RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

07 2017
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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M.T.B.「It's Meant To Be」
Its Meant To Be

2015年に結成された若手男性R&Bグループ、M.T.B.の記念すべきデビューアルバム『It's Meant To Be』を御紹介。彼らのことはネット上のR&B新譜情報で知った程度なので(つくづく便利な世の中になったものだ)、彼らについては何も知らず、届いたCDもブックレットなども何も無い簡素なものだったので情報は皆無。という訳でM.T.B.のTwitterなどを覗いてみると、どうやらPhiladelphiaで活動している十代のグループみたいで、グループ名はそれこそ“Meant To Be”が由来なのだとか。メンバーはDevonttae、Rizzy、Mire、Dashの四人構成のようです。もうこんな風なR&Bグループは流行らない時代なので、こうして新生グループが誕生してくれるだけで僕みたいな三十路は目頭が熱くなるのです(感動)。
それでは涙を拭いながら感想を頑張って書きますと・・・・・・まずブックレットなども無いし、ネットであちこち探し回ってみたんですが、クレジットを一切見つけることが出来ずその辺は割愛となります(涙)。まずはちょっぴりトロピカルな電子音がまるでタピオカのようなプルプル食感でキュートな「Do Your Thing」でスタート、こういう爽やかクリアで甘酸っぱいようなメロウには、ティーンで組まれたM.T.B.のような青臭いヴォーカルがバッチリ合体して聴き易さ抜群。夜霧に溶ける星空のような甘ったるい瞬きが煌めくミッドナイトチューン「All Night」は、M.T.B.の流星群のように輝きの尾を引くハーモニーがとても美しく、夜空の青とシンクロして聴き手の胸をスマートに包み込む一曲。鍵盤音とストリングスがひらひらと舞う「Off My Mind」も、M.T.B.の甘いヴォーカルが木枯らしのように吹き抜け、ちょっぴり薄荷のようなクールさを醸し出す寂寞メロウでとてもしんみり沁みるのです(胸打)。思わず仰け反りたくなるド直球タイトルが気持ち良い「R&B Song」はR. Kellyマナーを思わせる好ミッドで、ふわふわと浮き上がっては消えてゆくメロディとビートはまるでシャンパンの気泡のようで、そこにシャンパンゴールドのように甘美な輝きを滑らせるM.T.B.のヴォーカルが揺れるのがまた心地良い(快感)。どことなくオリエンタルな香りの漂う「Keep Her」はしっとりとウェットで甘いフルーツジャムのようなミッドで、ちょっぴり糸を引くようにグラインドするM.T.B.の大人顔負けのセクシーなヴォーカルで脱帽。昔のRodney JerkinsやJermiane Dupriを彷彿とさせる、メタリックシンセと鋭利ビートが交錯したクールなパワーボム「F.W.B. (Friends With Benefits)」が最高、M.T.B.の良い意味で軽妙で素早いヴォーカルがサクサクっと突き抜けるのも痛快で、結局はこういう板金製のアッパーにいまだに弱いのだと実感。「Go Go Girl」は柑橘系のシンセがビカビカと明滅フラッシュするのが眩くて、そんな光もばっちり反射してしまうピカピカなM.T.B.のヴォーカルもまた素晴らしく、R&Bに光を練りこんで作ったような清涼な発光チューンでグッド。秋の風が淡い色味を寂しくトーンダウンさせるようなメロディが切ない「Waiting」、M.T.B.の澄み切ったクリーンなヴォーカルがこのメロディを波紋にしてより聴き手のハートに広げてしまうのでもう涙腺崩壊です。雲海のように棚引いて光を漏らすシンセと雷鳴のようなビートが轟く「I Love It」も90年代から00年代R&Bの遺産サウンドで、カラカラと爪弾く乾いたギター弦とM.T.B.の淡色系のクリアなヴォーカルの相性が抜群。指スナップに水面に映る波紋のような音色がじんわりとぼやけて消える「Music」も儚げミッドで素敵、M.T.B.のエヴァーグリーンのように眩いヴォーカルは夏の日の思い出のように聴き手のハートをきゅっとさせて切なく、まるでピンぼけ写真のような甘酸っぱさ。最後を飾るのは、氷いっぱいのグラスソーダを思わせる冷涼な微炭酸ミッド「Crush」で、そこに柑橘果汁を滴らせるようにM.T.B.のヴォーカルが混ざってスッキリ美味になり完成します。

いや、本当にChris Stokesが一枚噛んでいるのではと疑いたくなるほど、あの頃のB2Kを思わせるサウンドとヴォーカルワーク。どれが誰の声なのかまでまだ判別できないのですが、Chris Brownっぽいヴォーカルの子も居てとにかく皆が青臭くも上手い。MVを軽く踊ったりも出来るみたいですし、なんとか頑張ってアルバム三枚はリリースして欲しい(懇願)。単純に個々が歌唱力も抜群ですしハーモニーもバッチリ、トラック提供も誰かは分かりませんがどれもバッチリ及第点ですし、今後も僕はM.T.B.を応援したいと思います。






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Bell Biv Devoe「Three Stripes」
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90年代に活躍した人気ボーカルグループのひとつ、Bell Biv Devoeの通算四作目となる『Three Stripes』を御紹介。言わずと知れたRicky Bell、Michael Bivins、Ronnie DeVoeの三人グループで、グループ名は分かりやすく三人の名前から来ています。この三人はそれぞれあのNew Editionのメンバーでもありますね、他のメンバーがソロで活躍していたので彼らはグループを結成したんでしょうか。Bell Biv Devoeといえばやはり特大ヒット曲の「Poison」、この曲はもうNew Jack Swing楽曲の中でも一、二を争う名曲なのではないでしょうか。Bell Biv Devoeのアルバムは全て所持しているんですが、NJS全開な1st、その反動かららミッドとスロウを中心に聴かせる2nd、エッヂーなサウンドで若手を圧倒した3rdと、どれも違った趣向でなかなか面白いグループであります。そんなベテランのBell Biv Devoeの本作は、前作からおよそ16年ぶりとなりまして、ベテランのこういう頑張りは嬉しい限りです(感涙)。
という訳でかなり肩入れしてしまいそうですが感想を・・・・・・まずはDoug E Fresh御大の年季の入った、泣く子も黙るヒューマンビートボックスが炸裂しスタートを切る「Ready」からもうアゲアゲ(死語)。やっぱりDoug E Freshのビートボックスは骨太シンプルで分かりやすいし、骨董品であり芸術品で御座います(伝家宝刀)。G1が制作を担当した「Find A Way」なんかはNew Jack SwingをよりR&Bライクに溶かした感じで、Bell Biv Devoe(以降はBBDと表記)の軽妙なノリでバチバチに跳ね回すのがもう痛快。完璧にNJS味を伝承した「I'm Betta」はなんとあのKayGeeが制作を担当しており、オールドスクールを熟知するKayGeeの裏で翻る弦音と発破ビートがナイスだし、BBDのクールミントなハーモニー&ラップが颯爽と駆け抜けるのもたまらなくカッコイイ(痙攣)。昔のTimbalandが好みそうな汗ばむような熱帯雨林アッパー「Hot Damn」はNova & Oceanが制作を担当、部族が踊り狂うように四方八方で騒がしく跳ねる土臭いビートに、BBDの切れ味抜群なシャープなハーモニーがサクサクと飛び交うのも面白い。The Notorios B.I.G.「Hypnotize」をネタ使いした「Run」、素材を活かす抜群の調理方法だなと思ったら制作はEric Sermonなんだから納得(笑)。Biggieが醸し出していたスリリングでヒリヒリとした空気を纏いつつ、ストリート感溢れる荒涼としたトラックは鉄板で、重厚さと渋みのあるBBDのどっしりしたハーモニーが鞣したレザーのような感触でグッド。現行のトラップとアンビエントを調合したような芳しい濃密パルファムミッド「All Dat There」はZachary Darnell Brunson(Co制作に Cyrus DeShield)が制作を担当で、それこそBBDの三者三様の香味エッセンスを凝縮し抜群に効かせた、気品溢れる香水のようなハーモニーで色っぽいのです(媚薬)。爪弾くギターがちょっぴりスパイシーな「Don't Go」は、これまた大御所のDJ BattleCatが制作を担当(鳥肌)。オリエンタルなメロディに乗せてBBDのヴォーカルがまるで、ひらひらと舞い踊るドレスのようにエレガントに揺らめくのもセクシー。Jermaine Dupro周辺で活躍したJames E Phillips "LRoc" Basajambaが制作を担当した「Finally」では、なんとSWVが客演参加という垂涎の共演が実現。キラキラと降り注ぐ音色がまるで春の陽光のように眩くも温かく、そこにBBDとSWVの春風のように柔らかなヴォーカルがふんわりとフローラルに香るのがたまらなくグッド。「One More」はこれまた往年の鉄人Calvin HagginsとIvan Barias、そしてRico AndersonとMichael Bivinsが共同制作。ここではなんとBoyz II Menを客演に招いて、ラグジュアリーなホーンが開花するように鳴るトラックに、上質シルキーな滑らかタッチな両者のヴォーカルがふわふわと花吹雪のように舞い上がる絢爛なアップ。最後を締め括るMarvin GayeかCurtis Mayfield調なソウルミッド「Incredible」、制作はこれまた良曲の名手であるLil Ronnieが制作を担当。十分に熟成されたBBDの芳醇なハーモニーでゆるやかに酔いが鼓膜中に回る、古き良きを体現したアンティークソウルチューンでとにかくお洒落。

Bell Biv Devoeが久しぶりに帰還しただけでも狂喜なのに、制作陣も90年代を彩った名Producer達が名を連ねていてビックリ。Bell Biv Devoeの面々のヴォーカルも全く衰えていなくて、寸分の狂いもなく重ねられ並走するハーモニーは長年の賜物。アルバムタイトル『Three Stripes』に掛けてか、三人構成のSWVとBoyz II Men(本来は4人だけど)が客演しているのも洒落ていて高得点。本作はBillboard R&B/Hip Hopチャートでも堂々の第二位を獲得したみたいです、三十路の僕は次回作にも期待しております。






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After 7「Timeless」
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90年代を彩ったベテランヴォーカルグループ、After 7の通算四作目となる『Timeless』を御紹介。After 7は御存知、かのBabyfaceの実の弟であるKevon EdmondsにMelvin Edmonds、Keith Mitchell(LA Reidの従兄弟だった気が......)の三人でもともと組まれたグループ。その後、グループを離れていたMelvin Edmondsの代わりに、息子のJason Edmondsが加わり活動していたようで、実に21年ぶりとなる本作では四人での録音となっているようです。僕のような三十路以上の90年代R&Bに触れたリスナーならば、絶対に聴いているであろうAfter 7がまさかの復活ですよ(驚)。とは言ってもこの直前にはBabyfaceが息を吹き返し(と言うと大袈裟かもしれないけど)、Toni Braxtonとのデュエット作『Love, Marriage & Divorce』、そして自身の新作『Return Of The Tender Lover』と立て続けに傑作を発表し、伏線はきちんと張られていた訳です。にしても、やはり本当にAfter 7も新作が聴けるなんて思ってもいなかったので、嬉しい限りでした。
それではどんな内容になっているのかを書き書き・・・・・・まずは本作Executive ProducerにKenny "Babyface" EdmondsとKevon Edmonds、それからDaryl Simmonsが名を連ねるという垂涎の布陣でございます。まずはそのBabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作した「Runnin' Out」でスタート、これがもう透明な清水を一身に浴びるような水浴びメロウで早速ウェット。そんな瑞々しさがもう音色からAfter 7のハーモニーから溢れ出していて、気づいたらもうあちこちから滴っているという塩梅。BabyfaceとDaryl Simmons、Antonio Dixsonが共同制作した「Let Me Know」は、キラキラと眩いばかりのピアノ鍵盤音を基調としたゴスペルチックなバラード。After 7の面々は誰もが淀みのない爽やかなヴォーカルなので、こういう酸素たっぷりなエアリーメロウにバッチリ合う。「More Than Friends」もBabyfaceとDaryl Simmons、Antonio Dixsonが共同制作で、Babyface味よりももう少し水彩にして明度を上げたNe-Yoチックな一曲。澄み切った青空をスイーッと切って飛ぶようなこの鋭い爽やかさ、After 7のグングンと天空へ上昇するように奔放で綺麗なハーモニーも素晴らしい。BabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作した「I Want You」なんかはベタにBabyfaceチューンでグッド、これでもかというほどに陽光を浴びたように燦々と照り返すメロディとヴォーカルが眩しい(眩暈)。「Too Late」はDavid Andrew EdmondsとDaryl Simmonsが共同制作しており、冬の日の朝霧のようにすーっと白んで冷たい音色が美しい霧氷メロウで、After 7の儚げで脆く柔らかなハーモニーがまたイイ。BabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作の「Lovin' You All My Life」も清涼感抜群の美味ミッドで、まるで乳酸菌飲料のような甘酸っぱさと優しさが響く一曲です(喩)。続く「If I」もBabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作しており、やはり揺れて射し込む朝陽のように清らかで眩いメロディがBabyfaceらしい純度100%の美曲で、After 7のそれこそ純水のような透明感のあるソウルフルなハーモニーが心に凛と響きます(沁)。朝靄のようにしっとりと淡いひんやり感が壮麗な「Everything」はあのDemonte Poseyが制作を担当、ファルセットも交えて終盤ではちょっぴりエキゾチックなメロディへと溶け出してゆくのも刺激的でグッド。続く「Betcha By Golly Wow」もDemonte Poseyが制作を担当した静寂のバラードで、星降る夜に夜風を浴びながら散歩するようなしとやかさが美しい(溜息)。最後はAaron PettigrewとKarl Antonieが共同制作した「Home」で、これまた満天の星空を眺めているようなロマンチックなスロウジャムで、After 7のハーモニーはさながら星座のように連なり美しく描かれます。

本作も昨年度の発売アルバムで、だからこそ往年のファン達がこぞって傑作と讃え、あちこちの年間ベストでも本作をピックアップしている方も多かった気がします。僕もこれは昨年中には購入し聴いていた訳ですが、僕はそこまでAfter 7を聴きまくった方ではないので、Babyfaceの復活作ほどはヘヴィーローテーションにならなかったというのが本音。ただ、やっぱりR&Bの良心が詰まった快作であることは明らか。最近のアンビエント路線とやらに飽きたらば、こういう清涼感のあるR&Bを聴くのが鼓膜のリセットになります。




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Phonte & Eric Roberson「Tigallerro」
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PhonteとEric Robersonの名コンビが遂に共演した、Phonte & Eric Robersonの『Tigallerro』を御紹介。Little BrothersやThe Foreighn Exchangeに所属するPhonteの愛称であるTigalloと、Eric Robersonの愛称であるErroを組み合わせた造語“Tigallerro”がアルバムタイトルになっている模様、デュオの名前もこれにしたらよかったのに。これまでにも幾度と共演経験もあり、その相性の良さを証明している二人ですから心配はご無用。二人の顔がちょっぴり覗くこの白黒のジャケットも抜群にカッコイイから好き、もうこれで中身の保証もしてもらったも同然(空論)。
という訳で肝心の中身がどんな感触かを不器用に書きますね・・・・・・まずはE. JonesとZo!が共同制作した「It's So Easy」が先行シングルでした、これがもうプリズムのようなトラックにシンセや鍵盤が光(しかし陽光のような暖かな)となって拡散して抜けてゆくような鮮やかで眩いミッドでグッド。こう書くとなんだか無機質に思えるかもしれませんが、そこはPhonteとEric Robersonの柔らかく温もり溢れるヴォーカルが程よい弾力を肉付けしていてすごく春うららで心地良い。星明かりが鋭く感じさえする冬の夜空をも超え、月面を遊泳するようなほんのりと冷たくスペイシーなトラックがクールな「Thru The Night」はS1が制作を担当。キリリと澄んだ空気を震わせて奏でる二人のヴォーカルはビターで結晶みたくソリッド、Phonteのラップなんかも滑ったりして月光のようにエッヂーな感触が生まれていてカッコイイ(痺)。Butcher Brownの鍵盤奏者であるDJ Harrison(Devonne Harris)が制作を担当した「My Kind Of Lady」は、ほんのりと甘い香りが漂うよ花園のようなフローラルなトラックと、フックでのひらひらと蝶が舞うようなファルセット(これにD'Angeloの官能を感じるのは僕だけ?)が優美で印象的。ウォータリーなメロディと硬いビートが溶け合い、スコッチオンザロックみたいな金色な美しさと酔いを回らせる「Hold Tight」は同じくDJ Harrisonが制作。ちょっぴりラップっぽい歌唱なんかも混ぜたりする感じはTy Dolla $ignなどの現代的アプローチに通ずるし、二人のマッタリとした艶っぽいヴォーカルが鼓膜にほどよい灼熱感と潤いを同時に与えます。SlimKat78にAaron Hardin、Mr. Turnerが共同制作した「Grow This Love」は、ギター弦の爽やかな音色を清水で漱ぐようなメロディが淡く揺れて美しく、Eric RobersonとPhonteのヴォーカルの、ビードロの曲面が描く色彩みたくまろやかに輝きをとろけさせるような感触がたまらない(溜息)。The Foreign ExchangeとZo!が共同制作した「Never The Same Smile」ではShana Tuckerが客演参加、都会を金色に染める朝靄のように冷たくも鮮やかに鼓膜を刺すメロディがなんとも綺麗で、陽光が少しずつ外気を温めて霜を溶かすように奏でられる三者のヴォーカルも美しい。Stro ElliottとRich Mendina、KINGのParis Strotherが共同制作した「Waiting 4 Ya」では、ベテランのCarmen Rodgersが客演参加。蝶の羽音のようにひらめく微細いギター弦の音色が鮮麗で、とても芳しいフローラルなメロディにはCarmen Rodgersの華やかなヴォーカルが似合うし、Eric RobersonのミルキーなヴォーカルとPhonteのビターなラップの融合も絶妙。Extra Mediumが制作の「Lie To Me」は流星群のようなシンセがと瞬いては滑るミッドで、その上を軽妙に舞ってステップを踏む二人のヴォーカルがこれまたドリーミー。なんだか耳が深々と疼くような夜の静寂と、その間を縫って恋人たちの微熱混じりの吐息が漏れるような、そんなコントラストがなんとも艶やかで甘美なスロウジャム「3:45」はSheldon Williamsが制作を担当。最後はDaniel Crawfordが制作した「Something」で〆、ホーンやパーカッションがベースが空気を含んで舞い上がるエアリーなミッドは軽やかで、サテンのような二人のヴォーカルをより優しく耳触り良くしてくれています。

全く期待を裏切らない濃厚なネオソウル盤で最高の一言に尽きる一枚、PhonteとEric RobersonのタッグはR&Bリスナーからすれば“鴨が葱を背負ってきた”みたいなものですから(笑)。制作陣に関しても彼らのことをよく知る人物が固めているので、もう水を得た魚のごとく二人も優雅に泳いでいて心地良さは抜群。




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Az Yet「She's Magic」
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Babyface(つまりLaFace Records)を後ろ盾にデビューしヒットしたR&Bグループ、Az Yetの通算二作目となる『She's Magic』を御紹介。元は五人組で活動していたAz Yetですが、メンバーの脱退や加入などの紆余曲折を経て、現在はDion Allen、Marc Nelson、Kenny Terry, Jr.、Claude Thomas, Jr.の四人で再結成しての本作となっています。中でも有名なのはやはりMarc Nelsonで、もともとはBoyz II Menのメンバーとして名を連ねながらデビュー前に脱退、Az Yetヒット後にはソロ転向して秀作『Chocolate Mood』をリリースしていたりします。Az Yetもデビュー作『Az Yet』だけで十分な認知度を誇っていて、そのデビュー作からなんと20年経過してからの二作目、驚きでございます。
という訳で久々の作品を聴いての感想をちょっとだけ紹介・・・・・・まずはMarc Nelsonが制作した表題曲「She's Magic」でスタート、これがもう幾つもの星座が転回する満点の星空のような、煌めきとしとやかさが光るAz Yetらしい繊細スロウでうっとり。続いてもMarc Nelsonが制作を担当した「Love Her Mind」は、アコースティックギターの乾いた弦音が夏風のような清々しいメロディを運ぶミッドで、まるで新緑のように眩くも力強く輝くAz Yetのハーモニーがたまらなく心地良い。しっとりと夜風のようなクールでウェットなサウンドが鼓膜を濡らす「Young Girl」もMarc Nelson制作、聴いているだけで結露してしまいそうな濡れたAz Yetのハーモニーがエロくてカッコイイ。またまたMarc Nelsonが制作の「Real Man」は微弱なシンセが淡く発光するナイーブダークな極細スロウジャムで、Az Yetの透けるほどにうっすらと重なり合うハーモニーがまるで夜霧のようでミステリアス。「Quality Time」もMarc Nelsonが制作を担当しており、水を打つようなビートと波紋のように広がるメロディが潤いを感じさせるウォータリーミッドで、ミネラル分たっぷりのAz Yetのハーモニーを鼓膜もゴクゴク飲み干します。「Kiss From A Rose」はSealの代表曲をAz Yetらしくアカペラで完璧カバー、原曲の持つあの荘厳さはそのままに、アカペラだけで構築しさらに音が削がれ研ぎ澄まされて鼓膜にサクサクと流れ込む感触がたまらなく気持ち良い。続く「Last Night」はBabyface制作でAz Yetの代表曲をリメイク、相も変わらずな秋風のように哀愁の漂う褐色のバラードで、ほどよく重みのあるコーラスがまた切ない。ポロポロと爪弾き零すアコースティックギターの音色に、心がスッキリと洗われる「Better Than Sex」はClaude Thomas, Jr.が制作で、無垢なメロディに鳥がさえずるように優しく柔らかなAz Yetのハーモニーがふわふわと吹かれるので夢見心地。Dion AllenとKenny Terry, Jr.が共同制作した「Feel Good Blues」はその名の通りブルージー、この流れでは僕はちょっと蛇足に感じたけれども(辛口)。キリキリと締め付けるように鳴るスパニッシュギターの音色が胸をチクチク刺す「Tell Her How I Feel」はDion AllenとKenny Terry, Jr.とClaude Thomas, Jr.が共同制作で、セピア色した淡く切ないAz Yetのハーモニーが木枯らしみたく胸を吹き抜けるのが痛い(寂)。最後を飾るのはBrian McKnightの名曲「One Last Cry」のアカペラカバー、凛として頬を伝う一筋の涙のように綺麗に紡がれるAz Yetのハーモニーが、乾き切った胸の奥深くまで染み込む一曲でラストに相応しい(感動)。

カバー曲とセルフリメイク曲が全11曲中に3曲、つまりは新曲8曲なんですがそれでも満足できました(微笑)。メンバーでの制作ももちろん良いけれど、やはりデビュー作で手腕を揮ったBabyfaceやBrian McKnight、Jon B.やBryce Wilsonなんかも楽曲提供して欲しかったなんて思ってしまいます。でもアカペラの数々はやはり極上絶品ですし、安心して聴き入ることのできる良盤でした。




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