RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

07 2009
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Ginuwine「A Man's Thoughts」
Ginuwine_mans_thoughts.jpg

今や大物ProducerであるTimbalandに見出され世に出たGinuwineの通算六作目となる『A Man's Thoughts』を御紹介。今でこそTimbalandは第一級Producerでしたが、登場した頃は奇抜な音使いに眉をひそめる方も多かったとか。そんな若かりし頃のTimbalandと組んで華々しくデビューしたのがGinuwine(まぁこの頃はTimbalandも認知されつつあったかな)、96年のデビューから早13年、Ginuwineも立派なベテランシンガーです。
待望の本作の内容を御紹介致しましょう……まずはOak製作(ソングライトにRL)の「Show Off」で妖艶に幕開け、ねじれた電子音にドカドコと太鼓音が鳴るディープなトラックで、“そのボディを見せつけちゃえばいいんだ♪”と歌うちょっぴりエロい歌詞も良い。Dante "Inferno" Jacksonが製作の「Trouble」では南部の英雄Bun Bが参加、後ろでゲロゲロ鳴る音が変てこな、それでいてキュートでユルいノリがサウスっぽい一曲で、Bun Bの太く落ち着いたラップも素敵。「Last Chance」では切ない系のメロディの貴公子、Bryan-Michael Coxが製作を担当した恋人奪還曲。Bryan-Michael Coxらしいキラキラと輝きを塗しながら切ないメロディを奏でるトラックに、Ginuwineの澄んだ高く甘い歌声が“これが僕に残された最後のチャンスなら♪”と最後のチャンスを哀願する男の言葉が、ギュッと胸を締め付ける一曲。続いてもBryan-Michael Coxが得意のピアノ鍵盤で切ない想いを綴った(ソングライトにはJohnta Austin)「One Time For Love」、ポロポロと静かに深々と鳴るピアノに鼓動に似たビートが熱く鳴り響くトラックは正にBryan-Michael Cox節(と言っても最近はこういう曲書いてなかった気がする)、ここではとにかく二人の関係を修復しようと必死にしがみつく男の気持ちを見事に表現する、Ginuwineの真摯で感情揺さぶる歌声に切なく感動して下さい(臨場感)。ここ最近の流行に則った、シンセの微振動によって生み出される朝靄系電子曲「Open The Door」はOak製作(RLがソングライト)、こういう微振動によって魅惑の世界にスルスルとトリップさせられるんですよねぇ、そして嫌いじゃない(笑)。そして本作の注目曲はやはり「Get Involved」、盟友であるTimbalandとMissy Elliottが参加しているのです(久々)。Timbaland製作(Co製作をJerome "J-Roc" Harmon)のクラブバンガーなガンガン攻撃するトラックは、昔に比べたらだいぶ垢抜けて王道な電子曲。御無沙汰ながらも三人の相性は抜群、しかしながらも存在感でいくとMissy Elliottが抜きん出ている気もします。たった二つの鍵盤を指でこつこつ叩いたメロディが耳にこびり付く、Ginuwineの繊細なハーモニーも売りの「Orchestra」はOak製作(ソングライトにRL)、恋人の体(情事)をオーケストラに喩えた極上の官能曲はGinuwineの十八番、でもいやらしくなく脳内を揺らめき浸透してゆくネットリ曲。Melvin "Saint Nick" Coleman製作の「Touch Me」はエロさが滲み出た一曲、こういう滑らかでネッチョリしたトラックもあいと物足らない。Elivis "Blac Elvis" Williams製作(Co製作をHarold Lilly)の「Lying To Each Other」もギターの旋律が良いし、“君を一番に考えずにはいられない♪”を真っ直ぐな愛を歌うラヴソングでMelvin "Saint Nick" Colemanのアコギ曲「Even When I'm Mad」も良い。Elivis "Blac Elvis" Williams製作の「Bridge To Love」では実力派の歌姫Brandyと共演、男女の恋の駆け引きをGinuwineとBrandyの二人が歌声で表現する美味しい一曲。Michael "Sleep" Naylor製作の「Used To Be The One」がかなり面白い一曲で、Mannie Fresh曲に炭酸水を混ぜて薄めて透明度をアップさせた様な(意味不明)、とにかく癖もありながら清涼でクリアな電子曲が面白い。でも詞の内容は“君のすべてを取り戻すためにはどうしたらいいか教えて♪”と歌う、切ない未練を歌った失恋曲だったりする。最後を飾るBei Meijor製作の「Show Me The Way」にはヤラれた、愛する女性への想いを告白するゴスペルライクなこの曲は、純白で透き通っていてそれでいて優しく神々しい一曲で、聴いているだけで心が綺麗に洗われます。

流石はベテランの貫禄で、なんとも味わい深い一枚になっています(太鼓判)、確かにキラーボムな一曲はないかもしれませんが、どの曲も高水準で捨て曲は一切ありません。Ginuwineって濃いお顔には似合わず、トーンが高くてナヨっとした歌声していて、そごか魅力です。本作を聴いていて昔のTimbalandと組んでいた頃のGinuwineを聴きたくなりました(懐)、TyreseとGinuwineとTankで結成されたTGTの今後の動向にも目が離せませんね。

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Joe「Signature」
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曲も書けて甘い歌声で聴き手をゆったりと酔わせるベテランシンガー、Joeの通算八作目となる『Signature』を御紹介。いやはやJoeの奏でる甘く美しい歌声とバラードは、いつ聴いても胸を熱く溶けさせてくれますねぇ(惚)。このシックなジャケットもかなり格好良くて渋いですねぇ、貫禄が滲み出ていますよ。ここ最近はまたコンスタントに作品を提供してくれていて、嬉しい限りです(安心)。
それでは気になる内容を御紹介しますと……まず本作を紹介する時点で最も重要な事、それは全11曲をすべてJoe Thomasが書き下ろしている事(拍手)。これはJoeファンにはたまらないプレゼント、これはもう完璧に良い作品に仕上がっている筈です(豪語)。まずもう幕開けからしてJoeの幾重にも重ねられた吐息ファルセットで色づく「Magic」でトロットロに溶けます(骨抜)、恋人との情事をマジックと呼んじゃう辺りが物凄い自信、背筋をスーとなぞる様な歌声が官能的で素晴らしい。ちょっぴりプイーンと捩れたシンセサイザーがこだまするThe-Dreamっぽいドリーミー曲「Sex Girl」も痺れるぐらい直球、夢世界へ誘う電子音とボコボコ鳴るビート、フックでの“せっくすがぁーる♪せっくすがぁーる♪”の連呼がThe-Dream流ながらも、Joeの甘美な歌声で完璧に自分のモノにしています(玄人)。昔ながらの情緒を感じるソウルフル曲「Very Special Friend」は盟友Josha Paul ThompsonがCo製作を担当。清らかで透明感のある綺麗なメロディに乗せて、Joeの紳士的な歌声が“エッチな友達が欲しいのさ♪”とさらりと歌ってしまっている辺りが凄い(笑)、こんなエロい曲も女性が聴いたら喜ぶんでしょうね(稀)。女友達に関係を迫る「Friends Don't Let Friends」もJosha Paul ThompsonがCo製作、これまた多重録音されたJoeの歌声が凛として美しくて、しっとりと滑らかにスルスルと欲望の底に堕ちていってしまう媚薬曲。別れた彼女が他の男と一緒に過ごす様を想像して“最悪の脚本だよ♪”と切なく歌い上げる、後悔ばかりの未練たっぷり失恋曲「Worst Case Scenario」も、Joeのしなやかで潤いたっぷりの甘美な歌声にかかると爽やかに聴こえるから不思議です。“君の恋人になりたい♪”と切々と情熱的に歌い上げる「Wanna Be Your Lover」も、どこか懐かしいソウルフルな一曲で、まるでレコードをかけているかの様な温もりと輝きに包まれるソウルマナーをきっちり踏襲したJoeらしい一曲。「Miss My Baby」では“まいまいままままい♪”を繰り返す事でアダルトでシリアスなグルーヴを生み出していて、これは甘さの中にほろ苦さも混じった一曲でグッド。「Come Get To This」はMarvin Gayeの名曲をカバー、ここではMarvin Gaye顔負けの優しくも熱っぽいソウル声を惜しげもなく披露しています(器用)。爪弾くギターに心寂しくなる「Metaphor」は、愛する女性に自分がどれだけ愛しているかをきちんと伝え切れない不器用な男の心情を歌った切なくも真摯な一曲で、表現下手な日本男性の気持ちを代弁したかの様な一曲(共感)。どれだけ想っても100%はなかなか伝わらないもので、だからこそずっと努力が必要だったりするんでしょうねぇ。優しくも王道な曲展開に安心して耳を傾けられる「Love's Greatest Episode」、Co製作でJosha Paul Thompsonがここでも参加。最後を締め括る「Sensitive Lover」はどこかステッパーズ的なノリと輝きが身体中にキラキラと駆け巡るシャンパン曲、大好きな女性とこんな曲を聴きながら笑いながら踊って酔ったらとつい妄想してしまう、素敵過ぎる一曲です(惚)。これらに加えて国内盤にはアコースティックギター一本で聴かせるUnplugged的な「All That I Am」「No One Else Comes Close」の二曲を収録、これも絶対に聴き逃せないボーナストラックとなっています。あとは本作のExecutive Producerを務めるKedar Massenburgが一押しの女性シンガーLylitが歌う「Change」も収録、これから要チェックになるかもしれません。

とにかくJoeの持ち味が存分に惹き出された甘~く濃厚な一枚となっております、これはJoeファンには嬉しい限りではないでしょうか。恋人とのベッドタイムには持って来い!な、甘美で官能的で濃厚なラヴバラードの連続に、ひたすらウットリと溺れてしまう事間違いなしです。

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Maxwell「BLACKsummers'night」
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極上のソウル音楽、ネオソウル(またはNew Classic Soul)を牽引したシンガーの一人Maxwellの通算四作目となる『BLACKsummers'night』を御紹介。まず感謝の意を述べたいと思います、お帰りなさいMaxwell。傑作である前作『Now』からおよそ8年ぶりとなる新作を聴けるなんて、本当に嬉しくて久々に発売当日にタワレコに駆け込みましたよ(待望)。僕はMaxwellがとりわけ大好きです、それは皆様も同様のようでBillboard Top 200でも見事、堂々の第一位を獲得している事からも容易に想像できます(流石)。このジャケットも渋いじゃありませんか(絶賛)、僕はアフロヘアよりも坊主に近い今のMaxwellの方がカッコイイと思います。
それでは恐れ多いですが内容に簡単に触れたいと思います……まず本作では制作を全曲においてHod DavidとMusze(これはMaxwellが製作時に使う変名)が担当、ですのでいつものごとく一貫したソウルフルな世界を堪能できるわけです。まずはキラキラと輝く音使いに溜息にも近いMaxwellの細いファルセットが絡む「Bad Habits」で幕開け、しっとりと官能的なトラックに時に優しく時に激しく絡むMaxwellの魂揺さぶる歌声が身体中に痺れ渡ります(失神寸前)。「Cold」ではホーンにベース音にとJazzっぽい要素をまるっと持ち込んだアダルトな色気とカッコ良さが漂う一曲、“君はどうしてそんなに冷たくなれるんだい♪”と歌う男心に物凄く共感してしまう僕(笑)、この曲はとにかくトラックがもう真っ黒くてJazzとSoulとBluesが見事に融合したMaxwell節。愛する女性を、愛するがゆえに手離して自由にしてあげる失恋曲「Pretty Wings」はもう儚くて繊細で美しくて溜息が出るばかり、ガラスと軽く叩くような音に生音演奏ばっちりの温もりあるメロディ、Maxwellのファルセット気味の繰り返すフックがまたなんとも切なくも自由に羽ばたく様子を描けていて、そこにまた胸がジーンとなって(涙)。得のこの曲の最後の終わり方が綺麗、まるでひとつの映画を観終わったかのような幕切れが素晴らしい。ちょっぴりダークで硬質なドラムパターンが響くタイトな「Help Somebody」も他とは違った趣で素敵、70年代のブラックムービーを彷彿とさせるようなドラマチックでシリアスで派手な音使いがたまらない(興奮)。“誰か世界を止めてくれ♪”と真っ直ぐに懇願する「Stop The World」、どこかカントリー調なトラックも味わい深いしMaxwellの時にしゃがれた歌声にすごくマッチしていて、胸を洗ってくれます。本作で僕がいま最も気に入っているのが「Love You」、希望に満ち溢れた輝きを放ちながら駆け抜ける疾走感溢れるビート、ピアノ鍵盤を奏でるメロディにホーンにMaxwellの熱くも熱のこもった歌声、どれをとっても聴いていて胸の内が熱く沸き立つ一曲(最高)。ピアノの旋律にストリングスが絡み、人生の重みさえも感じるグルーヴが胸に沁み込んでくる「Fistful Of Tears」も、力強くも優しくて壮大な一曲。途中ではいるエレキギターの音色に思わず涙が滲む、とにかく前向きに勇敢に苦境に立ち向かう二人の愛の姿を描いた一曲に感動。アコースティックギターの音色に一瞬で胸が切なく詰まる想いがする「Playing Possum」、ほぼアコギのみのシンプルなトラックなだけにMaxwellの訴え話しかける様な歌声が深々と、優しく触れるように響く素敵なスローバラードになっています(惚)。詞の内容も素晴らしくて、自分の元を去った恋人に“もしこのくだらない死んだふりをやめてくれたら、もし君が目を覚ましてくれたら♪”と哀願する男の様が見事に映像として想像できて、物思いに耽ってしまいます(刹那)。最後を締め括るのは演奏のみのトラック「Pheoenix Rise」、これがまたほどよい具合に生音バンドなドラムビートグルーヴに、エレクトロな流線形の音が交錯する華やかさ際立つ一曲で、これにMaxwellの艶っぽいファルセットが絡んで駆け抜けたらさぞかし最高で爽快だったろうなぁと、楽曲のみにとどめるにはあまりに惜しいです(残念)。どの曲もとにかく生音演奏にこだわったソウルフルで温もりの滲んだトラックばかりで、Maxwellの官能的で紳士なファルセットがいつまでも胸中に気持ち良く響き続ける、これぞソウルな一枚でもうたまりません(昇天)。

素晴らしいどころではありません(鳥肌)、芸術作品の域に達しています(賞賛)。これだけ深みのあるほろ苦い歌声とソウルを持った男は、Maxwell以外にはいないでしょう(断言)。本作『BLACKsummers'night』はMaxwell作品の中でも一番ビターな甘さが光った(いや輝いた)一枚ではないでしょうか、ちなみに本作は『blackSUMMERS’night』と『lacksummers’NIGHT』からの三部作の第一部に当たるのだそう(期待)。全9曲(うち1曲はインスト)となるとちょっと少ないかなと感じますが、内容がかなり濃厚なだけに充分に満足できる一枚で御座います。絶対に購入しておかないと不味い一枚、本年度の話題盤となることは間違いないでしょう(絶賛)。

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Speech「Peechy」
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Arrested Developmentのリーダー(?)Speechの通算五作目となる『Peechy』を御紹介。Arrested Developmentのアルバムは一枚しか持っていないんですが、それでも僕は覚えています、Hip Hopに興味を持ち始めた頃に、地元のCD屋の試聴機で聴いたArrested Developmentの一枚をカッコイイと感じた事を。それからSpeechには目をつけていて、本作もしれっと購入していた一枚で御座います。
それでは気になる内容を御紹介しましょう……まず最初に述べておきたいのは、Speechの曲はどれもが耳馴染みが良くて、それでいてメッセージ性に富んでいて、すごく愛しやすいHip Hopを体現していると思います(可愛)。ギャングスタなHip Hopが主流の現代ではかなり希少な存在かと思いますが、それでもとてもHip Hopしているのが素敵。ちなみに全曲をSpeechが製作、当然ではありますが念のために書いておきます。まずは完璧にHip HopなノリでTalib Kweliっぽい「Move」、これは危険なゲットーから脱出しようとラップするSpeech、ぶっといビートがゴツゴツしていてカッコイイ。これまたダークめのビートにスクラッチが絡んだりエレキギターが絡むHip Hopしてる「Dang Diggy Dang」、途中の“だんでぃぎだんでぃだんでぃだんでぃぎ♪”を一緒に口ずさむ事必至。キュルキュル鳴るスクラッチに、べったりとしたメロウな曲調が優しくドリーミーな「Can't Peep This」、Speechのリラックスした流すようなラップがまた心地良い。爽やかな風が吹き抜ける南国風味な「Sorry」はその疾走感も素晴らしい、Funktelligenceより参加した女性シンガーMelloの深みとコクのある歌声がなんともゴスペルチックな響きで素敵なスパイスになってます。「All Good Things」ではNichaなる女性シンガーが参加、どことなくEarth, Wind & Fireを彷彿とさせるトラックと、最後に登場するNichaの凛とした涼しげな歌声が綺麗で素敵。Speechの亡き兄に捧げたゴスペル×ブルース調の「Gone Away」は切ない、フックでのSpeechのソウルフルで熱い歌声がとても魅力的でとても上手。再びMelloに加えJaxとIX Livesが参加したドロっとしたビートが泥臭くも不思議な魅力を放つ「Blue And Yellow」は、やはりMelloの歌声でかなり質が高くなっています。Speech流のHip Hopの真骨頂ともいえる単純に音を楽しめば良い「Have Fun」、ベンベンと低く鳴るベース弦に常夏を思わせる柔らかなギターメロディが爽快で陽気で、それでいてきちんと王道Hip Hopしている辺りがとっても器用で素敵。またまたMelloのソウルフルでファンキーな歌声が渋くてカッコイイ「Satisfied」、どことなくWyclef Jeanっぽいトラックも御愛嬌。「Nothing Wrong With This」はもう完全にSpeechが気持ち良さそうに歌ってしまっている(そしてとても上手い)歌モノ曲、爽快で清涼なメロディに乗せて“夜が更ける前にもっと君の事を知りたいんだ♪”と歌う人類愛を歌ったピースフルな一曲に思わず笑顔。この曲の続編ともいえる「Love」も、音数少ないオルガンチックな温かいピアノ旋律の曲に、Speechが吐息にも似た甘~い歌声で“そしていつまでも恋をしていたい♪”と歌うラヴソング(惚)。EsheとRasa Donを客演に招いた「Super Beetle」も、爪弾くギターに疾走感溢れるSpeechの歌うようなラップが気持ち良い青空の似合う一曲。国内盤にはこれらに加えて、フォーキーな「It's A Challenge For Me」とSpeechの演説が後ろで聴こえる「Brought To You Buy...(Music And Life)」の二曲を収録。

うん、ものすごく聴き易くてキャッチーでノリ易い一枚で、Hip Hop初心者でも安心して楽しめる一枚で御座います。最近のBlack Eyed Peasが好きな方々ならすんなり聴ける一枚だと思います、Speechはラップも出来るし歌もなかなか上手くて、そういう意味でかなりwill.i.amとも似ていると思います、いや全然違うんですがね。この夏のドライブBGMを探している方には打ってつけ、これは良いですよ。

Category: グループR&B  Tags: ---

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3LW「A Girl Can Mack」
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Naturi Naughton、Adrienne Bailon、Kiely Williamsの三人から構成される3LWの通算二作目となる『A Girl Can Mack』を御紹介。とは言いましてもいざこざがあって本作を機にNaturi Naughtonは脱退、つまりこの作品が3LWオリジナルメンバーでの最後なんですよ(悲)。ちなみに3LWというのは、“3 Little Women”の略なのだそうです。
それでは気になる内容の方なんですが……そういった脱退劇の前に製作されたというのもあって内容に不安があったんですが、これがかなり気合の入った内容なんで安心してください。まずはあのMario "Yellow Man" WinansとSean "P.Diddy" Combsが共同で製作したセクシーな歌声に一撃悩殺される「I Do(Wanna Get Close To You)」で幕開け、これがジャキジャキと尖ったビートが相変わらずカッコイイBad Boyサウンドで大満足、そのうえLoonが登場してまろやかで余裕たっぷりなラップが冴えていて素晴らしい。続く「Neva Get Enuf」はAnthony PresidentとBrainaz Dimiloが共同で製作、客演にあの爬虫類声のLil Wayneが参加した豪華曲。キラキラ煌めきながらもスムージーでとろけそうなメロディが甘くてオシャレな夜会系のトラックが素敵(惚)、ここで聴くLil Wayneのラップも今ほどヘロヘロでなくて良い具合に甘口でスマートで実力を感じます(この頃ぐらいのヘロヘロ具合が丁度良いかも)。Full Fource製作の爪弾くギターをデジタライズしたガッチガチの電子曲がタイトでカッコイイ「I Need That(I Want That)」は、Lil' Kimを客演に迎える事でより強力で迫力のある仕上がりになっています、完全にLil' Kimが3LWの三人を喰っています(最強)。「Ain't No Maybe」はLil Steve製作のぽわわんスロー、ゆったりまったりの曲で吐息にも近い三人の歌声に胸がキュンとなります。Steve Estiverne製作の上下するビートに思わず頭が動くゲットー恋物語「Ghetto Love & Heartbreak」、Smash CentralとTravon Potts製作(ソングライティングにMontell Jordan)でどこかゴスペルライクな官能的な美曲「Good Good Girl」はとにかく綺麗で悩ましい(溜息)。John "Jayd" Daniels製作のシンセ光線が交錯して眩しい近未来ダンス曲「Put Em Up」では、Naughty By NatureのTreachがラップで援護射撃。「This Goes Out」はRob Fusari製作の一曲、Rockテイストな音使いとアジアンなメロディ、途中で挟まる口音なんかが癖になるエロっちい「Leave Wit You(I Think I Wanna)」はBeau Dozier製作。同じくBeau Dozier製作とは思えないほど綺麗で繊細なメロディがなんとも深みのある四角関係を歌った「Crazy」、爪弾くギターに時計の針音みたいなチクタク音が聴こえるJon-John Robinson製作の愛の難しさを歌う美曲「Funny」、同じくJon-John Robinson製作でギターの旋律が寂しげでとても切ない気分になる失恋曲「One More Time」と、どれもが3LWのハーモニーの活きたナイスな楽曲ばかりで御座います。あと残るは国内盤のみのボーナス曲、ToneとLGが共同製作の昔ながらのフィーリングでヘイホーする「Be Like That」、Beau DozierとJason Edmondsが共同制作の溜めの効いたフックにどろどろと恋に堕ちてゆく感触を覚える「More Than Friends」、あの88 Keysが製作(ViolinはMiri Ben Ari)の独特のファンク&グルーヴがTLCっぽさを感じる「High Fashion」と、どれもナイスな楽曲ばかり。

いやはや驚きました、かなり秀逸な一枚で満腹で御座います(拍手)。まずは援護射撃を撃ったMCがどなたも僕の好きな方ばかりで、それだけでもう高得点でした(単純)。3LW三人の歌声もすごく綺麗にまとまっていて、それでいて個性的で、この三人が離れ離れになったのは誠に残念です(涙)。とにかくカッコイイ一枚ですのでお薦め、ルックスも良いし本当に惜しい逸材です(太鼓判)。

Category: 日記  Tags: ---

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今日はうちのアルバイトの娘、チャッキョン(18歳)と二人で県と海を跨いで、山口県の水族館に行きました。
前日に僕が“明日はお休みで暇だ”と言ったらチャッキョンも偶然休みで(同じ職場だからシフト見れば分かるんですが)暇だというので、それで二人でドライブにでも行こうとなりまして。
本当はランチして近くの海沿いを軽くドライブして帰るつもりだったんですが、その日は朝から雨、映画を観に行こうと思ったんですが特に観たい作品もなく、そんなこんなで……急遽、水族館に行く事になりました(無計画)。
僕もチャッキョンもかなり久しぶりの水族館で興奮、中には鮫やらイルカやら色んな魚がいたんですが……その中でもかなり多かったのがフグ(笑)、これでもかってぐらいにフグ見ましたよ。その後も平家ガニやら、小さな海老やら、大きなクラゲやマンボウやら見たんですが……一番盛り上がったのはデジタル水族館(勝手に僕が命名)。

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画面で書いた自分だけの魚が、テレビ画面の中の海の中を泳ぎ回るのです、科学の進歩は凄まじいです(愕然)。また絵を描き終わってボタンを押したら画面に出るんですが、その時に“ポチャン”と水音が鳴って画面の上から現れるんで、それがすごく可愛くて二人で興奮していました(笑)。
結局は生のお魚よりも、自分らで書いたお魚に一番喜んでしまいました、それぐらいにコレは凄かった(笑)。その後は皆様もご存知のように、九州地方は大雨洪水警報出ていて、僕らの帰り道は洪水起きそうな大雨の中を命懸けで帰還しました(瀕死)。でも楽しかったです、上司の休日に素直に付き合って(気を遣ってくれた)アルバイトのチャッキョンに感謝です(笑)。

Category: 音楽全般  Tags: ---

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MJの死から、一ヶ月が経ち……
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6月25日にMJがこの世を去ってから、早いものでもう一月が流れました(悲)。
あれから皆様はいかがお過ごしでしょうか、僕はもう毎日Michael Jacksonの歌声を聴きながら、日々を過ごしています。仕事に行くときも帰る時の車中も勿論、仕事の休憩中はiPodで聴いているし、家では洗濯物を畳む時も、食器を洗って片付ける間も、家でボーっとしている時も、ずっと彼の創造した音楽に聴き浸りながら、その類稀なる才能を噛み締めています(悔)。

最初に彼の訃報を聴いた時は“まさか”と半信半疑で、全く信じられなかったけれど、今となってはもう実感が沸いて、本当に早過ぎる死だったなと悔やまれてなりません。Michael Jacksonの死の驚きと悲しみは世界中に衝撃を与え、今また彼の音楽への純粋な評価が成されているから嬉しいですね。最近は僕の友達もMichael Jacksonのアルバムやベストを買ったりして、皆が口々に“Michael Jacksonってカッコ良いんだねぇ……”と溜息を漏らしていました。やっぱりMichael Jacksonの遺した音楽は今聴いても斬新で、繊細で、パワフルで、聴いている者を圧倒し魅了してくれるんですね(感動)。

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Michael Jacksonの訃報を聴いたその日に、僕はこの“RocBox 2”で追悼記事を書き、そこで僕が持っているMichael Jacksonの作品『Off The Wall』、『Thriller[25th Anniversary Edition]』、『Bad』、『Dangerous』、『Blood On The Dance Floor[History In The Mix]』、『Invincible』、それからベスト盤である『History』、『The Essential Michael Jackson』の計八枚からBest 10を選出し、発表していました。あれから一ヶ月間ずっとMichael Jacksonの曲を聴いていて、“嗚呼、あの曲も入れるべきだった、この曲も捨て難い”みたいな事がかなり多くて困っています。あの時は本当に驚きで放心状態で、あのランキング自体には不満も嘘もないんですが、やはり有名曲がかなりズラリと並ぶ結果となりました。しかしMichael Jacksonの素晴らしい楽曲はあれだけではなくて、本当に勿体無いのです。
そこで今回は僕の好きな他曲(コアな曲?)を、裏BEST 10形式でここに発表します。

Michael Jackson's Songs 裏BEST 10
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第十位 「Scream」
アルバム『HIStory』収録。MJの怒りで爆発したこの曲のパワーが凄まじい、あと後ろで時折聴こえるMJの雄叫びも激しいです。この曲では妹のJanet Jackson、それからあのJimmy Jam & Terry Lewisと共演という事で、それも大きなトピックで御座います。“プレッシャーをかけないでくれ♪”と歌う幾重コーラスフックもエッヂが効いていて、聴いているだけで力が漲る、途中で挟まるJanet Jacksonの囁くような歌声も抜群のスパイス。

第九位 「You Are Not Alone」
アルバム『HIStory』収録。MJがあのR.Kellyと手を組んだ事でも話題になった一曲で、いかにもR.Kellyらしい(でもエロさは捨てた)しっとりと聴かせるバラードが素晴らしい。MJの優しい歌声のみで聴かせるこの曲は、MJのシンガーとしての才能をじっくりと痛感できる一曲ではないでしょうか。これが一番好きだという方もきっと多い事と思います、ただ僕は天邪鬼なのでこの順位にランクイン(笑)。

第八位 「Blood On The Dance Floor」
アルバム『Blood On The Dance Floor』収録。Teddy Riley製作の静かに迫り来るシリアスなNJS風トラックも素晴らしいし、MJのあのフックでのファルセット混じりのボーカルも物凄くカッコイイ。MJのダンストラックとしてはかなり秀逸な仕上がりではないでしょうか。あの囁くような歌声もヒリヒリする緊張感が走っていて素敵、好きな方は好きであろう一曲。

第七位 「Heaven Can Wait」
アルバム『Invincible』収録。この曲もTeddy Rileyが製作を担当、やはりこうやって考えるとTeddy RileyはMJ作品に多く貢献している事が分かりますねぇ(感心)。この曲は全盛期のTeddy Rileyとは違った作風(つまりNJS調ではない)なのが魅力で、煌めく電子音と水滴音のように響き渡る音、どれをとっても美しく儚い。MJの吐息混じりの歌声もしっとりと美しくて聴いていて惚れ惚れしてしまいます。“お迎えの天使達に“まだダメだよ”と言うのさ、愛する人を置き去りには出来ないんだ♪”と歌うこの曲、本当に僕らを置き去りにせず、天国には行かないで欲しかったです(涙)。

第六位 「Jam」
アルバム『Dangerous』収録。バキバキと衝突し全速力で駆け抜ける激しいトラックは、MJの荒く尖った歌声に後押しされてより強力な一曲に仕上がっています。Teddy Riley製作という事でNJSな味わいを残しながらも、ホーンやスクラッチを多用したジャングルチックなHip Hopトラックに仕上がっています。アルバムの幕開け曲としては最適、一気に疾走できるので。

第五位 「You Are My Life」
アルバム『Invincible』収録。MJがあのBabyfaceと共同で製作した純潔の優しい温もりに包まれたラブバラード。Babyfaceが楽器演奏もすべてこなしたこの曲は、もはやBabyfaceにしか書けない不器用なほどに真っ直ぐなスローで素敵過ぎる。“君と巡り会ってからは、毎朝、目覚める時に自然に笑顔になるんだ♪”と歌う詩もクサイけれどやはり愛情に満ち溢れていて、やっぱり僕の心の琴線にめっちゃ触れます(感動)。

第四位 「I Can't Help It」
アルバム『Off The Wall』収録。Quincy Jones製作のあのフワフワと電子音がキュートに漂うトラックが、なんとも夢見心地で聴いているうちにどこか心地の良い奥深くへと沈んでゆきます(幻想的)。愛する女性を見つけた時の気持ちを素直に“止めようにも止まらないんだ、そうさ、止めようとは思わない♪”と歌う詩も素敵だし、やはりこの曲を書いたStevie Wonderは素敵なソングライターです(感謝)。この曲でのMJの撫でるような、囁きかけるような、そんな切なくキュートな高音ボイスがすごくたまらない(胸打)。

第三位 「Human Nature」
アルバム『Thriller』収録。ふわふわと漂うようなトラックに“人間ってそんなものじゃないかな♪”と人間の素直で純粋な愛情表現を優しく諭すMJが素敵。とにかくここではMJの柔らかくてシルキーな歌声に耳を傾けて、じっくりと癒されるのを感じるのみ、本当にMJの歌声がどこまでも澄んでいてスーッと心の中に浸透してゆきます。僕はフックでの“ほわい♪ほわい♪”を必ず一緒に口ずさんでしまいます(笑)、そこが一番好きです。

第二位 「Man In The Mirror」
アルバム『Bad』収録。Quincy Jones製作の最初のあの繊細でキラキラと輝く音色からして、すぐに心をギュッと掴まれる純潔で希望に満ちた美曲。“世界をより善くしたいなら、まず鏡の中の男から変えてゆこう♪”と歌う、とてもポジティブでパワーに満ち溢れた一曲で、聴いているうちに体中に力が沸々と沸いてくるのを感じるから好き。こういうメッセージ曲を歌うのがMJはとても上手い、ちょっぴりゴスペルライクな曲調も荘厳でいて神々しく眩しくて素敵です。これもMJの隠れた名曲(隠れてはいないか)ではないでしょうか、今日からなにか新しく自分を変えたくなる、そんな勇気を与えてくれる一曲。

第一位 「Smooth Criminal」
アルバム『Bad』収録。とにかくあの時になぜこの曲を入れていなかったのかが分からない、よほど僕はMJの死に動揺していたんだと思います(衝撃)。そのぐらいこの曲はMJのアッパー曲の中でも大好きな一曲で、近頃は「Billie Jean」に次いで特に好んでプレイされている一曲。MJ発案のダンス“ゼログラヴィティ(Anti-Gravity Lean)”が炸裂する一曲として有名ですが、僕はそんな視覚的なものよりも、この曲の持つ感触がまず好き。Quincy Jones製作のあの激しく打ち突ける心臓の鼓動にも似たビート、MJの低く唸る歌声とファルセットのみで突き進み舞うフックの対比がなんとも素晴らしい(鳥肌)。特にあのファルセットのみで構成されたフックはクール過ぎる(痺)、MJの歌声の真骨頂を痛感する先鋭さです(脱帽)。あとはMJが書き下ろした詞がまた抜群に奇怪な世界観を呈していて好き、“彼女のアパートにこっそり忍び込んで”“カーペットには血の跡がくっきり”“彼女はテーブルの下に潜り込み”“君は押し倒されて”“”窓のところで物音がして、少しずつ物音は大きくなって”といった、ちょっと陰惨な場面を思い浮かべる表現に、最後には“君はやられたんだ、敏腕な犯罪者にね”と、実はこの曲はある男に心を奪われた女性を歌った曲なのです。こういう物語チックな(一捻り効いた)恋に堕ちる様を描いた曲に僕は衝撃を感じたのです、こういう詞を書けるのはMJにソングライトの類稀なる才能があったからだと思います。詞の斬新さで言ったら「Thriller」にも匹敵する面白さを誇る一曲(「Thriller」はRod Tempertonの書き下ろしですが)、文句無しの第一位です(栄冠)。


まぁ結局は普通のベストみたくなってしまいましたね、やっぱり(笑)。でも前回の“Michael Jackson's Songs BEST 10”とあわせて、一緒に二枚組のベスト盤として製作して、誰かに聴かせたいです(笑)。やっぱりどの曲もMichael Jacksonにしか創り得ない楽曲ばかりで、本当に唯一無二の存在だったんだなぁと思います(畏敬)。特に最近は「Billie Jean」がずっと繰り返し流れています、やはりこの曲は抜きん出ていますよね(歴史的最高傑作)。ちなみにあの名曲「Bad」が入っていないのはわざとです、あえて外してみました、皆が大好きな曲だしあれはポップ曲で皆が聴き易い曲だろうから。でも大好きなんですよ、そこは誤解のないように書いておきます(笑)。これからもずっと聴き続けます、Michael Jackson、あなたは偉大なシンガーです。

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Truth Hurts「Ready Now」
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知る人ぞ知る実力派シンガーTruth Hurtsの通算二作目『Ready Now』を御紹介。前作『Truthfully Speaking』はあのDr.Dre率いるAftermath Entertainmentからリリースされ、続く本作はなんとあのRaphael Saadiq率いるPookie Entertainmentからのリリース、この経歴から見てもどれだけの実力を持っているかが分かります。前作のジャケットはちょっと頂けなかったけれど、本作のジャケットは綺麗で素敵です。
それでは気になる内容を御紹介しましょう……まずは僕の大好きなProducer(でありシンガー)のRaphael Saadiqが製作(Co製作をKelvin Wooten)を担当した「Knock Knock」で幕開け、アコースティックギターの旋律にドカドカと鳴るビートが、どろっとした感触でTruth Hurtsの深みのある歌声を魅力的に響かせている一曲。こういう近代的ながらもどこか泥臭くもディープなソウル曲を作れるのはRaphael Saadiqならではの醍醐味、途中で挟まる弦楽器音の旋律も素敵です。続く「Ready Now」はKelvin Wooten製作(Co製作をRaphael Saadiq)で、アンドロイド声がちょっと響きそこに振動する電子音がビーンと響くクールなコスモチック曲。この曲はそういう電子音のヒンヤリ感だけでなく、そこにピアノ旋律なんかも乗せていてそれが美しい、Truth Hurtsの歌声も煌びやかで美しく清廉としていて素晴らしい(惚)。Alonzo Jackson製作(Co製作をJoseph Herns)の「Ride」は、インドっぽい音楽に低く鳴る象の足音みたいなホーンが絶妙に効いたHip Hop趣向の一曲で面白い。「Love U Better」は西海岸の大御所Battlecatが製作を担当、ゆったりとまどろむ艶やかなトラックに、次第に気持ちが酔い沈んでゆく不思議な魅力が漂う色香曲で美しい(溜息)。この曲はとにかく吐息混じりの美しさで、Truth Hurtsの綺麗に揺らめく歌声がなんとも幻想的。再びAlonzo Jackson製作の「Catch 22」は、昔ながらのソウルマナーを踏襲した深みと渋みのあるスロー曲で燻し銀、Truth Hurtsの溜めの効いた歌声が深々と心に沁みる良い曲。Alonzo Jacksonは続く「Phone Sex」も製作、ここでもアラビアンテイスト満開のユラユラ曲を提供していて、これは完璧にTimbalandが好んで作りそうな一曲。「Whatchu Sayin'」は僕個人としてはかなり注目の一曲、あのLoonを客演に招いた一曲で、製作はBrian "B Dub" Wilsonが担当。これも完璧にインド民謡のような舞踊トラックで二番煎じみたいな気もするんですが、そこはLoonのあのまったりとして撫でるようなラップがガツガツと攻めていて凄く格好良くなっています(絶妙)。「Lifetime」は再びRaphael Saadiqが製作を担当、指スナップに流麗で穏やかな温もり感じるメロディはやはりSaadiq節、Truth Hurtsの歌声も優美で気持ち良さそうですごく爽やかなんです(心地良)。極上のソウル曲にとにかく気持ち良くなります、晴れた日の朝に流れる雲を見ながら聴きたい一曲(この曲ではRaphael Saadiqの歌声もかなり聴けて、そこも嬉しい魅力のひとつ)。「Can't Be Mad」はAlonzo Jackson製作、幾重に重ねられたTruth Hurtsの歌声がとても綺麗で耳に残る一曲。最後を飾る「U」は再びBrian "B Dub" Wilsonが製作を担当、7分にも及ぶこの曲はとにかくエモーショナルで煌びやかで心地が良い、Truth Hurtsの愛情に満ち溢れた慈しみ深い歌声がすごく綺麗で、聴いていてとにかく心が躍るし磨かれてゆく気持ちがします(溺愛)。

とにかく素晴らしい一枚です、皆様には絶対に聴いて頂きたい一枚で御座います(激薦)。Raphael Saadiqが関与しただけあって、懐かしい感触もありながら煌びやかで流麗なメロディが温かい、極上のソウルアルバムに仕上がっています(素敵)。途中のアジアンテイスト曲の流れはちょっと多過ぎる気もしますが、それもTruth Hurtsの魅力ではあると思いますし、兎に角良~い一枚に仕上がっていますよ(太鼓判)。

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Divine「Fairy Tales」
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Tonia、Nikki、Kiaの三人から構成される女性R&BグループDivineのデビューアルバム『Fairy Tales』を御紹介。僕もよくは知らないまま、ただただUSのR&B作品という事で購入を決めた本作、しかし本作収録の「Lately」はBillboard Hot 100で堂々の第一位を獲得しているらしいです(驚)。上のジャケットは輸入盤のもので、国内盤のジャケットはもうちょっとセンスが良くてそちらがオススメです。
それでは肝心の中身がどうなっているかを御紹介……まずは掻き鳴らす弦音にDivineのクールな歌声が力無く斜に構えた「I Never Thought」、製作はMark SouthとTrauma Unitが製作。Robert Palmer製作の「Good 'N Plenty」はどことなくTLCみたいな感触のクールハーモニーが魅力的、誰がどの声かが分からないのが残念だけど(知識不足)、T-Bozっぽい低音とChiliっぽい高音が絡んでいて素敵。そんな流れを(良い意味で)一気に断ち切るのが、あのThomas McElroyとDanzil Fosterが共同で製作した涙のブルース曲「One More Try」はGeorge Michaelのカバー。人生を思わせるゆったりとした足取りにも似たピアノ伴奏曲がとても美しく、Divineの綺麗なハーモニーが響き渡ります。そのままの流れで遂に登場するのが大ヒット曲「Lately」、製作はJohn HowcottとDonald Parksが共同で製作。悲しみと儚さが入り混じる静寂系のドラマチックなスローで、Divineの透き通る様なハーモニーに心が徐々に浄化されてゆく、思わず涙が溢れてくる優しい失恋曲。Carlos "Los" McKinneyとShawn "Sir Scratch" McKenzieが共同制作の「It's About Time」はギター弦の音を配しながらもどこか現代的な電子R&Bで、ここでもDivineのクールで吐息のように微細い歌声が心地良く響きます。「All You Need」は再びThomas McElroyとDanzil Fosterが共同で製作、これなんかもTLCに似たエッヂの効いたクールなバウンスがなんともカッコイイ一曲で、聴いていてスッキリします。トークボックスをちょっぴり使って可愛くちょっぴりファンキーな「Fairy Tales」と、どこか泥臭いブルージーな鍵盤使いにDivineの清々しい歌声が流れる「Missing U」はMark SouthとTrauma Unitが製作。“彼女はあなたにふさわしくないわ、私ならあなたの支えになれるのに…♪”となんともいじらしく歌う片想い曲「My Love」、製作はKing Richardが担当。どこまでも澄んでいて純粋なメロディにDivineの綺麗な歌声が溜息モノの「I Wish」は素晴らしい、Randy RyanとMark South製作の聴かせる失恋曲で、詞もとっても美しくて切なくて素敵です(涙)。「Sweet Essence(Your Love Is Something)」はRuben Rodriguez、Trauma Unit、それからあのIndia Arie(!?)が製作を担当。爪弾くアコギが繊細かつ儚くて、神々しく輝いているバックコーラス(ここにもIndia Arieの名前がクレジットされています)がまた美しさを助長するゴスペル風味の一曲。とここまでが本作、国内盤にはこれらに加えてRemixっぽい楽曲が四曲ボーナストラックとして収録されていまして、これが絶対に聴き逃せないですよ(注意)。まずはあのStarGateがRemixした「Lately(StarGate Edit)」、まぁStarGateらしい爽やかさが増量されたRemix。続いてはなんとあのRaphael SaadiqがRemixした「Lately(Raphael Saadiq Mix W/Rap)」、ちょっぴりドロっと濃厚になったトラックにRaphael Saadiqの“Lately~♪”の歌声が後ろで響くナイスな一曲。最後を締め括る「Good 'N Plenty(w/o Rap Remix)」はなんとOrganized NoizeがRemixを担当、しかもラップでGoodie MobのKhujoが援護射撃しているんだから豪華。

聴いていてとてもTLCに似ているなぁとも思いましたが、それでも歌声(ハーモニー)はとても綺麗だし提供されている楽曲もどれも水準キープしてて、すごく聴き易い一枚になっていたと思います。僕はボーナス曲狙いで購入した感があるので、そういう意味でもなかなか期待以上の一枚になっていたと思います。

Category: 日記  Tags: ---

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昨日は僕の大親友、イカちゃんの入籍祝いパーティーを開催。
二人は七夕にめでたく入籍しまして、それを聞いてから僕はバタバタと皆に連絡してパーティーをセッティング、皆で用意したプレゼントを渡して皆で大盛り上がりしました。皆でイカルガ夫妻にあげたのはデジタルフォトフレーム、僕の部屋にあったのを見て、以前イカちゃんが欲しいといっていたのを覚えていて、僕の提案でそうなりました。二人ともとても喜んでくれて、本当に良かったです。

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その後はイカちゃんの奥様のヒトミちゃんだけ送って、その他のメンバーは全員僕の部屋へ(狭)。皆で昔話やら恋話やらしながらダラダラと時間は過ぎていき、それでもやっぱり皆で話すのは高校時代を思い出して、すごく楽しかったです。
とにかく九年間付き合ってようやくゴールインした二人、ものすごく嬉しそうで、見ているコッチまで嬉しくなりました。高校時代からずっと一途に付き合い続けた二人、こういうカップルもそうはいないですよね(貴重)。皆で祝福できて良かった、次は結婚式です、おめでとうイカちゃん。

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「Romeo Must Die」
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Jet LiとAaliyahが主演を務めたアクション映画『Romeo Must Die』のサントラ盤『Romeo Must Die』を御紹介。僕はどうもJet Liにそんな魅力を感じてないので、この映画は観たけれどかなりうろ覚えで、印象には残っていません(辛口)。この映画を観た理由も綺麗な歌姫Aaliyahが出演していたからで、殆ど彼女を観ていた感じです。
そんなAaliyahの楽曲も収録されているという事で購入した本作……まずはそのAaliyahのヒット曲「Try Again」で幕開け、製作は御存知Timbalandが担当。Timbaland得意の口音を無尽に繋げたダークで耳にこびり付くビートがかなり病みつき。そこにAaliyahの透き通るように可憐で美しい歌声が鮮やかに融合する感じがたまらなく魅力的、Aaliyahの歌声はその顔立ちに似てとても端麗で凛々しいから好き。続く「Come Back In One Piece」ではAaliyahとDMXが共演、製作はLittle RobとIrv Gottiが共同で製作(ソングライトにはSean GarrettとStatic Majorが関与)。ぐにゃぐにゃした電子ビートはちょっと砕けた感じですが、そこにDMXの咆哮ラップが噛み付き回すので迫力は抜群、Aaliyahのスーッと伸びる鮮やかな歌声がそこに涼しさを絡ませてて良い。「Rose In A Concrete World(J Dub Remix)」はJoe曲のRemix、製作はつまりJ Dubです。Joeの紳士的で優美な歌声にちょっぴり暗黒チックなトラックを配した一曲。「Rollin' Raw」はBGが参戦、製作は勿論Mannie Freshが担当。顔があんなに厳つい割にヘロヘロっぽいフロウをかますBG、Lil WayneといいBirdmanといい皆スタイルが少し似ています。僕個人としてはかなりお気に入りなのがTimbaland & Magooが登場する「We At Again」、製作は勿論Timbalandで御座います(ソングライトにはSean GarrettとStatic Major)。ビートを小刻みに奮い立たせながら行進する、どこか泥臭さも感じる打楽器トラックは流石はTimbaland趣味、TimbalandのTwistaばりの早口ラップもカッコイイし、Magooのあの相変わらずの鼻声粘着質なラップも耳にこびり付きます。「Are You Feelin' Me?」は再びAaliyahの楽曲で、製作はTimbalandが担当。人の声で“んーんーんーんー♪”と喉を鳴らして取るリズムがやはり中毒性高くて(途中で入るTimbalandの口音もかなり中毒性高し)、感情を水のように薄めたようなAaliyahの無機質な歌声がこういう奇天烈トラックにはバッチリ合うんです(似合)。「Perfect Man」はDestiny's Childで既出曲、製作はRaptureとEric Seatsが共同で製作、これもどこかヒンヤリと冷たい浮遊感抜群の一曲で、Destiny's Childのハーモニーも堪能できる一曲。「Simply Irresistible」はTimbalandお抱えのシンガーだったGinuwineが登場、Timbaland製作(Co製作をBryan Kidd)のどこかネジを外したオーケストラの様な不思議なトラックで、Ginuwineの高音ボイスが響きます。「I Don't Wanna」はまたAaliyahで、製作はDonnie Scantz(Jazze Phaも関与)が担当。爪弾くギター旋律に、Aaliyahの吐息交じりの優しく指先で触れるような歌声がなんともゾクゾクと感じる官能的な美曲。「Somebody Gonna Die Tonight」はDave BingなるMCとLil' Moが共演、Lil' Moの青臭い歌声が聴けるのがお薦め。「Woozy」はSmoke E. DiggleraとDigital Black、それから先日亡くなったStatic Majorの三人で構成されるPlayaが登場、プイ~~ンと鳴る電子音に彼らの多重コーラスが濃厚に響く麻薬曲。元BlackstreetのDave Holisterが骨太な声で渋く響かせる電子曲「Pump The Brakes」はRaptureとEric Seatsが共同制作、こういう電子曲もDave Holisterが歌うと重量感があってどっしりしています。「This Is A Test」は美女Chante Mooreが登場、RaptureとEric Seats製作のベース弦弾くトラックがベヨンベヨンと波打つトラックに、Chante Mooreの色香漂うボーカルが揺れるナイスな一曲になっています。

様々な楽曲が集結というよりは、結構似たり寄ったりな楽曲が多いのでそこは途中でちょっと飽きるかもです(辛口)。でも普通にゲスト陣は豪華ですし、なによりもAaliyahの歌声が聴けるんですから、聴いてけして損はありませんよ。

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Monifah「Moods...Moments」
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かく言う僕もよくは知らないMonifahのデビューアルバム『Moods...Moments』を御紹介。何も知らないのに何故購入に至ったかと言いますと、まず僕は黒人シンガーなら大抵興味を持ちます(Raggae以外であれば)。しかもこのアルバム、裏面見るとExective ProducerとしてあのHeavy Dの名前がクレジットされているではありませんか、それはすぐに購入しますよねぇ(単純)。
それでは気になる内容を御紹介致しましょう……まずはそのHeavy Dが製作を担当した「You」で渋くソウルフルに幕開け、サンプリングにはBiz Markie「Make The Music With You Mouth Biz」を使用。これがもう完璧に真っ黒なドロっとしたHip Hopビートで、そこに絡むMonfahのコクのある落ち着いた歌声がねっとりと絡む一曲で、かなりアダルトでカッコイイです(惚)。続く「It's Alright」もHeavy Dが製作を担当、ここでは爪弾くギターに爽やかなメロディと透き通る様なMonifahの歌声がさらさらと流れる美曲を提供、流石にHeavy Dはツボを押さえていますよね(感心)。Heavy D製作(Co製作にKip Collins)の「You Don't Have To Love Me」は吐息混じりのMonifahの歌声に綺麗なトラックが心地良い一曲、この懐かしくもセンチメンタルな曲調が安心して溺れる事ができる一曲。「Nobody's Body」はHeavy Dと、Trackmastersの片割れであるPoke(ここではJean-Claude "Poke" Oliverと表記)が共同で製作を担当。Hip Hop Soulな仕上がり、どことなくRaggaeな空気も感じる一曲。これまたHip Hop Soulなドロリとしたトラックが黒くてギラギラとソウルフルな「Don't Waste My Time」、製作はHeavy DとまたまたTrackmastersの片割れでTone(ここではRed Hot Lover Toneと表記)が共同で製作、Johnnie "Guiter" Watson「Superman Lover」を下敷きにしたトラックは、Monifahの艶やかな色っぽい歌声がしっとりと撫でてくる大人の色香漂う一曲でグッド。情感たっぷりのしっとりと濡れたメロディながらも、どこかヒンヤリとクールな感触を覚えるスペーシーな一曲。最初のホーンの鳴りとポワワンな電子音の鳴りで一気に夢うつつとなる「Lay With You」はHeavy D製作(Co製作をWilliam "Spaceman"Petterson)。囁くようなMonfahの擦れた歌声がスーッと広がってゆく感じがたまらなく心地良くて、所々青臭い歌声を聴かせるMonifahもまた可愛くて素敵です。「I Miss You(Come Back Home)」はHeavy D製作(Co製作をKid Collins)、ラップにMcGruffとHeavy Dが参加した完璧Hip Hop曲で、ぶっといドカドカビートにMonifahの凛とした歌声が涼しげでカッコイイ一曲。「All I Want」はAlfred AntonineとAndre Evansが共同で製作、これもまたデジタルボイスがちょっこと入るダークなビートが少し重たく(またそれが良い)乗っかる渋い一曲。「You've Got My Heart」はVincent "V.H." HerbertとRheji Burrellが共同で製作を担当、爽快で光の降り注ぐ昇天曲を提供していてとにかく聴いていて気持ちが良い(最高)。「Everything You Do」はTrackmastersのPokeが単独で製作を担当、ここではIsaac Hayes「Someone Who Will Take The Place Of You」を下敷きにしたちょっぴりダークなビートがいかにもらしい。「Jesus Is Love」はHeavy D製作(Co製作をDave CintronとBill Esses)の、Lionel Richieが所属していたCommodoresの同名曲のカバー。少年合唱団を客演に招いたなんとも美しく清らかで神々しい一曲で、もう聴いているだけでキラキラと心が輝き洗われる一曲で、Monifahの気持ち良さそうな伸びやかな歌声も素敵です。最後に収録されている「I Miss Yoy(Come Back Home) Remix」ではN.Y.出身のベテランMCのAZが客演で参加、Heavy D製作(ソングライトではFaith Evansが関与)のこのRemixではWar「Slippin' Into Darkness」を下敷きに使用、殺伐としたトラックに絡むAZのラップが燻し銀でカッコイイ。

そんなに知らずに購入したので、結構満足しました。Heavy Dがその手腕を存分に揮っていてそれが吉と出ていました、こういう空気感はHip Hop畑にいるHeavy Dでないと出せなかったと思います。あと若かりし頃のTrackmastersの二人も頑張っているのも聴き所、どこかしらで見つけたら購入してみて下さい。

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Babyface「For The Cool In You」
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曲を書いても良し、歌っても良しのシンガーソングライターBabyfaceの通算四作目となる『For The Cool In You』を御紹介。世間様ではBabyfaceというとちょっと軟弱なイメージがあるような気がするのですが(個人的見解)、僕はBabyfaceのソフトな歌声は結構好きなんですよね。分かり易い程のバラードも単純な僕には本当に耳触りが良くて、絶対にしんみり聴いてしまいます。
それでは本作の内容を簡単に御紹介……当然ですがBabyfaceが全曲の製作を担当していますので、それはもうBabyface節が炸裂の一枚となっております。まずはホーンの鳴りにちょっぴり跳ねたキーボードが軽やかな表題曲「For The Cool In You」ではDaryl Simonsも製作に関与、最近では聴かない90年代なグルーヴが懐かしいです。何回も重ねて繰り返すフックが清涼で気持ちの良い「Lady, Lady」、L.A. ReidにDaryl Simmonsが製作に関与した「Rock Bottom」は低く鳴るビートが効いたHip Hop風味のR&Bでこれも懐かしい感触、同じくL.A. ReidにDaryl Simmonsが製作に関与した「Saturday」も軽く跳ねるビートに時折裏返るBabyfaceの歌声が心地良くて夜の風を浴びたくなる、浮気を疑われる男の心情を歌った悲しく沈んだ曲がしっとり泣いている「Illutions」、Babyfaceが歌声でビートを取るちょっぴりアッパーなL.A. ReidとDaryl Simmons関与の「I'll Always Love You」、ここら辺は良い意味で90年代R&Bを思い出すちょっぴりアップなナンバーで聴いていて懐かしい気持ちになります。そしてBabyfaceの真骨頂はやはりスローバラード、ここからはそんなバラード群を御紹介。“もう君には嘘をついたりしないよ♪”と歌う「Never Keeping Secrets」からしてもう素晴らしい(鳥肌)、BabyfaceがBoyz II Menなんかに提供しそうなメロディで、優しいメロディからフックでのあの感情が昂ぶる歌声&メロディが素敵過ぎます。Babyfaceってずっと優しく柔らかく歌い上げる印象があるかもしれませんが、時々と声を荒げて張り上げて叫ぶように歌声を出す時があって、これがもうたまらなく胸を打たれるんです。世間の壁に破れた恋を歌う「And Our Feelings」、爪弾くアコースティックギターの音色に寂しさが募る失恋曲「When Can I See You」、レディの扱い方を熟知しているBabyfaceならではの紳士曲「A Bit Old-Fashioned」なんかも綺麗でロマンチックでかなり素敵(惚)、“君は限りなく美しい♪”の歌い出しで始まる純粋な女性賛歌「You Are So Beautiful」なんかはそのままBoyz II Menにアカペラで歌って欲しい、最後を飾る「Well Alright」は恋に落ちる瞬間を歌ったハピネスなメロディに心が躍る一曲でキュート。

良い意味でBabyfaceらしさが滲んでいて素敵な一枚、ちょっとくさいかなと思われるような台詞も、このメロディとこの声で言われたら溶けちゃいますよね(惚)。こういう事をさらりと言える気障な男になってみたいものです(笑)、彼女とのデート中に流れていたら最適なのがBabyfaceの曲、ちょっとアッパー気味なのも多いですが、その時は「Never Keeping Secrets」を繰り返しかけておけばまず間違いないですよね。

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RL「RL:.ements」
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実力派ボーカルグループNextに所属していたRLのソロデビューアルバム『RL:.ements』を御紹介。Next良いんですよねぇ、今でも時々聴くんですけどかなり良い曲ばかりで、また復活してくれないかなと切望している次第です。RLはそんなNextから刺客なんですから、それはもうかなりの強者であるに決まっています、作品のクオリティの高さも自ずと高い事が伝わってきます。
それでは気になる内容を御紹介しましょう……まずは鴎の鳴き声と波や風の音で一気に感情を揺さぶられる「Elements」、製作はWalter "Little Walt" Millsap IIIが担当。RLの渋い声が曲の終盤では、もう今にも泣き出しそうでそれだけで聴いてて切なくなります(涙)。「Got Me A Model」はJermaine Dupri製作(Co製作をBryan-Michael Cox)で、Erick Sermonが客演で参加、Erick Sermonが製作せずにラップだけというのも意外だけど、きちんと味が出ていて(いつも思うけどRedmanと声がちょっと似ている)良いです。ギター弦の音とそのメロディが少しスパイシーなトラックも素晴らしいし、セクシーな歌声を貸すLaTocha Scottも素晴らしいです。「Whatcha Wanna Do」はWalter "Little Walt" Millsap III製作、跳ねながらも流麗なメロディと“しぇいき♪しぇいき♪”のフックが耳に残る一曲。「Ghetto」はHip Hop畑では御馴染みのRick Rockが製作を担当、客演にはShaheed "The Poster Boy"なる人物が参加。ハンドクラップに宇宙船みたいな電子音とキーボード鍵盤を叩く音がぶっ飛んでいる一曲で、これでBusta Rhymesが援護射撃なら最強でした。ピアノの旋律に爪弾くアコースティックギターの音色がなんとも可憐で美しい「Good Man」はThe Underdogs製作、聴いているうちに心が洗われて綺麗に透き通るあまりに美しい美曲で、RLの幾重にも重ねられたボーカルが気持ち良過ぎて溜息が漏れるばかり(最高)。「I'll Give You Anything」はTim & Bobが製作を担当、ぽわわんとした音色にこれまた溶ける様なRLの甘い歌声がスーッと伸びる甘美曲にジ~ンと来ます(溜息)。「Tempted/Temtation Island」はWalter "Little Walt" Millsap III製作、「Tempted」はRLの震えるファルセットが深々と体中を響き渡る静寂バラードで、そのまま流れ込む「Temtation Island」も哀愁たっぷりで胸に響きます。爪弾くギター弦の音とRLの語りでもう切なくなる「K.N.O.W.」もWalter "Little Walt" Millsap III製作、RLの深く渋みのある歌声にただただ聴き惚れるばかりの美曲。「Damn!」はSoulshock & Karlinのコンビが製作を担当、ギター弦の音を使いながらもここでは2ステップ調のアッパーチューンで、こういう疾走系でもRLは上手く対処出来ています(当然)。「Luv Led Me 2 U」はTim & Bobが製作、RLの透明感のあるファルセットを重ねた優しいフックにとにかく癒される美曲です。Walter "Little Walt" Millsap III製作の「As Long As U Know」はピアノ伴奏のみのトラックにRLの情熱的で熱い歌声がほとばしるバラードで、これもソウルフルで感情に満ち溢れたある意味男っぽさを感じる一曲で、RLの歌唱力の程を魅せつけた一曲。エレキギターの音で始まる青空系の爽快曲「What I'm Lookin' 4」は、なんとあのChucky Tompsonが製作を担当。最後を締め括る「Do U Wanna Roll」はBattlecat製作でSnoop DoggとLil' Kimが客演参加、トークボックス使いとちょっととぼけたフワフワトラックがなんとも西海岸のノリ、Snoop DoggとLil' Kimという有りそうで無い組み合わせも面白いです。最後にはWalter "Little Walt" Millsap III製作のピアノ伴奏曲「Thank You」が隠しトラックとして収録、語り混じりの一曲でナイスです。

RLが歌上手いので安心して聴けます、最多を手掛けたWalter "Little Walt" Millsap IIIがきちんと良い仕事しているので、アルバムもきちんと芯が通っていてしっかりしています。とにかく美曲でのRLの歌声は格別良いので、そういう美曲を得意とするProducer陣を多めに配置したのが吉と出ています。Next関連作品と合わせて、こちらのRL作品もお薦めで御座います。

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Electrik Red「How To Be A Lady : Volume 1」
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Binkie、Sarah、Naomi、Lesleyから構成される女性グループ、Electrik Redのデビューアルバム『How To Be A Lady : Volume 1』を御紹介。彼女達はあのThe-Dream主宰のレーベルRadio Killaから誕生したグループという事で、業界が要注目の期待の新人グループで御座います。R&B界としても最近は女性グループ少ないので貴重な存在となり得ます、全員がなかなかの容姿を持っていますしね(大事)。
それでは気になる内容を御紹介しますと……まず大きく書くべきは製作陣についてで、ここは予想通り全曲をTerius "The-Dream" Nash×C. "Tricky" Stewartの鉄腕タッグが製作しております、この気合の入れ様が凄いですね。まずはThe-Dreamらしい途中でひっくり返る裏声が印象的な「Muah」、ここではキスする時の“んん~あぁ♪”をリフレインさせるというかなり面白い着想に完敗(笑)、これが女性四人でとなると威力増大で結構ツボに嵌りました。ゆったりと上品なメロディ運びにブァァ~と電子音が飛ぶ「So Good」(Sean K.も製作に参加)、ここでもThe-Dreamらしい“そぉぐ~~ぅっ♪そぉぐ~~ぅっ♪”のリフレインが優しく脳内に響き渡るドリーミーな一曲。べコンボコンとしたビートに乗っかってどろ~りと底に堕ちてゆく「Devotion」、吐息混じりのセクシーな歌声が優しく肌を指でなぞるトロトロ曲。ピュイーンと鳴るシンセ音に民族打楽器っぽいボコボコビートが心にすんなり響いてくる不思議な感覚の「Bed Rest」も彼らでないと出せない電子味で凄く良い、途中からどんどん前に出てくるハンドクラップ音も聴き手の感覚を確実に麻痺させてゆく恍惚ドラッグ曲。Electrik Redの歌声を思いきりデジタル加工して遊んだ疾走感抜群のスピード曲「Friend Lover」は製作がL.O.S. Da MystroとThe-Dreamによる共同制作、最近流行りのRemixみたいな流麗クラブエレクトロなんですが、あのぺコンポコンな金属っぽい打楽器音がL.O.S. Mystroらしい仕上がりでグッド。これもまた民族っぽいドカドカビートを背景に妖しく舞う「P Is For Power」もぶっ飛んでます、でもこういうトラックはやはりTimbalandの方が一枚上手かなという気がしました(本家)。底辺を這うようなグドグドなビートに歪んだ電子音が並行走行する「W.F.Y.」、タイトルは“We Fuck You"の略で聴き手を舐めたようなトラックが毒々しくてクールな味わい。「9 To 5」は再びL.O.S. Da MystroとThe-Dreamによる共同制作、これもやはりフワフワと浮かぶような電子ピアノの旋律に、夢の中で遠くから響いて聴こえてくるようなElectrik Redの歌声が心地良いスロー曲。「On Point」はどこかThe Neptunesっぽい電子遊び曲で、そこにThe-Dream直伝のリフレイン歌唱が加わるのでまた違った中毒性が生まれている、平坦なメロディ運びに頭がおかしくなりそうなドラッグ曲。ドロドロなダークビートが完全にサウスマナーな「Drink In My Cup」は、Young Jeezyなんかが援護射撃してたら最強であったろう一曲(惜)。洞窟の中にいるようなエコー感がなんとも悩ましさを増幅させている「Go Shawty」、エレクトロ爆発させながらもどこか泥臭いブルースの匂いがするなんとも面白い「Kill Bill」と、どれもがTerius "The-Dream" Nash×C. "Tricky" Stewartらしい眩暈を起こしながら夢に彷徨うエレクトロ趣味を思う存分と満喫できる楽曲ばかりとなっています(賛辞)。最後にはあのLil Wayneを援護射撃に迎えた別バージョンの「So Good(Remix)」を収録、トラック自体は全く弄っていないんですが、やはりWeezyがあのヘロへロ声で舐め回すだけでより濃く中毒性の高いドリーミー曲となっています(昇華)。

The-Dream節が好きな方はかなり楽しめる一枚になっています、ただ全曲がTerius "The-Dream" Nash×C. "Tricky" Stewart製作なので、僕みたくほどほどに好きなんて方はちょっと途中でダレるかもしれません(笑)。こういうメロディ作りも嫌いではないのですが、やはり王道曲も欲しくなるのが本音、これで一曲だけでも外部のProducer(エレクトロ主義でないProducer)が提供していたら印象違っていたかも。聴いて損はありません、現代のR&Bを楽しみたい方は是非どうぞ。

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Monica「All Eyez On Me」
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90年代にデビューし今なお活躍している女性シンガーMonicaの通算作目となる『All Eyez On Me』を御紹介。Monicaはの艶やかで深みのある正統派な美しい歌声を持つ容姿端麗シンガー、僕も大好きなシンガーの一人で御座います(惚)。本作は(理由は忘れたけれど)米国では結局発売されず、ここ日本では無事にリリースされたという一作。ジャケットに写るMonicaはちょっと綺麗さが完璧に出ていない気がしますが(中のアートワークに写るMonicaの方が断然綺麗)、やはりMonica作品だから絶対に購入しなければなりません、日本人で良かった(幸運)。
それでは内容について触れておきますと……まず断っておきますが、海外ではリリースされなかったみたいですが、かなりのハイクオリティで御座います。まず幕開けを飾る「I'm Back」はBryan-Michael Cox製作(Ad製作でJermaine Dupriが参加)、ここではNotorious B.I.G.が「Hypnotize」で使ったのと同ネタのHerb Alpert「Ryse」を使用。あの渋く底辺で響くベース音に絡む、Monicaのなんとも麗しい歌声が最高の化学反応を起こしています。続く「All Eyez On Me」はもう始まりからして興奮モノ、あのMichael Jacksonの名曲「P.Y.T.」の軽やかでカラフルなビートを使ったトラック、製作はRodney "Darkchild" Jerkinsが担当。Monicaも詞の中で“Pretty Young Thang♪”なんて言ってるし、MJの原曲の魅力をそのまま見事に活かした颯爽清涼チューンで本当に素晴らしい、MJ好きなら乗らずにはいられない一曲。「U Should Known」はJermaine Dupri製作(Co製作をBryan-Michael Cox)を担当、爪弾くギター弦の音で寂しく物思いに耽る切ない一曲、詞の内容は刑務所にいる恋人を待つ女性を歌ったもの。再びJermaine Dupri×Bryan-Michael Coxが製作の「Too Hood」はJermaine Dupriがヘナヘナの鼻声ラップで客演参加、R.Kellyがやりそうなちょっぴり異国情緒のあるメロディにドカドカとビートが鳴るHip Hop曲。Soulshock & KarlinのSoulpowerタッグが製作の「I Wrote This Song」は、フックでのMonicaの透明感のある綺麗な歌声がとても魅力的な切ない一曲。「U Deserve」はMonicaといえばのDallas Austinが製作を担当(懐)、ここでは2Pac「Hail Mary」を下敷きにちょっぴりダークな鐘の音の鳴るビートを提供。「Breaks My Heart」は再びSoulshock & Karlinが製作を担当、ピアノ伴奏が美しい神々しく繊細なゴスペルライクな一曲で、これぞSoulshock & Karlin曲だと納得の出来栄えで嬉しい。本当に心が洗われる様な純潔の美曲で、“あなたの彼女でいられて感謝しているの♪”と優しくも感情たっぷりに歌い上げるMonicaの深みのある歌声に癒されます(幸福)。「Ain't Gonna Cry No More」は再びRodney "Darkchild" Jerkinsが製作を担当、次は彼らしいちょっぴり尖ったシンセがカッコ良いクールな一曲に仕上がっています。「If U Were The Girl」はJermaine Dupriが製作(Co製作をBryan-Michael Cox)、これはもう完全にThe Neptunes流儀の単調に上がり下がりする電子音を連続させてわざとスカスカにしたビート曲で、この頃のトレンドがThe Neptunesだったのだなと感じる一曲。「What Hurts The Most」はまたまたSoulshock & Karlin製作のアコースティックギターがあまりに切なく胸を締めつける一曲で、“別れた恋人に久しぶりに逢ったら、彼には恋人が出来ていて、今になって私はあなたが恋しくてたまらない♪”みたいな歌の内容ももう苦しいくらいに胸を打つ悲しい一曲(涙)。このアコースティックな寂しくも美しいメロディに絡まるMonicaの切なく儚い歌声、もう涙が止まらない事必至の美曲で御座います(涙溺)。「Searchin'」はBryan-Michael Coxが単独で製作を担当、これもMonicaの美しい歌声を存分に堪能できる心の琴線に触れて触れて撫で回す美曲。ここまでが本編の楽曲で、あとはボーナストラック扱いとして二曲が収録されていまして。まずはHip HopなスクラッチビートにガツガツとMonicaの歌声が跳ねてぶつかるタイトな一曲。そして最後を飾るのはソングライトをDiane Warrenが、製作をDavid Fosterが担当したしっとり悲曲「What My Heart Says」を収録。この組み合わせで作られた楽曲がボーナス曲とは、なんとも贅沢で御座います。

素晴らしい一枚でもうお腹一杯(御馳走様)、これが米国でリリースされなかったとはなんとも本ッ当に勿体無いです(可哀想)。Michael Jacksonが亡くなった今だからというのもあって、やはり「All Eyez On Me」は聴いてて純粋に楽しんでしまいますね(愛情)。あとは本作で素晴らしい仕事していたのはSoulshock & Karlinの二人、彼らの鉄腕ぶりを痛感した本作となりました。とにかくMonicaは歌が巧い、それだけで絶対に聴いておかないと損する一枚です(断言)。

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Maino「If Tomorrow Comes...」
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N.Y.はBrooklyn出身の若手MC、Mainoのデビューアルバム『If Tomorrow Comes...』を御紹介。Hip Hopファンの間では早くから話題になっていたMaino、客演なんかもこなしながら今回のデビューに漕ぎ着けましたね。最近はサウスからばかり勢いのあるMCが登場するばかりで、なかなか東海岸からは出てないのが現状、N.Y.好きの僕としてはスルーする訳にはいかず購入しました。
それでは気になる内容を御紹介しましょう……まずはあのSwizz Beatzが製作&客演参加した「Million Bucks」で勢いよく幕開け、ガッチガチの鋼鉄トラックでなくちょっぴりソウルフルな音の鳴りで攻めるSwizz Beatzらしい特攻曲。Mainoの声質はどことなくYoung Jeezyに似ていて(Young Jeezy程に悪っぽくはないけど)、そこでどうにもYoung Jeezyと比較してしまいます。Swizz Beatzのフックもなかなか、もっとアゲても良かっただろうけど(惜)。「Back To Life」はG.Q. Beatsが製作を担当し、Push! MontanaなるMCが援護射撃で参加。トラック自体は悪くはないけれどどうもありきたり、Mainoに関しても彼よりも後々登場するPush! Montanaの方がかなり濃くて耳に残ってしまう(骨太)。ついこないだまで流行ったJunior Reidのような歌フックをBradd Youngが担当したAkon風味の「Remember My Name」はPrettyboyとBradd Youngによる共同制作、これも本当にありきたりでオリジナリティみたいなのは少し欠けてます(難癖)。「Gangsta」はBlasst Off製作でJohnny "Guitar" Watson「Gangster Of Love」をサンプリング、ここでは超ベテランのB.G.参加で男臭く盛り上げています。「All The Above」は僕的には楽しみだった一曲で、T-Painが客演で製作があのJust Blazeという意表を突く組み合わせ。T-Painはいつも通りで標準な仕上がりなんですが、問題はJust Blaze、トラックはT-Painでも作れそうな流麗シンセ曲でなんともJust Blazeらしくない(肩落)。Just Blaze得意の45回転早回しのソウルフル曲なんかを此処でぶち込めば、もっと面白い事になってハズ(残念)。そういう意味ではキッチリ仕事しているのはJ.U.S.T.I.C.E League製作の「Here Comes Trouble」、電子音が歪んで衝突かるどこか民族っぽいビートは病みつきになる一曲で、なんとも荒っぽくて豪気に満ち溢れたトラックで面白い。そしてMainoを一躍有名にしたのがMista Raja製作の「Hi Hater」、Jimmy Spicer「Money(Dollar Bill Y'all)」を下敷きにしたメロディに、ピコピコと間の抜けた電子音が鳴り響くそのリラックス加減&皆が一緒に口ずさめるフックが乗り易い。そのMista RajaとD.Smittyが共同で製作した「Let's Make A Movie」は、なかなか綺麗なメロディが素敵でR&Bに使えばもっと映えたかも、その証拠に微かに聴こえる女性シンガーEritza Lauesの歌声の方が嵌ってる。あとは僕の大好きなTrey Songzが参加した「Hood Love」なんかは注目曲、製作はTeraike "Chris Styles" CrawfordでTrey Songzの透き通った甘酸っぱい歌声が素晴らしい一曲。あとは電子音の空間を遊泳している様な感覚がクールでカッコイイ「Floating」は、CharlemagneとSteven Kang Cruz製作でTangerine Dream「Love On A Real Train」をモロに使用。最後を締め括るのはVersatile製作の「Celebrate」、これも先述の「Hi Hater」フックをそのまま使ったって感じで面白みに欠けます(辛口)。

僕は好きになれませんでした、声質でいってもYoung Jeezy程の悪どさが無くて物足らないし、メロディ物でも綺麗に乗れてない気がして、そういう意味ではRick Rossの方が巧い。やはり英語理解不能な日本人の僕としては、詞の内容よりも声質&フロウの響きみたいなのを重視する訳で、そういう意味ではMainoにはあまり魅力を感じなかったです(残念)。「Hi Hater」が好きだった方は購入して下さい、大体僕は「Hi Hater」もRemixしか好きにはなれなかった性質です(笑)。

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Day26「Forever In A Day」
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策士Sean "P.Diddy" Diddyが送り出したボーカルグループ、Day26の通算二作目『Forever In A Day』を御紹介。MTVの番組企画『Making the Band 4』から誕生した実力派グループ、メンバーはRobert Curry、Brian Andrews、Willie Taylor、Michael McCluney、Qwanell Mosleyの五人から構成されています。彼らの作品もいつかそのうち国内盤が出ると思って辛抱して待っていたんですが、結局どうも出ないみたいなんで、仕方なく輸入盤を購入しました(泣)。
それでは内容を簡単に御紹介したいと思います……まずはエフェクトがかった歌声がデジタルチックで面白い鮮明シンセ満載の「Just Getting Started」、製作を担当したのはChristian "Davis" Stalnecke。続くBlaze "The Champ"製作の「Imma Put It On Her」では総帥P.DiddyとYung Jocが援護射撃で参加。サウスっぽいドロッとしたビートに絡むDay26の柔らかなハーモニーがなんとも溶ける一曲で、ファルセット使ってリフレインさせるフックも耳に残る、Yung Jocもなかなか良いけれどやっぱLoonの方が好き(固執)。「Shawty Wats Up」では人気者T-Painを客演に起用、しかし製作はT-PainでなくDerryck "Big Tank" Thorntonなる人物が担当(Co製作はT-Pain)。T-Painは勿論の事、Day26も全員がオートチューン使ってヘロへロに揺らめくT-Pain流儀で、抑揚のないメロディなんかもグルグルと頭の中を渦巻く中毒性の高い一曲。「Think Of Me」はいつも素晴らしい楽曲を提供してくれるTim & Bobが製作を担当、キラキラと美しい電子音にトコトコと太鼓っぽいビートが鳴るミッド曲で、Day26の繊細なハーモニーが広がる美しさに思わず溜息が漏れる美曲。つんざめく電子音が荒っぽい嵐曲「Stadium Music」、製作は以外にもピアノ鍵盤の貴公子Bryan-Michael Coxでして、彼もたまに(良い意味で)期待を裏切ってトリッキーな曲を投げてきます。C Majorなる人物が製作を担当した「Bipolar」は今までに聴いた事のない感じ、ピアノ旋律を基調としたメロディに絡むドラマチックなメロディ、そしてDay26全員の歌声が一瞬にして爆発して広がる様な迫力を持つフック、とても不思議な魅力を持った一曲でグッド。「Perfectly Blind」はDigなる人物が製作を担当、太鼓音に悲哀に満ちた木枯らしが吹く寂しい一曲。「So Good」はKageとBryan-Michael Coxの共同制作曲、プアプア鳴る電子音が脳内を次第に侵食してゆく麻酔曲で、こういうディープなシンセ曲はここ最近のR&Bの鉄板攻め。残像を魅せながら色彩を変えてゆくドリーミーな「Girlfriend」は、歌えて曲も書けるTankが製作を担当(Co製作はWillie Taylor)。この曲もゆっくりゆっくりと体中に浸透するシンセ曲で、しかしフックでは極めて感情たっぷりに熱っぽく歌っていて、そこが通なR&B愛好家にウケるであろう一曲。The Neptunesも真っ青な冒頭の奇天烈な電子音使いが面白い「Babymaker」はBryan-Michael Coxが製作を担当(多才)、しかしトラック自体はじっとりとセクシーな吐息混じりのアダルト曲で、これはやはり美メロ技術士であるBryan-Michael Coxならではです(最高)。爪弾くギターに明るいメロディが爽やかな「Then There's You」、製作はNe-Yo率いるCompound Productions所属のD. DoRohn Goughなる人物が担当(Co製作にはNe-Yoが参加)。完全にNe-Yo味な甘酸っぱ系のメロディで、お口直しに丁度良いミント曲。「Need That」はJermaine Dupri製作でPleasure「Let's Dance」をサンプリングした軽快ダンス曲、颯爽と駆け抜ける歌声と懐かしいファンキー曲がナイスマッチ、途中で登場する鼻声Jermaine Dupriも良い味だしています。「Reminds Me Of You」は再びTim & Bobが製作を担当、Bob Robinsonが奏でるアコースティックギターにDay26の美しいハーモニーが風の様に吹き抜ける、笛の音色もどこか不思議と心落ち着く風の谷の一曲。「Your Heels」は御無沙汰の登場の気がするJazze Pha製作(Co製作はLarry Detroit Nix)、キラキラと光を蹴散らしながら跳ねるテンポの良いポップ曲は、流石はJazze Phaなノリの良さでDay26の歌声もカラフルで良い。最後を飾る「Truth Is A Lie」はRob Holladay製作で、これもまたピコピコピコと宇宙船っぽい電子音が絶えず流れるスペーシーなシンセ曲で、クールな感触が面白いイマドキなR&B曲。

流石はBad Boy Records、良質な一枚を必ず届けてくれます。昔みたくThe Hitmenの面々が作る曲なんかもあれば、往年の愛好家もきっと喜ぶと思うのですが、完全にイマドキの流行流麗シンセを駆使した一枚をドロップしましたね(策略)。シックでクールなジャケットと相俟って、クールでずっと宇宙空間を彷徨っているかの様な電子音の連続でした。歌唱力もきちんとありますし、王道なハーモニー曲なんかにも挑戦してくれていたら良かったけれど、及第点は確実に楽勝で超えています。男性ボーカグループ不毛の時代なだけに(112は解散状態だし、Jagged Edgeも何しているやら)、彼らDay26には是非とも頑張って頂きたいです(応援)。これは余談ですが、きっと国内盤が出たら、買い直すと思います(笑)。

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Ryan Leslie「Ryan Leslie」
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Cassie仕事で一躍有名になったハーバード大学卒のインテリ、Ryan Lslieの記念すべきデビューアルバム『Ryan Leslie』を御紹介。Ne-Yoから始まった裏方の表舞台への華麗なる転身、Ryan Leslieも晴れてスポットライトを浴びる事となりました(祝福)。モノクロのジャケットが凛としていて物凄くカッコイイ、もっと早くに欲しかったんですが国内盤がなかなか出ず、結局はそのアナウンスも無いので仕方なく輸入盤を購入しました。
それでは気になる内容を御紹介しましょう……当然ではありますが、本作では全曲をRyan Leslie自身が手掛けておりますので、完全にRyan Leslieの感覚一本勝負で御座います。まずは「Diamond Girl」で華麗に幕開け、これが電子鍵盤の上を指先が滑るようなトリッキーなメロディがなんとも病みつきな一曲で、Ryan Leslieの涼しく軽やかな歌も上手で素敵。「Addiction」ではCassieとFabolousが客演参加、客演曲がこの一曲だけというのも勝負していて潔くて高得点。ティロティロと上下する電子音に揺らめくRyan Leslieの歌声、Cassieの透き通るようなプラスチックボイス、Fabolousの鼻声でキメるスマートなラップと、どれもが綺麗に融合したガラス細工曲。特に巧いのが途中でRyan Leslieが拝借したMichael Jackson「I Can't Help It」のメロディ、もうアレ聴いてもっと興奮しました、あの曲の持つ透明感がピタリと曲に合致していて素敵でした。Ryan Leslieの軽いラップで始まる「You're Fly」、爽やかな風が吹き抜ける明るくメロディアスなギター曲で、聴いているだけでフワッと舞い上がりそうな軽快曲。Ryan Leslieは普通に歌も上手い、フックでのハイな歌声も聴いてて心地良い。「Quicksand」ではThe NeptunesがN.E.R.D.でやりそうなロックスパイスを聴かせたソリッド電子曲を用意、これも鋭さと固さがちょうど良くてまた明るい、Ryan Leslieらしいトラックメイクでベタ惚れで御座います(魔法)。Ryan Leslieの繊細なファルセットがしっとりと響き渡るキュートな「Valentine」も巧い、Ryan Leslieらしいカラフルなシンセ音のループで思わず胸がキュンとなる華やかさ。かと思えばぶっといドラムビートにギュイギュイと擦れる電子音とがまったりと絡む摩訶不思議な「Just Right」も、一味違った世界観を提示していてなかなか斬新なファンキーさを生み出していてグッド。低い声での“へいっ♪へいっ♪”の掛け声に電子鍵盤の無機質な音がループする「How It Was Supposed To Be」も、程よくHip Hopな尖り方が良い塩梅で、伸びのあるファルセットも気持ち良い一曲。ピアノ旋律が基調で途中にシンセサイザー光線が飛んでくる「I-R-I-N-A」、宇宙交信みたいな電子音の連なりにドカドカとビートが鳴るThe Neptunesっぽいメロウチューン「Shouldn't Have To Wait」と、本当に電子音をクリアにカラフルに使うのが巧いなぁと感心させられるRyan Leslieの芸術的世界観。しかし「Wanna Be Good」なんかは電子音はかなり少なめで、どちらかといえば古き良きソウルマナーを踏襲した艶っぽいミッドチューンで、Ryan Leslieのクリアで繊細な歌声を存分に堪能できる(それはつまりそれだけRyan Leslieが聴かせられるイイ声している)、彼なりのアレンジがすこぶる気持ち良いソウル曲。最後を飾るのは静かなピアノ鍵盤に指スナップが鳴るブルージーな「Gibberish」、ここでは繊細でしなやかなファルセットにオートチューンフィルターをかけた眩暈フックがなんともドリーミーで心地良い。優しく甘美なメロディもまったりと深みがあって、Ryan Leslieのパステルカラーが映えるナイススローで癖になっちゃいます。

ハッキリ言って素晴らしい仕上がりに驚き、予想を遥かに上回る芸術作品で御座いました。とにかく電子音の使い方が巧くて、これはRyan Leslieにしか出せない色合いで貴重な才能だと痛感しました。そしてなによりその優しく深みのある歌声がイイ、これも高得点へと繋がった大きな鍵です。R&BとPopのちょうど中間を、得意のシンセ音の色彩で綺麗に塗り上げた鮮やかな一枚、これは絶対に聴かなくては損です(激薦)。ちなみに僕はこの国内盤が出たら、きっと買い直すことと思います。

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さようならありがとう Michael Jackson
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Michael Jacksonの追悼式がアメリカ現地時間の7月7日午前10時より行われ、無事終了しました。
時差があるのでここ日本では8日午前2時という事で、昨日一日働いて疲れていたけれど、今朝はいつもより早く起きてパソコンを立ち上げて、追悼式の模様をストリーミング放送している“MySpace”を訪れてじっと観ていました。こんな風に日本にいながらもその全模様を観る事が出来るのは、本当に嬉しい事で、ネット社会の良い一面を感じる瞬間でした。

Jackson 5ならぬJackson兄弟は勿論、Janet Jackson、Michael Jacksonの三人の子供達も壇上に立っていたので驚きました、なんだかMichael Jacksonも一人の人間で、ひとりの父親だったのだなぁと思うと、“一人の男の人生の終わり”を感じて、気付くと涙が溢れてぽろぽろと零れていました。

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多くの著名人も参列した今回の追悼式、Stevie Wonder、Usher、Mariah Carey、Jennifer Hudson、Lionel Ritchie、John Mayer、Queen Latifahなどなど。この式場にいた方々だけでなくこの一瞬間は、もっと沢山の人達が全世界でMichael Jacksonの御冥福を心から祈ったことと思います。みんなに愛されていたんですね、本当に多くの人達に。深紅の薔薇で飾られた綺麗な棺はステージ中央に、この棺を観ただけで涙出ました。

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Mriah CareyはTrey Lorenzと共にカバーしたMichael Jacksonの名曲「I'll Be There」を歌いました。二人のハーモニーは素晴らしく、高く清らかな歌声が階上を包みました。この曲も本当に良い曲ですよねぇ、聴いていて思わず溜息が漏れましたよ、冷静な自分が思ったのはTrey Lorenzが本当に歌が上手いという事、Mariah Careyも口パクではなくて実際に感情込めて歌っていて、すごく綺麗でした。

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同じMotown Recordsで活躍したStevie Wonder、Michael Jacksonの死については“自分が生きている間には出逢いたくない瞬間だった”と語っていましたよね(涙)。彼はピアノ弾き語りでMichael Jacksonへの追悼曲を歌い、やはりこれもまた多くの人達の涙を誘いました。こうやって見るとやはり、Michael Jacksonの死は早過ぎたなと思いました(悲)。

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そして僕が最も感極まってボロボロ泣いてしまったのが、UsherがMichael Jacksonに捧げたパフォーマンス(感動)。僕みたい若い世代の人気者のUsherが歌ったから、とかそんな単純な理由ではけしてありません。Usherは歌って踊り曲も書くシンガー、彼にMichael Jacksonが多大な影響を与えているのは言うまでもない事で、そんなUsherの姿はMichael Jackson全盛期を知らない若い僕らとちょっと似ているような気がしたんです。曲の最後の方はもう涙を流しながら歌っていたUsherを観て、悲痛な気持ちがして、Usherの彼への尊敬と愛情の深さを思い知りました。
Usherがこの時に歌ったのはMichael Jacksonの「Go Too Soon」、良い曲なんですよね。この追悼式にあまりにピッタリの一曲で、Usherの優しく話しかけるような歌声が、今もこの胸で響いています。この曲はMichael Jacksonのアルバム『Dangerous』に収録されています、ここで最後にUsherが歌ったこの曲の詞を載せて(この曲はMichael Jackson自身が書き下ろしたもの)、彼にさよならを告げたいと思います。

今までありがとう、Michael Jackson……
これからもありがとう、Michael Jackson……

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Michael Jackson「Go Too Soon」

夕暮れの空を染めてゆく流星のように
あまりにも早く去ってしまった

一瞬にして消えてしまった虹のように
あまりにも早く去ってしまった

火花のように素晴らしく明るく
ある日やってきて
ある晩去っていった

曇った午後に失われた日光のように
あまりにも早く去ってしまった

砂浜に建てられた城のように
あまりにも早く去ってしまった

手に届かない完璧な花のように
あまりにも早く去ってしまった

人を楽しませ、元気づけ
喜ばせるために生まれ
ある日やってきて
ある晩去っていった

月の出とともに終わる日没のように
あまりにも早く去ってしまった
あまりにも早く去ってしまった

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Slim「Love's Crazy」
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Bad Boyから誕生したボーカルグループ112の元メンバー、Slimのソロデビューアルバム『Love's Crazy』を御紹介。112は男性ボーカルグループの中でも代表格、なんですが最近起こった金銭問題でMichael KeithとSlimが112を脱退(この二人でなく残るメンバーが問題を起こした模様)、これは結構ショックでした(泣)。しかしこうやってソロでの作品が聴けるのは嬉しい、ずっと探していた一枚で御座います。
それでは気になる内容を御紹介しましょう……まずはサウスなバウンスがなんとも重たくも痛快な「She Got That」で迫力ある幕開け、製作はTracey "Midnight Black" Sewellが担当。ドカンドカンと踏みつけるビートに絡むSlimのあの柔らかく撫でるような歌声が良い、それこそBad Boy所属のYung Jocがやりそうなトラック。「Good Lovin'」はRyan Leslieが製作を担当、客演にはそのRyan LeslieとFabolousが参加。キラリと輝きを放つカラフルな電子チューンに、Slimの甘く高い歌声、Ryan Leslieの直線的な歌声、Fabolousのいつもよりライトに仕上げたラップがカッコイイ一曲。ヒューマンビートボックスを使ったグチャグチャなトラックがカッコ良過ぎる「So Fly」はOddznendz製作、Slimの良い意味で薄味のひらひらしたファルセット歌声が舞い上がるフックが気持ち良い、Yung Jocの低声で引きずる様なラップも僕は客演であれば結構好きです。再びTracey "Midnight Black" Sewell製作でエレキギターがつんざめくイントロがなんとも印象的な「So Gone」、ここでは元Bad Boy繋がりでかあのFaith Evansとデュエット。どこか哀愁の漂うドラマチックなトラックに、Slimの柔らかく優しい歌声はすんなりフィット、Faith Evansの擦れるような感情揺さぶる歌声も情緒溢れていてすごく素敵、双方ともにすごく歌が上手い(当然)。爪弾くギター弦の音が優しくて切ない流麗な「Sweet Baby」は、Derek "Doa" Allenによる製作曲。この曲ではSlimのファルセットにハンドクラップ、時折揺らめくオートチューン使いも耳にじんわり残る艶やかな一曲で素敵。今度は完全にオートチューンを駆使した「Heels On」はTracey "Midnight Black" Sewell製作、客演にYung BergとDeezoが参加。ここはYung BergとDeezoなんか使わずに、もっと粋なMCを起用して欲しかった、セクシーな浸透系のトラックはSlimにお似合いなだけに惜しい(辛口)。90年代のR&Bを彷彿とさせるようなネットリと悩ましいトラックがじっとりと首筋に絡む「Bedtime Stories」はDerek "Doa" Allen製作、Slimの囁くようなファルセットが響くなんとも官能的なトラックで、これぞSlim流儀だと感じる往年のR&B愛好家は納得の仕上がり(悩殺)。「U Got Me(Addicted)」はTracey "Midnight Black" Sewell製作、The-Dream辺りが好みそうなドコドカとパーカッションが後ろで鳴る夢見心地に溺れてゆく様な深遠ディープ曲。この曲もちょっと不思議な感触が癖になる一曲で、繰り返すフックも憎い演出のトリッキーな現行R&B曲でグッド。続いてもTracey "Midnight Black" Sewell製作の「Don't Say It」、パイプオルガンっぽい音が鳴るバロックR&B曲でこれもSlimの柔和な歌声が重なるなんとも透き通った一曲で染み入ります。Rockyard製作の「Leave U Alone」も最近流行のどっどっどっどっと鳴るビートに乗っかる流線形エレクトロ曲で、Slimはここでもオートチューンをガンガン使っています(操)。影のあるメロディから徐々にスーッと速度を上げ光るトラックが曲者、Slimのデジタルボイスもかなりキマッてて憎らしい(惚)。爪弾くアコギに歌声を乗せる「More(Interlude)」はInterludeには惜しい、製作はJeremy "Passion" Manongodが担当。Kuyaなる人物が製作した「Apologize」は爽やかな青空系の一曲で、Slimの伸びやかな歌声にただただ癒されて下さい。最後を飾る「Love's Crazy」はTracey "Midnight Black" Sewell製作で、これまた細かいビートが病み付きの疾走感抜群の光線曲で、Slimの歌声が次々と体中を突き抜けるのを感じて踊れば最高な一曲。しかもこの曲、クレジットこそないもののあのOutkastのBig Boiが援護射撃しています(失神寸前)、このBig Boiがまたクールに加速していて痺れるカッコ良さ、最高の援護射撃で盛り上げてくれています(助演男優賞)。

これだ!という様な突出した派手な一曲こそありませんが、どの曲も高水準で噛めば噛むほど味が出るといった具合、これは正にベテランSlimならではの腕前(一流)。Slimのあの(良い意味で)軟弱なソフトボイスは唯一無二、どんなトラックでも無理なくすんなり順応していました。流行しているトラック技術を駆使しながらもSlimの存在感はきちんと発揮されていて、違和感なく聴けました。ただもう一、二曲は昔ながらの純正バラードも欲しかったかも、ピアノ弾き語りみたいな繊細な曲が聴きたかった(我侭)。それでも聴き逃すには絶対に勿体無い一枚、112ファンも112を知らない方も、購入して損はありませんよ(薦)。

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Christina Milian「Christina Milian」
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僕個人としては結構好きな女性シンガーであるChristina Milianのデビューアルバム『Christina Milian』を御紹介。まだあどけないジャケットがなんとも可愛いChristina Milian、当時まだ20歳なんですかわ若い。顔も可愛いしプロポーションも良くてセクシー、男としては喜んでしまいます(下心)。最近ではThe-Dreamとの交際(結婚したのかな?)でも話題の彼女、私生活は順調みたいだから早く起死回生の作品を届けて欲しいですね。
それでは懐かしい本作の内容を御紹介……まず述べておくべきは、本作ではChristina Milianが全曲でソングライトをこなしています、才能あるんですねぇ(感心)。まず最初の「Get Away」はJa Ruleが客演参加、という事で制作は勿論Irv Gottiが担当。Christina Milianのキュートで透明感のある歌声に絡む、Ja Ruleの濁声で歌うフックがたまらない一曲で相性抜群、つまりはAshantiの二番煎じな感じはするんですがね(苦笑)。でもChristina Milianが可愛い、だから許せます、Ja Ruleも僕は好きですし。そして彼女の人気を不動のものにしたのが「AM To PM」、製作はBloodshyとAvantのタッグが担当。ビコビコビーンと跳ねる電子音にChristina Milianの弾けた歌声、“朝から晩までハジけよう♪”と歌う若い娘ならではの詞も直球で面白いし、この曲は本当にノリ抜群で聴いてて楽しいから好き。同じくBloodshyとAvant製作の「When You Look At Me」も絶えず跳ねたトラックが耳にガツンと入り込むキャッチーさで、Christina Milianのキュートでハリのある歌声の魅力を充分惹き出しています。「Spending Time」は再びIrv Gotti製作曲、ファルセット使って妖艶に舞うChristina Milianの歌声が軽やかなミディアムスロー。「It Hurts When...」はFocus...製作でソングライティングにMontell Jordanが参加の切ない失恋バラード(涙)、Christina Milianが歌が上手くて感情のこもった溜息混じりの歌声にギュッと胸を締め付けられる、“あなたを忘れなきゃならないなんて苦しい、傷ついた心だけが残るなんて、あなただけまた恋におちて……♪”、詞も素敵(涙)。Bloodshy製作の「You Make Me Laugh」は一時期のShe'kspereみたいな小刻みに変動するビートで、これもなかなか中毒性高い。初っ端からJermaine Dupriの鼻声が炸裂する「A Girl Like Me」はJermaine Dupri製作(Co製作でBryan-Michael Cox)、JDならではなちょっと間の抜けたポカスカビートが面白い。「Twitch」はFocus...とMontell Jordanが共同制作、ピコピコしたシンセにコンピュータチックな宇宙加工が癖になるTLCっぽいクール曲。Evan RogersとCarl Sturken共同製作の「Until I Get Over You」はとっても清らかで淀みのない珠玉の失恋曲、アコースティックギターとピアノとオーケストラで聴かせる壮大な演奏美トラック、一遍の詩を読んでいるかのように綺麗な詞、Christina Milianの甘く切ない歌声、どれを取っても心に染み入る彼女の才能を感じる一曲(感動)。「Satisfaction Guaranteed」は2ステップ曲で知られるMark Hill製作、ノリ良くてこれも好きです。「Got To Have You」はBloodshyとAvant製作、これも電子音のうねりがカッコイイ疾走感を生み出すクールな一曲。最後を締め括るのは再びEvan RogersとCarl Sturken共同製作の「Thank You」、爪弾く温かなギター弦と優美な生音に心がゆったりと洗われる感謝に溢れた純白曲。国内盤にはこれらに加えてボーナス曲が二曲、これも良いんです。まずはあのStarGateが製作を担当の「Let Go」、今ほどのポップさはないもののやはりサッパリと爽やかなトラックはミント系でスッキリ。「You Snooze, You Loose」はBloodshy製作、ドンチャドンチャとベヨーンと鳴る電子音が独特なダンサブルなアッパーでこれもグッド。

僕は結構Christina Milianが好きです、頑張って欲しいです。この一枚も彼女のキュートな歌声と歌詞と、鋭いR&Bトラックが詰まったなかなかの力作となっています、今聴いても普通にガンガンノッて聴けるカッコイイ一枚ですよ。特に女の子にはウケる事必至な一枚です、持ってない方はこれ聴いて、他のChristina Milian作品も聴いてみて下さい(薦)。

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Mos Def「The Ecstatic」
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MCとしても超一流、最近ではもう俳優としての顔が定着しているMos Defの通算四作目となる『The Ecstatic』を御紹介。Talib Kweliとの最強タッグBlack Starとしても有名なMos Def、僕はMos DefもTalib Kweliも大好きで御座います。本作もこれまた渋~いジャケットで攻めてきましたねぇ、Mos Defの顔さえ認識できませんよ(笑)。
それでは本作の内容のついて簡単に触れたいと思います……まずはOh No製作の「Supermagic」で幕開け、Selda Bagcan「Ince Ince」を下敷きにしたエレキギターが始終暴れる荒れたRockトラックがもう最高に熱くてカッコイイ、ソウルフルさもきちんと感じる映画のワンシーンを観ているかのような一曲。「Twilite Speedball」はThe Neptunesの片割れ、Chad Hugoが単独で製作を担当。低く大きなホーン音が堂々鳴るトラックもThe Neptunesらしい作りだし、途中で木琴みたいな音がくすぐる様に入るのもThe Neptunes流の愛嬌。Chad Hugoだけでもこういう音が仕上がるんですね、The Neptunes流儀ながらも生音感があるMos Def仕様の一曲。冒頭でちょっとだけMos Defがサイボーグ化する「Auditorium」はMadlib製作、これもまた昔の映画BGMみたいな曇ったメロディが渋過ぎるトラックで、これぞMos DefのHip Hopだと感じる渾身の一撃。しかもこの曲ではあのSlick Rickが客演参加、彼の柔らかくて撫でる様なフロウが懐かしくもカッコイイ一曲(感動)。続いてもMadlib製作でBobby Hebb「Flower」をサンプリングした「Wahid」、これも上下するメロディが綺麗ながらもどこか妖しいドカドカ鳴らす一曲。ドラムスビートにオルガンっぽい音が埃っぽく鳴るオールディーズな「Priority」、小刻みに鳴る打楽器パーカッションにハンドクラップを叩いて突き進む民族アップビートがカッコイイ「Quiet Dog Bite Hard」の二曲はPreservationが製作を担当。「Life In Marvelous Times」はMr.Flash製作曲、これがダークな電子音の地鳴りにシャウトが挟まれるなんともギャングスタな一曲で新鮮、こういうイマドキなトラックでもMos Defはクールで超カッコイイ(惚)。続く「The Embassy」もMr.Flash製作でIhsan al Munze「The Joy of Lina」をサンプリング、ぶっといベース音が鼓膜にビンビン響くトラックが、突然インド民謡っぽい華やかさを帯びる摩訶不思議な一曲。再びPreservationが製作を担当した「No Hay Nada Mas」は、全編スペイン語のブルージーな一曲。「Pistola」は再びOh Noが製作を担当、Anthony Hester「In the Rain」使いのこの曲はどこか南国っぽいメロディにMos Defが歌うようにラップを乗せるナイスな一曲。「Pretty Dancer」はMadlib製作、これもゴチャゴチャした雑踏感(あと後ろで小さく鳴る泡ブクブク音)が面白い一曲。まるでWyclef Jeanみたいな歌い方で始まる「Workers Comp」はMr.Flash製作曲、Marvin Gaye「If This World Were Mine」をサンプリングしたRaggae風味の一曲ですが、Raggae風味は薄味なので僕も拒否反応起こしませんでした。Georgia Anne Muldrowなる女性シンガーを客演に招いた「Roses」はGeorgia Anne Muldrow製作、Georgia Anne Muldrowのコクのあるほろ苦い歌声がまず素晴らしくて感動、ピアノ鍵盤の音が心地良いソウルフルな曲で、Mos Defのラップと歌が楽しめるオシャレに煌めく一曲(最高)。「History」はなんとあの今は亡きJ Dillaが製作を担当、しかも客演には盟友Talib Kweliが参加(感涙)。Mary Wells「Two Lovers History」を45回転早回しした極上ソウルなトラックも素晴らしくて鳥肌モノですし(J Dillaの創る音ってやっぱりカッコイイ)、Mos DefとTalib Kweli双方のラップを一挙に楽しめるから正に“一粒で二度美味しい”な熱い一曲(失神)。そして最後を飾るのはPreservation製作の「Casa Bey」、これがまたBanda Black Rio「Casa Forte」をサンプリングしたホーンにエレクトロピアノにドラムスが鳴り回すバンドチックな一曲で、華やかだしファンキーだし美しいし、とにかくMos Defの颯爽と駆け抜けるラップと楽器の生音を楽しめる極上グルーヴ曲となっています(興奮)。

カッコイイ(痺)、やっぱりMos Defは芸術家肌だなと痛感しました(畏敬)。ここまで黒くて渋いHip Hopを出来るのは今の時代、もうMos Defぐらいなものかと思います。最近のHip Hopだって勿論好きですが、やはり時にはこういう骨太でタイトなHip Hopも聴かないと耳がダレてしまいますね(原点)。Mos Defカッコ良かったです、でも僕はTalib Kweliの方が結構好きだったりします(笑)。

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J.Holiday「Round 2」
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「Bed」の特大ヒットで一躍スターとなったJ.Holidayの通算二作目となる『Round 2』を御紹介。あのしんなりしなやかで鼻にかかった甘い歌声が、これまたR&B愛好家にはたまらんくウケているのがこのJ.Holidayですね(個人的見解)。そんな売れに売れた前作があったからもっと評判あっても良さそうなのに、どことなく静かにひっそりと出された感がある2nd、僕の知らぬ間に発売されてました(笑)。
それでは内容をふんわりと御紹介しましょう……まずはJasper CameronとBif Reaseが製作を担当した「It's Yours」で幕開け、トリップするシンセサイザー音に儚く美しいピアノ旋律が絡む甘美なトラックで、これぞJ.Holidayな仕上がりにひとまず安心。「Bed」で培ったリフレインフックも健在で、耳に優しく馴染みます。「Fall」はThe Platinum Brothersが製作を担当したしんみり切なく響くピアノ曲で、大人な雰囲気が漂う艶っぽい一曲。Ne-Yo率いるCompound Productions所属のChuck Harmony製作(ソングライトはNe-Yoが担当)の「Don't Go」はやはりNe-Yo節の透明度、別れ去って行く恋人を引きとめようとする男の未練を歌った詞が悲しくて、涙出そうになります(感情移入)。「Wrong Lover」ではRick Rossが客演参加、製作はThe Platinum Brothersが担当。キラキラと輝きながらスムーズで甘美な歌声を聴かせるJ.Holidayはとてつもなく紳士的。またこういう感傷的な曲にもあの髭熊男の強面Rick Rossが渋く立ち回ってて、物凄く曲を盛り上げています(器用)。これまたThe Platinum Brothers製作の「Run Into My Arms」も、爪弾くギターサウンドにJ.Holidayのハイな歌声が時々エフェクトかかりながら響くナイスなミッド曲。「Sing 2 U」はReginald Hamletなる人物が製作、ゆったりトロっとしたスローでなかなか心地良いです。「Lights Go Out」はAllstar製作で、これはなんともネットリと悩ましいベッド曲でどっぷり溺れて浸かるしかないです。The Platinum Brothers製作の「Make That Sound」、ピアノ旋律の綺麗なしっとり曲で程よくうねった電子音を織り交ぜたトラックは官能的でどこか寂しげで素晴らしい出来上がり。J.Holidayの幾重にも重ねられたフック、時折溢れ出る裏声、どれをとっても頭がカーッと熱くなる悩ましい一曲。Jon OromとJules Wolfsonが製作したピアノ伴奏だけで聴かせる天使バラード「Forever Ain't Enough」は清らかでただただ神々しいラブソング、聴いているうちに心はだんだん空高く舞い上がります。The Co-Stars製作の「Fly」も本当に澄み切った美しさが眩しくて、J.Holidayの羽ばたくようなファルセットが胸の奥に沁み込んでくる美曲。Stateなる人物が製作した「I Tried」はエレキギターが唸るロキッシュな一曲で、こういうのも渋くて良いと思います、なんでもエレクトロでは退屈ですし(苦言)。なお国内盤にはこれらに加えて、The Platinum Brothers製作のストリートな香りのするビート曲「Holiday」と、Seamus HajiとPaul EmanuelがRemixした「Bed(Haji and Emanuel Remix)」が収録されています。

J.Holidayの歌声とか雰囲気は凄く好きですし、本作でも彼の甘ったるくちょっとけだるい歌声は気持ち良く聴き入る事が出来ました(上手)。しかし前作みたいなキラーチューンは一曲も見つからなかったというのが残念、やは前作で頑張ったThe-Dream、LOS Da Mystro、J.U.S.T.I.C.E. League、あとはRodney "Darkchild" Jerkinsなんかに曲依頼しても良かったかなぁと(我侭)。でもどれも水準以上の出来で、素敵な一枚なのには変わりありませんよ(念押)。

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Black Eyed Peas「The E.N.D. [Deluxe Edition]」
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今や世界的な人気グループとなったBlack Eyed Peasの通算五作目となる『The E.N.D.』、その豪華盤である『The E.N.D. [Deluxe Edition]』を御紹介。リーダーであるwill.i.amは押しも押されぬ人気Producer、加入当初は否定的な輩も多かったFergieも今じゃ立派なセレブリティで驚き。Hip Hop好きでなくてもBlack Eyed Peasなら知っている、そんな方もきっと多い事と思います。ここ日本でも物凄い人気で、テレビにもよく出演していましたね。
そんなBlack Eyed Peas(以降はBEPで省略)の本作の中身は果たしてどうなっているのでしょうか……まずは先行シングルとなったwill.i.am製作の「Boom Boom Pow」で幕開け、すぐに覚えてしまう“ぶ~んぶ~んぶぅ~~ん♪”の連呼に思わずニンマリな面白さ、完全デジタルなシンプルビートも病みつき度高いです。続いてはRob Base & DJ EZ Rock「It Takes Two」をサンプリングしたDavid Guettaとwill.i.amと共同製作の「Rock That Body」、完全エレクトロな流麗ダンストラックに早回しした歌声が飛び出す、完全にハジけて遊んでいる一曲。Keith Harrisとwill.i.am製作の「Meet The Halfway」は、Fergieの飾り気のない歌声が伸びるゆるやかな一曲。Lil Wayne辺りが好んでやりそうな呪文フック“あまびー♪あまびー♪”が癖になるサウスなノリの「Imma Be」はKeith Harrisとwill.i.am共同制作、BEPらしい実験的な一曲で、なかなか技巧的な一曲でHip Hopしていてグッド。しかもこの曲は途中で一気にダークノイジーに転調する所が、小憎らしい一曲です。夏空の下をジャンプして跳ねながら聴きたい爽快トラック「I Gotta Feeling」はDavid Guetta製作、これはもう皆で叫びながら楽しまないと勿体無いキャッチーなポップ曲。のっけからwill.i.amがボコーダー使った歌声で攻めるwill.i.am製作の「Alive」、ゆったりしたギターサウンドの歌曲でKanye Westに負けじとwill.i.amが歌っています。Printz Boardとwill.i.am共同製作の「Missing You」では、Fergieが突き抜けるような高音での新たな歌唱技術を披露していてこれが耳にこびり付く。Keith Harris製作の「Ring-A-Ring」はリロリロ上下する電子音の流れに乗っかって、息もつかずの早口ラップと“りがりがりんりん♪りがりがりんりん♪”をぶつけるフックが面白過ぎるズカズカ曲でグッド。will.i.am製作の「Party All The Time」はとにかく壊れていて、歪んだ電子音で脳内をシェイクされます。ベース音にハンドクラップを効かせた「Out Of My Head」はPrintz Boardとwill.i.am製作、今回の彼らのテーマ曲ともいえるタイトルの電子Raggae曲「Electric City」はwill.i.am製作、BEP初期メンバーであるapl.de.apとDJ Replay製作の「Showdown」、思い切り昔のAerosmithみたいなRockなナンバー「Now Generation」はwill.i.am製作、南国っぽい打楽器音にFergieの歌声が響く常夏なラップ曲「One Tribe」はwill.i.am製作、シンセサイザーが飛び交うダンスディスコチューン「Rockin To The Beat」もwill.i.am製作。
とここまでが本編で、Deluxe EditionにはボーナスCDがもう一枚付いておりまして、計10曲も収録されているんです(驚)。ピアノ伴奏にハンドクラップで突き進む「Where Ya Wanna Go」はwill.i.amとBucky Jonsonの共同制作、Fergieの宇宙交信声で始まりそのまま皆がレロレロとボコーダー使いで疾走する完璧ハウス曲「Simple Little Melody」はBoys Noize製作、Swarnalatha and Hariharn「Hai Rama」使いのアジアン電撃曲「Mare」はapl.de.apとDJ Replay製作、BEPのヒット曲「Pump It」を切り刻んで遊んだ様な「Pump It Harder」はwill.i.am、BEP「Let's Get Retarded」のクラブRemix的な「Let's Get Re-Started」はwill.i.am、Funkadelic「(Not Just)Keep Deep」使いでどこなソウルフルさも香るBEP「Shut Up」のRemixっぽい「Shut The Phunk Up」はwill.i.am製作、Jazzyな演奏に耳がやっとリラックスして休まる「That's The Joint」はPaul Poli製作、煌びやかな流麗電子音が綺麗なひんやりクールな輝曲「Another Weekend」はwill.i.am製作、最後は大ヒットしたBEP「Don't Phunk With My Heart」をそんな弄らずに作ったRemixな「Don't Phunk Around」で幕切れ。

う~ん、こういうエレクトロ路線は反対ではないですが、ここまで全編通してやらなくても良かったような(難色)。勿論彼らはこういうキャッチーならなんでもありなHip Hopグループだから、こういう攻め方で合っているのですが(外部Producerも多く起用していますし)、ちょっと面白みには欠けたかなと(辛口)。will.i.am単独でもかなり幅のある楽曲を作れるんだから、エレクトロから歌モノから王道Hip Hopな曲まで、ごちゃ混ぜで色々楽しみたかったというのが本音。最近のエレクトロハウスなHip HopやR&Bが大好きな方にはお薦め、あと若いBEPファンにはウケるであろう一枚かと。

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Charlie Wilson「Uncle Charlie」
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R&B愛好家なら誰もが知っているGap Bandのリードボーカルを務めていたCharlie Wilsonの通算四作目となる『Uncle Charlie』を御紹介。いまだこれだけ精力的に新作をドロップしてくれる大御所Charlie Wilson、素晴らしいおじ様で御座います(天晴)。前作『Charlie, Last Name Wilson』ではイマドキのフレッシュなProducer陣を引き連れ、難なく乗りこなしたその姿がとてもカッコ良かったですね。本作も期待出来ます、まずこのジャケットが気品と余裕に満ち溢れているではありませんか(安心)。
それでは内容について触れましょう……まずはアジアンな香り漂うオリエンタルなアッパー曲「Musta Heard」で幕開け、製作はHarvey Mason Jr,とDamon Thomasで構成されるThe Underdogsが担当。どことなくScott Storch辺りが作ってそうなトラックで、誰かMCの客演を迎えるともっと派手になったかも。続く「Shawty Come Back」はGregg Pagani製作、鍵盤を叩く音が印象的なちょっぴりJazzyにも感じる一曲。続いてもGregg Paganiが製作(ソングライティングにはあのKenny "Babyface" EdmondsとDaryl Simmonsが参加)の一目惚れを歌った「There Goes My Baby」、エモーショナルで温もりたっぷりの懐かしいソウル曲で、Charlie Wilsonの渋く深みのある紳士な歌声が心地良く響き渡ります。「Can't Live Without You」はThe Underdogs製作曲、煌びやかでオシャレな深夜系のちょっぴりシンセが光るミッドナンバーで、これも本当に品が良くてCharlie Wilsonらしい仕上がりに思わずニンマリ。四つ打ちのビートに冒頭で揺れるCharlie Wilsonのエフェクト加工された歌声に一気に耳を略奪される「Back To Love」、製作は凄腕のLOS Da Mystroが担当だから納得の出来栄え。The-Dreamが書きそうなリフレインするフックも凄く印象的で口ずさんでしまうし、“君の愛をもう一度取り戻したい♪”と切々歌う詞も僕好みでかなりお気に入りの一曲、こういう青臭いテーマでもCharlie Wilsonは難なく歌い上げます(一流)。Bigg D製作(ソングライティングはJohnta Asutinが担当)の「One Time」もキラキラと輝く綺麗な一曲でウットリ、愛する女性とゆったりお酒でも飲みながら聴けばものすごく良い気分で酔えそうな、そんなしっとりラブバラード。「Let It Out」では甥っ子であるSnoop Doggが客演参加、制作はGregg Paganiが担当。程よく疾走する電子ディスコチューンで、Snoop Doggのユルユルなラップが彩りを添えます。ゆっくりのフックと途中早口な歌い回しの抑揚加減が良い塩梅の「Love, Love, Love」、製作はThe Underdogs一派(?)のRandomなる人物が担当。最近の流行であるのろのろしたシンセ使いの浮遊曲で、これも流れる“らぁ~ぶ♪らぁ~ぶ♪らぁ~ぶ♪”が耳に残るナイスな一曲で好き。StarGateが作りそうな良い意味で白ポップな刹那系ミッド「What You To Do Me」は、Reed Vertelneyが製作を担当していて驚き。“君のすべてがたまらないから、だから止めないでほしい♪”と歌う“どんすとっぷ♪”と繰り返すフックが素敵、凄くキャッチーで心にスーッと浸透してくる甘酸っぱい一曲。The UnderdogsとRandom製作(ソングライティングでAntonio Dixonが参加)の「Homeless」は、彼らのらしさが出た真っ直ぐな純朴な大人の味わいスロー、Charlie Wilsonの渋くて太いバリトン声を思う存分に堪能して下さい(御馳走)。そのThe Underdogsが再度打って変わって電子アッパーで攻める「Thinkin' Of You」、彼らのアップは勿論カッコイイし文句無しですが、出来ればスローを多めの配分で投げて欲しかった(我侭)。そして最後を飾ると共に、おそらく要注意なのがT-Pain製作でT-PainとJamie Foxxが参加した「Supa Sexxy」ですね(決定)。硬質なドラムビートに絡む遊泳感たっぷりの宇宙シンセのうねり、これはT-Painのトラックメイクの巧さが爆発している電子チューン。Charlie Wilsonの渋声とは反対にあるT-Painのライトなロボット声、最後に登場するファルセット×オートチューンのJamie Foxxの甘くとろける歌声と、すべてが見事に融合した華やかな艶やかな一曲。国内盤にはこれらに加えて、ドカドカ太鼓音が鳴り終いにはエレキギターが絡む激情タッチの「Jump In」と、ピアノ旋律に清らかで涼しげな電子音が絡むトラック「Let You Go」を収録。特に後者ではCharlie Wilsonの神秘的な歌声がこだまする深遠な一曲で、聴いているだけで傷口が癒えてゆく美しいラブソングで素敵。ちなみに二曲ともThe Underdogsが製作を担当、大活躍で御座います。

あ~~~~素晴らしい、素敵で御座います(惚)。トラックはどれも現行R&Bなものばかりなんですが、Charlie Wilsonがそれに寄せる訳でなく、完璧に彼のソウル曲に仕上がっていて、なおかつとてもオシャレで御座います(華)。もっとスローな楽曲が入っていれば良かったんですが、充分に満足です、The Underdogs好きにもお薦めの一枚です。

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Ciara「Fantasy Ride」
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“Princess Of Crunk & B”こと可愛くセクシーなCiaraの通算三作目となる『Fantasy Ride』を御紹介。顔も可愛くて歌も上手くて、しかも踊りがとってもお上手という事でデビュー時から期待度大だったCiara、ようやく本作もリリースされました。まずはジャケット、輸入盤のジャケットはあまり好きじゃなかったので、国内盤が変更されてて良かった(安堵)。ちなみに中のアートワークはCiaraがアメコミチックに描かれていたりコスプレしていたりで、これはアメコミ好きな僕にはたまらない仕上がりでした。Ciaraのナイスバディも綺麗に線が出ていて、良かったですよ(惚)。
それでは肝心の内容について触れますとですねぇ……まずはDon VitoとC. "Tricy" Stewartが共同制作の「Ciara To The Stage」でゆっくりと静かに幕開け、これがなんとも不思議なふんわりトラックで、そこに乗せられるCiaraの揺らめく歌声が妖艶で素敵で体中に徐々に浸透します。続いては本作の超目玉曲「Love Sex Magic」、The Y's製作(このThe Y'sとはJustin Timberlake、James FauntleroyとRob Knox(これはThe Underdogsの別名)から成るProduceチーム)であのJustin Timberlakeが客演で参加しています。完璧なまでのエッヂ効いた電子ダンスチューンで、このサイケでハイパーなトラック自体がもうカッコ良過ぎるんです(惚)。そのうえクールな歌声のCiaraとJustin Timberlakeの相性が抜群に良い、といってもJustin Timberlakeはファルセット駆使した歌声をバックで鳴らす程度の出現で、その具合がまたこの曲のファンタスティック度を高めているので素晴らしい(絶賛)。Ciaraもこういうダンスチューンには完璧に嵌ってて、水を得た魚状態。二人の歌声のセクシーで悩ましい絡みが、ものすごく魅力的。続いては僕の好きなLudacrisが援護射撃をかます「High Price」、製作はC. "Tricy" Stewart×Terius "The-Dream" Nashのタッグが担当。これが底辺を這うレロレロビートに、Ciaraのふざけた(?)様な甲高い歌声が流れる作りで、ちょっと取っ付き難い(苦笑)。そんな奇怪でドロドロなドラッグビートだから、Ludacrisには合っているみたいで、彼が登場した途端に曲が引き締まるから不思議。続く「Turntables」はDanja製作、暴力事件でいけ好かなくなったChris Brownが参加。ビュイビュイ鳴らすシンセビートはDanjaらしいクラブチューンで良いのですが、今の僕はChris Brownに拒絶反応を起こしてしまうんで勿体無い。「Like A Surgeon」はC. "Tricy" Stewart×Terius "The-Dream" Nash製作、ドロッとした沈んでゆく感覚のトラックは美しくも官能的で、正に彼らならではのトラックメイキング。Ciaraの艶っぽい歌声が深々と響き渡って、意外と好きな一曲かも。Polow Da DonとElvis Williams共同制作の「Never Ever」では、客演仕事でも多忙なYoung Jeezyが参加。さらさらと小川の様に流れる煌めくメロディも綺麗だし、Ciaraの優しい歌声が耳に優しい優美曲。Young Jeezyはいつもの如くなんですが、冒頭でのノイジーに加工された感じが結構面白かった。The-Dreamをfeat.した「Lover's Thing」はLOS Da Mystroが製作を担当、キラキラ輝きながらゆったり広がるトラックも素晴らしいし、Ciaraの“べいびー♪べいびー♪”にThe-Dreamの“えー♪えー♪”が絡まるリフレインフックも印象的なナイスミッド(好)。Missy Elliottが参加したガチャガチャ暴れる電子音に脳内が揺れる「Work It」は、Danjaが製作という事で納得。Ciaraのクールな歌声もこういう激走するビートにはお似合いだし、Missy Elliottは言うまでもなく得意のフィールド(当然)。Rodney "Darkchild" JerkinsとOsinach Nwaneriによる共同製作の「Pucker Up」もまず上がり下がりするビュイーンな電子音に脳天ヤラレる、そのうえCiaraのカッコイイ鋭く尖ったフック“Kiss My Swagg♪”に脳内を侵食されます。「G Is For Girl(A-Z)」は再びThe Y'sが製作を担当、絶え間なく鳴り響くドカドカ太鼓音とインドっぽいメロディが病み付きで、後ろの方で微かにJustin Timberlakeの歌声も聴こえています(最高)。「Keep Dancin' On Me」は再びC. "Tricy" Stewart×Terius "The-Dream" Nashが製作、どこか遠くの方から静かに聴こえてくる様な、だんだんと体にスーッと浸透してゆくようなトラックは摩訶不思議で、でもどこか癖もあって聴いてすぐに彼らの音だと分かる個性的な一曲。「Tell Me What Your Name Is」はDr.LukeとBenny Blancoの共同製作、これも静けさの中に煌びやかさと眩しさがあるシンセ曲でグッド。「I Don't Remember」はPolow Da Don製作(ソングライティングをShaffer SmithことNe-Yoが担当)、次第に速度を増してゆくビートが、詞の内容である“彼がいなくなった”不安から高まる胸の鼓動とリンクしていて凄く魅力的、可憐で綺麗な一曲。とここまでが本作の内容で、国内盤にはこれらに加えてボーナストラック三曲が収録されていまして。シンセサイザーの鳴りからしてThe Neptunesっぽいと感じた「Echo」はDanja製作(ソングライティングにThe ClutchのPatrick Michael "J. Que" Smithが参加)、ズカズカ突き進む感じが痛快な一曲でグッド。そして注目「Go Girl」はT-Painが製作&客演で参加、Ciaraの歌声もちょっぴりエフェクト加工されていて鼻につかない程度、T-Painのラップ援護射撃も面白くて味わい深い一曲に仕上がっています。

最初聴いた時は正直“う~ん微妙かな”と思いました、購入決めるまで時間かかったし周りの評判もあまりよろしくない(?)感じですし。ただ何度も聴いているうちに結構僕は嵌ってきています、実験的な曲も多くてこれはこれでCiaraのチャレンジ精神が出ているかなぁと。Ciaraの歌声がどちらかというと“静かでクールでクリア”な印象なので、こういう深々と響く電子チューンとの相性も良かったかなと。それにきちんとダンス曲も満載で、意外と巧い一枚になっていると思うんですが、皆様はいかがお感じでしょうか。