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RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Leela James「Did It For Love」
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その抜群の歌唱力でR&Bファンを漏れなく虜にしている稀有なシンガー、Leela Jamesの通算五作目となる『Did It For Love』を御紹介。ジャケット含め素晴らしかった前作『Fall For You』から、おおよそ三年ぶりとなる本作。入れ替わりの激しい(最近ではもうHip Hopのポップ化が凄くてR&Bの新陳代謝は遅れ気味だが)R&B界で、特にドデカいヒット曲など無くとも、長く活躍してアルバムをリリース出来ている事が凄い(賛辞)。僕の中ではLeela Jamesのアフロヘアが大好きなので、それを拝めない被り物はちょっと減点対象ですが(笑)。
でも肝心なのは中身じゃんって事で感想を・・・・・・まずはEvan Briceが制作を担当した「Hard For Me」でなんともほろ苦くスタート、シャキッとするような熱さのトラックは程よく刺激的で、まるで濃いエスプレッソのようにビターな香りが立つLeela Jamesのヴォーカルを引き立てます。Calvin "Tubby" Frazierが制作を担当した「Don't Mean A Thang」なんかもやはりコクの深いソウルフルでダークビターなミッドで、ジャリジャリとしたビートは珈琲豆を挽くかのようで、そこにLeela Jamesの力強くも艶やかなヴォーカルが注がれて美味。「Don't Want You Back」はLeela JamesとJ Hammondが共同制作したとてもフローラルで芳しいスロウジャムで、シルクというよりはヴェルヴェットのように重みのある光沢がラグジュアリなLeela Jamesの歌声が品良く御洒落(惚)。同じくLeela JamesとJ Hammondが共同制作した、透け感のあるドリーミーなスロウ「I Remember」も秀逸で、キラキラと夜空に星が瞬き星座を象るように連なるメロディと、星空のようにしとやかな濃紺にも似たLeela Jamesの歌声が美しい(溜息)。Leela JamesとJ Hammondが共同制作の「Good To Love You」ではDave Hollisterが本作唯一の客演で参加、まるで春風のように優しく吹き抜けるトラックは爽やか一点で、だからこそビタースウィートが魅力の両者のハーモニーがほろ苦く絡んで美味。カリッと香ばしいちょっぴりファンク風味な疾走ミッド「There 4 U」はButta-N-Bizkitが制作を担当、本作中で最もスモーキーにど渋いヴォーカルで鼓膜を燻してくるLeela Jamesもグッド。Jarius "JMo" Mozeeが制作を担当した「This Day For You」は木漏れ日のように柔らかく暖かなトラックに思わず溜息が漏れるナチュラルグリーンな好ミッド、Leela Jamesの潤んだヴォーカルはまるで朝露のように澄んで清らか。Leela JamesとJ Hammondが共同制作したブルージーなスロウ「Take Me」のゆっくりと醸造させるような味わいも素晴らしく、そんなソウル酵母の中でふわりと香るLeela Jamesの芳醇なヴォーカルがまたこの上ない美味です(酔)。同じくLeela JamesとJ Hammondが共同制作した壮麗な透明ピアノバラード「All Over Again」は、トラックの持つ明度にLeela Jamesの潤んだ歌声が重なり、まるで雨上がりの空のような色彩と肌触りが生まれ、涙腺を優しく撫でます(沁)。ベシベシと叩くドラムビートがエッヂーで乾いて響く「Our Love」もLeela JamesとJ Hammondの共同制作で、こういうHip Hopソウルみたいな楽曲はカフェインたっぷりでダークビターなLeela Jamesの歌声にぴったりマッチング。最後はPhil BeaugreauとDawaun "D Park" Parkerが共同制作した、これまたHip Hopソウルな重厚ミッド「Did It For Love」、黒檀のように黒光りするLeela Jamesの艶っぽいヴォーカルでビリビリと痺れるばかり。

毎回なんだけれども、何故に本作を昨年度の年間Top10に入れなかったのだろうか(阿呆)。Leela Jamesって僕の中で“良くて当然”な感じが強過ぎるのでしょうね(遡れば前作も年間Top10の最終候補で終わらせているみたい)。本作ではJ Hammondと主に楽曲を制作していますがこれも吉、すごく相性が良くてすんなり聴き易いです。このブラックコーヒーにそっとミルクを垂らしたような、ほろ苦いLeela Jamesの歌声に万歳三唱です。






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Demetria McKinney「Officially Yours」
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New MexicoはAlbuquerque出身のシンガー兼女優、Demetria McKinneyの記念すべきデビューアルバム『Officially Yours』を御紹介。Demetria McKinneyはは出身こそNew Mexicoですが、現在はAtlantaを拠点に活動しているシンガー。その経歴は意外にも長く、これまでにMusiq Soulchildとの「Still Believe In Love」やDa Bratとの「100」、Lyfe Jennings「Talkin About Love」に客演するなど、なかなか渋い結果を残している苦労人だったりします。そういった2011年のデビューから数えると本作は苦節六年にもなり、この美貌ながら年齢も38歳なのだとか(驚愕)。とは言いつつも僕は彼女をあまり知らず、単純に美しいジャケットと、Executive ProducerにあのKandi Burruss(元Xscape)が名を連ねていたのに惹かれ、さらりと購入しておりました。
という訳でザックリにはなりますが感想を書いてみますと・・・・・・まずは本作のほぼほぼの楽曲をTravis Cherryが手掛けておりまして、これがとても功を奏していてDemetria McKinneyとの相性も良く聴き易い一因になっております。そのTravis Cherryの制作曲から触れてゆきますと、まずは男性シンガーのDemarcoを客演に招いた「Set It Off」がそう。なかなかメタリックにビカビカと輝くシンセの尖ったアッパーで銀色クール、Demetria McKinneyの艶っぽく微熱混じりに滑るヴォーカルがまた最高にクールですし、どこかトロピカルなジューシーさを放つDemarcoのヴォーカルも濡れてグッド。やんわりと冷たく潤んだピアノ鍵盤の音色が、どこか雨上がりの空のような色彩で美しいバラード「All Or Nothing」は、トラックと聴き手の鼓膜に虹を架けるようにDemetria McKinneyのヴォーカルがキラキラと響くのがすごく優しく眩いのです。これぞA-Townな角切りゼリーのようなプルプル感が味わえるアッパー「Kissin」では、やはりA-Town味を濃くするためにかJazze Phaが客演参加。これはもうモロに昔のCiaraがやりそうなトラックでもはやAtlantaに伝わる伝統芸、プルプルと鼓膜触りのいい角切りゼリー様のシンセとスカスカなビート、その中を品良くカラフルに彩るDemetria McKinneyのセクシー過ぎるヴォーカルがたまりません(病付)。弦のキュルリと軋む音がとてもナチュラルグリーンで清々しいボタニカルミッド「Is This Love」は、そんなトラックの中でそよ風のように淡く甘く吹き抜けるDemetria McKinneyの歌声を、胸いっぱいに吸い込んで寝転がるだけでOK(癒)。燦々と真っ直ぐに降り注ぐ陽光のような温かさに包まれるゴスペル風味な純白バラード「Happy」も、レース地一枚で作ったドレスのようにシンプルなトラックに響く、すっきりと芯の通った彼女のヴォーカルはまるで一輪の花のように可憐でいて力強い。まるで水の中に響く泡音のようにサッパリしたフィルターのかかった音色が美しい「Sextraordinary」は、どこか初期のBeyonce的なアプローチも感じる一曲。トラックとヴォーカルがジャブジャブと鼓膜に流れ込んであっと言う間に浸水して、そのまま泳ぎ出してしまうような深層水メロウで素晴らしい(自由)。最後を飾る「You Give Good Love」はWhitney Houstonの同曲カバーなのですが、ここでの神々しいほどの伸びやかな歌声は原曲に迫る素晴らしさで、改めてDemetria McKinneyのシンプル且つ圧倒的な歌唱力を呈示しています(納得)。とここまでがTravis Cherryの制作曲でして、あとは違うProducerも楽曲提供しております。アルバムスタートを飾っている「Caught Up In The Moment」はGoodguysが制作で、真夜中の濡れたアスファルトを思わせるダークブルーなシンセミッドでクール、静かに滑らかに曲線を描き漂う夜風のようなDemetria McKinneyのヴォーカルも青白く輝いていてシンクロ率100%。Lakordrick Hillが制作を担当した「Easy」では、Loleatta Holloway「Cry To Me」をサンプリング使用。秋の舗道に鮮やかな色を落とした葉が落ちて鳴るようなトラックは繊細にして儚げで、しっとりと濡れて沈んで艶やかな褐色の、Demetria McKinneyのダウナーな歌声がもう胸をキュンキュンと締め付けます(刹那)。水が伝って流れて零れて滴るように変化しながら響くトラックとヴォーカルがなんともセクシーなステンレス製スロウ「Stay」、R&Bの持つリキッドな魅力を存分に発揮したMichael Snoody制作のこの曲は本当に素晴らしい出来映え(痺)。「No, No, No」はKid Classが制作を担当したA-Townらしいバウンスチューンで、歌唱力のある彼女が敢えてする必要もなかったかなと思うのも本音。最後はボーナス曲扱いでStephanie Millsがミュージカル『The Wiz』で歌ったという「Home」をカバー、もうとにかくDemetria McKinneyが往年の名シンガーに負けず劣らずの実力者だと素直に感じ入るばかり。

実は本作は毎年年末の恒例企画、“僕が選ぶ2017年アルバムTop10[R&B部門]”でも(あのSZAを抑えて)第七位に選出した程のお気に入りだったりします。アンビエント以降のR&Bアルバムは良い意味でトーンが統一されているのですが、本作はどこか90年〜00年代らしい、バラエティに富んだ小粒感のある一枚でそれが妙にツボでした。歌声も容姿も美しく華のあるDemetria McKinneyの歌声を存分に活かした、シンプルながらも上品なミッド曲の配分も素晴らしい。まだ聴けていないという方は損している、そう言いたくなる良質な一枚でした。








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Keyshia Cole「11:11 Reset」
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その圧倒的な実力からデビューより第一線で活躍を続ける歌姫、Keyshia Coleの通算七作目となる『11:11 Reset』を御紹介。そのダイナマイトで迫力あるヴォーカルと胸でファンを魅了し続けるKeyshia Cole、やはり安定して秀逸だった前作『Point Of No Return』よりおおよそ2年ぶりでの本作という事で、リリーススパンも安定しております。彼女が主演のリアリティショウ“Keyshia & Daniel: Family First”も好評だったようですし、かなり人気のあるシンガーなんでしょうね(推測)。彼女のキャリアも12歳の時にMC Hammerのレコーディングに参加した事があり、Messy MarvやDwayne Wigginsの作品に参加するなどしているらしいです。 Epic移籍第一弾となる本作は、彼女のエンジェルナンバー“1111”にあやかって付けられたそう。
そんなこんなで早速感想を書いてしまいますと・・・・・・まずはイマイチ僕には彼の職業がわからないDJ Khaledが客演参加した「Cole World (Intro)」で幕開け、これはもうほぼほぼインスト扱いかな。美曲を書かせたらピカイチなEric Hudson(そしてパワフルな女性ヴォーカルとの相性も抜群)が制作した「Unbothered」は、まるで水面を弾いたように飛沫にも似た音色が弾ける流麗曲で、そこにKeyshia Coleの艶やかでしなやかなヴォーカルが泳ぐのがもうたまらなく美しい。「You」はHarmony "H-Money" Samuelsが制作し、客演にはFrench MontanaとRemy Maが揃って参加。MC二人を迎えただけあって美曲ではあるもビートはなかなか硬質でHip Hopなアプローチが光る一曲。溜めて吐き出す打ビートはKeyshia Coleの歌声がやはり骨太さがセクシーなのでバッチリ成立するし、French MontanaはともかくRemy Maのドスの効いた啖呵切るラップが鮮やかで素晴らしい。クラシカルなメロディマナーで鼓膜をしっとり揺らす「Incapable」はまさかのDanjaが制作を担当、じんわりと陽光に暖められるように眩いトラックは優しくて、Keyshia Coleの鮮やかな歌声に彩られより一層と輝かしい(溜息)。「Best Friend」はAntwan "Amadeus" Thompsonが制作を担当した青黒い夜風を思わせるようなメタリックなミッドで、やはりこういうトラックに光沢を持たせるKeyshia Coleのエッヂーでいて艶かしい歌声にウットリしてしまう。Bongoが制作を担当した「Vault」は僕の本作で随一ともいえるお気に入りで、確認したらソングライトとBack VocalであのJeremihが参加していたので妙に納得。トロトロと光沢を溶かしたようなトラックはなんとも美味で芳醇そのもの、そこにどっぷり浸かって熟成させるように響くKeyshia Coleの柔らかく発酵し墜ちてゆくヴォーカルが素晴らしい(溜息)。Kevin Randolphが制作を担当した「Act Right」では、客演させたら妙に光ってしまうYoung Thugが参加。Keyshia Coleのじんわりと発する体温を蒸気に変えて空気を湿らせ、そこにYoung Thugのいい意味で腑抜けたヘロヘロとしたラップがポタポタと滴るように流れるのも酔狂。BigHeadDezとYonniが共同制作し、ソングライトにはElijah Blakeが参加している星の瞬くような煌めきチューン「Right Time」。指スナップにキラキラとキメ細かく宝石みたいな音色が施されたラグジュアリーなミッドで、Keyshia Coleだからこそ成立するドラマチック展開。Damon ThomasにOrlando Williamson、Eric Dawkinsが共同制作した「Emotional」も古き良きR&Bマナーを踏襲した実直な一曲で、ただただ真っ直ぐ力一杯に歌うKeyshia Coleに涙零すだけ。この力強さの中にもどこかたおやかさが滲むのがKeyshia Coleの素敵なところで、胸を打った後には必ず雨上がりのような空気感を残してくれるんです(感涙)。「Ride」はChristopher "Drumma Boy" Gholsonが制作を担当し、客演にはKamaiyahが参加。サンプリングには2Pac「Hail Mary」を使用しまるで夜空を滑落するような冷感ミッドでやはりクール、すっきりクリアなトラックでTupacのフレーズを流星のように刹那に輝かせる演出も最高。最後はあのToo $hortを客演に迎えた「Cole World (Outro)」で幕切れ、この使い方はかなり贅沢過ぎて思わず勿体無いと嘆いてしまう。

流石はKeyshia Coleといった感じで抜群の安定感と重量感、トラック数がやや少なめだったのは気になりますが十分に満足できるのも、彼女の歌力によるもの。目新しさは無かったけれどカッコイイ、最後のToo $hortの使い方があまりに贅沢過ぎて、せっかくならラップを聴きたかったというのが不満かな(無念)。




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Tamar Braxton「Bluebird Of Happiness」
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もはや姉超えを果たしそうな勢いの、Tamar Braxtonの通算四作目となる『Bluebird Of Happiness』を御紹介。これほどデビューから長い期間を経てから、バシバシと作品をドロップ出来るシンガーも稀なのではないでしょうか。あのToni Braxtonと姉妹な訳ですから歌声は抜群な訳で、その姉が不在の期間を埋めるようにしてTamar Braxtonがガンガン活躍してくれています。銀と青が混じったようにして輝く青い鳥Tamar Braxtonのジャケットも素晴らしいですね、もっと顔が見えても良かった気がしますが。
それではちょっくら感想を書いてみたいなと思いますね・・・・・・まずはJavon HillとStanly Blackが制作した「My Forever」で幕開け、もうこれでもかというぐらいに光の粒を撒き散らしたトラックがラグジュアリーで高貴で、そこになんとも優雅でフローラルなTamar Braxtonの歌声が芳しく響くのにもうウットリ(酔)。Yonni制作の「Wanna Love You Boy」ではRobin Thicke「Wanna Love You Girl」をネタ使い、光を幾重にもスライスして舞わせたように展開するトラックはシャンパンゴールドで御洒落ソウルフル、Tamar Braxtonの艶やかに照り輝くヴォーカルにマッチング。レゲエネタとしてはもう鉄板になりつつあるSister Nancy「Bam Bam」をサンプリングした「Run Run」はTroy TaylorとBridgetownが共同制作、灼熱感をだいぶ和らげた木陰ほどの温度感も心地良いし、そんな柔らかなバウンスに乗せて揺れて弾むフックも面白い。Donald "HAZEL" Salesが制作した「Hol' Up」ではYo Gottiが客演参加、まるで角切りフルーツを盛ったようなトロピカルなサウンドが甘酸っぱく美味ですし、そこになんともジューシーなTamar Braxtonの歌声が滴るのも、皮ごとぎゅっと絞ったように少し苦味も混じったYo Gottiのラップもナイスアクセント(最近のこういう明度の高いトラックでのYo Gottiの乗り方はツボ)。「The Makings Of You」はなんとRodney "Darkchild" JerkinsとReezyTunezが共同制作し、サンプリングにはCurtis Mayfield「The Makings of You」を美しく使用。原曲の持つあの芳醇で気品溢れる醸造酒のような色合いがまろやかに輝くし、Tamar Braxtonのじっくりこっくりと深みのある艶美なヴォーカルが溶けてきめ細やかに泡立つのもたまりません(酩酊)。同じくRodney "Darkchild" Jerkinsが制作を担当したピアノバラード「Heart In My Hands」は、真夜中の空に舞い降る綿雪を見上げた時のあの、黒に混じって純白が体を包んでゆくような、そんな疾走にも似た切なさがこみ上げる美曲。「Blind」もRodney Jerkinsが制作を担当しており、これは最近の彼の十八番であるゴルペル趣味を眩く鋭く閃光させた一曲。「My Man」はBob Robinsonが制作を担当、またこの陽が静かに落ちて夜が更けてゆく様な、ゆっくりと進行してゆくトラックは最高の一言で、そんな夜のしとやかさにシンクロして上品に濡れるTamar Braxtonのヴォーカルが最高に官能的です(痺)。Evelyn "Champagne" King「Love Come Down」をサンプリングした「Pick Me Up」はTroy Taylorと$Kが共同制作、このトラックも原曲の持つフルーティでジューシーな味わいを抜群に際立たせてフレッシュ、こうなるとTamar Braxtonのディープな歌声も甘酸っぱくなって鼓膜もゴクゴク飲み干せてしまう(潤)。「How I Feel」はこれまた鉄人のDamon Thomasが制作を担当した純白のピアノバラード、Tamar Braxtonの歌声もまるでガラス工芸品のように青白く繊細に輝きます。最後を飾るのもピアノ演奏のみでじっくり聴かせるVincent Berry II制作の「Empty Boxes」、ただただ深々と降る鍵盤音は雨上がりのよう、ここで遂にTamar Braxtonは美しき青い鳥となって羽ばたいて青空へ飛び立ちます(幻想的)。

さすがの安定感で悪く言えば可も無く不可も無く、ですがそれこそが美徳でもある気がします(矛盾)。僕みたいな三十路のリスナーからするとRodney Jerkins制作曲が数曲あるだけでも聴く価値アリかもしれません、全盛期には劣るのかもしれませんが。とは言えやはりTamar Braxtonの、パツパツに張って肉厚で、高低差が姉以上にありそうなその歌声もやはりナイス。という訳でこれも結局は必携盤、Toni Braxtonの新作と共に次回作も期待しています。




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Mary J. Blige「Strength Of A Woman」
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誰がなんと言おうと不動で無敵の女王様、Mary J. Bligeの通算十二作目となる『Strength Of A Woman』を御紹介。デビューからずっと第一線で活躍し続け、ずっとR&Bファンを虜にしているMary J. Blige(以降はMJBと省略表記)。毎作と挑戦をし続けるMJBですが、英国ロンドンで制作された前作『The London Sessions』もすこぶる快作で、その年の年間ランキングでも堂々第五位にランクインさせた程。その前作からおよそ三年ぶりとなる本作、相変わらず金髪ボブのMJBですがこれが最高に綺麗、ブクブクと太らずにスタイルキープしているのも嬉しい限りです。
それではもう鉄板過ぎる内容を恥ずかしげもなく紹介・・・・・・まず「Love Yourself」はDarhyl Camper Jr.(Darhyl "Hey DJ" Camper, Jr.)が制作で、もはや大ネタのThe SCLC Operation Breadbasket Orchestra and Choir「Nobody Knows」をサンプリングした強靭なアッパー。MJBのドラマチックなヴォーカルが降りしきる雨のように、激しく冷たく鼓膜を打ち濡らすのがド渋くソウルフル。そこに客演のKanye Westのパワフルで神格化されたラップが稲光りのように轟くのがまた格好良く、Kanye WestのMCとしてのカリスマをビリビリと感じてしまう一曲。「Thick Of It」はDarhyl Camper Jr.が制作を担当(ソングライトにJazmine Sullivan関与)、Bay City Rollers「Give A Little Love」をサンプリング使用。ゆっくりとなだらかに流れるメロディはまるで、ゆっくりと綻ぶ蕾のようで、MJBの陽射しのよう眩いヴォーカルで導かれ、徐々に開いて満開の花園のように鮮やかになります。MJBの濃厚に香る強烈フローラルなヴォーカルが、なんともエレガントでたまりません(眩暈)。ピアノ鍵盤やホーンがしっとりと絡み合う艶やかなシャンパンゴールドなミッド「Set Me Free」、制作はDarhyl Camper Jr.が担当(ソングライトにJazmine Sullivan関与)。シャンパンゴールドなトラックに合わせて、これまたMJBが甘く囁くようなファルセット混じりにそっと歌い上げ黄金色の蜜味なヴォーカルが上品で美味です。大きな雫が冷たい静寂の空間にポタポタと滴るようなビートがこだまする「It's Me」は、Brandon "B.A.M." Hodgeが制作を担当。Trey Songz「Bad Decisions」を引用したモイストトラックは、滴る音色をぐんぐん溜めてMJBのヴォーカルが共振して泳ぎ鮮やかに溢れさせるナイスミッド(濡)。またまたDarhyl Camper Jr.が制作(ソングライトとBack VocalにJazmine Sullivanが関与)した「Glow Up」には、客演にQuavoとMissy Elliott、そして何の意味があるのかDJ Khaledが参加。ゆらゆらと水面のように揺れ波紋のように広がるMJBの潤んだヴォーカルに、Missy Elliottの変態チックなラップとQuavoの浸透圧の高いラップが響くのもグッド。Brandon "B.A.M." Hodgeが制作した「U + Me (Love Session)」はフワフワと舞い上がるシフォンのように甘美なMJBのヴォーカルに、陽に照らされて薄紅色に染まる雲海の上を遊泳するような天上トリップを体感できます。とにかくMJBの歌声と柔らかなトラックのシンクロがたまらなく素晴らしく、浮き上がってるのに溺れてしまうんです(錯覚)。同じくBrandon "B.A.M." Hodgeが制作の「Indestructible」は霜降りる朝の澄み切った空気を震わせるように響くメロディに、MJBののヴォーカルのじんわりした温熱効果で、じわじわと心が溶けてフォンデュされるような感触が素晴らしい。じっくり寝かせて発酵させたアルコールのように鼓膜から身体を回る熟成メロウ「Thank You」、制作はDarhyl Camper Jr.が制作しており、その中で蒸留されるMJBのヴォーカルはコクと渋味があって正に芳醇な旨味でグッド。Brandon "B.A.M." Hodgeが制作した「Survivor」は硬質なビートとキリキリと鼓膜を軋ませるメロディがまるで、真夜中に深々と降り続ける真白な雪のように冷たく淡い。@THEREALLAMBOと@DAREALBIGGDが共同制作した「Find The Love」は、MJBが自身の名曲「Just Fine」直系の爽やかにして晴れやかな煌めくアッパーで、MJBのパワフルでミントグリーンなヴォーカルの疾走感もあり爽快感抜群です。Theron "Neff-U" Feemster制作の「Smile」では、客演にPrince Charlez(ソングライトにもCharles Hinshaw名義で参加)が参加した純真バラード。ピアノ鍵盤のほろほろと零れる音色がとても繊細で儚く、MJBの熱をはらんで散るようなドラマチックなヴォーカルと、Prince Charlezの少し嗄れたヴォーカルがひりひりと胸を締め付ける荘厳な一曲で泣ける(震)。KAYTRANADAが客演参加した「Telling The Truth」は、そのKAYTRANADAとBADBADNOTGOODが共同制作を担当。あちこちに硬く輝く金属的な音色がひしめき明滅するのがなんとも妖艶な金鉱ミッドで、そんな金属的なトラックをも柔らかく美しく曲線を描き造形してしまうMJBの錬金術ヴォーカルが本当に素晴らしい。表題曲となる「Strength Of A Woman」はBrandon "B.A.M." Hodgeが制作(Add制作にはなんとTeddy Rileyが関与)を担当しており、どこかアフリカンなビート行進に揺られてグングン明度を上げてゆく大地の夜明けみたいなトラックが壮大でグッド。最後を飾るのは僕の大好きなHit-Boyが制作を担当した「Hello Father」で、これがもう黄金期のMJBを蘇らせたオールドスクールな一曲で、Hip Hopアプローチなビート使いにさらさらと舞い上がる絢爛な音色、タフにグングンと疾走して輝くMJBの濃厚で濃密な極上ヴォーカルとすべてがマッチング(痺)。

本当にMary J. Bligeの攻めの姿勢は素晴らしく、それこそBeyonceやRihannaに負けないぐらいに変化を続けています(前者の二人は革新を起こしトレンドを新たに作り、Mary J. Bligeはそういったトレンドをいち早く吸収するという違いはあるけれど)。だけれどそれがただ先鋭的でソウルやR&Bの枠組みを外れるということはなく(R&Bという枠に僕はあくまで拘りたい)、あくまで新たなR&Bの一面を魅せるに昇華している辺り、いつの時代にあってもMary J. Bligeは“Queen Of Hip Hop Soul”なのだなと痛感致しました。








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