RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Young Jeezy「The Recession」
The Recession

Def Jamが誇る南部の人気MC、Young Jeezyの通算三作目となる『The Recession』を御紹介。あの“はっはぁ~~~♪”や“いえぇぇぇ~~い♪”などの掛け声が耳の残るYoung Jeezy、結構早いスパンでの作品ドロップで、Def Jamの力の入れ様とYoung Jeezyの実力&人気の程が伺えますね。最初こそあまり受け付けなかったYoung Jeezy(以降はJeezyと表記)のあのドロっとダラ~っとしたフロウも、今じゃ格好良くさえ感じています。
それでは気になる内容なんですが……今回も流石の出来栄えで侮れない一枚に仕上がっています、流石はDa Snowmanなクールな一枚なんです(覚悟)。まず幕開けを飾るのは今や一流ProducerのDJ Toomp製作の「The Recession(Intro)」、まるで映画の幕開けの様なトラック展開でそりゃもうジリジリと熱帯びてきます。完全サウスな緊迫したトラックに手に汗握る「Welcome Back」はDJ Squeeky製作、畳み掛けるように絶え間なく言葉を浴びせるJeezyに圧倒されてしまいます。T.I.なんかが好んでやりそうな(つまりはサウス流儀の)「By The Way」はTerry "TA" Allen製作、Jeezyの相変わらずのやさぐれたあの枯れた刺々しい声にガッチリやられます。「Crazy World」は本作で最多の三曲を製作担当しているMidnight Blackが製作、電子音使いながらもどこかオペラっぽいこの曲も面白いし、同じくシンセを低く鳴らして思わず身を屈めて低く構えてしまう「What They Want」も、小鳥の囀りにほんのちょっぴり女性のボーカルが聴こえるもやはりギャングスタな装いの「Don't Know You」と、Young Jeezyの魅力を最大限に惹き出したナイスな楽曲ばかり。続いて同様に最多の三曲を手掛けているのはDrumma Boy、まずはゆったりと斜に構えた「Amazin」、どこか物悲しげなピアノ旋律のループが空気を冷たくするHustla賛歌「Hustlaz Ambition」、そして極めつけがKanye Westをfeat.した話題曲「Put On」ですね。Jeezyの悪なフロウとは対照的にKanye Westはまたもやオートチューン駆使、これがまた巧く使っていてKanye Westの器用さを物語っています、最近はまたちょっと歌い口調ですからね(策士)。掛け声がやかましい男臭過ぎる危険曲「Who Dat」、援護射撃無しでも充分にJeezyが火を吹いています、製作はShawty Reddが担当。Don Cannonが製作を担当した「Circulate」なんかが僕はかなり好き、Billy Paul「Let The Dollar Circulate」を上手くサンプリングした極上ソウルフルトラック、こういうメロディアス物も意外とすんなり乗りこなすJeezyに拍手です(最高)。いつもカッコイイ楽曲を提供しているJ.U.S.T.I.C.E. League製作の「Word Play」もめっちゃカッコイイ(惚)、Greg Perry「Come on Down(Get Your Head Out Of The Clouds)」を下敷きにしたこれまた極上ソウルフルなトラックに、疾走するJeezyのフロウと女性ボーカルの断片がなんともドラマチックで大好き。Steet Market Muzic製作の「Everything」ではなんと渋声Anthony HamiltonとLil Boosieが参加、完全にサウスな不穏シンセトラックにAnthony Hamiltonのあの温もりたっぷりの歌声が嵌るのかなと心配していましたが……上手く嵌ってます、Lil BoosieもJeezyとは反対の子供っぽい甲高い声で応戦。若手シンガーではかなり有望株のTrey Songz参加の「Takin' It There」はFat Boi製作、これがまたTrey Songzの潤いたっぷりの鮮やかな歌声が綺麗な世界を彩っていてグッド、やっぱTrey Songzは素晴らしいシンガーです(絶賛)。DJ Pain 1製作でWillie Hutch「Overture of Foxy Brown」を使ったソウル回帰の「Don't Do It」も素晴らしい仕上がり(どことなくJay-Zの名曲「Song Cry」を思い出しました)、最近はこういう直球ソウルネタ使用のトラックが少なくて寂しい(本音)、そんな中このYoung Jeezyが燻し銀に魅せてくれるのが嬉しいではありませんか(感涙)。最後にはここ最近の定番、 Barack Obama応援歌「My President」を収録、ここでは大先輩Nasを迎えて希望に満ちた一曲を披露、やはりNasのあの知的で冷静沈着がたまらなくカッコイイですね(惚)。

序盤は得意のサウス丸出しな重量感あるビートの連続で、ちょっと久々に胃もたれ起こしそうな感じでした。がそれも後半のソウルフル曲の攻撃で一気に吹き飛びました、やはりYoung Jeezyも聴かせるのが巧いなぁと感じました。若手MCの中でも間違いなくお気に入りの一人として数える事が出来るのはこのYoung Jeezy、T.I.とRick RossがちょっぴりHustlaのイメージからずれた感のある今、Young Jeezyがよりリアルであると証明しておかなきゃなりませんね。

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Q-Tip「The Renaissance」
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伝説ともいえる最強Hip HopグループA Tribe Called Questのフロントマン、Q-Tipのソロ通算二作目となる『The Renaissance』を御紹介。まず一言言わせて下さい……待ってました(絶叫)!A Tribe Called Questの作品も僕は大好きで、今でもたまにかけて聴いてドップリ浸ってますが、やはりQ-Tipが大好きなんです(惚込)。そのQ-Tipが満を持して放つ本作は前作『Amplified』より実に九年ぶり、しかしそれでも久々な感じがしないのは、Q-Tipが客演などでその圧倒的な存在感を発揮していたからですね。
さて心の準備は出来ましたか……最高に痺れる最高品質の一枚をドロップしてくれました、素晴らしいです(涙)。まず先に一応述べておきますと、一曲を除く全曲をQ-Tip自身が製作しています、当然ですがね。まずはそのグルーヴが正にQ-Tip節なレトロな「Johnny Is Dead」で幕開け、ここで驚くべきはフックではQ-Tipが歌声を披露している事(驚)。しかしこれがなんとも良い味出していてかなり最高なんです、あの青臭い鼻声が光ってます。Ruby Andrews「You Made A Believer Out Of Me」を歌声ぶつ切りにしてサンプリングした「Won't Trade」もソウルフルで味のあるカッコイイ一曲、こういう生ドラムス音が太く響く硬質トラックは、最近のHip Hopではまず味わえない感触。先行シングルとなった「Gettin Up」はBlack Ivory「You And I」をサンプリングしたキラキラ光るメロディが優しい一曲、Q-Tipのリラックスした伸びやかフックが僕を天高く舞わせます(昇天)。冒頭からギュルギュルと鋭くスクラッチ擦る「Official」のあの感じ、もうたまりません(失神)。途中でQ-Tipが挟む“お~ぉぅ♪いえ~ぃ♪”のハミングが、どこか昔のネオソウルを彷彿とさせる肌触りでそれも僕のツボでした。フワフワと浮遊しながらもなんだか冷たい耳ざわりの別れ曲「You」も良いし、The Jackson 5「Dancing Machine」を下敷きにした真っ黒ファンキーな「Move」も最高に痺れますね、この疾走感でヤラれない人はいないです(断言)。Prince顔負けのちょっぴり高めのクールな歌声から始まる「Dance On Glass」は始めのVerse丸ごとがアカペラ、これがもう最高に凛としていて身体がビンビン刺激を受けます。ノイジーな音使いでのトリップ感覚がたまらなく中毒起こしそうな「Shaka」、Q-Tipの亡くなった親友Shakaに捧げた一曲で、Hip Hopへの強いメッセージが込められた一曲。あとはゲストを招いた楽曲が四曲ありまして、これがまた豪華で渋い人選で思わずニンマリ。まずは僕の大好きなRaphael Saadiqが参加した「WeFight/We Love」、メロディラインがとってもドラマチックで良質のR&Bを聴いている感覚、“俺達は愛のために戦う♪”と鮮やかに切なく歌い上げるRaphael Saadiqの歌声がガッチリマッチ、最高に渋いですね(玄人)。Amanda Divaを招いたハイハット鳴り捲りの生音で激走する「Man Woman Boogie」、このAmanda Divaのドロッとソウルの詰まった低めの歌声がまた素晴らしい、逸材発見ですね。「Life Is Better」ではなんとNorah Jonesが参加、彼女もHip Hop勢との絡みが絶妙で大好きです。Norah Jonesの“あなたに出逢ってから人生が楽しくなったわ♪”なる歌フックに乗って、Q-TipがRun D.M.C.、LL Cool J、Biz Markie、Rakim、BDP、Snoop Dogg、Jay-Z、Nas、Ludacris、The Fugees、OutKast、Lil Wayne、Common等々に愛を送った一曲ってのも大きなトピック。そして最大級の爆弾プレゼント曲は「Believe」、あのD'Angeloがゲスト参加しているんです(拍手)。D'Angeloのあの甘美でディープな歌声を聴けるだけでもうウットリ(溺愛)、Q-Tipとの相性も当然抜群で最高級のソウル曲となっています。さらに国内盤にはこれらに加え、ボーナストラックとして「Feva」を収録、この曲はQ-TipとUmmahを組んでいたJ-Dillaによる製作曲、やっぱり毛色の違う一癖ある一曲で聴き逃がせません。

“古典文化の復興”と銘打ったのも頷けるクラシックな大作に敬礼、待った甲斐がありました。こういう空気感はもはやQ-Tipでしか創り出せません、これは絶対です。Raphael SaadiqにNorah JonesにD'Angeloといった、いわゆる通な客演陣を引っ張り出せたのもQ-Tipの魅力の成せる業ですし、彼らが霞む程にQ-Tipの魅力が輝いていました。本年度の重要作品である事は確か、これを聴かずしてHip Hopは語れない、最高の一枚です(絶賛)。

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Beyonce「I Am... Sasha Fierce」
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誰もが認める美貌と歌唱力で他を圧倒するDiva、Beyonceの通算三作目となる『「I Am... Sasha Fierce』を御紹介。以前からチラホラと名前は出ていたBeyonceのステージ上での別人格“Sasha”が遂に登場、って事で本作はよりパーソナリティな“Beyonce”側面と、パワフルに暴れる“Sasha”側面の二枚組となっております(強力)。私生活でも遂にJay-Zと結婚、よりBeyonceという女性が大きく成長しいている事と思います。このスーッとスッピンっぽい洗練されたジャケットがなんとも素敵ですよね、Beyonceはメイクしなくてこのままの方が可愛いんで好きです(個人的意見)。
それではDisc 1の“Beyonce”サイドから御紹介したいと思います……まず冒頭で述べておきたいのが、全曲に渡って製作にはBeyonce本人が携わっています(当然)。まず幕開けを飾るのは先行シングルとなった「If I Were A Boy」です、Toby Gad製作のギター弦音響くこの美曲も素敵ですし、“もし私が男だったら♪”と男性視点に立って女性の扱い方について忠告する詞もとても面白いので好き。フックでのBeyonceの伸びやかで突き抜ける歌声も魅力抜群、こういう歌い方は映画『Dreamgirls』以降に顕著になっていますね。OneRepublicのRyan Tedderが手掛けた「Halo」も深々と響き渡るささやかな電子音に、繰り返される“へいろぉー♪”がビューティフル、最近よく聴く朝靄まとった光が差すトラックでグッド。これまた爪弾くギター音にハンドクラップ散らす静寂の「Disappear」はAmanda Ghost製作、そのAmanda Ghostは「Satellites」も製作、どちらの曲もまるで子守唄の様な優しさで、黒さはもう殆ど皆無でそこらがちょっと物足らない気も。いや、美しいんですけどね、本当に綺麗な楽曲なんですけどね(言訳)。それは同じくAmanda Ghost製作の「Ave Maria」でも同様、こういう題材であればこういうトラック使いでも充分納得なんですけどね、あまりに白く清廉とし過ぎている気がして……。なんとも詩的でキラキラと輝くき美しいAndrew Hey製作の「That's Why You're Beautiful」もそう、これはまるでロックでもあってR&B嗜好の強い僕なんかだとちょっとキツイかなぁ(困惑)。いつもの感じで聴けるのはまず、StarGate製作でソングライティングにKenneth "Babyface" Edmondsが参加した「Broken-Hearted Girl」。ピアノ旋律にヴァイオリンの様な弦音を基調としたドラマチックなトラックは、やはり耳奪われますし、忘れられない失恋を生きる女性の切ない想いを謳った詞もBabyfaceの巧さが滲んでいます(一流)。あとは「Smash Into You」がC. "Tricky" StewartとTerius "The-Dream" Nashの鉄板タッグ製作、これもとても静かであまり癖がない、もっと煌びやかでキラキラ眩しい美曲でも良かったのではと思うんですが。しかしそれでも爪弾くギターにピアノ旋律がそっと寄り添い、Beyonceの歌声が深々と渡り広がってゆく感覚は心地良い、つまりやっぱり美曲なんです(癒)。Beyonceの歌声をどこまでも堪能出来ますし、本当に綺麗だから文句は言えないのです(苦笑)。あと国内盤にはボーナストラックとしてJim Jonsin製作の「Save The Hero」を収録、奥底で燃える情熱をグーッと地面響かせて歌うBeyonceの力強さに敬礼。
それでは続いてDisc 2である“Sasha Fierce”サイドを御紹介……まずはもう本領発揮といえるガッチリアッパーな「Single Ladies(Put A Ring On It)」、これでこそBeyonceだと誰もが腕を振り上げて頭振り乱す事間違い無し。ビヨンビヨンと弾けて跳ねるシンプルな電子音の応酬が暴れてて格好良いこの曲、製作はC. "Tricky" Stewart×Terius "The-Dream" Nash、本当に良い曲書いてくれますよねぇ(感心)。この曲はあのモノクロのPVが素晴らしかった、ああいう奇抜なダンスをあれだけカッコよく魅せるのはBeyonceならでは。Jim Jonsin製作の「Radio」はRihanna辺りがやりそうなクラブチックな閃光曲、うん良いと思います。そのJim Jonsinが製作を担当し先駆けてネットで流れていた「Sweet Dreams」も未来的でダークな音使いがカッコイイ、真夜中にこの曲掛けながら高速をビューンッと走り抜けたら興奮すること請け合いです。完全Hip Hopビートにどっぷり身を預ける「Video Phone」はShondrae "Mr. Bangladesh" CrawfordとSean "The Pen" Garrettによる共同制作曲、Video Phoneって携帯電話動画の事なのかな。REOなる人物が手掛けた「Hello」は繰り返す“はろ~~ぅ♪”がいつのまにか耳の残る、この曲にJustin Timberlakeなんかfeat.していたらかなり嵌ったろうに(残念)。Elvis "BlackElvis" WilliamsとHarold Lillyが共同制作した「Ego」はまたちょっと毛色が違っていて、晴れやか風吹くゴスペルっぽい一曲。「Scared Of Lonely」は前作に引き続きRodney "Darkchild" Jerkinsが製作で参加、Rodney Jerkinsらしいどこか冷ややかで悲劇的なメロディ展開がやっぱり素敵、前作から続いての参加はこのRodney JerkinsとStarGateのみってのも一つのトピックかなと。そんな中一際凄まじい爆発力だったのはやはり「Diva」で決まりでしょう、製作は再びShondrae "Mr. Bangladesh" Crawford×Sean "The Pen" Garrettが担当。これはもう完全にLil Wayne「A Milli」の焼き直し、なんですがBeyonceが完全にモノにしていて中毒性がかなり高いんです(危険)。“DivaってのはHustlaの女性版♪”という新しい定義もメチャ痺れるフック、これで旦那様のJay-Zを配置していたら最強でした(必殺)。国内盤にはこれらに加えてThe Bama Boyz製作の「Why Don't You Love Me」をボーナストラックとして収録、パーカッションが冴え渡るちょっと懐かしさ感じる疾走チューンは映画『Dreamgirls』っぽい空気感でグッド。

うん、やはり流石はBeyonceだけあって、作品を完璧にエンターテインメントとして昇華し切っています(賞賛)。ただ惜しむらくはBeyonce側面のDisc 1、あれはあまりに白かった、彼女の歌うバラードが好きな僕としては、もっと黒い曲で半分を埋め尽くして欲しかった(激願)。そういう曲を書けるProducerって沢山いるじゃないですか、Missy ElliottでもBryan-Michael CoxでもThe Underdogsでも、誰かそういう方にも書いて欲しかった。まぁそこを敢えて外して創った事が、Beyonceの新境地(そしてR&B界の新境地)だったのかもしれませんが。Sasha側面のDisc 2は良かったケド、やっぱりThe NeptunesとSwizz Beatzには参加して欲しかったかな(我侭)。でも新たな試みとして組んだShondrae "Mr. Bangladesh" Crawfordとの化学反応は素晴らしかったです、最高でした(失神)。もう少し聴いてたらまた印象が変わるんでしょうね、ただ、絶……っ対に聞き逃してはなりません(警告)。

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Jennifer Lopez「On The 6」
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女優として多くのヒット作品を残しているJennifer Lopezのシンガーデビューアルバム『On The 6』を御紹介。当時はドの付く素人だった僕、Jennifer Lopezが歌っているのを観て“この人どこかで観た様な……?”って程度の感覚でした、Jennifer Lopezだったんですね(笑)。華やかな美貌とナイスバディを持つJennifer Lopez(以降はJ.Loと表記)、なかなかの歌声でシンガーとしても成功はしていると言っていいでしょう。
それでは内容について触れてゆきましょう……やはりまずはBlack Music界隈で活躍するProducer陣の楽曲から触れましょう、一流ヒットメイカーが集っていますよ。まずはシングルとしてもヒットとなった「If You Had My Love」、製作はRodney "Darkchild" Jerkinsが担当(Strings ArrangedではLarry Goldが参加)。BrandyやMonicaが歌っていそうなこの頃の正にRodney Jerkinsなトラックはクールで先鋭的な仕上がりでグッド、J.Loも可愛く聴き易い歌声で上手く仕上がっていると思います。続く爪弾くギター音が軽やかに美しい「Should've Never」はPoke & Toneが製作を担当、Poke & ToneだからもっとバキバキのHip Hopトラックで攻めるかと思いきや、この純粋バラードで驚き、切ない失恋を歌った詩(Cory RooneyとJ.Loが担当)と相俟って輝きが増している美曲。「Feelin' So Good」は当時交際していたSean "Puffy" Combsが製作を担当(Additional ProgramingとしてMario WinansとChucky Thompsonも関与)、サンプリングにStrafe「Set It Off」を使用したメチャキャッチーなトラックは流石のBad Boy流儀、ただそれだけでは軟弱になってはいけないので合間に故Big PunとFat Joeという強力巨漢MCを配置、これが破壊力倍増させていて素晴らしいんです(策士)。完全ラテンなダンスミュージックにちょっぴり電子音効かせた「Open Off My Love」はDarrell "Digga" BranchとLance "Un" Riveraが共同制作、ちなみにLance "Un" Riveraは以前にJay-Zに刺された人物、の筈です確か。「It's Not That Serious」は再びRodney "Darkchild" Jerkinsが担当、これまたJ.Loのルーツに寄せての完全ラテン風味なんですが、どこか一癖あるのがやはりDarkchild風なのかなと。「Talk About Us」はCory Rooney製作の心の琴線に触れる透き通ったラヴバラード、この曲の美しさも勿論ですが特筆すべきはBack Vocalsにあの7 Mileが参加している事でしょうね(豪華)。あとは国内盤に収録されたボーナストラック「Theme from Mahogany(Do You Know Where You're Going To)」、これは映画『Mahogany』よりDiana Rossの同名曲カバー、Diana Rossもそんな歌唱力抜群って感じではないので(あくまで僕個人の見解です)聴き易かったです。あとは今現在の旦那様であるMarc Anthonyとのデュエット曲「No Me Ames」なんかもトピックだろうし、Emillio Estefan Jr.製作のJ.Loラテン「Let's Get Loud」なんかも悪くないです。

J.Loにすごく歌唱力があるとは思いませんが、製作陣は豪華だし、彼女自身がセクシーで綺麗だから許せます(阿呆)。J.Loの根源なんでしょうが、個人的な感想としてはラテン調のトラックは受け付けないから、配分少なめで良いです(我侭)。

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Ruff Ryders「Ryde Or Die, Vol. 3」
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Swizz Beatz率いるMC集団、Ruff Rydersのコンピアルバム第三弾『Ryde Or Die, Vol. 3』を御紹介。一時期は本当に黄金期を創り上げていたRuff Ryders、最近はSwizz Beatzがかつての勢いを取り戻して大活躍。またRuff Rydersの面々が集結して、暴れ回ってもいいんじゃないかなと思います。
それでは気になる内容で御座いますが……まずはRuff Rydersの主要MCであるDrag-Onと、サウスの渋声フロウ野郎Petey Pabloが参戦の「Dirrty」、製作はBrian Kidd、これはもう完全にDrag-OnがPetey Pabloの良い意味で熱苦しいガナリ声で喰われています。「They Ain't Ready」はJadakissとBubba Sparxxxが共演、Timbalandが製作したぶっといチキチキビートは相変わらずの中毒性の高さで、最近のTimbalandでは聴けない音でイイ。Jadakissの癖あるラップも、Bubba Sparxxxの歯切れの良いラップも、Timbalandトラックに綺麗に嵌ってます。「U, Me & She」はRuff Rydersの紅一点Eveが登場、Irv Gotti製作のR&B寄りのメロウトラックも良い感じだし、Eveの程好く色っぽく攻撃的なラップも魅力たっぷりでカッコ良くキマッてます(流石)。Kid Called Roots製作の変てこビート炸裂の「Eastside Ryders」はStyles PとTha Eastsidaz共演、David Banner製作のちょっぴり土臭さのある哀愁トラックがカッコイイ「Rock Bottom」はFiendの楽曲、そのFieandとDrag-Onが組んだ50 Centっぽいギャングスタ曲「We Don't Give A Fuck」はNeedlz製作、電子鍵盤音で構成された無機質なトラックが冷酷なStyles Pの「Shoot 'Em In Tha Head」はP.K.製作で納得の出来映え、Jadakiss×Styles P×Sheekで構成されたThe L.O.X.の掛け合いが燻し銀な魅力の「Keep Hustlin'」はMr. Devine製作、とどれもHip Hop好きなら盛り上がれる楽曲が目白押し。でもそんな中でも群を抜いて素晴らしいと感じたのが、ボーナストラック扱いの無名男性シンガーParleのソロ曲「Can't Let Go」、あのMike Cityが製作担当したクールな流麗トラックも素敵だし、このParleもナチュラルな歌声ですんなり耳に入る良い歌声でグッドでした。肝心のSwizz Beatzが手掛けたのはたった一曲で「Some South Shit」、Fiendに加えてLudacrisとYung Wunを援護射撃に配したジャキジャキ鋭いこの曲は流石のクールさ、というかLudacrisの独壇場で彼一人でも充分だった気がします。もう一人の注目人物であるDMXも「Friend Of Mine」の一曲のみで登場、盟友P.K.製作のトラックに乗っかるDMXは自由気ままに暴れ回れてて最高、欲を言えばSwizz Beatz製作のバンギントラックが良かったけれど(我侭)。

一定水準はきちんと保っています、もう少しDMXやEveやSwizz Beatzの登場が多ければ良かったかなと(惜)。それでも深夜のドライブでこの一枚をガンガン掛けて走り抜けたら、きっと目が冴えて眠くないでしょう、ただスピード違反してしまいそうですが。聴いて損は無いと思います。

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Gym Class Heros「The Quilt」
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最近Hip Hop業界でも注目の黒人白人混合ロックバンド、Gym Class Herosの通算四作目となる『The Quilt』を御紹介。 MC兼ボーカルのフロントマンTravis McCoy、DrumsのMatt McGinley、GuitarのDisashi Lumumba-Kasongo、bassのEric Robertsの四人で結成されたのが、このGym Class Heros。なんでもTravis McCoyとMatt McGinleyが学校の体育の授業の時に意気投合して結成されたのが、その名前の由来なんだそう。意外にももう四作目なんですね、ベテランです、ロック嗜好家の間では有名なのかなぁ。
なかなかロックは聴かない僕ですが……本作はやはりスルーする事出来ませんでした、だってHip Hop好きにはたまらないゲスト陣が目白押し、これは聴いて損は無いだろうと踏んでいました。まずそんな注目曲だけ触れてゆきますと、まずはあのThe-Dreamをゲストに招いたヒットシングル「Cookie Jar」でしょうね(断言)。C. "Tricky" StewartとTerius "The-Dream" Nashの鉄板タッグが製作しているだけでも興味津々、しかもサンプリングのネタ元はあのT-Pain「Buy U A Drunk」なんだから中毒性高し。The-Dreamのけして上手くない歌フックに、Travis McCoyの脱力した“まいへぇ~んず♪まいへぇ~んず♪”のリフレインがThe-Dream直伝で面白い。幕開けを飾っているPatrick Vaughn Stump(Fall Out Boyのメンバーで本作の総合Producer)製作で、話題の女性シンガーEstelleが歌フックを披露。ホーン使いがなんともアダルトでカッコイイ生音トラック、Travis McCoyのラップもカッコイイけれどEstelleのクールな歌声もビューティー。「Peace Sign/Index Down」はなんとあのCool & Dre製作で、客演にはあのBusta Rymesが参戦(汗)。これはもうBusta Rhymesが登場した途端に全てを飲み込んでいます、これが不思議とすんなり融合しているんだから面白い(化学反応)。そのCool & Dreは「Don't Tell Me It's Over」も製作を担当、繊細なピアノ旋律に打ち込みサウンドも絡まるトラックに、Cool & Dreの片割れDreの歌声が涼しげに乗っかるこれまたカッコイイ一曲でグッド。Cool & Dreはもう一曲、ピアノ伴奏が優しくも綺麗な「Live Forever(Fly with Me)」も製作。ここでは大御所Daryl Hallをフックに迎えるという驚愕人事で奇襲成功(拍手)、Daryl Hallの歌声を入れる事でまた一味も二味も違うみずみずしい潤いが生まれて、透き通ってて聴きやすい。Cool & Dreはあと「Home」なんかも製作していまして、これなんかは殺伐としたロックトラック(変則するビートなんかはHip Hop趣味)でグッド。あと最高にクールで尖ったサウンドがなんともカッコイイのが「Kissin' Ears」、製作はC. "Tricky" Stewart×Terius "The-Dream" Nashという事で納得です(流石)。“耳にキスから始まるのさ♪”と歌う詞も面白いし、Travis McCoyとThe-Dreamの疾走感抜群の掛け合いがもう素晴らしくて痺れ上がる事必至、The-Dreamの高いキーが上手く滑走しています。という訳で僕的には先行シングル「Cookie Jar」よりも「Kissin' Ears」の方が嵌ってます、詞の内容は前者の方が抜群にセンス良いですがね。あとは全てPatrick Stumpが製作を担当、名前ぐらいは知っている程度のPatrick Stumpですが、良い曲書いてくれています。Patty Crashなる白人女性MCが客演の青空爽快系の「Drnk Txt Rmeo」、Travis McCoyと父の実体験が盛り込まれたKany Westっぽい懐古主義が温かい「Like Father, Like Son(Papa's Song)」、カリビアン風味の「Blinded By The Sun」、電子音がキラキラ輝いていてどこかキュートな「Catch Me If You Can」なんか物凄い好き、完全ロックな軽やか鋼鉄サウンドが刺激的な「No Place To Run」と、どれも好きになっちゃってます。最後を締め括る「Coming Clean」はあのAllstar "Big Beat Maker"が製作を担当、良い仕事しています。そしてこれらに加えて国内盤には「Cookie Jar(STRESSed Remix)」を収録、製作はSTRESSが担当。なんとこのRemixでは冒頭にThe RootsよりPeedi Crackが参加、Roc-A-Fella時代より応援していた僕としてはこのPeedi Crack参加は嬉しい、てかこの抜けた感じで激走するPeedi Crackのラップ滅茶苦茶格好良いではありませんか(褒)。

そんな期待せずに興味本位で購入したんですが、結構良い感じで驚き、最近結構聴いてたりします。バンド形式×Hip Hopって事で考えて括っても、The Roots程にはタイトでディープで真っ黒でなく、Linkin Parkみたくシャープでデジタルでなく、Gym Class Herosはちょっとゴチャっとしててざらついている感じがなんかイイです(褒)。ロック好きからしたらどう聞こえるんだろう、僕的にはちょうどいい案配で混ざってて聞きやすかったです、Hip Hop好きにもお薦め出来ます、もっと色々なアーティストとコラボしてみて欲しいです(興味)。

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Robin Thicke「Something Else」
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俳優の父を持ち、様々なアーティストに楽曲提供もしている蒼き眼のソウルシンガー、Robin Thickeの通算三作目となる『Something Else』を御紹介。Black Music界でこれだけ貢献度の高い(信頼されている)白人シンガーは、このRobin ThickeとJustin Timberlakeの二人でしょうね。端正な甘い顔立ちと、そのマスクから想像通りに繰り出される甘い美声に、誰もが恍惚の表情を浮かべる事間違い無しで御座います。この赤基調のジャケットも良い感じ、映画『Ocean's 11』を思い出したのは僕だけでしょうか(笑)?
それでは気になる内容なんですが……本作はRobin ThickeとPro Jの盟友タッグが全楽曲を製作しています、という訳だから今回はThe Neptunesは関与していません(涙)、これは僕的には結構ショックでした。しかしやはり素晴らしい内容になっています、まずは本作の先行シングルとなった「Magic」。オーケストラっぽい生音演奏に、どこか宇宙空間を彷彿とさせるゆったり感(近未来感)が素敵。このトラックの感じはまさにStar Trak流儀なんですけど、The Neptunes製作ではないんですね。Robin Thickeが時折繰り出すファルセットでより高みへと舞い上がる、“僕がいれば君は怖いもの無し♪二人の魔法さ♪”と歌う詩も好きです。その他もRobin Thicke×Pro Jらしい美曲の連続で、聴き手は涎垂らしてウットリするばかり。幕開けを飾る爪弾くギターにそっと歌声寄り添う「You're My Baby」、歌声がまるでRobin Thickeではない渋さを湛えた硬質なドラムパターンも素敵な「Sidestep」なんかも最高にソウルフルで懐かしい。この曲の持つ雰囲気はまるでMarvin Gayeそのもの、晴れやかにステップ効いた朗らかなトラックにテンション最高潮、いやRobin Thickeってこういう歌声も出すんだぁ(意外)。どこまでも繊細で儚げな歌声に南国風味のトラックが淡いラブソング「Ms. Harmony」、荒涼として寂しげなトラックがブルージーな「Dreamworld」、エレキギターを鳴らしてロック調に転じながらもRobin Thickeの裏声使いで柔らかな印象を受ける「Hard On My Love」、黄金期のMichael Jacksonの感触を見事に体現した真っ黒ソウル丸出しの「Something Else」なんかも最高にカッコイイ(ここでのRobin Thickeの歌声も細くなく渋太い)、これまたどこか懐かしい空気を醸し出す“はっどぅっどぅーうっ♪”の掛け声が病み付きの「Shadow Of Doubt」、乾いたギター音に美しいメロディで深遠な世界へと飲まれてゆく愛の告白曲「Cry No More」、相棒Lil Wayneを客演に招いた燻し銀な共演曲「Tie My Hands」と、そのどれもが最近のR&B曲とは一線を画した最高にソウルの詰まった秀曲ばかり。そんな中でも僕は一番好きな一曲は「The Sweetest Love」で決まり、ピアノ伴奏に重きを置いた優しく美しいトラックは正にRobin Thicke節ですし、この曲ではRobin Thickeの歌声を最も堪能できるから好き(最高)。“僕の恋人以上に“甘い”ものは存在しない♪”と歌うなんともスウィートな詞も僕好み、終盤辺りでちょっとEarth, Wind & Fireを思い出すのは僕だけでしょうか。

とにかく素晴らしい一枚、確かにこれは“なにか別のもの”な一枚だったと思います(確信)。白人であるRobin Thickeがここまで古典にこだわった一枚を創り上げている事には賞賛を贈らずにいられない、でもきちんとRobin Thickeの魅力が確立されているんです。まるでレコードを聴いている様な温かさ、素敵でしたRobin Thicke。

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Ashanti「The Declaration」
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とっても可愛いあの頃からあまり顔が変わらない童顔の歌姫、Ashantiの通算四作目となる『The Declaration』を御紹介。結構コンスタントに作品を提供している辺りはかなり凄いですが、どうもいつも今一歩な感じで終わっている感があるのが残念なAshanti。これまで通りThe Inc所属ながらも、タイトルには“宣言”と銘打っているその意図とは果たして何なのか。
それはまずクレジットを見たら分かります……本作ではあのIrv Gottiとその周辺人物だけで製作されておらず、珍しく外部からのProducerを多く起用、これが本当に功を奏しているんです。まずは悲しげなピアノ旋律に胸締め付けられるシングル曲「The Way That I Love You」、製作はベテランでもあるLT Hutton。失恋を力強く歌ったこの曲で感じたのは、Ashantiの歌唱力が跳ね上がっている事、今までが囁く様な歌唱法を使っていたからか、まずそんな印象を受けました。続く「You're Gonna Miss」もLT Huttonが製作を担当、カラフルな電子音にハンドクラップ散りばめたキュートなトラックでAshantiには持って来いな一曲。このLT Huttonが他にも合わせて本作最多の四曲を手掛けていて、最近流行の流麗エレクトロに早口歌唱を乗っけるクールな「Struggle」と、ゆったり悩ましい電子トラックに“私があなたの彼女だったら♪”と色っぽく歌うAshantiに悶絶してしまう「Girlfriend」と、良い仕事してまっせ。「So Over U」はRodney "Darkchild" Jerkinsが製作を担当、天高く突き抜けるように爽やかなトラックが気持ちよくて、青空の下で聴いたらさぞかし爽快でしょうね。「Things You Make Me Do」は盟友の7 Aurelius(本作ではChannel 7と表記)が製作、彼との相性は良いから好きですよ。トリップ感のある不可思議エレクトロなトラック上で、なんとあのRobin Thickeと絡んでいるんだから驚き。ただこのプカプカと上下する浮遊曲にRobin Thickeのファルセットが絶妙、せっかくだからRobin ThickeとPro J.に作ってもらっても良かったかも。「In These Streets」はRon "Neff-U" Feemsterが製作、電子音バッチリの中にも鍵盤叩く音も組み込まれていて、そこにちょっと温かみを感じたり。「Good Good」ではJermaine Dupriがいかにも彼らしい可愛くポップなトラックを提供、冬に聴いても良さそうな一曲で結構好き。「Body On Me」はAliaune "Akon" Thiam製作で、客演にはそのAkonと彼氏のNellyが参加という強力布陣(鉄板)。Akonはやっぱり曲作るの上手いですね、きちんとAkon味が出てるしあの歌声がリラックスできて良い。そしてこの曲聴くとNellyが活きている、やっぱりNellyはR&B寄りの楽曲に歌う様にフロウした方が映えます。“こんな風に感謝できたらどれだけ幸せだろう”と思わず羨ましくなる母親賛歌「Mother」はKenneth "Babyface" Edmonds製作、流石は美曲を書かせたら一流で御座います(涙)。Peter Stengaard製作であのDiane Warrenがソングライティングを務めた「Shine」、神々しくも感じる眩しい輝きで優しく包み込まれる美曲。最後を飾る「The Declaration」は7 Aureliusが製作を担当、ドロっとしていてどこかダークなドラマチックトラックはちょっとTimbalandっぽい一曲。あと国内盤にはボーナストラックとして「Hey Baby(After The Club)」を収録、これが7 AureliusとMario Winansによる共同製作曲(ソングライティングにJack Knightが参加)した聴き逃すのは勿体無い一曲。鋭くエッヂの効いたアッパー曲で、唯一のHip Hop寄りトラックとなっています。

Ashantiが本当に伸び伸びと歌っていて、その歌声を今まで以上に堪能できる一枚に仕上がっています。7 Aureliusが作る楽曲は好きですが、やはり彼やThe Inc.周辺の製作陣だけでは作品の幅が広がらない。そういった点からも本作での外部Producer起用は成功、完全なAshanti節ってのは発掘できなかったけれど、今までとは違うAshantiを聴けた気がします。

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Nas「Untitled」
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N.Y.のみならず全米を代表する真面目なベテランMC、Nasの通算九作目となる『Untitled』を御紹介。本作のタイトルは当初、皆様ももう御存知の通り差別用語でもある『N****r』と冠される筈でしたが、やはり色々な問題があり“無題”という形で発表されました。前作では“Hip Hopは死んだ”と冠したNas、本作も思い切って問題に斬り込みましたねぇ。リリースまで運べるか不安でしたが、きちんと作品となって手元に届いて安心するばかりです(安堵)。
そんな濃い内容必至の本作ですが……前作同様、国内盤に歌詞・対訳が付いていません(激怒)。Nasの作品は詞が肝心なのに、そこを付けてくれないだなんて、なんて事をしてくれるんだ(肩落)。その辺の不満はさておいて、楽曲について触れますと。まずはJay Electronica製作で映画『I Am Sam』より「I Am Sam(Theme)」を使用した、静寂の中でピアノ旋律のみ鳴るシリアスな「Queens Get The Money」で幕開け。続く「You Can't Stop Us Now」は盟友Salaam RemiがThe Whatnauts「Message From A Blackman」を使用した燻し銀の一曲、The Last PoetsにEban Thomas(The Stylistics)を迎える事でより漆黒ソウルを表現したディープな楽曲は、Nasでしか味わえない味わい。そんな流れを一気に断ち切るクールな電子音がスーッと広がる「Breathe」は、J. MyersとDustin Mooreなる人物の共同制作。華やかな電子音が交錯するCool & Dre製作の「Make the World Go Round」は、The GameとChris Brownと豪華な客演陣を用意。しかし一気にこの二人を使ったのは勿体無い気がしますね、特にこのCool & Dreらしい浮遊感ある電子トラックならChris Brownのみで攻めて良かったと思います、Chris Brownの歌声がカッチリと嵌ってて最高です。そして本作からの先行シングルとなったのが「Hero」、製作は売れっ子のPolow Da Don、客演には注目の才女Keri Hilsonが参加(最強)。絶え間なく上下する電子音はどこか繊細でNas(彼こそHip Hop界のHero)の世界観に通じるし、そこにKeri Hilsonの艶やかな歌声が入ることでより不思議な魅力が深まっています(賞賛)。直球タイトル「America」は驚きのStarGate製作曲、彼らがHip Hop曲を手掛けるってのはなかなか無いですよね、どこかクリアで冷涼な音質はやはりStarGateならではじゃないかと。Dead Prezのstic.manが製作した完全ロックテイストな「Sly Fox」、このざらついた感触は格好良くて好きですねぇ。Mark Batson製作の「Testify」の温もりあるサウンドも好き、ゆったりと心地良いメロディにNasの語りかける様なラップが染み入ります。アルバムタイトルに出来なかった「N.I.*.*.E.R.(The Slave And The Master)」は敏腕DJ Toompが製作を担当、The Persuaders「We're Just Trying To Make It」を下敷きにしたシンプルなループのみ用いたソウルトラックで、その飾り気の無さがNasに似合っています。「Untitled」は再びstic.man(Dead Prez)が製作を担当、ヒンヤリした空気が包み込む流麗な夜景曲で、静かに疾走するNasのラップが気持ち良くて最高。白人DJであるMark Ronsonが製作した「Fried Chicken」はBusta Rhymesが援護射撃、全く異質なこの二人ですがなぜか絡みはいつも最高、こういうシリアスなBusta Rhymesも大好きです。再びThe Last Poetsをゲストに招いた「Project Roach」はEric Hudson製作、R&B作品を多く手掛けるEric Hudsonだけにオシャレな夜会曲系のこの曲はキラキラ輝いて美しい仕上がり(賛辞)。J. Myers製作の「Y'all My Niggas」も、ちょっぴりチープな電子音にドラムが絡む生音っぽさがたまらなく格好良い。stic.man製作の「We're Not Alone」、Mykelなる男性シンガーを招いてのこのタイトルがちょっと面白い。でもこのMykelの歌声がなかなか柔らかくも鼻にかかった声で特殊で良い味出してます。DJ Green Lantern製作の「Black President」はそのまま、Barack Obamaの演説より“Yes, We Can”を用いたBarack Obama支持曲。フックには2Pac「I Wonder If Heaven Got A Ghetto」より2Pacの声をそのまま引用、これで詞が分かればもっと興味深かったのに(残念)。国内盤にはこれらに加えて、DJ Green Lantern製作のちょっぴり南国風味の「Like Me」を収録。

やはり詞の意味が分からないのが残念、Nas作品の場合そこも楽しみの一つなのに(涙)。やはりこれといってぶっ飛んだ一曲が無いのが生真面目なNasらしいですが、そこはやはりNasの存在感がトラックを凌駕しているんでしょうね。でもKeri Hilsonが参加の「Hero」はかなり格好良い、Nas曲の中でも結構上位にランクインしそうな気がします。

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Jennifer Hudson「Jennifer Hudson」
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映画『Dreamgirls』でアカデミー助演女優賞を獲得した女優兼シンガー、Jennifer Hudsonの記念すべきデビューアルバム『Jennifer Hudson』を御紹介。様々な紆余曲折を経て発表された本作、一番喜んでいるのはJennifer Hudson自身かもしれませんねぇ。しかし聴き手である僕らもかなり長い間待たされました、スクリーンで魅せたあの歌声をじっくり聴ける一枚がやっとの到着です(待望)。ジャケットがスッキリと凛としていて素敵ですね、Jennifer Hudsonも綺麗になっている気がします。
それでは内容はどういったものになったのか……まずはStarGateが製作(ソングライティングはShaffer SmithことNe-Yoが担当)した本作からの先行シングル「Spotlight」で幕開け、StarGateらしい琴線に触れるピアノメロディに、彼の束縛を解こうともがく女性の心情を謳ったドラマチックな詞がいかにもNe-Yoらしい。続く「If This Isn't Love」はBrian Kennedy製作(Vocal ProductionにHarvey Mason, Jr.が参加)、美しいピアノ旋律に伸びやかで煌びやかなJennifer Hudsonの歌声がスーッと広がるラブバラード。Jennifer Hudsonの優しい歌声もさることながら、Usher「Love In This Club」ばりに美しいシンセ使いのこの美曲は素晴らしく綺麗、Brian Kennedy恐るべしです(要注目)。そこから一転して口音撒き散らす遊び心満載のHip Hopビート曲「Pocketbook」はTimbalandとJim Beans(BeatboxはJim BeansとHannon Laneが担当)による共同制作。バチバチと跳ねたこの奇天烈トラックは敢えてJennifer Hudsonがやらなきても良かった気もしないではないです、Aaliyahに提供したぐらいのドロッとした曲でも良かったかも。でも本作で良いスパイスになっている事は確かだし、何より援護射撃で参加のLudacrisの嵌り具合が凄い、彼の轟言フロウの為のトラックといっても過言ではないです(賛辞)。「Giving Myself」はRobin ThickeとPro Jayの鉄板タッグが製作の極上スロー、キラキラと美しく輝くトラックは流石の出来栄え、Robin Thickeが書いた詞も真っ直ぐ純愛が眩しい愛の歌(満足)。T-Painが製作&客演で参加した「What's Wrong(Go Away)」は完全なT-Painとのデュエットに驚き、二人の掛け合い(Jennifer Hudsonはまんまの歌声で、T-Painはいつものボコーダー駆使の加工声)が不思議とすんなりまとまっていて魅力たっぷりだったのも不思議。それもT-Painの作ったこのトラックが切なさを匂わせる感情揺れ動く様を描いた素晴らしいものだったからですね、最近はKanye Westの専売特許と化していますが、やっぱT-Painのボコ声も嵌りますねぇ(罠)。Polow Da Don製作(ソングライティングでJohnta AustinとBrian Kennedyが参加)の「My Heart」も繰り返すフックと寂しくも艶っぽいトラックが結構ツボ、“私を大切にして♪”と念を押す詞も女性的で僕は好き。ようやくJennifer Hudsonの真骨頂が聴けた気がする「You Pulled Me Through」はHarvey Mason, Jr.とBrian Kennedyによる共同製作(ソングライティングはあのDiane Warren)、ピアノ弾き語りに近いこの曲でのJennifer Hudsonの大きく飲み込む様などこまでも響き渡る歌声に鳥肌です(感動)、Dian Warrenが書いた詞もいつになく愛と希望に満ちていて光差し込む気分です(天高)。Jack Splash製作(Co製作をMissy "Misdemeanor" Elliottが担当)した「 I'm His Only Woman」は、米番組『American Idol』で競ったFantasiaとのデュエット、しかも内容は二人が“私こそが彼の唯一の女”と男性を取り合う内容で面白い。Monica×Brandy「The Boy Is Mine」は越せなかった気がしますが、それでも実力ある二人の聴き応えのある掛け合いに感動。再びStarGate製作(ソングライティングにShaffer Smith)の「Can't Stop The Rain」も良いし、Tankがソングライティング&製作した強く奮い立つ愛の歌「We Gon' Fight」も綺麗で好き。慈愛に満ちたJenifer Hudsonの歌声がなんとも気持ち良さそうな「Jesus Promised Me A Home Over There」はJennifer Hudsonのルーツであるゴスペルナンバー、製作はベテランのWarryn "Baby Dubb" Campbellが担当。そのどれもが素晴らしいんですが、僕的に好きだったのはThe Underdogs製作の「Invisible」ですね。ピアノメロディのクラシカルさにきちんと今っぽい電子音も重なってて、フックでのJennifer Hudsonの熱の上がりっぷりも最高潮、The Underdogs大好きです。そのThe Underdogs製作で映画『Dreamgirls』劇中歌である「And I Am Telling You I'm Not Going(Highlights Version)」もきちんと収録。あとは国内盤にボーナストラックとして二曲が収録、これも聴き逃すには勿体無い楽曲です。Jack SplashとSalaam Remi共同制作(ソングライティングにCee-Loも関与)の映画『Sex And The City』に使用された「All Dressed In Love」、これも華やかでオシャレで心躍るナイスな一曲。あとはWeb公開されていたEarl Powell製作の、辛い失恋から立ち直る女性を勇気付ける「Stand Up」と、話題の楽曲ばかりです。

イマドキなトラックにも柔軟に対応し、Jennifer Hudsonのちょっと抑え目の歌声でも充分に魅力を発揮出来た一枚ではないでしょうか。もう一、二曲ぐらいは王道曲を使っても良かったのでもとは思いますが、あんまり吼え回すばかりも濃いから、やはりこのぐらいで丁度良かったのかなと思います。せっかくの素晴らしいデビューなのに、御家族に胸痛む不幸な事件が起こってしまって……今が本当に辛いでしょうね。素敵な一枚でした、辛いだろうけれど負けずにもっと作品を創ってほしいです(願)。