RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Jay-ZとNasの和解
nas-jayz-tag.jpg

僕を愕然とさせるニュースが、昨日報じられていた様です……(唖然)。

先月、Jay-Zが「誰か」に対して宣戦布告をすると公言したことで、様々な憶測が飛び交うとともに大きな注目を集めていたNYのラジオ局Power 105.1主催のコンサートが先日ニュージャージー州イーストラザーフォードのContinental Airlines Arenaで行われ、思わぬどんでん返しの結末を迎えたようだ。
迎えたクライマックス、Jay-Zは「今日は俺がした『宣戦布告』よりももっとビッグなことが起こるぜ。国際連合のトップようなものだ。いくぞ!」と叫ぶと、リフトに乗って、彼と敵対関係にあったNasがステージに登場。割れんばかりの観客からの大歓声の中、2人は隣に並ぶ形で立ちそれに応えてから、Jay-ZはNasにステージを譲ったという。そしてNasが「たくさんのニガーが金を稼いで、世界中で暴れまくってるよな。俺たちと一緒にイーストコーストを救おうぜ」とシャウトし、クラシック"The World Is Yours"、JAY-Zと彼のラップをサンプリングした"Dead Presidents"を共演、"It Ain't Hard to Tell"、"New York State of Mind"、"Street Dreams"、さらにDiddyとの"Hate Me Now"などをパフォーマンス。曲が終わるとJay-Zは「俺たちはここにいて、みんなは歴史の目撃者となっている。ここの会場にいるみんなが歴史の一部だぜ。つまらないビーフは終わりだ」と高らかに対立関係の終焉を宣言したとのこと。


jayz-nas-free.jpg

ええぇぇ~~ッ(笑)!!?
まさかこんな結末が待っていようとは…(焦)。誰をこてんぱんにしてくれるのかなと思ってたら、あのNASとのBeefに幕を閉じるとは!さすがエンターテナーJigga、アッパレで御座います。以前から一部報道では、Nasが「Jay-ZとのBeefを続ける気はもう無い、ヤツと一緒に何か作ったら面白いんじゃないか?」みたいな事を話してたみたいだけど、Hovは「今更になって何故ヤツと組む必要がある?」と否定してたみたいだけど、本当にN.Yのボス二人が握手する日が来ようとは(苦笑)。
まぁ、嬉しいですけどね、僕にとってJay-ZとNasは最高のMCですからね。ただ、R.Kellyとみたく、後味悪い感じになるのだけは嫌だな。どうせ終結するなら、永く仲良くやってほしい。

最近50 Centが自身のレーベル“G-UNIT RECORDS”にMobb DeepやM.O.P、Mase、さらにはKool G RapやBeanie Sigelまでも参入させようとしており、かなりな勢力を持ちそう。50 CentとのBeefの行方が気になるNas(ちなみにJay-Zとまさかこんな結末が待っていようとは…(焦)。誰をこてんぱんにしてくれるのかなと思ってたら、あのNASとのBeefに幕を閉じるとは!さすがエンターテナーJigga、あっぱれ。以前から一部報道では、NASが「JAY-ZとのBeefを続ける気はもう無い、ヤツと一緒に何か作ったら面白いんじゃないか?」みたいな事を話してたみたいだけど、Hovは「今更になって何故ヤツと組む必要がある?」と否定してたみたいだけど、本当にN.Yのボス二人が握手する日が来ようとは(苦笑)。

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Jay-Z「In My Lifetime, Vol. 1」
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N.Y.はBrooklyn出身の帝王MC、Jay-Zの通算二作目となる『In My Lifetime, Vol. 1』を御紹介。Jay-Zも今となってはもう“King Of N.Y.”どころか“King Of Hip Hop”、むかう所敵無しの最強鉄人で御座います。ただ最近のJay-Zは知っていても昔のJay-Zは知らないなんていう若者も多いのではないでしょうか、それはあまりに勿体無い、この頃のJay-Zも脂が乗りきっていてカッコイイんですから(惚)。Jay-Zの顔が思い切り載ったジャケットはちょっと頂けない感じですが(苦笑)、内容はやはり今と変わらず豪華で時代の最先端をゆくものになっています。
それでは素晴らしい内容について触れますと……まずは幕開けとなる「A Million And One Questions/Rhyme No More」、製作は玄人DJ Premierが担当という事で興奮せずにはいられない。この曲はタイトル通り「A Million And One Questions」と「Rhyme No More」の短い二曲から成るメドレーで、一粒で二度美味しいとはこの事。Primoらしい真っ黒で懐かしいネタ使いがなんとも渋い、スクラッチ斬り込む素晴らしい幕開けです。「The City Is Mine」はあのTeddy Rileyが製作を担当(SaxophoneであのThe Neptunesの片割れ、Chad Hugoが参加)、ゲストにはBlackstreetが参加しいているミッドナイト曲。The Jones Girls「You Gonna Make Me Love Somebody Else」とGlenn Frey「You Belong To The City」をサンプリングした太いベースラインがなんともカッコイイ一曲で、Blackstreetのちょっぴりトークボックス使った眩いコーラスが美しくて幻想的。「I Know What Girls Like」ではSean "Puffy" CombsとRon "Ame-Ra" Lawrenceが共同制作、そのPuff DaddyとLil' Kimが援護射撃で加勢。Boogie Boys「A Fly Girl」をサンプリングした硬質で鋼鉄なビートがタイトでクール、そこに絡むLil' Kimの威勢の良さがもう痺れる格好良さ、Puff DaddyもLil' Kimを見習うべき(苦言)。Bad BoyサウンドとJay-Zの相性も悪くない、というよりJay-Zはどんな曲にも柔軟に対応して違和感ないのが才能、自分の魅せ方を心得ています。「Imaginary Player」はDaven "Prestige" Vanderpool製作で、Rene & Angela「Imaginary Playmates」を下敷きにしたドラマチックなメロディソウル物。こういうR&BチックなHip Hopが好きな僕にはたまらない、これで誰か女性シンガー迎えてフック歌わせたら最高だったな。初期Jay-Zと良い仕事していたSki製作の「Streets Is Watching」はLabi Siffre「I Got The」、少しく隙間のあるスリリングなトラックがなんともストリートの危険な香りを醸し出していて殺伐としたカッコ良さ。「Friend Or Foe '98」は再びDJ Premierが製作を担当、Main Ingredient「Car Of Love」をループさせた硬質ドラムビートと電子音の単調な鳴りがPrimo流儀な王道Hip Hop曲。キラキラと煌めく流麗なメロディが甘美な完全Bad Boyサウンドな「Lucky Me」、製作はSteven "Stevie J" JordaとなんとあのDITCのBuckwildによる共同制作(驚)。これは人によっては拒否反応起こすかもですが、僕はこういう臭いほどに歌モノなHip Hopも好きなので大歓迎、Jay-Zのスマートなラップもスムーズでキマッてますよ。続く「(Always Be My)Sunshine」もキャッチーで気持ち良いほどに大ネタ使いな一曲、製作は再びDaven "Prestige" Vanderpoolが担当。Alexander O'Neal「Sunshine」を拝借した常夏で陽気な眩しいメロディに、Babyfaceのあの柔らかくて爽やかな歌声がスーッと広がるカラフル曲。しかも援護射撃にFoxy Brownも参加、僕はこの曲は夏に必ず聴きたくなる必須アンセムで御座います(重宝)。Jeff Lorber Fusion「Night Love」をサンプリングした妖艶なアダルト曲「Who You Wit II」も、Jay-Zのオシャレさが光る夜会曲でグッド。「Face Off」はPoke & Tone製作でManu Dibango「Soul Makossa」を下敷きに使用、客演にSauce Moneyを起用。疾走感溢れる小刻みビートが癖になる大ネタ曲で、軽快な一曲。Anthony Dent製作でToo Short客演の「Real Niggaz」も、気だるい感じのトラックが淀んでいてカッコイイ。「Rap Game/Crack Game」はJay-Zを見出した師匠的存在であるBig Jazが製作を担当、これはOhio Players「Fopp」を使った跳ねたHip Hopビートがかなり直球でJay-Zのラップ能力の真髄を体感できる古典的な一曲。しかも曲中ではあのNas「Represent」とOutKast「Ain't No Thing」から声ネタ使用、NasとOutKast(ここではAndre 3000)のフックも堪能できるHip Hop愛好家には嬉しい一曲。不穏なビートにシリアスなJay-Zのラップが淡々と綴られる「Where I'm From」は、Deric "D-Dot" AngelettieとRon "Amen-Ra" Lawrenceが共同制作(スクラッチでDj Premierが参加)。The Temptations「Me & My Bitch」を下敷きにしたこのドロッとした感触のビートが毒々しい、途中で繰り出すJay-Zの“Who's Best MC's Biggie, Jay-Z and Nas?(最高のMCはBiggie、それにJay-ZとNas?)”なるラインも痺れ上がります(鳥肌)。The O'Jays「What Am I Waiting For」下敷きの涙に濡れるドラマチックな「You Must Love Me」はNashiem Myrick製作、途中の悲しく切ない情感溢れる歌声はあのKelly Price、哀愁漂う渋い一曲です。なお国内盤にはこれらに加えて、英国で人気のD-InfluenceがRemixした泣きの名曲のリメイク「Wishing On A Star(D-Influence Remix)」と、Trackmastersが手掛けたドカンドカンと地響き鳴らす骨太ビートが男カッコイイ「Wishing On A Star(Trackmasters Remix)」を収録。これが双方共に聴き逃すには勿体無い仕上がり、是非国内盤を購入して下さい。

流石はJay-Zといった仕上がり、完全に当時のトレンドを自分の物にしています(王様)。世間的にはセルアウトした作品だという評価が多数みたいですが、Bad Boyサウンドが好きな僕としては(また当時のHip Hopをよく知らない僕としては逆に新鮮で)キャッチーさがまた良いという感じでした。とにかく渋いです、これはこの頃のJay-Zでないと出せない空気感、しかも今聴いても色褪せないし、BabyfaceやBlackstreetといった異色コラボなんかも見逃せません(損)。Bad Boy曲が好きな方も楽しめますし、Jay-Zに興味ある方にも是非聴いて欲しいです(激薦)。

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Eminem「Encore」
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Hip Hop界を代表する問題児にして危険人物、Eminemの通算五作目となる『Encore』を御紹介。僕の大好きな'Nsyncをかなり馬鹿にしてコケにしていたEminem、僕は本当に好きになれませんでした(苦汁)。しかし一度聴いたら耳にこびリ付くあの狂的なラップ、ぶっ飛んだキャラクター、やはりHip Hopに触れている僕としても耳にしない日がない訳です(負)。ただ救いなのがEminemがJay-Zは尊敬している点、これでJay-Zにまで楯突いたら絶対に許しません(笑)。もはや説明不要の怪物MC、売れ過ぎですよね(天邪鬼)。
それでは内容を一応さらっと紹介……まずはDr.Dre製作の「Evil Deeds」で幕開け、やはりEminemの狂的なラップは健在でDr.Dreの不穏なビートとよくお似合い。「Never Enough」はDr.DreとMike Elinzondoによる共同制作、ここではNate Doggと50 Centが援護射撃参加。シンプルな電子音のループだからこそNate Doggの下手ウマなデジタル歌声が雰囲気盛り上げていて、50 Centのあのボケた感じのラップも相変わらずのギャングっぽさで迫力あります。Spectrasonic「Vocal Planet」をサンプリングした「Yellow Brick Road」はEminem製作、殴って叩きつけるような打撃ビートに絡むViolinっぽい弦音、Eminemの切れ味鋭いラップとどれをとってもEminemらしいドロドロ曲。Eminem製作の「Like Toy Soldiers」ではMartika「Toy Soldiers」をサンプリング、鼓笛隊っぽいビートが静かでそれが逆に恐ろしいシンプルな一曲。この曲ではEminemの身辺に起こっているBeefについて言及、EminemなりのBeef警鐘曲でこれがなかなか深い、Eminemのリリシストとしての才能を痛感する一曲。Dr.DreとMark Batson共同制作の「Mosh」ではブッシュ政権を批判、こういうアメリカ一国の抱える問題に切りつける姿が、Eminemが若者の絶大な支持を得ている理由のひとつでしょうね。ゲロを吐く音から始まるなんとも胸クソの悪い「Puke」、はっきりイカレていますよねぇ、酩酊気味のトラックもEminemの悪態吐くラップも彼流儀。硬質なビートでジャキジャキと邁進する「My 1st Single」はEminemの息つく間もないアンストッパブルなラップが疾走する一曲で、、彼の唯一無二のスタイルに痺れずにはいられない(独特)。そしてEminemの狂った感性が爆発したヒットシングル「Just Lose It」はDr.DreとMike Elinzondoによる共同制作、これはもうPVがとにかく激しかった(失笑)。元々僕はこういうスタイル自体をそんなに笑えていないので、そういう意味ではEminemの魅力を解していないのかもしれません(野暮)。でも彼のその世界観は確かに凄い、一言ただ凄い、ここまでぶっちぎられるともう諦めもつきます。しかしやはりラップ技術は目を見張るものがあります、ふざけながらも的確に刺して来る辺りが凄い。「Spend Some Time」ではObie Trice、Stat Quo、50 CentとShady仲間の面々がマイクリレー、製作はEminemが担当。銃声がバンバンと鳴りビートとなっているギャングチックな「One Shot 2 Shot」はEminem製作、Eminemが所属するD-12の面々が参加した濃厚な一曲になっています。最後を飾る「Encore」では50 CentとDr.Dreがなんと参戦、この組み合わせだけで興奮を禁じえない一曲で、幕切れには最適。しかし本作で最も僕が注目したのがEminem製作の「Mockingbird」、ハッキリ言いましてこの一曲狙いで本作を購入したほど。愛娘Hailieへの愛情が滲み出たEminemの人間っぽさが顕れた悲しい旋律も印象的な内省曲で、詞の“もしお前が望むならパパがモノマネ鳥を買ってあげる♪もしそのモノマネ鳥が鳴かなかったら、その鳥さんの首をへし折ってやる♪"なんていうEminemらしい愛情表現がちょっとくすぐったくもあったり(涙)。この曲で少しEminemが僕は好きになりました、狂人だとは思うけれども、父親なんだなと。

ずっと聴き続ける一枚ではありません、僕はEminemの魅力を充分に理解できないまま終わりそうです。それでも彼の才能はとても認めています、彼の創るトラックはやはり彼にしか創れない神経質さを抱えていると思います(賛辞)。ただずっと聴いていると頭が少しヤラレそう、胃にもちょっと負担かかります(笑)。

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Teairra Mari「Roc-A-Fella Records Presents Teairra Mari」
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Jay-Z率いるあのRoc-A-Fella Recordsが送り出した若き女性シンガー、Teairra Mariのデビューアルバム『Roc-A-Fella Records Presents Teairra Mari』を御紹介。Roc-A-Fella所属の女性シンガーといえば昔はAmilがいましたが、彼女はfeat.仕事こそありましたが、作品ドロップまでは至らず(惜)。そこで登場したのが弱冠17歳のTeairra Mari、あのJay-Zが“Princess Of The Roc”と太鼓判を押しただけでも充分の素質を感じます(先見の明)。なによりルックスが可愛いから大好きです(惚)、なかなかのナイスバディですし、もうこれは最強の大型新人だと思います(単純)。
それでは内容について触れたいと思います……まずは先行シングルとなった「Make Her Feel Good」で幕開け、製作はSean GarrettとThe Co-Starsが共同で製作。ここではEric B. & Rakim「My Melody」とMain Ingredient「Callifornia My Way」をサンプリング使用。スカスカと空間の目立つ宇宙チックな浮遊電子曲で、Teairra Mariのクールで艶っぽい歌声が映えるひんやりとカッコイイ一曲。とにかく原曲である「My Melody」を現代流にアレンジして昇華したトラックが良い、素晴らしい仕上がりです。続いてもSean Garrett製作(Co製作にBlackout Movement)の「No Daddy」は、ドカドカとなる迫力あるビートに舐めるようなフックが小生意気で可愛いダンス曲。「New Shit」はKwame製作曲、これもまろやかなメロディにTeairra Mariのハリのある歌声が艶やかに煌めくミッドチューンでグッド。「Stay In Ya Lane」は一流のRodney "Darkchild" Jerkinsが製作を担当、Scott Storchが流行らせた東南アジアな異国情緒溢れるスリリングなトラックに、ハンドクラップを効かせた思い切りトレンドを楽しめる一曲。爪弾くギターに低く唸る電子音が交錯する「Act Right」は、美メロ技師であるBryan-Michael Coxが政策を担当、Teairra Mariの吐息混じりのフックがとっても悩ましい艶曲にうっとり(惚)。「M.V.P.」はAllstar製作のパーカッシヴな一曲で、段階的に上がってゆくビートフックに気持ちが高揚する攻撃的な一曲。「La La」はThe TrackboyzとSean Garrettが共同で製作、オルゴールみたいなゼンマイ仕掛けなトラックに、Teairra Mariの抑揚ない無機質な歌声が頭の中をループする中毒曲。「Get Down Tonight」は僕のお気に入りであるCool & Dre製作のシンセチューンで、ドカドカ鳴るビートにビューンと飛び交う光線音、煌びやかなメロディが美しくて眩しい流線形曲。やはりCool & Dreの作風が僕は好きです(感性)、こういう煌めく電子曲は巧い。Teairra Mariのすすり泣きが聴こえる「Phone Booth」は、Sean Garrett製作でBryan-Michael Coxもソングライティングで参加。これもキラキラと輝きを零しながらも、どこか切なくてキュンとなるメロディが美しい一曲で、Teairra Mariの微熱抱えた透き通った歌声がスーッと沁み入る一曲で素敵。「Confidential」はFree AgentzとSean Garrettが製作で、ビコンボコンと鳴り響く電子ビートがなんとも癖になるThe Neptunesが好きそうなトラックメイク。「Get Up On Ya Gangsta」はPoli Paulが製作を担当、これがまたドカンドカンと地響き鳴らすぶっといビートに、ユラユラと立ち昇るシンセサイザーが摩訶不思議な魅力を発揮する幻想的な一曲で、Teairra Mariのクールな歌声が存分に活かされたエッヂの鋭い一曲。最後を締め括るのは「No Daddy(Remix)」で、Remix製作したのはKwame。これがまた“ふぉーっ♪”の掛け声を絶えずループさせた攻撃的な一曲で、途中のメロディ展開とかスリリングな感じとか素晴らしい、まるでSwizz Beatzばりに盛り上げてくれます。

うん良かったです、ただキラーボムな一曲がなかったのが残念かなと(辛口)。それでも皆がきちんとTeairra Mariのクールな歌声を理解していて、それをフルスロットルで活かせるエッヂの効いたシンセ曲を提供してくれています。ただやはりRoc-A-FellaファンとしてはJay-Zにも登場して欲しかったし、Just Blaze製作曲があっても良かったと思います、欲を言うならばKanye West曲も欲しかった。でもルックスも抜群に良いし、これから先が楽しみな女性アーティストだと思います。

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Alicia Keys「Songs In A Minor [Remix Plus]」
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まさに才色兼備の素晴らしき女性シンガーAlicia Keysの記念すべきデビューアルバム『Songs In A Minor』を御紹介。御存知、本作は全世界で絶賛され、当時のGrammyでも多くの賞を獲得した怪物盤となりました。僕はまず彼女の顔が好きになりました、その慈しみ深い美しくも知的な歌声も勿論すぐに好きになりました。ここで御紹介するのはその『Songs In A Minor』の後発盤で、新たにボーナストラックを収録した『Songs In A Minor [Remix Plus]』で御座います。
それでは内容をちょこっとずつ御紹介しましょうね……まず最初に書いておきますが、全曲の詞をAlicia Keysが書き下ろしていますから(才能)。まずはAlicia KeysとJermaine Dupriが共同で製作した「Girlfriend」で幕開け、この曲の面白い所はあの Ol' Dirty Bastard「Brooklyn Zoo」をサンプリングしている点です(魅力)。硬質で殺伐としたビートとODBの声を継ぎ接ぎした合いの手、そこに絡むピアノ旋律とAlicia Keysの色っぽい歌声がなんとも不思議な感覚を放っています。最後の方でちょっとJermaine Dupriが出現するのも良い、全部でなくていいからちょっとはあの鼻声が聴きたい。「How Come You Don't Call Me」はAlicia KeysとKerry "Krucial" Brothers製作のピアノ曲、Alicia Keysの擦れた歌声が渋いオーソドックスなソウルトラック(懐)。最初のAlicia Keysのアカペラの出だしからもう打ちのめされる「Fallin'」、製作はAlicia Keysが担当。これもどこか影のあるピアノ旋律の儚くも美しいブルージーな一曲で、これぞAlicia Keys節と世界に衝撃を与えた味わい深い一曲。“こんなにも誰かを愛したことなどなかった♪”と切々と、時に熱っぽく、時に激しく歌い上げるAlicia Keysの感情揺さぶる歌声に鳥肌が立ちます(震)。Alicia Keys×Kerry "Krucial" Brothers製作の「Troubles」も素敵、ゆっくりと静かにどこか深い底へ沈んでゆくような感覚を覚える、深海のような暗さと一点の光を感じる一曲(溺愛)。Alicia Keys×Kerry "Krucial" Brothers製作の「Rock Wit U」ではStringとFluteにあのIsaac Hayesが参加、道理でどこか昔の黒人映画(たとえば『Shaft』みたいな)の様な古臭くもソウルフルでカッコイイビートな訳ですね。「A Woman's Worth」はAlicia Keys製作、じっとりと悩ましいメロディから、途中で煌びやかなメロディにするりと転調する辺りが憎い演出。「Jane Doe」ではAlicia Keysがあの元XscapeのKandiと共同制作、ヒューマンビートボックスで構築されたビートに、Alicia Keysの鍵盤音が絡んだ、弾け過ぎずに弾けた最近っぽいR&B曲。「Goodbye」は本作中で僕は最も好きな曲かもしれません、だってあのBrian McKnightが製作しているんですから。Brian McKnight紡ぎ出すあまりにも切ないメロディは、ただ流れているだけで胸奥に深々と沁み込んでいって涙が溢れそうになる(胸締)。この曲ではAlicia Keysもピアノを弾かず、全ての楽器をBrian McKnightが演奏してまして、それでも違和感ないのはAlicia KeysとBrian McKnightのフィーリングがとても合っているんでしょうね(もともとBrian McKnightがピアノ曲は得意ですしね)。Alicia Keysが書いた“どうしていえるというの、さよならだなんて♪心にもないのに、さよならだなんて♪”と切々と歌う詞も切ない、失恋曲となっています。Alicia Keys製作の「Mr.Man」ではレーベルメイトのJimmy Cozierと共演、この曲がまたどこか南国風味の効いたメロディにViolin(Miri Ben-Ariが演奏)が絡む不思議なトラックで、Alicia Keysの引き出しの多さを痛感します。「Never Felt This Way(Interlude)」はBrian McKnightのカバー、Interlude扱いにするにはあまりに勿体無いドラマチックな仕上がり。爪弾くアコースティックギターの音色にうっとりする「Butterflyz」はAlicia Keys製作、愛を蝶になぞらえた深みのある情緒溢れる一曲で、ただただ聴き惚れるばかりです(堕)。「Why Do I Feel So Sad」はAlicia Keys×Kerry "Krucial" Brothers製作で、ソングライティングにあのWarryn Campbellが参加しています。これも爪弾くギター弦の音が寂しさを誘うブルージーな一曲で、Alicia Keys節満開で泣けてくる。まるでオルゴールを聴いているかのような「Caged Bird」、囁くような話して聴かせるようなAlicia Keysの歌声に耳を傾けて下さい。最後を飾るのはAlicia Keys製作のゴスペルライクな「Lovin You」、燦々と光が降り注ぐ希望に満ち溢れた愛の歌に心が弾みます(輝)。とここまでが本編であとはボーナストラック、これがなかなか聴き逃せない曲がありまして。まず「Rear View Mirror」はRodney "Darkchild" JerkinsとFred Jerkins IIIが製作に参加、哀愁漂うトラックにRodney Jerkinsらしい跳ねた音が勢いをつける現行R&B仕様な一曲。「Fallin'(Extended Remix)」ではあのBusta RhymesとRampageが参加、Busta Rhymesの元気一杯の掛け声が始終聴こえる一味違う一曲、勿論Busta Rhymesはラップもかましてくれていますよ(破壊力)。

とにかく味わい深い、彼女のあの線の細い体のどこから(またあの端正で綺麗な顔立ちのどこから)これだけ力強く熱っぽい歌声が生み出されるのか不思議です。これからのR&B界になくてはならない存在となったAlicia Keys、Mary J. Bligeとはまた違った女王の誕生の予感。皆が皆でBeyonceみたいでは面白くない、Alicia Keysみたいな才女もいてまた面白いです。これからがもっと楽しみな美人Alicia Keys、とても素晴らしい歌声の持ち主です(絶賛)。

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The Roots「Things Fall Apart」
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Hip Hopバンドとして絶大な人気を誇るThe Rootsの通算四作目となる『Things Fall Apart』を御紹介。構成員はリーダーでDrums担当のAhmir "Questlove" Thompson、MC担当のBlack ThoughtとMalik B、Bass担当のLeonard Nelson Hubbard、keyboard担当のKamal Gray、Beatbox担当のRahzelとなっています。本作は他にも四種類のジャケットが御座います、僕はこのジャケットを購入しました。
それでは気になる内容を御紹介しますと……まずは全楽曲をThe Grand Wizzardsが製作しておりまして、The Grand WizzardsはQuestlove、Black Thought、Anthony Tidd、Mel "Chaos" Lewis、James Poyser、Kelo、Richard Nicholsから成るThe Rootsの製作時の別名みたいなものの様です。まずは硬質なドラムビートにキーボードが尻上がりに上昇する様にテンション上がる「Table Of Contents(Parts 1 & 2)」で幕開け、途中で思いっ切り転調する辺りもトリッキーでカッコイイ。続く「The Next Movement」ではあのDJ Jazzy Jeffがゲスト参加、どこかオーメンチックなシリアストラックにクチュクチュ鳴るスクラッチが素直にクールでカッコイイ高純度のHio Hop曲。「Step Into The Realm」はシリアスなメロディラインは影を落としていてどこかWu-Tang Clanの様な匂いがプンプン、でもフック部分ではどこかOutKastを思い出す一曲で、しかしきちんとThe Rootsな味わいが滲み出ているゴシックな一曲でグッド。「The Spark」ではBass KeyであのD'Angeloが参加、これも濡れて曇ったトラックがドラマチックな一曲。太く鳴り響くベース弦の弾かれた音が心地良く鳴り響くJazzyな雰囲気の「Dynamite!」は、Jay Dee製作という事でその真っ黒ソウルフルな味わいに納得の仕上がり、これはまたキャッチーなフックがいつまでも脳内で鳴り響く一曲。もはや誰も一度は耳にした事のある大ネタSchooly D「Saturday Night」からカンカン叩く金属音を拝借した「Without A Doubt」は反則技、しかし大ネタ使った軽いノリは一切排除、Black Thoughtの唾吐き殴りつけるようなラップがガンガン衝突かるガッチガチな硬派曲(痺)。「Ain't Sayin' Nothin' New」ではDice Rawも参加(キーボードとCo製作ではあのScott Storchが参加)、これもあのA Tribe Called Questがやりそうな生音感たっぷりのグルーヴィーな一曲でハイになります。ちょっぴり変則的なドラムビートにキラキラ光る音が降り注ぐガッチリHip Hopな「Double Trouble」は、盟友Mos Defが参加(Co製作はJames Poyser)。これだけシンプルなビートでもBlack ThoughtとMos Defの掛け合いならばタイトにカッコ良く決められる、これぞHip Hopの真髄なのではないでしょうか(震)。「Act Too(The Love Of My Life)」ではこれまた知的で渋いMCのCommonがクールに登場、VioraではDavis GarnetとLarry Goldが登場。浮遊感漂う不思議なビートの中で、Commonのラップが自由に泳ぎまわる感じがたまらなくカッコイイ。「100% Dundee」はRahzelの独壇場、機械顔負けの口音ビートでBlack Thoughtと共に暴れて蹴散らす痛快な一曲。「Adrenaline!」ではDice Rawと共にあのBeanie Sigelが参戦、最後に登場するのですがBeanie Sigelの巧さを改めて痛感する渋い一曲に仕上がっています。Rahzelの口スクラッチと本物の電子スッスッ音が対峙する「3rd Acts: ? vs. Scratch 2...Electric Boogaloo」なんかも面白い、もっと長くてもいいぐらい。そして本作の重要曲がErykah BaduとEveが参加した「You Got Me」ですね、爪弾くアコギの旋律に悲哀に満ちたドラマを描写してしまうトラックはCo製作でScott Storchが関与。Erykah Baduの気だるくも感情揺さぶる歌声も素晴らしいし、Eveもさらりとラップしていて驚き、とにかくドラマチックな一曲で寂しさ漂う一曲(胸打)。Spoken Word(詩の朗読)アーティストのUrsula Ruckerを招いた「The Return to Innocence Lost」なんかも味わい深い、詩の意味を理解できないのが本当に悔しいけれど、それでもその世界観にどっぷり浸かって心がどこかに飛んでゆく不思議な感覚を覚える一曲で、この曲で僕はSpoken Wordの持つ魅力に衝撃を受けました(鮮烈)。

もう兎にも角にも渋い、ここまで生音で攻めるHip Hopはない、The Rootsが重宝される意味が分かります(再認識)。ゲスト陣も豪華ですし、それを抜きにしてもBlack ThoughtとMalik Bも燻し銀でカッコイイですからね。こういうHip Hopも絶対に聴かないといけませんね、素晴らしかったです。

Category: 女性Hip Hop  Tags: ---

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Lil' Kim「The Nakid Truth」
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女性MCの代表格である“Queen Bitch”ことLil' Kimの通算四作目『The Nakid Truth』を御紹介。本作はあのSOURCE誌で女性としては初となるマイク5本を獲得した事でも話題になりましたよね、流石はベテランLil' Kimで御座います(色々と黒い噂は御座いますが)。そのBitchぶりは天晴れとしか言い様がなく、僕としては格好良いの域に達しています。
そんなLil' Kimの本作はどうなっているかと言いますと……まずはRed Spyda製作のNotorious B.I.G.「Mo Money, Mo Problems」ラインを拝借の「Spell Check」で幕開け、ジャキジャキと刻んで進むシンセトラックに、Lil' Kimの男顔負けの肝の据わったラップがガンガン来る攻撃的な一曲。「Lighters Up」はScott Storchが製作を担当、最近流行のちょっぴりレゲトンな一曲でLil' Kimもそれに合わせた音程の取り方のフロウを披露。絶え間なく鳴り続けるパーカッションビートにゲームチックな電子音が飛ぶThe Neptunesっぽい「Shut Up Bitch」、製作はMichael "Mr. Williams" WilliamsとRoger "Mista Raja" Greeneの二人。「Whoa」は人気ProducerであるJonathan "J.R." Rotem製作、ドカドカ鳴らすトラックが派手で迫力あってカッコイイし、Lil' Kimによる歌うようなフックも印象的。不穏な空気が漂うDenaun Porter製作の「Slippin」はそのトラックもどこかドラマチックでイカしてますし、Lil' Kimの冷静で勝気ななラップにも痺れますが、それよりソウルフルな歌声を聴かせているDenaun Porterに耳奪われてしまいます(上手)。「All Good」は本作で最もお気に入りの一曲、Jeekyman製作でNotorious B.I.G.の名曲「Juicy」をサンプリング(興奮)。メロディラインではなくBiggieの“It's All Good♪”の声ネタを引っ張り出しリピートさせトラックを構築、Biggie好きなら発狂せずにいられないアッパー曲。「I Know You See Me」はT.I.作品で御馴染みのKevin "Khao" Catesが製作を担当、The Dramatics「Whatcha See Is Whatcha Get」を下敷きにしたホーン鳴る煌めくソウルフル曲で、みずみずしい歌フックを聴かせるTinyなる女性シンガーも良い味出しています。Michael "Mr. Williams" WilliamsとRoger "Mista Raja" Greene製作でThe Gameを客演に招いた「Quiet」、おどろおどろしいトラックで聴かせるLil' KimのラップスタイルがどこかEminemっぽく感じるのは僕だけですか。The Gameは相変わらずの恐さで、フックのみでも充分に味出てます。Millie Jackson「Phuck U Symphony」をサンプリングしたRaggae曲「Durty」、製作はTerrance "Hot Runner" Lovelaceが担当。再びTerrance "Hot Runner" Lovelace製作の男気溢れる暑苦しいトラックの「We Don't Give A Fuck」は、Bun BとTwistaが援護射撃。Lil' Kimの早口ラップ、Bun Bの低音での重量級ラップ、Twistaの竜巻ラップと聴き所満載の一曲。Brooklyn出身の男性MC、Mainoをfeat.した「Gimme That」はJeekyman製作。このMainoがなかなかスムーズなラップを聴かしていてカッコイイ、Lil' Kimも男と対峙しても全然引けを取らないから素敵。「Kitty Box」はJa Rule作品で御馴染みの7 Aureliusが製作を担当、インドっぽいメロディに交錯するシンセサイザーが病み付きの秀逸曲。"Fredwreck" Nassar製作の「Kronik」はSnoop Doggが客演、Snoop Doggのユルユルなラップが相変わらずの煙たさでカッコイイんですが、本作の随所で甘く渋い歌声を聴かせているのがあのJack Knightというのが素敵です(驚)。「Get Yours」はKevin "Kaho" Cates製作、客演にT.I.とSha-Dashが参加、ビヨンビヨンと跳ね回すド派手な貫禄トラックに、T.I.のあのサグなフックが響く鋭さ光る一曲。最後を飾る「Last Day」はJonathan "J.R." Rotem製作、ピアノ旋律が鳴り響くシリアスなトラックで全部で10分もある長い一曲。

う~ん、マイク5本獲得という事でかなり期待したけれど、これは標準な仕上がりでした。やはり昔からのファンとしてはBad Boyサウンド皆無というのがかなり寂しい、そういう意味では『Hard Core』とか『Notorious K.I.M.』なんかの方がマイク5本に近かった気がします(断言)。

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2Pac「All Eyes On Me」
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Notorious B.I.G.と並び、今なおHip Hop界の巨頭として絶大な人気を誇る2Pacの通算四作目となる『All Eyes On Me』を御紹介。本作はなんと900万枚ものセールスを記録、この数字だけでも2Pacが物凄いカリスマである事が証明されています。ちなみにジャケットにて2Pacがしているハンドサインは“W”を象っていて“Westside”をレペゼンしているのです、知ってるか(笑)。2Pacは本当に男前ですよね、生きていたら絶対に俳優としても大成功していたでしょうねぇ(惜涙)。
それでは歴史的大作の一部をほんのちょっぴり紹介……本作は大容量の二枚組となっておりまして、僕はよく知らない2Pac率いるOutlawzやらなんやらが参加している曲も多いので、好きな曲だけ紹介します。まずは“Book 1”となっているDisc 1から触れますと。まずは誰もが耳にした事のあるダークで不穏なビートが武骨でカッコイイ「Ambitionz Az A Ridah」で幕開け、製作は当時Dat Nigga Daz名義であったDaz Dillingerが担当。シンプルなビートループに2Pacの太く切れた唾吐く威勢のいいラップがガンガン衝突かる一曲で、2Pacの圧倒的な粋に痺れ上がります。Cameo「Candy」をサンプリングしたメロディアスな西海岸曲「All About U」では、現Snoop DoggであるSnoop Doggy DoggとNate Doggが参加、制作はJohnny "J"が担当。こういう爽やかなR&Bトラックでは2Pacの武骨なラップも優しくソフトに聴こえるから不思議、しかしこの曲はNate Doggの下手ウマな歌フックがかなりナイスなエッセンスとなっています(魅力)。Dat Nigga Daz製作で再びNate Doggがその喉を振るわす「Skandalouz」もクールで綺麗なR&Bトラックで、やはりNate Doggの歌声がしんみりと響くフックが最高(痺)、2Pacの歯切れのいいラップも本当にカッコイイとしか言い様がない。引き続きDat Nigga Dazが製作の「Got My Mind Made Up」では、そのDat Nigga Dazに加えてKrupt、Redman、Method Manが参戦。Daz DillingerとKruptは分かりますが、東海岸よりRedmanとMethod Manまで引っ張り出されているのが興奮モノ。最後に登場する二人はやはり曲者でカッコ良くて、僕的には2Pacに勝るとも劣らない破壊力でしたよ。「How Do You Want It」はJohny "J"製作で、なんとあのK-CiとJoJoが参加しています(興奮)。Quincy Jones「Body Heat」使いのセクシーでメロディアスなソウルトラックに、二人の熱抑えめの灼熱ボイスが乗っかるナイスな一曲(嬉)。Dat Nigga Daz製作の「2 Of Amrikaz Most Wanted」もカッコイイなぁ、客演のSnoop Doggy Dogも相変わらずのユルさで存在感抜群。繊細さ溢れるメロディラインに浮遊感のある電子音が漂い続ける「No More Pain」、製作はあのDeVanteという事で驚き、なんならここでもK-CiとJoJoを使って欲しかった。Prince & The Revolution「Darling Nicki」をサンプリングした、ホーン散りスクラッチが炸裂するファンキーな「Heartz Of Men」はDavid Blake製作。これは元ネタが凄く活きていて面白さがギュッと濃縮されています、2Pacの淡々と突き進むラップもこれまたド渋な格好良さ(粋)。R&B好きにはもう失神しそうなほどたまらないThe O'Jays「Brandy(You're A Fine Girl)」使いの昇天曲「Life Goes On」、製作はJohny "J"が担当。ここでの天国にいるかのように輝き美しいトラックも素晴らしいし、優しく包み込むような深みのある2Pacも素敵過ぎ、2Pacが魅せるこういう面が大好きです(涙流)。カリスマならではのその曲名と、トークボックス使ったフックも印象的な「Only God Can Judge Me」はDoug Rasheed製作。Mike MosleyとRick Rock(!)製作の「Tradin War Stories」も、James Brown「It's A Man's Man's Man's World」を使った影のあるソウルトラックでカッコイイんです(渋)。本作の注目曲であるDr.Dre製作の「California Love(Remix)」はDr.Dre、それからZappよりあのRoger Troutmanが客演参加(!)。Roger Troutmanのトークボックスをフルに駆使したゆらめく歌フックがかなり中毒性高くて酔います、改めてDr.Dreの凄さを思い知ります(畏敬)。柔和な歌声がなんとも魅力的なDanny Boy客演の「I Ain't Mad At Cha」は、Dat Nigga Daz製作でサンプリングにDeBarge「A Dream」を使った悲しみの雨降る様なドラマチックな一曲にグッと来る。引き続きDanny Boyが青臭い歌声で悩ましくも情熱的に攻める「What'z Ya Phone Number」はJohny "J"が製作、The Time「777-9311」を下敷きにした小気味よいデジタル音の連続からの突進曲で、この勢いは誰に止められないです(邁進)。
そしてもう一方が“Book 2”なるDisc 2で、こちらはかなり知らないMCの客演が多いんです(汗)。Dr.Dre製作の完全に西海岸な音の鳴りが懐かしくもある「Can't C Me」、Johnny "J"製作でHank Crawford「Wildflower」使いの(Kanye West「Dlive Slow」と同ネタ)「Shorty Wanna Be A Thug」、Bobby "Bobcat" Ervin製作で女性シンガーの情熱的な歌声がほとばしるガンガンな「Holla At Me」などの2Pac単独曲がカッコイイ、思う存分2Pacを堪能できます。これら以外ではDJ Poohが製作を担当したOutlawzとImmortalz客演の「When We Ride」、Dramacydal、Jewell、Storm客演でZapp & Roger「Computer Love」拝借のトークボックス曲「Thug Passion」、Richie Rich客演でBootsy Collins「I'd Rather Be With You」使いの流麗R&Bトラックがカッコイイ「Ratha Be Ya Nigga」、Michel'le、Mutah、Storm客演でGuy「Piece Of My Love」を使った甘美で悩ましい「Run Tha Streetz」、QD3(Quincy Jonesの息子)製作で打ち込み駆使したメロディアスなサウンドがキラキラと綺麗な「Heaven Ain't Hard To Find」なんかが素敵です。

素晴らしい(絶賛)、これ述べる以外に賛辞はないです。これを聴かずしてHip Hopは語れません、絶対に一度は聴いておくべきだと思います。時に強く烈しく、時に優しく深い2Pacの太い声が僕は大好きです(惚)。Notorious B.I.G.「Life After Death」と一緒に、お家のCD棚に並べて拝みましょう。ちなみに僕は2Pacも好きですが、どちらかと言えばBiggie派です(余談)。

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Notorious B.I.G.「Life After Death」
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偉大なるMC、Notorious B.I.G.の通算二作目にして最後のアルバムとなった『Life After Death』を御紹介。このアルバムが発表される直前1997年3月、Notorious B.I.G.(以降はBiggieと表記)はLas VegasでのSoul Train Music Awardに参加した帰途、何者かに襲撃され死亡しました(悔)。Biggieと2Pacという二大スターを媒体に、大きく膨れ上がった東西抗争が引き起こした彼らの死、本当に残念な事件です。彼の死後発表されたこの二枚組アルバムは瞬く間に大ヒット、SOURCE誌でも文句無しのマイク5本(クラシック)を獲得、1000万枚という驚異的なセールスを記録しました。内容は本当にとにかく文句なしで御座います(傑作)……超強力な二枚組み、とにかく聴いて下さい、僕がここで今更書く必要はないんですが。
それではまずDisc 1から御紹介しましょう……「Somebody's Gotta Die」はNashiem MyrickにCarlos "July Six" BroadyにSean "Puffy" Combsが製作で、サンプリングにThe Dramatics「In The Rain」を使用。どこか死の空気が漂っているこの曲、Biggieは死を予感していたとしか思えません(悲)。当時とても豪華なPVが話題にもなった特大ヒット曲「Hypnotize」、製作はDeric "D-Dot" AngelettieにRon "Amen-Ra" LawrenceにSean "Puffy" Combsの三人で、下敷きにSlick Rick & Doug E. Fresh「La Di Da Di」を使用。ベンベン鳴るベース音に合わせて、この曲では御馴染みの“びぎびぎびぎー♪きゃんちゅーしー♪”フックを一緒に口ずさむべき。ちなみにこのフックは、TotalのPam Longが担当しています。「Kick In The Door」は玄人DJ Premierが製作を担当、Screamin' Jay Hawkins「I Put A Spell On You」を下敷きに使用。Primoらしいスクラッチ&真っ黒ファンクソウル曲に、Biggieの曇ってはいるけど歯切れの良いラップがズバンと決まるナイスな一曲で素晴らしい。112のDaron JonesとSean "Puffy" Combsが製作の「#! *@ You Tonight」はR.Kellyが客演、直球なタイトルに負けないじっとり濡れたセクシーなトラックに、R.Kellyの艶っぽいフックがまたたまらない(興奮)、完全にR&BトラックなんですがBiggieはすんなり吐息混じりのしっとりソフトなフロウを決めてくれてます。「Last Day」はMobb DeepのHavocとSean "Puffy" Combsが製作、完全にMobb Deep流儀な殺伐とした不穏トラックにBiggie、それからThe Lox(Jadakiss、Styles P、Sheek Louch)がマイクを回します。「I Love the Dough」は前作でも曲提供していたEasy Mo Beeが製作を担当、サンプリングにRene & Angela「I Love You More」を使用。分かり易い程の懐かしソウルトラックで、客演の女性シンガーAngela Winbushの爽やかで晴れやかな歌声がすごく良いアクセントに。しかしこの曲の一番の魅力は高校時代からの友人である帝王Jay-Zとの共演、まだ若くて今よりスマートにラップするJay-Zが凄まじくまたカッコイイ(詞を何も書かずに頭で暗記してラップするJay-ZのスタイルをBiggieが後に真似たのは有名な話)。このN.Y.の鉄人二人の共演はやはり最高、Biggieがまだもし生きていたら(惜)。Carlos "July Six" BroadyとNashiem Myrick共同制作の「What's Beef?」、Beef(抗争)により引き起こされたBiggieの銃撃を思うと、これほど考えさせられる曲はないですね、緊迫感がビリビリ走る一曲。そして遂に登場するのが特大ヒット曲「Mo Money Mo Problems」、これはもはやBiggieの代表曲であると同時に、Bad Boy Recordsの代表曲であります(絶対)。Steven "Stevie J" JordanとSean "Puffy" Combsが製作したこの曲は、あのDiana Rossのクラシック「I'm Coming Out」をべったりとサンプリング、この手法自体がもういかにもBad Boyな作りでグッド。Diana Rossに代わって歌うのはあのKelly Price、その元気一杯に跳ねた歌声がもうスカッと気持ち良くて最高に気分が晴れます。MaseにPuff DaddyにBiggieとBad BoyのMCがマイクを回すのも聴いててバッチリ、もうこの曲は聴いて盛り上がるしかないです(飛跳)。「I Got A Story To Tell」はこれまた要注意曲、製作をあのDiggin' in the CratesのBuckwildが担当(Co製作にChucky Thompson)、硬質なドラムビートに時折重なる弦音が流麗なこの曲はAl Green「I'm Glad You're Mine」が下敷きに。
続いてDisc 2を御紹介していきましょう、覚悟して下さい……まず幕開けが驚き、あのBone Thugs-N-Harmonyを招いての「Notorious Thugs」でスタート。Steven "Stevie J" JordanとSean "Puffy" Combs製作でOhio Players「More Than Love」下敷きという事で、完全Bad Boy曲かと思いきやBTNH寄りな高速メロディアスな仕上がりに。BiggieもBTNHに負けじと高速スピンでラップをかましていて、フックでの歯切れの良さなんか最高にカッコイイ。BTNHはもういつも通り旋風を起こして、両者がうまく融合していたのも驚きでした。本作中(二枚を合わせて)最も僕が好きなのが「Miss U」、製作はNaughty by NatureのKay GeeでDiana Ross「Missing You」をサンプリング。思わず涙が零れそうな繊細な美曲で、Biggieの曇った優しい声に胸を打たれますし112のコーラスも重なったフックも涙を誘います。Jay-Z「Song Cry」と双璧を成す“泣けるHip Hop曲”です。「Another」では愛人だったLil' Kimと共演、Biggieのふざけた歌フックも面白いし、ビチャンビチャンと打ちつけるビート上で跳ねるLil' Kimも相変わらずでカッコイイ。冒頭の寝ぼけたBiggieに可愛さを感じる「Going Back To Cali」、製作はEasy Mo BeeでZapp「More Bounce To The Ounce」をサンプリング。シンセサイザーとトークボックス使った電子バウンシーなトラックも素晴らしい仕上がりだし、Biggieの脂の乗り切ったラップ&癖になるフックが最高の一曲。再びDJ Premierが製作の「Ten Crack Commandments」は、Primoらしいシンプルループに鬼スクラッチが斬り込むベーシックな作りで、だからこそBiggieの野太く曇ったラップが際立つ秀逸曲。Sean "Puffy" CombsとSteven "Stevie J" JordanがThe Delfonics「Hey! Love」を下敷きにした「Playa Hater」では、Biggieが完全に歌っています、下手くそですがそれでもこれはこれでアリなんです。同じく前述の二人が製作の「Nasty Boy」も、ミステリアスな打ち込み系トラックにドカドカとBiggieが突進する様が痛快。「Sky's the Limit」は懐かしいDJ Clark KentがBobby Caldwell 「My Flame」使い、これがまた情感溢れる広大で清涼感溢れる美曲で、112の繊細なハーモニーがまた胸を締め付けるR&Bライクな一曲(最高)。Deric "D-Dot" AngelettieとSean "Puffy" Combs製作の「The World Is Filled...」ではToo ShortにPuff Daddy、それにCarl Thomasが歌フックで参加しています。Biggieに何度もしつこく掛かってくる脅迫電話で始まる「My Downfall」、ドロッと不穏なダークビートは聴いていて恐ろしくなります、客演にRun DMCよりDMCが参加しています。そして驚いたのがあのWu-Tang Clanの頭脳RZAが楽曲提供した「Long Kiss Goodnight」、いかにもWu-Tang調なおどろおどろしくもシンプルなループの緊迫曲は素晴らしい、Biggieの眉間に皺寄せ淡々と吐き出すラップがグサッと胸に突き刺さります。最後を締め括る「You're Nobody(Til Something Kills You)」はSean "Puffy" CombsとStevie J.が共同制作、少しエコーのかかったフロウ、フックで軽く歌うBiggie、渋さ満点で御座います。

Hip Hopを愛する人ならば絶対に聴かなくてはならない一枚、クラシックで御座います(殿堂)。Biggieのこの曇った野太い声がすごく好き、個人的には前作『Ready To Die』の方がかなり好きですが(本作は良い意味でも悪い意味でも“Bad Boyサウンド”過ぎる面もある)、これもいまだに聴いているHip Hopアルバムです。あらためてNotorious B.I.G.の御冥福を、心よりお祈り申し上げます(安眠)。

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DMX「It's Dark And Hell Is Hot」
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Hip Hop界の番犬ことDMXの記念すべきデビューアルバム『It's Dark And Hell Is Hot』を御紹介。このジャケットは本当にいつ見ても殺気立ってて格好良いですよねぇ、灼熱の様な鮮烈な赤がDMXの持つ気迫をよく表していますよ。あの咆哮フロウはDMXのみぞ出来る神業、顔もなかなかの二枚目でこれがサマになるんですよねぇ(溜息)。
そんなDMXが満を持して登場したのが本作……どの曲を取っても今のRuff Rydersに繋がるサウンドで、最近はSwizz Beatzでしかこういう音を聴かないからちょっと寂しくも感じます。まずはそのSwizz Beatz(当時の表記はSwizzのみ)が製作を担当した「Ruff Ryders' Anthem」ですよねぇ、正にRuff Rydersな電子鍵盤のドロッとしたループが中毒性高い。DMXの代表曲でもあり、Ruff Rydersの代表曲でもあるクラシックな一曲。激しい銃撃音で始まる「Fuckin' Wit' D」はPKが製作、John Hammond「Shifting Gears」をサンプリングした疾走感抜群のトラック上で、DMXの軽く流すような細かく言葉を刻むフロウがたまらなくカッコイイ。Snoop DoggとかJay-ZとかDMXって、ちょっと間を外すようなラップの仕方をするのが独特、そこもまた僕のツボだったり。「Look thru My Eyes」はピアノ旋律を用いたシリアスな静寂の一曲、こういうトラックなのに吼えているDMXが全く浮いてないから不思議、Eminemが好きそうなトラックですよねぇ。「Get At Me Dog」はもうDMXの合言葉みたいなもの、Dame Grease製作のB.T. Express「Everything Good To You(Ain't Always Good For You)」をサンプリングしたDMXにしては比較的と王道なトラックも見事。ここではもう一人、援護射撃にThe LoxよりSheek Louchが参加しています。そのDame Greaseが製作の「Let Me Fly」は、DMXらしいダークなビートにちょっぴり宇宙チックなピュンピュン電子音を混ぜた一曲で、フックではDMXが軽く歌っています。奇抜なのはオカルト臭プンプンな「Damien」、不吉で不穏なビートの中を迫り来るDMXが不気味で仕方ない。2Pacっぽいメロウ曲使いで聴き手の度肝を抜くのが、PK製作の「How's It Goin' Down」ですよねぇ。女性ボーカルも薄く聴こえてくる真っ直ぐメロウに合わせるDMXに感激、ガッチガチな暗黒トラックよりも、こういうほろ苦いトラックの方が良い様な気がします(個人的意見)。「Crime Story」はIrv GottiとLil' Robが共同制作、南国っぽい打楽器の生演奏がほぼ主体のトラックに、DMXのFreestyleに近いラップを楽しめる一曲。Big Stan、Loose、Kasino、Dragon(現Drag-On)がマイクを回す「For My Dogs」、Phil Collins「In The Air Tonight」をサンプリングしNardoが歌声を貸す「I Can Feel It」、The Bee Gees「Nights On Broadway」をサンプリングした哀愁たっぷりの「The Convo」と、DMX節が続きます。最後を締め括る「Niggaz Done Started Something」が凄くカッコイイ、The Loxの面々とMaseがマイクを回す、なかなかの出来栄え曲となっています。

DMXは確かに強烈なインパクトを持った格好良いMCだと思います、がしかし全体的にトーンが暗過ぎて一枚通して聴くと、僕はちょっと疲れてしまいます。もう少し王道過ぎるぐらい王道なトラックに乗っかっても映えるんじゃないかと思うんです、たとえばDJ Premierなんかと組んだらどうでしょう。あまり一辺倒にならないで欲しい、そう願ってしまう僕がいます。でもこれがDMX節なんだから、そんな我侭言ってたら、噛み殺されるでしょうね(怖)。