RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

09 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

ブログランキング
人気ブログランキングへ にほんブログ村 音楽ブログ HIPHOP・ラップへ
にほんブログ村 音楽ブログ R&B・ソウルへ
Q's Tumblr
http://rocqueen.tumblr.com/
Twitter
ブログ内検索
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
音楽
160位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋楽
41位
アクセスランキングを見る>>
訪問者数
現在の閲覧者数
Coming Soon
QRコード
暇潰しに携帯でどうぞ
QR
国カウンター
free counters
Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

David Banner「The God Box」
david-banner-the-god-box-album.jpg

優れたProducerでありラッパーであり、俳優や市民活動家としても活躍する、David Bannerの通算六作目となる『The God Box』を御紹介。Mississippi州出身のDavid Bannerは主にラップしながら、南部のアーティストに重宝されたくさんの楽曲を提供している賢人。僕もソロ作品は1st以外は全て持っていて聴いているんですが、David Bannerにどハマりしたのはやはり、9th Wonderとタッグを組んだ力作『Death Of A Pop Star』でがっつり好きになってしまいまして。それからというのもDavid Bannerにハマって過去作を聴き返してみたりして、ずーっと長く彼の新作を待っていたんです。その『Death Of A Pop Star』から数えて約7年ぶりとなる本作、David BannerのInstagramとか見ていると、何やらいろんなグッズの入った豪華ボックス仕様のものもあるみたいでそれが欲しかった。
それではザックリとにはなりますが感想を書きましょうね・・・・・・まずは火花が散るほどに激しく尖ったドラムビートが炸裂するアッパー「Magnolia」、制作はChris "THX" Goodmanが担当。火薬で発破したようなトラックの推進力に乗ってDavid Bannerが轟々とラップを響かせ、化鳥のようなCeeLo Greenが歌フックとGlockapellaラップまで聴かせ、終盤ではそれらを鎮火させるようにウォータリーなRaheem DeVaughnのヴォーカルが響くという贅沢仕様。続く「My Uzi」はDavid Bannerが制作で、客演には相性抜群のBig K.R.I.T.が参加。これはもう完璧な南部マナーな泥濘重厚トラックで、その中を泥を撥ねさせてしまうビートに呼応して、David BannerとBig K.R.I.T.が歯切れのいいマッスルラップを絡ませて肉弾戦を繰り広げるのが痛快。再びChris "THX" Goodmanが制作を担当した「Who Want It」ではBlack ThoughtとWatchTheDuckが揃って客演参加、これも砂塵巻き上げるハリケーンのようなドラムの乱打の中で、三者三様のぶん殴るような豪快なアップがブンブンと空を切るのが渋く爽快。飛蚊のような羽音シンセがブンブンと五月蝿い(けれどカッコイイ)「Elvis」はSwiff Dが制作、David Bannerは筋肉質ながらもバキバキ動いて、こういうビートで微塵切りしたようなトラックも器用に調理するから面白い。「Amy」はDavid Bannerが制作を担当したどこかアジアンテイストな弦音が乾いて鳴る一曲で、そんな弦音をもぺしゃんこにするDavid Bannerの重量級のスクラップラップが最高にホット。Frest Factoryが制作を担当した「August」は、広大な銀河を逆さになって遊泳するようなサイケデリックなトラック中で、じわじわとDavid Bannerが幻覚作用を起こしそうなカメレオン模様のラップを変色させ繰り出す一曲。「Cleopatra Jones」はDavid Bannerが制作を担当しており、ギラギラとした輝きを放つシンセの瞬きがドぎつい燃えるようなオーロラ夜空みたく、David Bannerのどこか鉄鋼サイボーグみたいに角張ったラップも面白い。David Banner制作(BassにはDebra Killingsが参加!)した「Marry Me」では、Rudy Currenceが客演(Co制作も彼)で参加。まるで秋風のように少し寂しげで淡い色彩を揺らすアコースティックなバラードは繊細で、木枯らしのように心の隙間をくすぐるRudy Currenceのヴォーカルも、David Bannerの言葉がはらはらと落ちて散るようなラップ&フロウもなんとも儚げで美しい(溜息)。同じくDavid Bannerが制作し、客演にDevon Lewowが参加した「Judy Blare」は酸素たっぷりな鮮烈さが突き抜けた爽快ロックテイストで、ガミガミと噛み付くDavid Bannerの怪獣みたいなラップが案外ファニーでグッド。Kap GにWatchTheDuck、Tim Wise、Kenya Joriと大所帯でマイクを回す「Traffic On Mars」は、有刺鉄線のようにギザギザに張り巡らされたエレキギターの音色がエッヂーな一曲。8x8にD.O.、Speaks、Tyshane & Street Symphonyが共同制作した「Black Fist」では、客演のTITO LOと共に冷たい空気の張りつめる殺伐したダークトラックの中で、暗躍するDavid Bannerの破壊力抜群な拳骨ラップが凶器でカッコイイ。DJ Khalilが制作を担当した「AK」では、客演にRaheem DeVaughnとBig Rudeが揃って参加。これなんかはどこかOutKast的に宇宙が広がる神秘的な星屑トラックで、鉱石的な硬い輝きを放つDavid Bannerがビッグバンを起こしあちこちで弾けて、その後に星空のようにキラキラと瞬くRaheem DeVaughnのヴォーカルがたまりません。本作中で最も好きなのがDavid Banner制作の「Burning Thumbs」で、フルーティとも形容できる果汁滴りがちなアコースティックギターの弦音が甘美で、甘い香りの漂う果樹園のようなトラックも秀逸ですし、その中で転がり戯れるようなDavid Bannerの柔和でキュートな下手ウマな蕾フロウも最高に心地良いのです(夢見心地)。最後を飾るのはChris "THX" Goodmanが制作した「Wizdom Selah (Outro)」で、これもどこか宇宙に通ずるような蒼いトラックが無限に広がるファンクメロウで面白過ぎる。

本作の前哨戦であったMixTape『Before The Box』に収録されていた楽曲もいくつか収録されていましたが、きちんと研磨された状態だったので『The God Box』を購入する意義はあると思います。いかにもDavid Bannerらしい骨太で厳つい泥濘のようなトラックに、筋肉質な剛力ラップがぶつかるこの衝撃、やはりDavid Bannerにしか出せない味わい。なかなか実験的な楽曲も多いし、バラバラといろんなタイプの楽曲がありつつ散漫にはならない、David Bannerお見事といった感じです。




スポンサーサイト

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

B.o.B「Ether」
bob-ether.jpg

Atlanta出身でOutKastのヒット曲よりMC名を名乗る中堅MC、B.o.Bの通算四作目となる『Ether』を御紹介。“XXL Freshman Class”にて2009年に選出されたB.o.B、ちなみにこの年には他にもKid Cudi、Curren$y、Wale、Ace Hoodなども選出されていたのでやはり強者揃いなのは確か。B.o.Bはそれこそデビューアルバム『B.o.B Presents : The Adventures of Bobby Ray』ほどヒットこそ出せてはいないものの、2nd『Strange Clouds』3rd『Underground Luxury』と立て続けに作品をリリースしていて目下稼働中。ちなみに前作からおよそ三年ぶりとなる本作もT.I.率いるGrand Hustleからのリリース、この象を模したジャケットがどうにも気に喰わない。裏面とか中身のアートワークはめちゃくちゃカッコイイのに惜しい、CD蒐集家としてはこういうの気になるのです。
それではジャケットの愚痴は抜きにして感想をつらつら・・・・・・まずはB.o.Bが制作を担当した「Fan Mail」で幕開け、古ぼけたオルゴールのように鳴るメロディにドムドムとへばりつくビートを乗せて、どこか語りかけるようなB.o.Bのラップが滑走します。同じくB.o.Bが制作を担当した「E.T.」では、客演にLil Wayneが参加しているのに注目。広大な宇宙銀河を巡るようなサテライトチューンはメタリックでクールだし、B.o.Bの銀色に輝くエッヂの効いたラップと、Lil Wayneのヘロヘロと天然ガスのようなラップが景色を鮮やかに歪ませる魔法も面白い。「Middle Man」は30 RocとB.o.Bが共同で制作しており、水面に広がる波紋のように延々と繰り出されるメロディの波間とそれに揺れるB.o.Bのゆるいフロウがナイス。「Peace Piece」では同郷のBig K.R.I.T.が制作&客演で参加しており、これはもうBig K.R.I.T.趣味などこか土臭いソウルフルな焙煎トラックがド渋くて格好良く、こうなるとBig K.R.I.T.が独壇場に活き活きし過ぎてB.o.Bが喰われた感はあるかなと(笑)。しかしそこは最近流行りの南国トロピカルなレゲエ(パトワ?)使いの「Finesse」でB.o.Bは本領を発揮、ビートこそ後ろに重心を置いたトロピカルな味わいだけれど、そこにピコポコと幻想的な電子音を明滅させてSFトリップ感を演出し、どこかサイバーで半導体チックなB.o.Bのヴォーカルとラップが響くのがサイケでカッコイイ(痺)。同じく30 Rocが制作を担当した「Xantastic」ではYoung Thugが参加、これは本当に暗闇を焼いて消滅させる朝焼けのような浸食トラックが美しい一曲で、まるで朝靄のように光を湿らせて溶かすような両者のフロウが幻想的でグッド。モヤモヤと毒ガスのような音色が充満するポイズントラップ風チューン「Twerkin」はJaqueBeatzが制作を担当し、客演のYoung Droと二人で悪魔的なラップをバサバサと羽ばたかせ援護射撃するのが痛快。どこか果肉っぽいプルプルした電子音とビートがフルーティなミッド「4 Lit」、制作は30 Rocで客演にはT.I.とTy Dolla $ignが揃って参加(鉄壁)。Ty Dolla $ignのオリーブオイルみたいなナチュラルな歌フックに、相変わらず骨太男前なT.I.の伊達男ラップとB.o.Bの切れ味のあるラップが空を切るのがグッド。ウイルス的に破壊し暴れるトラックがインパクトある「Substance Abuse」はJaqueBeatzが制作を担当、そんなウイルス的トラックの中で鋭く激しく弾け飛ぶB.o.Bのラップはそれらを破壊し鎮める抗生物質のよう。B.o.Bの旨味が存分に惹き出されているトリップメロウ「Avalanche」はJaqueBeatzが制作、これを聴くとその昔にB.o.BがAndre 3000の系譜だと囁かれていたのを思い出しますね。滑らか柔らかに鳴るホーンはまるで花の蜜みたくとろーりと甘く響くし、多重エフェクトの施されたB.o.Bの花嵐のようなフロウも眩く鮮やかで素敵。WurlDを客演に招いた「I Know」はJaqueBeatzが制作を担当し、水の中にもぐったり浮かんだりを繰り返すようなトラックに、B.o.Bのひらひらと沈んでゆくようなラップが繊細で虚ろで透けていて儚げ。最後はなんとUsherとCeeLo Greenの二人を一度に使った贅沢過ぎる「Big Kids」、制作はJaqueBeatzが担当。瑞々しくも青々と鮮やかな朝露滴る植物性のオーガニックポップに、UsherとCeeLo Greenが歌い(合わなそうだけどイイ!) B.o.Bがラップをすることで、もはや花鳥風月の趣でとても清々しく美しい。

ハッキリ言ってB.o.Bのことは結構好きなんで本作も躊躇せずに購入したんですが、当初はそれほどに期待もしていなかったんです(失礼)。確かにまだまだ1stは超えることは出来ていないけれど、確実にB.o.Bでしか出せない味ってのも配置してあってなかなか秀逸。絶対に年間Top10に食い込むかとなる微妙かもしれませんが、巷でここまで話題になっていないのはあまりに勿体ない(悲)。案外似た者同士な気がするYoung Thugとの合体曲「Xantastic」と、ラストを飾るUsherとCeeLo Greenを迎えた「Big Kids」は、2017年の重要曲だと個人的には思います。というかB.o.Bはこういう路線をもっとあからさまに歌ってしまえばいいのに。






テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

Machine Gun Kelly「Bloom」
machine-gun-kelly-bloom.jpg

Eminem以降の白人MC、Machine Gun Kellyの通算二作目となる『Bloom』を御紹介。わざわざ白人MCなどと書くのは人種差別にあたるのか、僕にはわかりませんがこれもこのRap業界においては個性な気がするのであえて書きました(詫)。最近の新世代MCのアルバム記事を書く時の常套句になりつつある“XXL Freshman Class”出身であるMchine Gun Kelly、最近はこの企画通過者もシーンの中心人物になっていきますね。Asher RothやMac Miller、Action Bronson、Yelawolfと実力ある白人MCが群雄割拠している現シーンにおいて、Machine Gun Kelly(以降はMGKと省略)も重要なその一人。前作『Lace Up』は年間Top10入りこそ逃しましたが、本当に素晴らしくカッコイイ出来栄えでお気に入りのMCの一人です。前作よりおよそ四年ぶりとなる本作は、前作引き続き配給にはBad Boy Recordsが関与なのも嬉しいですし、何よりもこのジャケットが素晴らしくて鳥肌モノです。
という訳でそろそろ感想を書いていきたいなと思うのです・・・・・・まずはSlimmXXとBazeが共同制作した「The Gunner」は氷雨のように凍てつくメロディが刺さるようにドラマチックで、発砲するようにバンバンと撃ち込まれるMachine Gun Kellyのクールなラップで、早くも鼓膜は静かに蜂の巣状態。重たくのしかかる鉛雲の下、遠雷のようにじわりと鈍い振動を伝えるエレキギターの音色がなんとも渋くカッコいい「Wake + Bake」。制作はHarmony "H-Money" SamuelsとEdgar "JV" Etienneが共同で担当しており、この遠雷トラックにMGKの煙草の煙のように燻る気だるいラップも見事で、雰囲気が抜群。スッキリと爽やかな明色使いのロックチューン「Go For Broke」、制作はThe Runnersが担当。青空にも似た清々しいトラックは、なんだか飛行機雲のように白く淡く尖って伸びるMGKのラップも、客演のJames Arthurの夏風のようぬ吹き抜ける清涼感もバッチリとマッチ。どことなくEminem風味な「At My Best」は制作をHappy Prezが担当しており、客演にはHailee Steinfeldが参加。薔薇のように気品溢れる流麗で美しい旋律とHailee Steinfeldの歌フックにに、棘のように鋭い切っ先のビートとMGKのラップがエッヂーな感覚を生み出しているロック風味なミッド。光り輝く空から降る雨を見上げて濡れるようなトラックがなんとも壮麗な天地ミッド「Kiss The Sky」、制作はSlimXXが担当が担当。メロディが光ならば少し潤んだMGKのラップが雨粒で、映画『ショーシャンクの空に』な構図の光溢れる美曲で素晴らしい(溜息)。ゆっくりじわりと音色がピンボケを繰り返す沈殿系の毒ミッド「Golden Gold」、制作はSlimmXXが担当。眩暈のように揺らめき溺れるトラックの中で、MGKのラップが鋭く深くアスピリンのように鎮痛作用を起こし輪郭をシャープに美しく映えさせるのも素晴らしい。QuavoとTy Dolla $ignの売れっ子二人を客演に起用した「Trap Paris」は、若手実力者のSonny Digitalが制作を担当ということで要注目。キラキラと輝く電子鍵盤の音色がまるでオーロラのようにぼってりとした光芒を生むのがスタイリッシュで、そんな発光トラップの中で暈けて瞬く三者三様のヴォーカルの移ろいも毒々しくも幻想的。Lil Richが制作した「Moonwalkers」は、静かで冷たい月光のような音色が凛と響く月面歩行な浮遊感あるトラックに、MGKの流星のように滑らかなラップと闇夜のように覆う客演のDubXXのラップが月夜対比でシンプルに綺麗。「Can't Walk」はHarmony "H-Money" SamuelsとEdger "JV" Etienneが共同制作、あらゆるノイズを美しく研いでから濁りの中にボトンと落としたようなサイケなロックチューンで、こういうノイジーでドープなトラックでもMGKの弾丸ラップはゆっくり貫いて華々しく崩落させるのがまた美しい(溜息)。The Futuristicsが制作を担当した「Bad Things」では、元Fifth HarmonyのCamila Cabelloが客演参加。夏の夕風に涼むようなマッタリとしたサンセットチューンで、Camila Cabelloのキュートな歌フックもあってまるで炭酸ソーダみたく本作中でも最もポップな仕上がりでグッド。またもやHarmony "H-Money" Samuelsが制作を担当した「Rehab」はアコースティックギターをほろほろと奏でるブルージーな一曲で、ここではMGKがどこか埃っぽいヴィンテージなヴォーカルを聴かせていてそれがまた沁みる。「Let You Go」はJesse Shatkinが制作を担当しており、ここでもMGKは伸びやかで堂に入った歌声をミントのようにスッキリ響かせ、トラックも清涼なミネラル豊富なロックテイストで心地良いんです。最後を飾るのはSlimXXとBazeとMGKが共同制作した「27」で、どこかUKポップにも通ずるようなピアノ旋律の儚げなセピア曲で、MGKの憂いを帯びたラップ&ヴォーカルは風に吹かれて空へと散る花のようでドラマチックで切ない(涙)。

やはりMachine Gun Kellyらしく、どこかロックのミクスチャー感覚のあるサウンドで他と一線を画しているのが味噌。それこそ一曲一曲がとても粒揃いで、尖った弾丸を装填したように死角無しにして殺傷能力抜群な一枚です。制作陣やゲストもなにげに実力派がイイ感じで配置されていて、これはBad Boy幹部の入れ知恵かなとニヤリ。あんまり話題になっていないみたいなんだけど(今年は本当に大豊作だから致し方ないのだが)、僕的にはかなりのお気に入りでメチャクチャ格好良いなーと惚れ惚れしている次第で御座います(垂涎)。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

Tinie Tempah「Youth」
a547e35b.jpg

本名をPatrick Junior Chukwuemeka Okogwuという、 Tinie Tempahの通算三作目となる『Youth』を御紹介。名前からも少し伺える通り、Tinie Tempahは両親はナイジェリア出身の方なのだそう。12歳の頃にサウスロンドンに引っ越してきたTinie Tempahは現在28歳、やはり英国で音楽の影響を受けているため、僕なんかは一聴してすぐにSo Solid Crewなんかを思い出した(懐)音楽性で大好き。その証拠に1st『Disc-Overy』はその年の年間第九位に、続く2nd『Demonstration』はその年の年間第三位に選出しているぐらい、僕にとってはランキング常連のお気に入りMCなので御座います。という訳で本作『Youth』もずっと楽しみにしていたんですが、延期を重ねてなかなか発売されずやきもきしましたが、無事にリリースされて嬉しい限りです(安堵)。
という訳でここからは感想を書きたいなと思います・・・・・・まずは、グラスの中で氷が転がるように鳴る涼しげな清涼ミッド「Youth」、制作はNana Roguesが担当。畳み掛けるように連射するいつものTinie Tempahとは違い、半透明でカラフルな色彩を瞬かせるようにゆったりとしたラップを展開。要注目のシンガーMNEKを客演に招いた「Not For The Radio」、制作はUzoechi "Uzo" Emenike(MNEK)が担当。グニャグニャとアメーバ状に動く電子音とビートの中で無邪気に暴れるTinie Tempahの放電に似たラップと、MNEKの甘ったるいシロップみたいな歌フックがいい感じ。太陽光を変電したようなトロピカルでエレクトロなギザギザアッパー「Lightwork」はLewis Shay Jankelが制作を担当、こういう閃光みたくあちこち尖って棘立ったトラックとTinie Tempahの斬れ味鋭いラップの相性は抜群。客演に女性シンガーのNeaが参加した「Chasing Flies」はTroy Henryが制作を担当、陽光に照らされた熱帯植物のような鮮やかな音色が青々と茂るボタニカルなアッパー。Tinie Tempahのラップも光が揺れるように柔らかで、Neaの日陰のように涼しげなヴォーカルも色っぽくてナイス。ラテン風味で刺激的スパイシーで汗ばんだ情熱アッパー「Mamacita」はGareth Keaneが制作を担当、客演にはWizkidが参加。Tinie Tempahのスピード感溢れる熱気を纏ったラップが鋭く刺さって気持ちいいし、Wizkidのまったりと伸びる歌フックもスパイシーでグッド。水を弾いたような飛沫スプラッシュなトラックが潤ってクールなアッパー「Text From Your Ex」、制作はTimucin Fabian Kwong Wah Aluoが担当。Tinie Tempahの弾んで飛び交うラップが水飛沫に似た清冽なクールさで、そこに客演のTinasheのフルーティなヴォーカルがこれまた程良くエロカワで艶やかにして晴れやかな果汁たっぷりR&B(好物)。シャッター音の後にぼんやりと色彩と共に浮かび上がるような写真現像メロウ「Cameras」は、制作と客演はDavid Stewartが担当しており、ふわふわとした綿飴のようなサウンドとヴォーカルが夢見心地。キラキラとクリスタルに似た刺々しい音色が連なる冷たくシリアスな「If You Know」はUzezi Eddie Onikoが制作を担当し、客演にTiggs Da Authorが参加。Lewis Shay Jankelが制作した「Holy Moly」は、これぞガラージなトラックに南部っぽいドカドカ踏み潰すようなビートが組み合わさったド迫力の突進チューンで、粉塵巻き上げながらながら猛スピードで駆け抜けるTinie Tempahの突き刺すようなラップが鋭利。ベッタリとネオンカラーな眩い電子音が瞬いて刺激的に鋭いダンスチューン「Girls Like」、制作はNana Roguesで客演にはZara Larsonが参加の話題曲。とにかくピコポコと炭酸のように弾けて消える電子ビートの中で、Tinie TempahとZara Larsonがごちゃごちゃに混ざって溢れる一曲でベタなのが良い。同じくNana Roguesが制作したは悪魔的なトラックがなんともおどろおどろしく、噛み付く様につんざめくTinie Tempahの鋸歯のようなラップがグッド。「They Don't Know」はYogeshi Tulsianiが制作を担当し、客演にはKid InkとSteeflon、AoDが参加。これはもう完全にKid Ink節で彼のノリをそのままに踏襲していて、だからもうTinie Tempahが客演しているかのよう。Nana Roguesが制作した「So Close」では、Guy SebastianとBugzy Maloneが揃って客演参加。鉱物チックな硬い輝きが粒々と煌めく結晶石トラックの中で、Tinie TempahとBugzy Maloneのそれこそ鉱石のように光るゴツゴツしたラップと、Guy Sebastianの青く輝くコバルトブルーな歌フックもナイス化学反応な鉱山チューン。またまたNana Roguesが制作した「Find Me」ではJake Buggを客演に迎える飛び道具を用意、これがアコースティックギターの音色に針金のように細く尖ったビートが荒涼さを演出するブルージーなミッド。その乾いた空気を醸し出すトラック上をTinie Tempahのエッヂーなラップが虚空に響き、Jake Buggの涙に濡れたようにしとやかなヴォーカルが湿り気をもたらす美曲(溜息)。同じくNana Roguesが制作した「Rehab」はTiggs Da Authorが客演参加、長く降る雨のように優しく静かに零れる音色がとてもドリーミーで、Tinie TempahもTiggs Da Authorの水溶性のラップとヴォーカルも色彩を滲ませて美しい。 Bipolar Sunshineが客演参加した「Shadows」はTerrell Parhamが制作、まるで影絵のように輪郭が暈けたりくっきりシャープになったり繰り返すトラックはどこかオリエンタルな情緒があります。Tinie Tempahの陽炎ラップも勿論良いんですが、Bipolar Sunshineの遊牧民のように揺蕩うヴォーカルも幻想的で素晴らしい。最後はBless Beats制作の「Not Letting Go」で、Jess Glynneが客演参加なのだからもう完璧な布陣。もうこれでもかな陽光燦々な快晴アッパーが爽快の一言ですし眩し過ぎて目を細めてしまうほど、その中でプリズムとなって交錯するTinie TempahとJess Glynneの熱気を放出する華やかなヴォーカルがグッド(昇天)。

これまでの作品の中でもサウンドの振り幅が圧倒的に大きい一枚で、Tinie Tempahの進化を感じた力作で御座います。Tinie Tempahの得意とするエレクトロ要素が半減しているのが玉に瑕ですが、そういう点でもLabrinthの参加があったらなお良かったかとも思います。リリースが延期を重ねたのもあって、中身のサウンドのフレッシュさも少し落ちているのかも(Kid Inkとの共演なんかも)。しかしそんなのは所詮は負け犬の遠吠えで、死角無しな全方位型アルバムですし、Tinie Tempahは唯一無二の存在感なMCですしやはり格好良さは抜群、聴かないのは損ですよ。














テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 1  Trackback: 0

Wyclef Jean「J'ouvert」
wyclefjou.jpg

これまで多くのヒット曲を手掛けてきたシンガー兼ラッパー兼プロデューサー、Wyclef JeanのEPとなる『J'ouvert』を御紹介。ハイチ産まれで9歳の時にNew Yorkへと移住し、Lauryn HillとPrasと共にThe Fugeesを結成し瞬く間にスーパーグループへと成長。Wyclef JeanはそのThe Fugeesの中でもProuducerを務め、その類い稀で自身の出自を活かしたサウンドは他の追随を許さず、Destiny's Child「No, No, No, Pt. 2」やShakira「Hips Don't Lie」などのプロデュースで特大ヒットを放っているのは周知のこと。2010年8月5日には、同年11月に行われるハイチ大統領選挙への立候補届けを提出するも、選挙管理委員会が「過去5年間ハイチに在住することが必要」として結局は認められず断念してしまいました。そんな精力的なWyclef Jeanですが、本作はEP扱いということで買おうかどうか迷ったんですが、10曲収録ですしシングルで好きな曲が収録されていたので買いました(結局)。
という訳でコンパクトではありますが感想をつらつらと・・・・・・まずはWyclef JeanとBrandon "Wavie Boi" Washingtonが共同制作した「The Ring」でスタート。トロピカルな風味は残しつつも、聖者が行進するような荘厳さと、終盤の咽び泣くようなエレキギターの音色が印象的で、塩辛いWyclef Jeanのヴォーカルとの相性が抜群。DJ Marley Watersが制作を担当した「I Swear」ではなんとYoung Thugが客演、本作の狙いの曲のうち一曲はコレ。ピカピカ輝いて撥水性のある軽快なダンスホールチューンで、冷たい水飛沫を浴びるようなスプラッシュ感がたまらない水玉トラックでグッド。またこのトラックでは潮風のような味わいで抜けてゆくWyclef Jeanのヴォーカルも、陽光に溶けるアイスキャンディのようなYoung Thugのヘナヘナしたラップもナイス融合。Wyclef JeanとBrandon "Wavie Boi" Washingtonが共同制作の「Rear View」は、漣のような白い細かな輝きが押しては返す一曲で、Wyclef Jeanのヴォーカルがやはり潮風のように聴き手の鼓膜を撫でる爽やかな一曲。Nicholas Petriccaが制作し、あのWalk the Moonが客演参加した「Holding On The Edge」のレイドバック感は最高の一言で、水の中をゆったりと漂いながら、陽光の熱を掬って遊ぶようなウォータリー感と微熱感がたまりません。Wyclef JeanとDJ Reymoが共同制作した「Littele Things」では、T-BabyとAllyson Casadoが客演で参加。女性を迎えることで火照った体をクールダウンさせるような効果を実現、トロピカルなアルコールのようにじわじわと聴き手を酔わせて躍らせる妖艶な一曲。もう明け透けに陽気で晴れ晴れとした海岸沿いを思わせる「Lady Haiti」はWyclef Jeanが制作を担当、ここでもやはり海水と塩分同濃度のWyclef Jeanの塩辛く掠れたヴォーカルが聴きどころで、からりと乾燥したダンスチューンはWyclef Jeanの専売特許だと実感。Wyclef JeanとJube Altinoが共同制作した「Party Started」はFarinaとNurtonが客演参加、Wyclef Jeanが自身の錬金術でEDMなテイストを足したビートも、程よい熱感でジリジリと聴き手のテンションを上げる一曲で、客演二人の艶っぽくと熱っぽい援護射撃も汗ばみ滑らかでナイス。本作で最も注目だと思っているのが、現行のトラップをWyclef独自の製法で蒸留した素晴らしいブルース曲「Hendrix」、制作はWyclef JeanとDJ Buttahの共同制作でこれが素晴らしい(溜息)。熱を放出しきった夕陽が海へ沈んで冷めてゆくような煌めきを、Wyclefの潮風のようなラップとヴォーカルが彼方へと運ぶ好ミッドで、トラップにこれほど儚い微睡みを与えたのはきっとWyclef Jeanの辣腕だからこその仕事。昔ながらのWyclef Jeanの焙煎トラックが香ばしく鼓膜に響く「Life Matters」は当然Wyclef Jeanの制作で、この夏の夕間暮れ感のあるトラックはいつ聴いても彼なりのブルース。Wyclef Jeanの潰えた夢を歌ったであろう「If I Was President 2016」はRon "Point 1" Carrが制作で、アコースティクギターを昼下がりの揺れるそよ風のように奏でながら、塩辛いWyclef Jeanのヴォーカルが混じることで潮風のように鼓膜をさらってゆくミッドで心地よい。

僕は音楽に詳しくはないので、レゲエとかダンスホールとかソカとか全て同じように聴いてしまっているし、だからこそこのブログではどうしてもトロピカルという表現を多用してしまいます(苦笑)。Wyclef Jeanの場合はルーツがハイチ音楽にあるのだろうけれど、それがなにかもまた僕にはわからない訳で。最近はこういうサウンドがまたRihannaやDrakeによって隆盛している気もするし(DrakeはSean Paulに批判されていましたが)、そういう意味ではWyclef Jeanにとっては追い風なのかもしれません。ちなみに本作も「Hendrix」の一曲狙いで購入しても損はありませんし、年内には新作アルバム『The Carnival III』のリリースも控えているとのことなので、夏真っ盛りな今のうちに買って予習しておくといいかも。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽