RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

12 2005
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Jagged Edge「Hard」
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Jermaine Dupri率いるSo So Def所属の男性ボーカルグループ、Jagged Edgeの通算四作目となる『Hard』を御紹介。Jagged EdgeはBrian CaseyとBrandon Caseyの双子と、Kyle Norman、Richard Wingoの四人で構成されたグループで御座います。最近ではなかなかボーカルグループが苦戦している状況、しかしJagged Edgeは毎作と素晴らしい作品をリリースしてくれています(御礼)。ボーカルグループとしても他とは違って、コクのある男性らしい低く力強いハーモニーが魅力となっています。
それでは本作の内容を御紹介致しますと……まずは幕開けを飾るのが、Jazze Pha製作のスパニッシュなギターの爪弾きがスパイシーな「They Ain't J.E.」、これが軽妙なトラックでなかなか滑り出しとしては絶妙な仕上がりで御座います。シングルヒットした「Walked Outta Heaven」はBryan-Michael Coxが製作を担当した切なくも儚い流麗なスローバラード、ポワワンとエコー気味に響く音が心の琴線に触れます。この曲の持つ煌びやかでどこかミステリアスな、ポロポロと鳴る弦音が深い森の中を彷徨い歩くような危うい感覚がたまらなく切なくて良い(惚)。自分の元を去った女性を想い“天国を後にしたような気分だよ♪”と歌う詩も素敵、ソングライトはBrian CaseyとBrandon Caseyの二人担当しています(他曲も全て彼ら二人がソングライトを担当)。「Girls Gone Wild」はSick Cents(Co製作をThe Corna Boyz)が製作したセクシーな女性への賛美歌、米国のエッチなサイトにヒントを得た軽快でノリの良い一曲。Jermaine Dupriが製作(Co製作をBryan-Michael Cox)を担当した「Visions」も流麗でいながらしっとりと柔らかなメロディラインがなんとも美しい、もう一つ特筆するならばBack Vocalを務めるTiffany Beaudoinなる女性シンガーの艶やかな歌声も華やかで素敵です。Sick Cents製作(Co製作をMelvin Coleman)の「Hard」もドリーミーで心の奥深くに沈んでゆくようなキラキラしたメロディが綺麗、別れた彼女を想い“君のいない夜は辛くて♪”と歌う詩も切ないです。Melvin Coleman製作の「Dance Floor」はセクシーファンキーなダンス曲、小気味いいビートに軽やかに跳ねるJagged Edgeのハーモニーが気持ち良い。ここからはMelvin Coleman製作曲が続きまして、「Trying To Find The Words」は浮ついた電子音とフワフワなメロディがキュート、冒頭でトークボックス使いも出る“恋に落ちるってどんな感じ?”と歌う溜息出そうなほど美しい真っ直ぐラヴソング「What's It Like」と、どれも良い仕事しています。再びBryan-Michael Coxが製作の「Tryna Be Your Man」は、ギターをエスニックに掻き鳴らすアッパーな一曲。同じくBryan-Michael Cox製作でアコギを弾く「I Don't Wanna」はしんみりと素朴なメロディが愛らしいラヴソングで、“君じゃなきゃイヤなんだ♪ダメなんだ♪”と繰り返し歌う詩も切なくて素敵な一曲で好き。またまたMelvin Coleman製作曲で、息使いに使いファルセット歌唱に痺れてしまう「In Private」、ビンビンと鳴る音にJagged Edgeの男っぽい太いハーモニーが染まってゆく朝の目覚め曲「In The Morning」と、やはり良い仕事してくれています(誉)。最後を締め括る「Shady Girl」はJermaine Dupri製作(Co製作をBryan-Michael Cox)、程よくクールなHip Hop寄りのトラックで及第点は取っています。ここからは国内盤のボーナストラック、OutKastのBig Boiがクールなラップで援護射撃するSick Cents製作の「Car Show」、滑らかなギター旋律にドカッドカッとビートが時折鳴る「On My Way(After the Club)」、じわじわと広がってゆく煌めき音とJagged Edgeの優しく撫でる様なハーモニーが色っぽい女性賛歌「Respect My Girl」と、どれも聴き逃すには惜しい楽曲ばかりです。

Jagged Edgeのボーカルワークに、ただただもう聴き溺れるしかない一枚で御座います(溺愛)。やっぱりボーカルグループって良いですよね、グループでじゃないと出せない味わいがあります(重宝)。なかなかR&Bグループの活躍が厳しい昨今だけれど、良い物はやはり良い、Jagged Edgeも素晴らしいです、是非購入して下さい。

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Amerie「Touch」
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韓国人の母とアフリカンアメリカンの父を持つエキゾチックな顔立ちが素敵な、Amerieの通算二作目となる『Touch』を御紹介。歌手としてだけでなくモデルとしても活躍している彼女、その生脚美脚は他の追随を許しません(断言)。アジアンな感じもあってか、かなり親近感の沸くAmerieが僕は結構好きですねぇ。声量もかなりあって張り上げるハイトーンヴォイスはなかなかのもの、本国USでもかなり有望視されている女性シンガーで御座います。
それでは内容を簡単に御紹介したいなと思います……まず最初に御紹介したいのはAmerieの育て親であり盟友Producer、Rich Harrisonが手掛けた楽曲から先に御紹介したいと思います。まずは特大ヒットとなりAmerieの代表曲となった「1 Thing」でド派手に幕開け、サンプリングにThe Meters「Oh, Calcutta」を使用したドカドカ暴れて引っ掻き回す躍動感溢れる一曲(一撃必殺)。このガチャガチャしたファンキーなビートに、Amerieの突き抜ける様なハイトーンヴォイスが痛快でキュートで最高に熱い(痺)、改めて両者の相性の良さを実感する素敵な一曲。Jean Carne「You Are All I Need」を45回転早回しした甘酸っぱいソウル曲「All I Need」はMary J. Bligeを彷彿とさせるドラマチックさで迫るラヴソング、Amerieの張り上げるでなく高く響き渡るクリアな歌声に胸が空く思い。「Like It Used To Be」ではちょっぴり影のある太めのベース弦がずしりと響く、カリブチックなメロディが独特な雰囲気を醸し出す失恋曲。けたたましく鳴るホーンの応酬にせわしく鳴り続ける硬質なドラムスが(良い意味で)騒々しい「Talkin' About」、ちょっぴり間の抜けた様なふざけたメロディラインも面白い一曲。彼女に振られた意中の男性に“私と一緒に来ればいいわ♪”と慰める「Come With Me」、電子ピアノの鍵盤を短く途切れないように鳴らす、繊細でいてちょっと危なっかしいガラスの様な一曲でこの曲もかなり耳に残る。ムーディーなトランペットの音が後ろで絶えずループし盛り上げるアダルトな「Rolling Down My Face」は、Roy Ayers「Searching」を下敷きにしたオシャレに煌めく夜会系のスマートでJazzyな一曲。そして最後には女優としても活躍すつカッコイイ女性MCの代表、Eveが新たに援護射撃を放つ事でより疾走感抜群となったリメイク「1 Thing」も収録、Eveがまた素晴らしくカッコ良くてコッチの方がより強力で好きです。とここまでがRich Harrison製作曲、それ以外にも素晴らしい製作陣が脇を固めていて要注目なんですよ。まずはあのお祭り男Jonathan "Lil Jon" Smithが製作した完璧クランクチューン「Touch」、ポカポカ鳴る打楽器に怪しく捻れる電子音がいかにもLil Jonらしい癖のある一曲。「Not the Only One」はBryce Wilson製作(Co製作をThe Buchanans)の波打つシンセサイザーにAmerieが妖艶な歌声で揺れる艶やかな一曲、この曲はThe Neptunesっぽいケドそこまで癖が無く、良い意味で聴き易いシンセ使いで好感持てます。「Can We Go」ではなんとあのCarl Thomasと共演、しかも製作があのB!nkなんだからもう間違いないです(鉄板)。Earth, Wind & Fire「Evil」を下敷きにした流麗でいてヒンヤリとした冷たさも感じる冬の夜風の様な寂しい一曲、詩の内容も戻りたくても戻れない恋人同士の終焉を歌った悲しい別離の一曲。「Just Like Me」は Andre HarrisとVidal Davisの鉄腕タッグが製作を担当、しなやかでいて清廉としたメロディが美しく優しく輝くラヴバラードで、Amerieの澄み切った歌声に心が洗われて徐々に浄化されるナイススロー(惚)。The Ladies ChoiceとRed Spyda(!)が共同制作した「Falling」は、吐息混じりのAmerieの歌声が悩ましい一曲。とここまでが本編で、国内盤にはこれらに加えてボーナス曲を二曲追加収録。特筆すべきはあのDiana Rossの同名曲カバー「I'm Coming Out」ですね、あの爽快ハッピーチューンにAmerieの突き抜ける高音がスッキリ気持ち良く跳ねていてとってもお似合いです(誉)。

うん、良かったです。「1 Thing」の一曲狙いで購入する価値も充分に有ると僕は思いますし、何よりそれ以外にも粒揃いな楽曲が目白押しでかなり秀逸な一枚になっていますよ(賞賛)。Rich Harrisonとの相性はやはり抜群、これからも二人三脚で頑張って頂きたいものです。その長く美しい生脚を魅せびらかしながら、これからも元気でハジけた楽曲をこなして欲しいです。

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Luther Vandross「Songs」
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世界中に愛されるシルキーヴォイス、Luther Vandrossのカバーアルバム『Songs』を御紹介。本作はタイトル通りに、Luther Vandrossが愛する楽曲をカバーして歌っています(拍手)。つまり往年の名曲をLuther Vandrossの美声で聴けるという、“一粒で二度美味しい”的な一枚なので御座います。僕はちなみに何も知らずに購入しまいした、普段はこういう手合いの物には手を出さないのですが、Luther Vandrossが歌うのならばと断然アリで御座います。聴いているうちに“あれ、なんか知っている曲多いなぁ”と思い調べたら(輸入盤なので解説が無い)、カバーアルバムでした。
それでは内容をさらりと御紹介しますねぇ……まず最初に述べておきますが、本作では全曲のProduceをWalter Afanasieffが担当しています。幕開けを飾るのはStephen Stillsのカバー「Love the One You're With」、希望に満ち溢れた輝き眩しいトラックにLuther Vandrossの優しく深みのある歌声が響き渡る一曲。The FugeesのLauryn HillもカバーしていたLori Liebermanの名曲「Killing Me Softly」がもう溜息が出るほどに美しい、Luther Vandrossの絹の様に柔らかな美声に撫でられながら、どんどんと意識の深くに沈んでしまう美曲で素敵です(繊細)。Diana Ross & Lionel Richieの名曲「Endless Love」は、歌姫Mariah Careyをデュエットの相手に御指名(拍手)。これがもう素晴らしい豪華共演で、Luther Vandrossの優しく甘い歌声とMariah Careyの繊細で高らかに歌い上げる歌声が見事に美しく絡み合って溶け合い、聴き手をすぐにウットリと心地良くしてしまいます(昇天)。恋人といる時にこんな美曲が流れたらもう気持ちが昂ぶる事間違い無し、どこまでも酔い痴れてほしい素敵なラヴソングです(最高)。ぽろろんと爪弾くギターが爽やかに響き渡る「Evergreen」は、Barbra Streisandのカバー。Diana Ross & the Supremesのカバー「Reflections」も、彼女達らしいキャッチーなメロディながらもLuther Vandrossが歌えば全く違った味わいになるから不思議です。Lionel Richieのカバー「Hello」は哀愁たっぷりに切々と歌うドラマチックな一曲、どこまでも繊細で儚げなLuther Vandrossの歌声に思わず涙してしまいそうな一曲。McFadden & Whiteheadのカバー「Ain't No Stoppin' Us Now」はもうフックが爽快で聴いていて気持ち良い、風を体中に感じながら駆け抜けるような感触がたまらない明るく爽快ソウル曲。Heatwaveのカバー「Always and Forever」はしっとりと艶っぽく聴かせてくれるLuther Vandrossに胸の鼓動も高鳴ります、星降る夜に夜空を見上げながら聴きたい、オシャレで美しい繊細な一曲。あのAretha Franklinもカバーしたのが「Since You've Been Gone」、陽気で気持ち良いサンシャイン曲。Jackie DeShannonのカバー「What the World Needs Now」もLuther Vandrossの透明感溢れる歌声がスーっと心に沁み込んでくる影のあるミッド、最後を飾るRichard Kileyのカバー「The Impossible Dream」も劇的なメロディ展開が壮大でまるで物語のワンシーン、クラシカルなピアノ旋律に静かに響き渡るLuther Vandrossの優しく温もりのある歌声に包まれてください(安息)。

やはりその時代を知らなくても、昔のソウル曲も素晴らしいなぁと感動させられる一枚です(絶賛)。そんな名曲の数々をLuther Vandrossが歌ってくれているんだから、もう気持ち良く聴き惚れる以外に方法はないですよ(身委)。これは本当に“一粒で二度美味しい”アルバム、お薦めで御座います。

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Mary J. Blige「The Breakthrough」
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長きに渡って最前線で活躍し続ける“Queen Of Hip Hop/Soul”こと、Mary J. Bligeの通算七作目となる『The Breakthrough』を御紹介。以前はどこか暗い影、悲劇さを湛えていたMary J. Bligeですが、最近はでは公私共に順調で幸せに満ち溢れた楽曲も増えて、本当に胸を撫で下ろすばかりです(安堵)。そしてどんな状況下でも常に高品質の作品を提供し続ける貴重なアーティストの一人、もはや向かうところ敵無しといった状態でしょうねぇ。そんなMary J. Blige(以降はMJBと省略表記)が放つ本作、やはり聴き逃しは絶対に厳禁で御座いますねぇ(警告)。
気になる内容はどのようになっているかと言いますと……まず驚くべきはそのボリューム、全17曲(国内盤だと全19曲)も収録されていて、もう満腹になる事間違い無しで御座います(感謝)。さて幕開けを飾るのは新進気鋭のProducerであるJ.U.S.T.I.C.E. Leagueが製作の「No One Will Do」、The O'Jays「I Swear I Love No One But You」を下敷きにした完璧ソウルフルな極上ミッドで、もうここから既にMJBが描き出すドラマが展開し始めますから。続くドカドカビートに息を吸う様な口音が連続して鳴る不可思議系のシンセ曲「Enough Cryin」はRodney "Darkchild" Jerkinsが製作(ソングライトにSean Garrett参加)を担当、ズシンと重いビートに鉄の様にハードでタフなMJBの歌声がカッコイイ。客演参加の女性MCのBrookもなかなか良い味出してる、正統派なフロウで好感持てます。白黒映画の音楽の様な温もりと埃っぽさがソウルフルなMJBに相応しい「About You」、製作はBlack Eyed Peasのwill.i.amが担当、客演にはそのwill.i.amと故Nina Simoneが参加。この曲はNina Simone「Feeling Good」を下敷きにしたちょっぴりJazzyなタッチの一曲、こういうネタ使いもwill.i.amは巧いですねぇ。そして本作からの先行シングルとして特大ヒットとなった「Be Without You」、製作はピアノ鍵盤の貴公子ことBryan-Michael Coxが担当(ソングライトをJohnta Austin)。窓を叩く雨音の様に切なく鳴り響くピアノ旋律はあまりにドラマチックで儚い、胸の奥から込み上げるようにして歌う“あなたと一緒じゃなきゃ♪”と繰り返し歌うフック、胸をギュッと強く締め付ける真摯で情熱的なラヴバラードです(溺愛)。D.Emileなる人物が製作を担当した「Gonna Breakthrough」は、極めてオールスクールなノリが懐かしくも輝くHip Hopチューン。The Mohawks「Champ」使いのシンプルにキックするトラックが痛快で最高にノれる、再登場のBrookもやはりナイスな援護射撃を放っています。9th Wonderがいかにも彼らしくMel'isa Morgan「Heart Breaking Decision」を使った渋メロウ「Good Woman Down」も素晴らしい、この濡れて曇ったじっとりソウル曲はMJBの独壇場、力強く女性を鼓舞するMJBのパワフルで慈愛に満ちた歌声に心打たれます。「Take Me As I Am」はLonnie Liston Smithの泣きの名曲「Garden Of Peace」を美しく敷いた流麗で悲しげな一曲、このしっとりと濡れたどこか悲劇的なメロディも、MJBの深みのある歌声にとても似合ってて、聴いてて思わず涙が零れそうになります。「Baggage」は黄金タッグであるJimmy Jam & Terry Lewisが製作、キラキラと輝くピアノ鍵盤の音色にどこかレトロなソウルメロディが絡み合い溶け合う素敵なミッドでグッド。「Can't Hide From Luv」は冒頭での呼び込みに親友のJay-Zが登場、しかしJay-Zの登場はここだけでかなり物足らない(残念)。ただAndre HarrisとVidal Davisが手掛けたトラックは素晴らしく、Willie Hutch「I Wanna Be Where You Are」を早回ししたトラックは疾走感抜群で聴いていてかなり爽快なんです(昇天)。「MJB Da MVP」はThe Game「Hate It Or Love It」をいたく気に入ったMJBがそのままビートを拝借、MJBが自信に満ち溢れた歌声でクールに自身の栄光の軌跡を歌う納得&満足の一曲。ここではメロディだけでなく50 Centの声フックを使ってるから嬉しい、一粒で二度美味しい的な痛快な一曲。南国風味の優しく爽やかな風が吹き抜ける「Can't Get Enough」はまさかのJimmy Jam & Terry Lewis製作(驚)、生音感バッチリの楽園トラックでゆったりドリーミー、MJBが真っ直ぐと愛を歌い上げる素敵なラヴソング。「Ain't Really Love」は再びBryan-Michael Cox製作曲(Johnta Austinがソングライト)、これはもう王道なしっとり聴かせるエモーショナルなミッド曲で、傷つく愛に見切りをつける女性の心情を歌った健気な一曲。そして本作の個人的なトピック曲があのRaphael Saadiq製作&客演のレトロなまったり具合がたまらないソウル曲「I Found My Everything」、もうこのなんとも懐かしく温もり溢れるメロディはRaphael Saadiqじゃないと書けません、まるで古いレコードを掛けているかの様な極上のラヴソング(溺愛)。「Father In You」はAndre HarrisとVidal Davisが再び製作、これまたフィリーソウルが充満したちょっぴり哀愁の漂うメロディに、MJBの繊細なファルセットが細く響き渡る一曲。Davel "Bo" McKenzieなる人物が製作した「Alone」はDave Youngなる男性シンガーがデュエット、これがかなり素晴らしい仕上がりで、Dave Youngの滑らかでナイーヴな歌声がかなりソフトタッチで心地良いんです(注目)。そして世間的な注目曲といえば、あのU2のBonoと共演した世界平和を歌った「One」でしょうね。製作はBlack Music畑のRon Fairが担当、“お互いを背負おう、ひとつの愛♪”と切実に訴える希望に満ち溢れたメッセージ曲。そして最後を飾るのが再びRaphael Saadiqが製作&客演(ソングライトにはTeedra Moses)を務めた(狂喜)ほんわかドリーミーで煌びやかな「So Lady」、これもスクラッチを軽く混ぜながらも軽やかでキュートなメロディ展開がなんとも愛くるしい一曲で、“あなたと一緒にいるとレディの様な気持ちになるの♪”と歌うMJBが可愛いです(惚)。ここまで本編の内容で、国内盤にはこれらに加えて更に二曲のボーナス曲を収録してまして。まずはダークでエッヂの効いた電子音がN*E*R*Dっぽいビューン曲「Show Love」、製作はMJBと親交の深いCarl "Chucky" Thompsonが担当。ブバブバブバと不思議な音が鳴って独特のバウンスを生み出すバンドチックな「Out My Head」、製作はRich Harrisonが担当という事で納得。

これだけの楽曲を収録していながら捨て曲は一切無し、これぞ女王Mary J. Bligeの貫禄で御座います(圧巻)。新旧を混ぜたかなり豪華な製作陣でトラックの幅も大きくて、これだけの長さがあっても僕は飽きずに聴けました。やはりRaphael Saadiq参加が僕としては本作の大きな魅力、新人のBrookとDave Youngも気になりましたねぇ。とにかくR&B愛好家ならば絶対に聴くべき一枚、というかもう皆様持ってますね(笑)。良かったです、素敵な一枚でした。

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Jay-Z & Linkin Park「Collision Course」
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Hip Hop界の帝王Jay-Zが人気RockバンドのLinkin Parkとタッグを組んだ、MTVマッシュアップ企画盤『Collision Course』を御紹介。本作はMTVの企画“MTV Ulimate Mash-Ups”として企画された(?)このマッシュアップ、あのJay-ZがLinkin Parkとがっつりコラボという事で、Hip HopファンもRockファンも注目の一枚と言えるでしょう。しかしJay-Zは『Black Album』で引退宣言をしたばかり、これはもう引退する気はさらさら無いですね(笑)。まぁ僕はJay-Zのファンなので彼に引退してもらっては困るから、こういう風に何かしらをドロップしてくれるのは嬉しい限り。
そんな大注目の本作の内容を御紹介しますと……本作はCDとDVDの二枚組となっております、まずはCDの方から御紹介します。簡単に言ってしまえば、Jay-Zの既存曲とLinkin Parkの既存曲をそのまま綺麗にドッキングさせた楽曲群。こう書くと手抜きな印象で色気がありませんが、そこはきちんと細部に至るまでが巧妙に仕掛けられていて面白い。まずは口火を切る「Dirt Off Your Shoulder/Lying from You」、Timbaland趣味の変則ビートの妙味を残しながら完璧にRock化されたトラックがエッヂ効いてて素晴らしい。そしてあのTimbaland趣味のピーヒャラ鳴らす笛音がそのまま陽気に鳴り続ける「Big Pimpin'/Papercut」、Jay-Zの早口滑走フロウが火を吹いてもう誰も止める事が出来ないチキチキビートの「Jigga What/Faint」は途中からのドラムビートからの更なる加速と、Chester Benningtonの高音シャウトがたまらなくカッコイイ一曲。Jay-ZもLinkin Parkも納得&満足の仕上がりで本作からの先行カットとなったのが「Numb/Encore」、確かにこれは最初聴いた時からすごくしっくり来たし、相性の良さを感じた一曲。Chester Benningtonによる原曲フックの差し替えもすごく素晴らしく尖ってて、そこが互いのマッシュアップ成功に感じたりもした一曲。「Izzo/In The End」ではやはりJackson 5「I Want You Back」のメロディはそのまま、そこが最大の魅力なんですから抜いてはダメですね。Jay-ZとLinkin Parkが仲良くバウンスしていて凄く楽しそうに感じる一曲。Linkin Parkの持ち味を最大限に活かしたガチガチバキバキRockで衝突する「Points of Authority/99 Problems/One Step Closer」はエンディングに相応しい派手さ、この曲を聴くとLinkn Parkの格好良さを改めて再認識させられます。勿論Jay-Zはカッコイイ、そこは余裕でJay-Zの勝利かと思います。こうやって使われたJay-Z曲を見ると、全てTimbalandとKanye Westが製作した楽曲のみなんですね、これには何か事情でもあるのかな(疑問)。
DVDではこの企画が実現するまでのプロセスとライヴの模様が収録されていて、こちらが本作の一番重要な部分かもしれません。プライベートジェットで悠々と降り立つJay-Zはまさに大統領、本作もやはり主役はJay-Zという感じがしますね(当然)。Linkin Parkとしてもこの企画にノリノリなのはMike Shinodaだけな気がします、Chester Benningtonはあまり乗り気じゃない様に見受けられますよ(笑)。全てを取り仕切るのはMike Shinoda、彼が主導でまずスタジオでLinkin Parkが楽曲を作り上げていく工程を観る事ができます。そうこうしていると高級車に乗ったJay-Zが颯爽と登場、ここで驚くのはJay-Zがかなり背が高いという事、知ってはいたけれどLinkin Parkの面々が小さく見えます。Jay-ZとLinkin Parkの全員でデモを聞き、意見を出し合い、少しずつ形にしてゆく過程をこうやって観ると、ただただ元々ある曲を単純に混ぜ合わせただけでない事を痛感します。これはCDを聴いただけでは分からない、皆がヴォーカルも録り直したりして、よりスムーズになるように切磋琢磨します。ここではJay-Zがリリックをノートに書き留めず、頭の中にすべて記憶している芸当を披露、何も見ずにさらさらとマイクの前でラップ、終わるとすぐさま“もう一度”と催促し、より良いコンディションに仕上げます。Jay-Zファンの僕としては彼のレコーディング風景が観られるだけで儲けモノ、やはりカッコイイですねぇ。そしてリハーサル映像も織り交ぜて、そのまま遂にライヴへ。今回のライヴはLinkin Parkのファンクラブで観客抽選があり、そこでなされた質問は“Linkin Parkに招待して欲しいアーティストは?”というもの、そこで“Jay-Z”と答えたファンが観客として選ばれているのだそう、これなら平等に盛り上がれて良いですね(妙案)。Mike Shinodaが“驚くなよ”と一言放つとすぐさま始まる「Dirt Off Your Shoulder」のあの変態ビート、ここで観客が皆でRoc-A-Fellaを象徴するあのハンドサインをするのが興奮します。その後は……まぁ観て下さい、観れば迫力満載でよりアルバムを楽しむ事が出来ますよ。

Jay-Zファンには満足の内容ですが、Linkin Parkファンはちょっと面白くない一枚なのかな、それぐらい主導権はJay-Zに握られているかと思います。マッシュアップという事で知っている曲だとブレンドされた面白さを感じるし、双方共に知らない方は斬新な(お互いのクールな楽曲を一度で楽しめる)一枚に感じるのかもしれませんね。まぁ確かに物凄くお薦めていう訳ではありませんが、聴いて損は無い面白い一枚に仕上がっていますよ。

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

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Jay-Z「The Blueprint 2」
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Hip Hop界を牛耳れる程の大物ベテランとなった王者、Jay-Zの通算 作目となる『The Blueprint 2』を御紹介。本作はJay-Zのあの傑作『The Blueprint』の続編という事で、かなりHip Hop愛好家の間では期待され話題になったであろう一枚で、しかも本作は大容量の二枚組みとなっているのです。このジャケットもなかなかシンプルで渋くて良くないですか、珍しくJay-Zが二枚目に写っているので結構好きです。
それでは気になる内容を御紹介致しましょう……まずはDisc 1となる“The Gift”から触れます、凄い事になっています(覚悟)。まず幕開けからして凄い「A Dream」、製作は今を時めくKanye WestでNotorious B.I.G.の名曲「Juicy」からあの有名な“It Was All A Dream♪”から始まるラインをそのまま拝借しスクラッチした、Hip Hop愛好家にはたまらない反則技な一曲(興奮)。Biggieの奥様であるFaith Evansにフックを歌わせる演出も憎いし、最後に音が無くなりJay-Zの語るようなラップで終わるのがまた良い。「Hovi Baby」は盟友Just Blazeが製作を担当、ちなみにHoviとはJay-Zの別称の事。TLC「Diggin' On You」をサンプリングした電子音がビュイーンと段階的に上がってゆくトラックがクールで、派手過ぎない派手さが燻し銀でカッコイイ。「The Watcher 2」はDr.Dreの同名曲の続編で(トラックもそのまま)、Jay-ZにDr.Dreにそれかた伝説的MCのRakimが参加した豪華な一曲(最強)。Dr.Dreとの絡みも新鮮ですが、同じN.Y.の英雄であるRakimのあの渋いラップが聴けるだけで最高に熱いです。そして本作のヒット曲が、2Pac「Me And My Girlfriend」をベッタリ使ったKanye West製作の「'03 Bonnie & Clyde」、客演には恋人である歌姫Beyonceが参加(豪華)。あの乾いたスパイシートラックの醍醐味はそのまま、Jay-Zのちょっと間を外す様なラップが最高にカッコ良く、Beyonceのクールで挑発的な歌声も魅力たっぷりの一曲でグッド。僕が個人的に大好きなのがThe Neptunes製作の甘美メロウな電子紳士曲「Excuse Me Miss」、浮遊感漂う繊細で美しいシンセに絡むJay-Zの話しかけるようにリラックスしたラップ、そしてPharrell WilliamsがLuther Vandross「Take You Out」から拝借して歌う甘いラインも最高にとろけてしまう素敵過ぎるオシャレ曲(惚)。この曲はJay-Z曲としてもThe Neptunes製作曲としても、かなり上位に喰い込む大好きな一曲です(好物)。続く「What They Gonna Do」はJay-Zの盟友でもある奇才Timbalandが製作、客演にはSean Paulが参加。いかにもTimbalandらしい捻れた電子バウンスを軽く乗りこなすJay-Z、フックでのみ登場のSean Paulは本当に出番が少なくて可哀想な気も。「All Roud The World」はChicagoの重鎮でKanye Westの師匠でもあるNo I.D.が製作を担当したとっても煌めいた眩しい美曲、客演のLaToiya Williamsの色っぽくも力強い歌声も素敵過ぎますね(惚)、流れる様なピアノ旋律に乗っかり流すJay-Zの滑らかでスマートなラップも鳥肌モノの格好良さ。Kanye WestがThe Marvelettes「After All」をサンプリングしたスピード感溢れる疾走曲「Poppin' Tags」は、早口で流暢で突っ走るラップを得意とするTwista、Killer Mike、Big Boiの曲者揃いの布陣で最強の攻撃(一撃)。「F**k All Nite」は再びThe Neptunes製作、ここでは彼らが作ったUsher「U Don't Have To Call」を下敷きにしたゆったりスウィートに跳ねるミッドを提供。The Neptunesの創るこういうキュートでメロウな曲が好きな僕は大好物、しかも途中でPharrellのクールな歌声も挟まるからそれがまた素敵(痺)。再度Timbaland製作の「The Bounce」は題名通りにドカドカと叩いて跳ねるバウンシーな一曲、しっかしどこかスパイシーで癖があってやはり中毒性が高い(凄)。最後を飾る「I Did It My Way」ではPaul Anka「My Way」から歌声をそのまま抜き出しフックにするという荒技、でもビートは完全にHip Hopな不穏さ、製作はJimmy KendrixとBig Chuckが担当。
続いてはDisc 2となる“The Curse”を御紹介、これも凄いんです……まずはRon FeemsterとBig Chuckが共同で製作したRoc-A-Fella賛歌の「Diamonds Is Forever」、なんともシリアスながらフックでの大きく揺れながら聴かせるJay-Zのラップが迫力あり。「Guns & Roses」はなんとLenny Kravitzが客演で参加、そして製作はあのHeavy Dなんです(驚)。Cake「Arco Arena」を下敷きにした完璧にエレキギターでRockしちゃっているトラックはゴツゴツしていてカッコイイし、それに難なく乗っかるJay-ZもLenny Kravitzの吼える歌声も痺れる程にカッコイイ。前作『The Blueprint』に収録されていた同名曲の続編となる「U Don't Know(Remix)」はJust Blazeが製作したままのトラック使いで、新たに凶暴タッグのM.O.P.が援護射撃で参上(興奮)。Jay-Zと合うかなぁと疑問だったけれど、やはり実力者が揃えば問題なし。この曲はオリジナルも勿論好きですが、M.O.P.を迎えて勢いが増したRemixがまた素晴らしい。続いてもJust BlazeがJermaine Jackson「Castles Of Sand」を用いて得意の45回転使いで加工したスムージーな煌めき曲「Some How Some Way」は溜息モノの美しさ、しかも客演にはBeanie Sigelと大物Scarfaceが参加しているから強力。特にScarfaceのあの飲み込む様な大らかで太いラップが心地良くて、こういうメロウな曲にもすんなりフィット。Brenda Russel「World Called Love」を使ったKanye West製作曲「Some People Hate」も、完璧にKanye West趣味なトラックがヤバいファンキーさ。Charlamane製作の不穏な鍵盤音にビートが絡む「Blueprint2」、これはちょっとEminem風味なダークさ。The Neptunes製作の歪んだ電子音とギター弦と打楽器音が度ドロっとした感触を生み出している「N***a Please」は病み付き、客演にはYoung Gunzの片割れであるYoung Chrisが参加。「2 Many Hoes」はTimbaland製作のドカドカ踏み鳴らすチキチキ系統のバウンス曲、途中でちょっぴり聴こえるTimbalandの声も良いスパイスになっています。Memphis BleekにFreewayにYoung GunzにPeedi CrakkにSparks、それからシンガーのRellとRoc-A-Fellaの兵隊達が勢揃いしてマイクを回す「As One」はもはや反則技、Earth, Wind & Fireの代表曲「Fantasy」をそのままベッタリと使用。Just Blazeもこういう大ネタ使いを平気で巧~く使うから好き、このマイクリレーはRoc-A-Fellaファンにはたまらない(涎)。しっとりしたピアノの音色で始まる艶っぽいスウィート曲「A Ballad For The Fallen Soldier」はThe Neptunes製作曲、The Neptunesの創るこういうまったりと甘い美曲が僕は大好物だからたまらない、あとPharrellのナヨっとした細いファルセット使いも。とここまで本編で、あと三曲はどうもボーナストラック扱いの様ですが、これも絶対に聴き逃せない。ギュイーンギュイーンと回転しながらトリップする「Show You How」、N.W.A.「A B***h Iz A B***h」をギュルギュルと擦ってバッキバキと攻める「B*****s & Sisters」の二曲はJust Blazeが製作、やっぱりJust Blazeは最高のProducerですね(称号)。最後を飾る「What They Gonna Do Part II」はDiggaが製作を担当、「What They Gonna Do」とそこまで相違はありません。

全25曲のボリュームも凄いんですが、何よりこれだけの曲を収録しながら全てが最高水準を誇示している事が凄まじい。これだけど素晴らしいProducer&ゲスト陣が揃うのも(そして彼らにけして喰われないのも)Jay-Zの実力と貫禄の成せる業だと思います(畏敬)。これだけの豪華共演をこの一枚で楽しめるんだからかなりお買い得ですよ、持っていない方は絶対に損していると思います(断言)。前作『The Blueprint』とは違った趣向だけれど、これはまた良い意味でHip Hopの醍醐味がギュッと濃縮されています。

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DMX「Flesh of My Flesh, Blood of My Blood」
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Ruff Rydersの番犬であり、Hip Hop界の狂犬でもあるDMXの通算二作目となる『Flesh of My Flesh, Blood of My Blood』を御紹介。本作に関しては血塗れのDMXがまずインパクト大、DMX作品の中で最も衝撃的なジャケットかと思います(焦)。屈強で噛み付き吠えるそのラップスタイルは唯一無二、存在感抜群で今聴いても新鮮で御座います。
そんな本作の内容はと言いますと……まずはDMXの“アーーーーーッ!”の吠え声で幕を開けるバキバキな「Bring Your Whole Crew」で登場、PK製作のドカドカと細かく刻むビートに歯切れ良く噛みちぎるDMXのラップがスピード感抜群の狼煙曲。ピコピコと甲高く鳴る電子音にゆるめのスクラッチが絡む「Ain't No Way」は盟友Swizz Beatz製作曲。チープ一歩手前なちょっぴり間の抜けたトラックながらも、DMXの低く唸る様な鼻歌フックが殺伐とした雰囲気を醸し出しています。「We Don't Give A Fuck」ではJadakissとStyles P(この頃はStyles名義)のラップ巧者が揃って援護射撃、製作はIrv GottiとDat Niggaが共同で担当。チキチキと硬質なビートに不穏なメロディがダークで冷たく取り巻くトラックにDMX、Jadakiss、Stylesと癖のあるMCがマイクを回す硬派な一曲。「Keep Your Shit The Hardest」はSwizz Beatz製作のバンギンチューン、鋭く斬り込むスクラッチに単調に跳ねる電子音がSwizz Beatz独特のバウンスを生み出している一曲。ダークで陰湿なピアノ鍵盤のループがゴシックな「Coming From」は女王Mary J. Bligeが客演参加、単調過ぎるビートだしずっと底辺を這う感じでインパクトに欠ける気がするんですが、Mary J. Bligeの影のある歌声が驚く程に嵌っていてグッドです。Swizz Beatz製作のライトなタッチで疾走する「It's All Good」はTaana Gardner「Heartbeat」をサンプリングしたキャッチーソウル曲で、DMXのフックもすごくキャッチーで耳馴染みの良い一曲。引き続きSwizz Beatz製作でDMX「Damien」をサンプリングしたホラー曲「The Omen」はゲストヴォーカルにあのMarilyn Mansonを招いていて、もう気味の悪いったらない一曲で、ここまで来ると僕は拒否反応起こしてしまいます(嗚咽)。DJ Shok製作の「Slippin'」はGrover Washington, Jr.「Moonstream」を下敷きにした哀愁漂うメロウ、DMXはこういう王道なトラックでこそ格好良さが爆発していると思う(惜)。寂しげヴォーカルに乾いたビートが殺伐と響く、燻し銀な一曲でグッド。Swizz Beatz製作のアジアン弦音が妖艶に絡む「No Love 4 Me」は当時のDMX節が炸裂、バッタバタと薙ぎ倒す突進ラップが破壊力抜群でナイス。客演にはSwizz Beatzと若かりし頃のDrag-Onが参加、勢いが増しますね。Dame Grease製作の「Dogs For Life」は物凄いカッコイイ、R&B寄りのソウルフルでメロウなメロディにキラキラと煌めく電子音が散りばめられたドラマチックな一曲、DMXのラップもいつになくスマートで格好良いですよ(惚)。Swizz Beatz製作のハイトーンバウンス曲「Blackout」ではThe Lox(Jadakiss、Sheek Louch、Styles Pで構成)とJay-Zが客演参加、やはりJay-Zのラップが最高で完璧に抜きん出ていますね、滑らかで疾走感あってカッコイイです(痺)。「Flesh Of My Flesh, Blood Of My Blood」はSwizz Beatz製作のドカドカと溜めては叩くDMXの爆進曲、「Heat」もSwizz Beatz製作のストリートの危険な空気感がピリピリと張り詰める一曲、最後を飾るのはDMXのアカペラ(朗読)で始まる「Ready To Meet Him」でSwizz Beatz製作のシリアス曲。

DMXはカッコイイと思うけれど、どれもこれも同じ曲に聴こえて、途中で単調に感じてしまうのも事実。Swizz Beatzは最近の音の方がカッコイイと思います、初期はどれも同じに聴こえるし盛り上げ方もちょっと足らない。もっと色んなトラック&客演陣と絡んで欲しい、そう思ってしまうDMXで御座います。

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T.I.「Urban Legend」
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あのJay-Zをして“次はお前だよ”と言わしめた南部はAtlanta出身の若き天才MC、T.I.の通算三作目となる『Urban Legend』を御紹介。そのカッコイイ顔立ちだけでなく、詞を書く才能も高い評価を買っているT.I.(他のMCのゴーストライト経験もあるとか)。その勢いそのままにリリースした本作、僕は一曲狙いで購入を決定したのですが……。
まぁそれも含めて、まずは内容を簡単に御紹介したいと思います……その一曲とはシングルとして特大ヒットした「Bring 'Em Out」、言わずと知れた玄人Swizz Beatzが製作したガンガン攻めたバンギンチューン(最高)。この曲はJay-Z「What More Can I Say」でのラインを声もそのまま拝借し、フックでループさせるという荒技でこれが見事に成功、Jay-Z崇拝者の僕にはもう反則技の必殺トラックです(一撃)。しかしこれはJay-Z声は抜きにしても、ホイッスル鳴り散らし電子音が跳ね回るSwizz Beatzらしい(しかもこの勢いは彼の黄金期並み)ド派手で盛り上がるパーティー曲でホット過ぎます(絶賛)。しかしこの曲だけでなく他の楽曲も高品質で、聴き逃せないんですよ。まずは“King”としてT.I.が呼び込まる幕開け曲「Tha King」、Run DMC「Hit It Run」使いのトラックはFury製作、Kingを名乗れるなかなかの存在感。T.I.の右腕ともいえるDJ Toomp製作の「Motivation」も、後ろで鳴る笛音に完全サウスな緩めのドカドカビートがカッコ良い。T.I.御得意の“あいッ♪あいッ♪”で飛び出す「U Don't Know Me」もDJ Toomp製作曲、ここではシリアスで危険なバウンスビートに合わせてT.I.が上下に跳ねながらかますフロウが最高に冴えている、T.I.がラップ巧者である事を示している一曲。“えいさっぷ♪えいさっぷ♪”のフックが耳に残る「ASAP」、製作はSanchez Holmesが担当。そのSanchez Holmes製作の「Playin For Help」はR&B好きが好きそうな、煌びやかなスマートメロウチューン(惚)。ここでのT.I.の甘めの(でもちょっとワルな)ラップは最高にクールでカッコイイ、涼しげでハイセンスなキラキラ曲も素敵な仕事っぷりです。続くKevin "Khao" Cates製作の「Why U Mad At Me」もしっとりとオシャレな夜会系の一曲で、サンプリングにIssac Hayes「Bumpy's Lamont」を使用してムードたっぷりに仕上げています。「Get Loose」はJazze Pha製作でNellyが援護射撃で参加、ばらばっばっばー♪なメロディに乗せるT.I.の歯切れのよくキャッチーなフックも冴えてるし、NellyもJazze Phaとは相性抜群なのでキマってます。サウスの先輩BGを招いたドカドカと派手に邁進する「What They Do」も男らしくてタフ、製作はKLCなる人物。これまたサウスの大物ProducerであるMannie Freshが製作&客演した「The Greatest」は、いかにもMannie Freshらしいエパエパチキチキなビートが癖になります。「Get Ya Shit Together」はScott Storchが製作を担当、客演にはLil' Kimが参加。クールなシンセサイザーが小気味良く響く宇宙的なトラックで、Lil' Kimはフックのみ参加。The Neptunes製作でPharrellのあの細いファルセットが聴き手をハイな気分にする「Freak Though」が僕は好き、クールとメロウを絶妙にブレンドしたメロディとT.I.の紳士的なスマートラップ、Pharrellの歌フックとどれもが僕の好きなR&Bテイスト曲。再びScott Storchが製作を担当した「Chillin With My Bitch」ではJazze Phaが客演参加、アコギを爪弾き鳴らすスパイシーで哀愁たっぷりのメロディに、Jazze Phaの喉震わすコク深い歌声が雰囲気バッチリの一曲でグッド。Lil' Jonが製作した「Stand Up」ではLil JonにTorick DaddyにLil Wayneとかなり濃~い面子がマイクリレー、全員がキャラ濃いので聴き応えはバッチリです。最後を締め括る「My Life」はDaz Dillingerが製作&客演で参加、浮遊感のある空間遊泳的な電子曲がクールでカッコイイですね。

T.I.の声ってカッコイイんですよ、そうですつまり声まで二枚目なんです(悔)。ハッキリ言ってサウス物が苦手なんでそこまで期待してはいなかったんですが、このアルバムは結構良かったです。これからの活躍にも期待できる若手有望株No.1のT.I.、Jay-Z超えする日は来るのでしょうか。