RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

10 2008
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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John Legend「Evolver」
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Kanye Westにその才能を見出され瞬く間にGrammy賞まで受賞したシンガー、John Legendの通算三作目となる『Evolver』を御紹介。結構早いスパンで作品をドロップしてくれて、本当に嬉しい限りです(大歓迎)。その温かくも叙情的なソウルボイスは唯一無二、古き良きを知るR&Bシンガーで、現行シーンの中でも重要な一人だと思います。だからこの作品も待ち望んでいました、ジャケットも相当カッコイイじゃありませんか、もうこの時点で高得点叩き出しています。
それがこの本作、外見だけでなくその中身も凄まじいことになっていますよ……まずは小鳥の囀り聴こえる朝の目覚め、John Legend製作の「Good Morning Intro」でドラマは始まり。そのままスーッと先行シングルとなった「Green Light」が輝き出す最高の流れ(興奮)、Malay & KPの二人が製作した完全エレクトロな流麗疾走トラックにJohn Legendの歌声が乗っかるだなんて、驚愕以外の何でもなかったです(想定外)。それがこの軽快に走るカラフルな電子トラックに合わせるJohn Legendのファルセット駆使の“ぐりーんらぁーーい♪”が最高にカッコイイんです(痺)。しかもこの曲にはOutKastよりAndre 3000が参加、Andre 3000の高速フロウ(久々にこんなガッチリ聴く)でオシャレ度が300%アップしているのも確か(似合)、John Legendの新たな魅力を爆発させていますよ(失神)。続いてもMalay & KP製作で盟友Kanye Westがゲスト参加(Co製作でもKanye Westは参加)、加えてこの曲のソングライティングはThe Neptunesの片割れPharrell Williamsってのが面白い「It's Over」も素晴らしいの一言に尽きる(絶賛)。程よくホーン使いと煌くシンセが絡んだ近未来的トラックも、John Legendのソウルフルな歌声と混じって完璧なソウルマナーを持った新たな一曲に仕上がっています。所々聴こえるPharrell Williamsのハイヴォイスも相変わらずたまらないんですが、やはりKanye Westが悔しいけれどやってくれてます、T-Painの専売特許であるボコーダー(オートチューン)使いを駆使しまくる最近のKanye Westはズルイと思いつつも……やっぱり巧いんですよねぇ、器用なんですよねぇ。ラインにHova(Jay-Zの別名)出す辺りも個人的には熱かった、素晴らしい客演でした(賛辞)。続いてはJohn Legendらしいギター弦の生音が温かい「Everybody Knows」、製作は引き続きMalay & KP製作曲。“みんなが経験している事だけど、誰もきちんと理解はしていないのさ♪”と歌う恋愛曲、高らかに天高く歌い上げるフックがたまらなく美しい。浮遊感たっぷりの不思議さ残る電子トラック「Quickly」はDirty SwiftとBruce Wayneで構成されるMidi MafiaとDapo Torimiroによる共同制作、僕はMidi Mafiaの作る楽曲大好きですが今回も大当たり、べコベコと電子音使いながらもピアノ旋律も織り交ぜた儚いトラックは独特の魅力を纏っています。そこに歌声を寄せるのはあのBrandyだからもう間違いない、John Legendのちょっと曇った歌声に清涼で透き通ったBrandyの歌声が絶妙なハーモニーを生んでいます、このJohn Legend×Brandyっていう組み合わせも結構意外でしたし(罠)。これまでのJohn Legendのアコースティック路線を汲みつつも電子音をゆるりと加えて“友達の一線を越えて恋人になりかける”独特のラインを表現した「Cross The Line」、製作は盟友will.i.amでソングライティングにKP、ProgrammingにはMalayが参加。ライトにレゲエ風味の濃厚ラブソング「No Other Love」はDwayne "Supa Dups" Chin-Quee製作、ゲストにはJohn Legend主宰のレーベルHomeschool RecordsよりEstelleが参加。続く「This Time」ではSeal作品で御馴染みのあのTrevor HornとDave Tozerが製作を担当、ピアノを弾き語る壮大でドラマチックな純粋バラードでその魅力は本当に圧巻(涙)。“今度は君のすべてが欲しいんだ♪”と真摯に歌い上げるJohn Legendに胸打たれる事必至、John Legendっぽくもあるけれどどこか新境地、やはりTrevor Hornの力量でしょう(賛辞)。「Satisfaction」は再びwill.i.am製作でKP & Malayが関与、これはかなりwill.i.amっぽい電子トラックで分かり易い、しかし本作におけるJohn LegendのKP & Malayへの全幅の信頼は凄いですねぇ。「Take Me Away」はSyience製作(ソングライティングにはShaffer SmithことNe-Yoが参加)、南国風味の柔らかな爽やかトラックで口直し。朝靄がかった眩しい朝の愛の形を歌った「Good Morning」はDrew & Shannonが共同制作、これなんかも完全ないつものJohn Legend節で安心して聴けます。「I Love, You Love」はwill.i.am製作のギター弾き語り、吐息混じりの優しいラブバラードはまるで古いレコードをかけているかの様な埃っぽさがあったかくて、will.i.amの底力を魅せつけた一曲に仕上がっています。Trevor HornとDave Tozerが再び製作を担当した「If You're Out There」はBarack Obama候補の応援歌、多くの黒人系音楽家が彼を支持していますね、内容的にも力強くメッセージ性が強くて良い曲です。あと国内盤にはこれらに加えて「Floating Away」「Set Me Free」、そしてあのTeddy RileyがRemixを担当した「It's Over(Teddy Riley Remix)」の三曲を収録。最後に聴ける「It's Over(Teddy Riley Remix)」が特に凄く良い、ピアノ旋律を散りばめた輝く一曲で、クラシックな美しさが倍増していてグッド。

素晴らしい、素晴らしいです、John Legendの最高傑作ではないでしょうか。これだけ電子音を取り込んだスタイルは、John Legendの場合あるいは拒否反応起こされるかもしれませんね。でも僕はJohn Legendの新しい魅力に触れられて、しかもこのJohn Legendのスタイルがかなり好きです(絶賛)。流行のエレクトロを駆使しながらも、どこか懐かしさも感じる、John Legendにしか表現し得ない“エレクトロノスタルジック”みたいな感触でした(意味不明)。新境地を開拓した兎にも角にも素晴らしい一枚に感動、前作『Once Again』で聴かせたいわゆる“John Legendの王道”からのこの振り幅の大きさ、John Legendの創造力に感服致しました(賞賛)。

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Mims「Music Is My Savior」
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Jamaicaの血を引くManhattan出身の新人MCであるMimsのデビューアルバム『Music Is My Savior』を御紹介。何故今更と思うでしょうが最近購入したんで悪しからず(笑)、当時はかなり話題になっていたんで持っている方も多いかと。僕個人としては嬉しい久々のNew York新人という事で、ちょっと期待もした一枚で御座います。
それでは音楽記事の御紹介に参りましょうか……まずはやはりスマッシュヒットしたシングル「This Is Why I'm Hot」でしょう、Kanye Westの「Jesus Walks」、E-40の「Tell Me When to Go」、Dr. Dreの「Nuthin' But a "G" Thang」、Mobb Deepの「Shook Ones Pt. II」などの一部を継ぎ接ぎしたゴチャ混ぜトラックはThe Blackout Movement製作曲、この貪欲な感じ(荒削りさ)が若さを感じさせますよね。注目すべきは同じくThe Blackout MovementがRemixした「This Is Why I'm Hot (Blackout Remix)"」、浮遊感漂う不穏トラックにけたたましいサイレン音が鳴り、客演続きのJunior ReidとChamを新たに配置。個人的にJunior Reidが出たからといってそんなに興奮はしませんが、コレはコレで味わいが違って面白いRemixかなと。あと注目曲はあの流し目王子のJ. Holidayが参加したTwizzとD.Baker共同制作の「Girlfriend's Fav MC」、煌く流線形のメロウトラックに、J. Holidayの程好く甘酸っぱい歌声が清涼感を与えるナイスな一曲。冒頭からスクリューがかったフックに思わず重心低く構える「They Don't Wanna Play」ではBun BとBad Seedが参加、Winston "BlackOut" ThomasとDanny "Styles" Schofield製作の完全サウスなトラックでBun Bに主役を奪われるのも仕方無しかなと。というかBun Bが本当に格好良い、超重量級です。あとは元Destiny's Childで無事ソロデビューも成功したLetoya客演のオシャレ夜会曲「Without You」はWinston "BlackOut" ThomasとDanny "Styles" Schofield共同制作、Letoyaの可愛くも通った歌声が充分に活かされた響く甘い美曲に溺れてしまいます。それら以外もなかなかで、あのTy Fyffeが製作担当したStephanie Mills「Eternal Love」を45回転サンプリングした「Where I Belong」なんかは最高に格好良い、これこそN.Y.サウンドといいますか落ち着きます、クールにかます(フックでの鼻歌混じりもなかなかな)Mimsも良いです。かと思えばThomas Simons製作の「Cop It」や、TwizzとD. Baker製作の「Big Black Train」、女性シンガーRasheedaと“らいくでぃす♪”連呼のキャッチーフックをかますWinston "BlackOut" ThomasとDanny "Styles" Schofield共同制作の「Like This」と、この流れはまるでEminemや50 Centっぽいダークビートに身を包むアプローチ。と思えば同じくWinston "BlackOut" ThomasとDanny "Styles" Schofield共同制作の「Superman」では、スカッたトラックにユルユルの分かり易いフックを乗せるSoulja Boy流儀を披露。Kobayashi.なる人物が製作した「Doctor Doctor」も哀愁たっぷりで結構魅力的だし、Winston "BlackOut" Thomas×Danny "Styles" Schofield製作のピアノ流麗な涙曲「Don't Cry」もMimsがバラードっぽく聴かせ、なおかつ客演のPurple Popcornが素敵なハーモニーで◎です。一時期のKanye WestやB!nkを彷彿とさせる早回し声炸裂の「I Did You Wrong」も面白いですし。

若いだけあって現行のエッセンスをフルに取り込んだ、種々雑多なトラックを用意した一枚になっています。これを面白い実験と取るか真似事と取るかは聴き手次第かもしれませんが、それでも結構しっかりした一枚になっていると思います。次で勝負ですね、頑張れMims君。

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New Edition「One Love」
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男性R&Bグループの草分け的存在であるNew Editionの通算七作目となる『One Love』を御紹介。本作ではオリジナルメンバーであるBobby Brownは参加せず、Ralph Tresvant、Ricky Bell、Ronnie DeVoe、Michael Bivins、Johnny Gillの五人編成での作品。そして本作はあのBad Boy Recordsからのリリースという事で、僕個人としては“鴨がネギ背負って歩いてきた”かのような嬉しい一枚です。
否が応にも期待が高まってしまう本作ですが……全く期待を裏切らない作品になっていますんで御安心を。まずは御馴染みStevie J.が製作を担当した、瑞々しいボーカルワークで思わずウットリしてしまう「Been So Long」でじんわりと幕開け。完全にBad Boyらしさが出た現行R&Bビート丸出しの「Hot 2Nite」はRyan Leslie製作、パーカッションに弦音が涼しく絡む異国情緒感じるスパイシーなトラックは流石の出来。「Sexy Lady」はStevie J.が製作を担当した(ソングライティングはJack Night)色っぽい一曲、冒頭にガッツリ聴こえるベース音でもう一気にテンション上がります。続いては完全にMary J. Bligeなんかに提供してそうな空気感の「Last Time」はSteve Estiverne製作(ソングライティングはJack Night)。Ronnie DeVoeのラップで幕を開けるエスニック風味のエッセンスが刺激的なダンスナンバー「All On You」はRon "Neff-U" Feemster製作、せっかくBad Boy作品なんだからこういう曲にはLoonとかBlack Robとか出して頂きたかった(惜)。Nisan StewartとSean "P.Diddy" CombsとMario "Yellow Man" Winansが共同で製作(ソングライティングでJack Night参加)した「Wildest Dreams」は、どこか懐かしさも感じさせるキュートなラブソング、程よく跳ねたカラフル電子音があったかい愛を包んでいる一曲。「Start Turnin' Me On」は驚き、Andre HarrisとVidal Davisの二人が製作を担当。荒涼とした空気が混ざったこの音質はこのコンビならではの味わい、でもそんな寂しげな曲だからこそハーモニーも映えます。ビュイーンと鳴る電子音にビヨビヨとした電子音が更に絡む「Love Again」はRichard "Younglord" Ferierson製作、淡く明るいトラックとは対照的に詞の内容は失恋、韻を踏んだキャッチーなフックも耳に残るなかなか秀逸な一曲で僕は好き。爪弾くギターが爽やかな風を抱いて吹き抜ける「That's Why I Lied」はThe Co-Starsが製作を担当、あまりに爽やかで甘く柔和なRalph Tresvantの歌声とは対照的に、詞の内容は“浮気した僕が悪かったよ♪戻ってきてくれ♪”ってのが凄い、こんなに爽やかに謝罪できるだなんて(笑)。そしてファン全員が望んでいたのがJimmy Jam & Terry Lewisによる製作曲ではないでしょうか、大丈夫きちんと収録されています。まずはしっとりと夜の帳を下ろすキラリと美しい「Come Home With Me」、ジワリジワリと微熱を帯びた愛情が包み込む美曲にウットリ(惚)。Jimmy Jam & Terry Lewisは琴線と涙腺に触れる繊細メロディが美し過ぎる「Re-Write The Memories」も製作、過去の過ちを“あの頃の日々を綴った日記があるなら書き直したい”と彼女に懺悔する失恋曲、素晴らしいバラードです(惚)。澄み切った青空の様に心地良く透き通った「Newness」もJimmy Jam & Terry Lewis製作、これはもう真摯に純粋な愛の気持ちを歌ったラブソングで素敵(惚)。その流れを一気に断ち切る現行R&B曲「Feelin' It」はRyan Leslieが製作(ソングライティングをJack Knight)、危険な香りプンプンの妖艶曲。最後を締め括る「Leave Me」はMichael Winans Jr.とChip Dixsonによる共同制作、恋人に別れを切り出し別々の道を行くこの曲……深いですよね、どうしてこういう状況が起こってしまうのか本当に不思議、でもありますよね(涙)。

やはりNew Editionは素晴らしいグループだなと再認識させられた一枚でした(賞賛)、良い具合にBad Boyサウンドに乗っかってまったく無理も無かったですよね(玄人)。そして何よりBad Boy人脈だけでなく、きちんとJimmy Jam & Terry Lewisの手による楽曲を三曲も収録させたDiddyはやはり策士、巧いですよね。本作でも突出した魅力を発揮していたのはやはり、Jimmy Jam & Terry Lewisの黄金コンビ製作の「Come Home With Me」「Re-Write The Memories」「Newness」で御座いました。

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Danity Kane「Danity Kane」
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MTVでDiddyがホストを務める"Making Da Band"から誕生した女性グループDanity Kane『Danity Kane』を御紹介。これはもう完全にBad Boy版のPussy Cat Dollsって感じで、売れるなら何でもやるぜ的な策士Diddyは流石だなと感心するばかり。左からDawn、Shannon、Aubrey、Aundrea、D.Woodsの五人で構成されていますが、最近AubreyとD.Woodsの脱退が決定、残念で御座います。
それでは気になる内容で御座いますが……先程話題に上ったPussy Cat Dollsが Nicole Scherzingerを完全メインに置いているのに対し、このDanity Kaneに関しては全員でボーカルを回しています。まずはちょっぴりドロっとした電子音にアジアンな香りもプラスした「One Shot」で幕開け、製作はピアノ旋律の貴公子Bryan-Michael Coxが担当。掻き鳴らすギターがスパイシーな「Heartbreaker」はJim Jonsinが製作、僕はあまり好みではない感じのトラック。ドカドカと突き進むダークな「Want It」はTimbalandとDanjaが製作を担当(ソングライティングでKeri Hilsonが参加)、同じTimbaland×Danja×Keri Hilsonならば続く「Right Now」の方が100倍先鋭的でカッコイイ(褒)。悲哀に満ちたピアノ旋律に民族打楽器の様なビート、妖しくも滑らかなトラックが色気たっぷりなDanity Kaneの歌声にピッタリ合っています。音数少なくダラ~ッとしたノリでバウンスするサウスな「Show Stopper」はJim Jonsin製作、PVではYung Jocが参加しているんですが原曲では無し、スナップ効かせたこのトラックは絶対にYung Jocを使って録音しておくべきだった(惜)。Danity Kane全員のボーカルが細く高くぶっ飛んでいるのが痛快な「Hold Me Down」はRodney "Darkchild" Jerkins製作、ハンドクラップが良いエッセンスになっていてやはりカッコ良く感じます。「Come Over(Interlude)」はDiddyの右腕Mario Winansが製作を担当、一聴してMario Winansのそれと分かる清涼でいて繊細で美しい美曲はInterlude扱いにはあまりに勿体無い(惜)。「Ooh Ahh」はCassie仕事が素晴らしかったRyan Leslieが製作を担当、黒さはやはり薄めですが程よくカラフルなシンセ曲はRyan Leslieらしくて好きです。それに負けじと眩い輝きをまとって軽やかに跳走するのが「Press Pause」、製作はBad Boyの玄人Deric "D Dot" Angelettieが製作、Danity Kaneのまた違った一面を惹き出す事に見事成功していると思います。「Ain't True(Interlude)」はまたまたMario Winansがちょこっと製作、始まりこそTimbalandっぽいビートですがすぐに透き通ったメロディが全てを浄化する、なんでInterlude扱いなのか不思議でかなわない(首傾)。「Ride For You」はBryan-Michael Coxが得意のピアノ旋律で切なく聴かせる一曲、やはりMarques Houston「Circle」に酷似している気もしますが、それでもやはりこれがBryan-Michael Cox節だから欲してしまいますよね(縛)。「Touching My Body」は再びRyan Leslieが製作、ドコドコと跳ねてながらもどこかキュートさも残るビートで極めて女性向け。マーチングバンドっぽい騒がしいトラック展開がRich Harrisonっぽい「Back Up」はBryan-Michael Coxが製作を担当(驚)、これは他の曲とはまた違った毛色で凄く良いアクセント、Bryan-Michael Coxやりますねぇ(賛辞)。最後を締め括る悲壮感に満ちた切ない一曲「Stay With Me」はRamiとArnthorの共同制作、輸入盤なので詞が分からないのが悔しい、どんなに切ない歌なんだろう。こうやって聴いているとDanity Kaneはなかなか歌唱力がある、普通にバラードをしっかりしっとり聴かせてくれます。なお本当の最後に隠しトラックとしてScott Storch製作の「Sleep On It」を収録、そんな派手でもなくてちょっと残念な仕上がりですが(手厳)。

意外としっかりと聴かせてくれるDanity Kaneにちょっと驚き、ただの綺麗な女の子の集まりだろうとあまり期待していなかったのが功を奏しました(笑)。製作陣も本当に豪華ですし抜かり無し、しかしMario Winans製作曲をInterlude扱いにしたのはやはり納得いかない(憤怒)。Pussy Cat Dollsと切磋琢磨して頑張ってもらいたかったですが、メンバー脱退が大きな痛手、これからの活動に支障無ければいいのですが。

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Da Band「Too Hot For T.V.」
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米MTVの人気オーディション番組“MTV's Making Da Band”から誕生したグループDa Bandのデビューアルバム『Too Hot For T.V.』を御紹介。この番組のホストを務めたのがBad Boy Records主宰であるDiddy、という訳でDiddyによって選出されたYoung City(MC)、Sala(Singer)、Dylan(Raggae Singer)、Freddrick(MC)、Babs(MC)、Ness(MC)の六人で構成されたのがこのDa Band、勿論Bad Boy Recordsからのデビューで御座います。
そんな鳴り物入りでのデビュー作ですが……ヒット加減はこの際置いておいて、Bad Boy陣営がきちんと手を入れたなかなかの一枚となっています。まずはThe Natural(D-Nat)が製作した静寂の「My Life」で幕開け、Saraの歌声もなかなか良いし全員のマイクリレーで個性が感じられて上々のスタート。「Living Legends」は本作最多の楽曲を手掛けるTony Dofatが製作を担当、Dylanを完全の才能を活かしたRaggae風味の効いたトラック。「Tonight」は総帥であるSean "P.Diddy" Combsが製作を担当(Vocal ProductionでDeric "D Dot" Angelettieが関与)、程よく煌くエッセンスを散りばめたトラックは、完全Bad Boyサウンドなイマドキ流麗Hip Hopトラックで聴き易い。そのSean "P.Diddy" CombsがTony Dofatと共に製作した「I Like Your Style」は、鳴り続くパーカッションに綺麗な弦音が絡むこれまた涼しげな一曲で好き。爪弾くギターにオリエンタルな香り漂う「What We Gonna Do」はPokeとToneのTrackmastersが製作を担当、Jay-Z×R.Kellyの時に効かせたアジアン(?)な音でこれはもう置きに行った感じ。Tony DofatとSean "P.Diddy" Combsが共同製作した「Bad Boy This, Bad Boy That」はやっぱり良い感じでカッコイイ、ハンドクラップに笛音っぽいエッセンスがエッジ効かす一曲。「Do You Know」ではあのWyclef JeanとJerry "Wonder" Wonderが共同制作、加えてWyclef Jeanがゲスト参加しています。カラッと乾いたカラフルな風が吹き抜ける南国トラックも面白いし、Saraの爽やか過ぎる歌声に心洗われます。Deric "D-Dot" AngelettieがMC名義のMadd Rapperで参加しているのがトピックな「Cheers To Me, Mr.Bentley(Interlude)」は、Deric "D Dot" AngelettieとStevie Jが共同で製作。最後を締め括る「Go Steady」はThe Natural製作で、サンプリングにPhyllis Hyman「Some Way」をベッタリ使った流麗でメロウなどこか懐かしいソウルトラック。本作で最も好きな一曲はこの曲です、やっぱりこういうネタ物こそBad Boyの真骨頂だと思うから(太鼓判)。Saraの歌声はかなり良いです、結構透き通っててスーッと入り易い歌声で。その他の鋭い電子音が交錯する「Stick Up」や、不穏な空気が漂う「Chopped Up」、これまたちょっぴりR.Kelly趣味なオリエンタルトラック「Hold Me Down」は、全てTony Dofat(彼もまたThe Hitman構成要員らしい)が製作を担当。

絶対に聴かなきゃ損……って事はありません、Bad Boy Recordsファンの僕でもちょっと退屈した一枚でした。歌声が清涼なSara、見た目も綺麗でキレがあるBabs、ルックスがなかなか人気得そうなYoung City、押し潰した甲高いフロウが耳に残るサウスなFreddrickと、個人個人はなかなか実力者揃いなんだから、各人をソロで試しても良かった気がします。そうしたら全員で消える事なく、何人かはヒットを放ったかもしれません(惜)。P.Diddyの采配ミスが目立った気もしますが、それでも一定水準は保っているかと思います。

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G.Dep「Child Of The Ghetto」
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Bad Boy Records所属のG.Dep、初のソロ作品『Child Of The Ghetto』を御紹介。Bad Boy作品では頻繁にマイクを握っていたので、その名前ぐらいは知っていたG.Depで御座います。ですから彼自身にはそんな愛着があった訳ではないですが(辛口)、それでもやはりBad Boy作品という事でスルー出来ずに購入しちゃいました。
それでは内容を簡単にですが触れてゆきますと……まず最も有名なのはEz Elpee製作の「Special Delivery」、電子音が無機質に同音程で刻まれるビートがとても中毒性の高い一曲でこれは秀逸。僕はこの曲のRemix版を先に知っていたので、この時に初めてG.Depの曲だったのだと知りました(無知)。Ron "Amen-Ra" Lawrence製作でRare Earth「If I Die」使いの「Everyday」、“第二のBiggie”と期待されながらも服役の身となっているShyneの曇った声が空恐ろしい静寂をまとうSean Cane製作(Co製作はKnobody)の「Keep It Gangsta」、民族楽器の笛の様な音に旅情さえ感じてしまうKenny BlackとMario "Yellow Man" Winans共同制作の「Smash On The First Night」(女性MCのMayが客演)、古株Chucky Thompsonが製作したシンプルな「The Ride」、Yogi製作のうねる絡み合う電子音が無性にカッコイイ「Danger Zone」は結構好き、Mark CurryとLoonを援護射撃にこれまたシンセ全開のヒンヤリトラックに乗っかるMike "Punch" Harper製作の「Blast Off」、DJ StormとRah-NyseがStanley Turrentine「Touching You」を下敷きにしたJoe Hooker客演の「I Want The World To See」、YogiがAl Green「Love & Happiness」に電子フレイヴァーを散りばめたトラックがナイスな「Let's Get It」はP.DiddyとBlack Robが客演、Spunk Bigga製作のギュイギュイ鳴る擦れ音が面白いBlack Rob客演の「One Way」、YogiがMarllyn McCoo「Nothing Can Stop Me」をサンプリング早回し使いしたセンチメンタルな「Nothing Gonna Stop Me」と、最後の最後までBad Boy家族総出の一枚となっています。本作の注目曲はあのKool G RapとRakimが参加した豪華すぎる(不思議な共演)「I Am」ですね、製作は本作最多の曲を手掛けたYogiが担当。トラックも普通ですしG.Depもなかなか普通、という事でRakimに完全に耳を奪われてしまった僕(笑)。あとは同じくBad Boy所属(当時)のシンガーCarl Thomasをゲストに迎えたSean Cane製作の「It's All Over」かな、The O'Jays「Ship Ahoy」使いのソウルフルなトラックはなかなか味わいがあって良いですが、如何せんCarl Thomasの使い方が下手くそ過ぎやしないかと(肩落)。

Bad Boy Recordsの中でも特に目立ったMCではないですし、作品全体を通して考えても決してマストバイという感じではありますが、Bad Boyファンならば試しに購入してみてもいいのではないかなと思います。RakimとKool G Rapを呼んでおいてあの普通な一曲は頂けない、それこそBiggieと絡んで頂きたかったです(残念)。

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Notorious B.I.G.「Born Again」
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今なお愛され続ける偉大なMC、Notorious B.I.G.の『Born Again』を御紹介。御存知の通り受賞パーティーの帰途に何者かに射殺され、25歳という若さでこの世を去りました(無念)。そんなNotorious B.I.G.(以降Biggieと表記)の没後に発表されたのがこのアルバム、生前のBiggieの音源を元に再構成して作られています。
Biggieへ冥福を祈りつつ聴きたい本作ですが……Biggieへの絶大な支持とDiddyのコネクションを以ってして、かなり豪華なゲスト陣が集結しているのも聴き所のひとつとなっています。まずは御馴染み“のとぉ~りあすっ♪”のフックが繰り返される「Notorious B.I.G.」で幕開け、Daven "Prestige" Vanderpool製作のキャッチーなビートに、P.DiddyとLil' Kimが絡む相性抜群の一曲。続く「Dead Wrong」では悪童Eminemが例の狂気染みたラップを披露、スカッたスクラップ工場的トラックはEminem製作かなと思いきや、Chucky ThompsonとMario "Yellow Man" Winansの共同制作で驚き。「Hope You Niggas Sleep」は生前では想像もつかない組み合わせ、Hot Boys(Juvenile、Turk、Lil Wayne、B.G.)とBig Tymers(Mannie Fresh、Baby)とのマイクリレー。Mannie Fresh製作の彼らしいチキチキと奇天烈に攻めるビョンビョンビートは病み付き、単純に面白い組み合わせで新鮮。キーボード音のループでシリアスな空気を紡ぎ出した「Dangerous MC's」はDominick "Nottz" Lamb製作、援護射撃にMark Curry、Snoop Dogg、Busta Rhymesとこれまた強者が勢揃い、特にBusta Rhymesの唾飛ばし加減が痛快。Biggie率いたJunior M.A.F.I.A.参加の「Biggie」は、Nashiem Myrick製作でサンプリングにNew York City & Recorded「Hang You Head In Shame」を使用。直球タイトル「Niggas」はBiggieのソロで未発表曲、P.DiddyとClemont "Cash Us Clay" Mack製作(Co製作はMario Winans)のシンプルで飾り気無しのトラックに、Biggieの武骨に吐き出すラップが凄まじい言霊となってぶつかる格好良過ぎる一曲(卒倒)。Daven "Prestige" VanderpoolがIdris Muhammed「Crab Apple」をサンプリングした西海岸風味の一曲に、間の抜けた(良い意味で)Too Shortのラップが絡む「Big Booty Hoes」もイイ。Biggieの声をそれこそぶつ切りにして“びぎ♪ぶぇっ♪ぶぇっ♪”とスクラッチするLil' KimとP.Diddy参加の「Would You Die For Me」、懐かしいDJ Clark Kentが製作しあのSadat Xが参加したもイイ。Bad Boy RecordsよりCraig MackとG-Dep、外部よりMissy Eliottが参加したDeric "D-Dot" Angelettie製作の「Let Me Get Down」も、Mobb DeepにJoe Hookerを援軍にしたシリアスなP.Diddy製作の「Tonight」も、Black RobにIce CubeとBeanie Sigelが参加したピアノループちょっと不気味なDeric "D-Dot" Angelettie製作の「If I Should Die Before I Wake」も、Biggieと豪華ゲストの絡みを聴けるだけで最高に気持ち良くなれる楽曲ばかり。しかし本作で重要なのは今から挙げる三曲、僕はこの三曲がお気に入り。まずはBiggie単独の一曲「Who Shot Ya」、David Porter「I'm Afraid The Masquerade Is Over」をサンプリングしたNashiem Myrick製作のこの不穏ビート、それに絡む唾吐き威嚇する様Biggieの威風堂々なラップが脳天直撃、Biggieの隠れた名曲ではないでしょうか。あとRedmanとMethod Manの仲良しタッグが参戦した「Rap Phenomenon」も、想像通りの極上激渋マイクリレーで鳥肌モノ(RedmanとMethod Manの相性は本当に抜群)、しかもこのトラックはDJ Premierが製作しているからもはや間違い無し(鉄板)。そして最後を飾る「I Really Want To Show You」がもう最高、Andreo "Fanatic" HeardとP.Diddy製作のTom Browne「Charisma」使いの煌き艶めくメロウなトラックも極上ながら、そこに熱く情熱的なしゃがれ歌声を添えるのがK-Ci & JoJoなんだからたまらない(好物)。しかもそれだけでは飽き足らず最後にはNasが登場、相変わらずのクールなラップでBiggieに全く引けを取らない存在感で貫禄たっぷり。やはりBiggie亡き後のNew Yorkを支えたのはNasとJay-Z、この二人がいたからこそNew Yorkはカッコイイんです(王者)。

“邪道だ!”と批判する方も実際に多かったであろうこの一枚、しかしBiggieを愛してやまない僕からすれば、たとえこういう形でもBiggieの作品に触れられる(声が聴ける)のは、ほんのささやかな喜びを感じられる一枚です。やっぱりBiggieの存在感ってのは半端じゃないですね(圧倒)、本当に僕らは偉大なMCを失ってしまいました(安眠)。

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「Bad Boy's 10th Anniversary... The Hits」
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Puff Daddy、P.Diddy、そして現在はDiddyが取り仕切るHip Hop大手レーベルであるBad Boy Recordsの10周年企画盤『Bad Boy's 10th Anniversary... The Hits』を御紹介。どれも知っている(持っている)曲ばかりのオンパレードで、別に購入するまでもなかったんですがね(苦笑)。でもまぁBad Boyサウンドがなんだかんだで好きな僕としては、黙って見過ごす訳にもいかず、結局は購入しました。
なんかいきなり文句から始まりましたが……持っている曲ばかりとはつまり、そのまま大ヒット曲(重要曲)ばかりが網羅されているという訳で、Bad Boy Recordsが築き上げた一時代を手っ取り早く知る為には、本当に持ってこいの一枚と言えます。まずはP.DiddyにNotorious B.I.G.、それからBusta Rhymesと50 CentとLloyd Banksがマイクを回すシリアスな「Victory 2004」で荘厳に幕開け、僕はもうこの一曲狙いで購入したも同然。Bill Conti「Alone In The Ring」使いのダークなトラックは御馴染みStevie J.とSean "Puffy" Combsの共同制作、これぞBad BoyサウンドってトラックにBiggieの武骨なラップが凄まじく格好良い(失神)。期待していた50 Centは冒頭でちょっとの登場ですし、Busta Rhymesもちょっぴりフックで暴れるだけってのが物足らない(残念)。しかしそこはLloyd Banksがなかなか渋いラップでキメていて、そこが聴き所になっています。「Flava In Ya Ear Remix」はBad Boyの看板MCだったCraig Mackに、Notorious B.I.G.にLL Cool J、Busta RhymesにRampageがマイクを回す、これまた熱過ぎる一曲。Easy Mo Bee製作の曇ったビートは正に90年代のHip Hopテイスト、今では絶対に聴けない音、Craig Mackもカッコ良かったのにな(何処)。「Hypnotize」は言わずと知れたNotorious B.I.G.の代表曲、このDeric "D-Dot" AngelettiとRon "Amen-Ra" Lawrence共同制作の超重量級のこの曲も好きですが、せっかくなら潔く「Juicy」を収録して欲しかった(希望)。「Whoa」はBlack Robの楽曲で製作はBuckwild、この曲はちょっと知らないですねぇ。「All About The Benjamins」はP.DiddyにNotorious B.I.G.にThe LoxにLil' Kimが参加と豪華、JadakissやStyles P.がまだ若いですね。Chucky Thompson製作のThe Isley Brothers「Between The Seets」使いの激メロウ、Notorious B.I.G.の愛称を冠したこれまた代表曲である「Big Poppa」も収録。この曲は今聴いても鳥肌立つ程に一気にテンション上がる(快感)、ゆったりとリラックスして構えたBiggieのフロウが素晴らしい、Bad Boy黄金期のクラシックです(絶賛)。今聴いてもハイセンスが光る先鋭的ビートを駆使した「I Need A Girl Part II」はMario "Yellow Man" WinansとSean "P.Diddy" Combsによる共同制作、このタッグは本当に素晴らしい。Mario Winansだけでも充分成立したであろう歌フックにGinuwineまで配する徹底ぶりは流石は策士のP.Diddyと感心するばかり、Bad Boy若頭だったLoonのラップもめちゃカッコイイ、僕はLoon大好きでした(惜)。そしてBad Boy Recordsを代表するクラシックといっても過言ではないNotorious B.I.G.にP.DiddyにMaseがマイクを回す「Mo' Money Mo' Problems」の登場、マイクを回す面子とそのヒット具合でも代表曲と言えるし、Stevie J.とSean "Puffy" CombsがDiana Ross「I'm Comin' Out」をバッツリまんまで使った大ネタキャッチー度でもBad Boyらしさの出た一曲ではないかと(太鼓判)。Bad Boy Recordsを代表する女性グループだったTotalにNotorious B.I.G.が加勢した「Can't You See」、反してBad Boy Recordsを代表する男性グループだった112にNotorious B.I.G.が加勢した「Only You Remix」、Mike Cityが製作しCarl Thomasの代表曲となった美しく清涼なメロウ曲「I Wish」とR&B曲も満載、Bad Boys Recordsの幅の広さを証明しています。そして最後は御約束、P.Diddy唯一の大ヒット曲(失礼)である「I'll Be Missing You」で幕切れ、The Police「Every Breath You Take」使いのこの曲はとにかく巧かった、Faith Evansの優しく切ないフック、途中に聴こえる112の柔らかなハーモニーの使い方も巧い、P.Diddyにまんまとヤラレタ一曲でした。

今更と購入する必要は皆無ではあるかと思われますが、過去の名曲を知らない方は手軽に楽しめて良いと思います。Faith Evansの楽曲が収録されていないのが腑に落ちませんが、それでもBiggieの名曲を聴けるから嬉しい一枚かなと。やはりBad Boy Recordsを語る上でBiggieは欠かせない、本当に大きな存在なんですね(涙)。

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Rihanna「Good Girl Gone Bad Live」
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新時代の歌姫Rihannaの“Good Girl Gone Bad”ライブの模様を収めたDVD『Good Girl Gone Bad Live』を御紹介。いやはやまさか、この僕がRihannaのライブDVDを購入してしまうとは……予想だにしませんでした(意外)。最初はそんな好きでもなかったし、そんな聴き込んでもいなかったんです、彼女の通算三作目『Good Girl Gone Bad』を購入するまでは。あれから変わりましたね、あの作品が持つ魅力と衝撃は凄かった、“あ~Rihannaは一歩時代を先取りしたな”と、素直に痛感させられました。
それでは気になる内容はというと……まずは全身真っ黒な革衣装に身を包んだRihannaの妖艶な可愛さに気絶寸前、Rihannaのあの黒髪ショートヘアも激似合い、この容姿の変貌も僕がRihannaにどっぷり嵌るキッカケになりました(男)。まずはRihannaの出世曲「Pon De Replay」で幕開け、次に手荒いビートに腰をガンガンと振り乱す攻撃的な「Break It Off」、ロックテイストなエッジの効いた「Let Me」と、怒涛の攻撃を繰り広げます。そして早くもTimbaland製作×Justin Timberlakeソングライティングのドラマチックな名曲「Rehab」が登場、この曲は終盤辺りでも良かった気がしますが、演奏されただけ良いか。この曲の持つ悲壮感というか、シリアスで神経質な曲と詞の世界観がモロにJustin Timberlakeの世界観、本当に好きな一曲。でもRihannaもこのJustin Timberlake節を完全に自分の物にしているから凄い、ただうっとりと歌声を聴きながらRihannaの胸の谷間と背中に釘付けな自分がいます(下心)。同考えてもR&Bではない「Breakin' Dishes」、Bob Marleyのカバー「Is This Love」、Rihannaがマイクスタンドを抱えて熱唱する「Kisses Don't Lie」とここまでは衣装チェンジ無しで進みます。そして大ヒットシングル「SOS」で待望の衣装着替え、胸元のバックリ開いた真っ黒なレオタード(?)はRihannaの脚の長さを殊更と強調していてグッド、バッチリ見えてる綺麗な背中も興奮モノです(失神)。ここからはちょっとしっとりと、爪弾くギターに歌声を寄せるちょっぴりアコースティックな趣の「Good Girl Gone Bad」、Ne-Yoこそ出ないもののその美しさと切なさはまったく色褪せないラヴソング「Hate That I Love You」、そのNe-Yoがソングライティングを務めた彼氏への裏切りに苦悩する女性を描いた悲しい愛を歌う荘厳な「Unfaithful」では、会場中の女性が大きな声で大合唱。Rihannaが鞭持って挑発する「Sell Me Candy」、胸元に赤を配したパッツンレザーの黒衣装がドSなセクシーな衣装に着替え、スクラッチ(滅茶苦茶な)を披露するクラブバンガー曲「Don't Stop the Music」でもう飛び跳ねまくり。その後も完全ロックシンガーな「Shut Up And Drive」に、煌く電子音が目映くも幻想的な「Question Existing」と、勢い落とす事なく惜しげもなく披露。そして最後はもう当然と皆で傘を持って「Umbrella」を大合唱、冒頭はちょっぴり南国風味で始まりアカペラを披露、これでJay-Zが出てくれば最強だったのにな(残念)。

エロ可愛いRihannaの魅力がギッシリ詰まっていて、観ていてすごく興奮しました(結局)。冗談です、本当に綺麗にヒット曲も網羅されていたし、大好きな『Good Girl Gone Bad』の楽曲を中心に組んであって良かった、ただ僕の好きな「We Ride」が演奏されなったのが心残りですが(悔)。ライブパフォーマンス(ステージング)なんかはやはりBeyonceやMary J. Blige程の圧倒感は無かったので、そこが今後の課題ではないかなと思います。でも純粋に可愛いし、良いライブでしたよ。

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好きな女性シンガーTop10
今日はいつもの音楽記事から少し離れて“好きな女性シンガーTop10”と題して記事を書きます。
以前に“好きな男性シンガーTop10”を書いていており、すぐに女性シンガーでランキングを発表しようと思っていたのですが……やはり順位をつけるのが難しい、Top3ぐらいならすぐに決まるんですが、それより後はかなり僅差での勝負なんですよねぇ(困難)。自分なりにじっくりと考えながら、吟味しながら、こういう結果と相成りました。

“好きな女性シンガーTop10”

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第一位 Beyonce
分かり易くて申し訳御座いません、しかし彼女は僕の中で最も魅力的な女性でもあるので仕方ないです(象徴)。でもBeyonceはその美貌とスタイルもさることながら、歌唱力も抜群ですし、ヒット曲を嗅ぎ分ける嗅覚も鋭いと思います。まだどこかアイドル扱いされている部分が強いですが、僕は彼女を一人の女性シンガーとして尊敬しているし、愛しています。
Beyonce「Listen」PVを視聴

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第二位 Mary J. Blige
彼女を第一位にしても良かったんです、本当に迷いました、Mary J. Bligeは正真正銘の女王だから(勲章)。彼女がいたからこそ今のR&Bが在るといってもけして過言ではないです、それぐらいMary J. Bligeの功績は大きいですよね。時に悲哀に満ちた、そして時に喜びに満ちた、体の奥底から溢れ漲る力強い歌声は、素直にカッコイイと感動させられるばかりです。
Mary J. Blige「Just Fine」PVを視聴

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第三位 Alicia Keys
Alicia Keysほどソウルを体現している女性シンガーはそういないのではないでしょうか、あのちょっぴりハスキーで清廉な歌声は本当に素晴らしくて惚れ惚れします(絶賛)。そしてそんな彼女に神様は美貌まで与えてしまったんだから憎い(溺愛)、自身で曲を書き、出す作品ごとに一層と魅力を増してゆくその進化ぶりに驚かされます(天才)。
Alicia Keys「Like You'll Never See Me Again」PVを視聴

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第四位 Rihanna
まさかこんなにRihannaが素晴らしいアーティストに大化けするなんて僕は予想だにしなかったし、この僕がこんなにRihannaに嵌るなんてのも全く予想していませんでした(笑)。大人の女性への階段を昇ったRihannaは完全に更なる次元へとステップアップしていましたね、彼女をここまで大きくしたDef Jam(特に当時CEOだったJay-Z)は凄い、これからのRihannaの活躍にも期待したいですよね。あとRihannaはナイスバディ、けして可愛い顔(整った顔)ではないのですが、なんか綺麗に見えちゃうんです。
Rihanna「Take A Bow」PVを視聴

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第五位 Keyshia Cole
彼女の歌唱力も本当にずば抜けていますよね、まだまだ若いのにその歌声は圧巻で御座います。作品のドロップペースも順調だと思うし、客演もそつなくこなしていて、その度にKeyshia Coleの存在感を印象付けているのも凄い。Mary J. Bligeに続く“Queen Of Hip Hop/Soul”として、これからもそのパワフルで繊細な歌声に磨きをかけて頂きたい。
Keyshia Cole「I Remember」PVを視聴

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第六位 Monica
Monicaはもうベテラン中のベテラン、客演とかは少ないですがコンスタントに上質の作品を提供し続けていますよねぇ(感嘆)。Monicaに関してはあのきりっとした端正な歌声がスーっと胸に染み入ってすごく好き、とにかく歌声が美しいのがMonicaだと思います。これだけ長いキャリアを誇りながら、質を一度も落とさない、そんなMonicaに拍手喝采で御座います。
Monica「U Should've Known Better」PVを視聴

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第七位 Brandy
Monicaと並んで90年代を代表する女性R&Bシンガーといえばやはり彼女、Brandyで御座います。Brandyの歌声も凛としていて清廉で、聴いていて心を洗われる様な歌声で、いつも聴き惚れてしまいます。Brandyもまたコンスタントに作品を提供し続け、そのどれもが高水準の一枚に仕上がっていて天晴れ、やはり脱帽ですよね。これでもう少し顔が美人だったら(Monicaもだけど)……もっと順位が上がったかもしれません(苦笑)、でも純粋に歌声で勝負ですね。
Brandy「Who Is She 2 U」PVを視聴

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第八位 Toni Braxton
Toni BraxtonもまたMonicaやBrandyに負けないキャリアの持ち主、大ベテランで御座います。Toni Braxonの魅力はあのハスキーで低い深みのある歌声、あの歌声はもはやToni Braxton以外には出せないでしょう。瞳の大きな整った顔も高得点の鍵、整形なんかしなくても充分に綺麗だったと思うんですが(個人的感想)。あとToni Braxtonといえばあの露出具合、ああいうエロい感じのところも好きです(下心)。
Toni Braxton「Hit The Freeway」PVを視聴

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第九位 Janet Jackson
ポップアイコンとしての地位を確立しているJanet Jackson、彼女の残した功績もかなり大きいですよねぇ(感謝)。もっと上位にランクインしても良いぐらい、僕もJanet Jacksonの作品は聴いています、ですが苦悩の末にこのランクインとなりました。歌唱力という意味ではちょっぴり他に負けるけれど、そのダンス技術と打ち出す世界観、そしてあの囁き可愛い歌声は魅力的ですよね。
Janet Jackson「Rock With U」PVを視聴

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第十位 Ciara
その可愛らしいルックスと卓越したダンス能力で、一躍人気シンガーとなったCiara、歌も結構上手くて僕は好きです。Ciaraは本当にダンスがお上手、ここまで踊れる娘もそうはいないんじゃないでしょうか。いまいち素敵な楽曲に恵まれていない気がするのが難点ですが、これからの活躍に期待を込めてこのランキングとなりました。
Ciara「Can't Leave 'Em Alone」PVを視聴

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※殿堂入り※ Aaliyah
Aaliyah、本当に素晴らしいシンガーを僕らは失いましたよね(涙)。彼女はランキングには入れません、永久欠番で御座います。妖艶な輝きを放ちながらも、どこまでも透き通った歌声には、どっぷり溺れさせられる魅力がいっぱいでした(溺愛)。顔も綺麗で端正な顔立ちで、女優としても活躍していましたね。もっとAaliyahの歌声が聴きたかったなぁ(寂)、でもありがとうAaliyah。
Aaliyah「I Miss You」PVを視聴


とまぁこの様な結果になりました、やっぱり最後の最後まで誰を選出するか迷っています、今もまだ迷っています(笑)。とりあえず今のランキングはこういう結果となりました、皆さんのお気に入りのシンガーは何位だったでしょうか。他にも迷いに迷って入らなかったシンガーが沢山、AshantiにKelly Price、Heather HeadleyにTamiaにFaith EvansにMya……本当にこのランキングで良かったのかな(笑)。

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Jaheim「The Making Of The Man」
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“現代のTeddy Pendergrass”とまで賞賛されるJaheimの通算四作目となる『The Making Of The Man』を御紹介。前作『Ghetto Classics』でこれまでの“Ghettoシリーズ”は完結し、また新たなJaheim物語の幕開けです。もうこのジャケットからソウルフルなグッドミュージックの香りが漂っています(匂)、輸入盤からかなり経って、やっとこさで国内盤が発売されました(待)、勿論僕は国内盤を購入。
そんなこんなで想いが募るばかりの本作の内容は……まず先に言わせてくれませんか、最高に素晴らしい傑作な一枚に仕上がっています(感涙)。まずは本作の幕開けを飾る「Voice of R&B」で幕開け、製作はJaheim Hoagland自身が担当。Jaheimの新たな愛称にしたいこの“Voice Of R&B”ってのが良いじゃありませんか、皆がJaheimの真なる歌声を求めています。「Hush」はなんとR.Kellyが製作を担当した煌きスロウ、大抵R.Kelly製作曲となるとどうしてもR.Kellyも影がちらつくんですが(誰もがR.Kellyに引っ張られる)、ここでのJaheimは全く飲み込まれる事なく彼の持ち味でクリア。ピアノ旋律が美しく鳴る「Have You Ever」はJaheimを見出したKaygee(Kay Gee)が製作を担当、サンプリングにはForce MD's「Tender Love」を使用。ここでのJaheimのどこまでも高みへと昇天する爽やかなフック“はぁーぶーゆーえーーばぁー♪”がたまらなく気持ち良い(爽快)、晴れた青空の下で風を感じながら聴いたなら……きっとそのまま気絶します。Bobby Womack「If You Think You're Lonely Now」をまんま下敷きにした激メロウな「Lonely」はKaygeeとTrampbabyの共同製作、ドロっと濃厚に濡れた詞もセクシーで素敵。「Just Don't Have AClue」はKenneth "Babyface" EdmondsとRon "Neffu" Feemsterによる共同制作(意外)、シンセ音の使い方なんかはRon "Neffu" Feemsterの感覚だし、でもメロディラインやギター旋律なんかはBabyfaceじの感覚で、その両方が上手く溶け合ってまた新鮮な肌合いを生み出していて素晴らしい(絶賛)。“君は何もわかっていないね♪”と真摯に歌う詞も共感できてグッとくる(惚)、後ろで微かにだがハッキリとBabyfaceの歌声が聴こえるのも高得点。Fatso(Jasper Cameron周辺の人物?)製作の「She Ain't You」は、The Delfonics「La La(Means I Love You)」のメロディが時たま鳴っているのが好き。「Never」はDaniel Farrisによる製作曲、こういうのを何調といえばいいんだろう、とにかく温かく素直な詞が胸に染みいる一曲。「I've Changed」は本作の注目曲、若手実力No.1とも言えるKeyshia Coleとのデュエット曲。KaygeeとBKの共同制作によるAtlantic Starr「Let's Get Closer」使いのトラックが至って普通な仕上がりなせいか、思った程の破壊力は無かったかなというのが正直な感想(残念)、でもこの二人の絡みが聴けるのは素直に嬉しいです。「What You Think Of That」はIvan "Orthodox" BariasとCarvin "Runsum" Hagginsの鉄板タッグが製作、彼ららしい生音の温もり溢れる美しい一曲に聴いてて惚れ惚れです(心地良)。「Make A Wish」「Back Together Again」は続けてJaheim Hoaglandが製作、どちらも濃~いJaheim節を堪能できる真っ黒な曲に仕上がっていてグッド。国内盤にはれらに加え、KaygeeとTrampbaby共同製作でShalamar「Make The Move」をサンプリングした輝き電子ポップな「Roster」(この曲は他曲と肌触りが違って結構好き)と、Jaheim Hoagland製作の「Keep It 100」の二曲がボーナストラックとして収録されています。

Jaheimの優しくもコクのあるウィスキー声を思う存分と堪能できる、これぞ“R&B”を豪語できる一枚に大満足で御座います(拍手喝采)。歌って踊れる現代風味のUsherやOmarionやChris BrownやMarioも良いけれど、JaheimやAnthony HamiltonやLyfe Jenningsみたいなシンガーがいるからバランスがとれているんですよね、素晴らしい一枚でした(太鼓判)。

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Raphael Saadiq「The Way I See It」
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Producerとして多くの楽曲を他アーティストに提供している大御所Raphael Saadiqの通算四作目となる『The Way I See It』を御紹介。いやはや、つい先日久しぶりにTOWER RECORDSに行って買い物していてビックリ、Raphael Saadiqの新作が発売されているではありませんか(目鱗)。僕はRphael Saadiqが大好きです、Tony! Toni! Toné!も好きだしLucy Pearlも好きでよく聴いています。しっかしこの見るからにソウルフルなジャケットも素晴らしいではありませんか、最初はRaphael Saadiqと分かりませんでしたが(笑)。
それでは内容を御紹介しようかと思うんですが……まず悲しい事に本作はまだ国内盤の発売が決定していないらしく、僕も泣く泣く輸入盤を購入した為、詞が分からないんです(痛)。でも聴くだけでも充分に満足できる一枚に仕上がっています、これはもうまるでレコード、60年代から80年代のソウルの再現ともいうべきディープで懐かしい曲の連続に、まだ24歳の僕でも痺れ上がってしまいました。製作は全曲が勿論Raphael Saadiqによるもの、全くサンプリングは使わずにここまで昔の空気感を出すなんてやはり天才。Raphael Saadiqの裏声“ふーふーっ♪”が陽気な「Sure Hope You Mean It」、完全にソウルフルなトラックと裏声フックに体が踊りだす「Keep Marchin'」、The Infamous Young Spodie & The Rebirth Brass Bandをゲストに迎えた生バンド演奏丸出しのグルーヴに酔い痴れてしまうディープな「Big Easy」、低く鳴るベース音が渋いシングル曲「Love That Girl」、爪弾くギターにスペイン語っぽい歌い口で異国情緒が溢れている……と思いきやグッと深遠なラヴソングに様変わりする「Calling」、ブルージーながらも鋭い音使いがカッコイイ「Let's Take A Walk」、これは何か下敷きにしている曲がありそうにも感じるHip Hop要素も含んでいる古さの中に新しさを感じる「Sometimes」と、どれもが“古き良きソウル”に再び息を吹き込んだ熱~い曲になっています。あとは外部ゲストとして、Raphael Saadiqの恋人と噂されているJoss Stoneとのデュエット「Just One Kiss」なんかも最高の仕上がり、煌き可愛くも温かいトラックにRaphael Saadiqの甘高い歌声とJoss Stoneの渋みの効いたコクある歌声が絡んで素敵(惚)。あとは大御所Stevie WonderとCJ Hiltonが参加した超豪華な「Never Give You Up 」も昇天モノの気持ち良さ(気絶)、最初に歌声を聴かせるCJ Hiltonに僕はまずベタ惚れ、良い声してます(絶賛)。どこか懐かしい流麗なトラックも耳馴染みがあって心地良いし、途中で入るStevie WonderのHarmonicaがまた温かくて素敵です。しかし本作のハイライトは「Oh Girl」でしょう、思わず溜息漏れる甘くて綺麗なメロディに、Raphael Saadiqの鼻にかかった甘ったるい歌声にウットリする事間違い無し。そして最後に収録されている「Oh Girl(remix)」(アルバムでは普通に「Oh Girl」と表記)では、なんとJay-Zが参加しているではありませんか(驚愕)。僕の大好きなJay-ZとRaphael Saadiqの共演が実現するなんて、嬉しすぎて涙が零れました(実話)。ここまでまったりと甘いスローなソウル曲にラップを乗せるのはたいへん難しいでしょうが、王者Jay-Zはそつなくこなしてメロウにやってのけているから凄まじい(喝采)、途中で幾度と挟まれるJay-Zの“おっおっ♪おー♪がーる♪”のフレーズ使いも絶妙、流石は名ProducerのRaphael Saadiqと感動しっ放しです(失神)。次のJay-Zの新作『Blueprint 3』でもしまたRaphael Saadiqとの共演があったら、もう最高で御座います(熱望)。

いや~~~素晴らしいの一言に尽きます、これはR&Bではなくて、Soulで御座います。本当にレコードを掛けているかのようなノスタルジックな響きが心地良くて、心も体もリラックスしてしまいます(溜息)。美味しい料理の並んだ食卓に、キャンドル一本灯して、この一枚を掛けながら食事を楽しむ……そんな素敵なデートがしてみたい、と妄想が膨らむほど素敵な一枚で御座います、御馳走様でした(満腹)。

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Lloyd「Lessons In Love」
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すっかり大人の男性となって魅力を増しているLloydの通算三作目となる『Lessons In Love』を御紹介。いやはやしかし、Lloydの大躍進には本当に驚かされています(汗)、まさかここまでのシンガーになろうとは誰が予想しましたでしょうか。まずこのジャケットからしてもうLloydに余裕が溢れ漲ってますよね、メロウな雰囲気が漂っていて良さそうな一枚に仕上がってそう。
それではジャケットをべた褒めしたところで内容に触れてゆきますと……まずタイトルの『Lessons In Love』ってところからも分かる様に、ラヴソングのたくさん詰まった一枚になっていて、どっぷり浸ってしまいます。本作も前作に引き続きJasper CameronとBig Reeseが共同制作した楽曲を多く収録、最多の六曲を手掛けています。そんなJasper Cameron×Big Reese(もしくはBig Reese×Jasper Cameron)製作曲から紹介、まずは幕開けを飾る「Sex Education」がそう、エロエロなタイトル同様になめらかで悩ましいトラック展開にウットリ。The Soul Searchers「Ashley's Roachclip」使いのちょっぴりHip Hop味付けのトラックに、Lloydの青臭い声での囁き歌が絡む「Girls Around The World」は盟友Lil Wayneが援護射撃。Lil Wayneはいつも通りにキレてますがちょっとトラックが物足らない、前作収録のヒット曲「You」超えはなりませんでした(残念)。「Lose Your Love」はキラキラ輝くプカプカシンセ曲でこれは素晴らしい仕上がり、完全に最近の流行を意識したトラックメイクですが、そもそもLloydの声質がこういう輝き眩しい電子曲にはお似合い。溜息(喘ぎ声?)で始まる濃厚な艶曲「Have My Baby」はただただ堕ちてゆくばかり、途中の裏声使いもたまらなくセクシーで男の僕でもとろける(羨)、デートの時に流れたら最高に燃え上がる事必至(詞の内容は“僕の子供を産んでくれ”という内容だが)。ドカドカ鳴るビートにハンドクラップ、それから美しく繊細な電子音が交錯する「Touched By An Angel」も素敵、オシャレな疾走感がたまらない(惚)。あとは国内盤の最後に収録されているボーナストラック「If He Knew」がBig Reese×Jasper Cameron製作曲の締め括り、時折光線が通過する不可思議宇宙トラックに、優しく繰り返す“いふひーにゅー♪”フックが耳に残る一曲でグッド。続いて多く手掛けているのがEric Hudsonで、彼は三曲を製作。あまりにエロい口説き文句が過激な「Treat U Good」、トラックは爽やかめなのにね(笑)。爪弾くギターから転調して、暁方の眩しさのような輝きに包まれる電子曲「Year Of The Lover」もLloydにバッチリ合ってて好き、これはまるでUsher「Love In This Club」みたいなノリ(似)。本作では最も危険な香りのする尖ったトラック「Love Making 101」、Lloydにはこういうのはちょっと向かないかなぁと思うけれど、勿論普通に良い出来なんですよ。売れっ子Polow Da Donが製作した妖しい深みに嵌ってしまう「Party All Over Your Body」も良いし、Usherの実弟であるJ Lackが製作した弾ける電子ビートに合わせて爽やかに疾走する「I'm Wit It」も思わず体がリズムを刻んでしまう面白い一曲。彼女との別れで“心臓発作を起こしそうだ”と切なく歌う「Heart Attack」は素晴らしい出来栄えですねぇ、製作は名前をよく聞くAdonis "The Phenom"が担当。「Heart Attack」も良かったけれど僅差で最も素晴らしかったのは、切なく鳴るピアノの旋律に思わず胸がギュッと締め付けられる真摯なバラード「I Can Change Your Life」です(絶賛)。Oakが製作を担当したこの曲が僕は大好き、“僕は君の人生を変えてあげることが出来る”と力強く優しく歌うこの曲は素敵過ぎる、どこまでも真っ直ぐに歌い上げるLloydにも感動(痺)。国内盤にはこれらに加えてボーナストラックとしてLudacrisをfeat.した「How We Do It(Around My Way)」も収録、フロア映えしそうなちょっぴり硬質なトラックでまぁこういうのもアリかなと。

いやはや大満足の仕上がりですねぇ(溜息)、大人の色香にキラキラと眩しいトラックが美しくて、思わず惚れ惚れと聴き入ってしまいました(溺愛)。これは夜に夜景の綺麗な所に車停めて聴いたら最高でしょうねぇ、Lloydにはヤラレましたよ(完敗)。

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T.I.「Paper Trail」
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Atlantaのみならず、サウスのみならず、もう完全にHip Hopを完全に手中に収めている伊達男、“King Of Hip Hop”(何人いるのだろう)ことT.I.の通算六作目となる『Paper Trail』を御紹介。既に六作目にもなるんですね、T.I.も立派なベテランで御座います。T.I.もJay-Zと同じく紙に書かず頭の中で詞を構築するスタイルらしいんですが、本作はデビュー作以来久しぶりに紙とペンを片手に製作したのだとか。
もはや余裕綽綽であろうと思われる本作の仕上がりは……まずはT.I.の盟友DJ Toompが久々に製作した「56 Bars(Intro)」で幕開け、T.I.はこの中で自身と同等のレヴェルにある(尊敬する)MCとしてAndre 3000、Notirous B.I.G.、Jay-Z、UGK、Scarface、2Pac、Lil Wayne、Common、Kanye West、Lupe Fiasco(!?)を列挙しています、うん成程。Chuck Dieselなる人物が製作を担当した「I'm Illy」で魅せる、いかにも悪そ~うなT.I.のフロウがたまらない。Christopher "Drumma Boy" Gholson製作のシリアスな緊張感がピンと張り詰める「Ready For Whatever」では銃火器所持事件について言及、やはりHip Hop界のトップまで登り詰めれば、それ相応の危険が伴うんですね(恐)。「On Top Of The World」では南部の王座を巡って敵対関係にあったLudacrisとB.o.Bが参加、Ludacrisがせっかく参戦するもJames "Nard" RosserとBrandon "B" Rackley製作のトラックがどうもしっくり来ない(残念)。もっとガッチガチな硬派トラックで攻め上げて欲しかった、ガチンコ勝負が聴きたかった。「Live Your Life」は要注目曲、あのO-Zone「Dragostea Din Tei」を冒頭&フックメロディにベッタリ使った面白い一曲。製作は僕の大好きなJust Blaze、この方のネタ選択&使用方法には度肝を抜かれますよね(笑)。しっかしここまで大胆ネタ(日本人からすると?)なのにちょっとしたカラフルさを添える程度に、恐ろしく格好良く仕上がっている、それもこれもRihannaの妖艶なファルセット使いの歌フックが成せる業ですよねぇ(絶賛)。電子音を繊細に組み合わせあのネタを上手く料理したJust Blaze、それをサラリと採用し乗っかったT.I.、まるで彼女の為に作られたかのような嵌り具合だったRihanna、三者三様で凄い良い化学反応でした(誉)。Jim JonsinがBill Conti「Redemption」をサンプリングした「Whatever You Like」も、サウスっぽい空間余裕のあるトロっとしたトラックながらメロディラインが美しいナイスな一曲。「No Matter What」はDanjaが製作の硬質ドラムにシンセ音が絡み並行する一曲、Timbalandに負けないDanja風味を確立してますね、どこかスウィートな味わいもたまらない。もうこのタイトル時点でインパクト大きいChristopher "Drumma Boy" Gholson製作の「My Life Your Entertainment」はUsherが参加、ここでもUsherはT-Painっぽい歌い口を披露するもUsherならではの存在感で圧倒。“僕の生き様が君のエンターテイメント♪”なるフックがんんとも痛快、T.I.にもUsherにも通じる詞で堂々と言い切る様が圧巻。Lil C製作の激甘メロウなトラックに酔い溺れてしまう「Porn Star」は最高に素敵、閃光差すような可愛くも鋭い電子トラックも文句無しだし、歌フックを披露しているRicco Barrinoなる男性シンガーが良い仕事してますよ(拍手)。「Swing Ya Rag」は何度も共演済みのSwizz Beatzが製作&ゲスト参加、低く構えてドカドカ鳴らす曲展開がカッコイイ、Swizz Beatzのラップも好きですしね。Christopher "Drumma Boy" Gholson製作の「What Up, What's Haapnin'」はHarvey Mason「Never Give You Up」をサンプリング、T.I.御得意のけだるくダラ~っと聴かせるフロウがカッコイイ。そして2008年を代表する最強ポッセ・カットと誉れの高い「Swagga Like Us」の登場、共演にKanye West、Lil Wayne、Jay-Zという当代きっての人気MCが揃い踏み(豪華絢爛)。この面子にKany Westが入るのはちょっと不満ですが(個人的見解)、M.I.A.「Paper Planes」のラインを拝借したこのぶっ飛んだトラックがKanye West製作だから仕方ないか。と言ってもKanye Westは実力のあるMCなんですよね、しっかしこのトラックは中毒性高い(依存)、このMC陣がマイクを回しているのも大きな要因ですが(笑)。Elvis "Blac Elvis" Williams製作でJohn Legendが参加した温もりある「Slide Show」はT.I.の新境地、力強く力漲るT.I.のラップとJohn Legendの柔らかな歌声が見事に融合したエモーショナルな一曲。「Dead And Gone」はJustin Timberlakeが製作(Co製作をRob Knoxが担当)&ゲスト参加、トラックアプローチは完全にTimbalandっぽいダークシンセ曲でちょっとガッカリ、T.I.とJustin Timberlakeならもっと素晴らしい曲が出来上がった筈なのに。国内盤にはこれらに加えて、James "Nard" RosserとBrandon "B" Rackley共同制作の流麗メロウ曲「Collect Call」と、Two Band Geeks製作のWyclef Jean辺りがやりそうなブルージー系「I Know You Missed Me」の二曲がボーナストラックとして収録されています。

う~ん、流石はT.I.様といった貫禄ある仕上がりで、大満足の一枚で御座いました(満腹)。マイナスな事件もありましたがなんのその、また軽々と記録を作り上げるんでしょうね。シリアスなものも、メロディ重視なものも、ギャングスタなものも、どれでも紙とペンさえあれば最高に熱い曲を生み出せるT.I.に、感服致しました(降参)。

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Ne-Yo「Year Of The Gentleman」
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若手R&Bシンガーの中でも群を抜いて人気のあるソングライターNe-Yoの通算三作目となる『Year Of The Gentleman』を御紹介。本作はかなり延期に延期が続きましたが、それでもNe-Yoに関しては本当にスパン短く新作が届きますね、自分で曲を書ける利点なのかな。かなり待たされた感のある本作、前作がイマイチ納得ゆく仕上がりではなかった為に(Ne-Yoに関してはハードルが高くなりますから)、その内容がかなり気になる本作。
それでは内容について触れてゆきますと……まずは幕開けを飾る先行シングル曲「Closer」は御馴染みStarGateが製作(Co製作にNe-Yo)、四つ打ちのハウストラックが次第に熱っぽく加速してゆく様はなかなか艶やか。どことなくスリリングな詞の展開も好きだし、何よりしれ~っと踊れるNe-Yoには持って来いな一曲でグッド。Michael JacksonやJustin Timberlake並みにファルセットで昇天する「Nobody」、Ne-Yo自身が手掛けたこの曲も普通のR&Bっぽくなく、様々なエッセンスを吸収したNe-Yoだからこその世界観で好き。“わんつーすりーふぉー♪”の掛け声で席巻しているPlow Da Don製作のシンセ煌くトラックがNe-Yoに激似合いの「Single」、雰囲気的にはThe-Dreamが好んでやってた様な真っ直ぐ伸びやかな歌い口で、それも聴き易さに繋がってて好き。どこまでも澄んで透き通っているピアノ曲「Mad」と、シンセサイザーが小気味よく鳴り続き思わず気持ちが乗っかってしまうシングル曲「Miss Independent」はStarGate製作曲(Co製作にNe-Yo)。どちらも確かに変わり映えしない気のするStarGateそのものなトラック展開ながら、やはりなんだか新鮮でキャッチーで耳奪われてしまう、特に後者「Miss Independent」の心地良さといったらないですね(賞賛)。Stereotypes製作のダメ男の嘆き曲「Why Does She Stay」なんかは詞が面白い、こんな風にいつも“彼女は僕を上回ってる、僕ももっとレベルの高い男にならなきゃ、どうして彼女は僕と一緒にいてくれるんだろう♪”と思えたなら、その恋愛はきっと上手くゆくんでしょうねぇ(考耽)。Shomari "Sho" Wilson製作の「Fade Into The Background」なんかの肌触りはなんといったらいいだろう、僕の大好きなMaxwellなんかを感じさせるノリ、ネオソウルっぽい曲だと僕は思う。こういうのをスラっとやってのけるのも、Ne-Yoの懐の深さだなと感じたり。これまたオールディーな雰囲気がいつしかのJohn Legendの様な温かみのある「So You Can Cry」も素直に良い、“君が泣けるように僕が雲まで飛んでいって雨を降らせてあげる♪”なんていうちょっと照れ臭い詞が、Scyience製作のスナップに合わせて流れる軽やかなメロディが、雨上がりの様な輝きを与えてて優しい。Chuck Harmony製作の「Part Of The List」のブルージーな感じも良いアクセントになってるし、StarGate御得意のギター爪弾きに昔の男を忘れられない彼女に言葉を投げつける「Back To What You Know」も味がある。重く暗いメロディにヒューマンビートボックスっぽい音が絡んだトラックがTimbaland製作かと思われた「Lie To Me」は、Ne-Yoの相棒(という認識が僕にはある)Shea Taylorが製作。Michael Jacksonが好んで歌いそうな純白の天使系統の美しさが広がる「Stop This World」はChuck Harmony製作、あまりに黒くないトラックでこの終わり方はちょっと物足らない気もしますが(贅沢)。国内盤にはこれらに加えて、Chuck Harmony再び製作の「What's the Matter」と、Butter Beats製作でなんとJamie FoxxとFabolousをfeat.した「She Got Her Own」を収録。特にDonna Summer「My Baby Understands」使いの後者「She Got Her Own」はヤバイ、この二人が絡んでいるのにボーナストラック扱いとは勿体無い。

うん、良かったです。前作はなんとなく色んな物に手を出し過ぎた感がありましたが、今回はすんなりまとまっていた様な気がします。あんまり派手さはないしあまりにスムーズな流れだけれども、グッドミュージックはギッシリ詰まっていて、いわゆる紳士な一枚だったかと。何度も何度も聴き込んでゆくと、また違った印象を受けるのかもしれませんね。

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LL Cool J「Exit 13」
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Mr.Def JamことLL Cool Jの通算十三作目となる『Exit 13』を御紹介。老舗であるDef Jamの第一号アーティストとして華々しくデビュー、その後も長きに渡ってDef Jamから素晴らしい作品をドロップしてきたLL Cool J。ですがそんなLL Cool JのDef Jam作品も本作が最後となってしまいました、Jay-ZがCEOを務めた時に生じた溝は結局埋まらなかった様です。そういった意味でも大きな節目となる本作、LL Cool J(以降LLと表記)の気迫迫る一枚となっております。
それでは気になる内容に触れてゆきますと……まずは鐘の音と厳かな雰囲気でじわりと口火を切る「It's Time For War」、製作はSuits & Ray Burghardtの共同制作。「Old School New School 」はRyan Lesliie製作曲、もっとカラフルシンセまトラックかと思いきや王道Hip Hopなトラックで驚き。当初はExective Producerを務める筈だった50 Centがフックのみで参加した「Feel My Heart Beat」はThe Dream Teamが製作を担当、Lyn Christopher「Take Me With You」をサンプリングした黒くも怪しいトラックはLLにも50 Centにもバッチリ似合ってますよね、だからこそもうちょっと50 Centとは大胆に絡んで頂きたかった(惜)。It's Ya Girl NicoletteにJizにLyrikalにTicky Diamondzと全く知らないMC陣とマイクを回す「Get Over Here」はFradoとAbsolutの共同制作、果たして一体彼らはどなた様なんでしょうか(詳細不明)。僕的なお気に入りはやはりThe-Dreamをfeat.したメロウシンセ曲「Baby」、製作は勿論C. "Tricky" StewartとTerius "The-Dream" Nashの鉄板コンビ。LL御得意の女性口説きのリリックにThe-Dream御得意のリフレイン唱法での“よ~べぇいび~♪よ~べぇいび~♪”が炸裂、LLはこういう甘いトラックが凄く巧いですよね。そんな甘ったるい余韻を一気に吹き飛ばす武骨なビートとLLが暴れる「You Better Watch Me」はあのMarley Marlが製作、50 Cent「I Get Money」サンプリングのこのトラックはガッチガチに攻め込んでいます(脅威)。Raw UncutがBunny Sigler「Half A Man」を使った泣きの一曲「Cry」は極上のラヴソング、“私が涙に暮れるとあなたも一緒に泣いてくれるのね”と情感たっぷりに熱く歌い上げるのはなんとLil' Mo、この曲の魅力の70%はこのLil' Moで持っているといってもけして過言ではないです(絶賛)。Bon JoviのRichie Samboraが参加した完全ロキッシュ仕様に様変わりの「Baby "Rock Remix"」なんかは、いかにもLLらしいアプローチで思わずニンマリ、やっぱ流儀を心得ています。「Rocking With The G.O.A.T.」「This Is Ring Tone M...」はDJ Scratch製作、往年のLLを彷彿とさせる様なバキバキな鋼曲があまりに痛快でたまらないです。「Like A Radio」は再びRyan Leslieが製作を担当しゲストでも参加、しかしながら僕の思うRyan Leslieの魅力は全く出ていなかった気がして残念。LLとRyan Leslieは聞いただけでかなり相性抜群の楽曲を作れそうなのになぁ、もっとメロウ物をすれば良かったのに(溜息)。最近デビューしたThe DeyよりElanをゲストに招いたSuitsとRay Burghardt製作のアジアンテイスト曲「I Fall in Love」は面白いですね、こういう曲が一曲ぐらい収録されているとダレないかな。懐かしいDame GreaseがMcFadden & Whitehead「I've Been Pushed Aside」を下敷きにメロウソウルフルな良い仕事をしている「Ur Only A Customer」は最高、この名文句はいつ聴いても痺れますよ。Wyclef Jean参加ながらも制作はSuitsとRay Burghardtのコンビが担当しているコスモサイケな「Mr.President」はなかなか秀逸で良い、Wyclef Jeanの相変わらず個性的な歌声が見事に華を添えています。アメリカ国家で始まるIllfonics製作のマーチングバンド風トラック「Come And Party With Me」も面白い、なぜか僕は高校時代の体育祭を思い出しました(懐)。人気DJのFunkmaster Flexを招いた超ガッチガチな攻撃曲「Speedin' On Da Highway/Exit 13」はSuitsとRay Burghardtがまたまた製作、彼らは最多の六曲を製作、良い仕事してますね。「Come And Party With Me」はFat JoeにSheek Louchと男臭いマイクリレーを展開、しっかしJadakissでもStyles PでもなくSheek Louchを選択したのが渋い(失礼)。最後を飾る「Dear Hip Hop」はStreetRunnerが製作(StringsとHornsにLarry Gold、ScratchesにDJ Scratchが参加)、M.C. Shan「The Bridge」とEdwin Starr「I'm Still A Struggling Man」をネタ使いした生音っぽいオケなんともカッコ良く、そのうえ詞の内容は“乱暴に扱われているHip HopへのLLの懺悔”……Nasも言っていましたが“古き良きHip Hopは死んでしまった”のでしょうか……考えさせられますよね(考耽)。最後にはボーナストラックとしてSuits & Ray Burghardt製作の「New York, New York」「New York」を収録、大容量の全21曲収録で御座います。

変化球は無かったですが、それでもLL Cool Jの魅力は充分に詰まっていました(満足)。今回はかなり硬派なトラックが多く、女性向けの甘いメロウ物は少なかったのがちょっとばかし残念かなと(個人的感想)。しかしDef Jam最期のアルバムという事で購入は必至、今まで有難うLL Cool J、これからも新天地でHip Hopを愛してください。

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Nelly「Brass Knuckles」
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訛りをフル活用し歌う様なフロウで人気を誇るNellyの待望の通算四作目『Brass Knuckles』を御紹介。Nelly、僕は大好きです、ああいうラップはNellyにしか出来ない芸当で唯一無二だと思います。そんなNellyが満を持して発表した本作、期待せずにはいられない豪華ゲスト陣もそそられます(涎)。
それでは楽しみな内容に触れてゆきましょう……まずは髭男ことRick Rossをゲストに招いた重量感ある「U Ain't Him」でドロリと幕開け、製作はWyshmasterなる人物。Free Agents製作の「Hold Up」ではT.I.とLL Cool Jの二枚目人気者が援護射撃、トラック自体はそんな派手さも無いですがこの二人が勢いを百倍にしています。特にT.I.の格好良さといったらない、LL Cool Jもやはりセンス良いですよねぇ(惚込)。「L.A.」ではタイトル通りにSnoop DoggとNate Doggの西海岸のベテランを招集、Ron "Neff-U" Feemsterが製作したゆったり煙たいトラックも乙で御座います。「Long Night」ではなんとUsherが参加、UsherはどうもHip Hop勢との絡みがピンと来ないイメージがあったんですが(Usherの存在感が凄まじい)、Nellyとのハイトーンな絡みは自然で溶け込みやすかったですねぇ(安心)。James "JLack" Lackey製作のしなやかな光が飛び交う様なしっとりした電子トラックも秀逸、このトラック自体がNellyとUsherの鉄板スムージーだったのも魅力のひとつ。そんな煌びやかな流れをそのまま取り込んで一層と輝きと切なさを加速させるのが「Lie」、製作はPolow Da Donという事でなるほど納得の仕上がり(流石)。St.Lunaticsは毎度御馴染みの味のあるマイクリレーを披露していますし、歌フックで登場する女性シンガーもいい仕事してますね。「Party People」は御存知シングルヒットした一曲、Polow Da Don製作(Co製作をSean "The Pen" Garrett)したバッキバキに暴れる攻撃的な一曲。Nellyの自慢の鋼の肉体に負けないぶちかますフロウ&フックも最高に冴えていますが、それに全く負けてないFergieの啖呵を切るようなラップも凄まじくカッコイイ。驚きだったのがあのPublic EnemyのChuck Dをゲストに招いた「Self-Esteem」、G.Koop製作のオールドソウルっぽいトラックも燻し銀な魅力があって良いし、Nellyのちょっと抑えたメッセージ性の強い聴かせるラップも良い。しかしなにより威厳たっぷりのChuck Dの野太いラップで鳥肌立ちました、やっぱり存在感が半端じゃないです(畏敬)。Akon製作でAkonと恋人Ashantiが参加した「Body On Me」は既出曲のNelly主役版、何度も聴いていながらこの爽快感と抜群のコンビネーションはたまらないです(痛快)。Jermaine Dupriとの何気ない会話から生まれたという「Stepped On My J'z」はJermaine Dupri製作のサウス丸出しのドカドカ曲、Jermaine Dupriに加えCiaraも参加しています。トラックもJermaine Dupriらしいメガトントラックでカッコイイし、Jermaine Dupriの出番をもう少し減らしてCiaraをもっと使って欲しかった(残念)。「Let It Go Lil Mama」は気心知れた仲であるThe Neptunesが製作、という訳で当然とPharrellが参加。ホーンの様な電子音が無機質に鳴り響く音数少ないスカったトラック、相変わらずワンパターンなんですが僕は嫌いじゃないです(笑)。ここでのNellyのラップなんかはちょっと新しくて結構好き、Nellyはなんだかんだで器用だと思います。そんなNellyの器用さが功を奏しているのがPolow Da Don製作の「One And Only」、程よく甘くメロウで優しいトラック上で完全にNellyは歌ってしまっています。こういうのも綺麗にアリにしてしまうNellyが大好き、こういうHip Hopがあっても良いじゃありませんか(絶賛)、Nellyはなかなか味がある良い歌聴かせるしね。Boom-Battなる人物が製作を担当し、Nellyお気に入りの男性シンガーAvery Stormを配した「Who Fucks Wit Me」はちょっと肩透かし、Avery Stormは僕も好きなだけにもっと100%歌モノな曲で起用して良かったと思います(惜)。Gucci MaineとR.Kellyを援護射撃に迎えたPolow Da Don製作の「Ucud Gedit」はR.Kellyだけで充分だったと思わせるR.Kellyの素晴らしい仕事っぷり(個人的感想)、幾重にも重ねたちょっぴりボコーダー使いっぽいフックがたまらなく痛快でグッド(涙)。国内盤にはボーナストラックを二曲収録、DroopE製作のスッカスカのシンセにハンドクラップと雄叫びがループする「Bay」はNellyのハードコア路線の御経ラップが魅力、「Wadsyaname」はRon "Neff-U" Feemster製作のピアノ旋律の美しい一曲。

豪華とはいえ少しゲストが多かった様な気のする一枚ではありましたが、不発弾というものはなく、上手く皆が機能していたように思います。もっとソウルフルなトラックなんかで聴かせてくれると、もっと“おっ”と思わされたかもしれません。もっとメロディ重視のメロウトラックの配分を増やしてくれた方が僕的には有り難かった、しかしNellyならではの魅力が詰まった一枚に仕上がっていますよ。

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「Drumline Soundtrack」
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Dallas Austinを題材とし、Nick Cannonが主演を務めた映画のサントラ『Drumline Soundtrack』を御紹介。Nick Cannonと言えば“第二のWill Smith”と呼ばれた若手人気俳優で、MCとしてソロアルバムも出している人物。ここ最近ではMariah Careyとの電撃結婚で有名になりましたよね。僕は映画の方はまだ観ていないのですが、本作は購入。参加している面子が豪華ですし、Dallas Austin関与となれば期待もしますし。
それではどういった楽曲が収録されているかというと……まず幕開けを飾るのはDallas Austin製作の「Been Away」で、Q "The Kid"なる人物にJermaine Dupriをゲストに招いた一曲。マーチングバンド風のイントロから流れ込むサウンドは、ちょっとDallas Austinっぽくない硬派なトラックで驚き。しかし途中でMichael Jackson「I Wanna Be Where You Are」をぶつ切りで引用する辺りの、その遊び方がDallas Austinっぽいのかなぁと。続く「I Want A Girl Like You」もDallas Austinが製作、ここではJoeが主役を務めゲストにはJadakissを選択。Whodini「I'm A Ho」をサンプリングした軽快に疾走するライトな曲をJoeが艶っぽく、Jadakissが荒く演出していてグッド。「Blowin' Me Up(With Her Love)」は’NSYNCでJustin Timberlakeと共にリードヴォーカルを務めたJC Chasezのソロ曲、Dallas Austin製作の南国っぽいフルーティーなトラックも途中で色々転調を起こす面白い癖のある一曲。僕はJC Chasezの男っぽい力強い歌い口も大好き、Justin Timberlakeに負けずもっとソロで活躍して欲しいです(熱望)。「Club Banger」はなんとも濃く暑いフロウが魅力のPetey Pabloが登場、Focus製作のべコベコなサウストラックが重くてグッド。「Faithful To You」はSyleena Johnsonの楽曲、これは彼女のアルバム『Chapter 2 : The Voice』で既出。続くAlicia Keysも既出曲ですが、ここでは相棒のKrucial KeysがRemixを担当した「Butterflyz(Krucial Keys Remix)」を提供、やはりAlicia Keysの打ち出す世界観はディープで黒いですねぇ(感嘆)。Monica登場の「Uh Oh」はDallas Austin製作曲(ソングライティングはKandiが担当)、シンプルな電子音で跳ねるこの曲、MonicaとDallas Austinが流石の相性の良さを魅せつけます。爪弾くギターにオルガン(?)っぽい音が絡むあまりにブルージーなRaheem Devaughnの「My Own Thing」なんかもイイ感じ、クレジットが無く製作が誰かは不明ですが、Raheem Devaughnのコクと深みが出ていますよね。「What You Waitin' For」はNivea、「Peanuts」はMC集団のNappy Roots、「I'm Scared Of You」はNick CannonがRon "Amen-Ra" Lawrence製作のトラックでラップ。どれも良いですが個人的にテンションが上がるのが、Too ShortとBun Bが組んだバキバキ暴れる「Shout It Out」。Too Shortのちょっとオトボケな声とは対照的に、Bun Bの骨太な声が好き、製作がDallas AustinとJazze Phaというのも異色。

こういうサントラにしか収録されていない楽曲ってのも良いですよね、普段は聴けない組み合わせがあったりして。そういう意味ではそんな目新しい驚きの人事ってのはないですが、Dallas Asutn関与というだけあってなかなか普通に素敵な一枚です。映画も観たいんですけどね、てか観なきゃですよね。