RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

06 2018
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Sammie「Coming Of Age」
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わずか12歳でアルバムデビューを果たしているベテランシンガー、Sammieの通算三作目となる『Coming Of Age』を御紹介。かのDallas Austinのバックアップを受けて『From The Bottom To The Top』をヒットさせたSammie、その後はキッズシンガーならば誰もが通る変声期で休業し、2006年には『Sammie』をリリースし変わらず美しい青いヴォーカルでR&Bを湧かせた逸材。その後もずっとMixTapeなどを精力的に発表し、名前も一時はLeigh Bushなどに変えたりして活動を続けておりました。その前二作とも持っている僕としてはやはり、Sammieの11年ぶりとなる新作は嬉しい限りで御座います(感動)。
まずはキラキラと水面に反射するように輝く鍵盤音のせせらぎに、鼓膜も心もスッキリと浄化される美しいバラード「COA」で幕開け。制作はBryan "K-City" ElmoreとJason Cathyが担当しており、相変わらずと透明に澄んだ原水のようなSammieのヴォーカルが美味で、乾いたハートがゴクゴクと飲み干して潤ってしまいます。続く「Expiration Date」はXeryus Gittensが制作を担当した極潤ミッドで、トロトロとまるでアルコールで酔いが回るようなアダルトな音色の澱みに、Sammieのキリリと清冽な原水ヴォーカルが混じることで水割り状態になってより美味に。Dwight "Doh Boy" Richardsonが制作を担当した「Good Life」では、客演にどういう繋がりなのかRick Rossが参加。夜の闇に青い吐息を溶かすような妖艶なトラックの中で、悩ましげに曲線を描き堕ちてゆくSammieの繊細なヴォーカルと、Rick Rossのソウルフルにしてシックなバリトンのラップが闇を重たく沈殿させるのもグッド。ひらりひらりと鳴るギター弦の音がまるで、寄せては砕けて散る白波のように儚げなアコースティックメロウ「Tsunami」はFayo & Chillが制作を担当。遠く彼方で揺れる波音を聴く様な静寂トラックに、柔らかにウェーブし聴き手を飲み込むSammieのモイストなヴォーカルもなんだか幻想的。Bryan "K-City" Elmoreが制作した「Bad Girl」はトロピカルなビートとメロディが踊る心地良いミッドで、カラリと乾いているというよりは、波と戯れてビショビショに濡れたようなウェットな音色が悩ましくて面白い。「I Left...Because I Love You」はTroy Taylor(!)とBryan "Composer" Nelsonが制作を担当しており、ポタポタと滴る水滴のような音色が湿って心地良く響くオアシスみたいなミッドで、Michael Jackson的に少し震えるSammieの瑞々しいヴォーカルに見事にマッチ。またまたBryan "K-City" Elmoreが制作を担当した「Shoes」も90年代を思わせる良質な艶麗ミッドで、水を含んだようにプルプルと潤んだトラックに甘美で悩ましいSammieのヴォーカルが溶け合うのが綺麗。Justin "Henny Tha Bizness" Hendersonが制作を担当した「Show And Tell」では、これまたSammieと同じく苦労人なEric Bellingerが客演で参加。軽妙で鮮やかな絹糸のような音色が紡がれてトラックを成すミッドで、SammieとEric Bellingerの小気味良く跳ねるヴォーカルも軽快でキラキラと輝いていてグッド。Winston "Kangstunna" Draytonが制作を担当した「Good Girls」は真っ青な宇宙空間を思わせるヒンヤリとしたミッドで、メタリックみたくキラキラと鋭く銀色に輝くSammieの華奢なヴォーカルがクール。Troy TaylorにVontae Thomas、88Keys(!)が共同制作した「Be Alone」もバーボンで満たされたグラスで氷がカランと音を立てるような、そんんなアダルトな色香の漂うほろ酔いミッドで、Sammieの微かに震えるような悶絶ヴォーカルがひしひしと五感を刺激するのがたまりません(昇天)。Bryan "K-City" Elmoreが制作した「Too Long」は秋風のようにしんみりと心の隙間を吹き抜けてくすぐる哀愁ミッドで、優しく淡く響くSammieのヴォーカルにそっと鼓膜を差し出し温めてもらうのみ。「Daddy」はDwight "Doh Boy" Richardsonが制作しており、エコーが響くようにあちこちで反響して弾けるようなトラックがなんとも不思議な魅力を放ちます。最後を飾る「Confessional」はSean Marshallが制作を担当した砂煙舞うようなアコースティックバラードで、Sammieの叫び祈るようなヴォーカルが天を仰いで震えるブルージーな一曲で渋い(沁)。

僕みたいな三十路が聴いてホッと安心してしまう良質で純正なR&Bアルバム、Sammieに求めているものをきちんと理解していらっしゃる(嬉)。Sammieのヴォーカルの質も全く落ちていなくて綺麗で澄み切ったまま、なぜこんなにも不遇なのかが本当に不思議なほど。しかしこうなると惜しむらくはこのアルバムジャケット、Sammieも格好良く成熟している訳ですし、大人の男になったセクシーなSammieを全面に押し出したら良かったのに。






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Mike City「The Feel Good Agenda Vol. 1」
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90年代よりR&Bを支え続けるベテランProducer、Mike Cityの記念すべきデビューアルバム『The Feel Good Agenda Vol.1』を御紹介。Mike CityはPhiladelphia出身で本名をMichael Flowersといい、Mike Cityの芸名の由来は彼の敬愛するコーラスグループ“Ten City”から来ているんだとか。Mike Cityといえばもう彼が手掛けた名曲は沢山あるのですが、やはりその代表は超ロングヒットとなったCarl Thomas「I Wish」ですね。それ以降も多くのアーティストに楽曲提供しているのですが、いちいち挙げていたらキリが無いし、本作に参加している面子を見たらそれでいいと思うので敢えて挙げません。そんなMike Cityが裏方とかではなくシンガーとしてのデビューを果たした本作、美女が横たわってハート形のLPを持っているジャケットがなかなか素晴らしい。
それではザックリになりますが感想を書き込みます・・・・・・まずは当然なのですが制作はすべてMike Cityが担当、全編に豪華なゲストを迎えるもMike Cityも頑張って歌っております。Dweleが客演参加した「I Rock Wit U」はビカビカと輝く直線的なシンセが交錯するのが美しく、そんなギラギラとした銀河チックなミラーボールトラックの中で反射して煌めく二人のヴォーカルがクール。「Everybody Loves A Winner」はMike Cityの単独曲で、良い意味で無味無臭な(可も無く不可も無く)Mike Cityの透明なウォータリーなヴォーカルがサラサラと流れる四つ打ちミッド。Mike Cityのミントのように清涼なヴォーカルが重ねられて、まるで野花を揺らす春風のように爽やかでグッド。もはや盟友と呼んでもいいCarl Thomasが客演参加した「100 Miles」もやはり明快な四つ打ちミッドで疾走感抜群、ミネラルウォーターみたいに透明なMike Cityの歌声では物足らないけれど、そこはCarl Thomasのちょっぴりビターなカフェイン的ヴォーカルが混じることでキリリとトラックが際立ちます。「When I Luv」ではFaith Evansが客演参加、ハウス調のこういうトラックに乗っかるFaith Evansはとても稀少で、真夏に波打ち際で波しぶきを蹴りながら駆けるような爽快感が迸るクリアなアッパー。いつも雨に喩えられるFaith Evansの歌声が、雨上がりの晴れ間のように濡れて爽快に輝きます。「Been To Afraid」ではTeedra Mosesが客演参加(ソングライトも担当)して、滑らか曲線を描いて落ちてゆく流星のようなトラックに、夜風のようにさらりとしたTeedra Mosesの歌声はセクシー。元IncognitoのMaysaを客演に招いた「Head Over Heels」もベタベタビカビカな四つ打ちダンスチューンで、Maysaのふくよかで柔らか艶やかなヴォーカルが弾んで響くのが美しい。透明なMike Cityのヴォーカルがキラキラと眩く光る「Up To It」は単独曲、流星群のようにキラキラ粒立って輝く鍵盤音が心地良い一曲でグッド。まさかの大ベテランCrystal Johnsonが客演参加した「More Of Me」は、やはりバチバチと通電するように瞬く閃光ビートと踊る両者のヴォーカルの並走がスッキリ気持ち良い。同じ四つ打ちでもパーカッションなどどこかソウルっぽい木目調感のある、Terri Walkerが客演参加した「Here Together」のスムースな質感がとても素晴らしく、これは聴いていて滑らかな感触が鼓膜馴染みが良くて嬉しい。Mike Cityの幾重にもエフェクト乗ったヴォーカルがまるで流星群のように鼓膜を駆け巡る「You're The Kind」は、冬の星座を浮かべる青白い夜空のようなクールなトラックがまたなんともエレガント。Juniorなる人物が客演参加した「Sang & Dance」は星屑を蹴散らしダンスするような、光を纏ったアッパーでMike CityもJuniorも柔らかく線の細い銀糸ヴォーカルで紡ぐのがまたイイ。最後を飾るのはLalah Hathawayを客演に招いた「You're In Heaven」で、ポワンポワンと波紋のように広がるシンセの波間の中で、Mike Cityの夜空に浮かぶ白い吐息のようなヴォーカルも壮麗なんですが、やはりLalah Hathawayのメタリックにソリッド加工された艶っぽいヴォーカルがなんとも刺激的で超絶カッコイイんです。

まさかここまでMike Cityが四つ打ちハウスなダンスチューン満載で攻めて来るとは、僕は意外でした。調べてみると最近のMike Cityはこういうトラックに傾倒しているのですね、ここ最近も他アーティストに手掛けた楽曲は聴いていた筈だけど、そういう印象は全く持っていなかったんです。そういう意味では僕はMike Cityのクラシカルな王道R&Bを期待していたんで、ちょっぴり残念だったというのが本音(我侭)。でも参加している面子も凄く豪華ですしR&Bは押さえて損は無いし、作業用BGMで流して聴くにはピッタリかなと思います。




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Brian McKnight「Genesis」
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R&B界屈指のバラードの名手、Brian McKnightの通算十四作目となる『Genesis』を御紹介。御年48歳となるBrian McKnightですがいまだにその制作意欲は衰えず、本作も前作『Better』からおよそ一年という短いスパンでのリリースは嬉しい限り。僕の今のR&B好きの原点はやはりこのBrian McKnightにあると言ってもけして過言ではないですし、今でもとても大好きなシンガーの一人です。年齢を重ねた今でもまだまだこれだけ甘い歌声と端正なルックスを維持してくれているのも嬉しいし、そうでないとこのBrian McKnightのドアップ顔ジャケットは成立しませんね。
さあさあ、中身を聴いて感想を書こうじゃありませんか・・・・・・まず本作に関しては絶対に書かないといけない重要な点が製作陣、当然Brian McKnight(以降はBMと省略表記)がソングライト&制作しているのですが、制作にはもう一人が関与しているのです。それはあのTim Kellyでして、あの名コンビTim & Bobの片割れで御座います。そのBMとTim Kellyが組んで制作した楽曲から触れます、全12曲の中で半分の6曲がそうなのです。まずは、そっと夜が更けて月光が射すように淑やかなトラックがクールでスムースな「Genesis (Prelude)」、もうここからしてBMの円熟したセクシー過ぎるヴォーカルがしっとり鼓膜を包み込んで滑らか。多重録音されたフックなんかも月の煌めきの様でなんだか神秘的で、とにかく静かに惹き込まれます。これぞBM製なピアノ鍵盤の音色でもう胸がきゅっと締め付けられる「I Want U」、もうこの曲が流れた途端に僕は涙を零しそうになったほど(溜息)。ほんの少しずつ明度と温度を上げてゆく美しい朝焼けのようなスロウで、そんなトラックの緩やかな温もりに触れてBMのヴォーカルが朝露のように凛として響くのです。満天の星空のように瞬くキラキラした星屑サウンドに鼓膜が眩む天体観測スロウ「10 Million Stars」は、恋人が星空の下で愛を囁くように、言葉は白い吐息に変わり、そのまま星屑となって、BMのしっとりしたヴォーカルがこういうロマンチックなトラックをシンプルに彩ります(幻想的)。やはりBM産のこの切ないピアノ鍵盤の音色でハートを撃ち抜かれてしまう純朴バラード「Don't Leave」、素晴らしいと思わず叫んでしまったぐらいに素敵(鳥肌)。過去と現在とこれからの未来、それぞれの一秒一秒を糸で紡ぐような鍵盤音に、BMの清廉として優しく祈るようなヴォーカルが深々と響くだけで心が洗われるのです(感涙)。本作でも唯一(これまでのBM作品を振り返ってみても珍しい)低いヴォーカルレンジで歌い上げる「So Damn Real」は、ちょっぴりビターなブラック珈琲のように香ばしくてそれも美味。冒頭の楽曲をそのままに引き継ぐ〆曲「Genesis」は、ちょっぴりスリリングでロマンチックな月夜の下で夜通し、華奢な女性の体を抱き締め愛し合うような静かな情動ミッドでやはり綺麗。とここまでがBMとTim Kellyの共同制作の楽曲で、あとの半分は面子こそ同じですが違っています。Tim Kellyが単独で制作を担当した「Hungry 4 U」は、まるでネオンのように妖しく光る電子的なサウンドがなかなかダークでエッジーな深夜チューン。最近ではこういうメタリックでソリッドなトラックは少ないから痺れるし、若作りと思われるかもだけど毎作とこういうエッヂの効いたトラックもそつなく混ぜ込んでくるBMが大好き。愛することでしか到達できない天上へと昇天し遊泳するような、どこまでも神々しく瑞々しい光芒ミッド「Forever」はBMとその息子のB McKnight Jr.が共同制作。これはある意味では無味無臭になりがちな透明なポップバラードなんだけれど、そこはBMの澄み切った歌声が綺麗な天然水のように湧き出て稀少価値を生み出しているのです。フワフワとして鼓膜が浮いてしまうほどの柔らかさながらも、正確無比に聴き手の切なさのツボを突いてくるのが憎い「UDONTHAV2BLONELYNOMO」はTim Kellyが単独制作。遠い彼方の宇宙で星が瞬くのを思わせるシンセの点滅がなんだか壮大で、BMの色気たっぷりな歌声が舞い上がるように響くのが、女性を抱いてゆっくり揺れて昇天するような感覚に陥るのです。これぞBM流奥義ともいえる永遠の輝きに包まれるプラチナ製バラード「Everything」、これはBrian McKnightが単独で制作ということで納得。BMの清らかな歌声をただただ聴いているだけで、愛し合う二人の人生の一頁一頁を捲るような、そんな場面が鼓膜に映写される極上の純愛映画のようなバラードなのです(感動)。BMとB McKnight Jr.が共同制作した「Die For Your Love」は、彼らが組んだ時によく聴かせるエレキギターの弦音も響く静かに悶えるミッド。折り目正しい端正なヴォーカルが響き踊るドレスコード付きのトラックに、結んでいたタイをスルリとほどくような艶っぽくセクシーエレガントなBMの歌声に失神寸前(骨抜)。レトロソウル回帰したBM単独制作の「Blow Your Mind」も、やはり品のある紳士なBMだからこそのスマートさが聴いていて心地良い。

もはや伝統工芸の域に達したバラードの数々、ここ最近は息子らと制作したりしてなかなか若く尖ったR&Bをやっていた感があるけれど、そういう意味では今作は原点回帰したように純正のBrian McKnight節を搭載してくれていて嬉しい限り。しかし、この正統派クラシカルで上質なトラック群を支えたのは、やはりTim Kelly無くしては実現できなかったと思います。90年代のR&B黄金期を支えた鉄人二人が組んだ事によって響いた極上のハーモニー、やっぱり三十路には沁みますね(墨付)。






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Cody ChesnuTT「My Love Divine Degree」
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作曲から演奏まで全てこなす本物のソウルシンガー、Cody ChesnuTTの通算四作目となる『My Love Divine Degree』を御紹介。Cody ChesnuTTに関しては前作となる『Landing On A Hundred』である程度触れているし、それ以上のことは今でも知らないので説明が出来ません(苦笑)。その前作がなかなか僕のツボを突いていたものですから、しれっとこの新作が出ているのを知った時に速攻で買っておりました。このイラストによるジャケットが恰好良いし、前作のジャケットも僕は好きだったので、こういうジャケットセンスもCody ChesnuTTは高得点です。
それでは甚だ簡単ではありますが感想書かせてください・・・・・・まず本作の全曲のソングライトと演奏をCody ChesnuTTが行っており、制作に関してはCody ChesnuTT当人とAnthony "Twilite Tone" Khanが共同で担当している様ですね。まずは、昼下がりの陽気に誘われて木陰でウトウトとしながら、鼻先を野花の香りがくすぐるようなほろ甘いトラックとヴォーカルが素敵な「Anything Can Hapen」が、とっても短いながらもハートをほぐしてくれて凄く良い。地を蹴って踊るような躍動感溢れる土埃立つ原生ファンクチューン「Africa The Future」も、尖った弦音に無骨なビートがぶつかっていてバキバキで格好良い。Cody ChesnuTTのヴォーカルもしなやかにして強靭で縦横無尽、トラックに負けずと美しく野生的に暴れていてそれがとてもグッド(痺)。カラカラに乾いた風を絡ませて走るCody ChesnuTTの微熱混じりなヴォーカルが眩いアッパー「She Ran Away」、レトロなトラックに乗せてトラックはキラキラと照り返しが強く眩しいのだけれど、Cody ChesnuTTの爽やかな風のような歌声が優しく吹き抜け、中盤からのファルセットによるスロウダウンで夕間暮れを迎えるのも小粋。あのRaphael SaadiqをBass客演に招いた(個人的にはコレ狙いで購入した)「Bullets In The Street And Blood」は、やはりRaphael Saadiq関与らしいレトロなセピア色のメロディが淡く綺麗で、澄んだ青空に浮かんで風に流れる雲のような、和やかなサウンド&ヴォーカルがなんとも心地良い(溜息)。しかし、終盤では直角ビートを突き立ててHip Hop風味にするという隠し味も準備していて、こういう技巧に鳥肌が立ったり。冬の朝の陽射しが冷たさを溶かすように、温かみがかじかむ指先までじんわりと伝わり溢れてゆくメロウ「So Sad To See (A Lost Generation)」も文句無しに素晴らしく、その冷たい空気を震わせて差し込む陽光のようなCody ChesnuTTの煌びやかな歌声は神懸かり。陽の光が燦々と降る情景をそのまま音色にしたように、きめ細かな光の粒が積もる「Always Sebrena」は、木漏れ日の中を耳を澄まして鳥や風の音を聴きながら散歩するように、そっと優しく響くCody ChesnuTTのボタニカルな歌声がハートに浸透します。僕的にCody ChesnuTTっぽいなと思ったのがガツンとファンキーに吠える「Make A Better Man」で、たまにこういう率直に生演奏に体を揺らす曲も聴きたい。ズタズタ叩くドラムス、旧車のエンジンが火を吹くようなビンテージダメージなトラックが燻し銀な「I Stay Ready」も、やっぱりCody ChesnuTTの良い意味で錆び付いたような風合いの鈍色のヴォーカルが美しいのです(痺)。古めかしくありながらどこかフューチャリスティックにも感じるエッヂーアッパー「Image Of Love」、硬質ドラムスに共鳴しながら金属的に響くCody ChesnuTTのアルコール含んだような熱いヴォーカル、これはCody ChesnuTT流儀のディスコファンクだと思います(勝手)。電子音も交えながらちょっぴりサイケな光線も交錯する「It's In The Love」も、幾重にも重ねられたヴォーカルがまるでプリズムのように色を変化させるのがまた美しい。もう大自然の中で沐浴するように、アコースティックギターの純朴な音色と天然水のようなCody ChesnuTTの歌声を飲み干すだけの無添加ミッド「This Green Leaf」も美味。オレンジに輝く太陽を閉じ込めて、そのまま蜜にしたような甘美なネオソウル風味の「Peace (Side By Side)」もなんとも甘美で、琥珀のような輝きとまろやかさを放つCody ChesnuTTのヴォーカルがまたなんとも綺麗。ぐしょぐしょに濡れた心も爽やかさらりと乾いてしまうレゲエ風味の速乾ミッド「Shine On The Mic」、これを聴くだけでまるで虹が架かるのが聴こえます。陽だまりの中で光とじゃれあう様な高触媒ブルージーな(Raphael Saadiq客演)「Have You Anything From The Lord Today」も温かで、Cody ChesnuTTの焙煎されたビターな歌声が心地良くハートに響くのが沁みます(涙)。

僕はあまり音楽に詳しくないし米国に詳しくもなく、どこの地域やスタジオがどういった気候で録音できるとか知りませんが、とにかくこのアルバムからはからっとして温かく乾いた空気を、トラックからもCody ChesnuTTのヴォーカルからも始終感じることができます。正に形容するならば、“天日干しソウル”とでも称すべき名盤で御座います(意味不明)。現行のR&Bのトレンドはやはり沈鬱としたというか、光の届かない影のようなサウンドが際立っていて(それも無論嫌いではないけれど)、だからこそCody ChesnuTTの本作のような日向ぼっこばりに陽が注ぐ作品が際立って、ハートを揺さぶってくれます。






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6lack「Free 6lack」
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Atlanta出身の新進気鋭の若手SSW、6lackの記念すべきデビューアルバム『Free 6lack』を御紹介。本当に次から次へと才能あるアーティストを輩出しているAtlanta、そこからまた新たに登場したのが“6lack”と書いて“ブラック“と読ませる彼。新進気鋭だの若手だのと書きましたがそのキャリアはなかなか長く、彼曰く“ここまでくるのに8年かかった“とインタビュー記事もあったけ。その昔はフリースタイルラップなども得意としてラッパーだった6lackは、ある時期から歌唱に目醒めてシフトチェンジ。とあるレーベルにも所属していたらしいのですが、あまり自由にやらせてもらえず、結構苦労したのだそう。彼のトレードマークが熊らしく、そんな経緯から彼が立ち上げたサイトには檻に入れられた熊のマークがあったり。現在はLVRNなるレーベルと契約をした6lack、ここはあのRauryが所属しているという事でアーティストの尊厳は守られそう。
とまあ四方山話はこの辺で済ませて本題に・・・・・・まずはFWDSLXSHにMDS、Alex Leone、そしてFrank Dukesが共同制作した「Never Know」で幕開け。地下水脈を思わせる暗澹と雫の滴りのようなトラックの中で、6lackのヴォーカルがじんわりとトラックという大地に滲み込んでゆき地下水のように広がり響く一曲。仄暗い洞窟トラックの中で蠢くような6lackの歌声がひんやりと冷たく響き渡る「Rules」、制作はSyk SenseとOZ Singawdが共同で担当しております。サンプリングネタにはAqua Nebula Oscillator「Shadow Knows」を使用し、このボタボタと黒インキを滴らせたようなビート勝ちのトラックの中で、幾重にも屈折しながら浸食する6lackの皆既日食のようなヴォーカルがクール。Forest Swords「Irby Tremor」をサンプリングに用いた「Prblms」は、Novaなる人物が制作を担当。まるでモノクロ映画のスローモーションを観るようなトラックに、ヒューヒューと金切り声のように吹く隙間風のような音色と、6lackの光をモグモグと咀嚼するように繰り出すラップシンギングがやはり皆既日食のよう。ジメジメした質感の中で菌を培養するようなメロウ(けして悪口ではない)「Free」、制作はNovaとSingawdが共同で担当しており、そんな湿度の高いトラックの中でモヤモヤと広がる6lackのヴォーカルは、まるで美しくも危険な毒の花の香り。SingawdとRabitschが共同制作した「Learn Ya」はどんよりとした曇天のように重たくて色味も枯れ果てて、6lackの遠雷のように鈍く光り響くヴォーカルが胸にゆっくりと沈殿するのが中毒性高い一曲。VHSのように色褪せてピリピリとノイズのようなビートが被さる「Mtfu」はFWDSLXSHとBizness Boiが共同制作、それこそ6lackの少し色褪せたような柔らかなヴォーカルもVHSみたいな質感で、だからこその独特なノスタルジアが滲んでいるのが肝かと。Singawdが制作を担当した「Luving U」は、くらりくらりと揺れるような痛みを静かに和らげ鎮静させるようなアスピリンスロウで、鎮痛作用のある錠剤のように意識の中で崩壊して溶けてゆき、幾重にも輪郭をぼやけさせて滲む6lackのヴォーカルがまるで愛すべき眩暈のよう(耽溺)。雨上がりの海辺のように、まったりと湿っぽい空気が鼓膜を撫でるのが心地良い「Gettin' Old」はIsaacが制作を担当。濡れた光がしなやかに包み込む情景のように、凛として優しく透けて広がる6lackのヴォーカルに浸るのみです(感動)。秋風に吹かれる落葉のように、ピアノ鍵盤音がはらはらと流れて落ちるバラード「Worst Luck」はJakob RabitschにJT Gagarin、Singawd、Childish Major、Roofeeo、Karl Rubin、Take A Daytrip、そして6lackが共同制作。6lackのヴォーカルも涙に滲んだようなヴォーカルが揺れる様はまるで、冷たい風に吹かれた樹々と葉が揺れてざわざわと鳴るみたいで寂しく切ない。6lackが少しラップ気味に早く歌い上げる「Ex Calling」も、ピアノ鍵盤のヒビ入るような冷たく尖った音色が印象的なバラード。制作はDZLとSouthsideが共同で行っており、サンプリングにFuture「Perkys Calling」を使用して話題になっていまして、6lackが沈鬱なラップの名手であることも証明。最後を飾るのはJakob RabitschにSingawd、Dot Da Genius(!)に6lackが共同制作した二曲使いの「Alone / EA6」。The Weeknd的なあの影が動いては消えるような漆黒チューンで、その中で微かにフラッシュのように瞬く6lackの曇った歌声が美しく散るのが素敵。

VHS的な少し縒れた映像を思わせるノスタルジックなサウンドがなかなか美味で、6lackのヴォーカルはどことなくFrank Oceanにも似た感触で、彼をもっとモノクロ調にしたような感触。最初はなんだか暗くてあまり聴いていなかったんだけれど、聴くうちに6lackのヴォーカルが持つノスタルジックな微熱を感じて、近頃はなかなか乙に思っております。もう少し先に振り返ると、もっと良さが分かりそうな予感あり。








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