した「Fuck Apologies.」ではWiz Khalifaが客演参加、汗をかいたグラスを思わせるじっとりと濡れた熱が漂うレゲエチックなトラックがカッコイイ。Wiz Khalifaの熱い日に見る蜃気楼のようなゆらゆらした陽炎ラップも最高だし、そこにJoJoの水飛沫にも似た冷たい潤いが弾けるヴォーカルが気持ち良い。Jussiferがまたもや制作した「FAB.」ではRemy Maが客演参加、これも甘酸っぱいサワードリンクのグラスの中で氷がカラカラと音を鳴らすような水性のトラックでJoJoのヴォーカルが涼しげ。そこにRemy Maがグラマラスで逞しいラップをブッ刺すのが最高にカッコイイ(痺)。「Mad Love.」はJoshua "Igloo" Monroyが制作を担当しており、音色もビートも燃やして白煙のように霞ませる加工も、軸は昔ながらのサザンソウルっぽいモノで聴きやすく、より艶っぽくふくよかになったJoJoのヴォーカルが肉厚に弾むのも気持ち良い。ビリビリと痺れるほどの振動ビートが飛んでくるアグレッシヴな熱帯アッパー「Vibe.」はRock Mafiaが制作を担当、これも昔より肉厚でダイナマイトなJoJoのヴォーカルが汗ばんで踊り跳ねるのが最高にクールで好き。水面を滑ってゆくようなモイストエレクトロな「Honest.」はJack & Cokeが制作を担当、JoJoのヴォーカルも鱗をもってスイスイと水の中を切って泳ぐマーメイドの様で鮮麗。ビートの埋もれる感じや鍵盤音のパラパラと砕けて散る感じがドライな「Like This.」はJoshua "Igloo" Monroyが制作、砂塵のような音色の中でオアシスばりに潤いを含んだJoJoのヴォーカルが跳ねるのがエッヂーでカッコイイ。またまたJussiferが制作を担当した「Edibles.」も水玉模様のチャプチャプとした液体シンセが揺らめくアクアチューンで、JoJoの透明な海洋深層水ばりのミネラルたっぷりヴォーカルを鼓膜がゴクゴク飲み干します。TJ Routonが制作した「High Heels.」はメタリックに鋭く輝くトラックがソリッドで、JoJoの宝石のように硬く輝くヴォーカルがカチカチとぶつかり火花を散らすのが絢爛で美しい。最後を飾るのは清廉なピアノバラード「I Am.」でLeona Lewisが歌いそうな感触、JoJoの凜として響く雪鳴りのようなヴォーカルが深々とハートに届くのが素敵。

これまでの二作に比べ黒いProducerが不在でその点はガッカリ、これも時代の流れで彼女のデビュー時はポップシンガーがR&B曲を歌うのが流行っていた訳で、今はまるでその逆ですし。しかしWiz KhalifaとRemy Maを迎えた点からも分かるように、やはりJoJoはR&Bの流儀を分かっていて、それを微かに体現してくれていてホッとしました(安堵)。歌唱力も抜群ですし安定していて、R&B好きもPop好きも安心して聴き入る事が出来ます。もうちょっと痩せたら格好良い気もしますが、少女からダイナマイトバディになったJoJoを拝むのもいいもんです(下心)。






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Solange「A Seat At The Table」
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Beyonceの妹でありJay Zの義妹でもある(意味深)、Solangeの通算四作目となる『A Seat At The Table』を御紹介。『Solo Star』で華々しくデビューしたSolamgeですが、ここまで長続きするとも、はたまた高評価を得るとも思っていなかったのが僕(浅)。前作『True [EP]』もなかなか音楽通からは評判で、それからおよそ3年ぶりとなるのが本作。今年は姉上であるBeyonceも傑作の呼び声高い『Lemonade』をリリースしているわけで、そこにぶつけてくる辺りはSolangeもかなりの自信があったのではないでしょうか。最近ではJay Zをエレベーター内でボコボコにしたあの印象が強烈過ぎて、とても逞しく思えてなりません。
それではざっくりとな感想を恥ずかしながら書きますと・・・・・・本作においてまず声を大にして言いたいのはそう、あのRaphael SaadiqがExecutive ProducerとしてSolangeと共にクレジットされている点、これはSaadiq信者の僕としては気絶しそうになりました。まずはSolangeとQuestlove、Ray Angry、Magical Cloudz、Raphael Saadiqが共同制作した「Rise」でスタート。朝陽に温められた空気が潤いを綻ばせるように、しっとりとした音色に変化して薄い光と混ざり合うのが心地よく、光に透けたようなSolangeのヴォーカルも良い。そんな光の霞の中でぼんやりと輪郭を表すように、結露してしとしとと滴るように響くSolangeのヴォーカルがなんとも麗しい「Weary」はRaphael SaadiqとSolange、Sir Dylanが共同制作。湿気がひんやりと冷たいSolangeのヴォーカルに触れて雫となって連なるような、そんな音色が凛と輝いていて素敵。Raphael SaadiqとSolangeが共同制作した「Cranes In The Sky」は、可憐な音色が小鳥が羽ばたき空の壮大さを描くように広がるトラックが美しく、透明なSolangeのヴォーカルを青く澄んだ空に投影させるように響くのもなんとも心地良い。シャラシャラと鳴る小粒なビートがまるでカラメル絡めたザラメ糖のようやほろ苦い甘さを滲ませ、カリカリとした食感も生む「Mad」はRaphael SaadiqとSir Dylanが共同制作。そんなビートとは裏腹にSolangeのヴォーカルはフェザータッチで軽く、客演のLil Wayneが粘着質なラップを重ねることで少しブルージーさも滲むのがグッド。「Don't You Wait」はSolangeにOlubenga、Dave Longstreth、Sampha、Troy Johnson、Adam Bainbridgeが共同制作。冷たく青い夜空に星座が巡って展開されてゆくようにベース弦が震えて鳴り、Solangeの流れ星のように滑らかに奏でるヴォーカルが幻想的なプラネタリウムミッド。萎んでは膨らんでを繰り返す柔らかな音色が、まるで陽が昇って影が移ろいながら醒めてゆくような、植物が光を浴びてその青さを輝かせるような、そんな静けさの中にエナジーが漲る感触を与える凛として気高いスロウジャム「Don't Touch My Hair」。SamphaにSolange、Dave Andrew Sitek(TV On The Radio)、Patrick Wimberly、Bryndon Cookが共同制作したトラックも秀逸ながら、かじかんだ朝陽のような温度感のSolangeのヴォーカルと、それに温められてむくむくと茂る若芽のような客演のSamphaの軟らかなヴォーカルも素晴らしい。「Where Do We Go」はSolangeにRaphael Saadiq、Sean Nicholas Savage、Patrick Wimberly、Kwes、Sir Dylanが共同制作。雨が上がったあとに露がはらはらと連なり、陽光に揺れてキラキラ輝くようなドラムビートとメロディが甘美で幻想的なスロウジャムで、Solnageの朝露に濡れた樹々葉々が光合成するようにゆっくりと酸素を吐き出すようなヴォーカルがヒーリング効果抜群。ベタベタと吹くホーンが黄金ハニーのような甘いメルティ感を生む「F.U.B.U.」は、SolangeとDave Longstrethが共同制作。天然アルガンオイル配合というようなねっとりとした保湿力にSolnageの石鹸の香りのするナチュラルなヴォーカル、終盤にはホイップクリームのようなThe-Dreamのヴォーカルと、シナモンのような癖のある甘みのあるBJ The Chicago Kidのヴォーカルまでが加味されて極上贅沢な甘美を展開します。「Borderline (An Ode To Self Care)」はQ-TipとSolangeが共同制作で、Q-Tipは客演(KeyboardsとDrumsも)でも参加。これはもうJanet JacksonとQ-Tipが組んだ名曲「Got 'Til It's Gone」なんかを僕は思い出してしまう懐かしい感触。白い小さな野花で編んだ花飾りのように可憐で淡いSolangeのヴォーカルがなんともキュートですし、Q-Tipの時にヴォーカルを重ねてふわふわと漂う春風のような鼻声ラップも素晴らしい。Solangeのキャラメルマキアートのような甘いヴォーカルが美味な「Junie」はRaphael SaadiqとSolange、John Kirbyが共同制作で、Motownサウンド印にも感じるビヨビヨと鳴る電子音やファルセットのコーラスなんかがなんともレトロで心地良い一曲。「Don't Wish Me Well」はSolangeとSampha、Dave Longstrethが共同制作した鮮麗なドリーミーミッドで、青く澄んだ冬の星座を眺めるようなキメ細かな瞬きのシンセと音色と、Solangeの星の光を凝結させたようなキラキラとした儚いヴォーカルが優しい。SolangeとDave longstrethが共同制作の「Scales」ではKelelaが客演参加、これもやはり月の光の中で踊るような夜の帳ミッドでクールで艶やか、SolangeとKelelaのじっとりと絡み合うも手触りは絹を織るようにすべすべとして心地良いんです(昏倒)。本作ではあと各InterludeでMaster P御大が語りを挿入しているのもトピック、これはやはり対訳がないと僕には厳しくて(後悔)。

もう言うまでもなく各音楽批評サイトも軒並み高評価を付けている本作、もちろん僕もかなりの高評価でSolnage作品はすべて持っているけれど一番のお気に入り。しかしSolangeの歌声はそんな好きという訳でもなく、やはり僕が崇拝するRaphael Saadiqがサウンド制作に関与している点がかなり大きいです(正直)。Raphael SaadiqはDawn RobinsonやTeedra Mosesとか、こういうSolangeみたく淡色系の女性ヴォーカルが好みなんですかね、あ、Joss Stoneは濃いか。とにかくSolangeがガンガン進化を遂げているのを肌で痛いほど感じる意欲作、姉貴に負けず素直にカッコイイです。






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Gallant「Ology」
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LAを拠点に活動するSSWのChirstopher Gallantこと、Gallantの記念すべきデビューアルバム『Ology』を御紹介。例に漏れず僕は新星であるGallantのことをよく知らないのですが、どうやら米国の名門大学であるニューヨーク大学(NYU)卒の秀才で、中学生時代からコンピュータを使って作曲をしていたんだとか。そんな彼の作曲能力を、KrwellaとZHUのマネージャーであるJake Udellが見抜いたのだとか。彼の初作となる『ZEBRA EP』が各方面から高評価を得て、LAに拠点を移し制作されたのがこの『Ology』なのだそう。これ、デジタル配信の方が早くて、だいぶ後になってフィジカルでも発売になりまして、僕もずっと待っておりました(首長)。
というわけで今更な気もしますが感想を・・・・・・まずは Stintが制作を担当した「Talking To Myself」で幕開け、サンプリングにFlorida Mass Choir「Be Ye Steadfast」を使用。蝶が舞う時に魅せるあの独特なひらひらとした感触のキラキラした鱗粉メロディに、Gallantの砂金をはらはらと零すような金脈ヴォーカルが輝きます。「Shotgun」もStintが制作を担当しており、パチンと弾いて鳴るスナップに氷点下なメロディがするするとメロディを氷柱のように垂らす感じが、Gallantの金箔コーティングのヴォーカルを冴えて映えさせます。「Bourbon」はJosh AbrahamとOligeeが共同制作しており、それこそバーボンのように蒸留されて澄んだ金色の輝きを湛えるトラックとGallantのヴォーカルは言わずもがなの相性の良さで、少し懐かしさのあるレトロポップなトラック運びも心にゆっくりと程よい酔いを回らせる一曲(千鳥足)。「Bone + Tissue」もStintが制作を担当した錬金術的なアンビエントメロウで、華美な細工が施された宝飾品のような音色の散りばめられたトラックに、Gallantの貴金属的な輝きを煌々と放つヴォーカルがやはりすべてを絢爛に彩ります。昨年に発表され彼を一躍有名にした、オールドソウルとアンビンエンとを溶かし合い板金したような「Weight In Gold」もStintが制作を担当。Gallantのファルセットが硬くパリンとした光となって射すのが印象的で、ダイアモンドカットされたような直角的な輝きが交錯するミッド。ベース弦のリフが颯爽としたグルーヴを生む「Episode」はBordeauxが制作を担当しており、Gallantの光を水に溶いたようなヴォーカルがサラサラと流れる一曲。宮崎駿をタイトルに持ってきているという「Miyazaki」はEbrahim Lakhaniが制作を担当しており、Groove Theory「Tell Me」をサンプリングに使用するという反則技。ちょっぴりHip Hop的なビートアプローチを敷きつつ、蛍雪のようなぼんやりした明かりを思わせるGallantのヴォーカルが優しい。これまでの金属的な光とは対照的に、どこか森林浴のような瑞々しい輝きを放つボタニカルなミッド「Counting」はStintが制作を担当。樹木のような青さのあるビートがそう感じさせるのか、Gallantも自身のヴォーカルの光源を利用して光合成して酸素を吐き出すような、そんなヒーリング効果のあるシンクロをしていてグッド。Duralcha「Ghet-to Funk」をサンプリング使用した「Percogesic」もStintが制作を担当で、Sadeのようなメランコリックさをコンピュータ基盤で奏で周波数を出すようなトラックに、Gallantの月明かりのように静かで冷たいヴォーカルが漂います。「Jupiter」はMaths Time Joyが制作を担当しており、輪郭も影も消し去るほどの強烈な光を放つも、優しい眩さはまるで印象派の絵画の使う光の技法のようなGallantのヴォーカルが素晴らしい(溜息)。またもやStintが制作を担当した「Open Up」は、暗闇の中でポツポツと光を点滅させて繋いでゆくようなトラックが幻想的で、Gallantのエモーショナルな通電ヴォーカルで波打ち瞬く電飾のような音階が心地良い。「Skipping Stones」はあのAdrian YoungeとStintが共同制作しており、客演にはJhene Aikoが参加するという念の入れよう。Adrian Youngeが加味したからか結構ソウルフルで渋味があり、GallantとJhene Aikoのトロトロで甘いミルクのようなヴォーカルの掛け合いも絶妙ながら、時折魅せるGallantのソウルフルなヴォーカルもなかなか乙。闇を切り裂く月光のような鋭利で青白い輝きを放つ「Chandra」はPatrizio Moiが制作を担当、Gallantのヴォーカルも思わず白い息と化しそうな夜明け前の白む空のような温度と明度で、とても美しくて透明で繊細で壊れそうな光を演出。最後はその光をノイズで弾くような「Last」で幕切れ。

もう皆様ご承知の通り、Gallantの本作『Ology』は、来たる2017 Grammy AwardsにおいてBeyonceやRihannaらと並び“Best Urban Contemporary Album”にノミネートされていますね(快挙)。きっとR&Bというカテゴリーに興味ない方でも(もうこんなカテゴライズする事自体、無意味で愚かなのか)、単純に美しいと嘆息漏らすことの出来る素晴らしい一枚です(拍手喝采)。ヴォーカルだけでなくトラックもとても丁寧で美しく、金を使った繊細な細工の芸術品のような神々しさ。次回作にも凄く期待してしまいますね、これからも新たな感触を僕らに味わせてくれそうです(興奮)。






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JONES「New Skin」
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英国はLondonを拠点に活動しているという美しきSSW、JONESの記念すべきデビューアルバム『New Skin』を御紹介。モデルかと思うほどの美貌を持ち、その御洒落でソウルフルな歌声からSadeを引き合いに出され評されるJONES。本国イギリスでもデビュー前から各方面で取り沙汰され、あのSam Smithが絶賛したことで一気に知名度も爆発したのだとか(伝聞)。このジャケットの感じもどこかSadeっぽいというか、モードな感じでJONESの美しさが際立っています。
それでは早速どんな内容なのかを拙い文章にしてしまうと・・・・・・まずはAlexander James Davisが制作を担当した「Rainbow」で幕開け、雨上がりの晴れ間のように濡れた光がキラキラと拡散するような、そんなトラックとJONESのヴォーカルの揺れがなんとも可憐で綺麗。JONESの艶やかに濡れたヴォーカルがじんわりと妖しく溢れるようなスロウ「Indulge」はRaffertieが制作を担当、寄せて満ちては引くようなさらさらしたシンセはまるで真夜中の海辺でただ波音を聴くような感触で、JONESのヴォーカルもきりりと冷たく鼓膜に流れ込みます。湿って反響するようなヴォーカルエフェクトがミステリアスな「Hoops」はJosh RecordとXOが共同制作しており、反射と屈折によって織られるような乱反射トラックがJONESの淡いヴォーカルをわずかに光速にさせて鮮やかに変化させます。HONNEが制作を担当した「Melt」は、光線シンセを星座のように点々と繋いだ明滅ミッドで彼ららしい壮麗チューン、こういうトラックにはひっそりと囁き瞬く星空のようなJONESのヴォーカルが綺麗に映えます。光り輝く銀河の中をスイスイと駆け抜けるようなギャラクティカミッド「Out Of This World」はOllie Greenが制作を担当、JONESの澄んだヴォーカルも流星群のように煌々と瞬いて過ぎ行くのが美しい。「Waterloo」は水面の波紋と優しく絡め取って編んだようなトラックが心に広がるのが心地良く、澄んだ水の上をゆっくりと漕ぐようにJONESのヴォーカルが水平に滑る静かな湖畔メロウ。Digital Farm Animalsが制作を担当した「Wild」は風をはらんで流れるような爽風ブローなメロウで、そこにJONESの夏草のように鮮やかでフレッシュなヴォーカルが乗るのでミント風味の清涼感が生まれます。またもやHONNEが制作を担当した「Walk My Way」は、無数の電気クラゲが発光する光の海で泳ぐよう水溶性のエレクトロチューンで、JONESのヴォーカルもそんなトラックを悠々と飛び越え泳ぐトビウオのようでとても眩く幻想的。Josh Crockerが制作した「Tomorrow Is New」も夜空が明けていく時のあの静けさと眩しさが溶け合うような、空気がすこし緩んで淡く変化するようなトラックが美しくて、JONESの柔らかく光に満ちたヴォーカルが聴き手を金色に包み込むのも温かくて素敵。「Bring Me Down」はTwo Inch Punchが制作した夜空を真鍮で固めたような壮美なエレクトロミッドで、トラックもだけれどここでの滑らかで艶っぽいJONESの透けたヴォーカルはSadeを彷彿とさせる一曲かなと。美しく艶やかな光と影の溶け合いがまるで影絵のようサウンドになって響く「Lonely Cry」はRodaidh McDonaldが制作を担当、少しエコーのかかったJONESのヴォーカルが真夜中の一室のような空間を作って深々とサウンドが染みる一曲。最後を飾るのはOceaanが制作した雫が連なる加湿モイストメロウ「New Skin」で、JONESの滴るように音色を奏でるウォータリーなヴォーカルがなんとも華々しくて、聴いているだけで鼓膜に浸水が起きるという水中花スロウジャムで素晴らしい(悶絶)。

前評判で聞いたSadeっぽさは微塵も感じませんでしたが、とても優しくて澄んだヴォーカルが天然水のようで聴きやすいです(潤)。ルックスの通りにとても綺麗なヴォーカルで凛としていて、シンセで煌めく御洒落なトラック群との相性も抜群で、静かなプラネタリウムを見つめているような感覚に近い。モデルなんかもこなせそうなほど美人ですし、歌もヴィジュアルもこれから頑張ってほしいです(下心)。








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Craig David「Following My Intuition」
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その昔“2ステップの貴公子”として一世を風靡したUKを代表するR&Bシンガー、Craig Davidの通算六作目となる『Following My Intuition』を御紹介。前作からおよそ六年ぶりとなる新作、六年と書くとあっという間な気もしますがかなり御無沙汰に感じたのが素直な感想。とはいっても音楽活動はきっちりこなしていて、客演や制作で後進アーティストに貢献したり、若いアーティストがCraig Davidのヒット曲をサンプリングしたりと存在感はあった訳です。そういう背景もあってか、本作はなんと全英チャートで初登場1位を獲得し、これはCraig Davidにとってもデビューアルバム『Born To To Do It』以来のことなんだとか(祝福)。ジャケットを見てもなかなかのおじさまになったCraig Davidが渋くてカッコ良い、ベタ塗りカラーのみのシンプルなジャケットがCraig Davidのポップさにお似合いでグッド。
という訳で久々の感想を書いていきますと・・・・・・まずはSigalaが制作&客演したフルーティな強炭酸のソーダのような爽快なアッパー「Ain't Giving Up」は、やはりCraig Davidが加速してゆくトラックにばっちりシンクロできるのを再確認できるトラックで、果肉のようなぷるぷる感のある音色が弾むのが美味でグッド。「When The Bassline Drops」はWhite N3rdが制作を担当し、グライム系のMCであるBig Narstieが客演で参加。金属筒の中を振動しながら走るように響く電子音とビートは彼らの十八番、バツンバツンと剣林弾雨の如く降りしきるビートを水飛沫に変えて鮮やかに跳ねるCraig Davidは魔法使い。The Robins「I Want To Thank You」をサンプリング使用した「Don't Go」はShy FXが制作を担当しており、静寂の中から速攻のビートが押し寄せる感触はダムが決壊し洪水が起こるような迫力で、そんな速度をもっと煽るCraig Davidの正確早撃ちなヴォーカルもカッコイイ(痺)。Wez Clarkeが制作した「16」はバンブーっぽい乾いてしなるビートと笛音っぽい音色の鳴りがスパイシーなアッパーで、Craig Davidの砂嵐のような粒々感のある旋風ヴォーカル&ラップが吹き抜けるのが痛快。Tre Jean-Marieが制作を担当した「Couldn't Be Mine」は、シルクのような鍵盤音と針のようなビートが縫いあう淡いくドレッシーなトラックで、Craig Davidのミネラルウォーターのように澄んで清涼なヴォーカルが綺麗な好ミッド。再びWhite N3rdが制作を担当した「One More Time」も秀逸で、ストリングスにクラップにゴム弾力のビートが跳ねるトラックは、星空のような冷たい滑らかさと煌きが壮大に広がるCraig David昔ながらの一曲。アコースティックギターの弦音に指スナップが鳴る「Change My Love」はTMSが制作を担当、これも昔ながらのファンには耳馴染みのいいトラックで、寂しさを含んで吹く乾いた秋風のようなトラックに重なるCraig Davidの淡くビターなヴォーカルが胸を打ちます。Blodeが制作&客演した「Nothing Like This」は鉱石のようにゴツゴツと硬く輝くシンセとビートが尖って鳴るアッパーで、そこにCraig Davidのネオン発光なヴォーカルが射すことでマジカルな輝きを反射させて瞬くのが美しい(鮮明)。「Got It Good」はあのKaytranadaが制作を担当しており、光をも溶かし霞ませる霧雨のようにキメ細かな電子音とビートが霧散するトラックは、朝の空気のように冷たく研ぎ澄まされたCraig Davidのヴォーカルと相性抜群。Dave Tozerが制作を担当した「All We Need」は静かに深々と降る雪を思わせるようなピアノ鍵盤の音色に鼓膜はかじかむし、Craig Davidの優しくも深みのあるヴォーカルがまるで雪明かりのように淡く白い輝きをじんわりと滲ませるのが美しい(涙)。Alan SampsonとMYKLが共同制作した荒野のガンマン的な砂塵ミッド「Louder Than Wrods」も秀逸で、Craig Davidの奏でる褐色のヴォーカルが映えるセピア調の一曲でグッド。またもやTre Jean-Marieが制作を担当した「What If」は直球のアコギR&Bチューンで鼓膜が心地よく痺れる甘酸っぱさが素晴らしい、Craig Davidの撥水性のあるヴィヴィッドなヴォーカルがパリッと乾いて響くのが更にイイ。「Like A Fan」はMarshallが制作を担当した現行のアンビエント路線を踏んだミッドで、ゆっくり静かに水の中に潜るような沈むようなヴォーカルが心地良いモイスト質感。再びTMSが制作を担当した「Better With You」は昼下がりの陽光のように長閑な温かさが揺れる、オレンジ色した爽やかなトラックですーっと心に優しく馴染みます。とここまでが本編の内容で、ここからは豪華盤のみの追加曲たち。まずはHardwellが制作した四つ打ち炸裂のEDMアッパー「No Holding Back」で、鋭くカラフルな電子音とビートが飛び交う鮮麗なトラックにCraig Davidのヴォーカルがスプラッシュするのが気持ち良い(爽快)。「Here With Me」はTre Jean-Marieが制作を担当し、これまたアコースティックギターの弦音にカチカチと硬く発破するビートをくっつけたラインストーン曲で、このドレスに小さな宝石を散りばめたアンティークのようなトラックはCraig David味。Dave Tozerが制作したレゲエ風味の「Warm It Up」は下手するとDrakeのお株を奪う抜群の仕上がりで、Craig Davidの後味スッキリなパッションフルーツのようなヴォーカルが美味。最後はまたまたKaytranadaが制作を担当した「Sink Or Swim」で、光をさらさらと洗って流す浅瀬のようなトラックで、Craig Davidの瑞々しいヴォーカルが閃き泳ぐのがなんとも幻想的なスロウジャム。

完璧にデビュー当時の2ステップを還元昇華させた本作が大ウケするのは当然の理、若者にとってはフレッシュでしょうし、それこそ僕みたいな三十路オーバーは単純に心底楽しめる一枚なのではないでしょうか(拍手)。皆が現行シーンのトレンドを意識して新しいことにチャレンジするのも必要ですしクールなんですが、今回のCraig Davidみたく自身が貢献した音楽をお家芸として伝承してゆくのも格好良いですよね。歌声にもまったく衰えを感じませんし、今聴いても2ステップ調のトラックってフレッシュでクール、存在感抜群でございました。










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