RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Jose James「Love In A Time Of Madness」
joselovemad.jpg

現行Jazzシーンにおいて重要なシンガーの一人であろう、Jose Jamesの通算七作目となる『Love In A Time Of Madness』を御紹介。まだR&Bならば少しは齧っているので知っている部分もあるのですが、ことJazzに関しては全くの無知なのでJose Jamesに関しても話せることは皆無(苦笑)。それでもJose JamesはR&B分野でも語られることの多いシンガーなので、一応『The Dreamer』と『No Beginning No End』の二作品は持っていて聴いています。そんなJose Jamesの本作『Love In A Time Of Madness』は、世界各地で起こっている貧困、人種、女性、移民への差別などの問題に向き合って、日々の暮らしや愛の大切さを歌ったR&Bアルバムになっているのだそう。そうなんです、R&Bアルバムなんです(驚)、という訳で気になって買ってみたんですね。
それではその路線変更は吉と出るか凶と出るか・・・・・・まず本作の制作に関しては、大半の楽曲をTarioなる人物が手掛けておりまして、なのでまずはTarioの制作曲から触れていきます。ひんやりとして霜が降りるようなキラキラした冷たさが美しいフローズンミッド「Always There」、Jose Jamesのそっと囁くようなヴォーカルが夜風のように揺れるのがなんとも心地良く、なんだかミステリアスでこれまでのJose Jamesとはやはり違う。そんな真夜中な空気感を保ちつつ妖しく漂うトラックが夜霧のような「What Good Is Love」、途中で鳴るピコポコとした音色がまるで霧散する月明かりのようで、Jose Jamesのひらひらとしたヴォーカルも妖艶で素敵。まったりと流れを変えて陽の光を採り込んだ「Let It Fall」では、なんと客演にMali Musicが参加。アコースティックギターと乾いたパーカッションが和やかに鳴るトラックはとてもボタニカルで、大きな河をゆったりと漕いでゆくような感触でとても長閑なソウル。こういう自然由来の無添加なトラックになると、どうしてもMali Musicの方が上手くて喰われてしまうJose James(惜敗)。コンピュータチックで少しノイジーな音色が明滅しながら流電するネオンみたいなミッド「Last Night」、Jose Jamesの真夜中に妖しげにぼやけて輝く電光のようなヴォーカルがまた趣深く、ねっとりと絡み合った昨夜の密会を湿やかに思い出して溺れるようなトリップ感。Jose Jamesなりのファンクをなんとも爽やかな薄荷味で仕上げた「Live Your Fantasy」は、Jose Jamesのふわっとしたキャラメルマキアートのようなヴォーカルでほんのり甘いのがナイスな塩梅。「Ladies Man」もまたベース弦がメリメリと鼓膜にめり込んでビートを強調して反り立たせるファンキーなトラックで、Curtis Mayfieldみたいに繊細で滑らかなファルセットを聴かせるJose Jamesが面白い。夜空に浮かぶ満月のように丸く柔らかな光に包まれるしとやかなムーンライトバラード「To Be With You」、これはもうJose Jamesの真骨頂という事でただただうっとりと鼓膜を任せて漂うだけで、月明かりの下で絹のドレスを着て踊るようなヴォーカルは美しいの一言に尽きます。「Closer」はちょっぴりチョップドスクリュー感の残ったトラックがエッヂーで格好良く、だからこそ果物をギュッと粗く絞ったようなドロッとしたJose Jamesの甘酸っぱいヴォーカルを鼓膜がゴクゴク聴く事の出来る旨味。Oleta Adamsを客演に迎えた「I'm Yours」はピアノ鍵盤の壮麗な響きが胸を打つバラードで、二人のヴォーカルが絡み合って大樹の様にどっしりとそびえる静かで大きな癒しの一曲。とここまでがTarioの制作で、あとの楽曲はLikemindsなる人物が制作を担当しておりまして。まずは、ツタツタと叩くドラムスがまるで、夜更けを超えて朝の陽の光を迎えて高揚する胸の鼓動にも似て愛おしい御来光ミッド「Remember Our Love」で、聴き手の体温をじわじわと上げてくれるJose Jamesの朝日のようなヴォーカルがたまりません(痺)。都会の夜にチカチカちらつくネオンサインに群がる虫の羽音のような電子音に、Jose Jamesのヴォーカルが優しくもひんやりと冷たく鼓膜をくすぶる夜風のような「You Know I Know」もダークでこれまでにないカッコ良さ。「Breakthrough」はぼわんぼわんと波紋を広げる音色が、まるでかじかんだ指を温めてやんわりと感触が戻るのに似ていて、それはひとえにJose Jamesのヴォーカルが澄み切って輝く陽光のようなだから(再認識)。

思ったより攻めたサウンドになっていて驚きを隠せないし、こういうサウンドをJose Jamesが纏う日が来ようとは。これはやはり賛否両論を巻き起こしそうな一枚で、純粋なJose Jamesファンには受け入れ難いのかなという印象が素直なもの。かといってR&B愛好家に歓迎されているかというと、なんだかそうでもない感じもしますし。僕も必ずしもこれをJose Jamesが歌う必要があったかと問われると迷うけれど、でもR&B好きな僕としては素直に聴き易かったです。Jazzシンガーとして優秀なJose Jamesだからこその難しさ、みなさんはどう受け取っているのだろう。






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Calvin Harris「Funk Wav Bounces Vol.1」
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米経済紙フォーブスが選ぶ“世界で最も稼ぐDJ”ランキングにおいて2013年から4年連続で1位を獲得している、Calvin Harrisの通算五作目となる『Funk Wav Bounces Vol.1』を御紹介。RihannaやChris Brownなどとのコラボぐらいは知っているのですが、やはりEDMな印象の強いCalvin Harrisなのでアルバムを購入したのはこれが初。というのも本作では“Funk”と“Bounce”をタイトルに冠し、しかも参加している面子も今を時めくR&Bシンガーやラッパーばかり、これはもう買うしかありません。これは発売されて結構時間も経つのですが、発売当時からBlack Music好き界隈の間でもすこぶる評判が良いですね。
それでは今更な感じもしますが聴いた感想を僕なりに・・・・・・一応書いておくと全曲の制作をCalvin Harrisが担当、言わずもがな。まずは「Slide」でスッキリ壮麗にスタート、幕開けまるで淡水のような感触のキラキラ透き通ったトラックに、Frank Oceanの清らか水の流れのように変幻自在で潤いたっぷりなヴォーカルと、Migosの三連符で繋げてゆくラップも玉なりに滴る露のようでサラリ。「Cash Out」ではSchoolboy QにPARTYNEXTDOOR、D.R.A.M.とかなり濃い面々が参加。漣のように寄せてはキラキラとした輝きを弾けさせるトラックはやはり清涼で、そんな炭酸飲料みたいなメロディの中ではこの濃い面々も透明感のある艶やかな着色料となって絶妙アクセントになっていてグッド。Karl Walker & The Charmers「Music Talk」をサンプリングした「Heatstroke」では、Young ThugにPharrell Williams、Ariana Grandeが参加。ヘロヘロと溶けてまったりと絡み付くYoung Thugの甘ったるくも毒があり、そこにPharrell Williamsが彼特有の線の細いファルセットで酸味をプラスし、Ariana Grandeがそこに果汁を搾って踊ってしまうという気持ち良い一曲。 相性が抜群だなと感じたのが、KhalidとFutureが合流した「Rollin」。FutureもKhalidもどこかモヤモヤとした霞ヴォーカルでありながら、どこか淡く明るい色彩も施すことの出来るスタイルなので、朝焼け照らす海岸線にかかる朝靄のようにしっとりと冷たくスマートなファンクチューン。Travis $cottとA-Trackが参加した「Prayers」は、電子鍵盤のプルプルした角切りゼリーみたいなサウンドがカラフルで美しく、遥か彼方の上空で鳴く海鳥のようなTravis $cottの伸びやかなヴォーカルが心地良く響き渡る、思いのほか爽快な一曲でグッド。「Holiday」にはSnoop DoggにJohn Legend、MigosよりTakeoffが参加。これだけファンク風味満載ならばここではもうSnoop Doggが独壇場な訳で、泡のように弾けるSnoop DoggのラップにJohn Legendの優しく降り注ぐ太陽のようなヴォーカル、Migosでは一番目立たない気のするTakepffが海風のようなラップを走らせるのも爽快な沿岸チューン。Ish「I Could Love You」をサンプリングした常夏トロピカルな「Skrt On Me」はNicki Minajが登場し、Nicki Minajしか出来ない歌とラップ(キュートとシャープ)のスイッチで、果肉と果汁が同時に味わえるトロピカルなジュースのような仕上がり(美味)。「Feels」はPharrell WilliamsnとKaty Perry、Big Seanが参加しており、これもPharrell Williamsのミントグリーンな高音ヴォーカルが印象的で、Katy Perryの華やかなヴォーカルにBig Seanのクールで二枚目なラップがカッコイイ、どこか熱帯気候な汗ばんだトラックでホット。KehlaniとLil Yachtyが参加した「Faking It」は、本作中では最もポップ寄りな一曲で、ヴィヴィッドで撥水性のあるKhelaniのヴォーカルとぼんやりと滲むLil Yachtyのラップの対比が面白い。最後を締め括るのはどことなくJazzyなテイストのJessie Reyezの「Hard To Love」で、アコースティックギターの爪弾く音色が夕闇に染まる波音のように静かにそっと寄せては返すミッド。

Calvin Harrisは優れたProducerだろうとは思っていましたが、ここまで美しくFunkを昇華させるとは驚き。Calvin Harrisならではな繊細な味付けでほんのりと甘い、そんな柔らかなFunkに仕立てられていて、従来のポップファンだけでなくR&BやRapファンをも踊らせたのも納得。参加している面子も普段の濃い味トラックを脱して、Calvin Harrisの透明感のあるトラックの中で踊ることで、より鮮明クリアにヴォーカルを聴けるのがグッド。これを機にCalvin Harrisの過去作も聴いてみようと思いました、素直に気持ち良かったです。




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Trey Songz「Tremaine The Album」
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これからのR&Bを背負って立つ色男、Trey Songzの通算七作目となる『Tremaine The Album』を御紹介。まだまだ若いTrey Songzですがデビューは今から約12年前の『I Gotta Make It』、あのTroy Taylorに見出されはしましたが、この浮き沈みの激しいシーンの中で、その後もこれだけ長い間活躍出来るとは想像していたでしょうか。Trey Songzはグングンと大人の男性に成長し、今やお色気路線を真っしぐら、これだけ露骨でセクシーなスロウジャムを色っぽく歌えるのは、若いシンガーの中では絶対にTrey Songzが抜きん出ています。前作『Trigga』も毎度ながらの良作だったんですが、そこからまた約三年ぶりでの本作でアンストッパブルで御座います(精力的)。
それでは前置きはここらで止して本題に・・・・・・まずはさらさらとまるで砂金のような音色が、Trey Songzの熱を帯びて潤んだヴォーカルに洗われキラキラと舞い上がる「The Plelude」でスタート。トラックはTroy Taylorが制作で、ひらりひらりと舞い上がる砂金のような音色はそのままに次曲へ。もはやピチャピチャと水の滴っているような音色を零す水際スロウ「Come Over」もTroy Taylorが制作を担当、やはりここでも艶っぽく濡れたTrey Songzの悶えるような喘ぎヴォーカルが健在で、静かにチロチロと滴らせていた潤んだメロディも気付けば静かに満ちてこちらが溺れている始末です(満潮)。青空のように澄んで清らかな「#1 Fan」、制作はRico LoveとDwayne "D-Town" Nesmithが共同で担当。陽光のようにひらひらとプリズム化した結晶サウンドが眩くて、それを優しく包み込むようなTrey Songzのヴォーカルも木洩れ陽のような淡さでとても和やか。グングンと水を掻いて泳ぐように強く弾力のある遊泳感のあるビートが肝の「Nobody Else But You」、制作はAlex Isaakが担当。気ままにグラインドして波打つTrey Songzのヴォーカルが柔らかくも逞しく、涼しげな抜け感のある歌唱で思わずリズムを刻んで流してしまう好ミッド。“水も滴る好い男”を歌で体現しまくるTrey Songzらしい、濡れ濡れを超えて水飛沫まであげているスロウジャム「Playboy」は早くも本作のハイライト、制作はEarl & EとRico Loveが共同で担当。この手のエロス溢れるトラックはTrey Songzの十八番で、キラキラと汗ばんだサウンドの曲線を、まるで女性のボディラインを撫でるように歌うTrey Songzはやはり焦らしのテクニシャンで痺れっ放し(昇天)。Jonh "$K" McGeeが制作を担当した「The Sheets...Still」は、ふんわり柔らかくしなやかな裸婦みたいなトラックを、優しく繊細にエロティックに揉みほぐすTreyのヴォーカルにもはや悶絶。ひらひらと舞う音色がまるで、一晩愛し合って夜が明け、朝陽を遮る真白なシーツのように色香たっぷりの珠玉のベッドバラード(妄想)。ゆらゆらと深く揺蕩うようなとろんとした水深ミッド「Song Goes Off」はChristopher "C4" Umanaが制作を担当、ゆらゆらと揺れる水面を覗き込むような波紋にも似た揺らぎを派生させるTrey Songzのヴォーカルが鼓膜にじんわりと浸透します。ザクザクとして角の立ったアコースティックギターの弦音がピリリとスパイシーな「She Lovin It」、制作はCook ClassicsとJeff "Gitty" Gitlemanが担当。そのスパイシーさも手伝ってとても香ばしくも刺激的なミッドになり、Trey Songzのファルセットを交えたヴォーカルが熱帯夜のような熱気でジワジワと鼓膜に纏わりつくのがなんとも色っぽい。野生的に響くジャングル獰猛ビートが面白い「Animal」はCirkutとMade In Chinaが共同制作、ボタボタと落ちるようにドリップするTrey Songzの濃厚なヴォーカルが美味で濃密セクシーな四足歩行チューン。PipとSermstyleが共同制作した「1×1」は直角に突き刺さる光線みたいなシンセと、ボムボムと跳ねるビートが颯爽と響く爽やかなポップアッパーでグッド。「Priceless」は再びCirkutとMade In Chinaが制作を担当、白光のように眩くて色彩も飛ばすようなトラックに反射するように、Trey Songzの澄み切って瑞々しいヴォーカルが煌めくのが爽快で美味。Sons Of SonixとPoo Bearが共同制作したEDM風味の「What Are We Here For」は、澄んで冷え切った炭酸水みたいな透明ポップチューンで、フックですっと音数が少なくなる感触は水の中にドボンと飛び込んで外界の音が聴こえなくなるあの感触にも似てる(潤)。Patrick "Guiter Boy" Hayesが制作の「Games We Play」はMIKExANGELが客演参加、深い深い水の中へゆらゆらと沈んで溶けてゆくようなリキッドミッドで、Trey Songzのヴォーカルもひらひらときめ細かな水泡となって消えてゆくのが切なくセクシー。仄暗くダウナーなビートが聴き手をゆっくりと沈殿させる「Picture Perfect」はA Wallが制作を担当、Trey Songzの高音を封じたビターでブラックなヴォーカルが暗闇の中ぎらりと光るのがクール(痺)。最後はPoo BearとJeremy Snyderが共同制作した美しきピアノバラード「Break From Love」で幕切れ、雨上がりのように光を滲ませて潤むトラックの中で、Trey Songzのあの少し震えるような歌声が凛として切なく響くのが素晴らしいのです(胸打)。

やっぱりR&Bというのはこれぐらにセクシャルでなければ、と再認識させてくれる素晴らしい一枚。Trey Songzは昔から凄く大好きなシンガーですしアルバムどれも高品質なんですが、毎回と何曲かは不必要に感じる楽曲があって惜しいと感じるのですが(本作では「Animal」がそれスレスレだった気が)、本作はとってもスッキリと纏まっていて聴き易さ抜群でした。全てのエロスを牛耳り司っていたR. Kellyがスキャンダルに見舞われ失速している今、Trey Songzがその王位を継承すべき時なのかもしれない、そう思わせるシンプルにセクシーな優秀R&B盤で御座います(断言)。










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Sampha「Process」
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UKの名門レーベル“Young Turks”が新たに送り出す才能、Samphaの記念すべきデビューアルバム『Process』を御紹介。これがデビュー盤となる新人ではあるんですが、この時点でもはや説明不要な超大型新人がSampha。早くにはSBTRKTのデビュー盤の多くの楽曲でヴォーカルを務めたり、Drakeの「Too Much」に参加。最近でも、Kanye West『The Life of Pablo』の収録曲「Saint Pablo」、Frank Ocean『Endless』の収録曲「Alabama」にも参加していたのだそう。ここらはフィジカル専門の僕は触れられないままなんで、やはり僕としてのSamphaの功績は、傑作と名高いSolange『A Seat At The Table』収録の「Don't Touch My Hair」ですね(鳥肌)。これはきっとSampha抜きでは絶対に創出できなかった世界観、この時から僕はSamphaのデビューを心待ちにしていたのです。
それでは拙い文章で心苦しいのですが感想をひらひらと・・・・・・本作の楽曲は全てSamphaが制作しております、これだけでもSamphaの才能の片鱗がどデカいのがわかりますね。まずは琴のような音色がはらはらと舞い散るミッド「Plastic 100°C」で幕開け、光の屈折に似たトラックの転回の中で、モフモフとなんだか毛玉のような感触のSamphaのヴォーカルがドリーミーで、トラックの持つ光沢を毛玉のようなヴォーカルが隙間から柔らかに漏らしていてなんとも綺麗。しっかりしたドラムビートにカウベルがチカチカと点滅するように鳴る「Blood On Me」は、そんなバツバツと棘立ったトラックに追いかけられるように、Samphaの毛玉のようなヴォーカルがころころ転がるアップチューンでスリリング。カリカリとバンジョーの様な弦音が空気を鋭く振動させる「Kora Sings」はスパイシーで、中盤からは電磁波のような音色とビートがビリビリと通電するように交錯し、Samphaのヴォーカルはその電撃で光る豆電球のようでミステリアス。本作で最も僕が愛しているのが珠玉のピアノバラード「(No One Knows Me) Like The Piano」で、もうこの一曲を聴くだけの為にこのアルバムを愛せる一曲。なにもない空を眺めていると、なんだか空がふわりと落ちてきて、途端にふと自分が空に包まれて溶け込んでしまうような、ぽつんと佇むようなあの感覚。眩し過ぎる陽光を掌でそっと柔らかに遮ると、指先から光が透けて、鮮烈さも滲んで、じんわりと涙を温める感触。それをこのバラードに、感じるのです(曖昧)。Samphaの毛玉ヴォーカルがファルセットにより、ふわふわとほつれる様に響くのが優美な「Take Me Inside」も光芒のような鍵盤音が素晴らしく、もしも僕が光に触れられるならこの感触だと実感。「Reverse Faults」は夏の海を泳いで水の中から水面を見上げ、溶けた陽光に青が滲むような、あの幻想的な輝きにも似た潤んだ美しさ(溜息)。琥珀の持つあのキャラメル色の不可思議な輝きに似た「Under」、Samphaのヴォーカルが鉱物のような歪な輝きを魅せるのもなかなか乙なもの。あのKanye Westがソングライトに関与した「Timmy's Prayer」では、The Chi-Lites「The Coldest Days of My Life」をサンプリングに使用しており、原曲の持つほのぼのとした温かなメロディを、もっと標高を上げてすっきり鮮明に冷たく澄み切った音色に変化させたような一曲でグッド。「Incomplete Kisses」はとろとろでプルンとした弾力の寒天トラックに、Samphaのホイップクリームのような甘美ヴォーカルが乗っかる糖度高めのメルヘンメロウ。最後を飾るのはハープのような音色が水のせせらぎのように奏でられる透明感溢れる清涼スロウ「What Shouldn't I Be?」、なんともフローラルなトラックは小春日和の如く柔らかく暖かで、ここでSamphaのヴォーカルは毛玉ではなく綿毛となって、ふわふわと春のそよ風に乗って彼方へと消えてゆくのが夢見心地で素晴らしい(感涙)。

あれだけの前評判を集めながらも、蓋を開けると思ったほどそこまで話題になっていない気がするSampha『Process』、気のせいですかね(笑)。じゃあ僕はどうかというと、これが結構好きで繰り返し夜中に聴いてしまっているんです。あの毛玉のようなヴォーカルとじゃれあう冷たく無機質な電子音の違和感がなんとも心地良く、どうしても夜中に聴きたくなる一枚。僕の中ではJames Blakeと近い感触で、R&Bとするかどうかは微妙かもしれませんが、もはやジャンル分けが困難な時代ですから。しかし、Samphaの本作をなにか称するならば、僕としてはやはり毛玉ソウルと称したいのです(意味不明)。とにかくSamphaの魅力の詰まった素敵な一枚、「(No One Knows Me) Like A Piano」の一曲狙いで購入しても充分に元を取れます(太鼓判)。








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The Weeknd「Starboy」
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ネット世界から突如として出現したR&B界の異端児、The Weekndの通算三作目となる『Starboy』を御紹介。もはや現代R&Bを代表するSSWとも言えるThe Weeknd、14年『Kiss Land』傑作と名高い15年『Beauty Behind The Madness』と、その勢いは全く止まることを知りません。彼はその特異なヴォーカル&楽曲で世界を席巻し、客演依頼も後を絶ちませんね。音楽だけでなく女性関係も順調で、あの美人モデルのBella Haditと浮名を流したかと思えば、次はあのSelena Gomezとのロマンス勃発なんですから、なかなかの伊達男のようです(驚)。そんなThe Weekndが一部からはダサいと好評(?)だったドレッドヘアをばっさりカットし、新たな境地を魅せたのが本作『Starboy』。David Bowieの「Starman」をモチーフしているそうで、本作はDavid Bowieの影響を滲ませているのだとか。あとThe WeekndはあのPrinceとも一緒にレコーディングする予定があったとか話しているようで、実現しなかったけれどそれもなんだか聴きたかった。ちなみに本作のアートワークを手掛けたのはNabil Elderkin、要注目です。
という訳でボリュームたっぷりな内容について書きますと・・・・・・まずはあのDuft Punkを客演に迎えた表題曲「Starboy」で幕開け、制作はDaft Punk(Add制作にDoc McKinney、Cirkut、The Weeknd)で冷ややかにして滑らかなメタリックチューンがまるで宇宙を駆ける宇宙船のようで、浮遊感のあるThe Weekndの銀色なヴォーカルもミステリアスでクール。Ben BillionsにDoc McKinney、The Weekndが共同制作した「Party Monster」はキューブチックな光がゴロゴロと転がるように鳴る電子音が不可思議で、そんな光を透けさせて薄く閃きそよぐThe Weekndのヴォーカルもナイス。一聴すると単純にダンスチューンで華やかに感じるも、あちこちに危険な音色が潜み爆発し、ヒリヒリさが絶えず鼓膜を脅迫する「False Alarm」はDoc McKinney TheとThe Weeknd(Add制作にCirkutとMano)が制作を担当し、The Weekndの狂気に満ちたヴォーカルが膿んで破裂するのが鋭利(まるでひしゃげた様なヴォーカルエフェクトも効果的)。「Reminder」はDoc McKinneyにMano、Cirkutが共同制作をしたサイケメロウで、静かに星が瞬くようにチラチラとシンセとビートが囁くのがひっそりと美味。あのMax MartinとThe Weekndが制作を担当した「Rockin'」は小気味良いダンスチューンで、真夜中に光る携帯電話の画面みたいな、そんなセクシーで情緒のある光が疾走するトラックに、夜風みたいにスマートにしなやかにヴォーカルを躍らせるThe Weekndと共に舞い上がるのみ。Doc McKinney、The Weeknd、Cirkutが共同制作した「Secrets」もやはり銀河の上を滑降するようなギャラクシーなアッパーで明度抜群、The Weekndのサワークリームのように甘酸っぱい歌声も乗っかり心地良い。Benny BlancoにCashmere Cat、The WeekndにJake OneにSwishと名だたるメンバーが制作に名を連ねた「True Colors」は、ピアノ鍵盤の音色が遠く聴こえる波の音で、夏の夜の海に花火が散ってゆくような、あの光に似たThe Weekndの切なく甘いヴォーカルが鼓膜を焦らすのがなんとも美しい(溜息)。Doc McKinneyになんとLabrinthが共同制作した「Stargirl Interlude」ではLana Del Reyが客演参加、もうこれはLana Del Reyの錆びた三日月のような尖って切っ先の光るヴォーカルを堪能するばかり。「Sidewalks」ではあのKendrick Lamarが客演参加、Doc McKinneyとBobby RapsにAli Shaheed Muhammad(!)が制作に加わることで、焙煎された香ばしくもほろ苦いトラックが仕上がり、熱で輪郭を歪める様なThe Weekndの蜃気楼ヴォーカルと、Kendrick Lamarの的確でスキルフルなラップが秘孔を突くのもグッド。Doc McKinneyにCirkut、そしてMetro Boomin(!)にBen Billions、The Weekndが共同制作(ソングライトでFutureが参加し、少し声も足している)した「Six Feet Under」は、Metro BoominとFuture組の味気が強い、微睡みと毒を調合したようなパルファムミッドでじわじわと蔓延します。Max MartinとAli Payamiが共同制作した「Love To Lay」は、Max Martin関与らしい直線的な光線が交錯する閃光ポップで、そこにカラーセロハンのようなThe Weekndのヴォーカルが貼られ艶やかな色彩を溢れさせる好曲。続く「A Lonely Night」もMax MartinとAli Payamiが共同制作のレトロディスコな一曲で、この辺りはThe WeekndのMJフォロワーぶりが窺えます。熱が急激に冷やされ夜更けへと色が滲み暗くなってゆくような「Attention」は、Benny BlancoとCashmere Cat、Frank Dukes、The Weekndが共同制作。Doc McKinneyとCirkutが共同制作した「Ordinary Life」は従来型のThe Weekndに近く、夜の闇が寂しさも愛も切なさも熱も奪って膨れては萎んでゆくような暗澹メロウ。DiploにBen BillionsにThe WeekndにCirkutが共同制作した「Nothing Without You」はDiplo色強め、光を練って捏ねて造ったようなトラック&ヴォーカルがなんとも妖しくも綺麗。飲み込まれそうな暗闇を斬っ裂く無数の光のような、The Weekndのヴォーカルが眩く美しい「All I Know」は、Ben BillionsとCashmere CatとThe Weekndが共同制作しており、暗闇を轟々と燃やし尽くす強烈な青や赤の混じった光と熱を放出するFutureのラップがこれまた見事で幻想的で麗しい(溜息)。Doc McKinneyとCirkutとThe Weekndが共同制作(Add制作にCashmere CatとPrince 85)の「Die For You」は、ホーンを鳴らしつつどことなくRogerを華奢にしたような煌めきサウンドが壮麗なミッドで甘く優美。最後を飾るは、もはやThe Weekndのお家芸ともなりそうなMichael Jackson再生術で仕上げた「I Feel It Coming」。制作と客演には再びDuft Punkが関与して清涼で凛々しい電子音を紡ぎ、その電子蚕糸の上を軽やかにThe Weekndのサワークリーム風のヴォーカルが優しくステップする一曲。

もともとThe Weekndが持っていたあの暗さ、暗澹、これにぼんやりとぼんやりとした光を混ぜてほんのりと明度を増した本作。The Weekndのヴォーカルは真夜中に妖しく光るネオンサインのような、良い意味で少しいやらしい闇を演出しているんだけれど、本作はそんな夜空を超えて宇宙近くまでサウンドを上昇させています。とはいえ、僕はそこまでThe Weekndのヴォーカルが好きという訳ではないので、皆様ほどには手放し賞賛してはいないのが本音(愚)。でも完璧にこれまでのThe Weekndの世界観とは一線を画しているのは、そんな僕でも分かるので凄いと思います。









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