RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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MichaelJackson-smile.jpg

はい、あっという間に2009年も終わってしまいました、今年もやっぱり早かった。
皆様はどんな一年でしたか、僕は……まぁ変わり映えのない一年だったかなと(笑)。
大体が変化を求めないタイプなんでそれはそれで良いんですが、まぁそれでも小さい変化はあったかなぁと。

仕事の面では主任に昇格したのが大きなトピック、思った以上に早く上がれて嬉しかった。
一人暮らしも一年が経ち、だいぶ板についてきた。
恋愛面は……まぁいろいろとありましたが(笑)、どれも良い思い出ばかり。

しかし2009年はやはり僕にとって、Michael Jacksonの一年だった。
毎日Michael Jacksonを聴いて、観て、触れて、愛した一年だった気がします。
彼の偉大さを毎日噛みしめた、そんな2009年でした(涙)。

来年2010年も素敵な一年になりますように……
来年も“RocBox 2”をどうぞよろしくお願いします。

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僕が選ぶ2009年アルバムTop10[Hip Hop部門]
さてさてもうひとつの総決算、2009年度を締め括る年間Top10[Hip Hop部門]の発表で御座います。R&Bモノもあまり購入出来ていませんが、Hip Hopはそれに輪をかけてあまり購入出来ていませんでした(涙)。それに加えて最近はちょっと歳を取ったせいか、Hip Hopを聴くと疲れてしまう時があったりもして、プライベートでもHip Hop曲よりもR&B曲を掛ける割合が多くなっていました。そんな中でも色々と迷いながらやっとの思いで決定したのがこの十枚、皆様が選んだ十枚と重なっていますでしょうか。


第十位 Clipse 『Til The Casket Drops』
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まず第十位はClipse『Til The Casket Drops』、The Neptunesも含めてのTop10圏内となりました。そうですThe Neptunesの創る音との相性が物凄く良かった、あのクールで宇宙的なサウンドにキッカリ合ったマッドなラップが最高にカッコ良かったですねぇ。The Neptunesが創る音はいつも電子音全開でサイバーながら、どこか泥臭いファンキーさも兼ね備えていて、そんな派手な様で地味な(ベタな)音使いが僕にはツボでした。才女Keri Hilsonを客演に招いたそわつくスピードチューン「All Eyes On Me」の出来も凄く良かったんですが(Cam'ronの援護射撃曲「Popular Demand(Popeyes)」も良かった)、無名シンガーを起用した歌フック物も凄く良くてお気に入りでしたよ。ただ惜しむらくはThe Neptunes以外のProducerがそこまで面白い仕事しなかった点、あれは期待外れだったなぁと思いました。


第九位 Rick Ross 『Deeper Than Rap』
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続いて第九位はRick Ross『Deeper Than Rap』、あの巨躯と熊髭からは想像もつかないスマートかつメロウな曲ばかりでまた溶かされましたよ(惚)。サウス全盛な時流も過ぎ去る中、Rick Rossはあくまで燻し銀でスマートなソウルフル曲で野太くラップ、本当に見かけによらず器用で御座います(驚)。そして本作でもR&Bシンガーの援護射撃が炸裂、T-PainにJohn LegendにThe-DreamにRobin ThickeにNe-Yoとかなり豪華、しかしどの歌い手ともスムーズにしっとり寄り添い合っていて素晴らしいメロウを生み出しています(綺麗)。こういう楽曲を得意とするMCも絶対に必要です、Rick Rossにはこれからも期待していますよ。


第八位 Fabolous 『Loso's Way』
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それから第八位はFabolous『Loso's Way』、Fabolous初のNo.1獲得作品となったのも鮮明に記憶に残っています。本作はとにかくR&Bっぽい一枚で、聴き易さでいえば本年度のNo.1だったと思います。JeremihにKeri HilsonにThe-DreamにNe-YoにTrey SongzにMarsha Ambrosiusと、今を時めく歌い手が素晴らしい仕事っぷりで御座いました。ただあまりにR&B化し過ぎていたし、ちょっとエレクトロ色(エレクトロ食)過ぎた気もして、何曲かはハードコアなものも入れて欲しかったのも本音。ただFabolousは元々こういうR&B曲との絡みが上手いんだから、必然といえば必然だったんでしょうね。全体を通してすんなりまとまっていました、Fabolousの魅力を思う存分に発揮した一枚だったかもしれませんね。個人的にはRyan Leslieとの合体が(Ryan Leslieの作る曲と歌声と双方を含めて)かなり良かった、相性抜群だったと思います。


第七位 Busta Rhymes 『Back On My B.S.』
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そして第七位はBusta Rhymes『Back On My B.S.』、僕が個人的に好きなBusta Rhymesの渋い暴れっぷりが痛快だった一枚。先行カットだったヘロへロアラビアン曲「Arab Money」はそんなに嵌りはしませんでしたが、それでもあのBusta Rhymesのダイナマイト声が爆発するのが最高に気持ち良かったし、荒削りなデジタル曲が結構多かったんですが、そこまでぶっ飛び過ぎずに弾けていたのも好感触。Estelle客演の疾走ダンスチューン「World Go Around」、Lil WayneとJadakissが援護射撃の不穏なドラッグチューン「Respect My Conglomerate」、Jamie FoxxにMary J. BligeにCommonにJohn Legendまでが参加した「Decision」なんかもしっとりピアノ曲が渋くて格好良かった。しかしBusta Rhymesが誰と絡んでも全く喰われない圧倒的な存在感、こんなドデカイ爆弾は誰も飲み込めないか(笑)。元気一杯ながらもどこかシリアスな味も持ち合わせる、やっぱり器用でファニーなBusta Rhymesが大好きですね。


第六位 50 Cent 『Before I Self Destruct』
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それから第六位は50 Cent『Before I Self Destruct』、最近は失速気味かなとも思うけれどやはり殺傷能力の高いボムだったなと思います(最強)。無名のProducerをさらりと起用し、こんな時代に全く流されず自身の暴力的なギャング世界をのし歩くそのボスな貫禄がカッコ良かったですねぇ(惚)。とにかく大きな鉛球のように重たくて冷たい破壊的な重低音トラックで聴く50 Centのボケた声が最高に痺れる、と思えばキラキラ煌びやかでスムーズな夜会系曲「Do You Think About Me」とか、甘く官能的なNe-Yoの甘酸っぱいヴォーカルを迎えた(50 Centの声をカットリプレイしたフックも絶妙で鮮烈)な「Baby By Me」とかいう、スマートで綺麗な曲もすんなりオシャレにキメてしまう紳士ぶりが憎いんですよね。ゴリラな見た目通りにゴリゴリなんだけれど、時に柔らかくも聴こえるフィルターがかったあのヴォーカルが凄く良いですねぇ。というかこれだけ路線変更もせずに我が道を突き進む50 Centに拍手を贈りたい、その豪腕でこれからもHip Hop界で暴れて壊して欲しいですね(挑発)。


第五位 Method Man & Redman 『Blackout! 2』
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そうして第五位はMethod Man & Redman『Blackout! 2』、もうとにかく渋過ぎるし真っ黒過ぎるHip Hopの真髄を骨の髄で感じさせられるカッコイイ一枚でしたね(感動)。Method Manの黒煙声とRedmanの火薬声がもう完璧な化学反応を起こしてお構いなしに爆発してますね、けして派手じゃないけどタフでザラザラしたゴツゴツの男臭いトラック群も本当に素晴らしかった。とにかく硬派なんですよ、この二人が揃ったらもう膝がガクガク震えて失神しそうになる黄金タッグ。個人的に大好きなのはRockwilderが製作した繰り返しフックが耳に残る鋼鉄アッパー「Hey Zulu」、あれにはかなりヤラレてしまいました(洗脳)。MCというのはキャラの濃さが必須条件なんだと改めて感じた一枚、こんなにどろ~り濃~い二人がすんなり綺麗に融合しているんだから不思議(笑)、ベテランの意地と能力を存分に浴びせられた一作で御座いますよ。


第四位 M.O.P. 『Foundation』
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そして第四位はM.O.P.『Foundation』、M.O.P.の久々の公式作品という事だけで僕はもう完璧に昇天しました。Billy DanzeとLil' Fameの凶悪な破壊力ですっかり木っ端微塵にされてしまったキラーボムな一枚。M.O.P.も昔ながらのファンが最高に喜ぶような黄金期さながらのトラックを起用、とにかく自分達が好き勝手に暴れる事の出来る灼熱マグマ曲の上で存分に咆哮してくれていました(痛快)。個人的に大好きなのがBilly Danzeの声をカットリプレイしてバンッバンッと連打爆発する「Bang Time」、これ聴いたらもう体中の血が沸騰して一気に覚醒して攻撃してしまいます(起爆)。あとはDemarcoがヴォコーダー駆使した歌声で滑らかにピアノ旋律の上を滑り落ちる「Street Life」、M.O.P.もちょっぴり泣き節なフロウでしっとりと聴かせるこの曲で、胸がグッと締め付けられますよ(涙)。Redmanが援護射撃に加勢し一緒に跳ねながら疾走する「Riding Through」や、泥臭くマッタリとまとわりつくヴォーカルをかますM.O.P.的には異色(?)な「Brooklyn」なんかも良かった。でもとにかくこれはM.O.P.の猛攻撃を浴びて、一撃K.O.を何度も喰らって、ボコボコにされてスカッと気持ち良くなる以外にない一枚。これがハードコア、軟弱な奴は許さないッていう気迫(鬼迫)でM.O.P.が突っ走る王道Hip Hopの真髄。


第三位 Kid Cudi 『A Man On The Moon: The End Of Day』
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いよいよ第三位はKid Cudi『A Man On The Moon: The End Of Day』、ハッキリ言ってこの結果には僕が驚いています。購入した当初は“ちょっとHip Hopとしては違う気がするし、どうも暗くて……”なんて感じてそこまで好きじゃなかったんですよ。それが繰り返し一枚通して聴いているうちに、気付けばKid Cudiが案内する月世界への旅行に何度も参加している自分がいました(溺)。内省的でしょんぼりと暗い世界感がまるで絵本のようで、聴いているだけで情景がぼんやり浮かび上がる不思議なアートの様な一枚にウットリ。Kid Cudiのラップとも歌ともつかない抜けた声がまた不思議な魅力抜群で、聴けば聴くほど深みに嵌って堕ちてゆく自分を感じました(虜)。最初こそ全く気に入らなかったピコポコと鳴らしながら漂うように低空飛行する浸透系ドリーミーな先行シングル「Day N Nite(Nightmare)」も、本作中の流れで聴くともう抜け出せない程の心地良さで脳内に深々と響き渡り侵食してきます(溺)。序盤の暗い情景から少しずつ、まるで夜が明けるようにだんだんと光が差し明るさを取り戻す流れも、最高に美しく流麗で素晴らしかったです(賞賛)。Kid Cudiならではの独特な感性にどっぷりと浸かってしまいました(深)、これからもどんな絵本を描き出すのかかなり楽しみな逸材の誕生だと思いました(高鳴)。客演なんかでも頑張って欲しい、振り幅が結構大きそうだから、とりあえず次回作に期待したいなと思います。


第二位 Jadakiss 『The Last Kiss』
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惜しくも輝く第二位はJadakiss『The Last Kiss』、N.Y.が誇る鉄人MCの渾身の一撃に圧倒されましたよねぇ(貫禄)。もうとにかく通な人ならJadakissの人気と魅力は痛いほどに分かっている、だからこそ本作がヒットしたのは物凄く嬉しかったですねぇ。Jadakissといえばあの“ひゃっはーーーッ!”の叫び声が最高、あれが聴けるだけでもう半分は満足しちゃいますよ(笑)。Jadakissに関しては本当に楽曲の配分が素晴らしく安定していて、歌い手をを迎えたR&B風味の曲から、腕利きMCを呼んだガッチリ硬派な曲まで、どちらも鋭くギラリと輝くダイヤモンド級の楽曲ばかりでしたね(絶賛)。しかしどの曲でも絶対的な主役はJadakiss当人、全く喰われていないし、キッチリとHip Hopしていたからやはり凄いです。やはり注目曲は盟友でもあるSwizz Beatzが製作(客演)しOJ Da Juiceman(この時に僕は彼を知った)が援護射撃を撃った「Who's Real」でしょうね、Swizz Beatzらしいバンギンチューンに乗せてJadakissが低く構えてしゃがれて放つラップがカッコイイ、後に発表された豪華Remixも話題になりましたね。流行のエレクトロっぽい曲からソウルフルなサンプリング曲まで巧く乗りこなしたJadakissはやはり曲者で強者、彼に客演依頼が絶えないのもよく分かる芸達者で御座います。あと個人的には本作を機にJadakissがDef Jam/Roc-A-Fellaに電撃移籍したのも嬉しかった、何処でもいいからまたコンスタントに作品を出して頂きたいですねぇ、Jadakissの最後のキスは最高でした(痺)。


第一位 Jay-Z 『The Blueprint 3』
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そして栄えある堂々の第一位はJay-Z『The Blueprint 3』、これは誰もが認めざるを得ない文句無しのNo.1だと思います(断言)。僕の最も好きなMCは確かにJay-Zですが、しかし贔屓無しで考えてもこの結果だと思います。真似事ばかりのシーンに警鐘を鳴らした「D.O.A.(Death of Auto-Tune)」で完璧に抜きん出ましたね、あの曲は最高に痺れたし痛烈だった、Jay-Zならではの視点&度胸だったと思います(貫禄)。サウンド的にもいつもながらのトップProducer起用ながら、やはり王者らしい独自の世界が広がっていて、Jay-Zが“King Of Hip Hop”である事を実証していました。しかし本作でJay-Zの腕の良さを感じたのが新人の起用方法、DrakeもKid CudiもJ.Coleもほんのちょっぴりフックで使うのみながら彼らのインパクトも魅力も最大限に発揮されており、それでいて彼らの勢いに乗っかるのでなくJay-Zの描く世界のワンシーンにしてしまっているのがカッコイイ(格別)。人気の若手を使う事での単に話題作りでなく、Jay-Zの“これからのHip Hopにはお前らみたいな光るMCが必要だぜ!”というメッセージ(そしてそういう若手や新しい事を心底から楽しんでいるJay-Z)を強く感じた一枚でした。しかしそんな中でも強烈な輝きを放ったのはやはり、あのAlicia Keysを迎えた「Empire State Of Mind」でしょうね(決定打)。あの単調に鳴るピアノ鍵盤のカチカチなループに乗せてN.Y.を散歩する様にラップするJay-Z、そしてフックでは都会の隅々にまで響き渡る様に高らかに力強く歌うAlicia Keys、もうこれは僕がずっと願っていた夢の共演だったので聴いてすぐに失神しました(この曲の凄いところは、意外にも製作したのが無名のAl Shuxなる人物だという点)。他にも僕の個人的なお気に入りはK.Briscoeが呪文みたいな歌フックをかますゴシック調のダークチューン「Reminder」、こういうクールさが最高でTimbalandが最近なかなか作らなかった不穏系統で興奮しました。あとは裏目玉曲がYoung Jeezyを起用した「Real As It Gets」、キラキラと煌びやかに輝くカラフルなスウィートデジタルチューンで、ここでのYoung Jeezyの仕事っぷりは満点で御座います。とにかく王者の貫禄が漂う最高の一枚、やはりHip Hop界のCEO(最高経営責任者)はJay-Zしかいません(絶対的)。



……これが僕が悩み抜いて最後に辿り着いた十枚、皆様の結果と比べるとどうだったでしょうか。2009年は兎にも角にもベテラン勢が凄く良~い作品をドロップしてくれて、そういう意味ではちょっぴり昔Hip Hopに嵌りかけた時を思い出させてくれた一年だったかもしれません(涙)。そういう意味でも第一位のJay-Z、第二位のJadakissは順当といえますが、第三位にランクインした新人のKid Cudiは大健闘だったなと思います(驚異)。完璧に今までには無かったニュータイプのMCという感じで、これからのHip Hopにまた新たな光が見えた気がして、すごくドキドキワクワクさせられましたよ(期待)。そういう意味では凄く期待してたGucci ManeやMainoが今一歩だったかな、Waleはなかなか良かったんで驚きましたよ(意外)。最後の最後まで悩んだのはRakim『The Seventh Seal』とJuvenile『Coocky And Confident』、この二作品も物凄く良かったんですけどねぇ~(泣)。来年はいよいよDrakeが作品をドロップするでしょうからね、今から楽しみですね、たくさんCDが買えたらいいなぁ。



※番外編 Kanye West 『808s & Heartbreak』
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さてさて結構重要な意味を持つ気もする番外編、今年の作品はKanye West『808s & Heartbreak』です。この作品、実は昨年の“僕が選ぶ2008年アルバムTop10[Hip Hop部門]”で圏外となっていた作品、発売当初はそこまで嵌れていなかったんです(辛口)。で本作の発売日も2008/12/3という事で、聴き込めないままランキング作成となっていたのも事実でした。しかしあれからなんとなしに本作を聴いていると、気付いたら何度もリピートして、かなり頻繁に聴いていたのがKanye Westの傷心を曝け出したこの一枚でした。この暗澹とした重たく冷たい空気感、そこらいっぱいに漂う悲しさと切なさ、ちょっぴり女々しい恨み節(笑)、今思うとこんなに暗く過去の失恋を引きずる気持ちを詰め込んだ一枚を、僕が好きにならないはずがないですね(笑)。Kanye Westのヴォーカルが物凄く魅力的かといえば違うかもしれませんが、しかし彼の創る独創的でカラフルで奥行きのある世界はやはり素晴らしいです(絶賛)。この一枚が無かったらKid Cudi『A Man On The Moon: The End Of Day』にあんなにどっぷり浸かれなかったかもしれません(いや、というよりKanye WestがこういうKid CudiやDrakeのようなMCに影響を受けたというのもあるのだろうけれど)。ここでもYoung Jeezyの客演した「Amazing」は光っていた、Young Jeezyも凄く良い腕をしたMCですねぇ。

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僕が選ぶ2009年アルバムTop10[R&B部門]
今年も行いたいと思います、2009年度を締め括る年間Top10[R&B部門]の発表で御座います。貧乏ですのでそこまで多くは購入できていないですが、まぁ僕なりに一所懸命に考えてランク付けしてみました。振り返ると一人暮らしでピーピーの割になかなかR&Bモノは購入できたんじゃないかなと思います(上出来)。毎度の事ながら順位をつけて十枚選出するのは難しいですね、上位三作品は今回は結構すんなり決まりましたが。購入時期とかもあるしやはり考えてしまいますが、今年選ばれた十枚はこちらで御座います。


第十位 Amerie 『In Love & War』
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まず第十位はAmerie『In Love & War』、Def Jam移籍が功を奏しました(祝福)。なんといってもAmerieの本作は、Amerieらしさがギュッと濃縮され爆発した素敵な一枚でした。これだけどれも流行を追いかけた作品が多かった中で、Amerieはこれまでの自分のスタイルを誇示して昇華していました。こうなってはAmerieの(というかRich Harrisonの)ドカドカ突進ビートが逆に新鮮で痛快でしたよ。それに本作ではTrey Songzとの極上キラーデュエット「Pretty Brown」と、失恋の気持ちを手紙で綴った詩が切な過ぎる「Dear John」という突出した二曲がインパクト大でランクイン。特に後者の「Dear John」は今年かなり僕がヘヴィロテしていた最強の失恋曲、いつ聴いてもホロリと涙が零れそうになる胸が苦しくなる素敵なバラードで素晴らしかったです。


第九位 Trey Songz 『Ready』
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次に第九位はTrey Songz『Ready』、ここ最近の若手R&Bシンガーでは一番の有望株ではないでしょうか。そんな周囲の期待にきちんと答えた本作はやはり素晴らしかったですねぇ。現行シーンのトレンドであるエレクトロ系も巧く押さえながらも、しっとりと綺麗なメロディもしっかりと歌いこなしていて、トラックもブルージーな「One Love」、キュートなアッパー「Lol :-)」、Drakeを招いた浮遊感漂う「I Invented Sex」、不思議なドロドロデジタル曲「Black Roses」など、色々な趣向で振り幅がきちんと有りましたねぇ。それでいて他のシンガーがやっていない様な、ちょっと変り種のトラックなんかも積極的に取り入れていて、なんだか頼もしい野心を感じました。R.Kelly仕込み(?)なセックスを前面に押し出したセクシャルな曲も良いですねぇ、歌も上手いからすごく聴き入りやすいです。ムキムキに鍛え上げた肉体美をモノクロで撮ったジャケットも最高、客演でも大忙しでしたねぇ、しっかりと芯の通った一枚で御座いました。


第八位 Keri Hilson『In A Perfect World...』
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そして第八位はKeri Hilson『In A Perfect World...』、才色兼備のソングライターの待望のデビュー作。TimbalandとDanjaとPolow Da Donという現代の敏腕Producerが脇を固めた事による統一感もさることながら、参加したゲスト陣も皆が一流でかなり豪華な一枚だったなと思います。こちらは現代流の流麗エレクトロが主だった訳ですが、Keri Hilsonの綺麗で悩ましい端正な美女声は、そんなエレクトロチューンとの相性が抜群で御座いました。というかこの端正な顔立ちと素晴らしい体つきがたまらなくツボでした(惚)、これだけ綺麗な女性なんだから好きにならずにはいられないですよ(男心)。本作は国内盤を待てずに輸入盤を購入してかなり後悔、ソングライト能力も味わいたいので国内盤を買いたいと思います(涙)。国内盤で詩を読んでいたら、もっと上位に食い込めたかもしれませんね(惜)。


第七位 Joe 『Signatutre』
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そして第七位はJoe『Signature』、誰もが認める素敵な紳士シンガーで御座います。全曲を久々にJoe自身が書き下ろしたというのが凄く嬉しかったし、そのおかげでJoeにしか作り出せない世界観が美しく描かれていましたねぇ、全11曲というコンパクトさもなんだだか潔くて好きでした。これだけエレクトロが流行している中で、生音演奏っぽい温もりのある美曲スローをたくさん詰め込んでくれるなんて素敵、バラードの名手であるJoeでないと出来ない芸当でしょうね(断言)。まぁそんな中でもきちんとThe-Dream節なリフレインフックもキメてくれていたり、ちょっぴり流行を意識した曲もあってそれも良かったですよ。これぞR&B/Soulだと陶酔してしまったのを今でも覚えています、Joeらしさが美しく滲んだ(Joeが原点回帰したという意味でも重要な)素敵な一枚だったと思います。


第六位 Brian McKnight『Evolution Of A Man』
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そして第六位はBrian McKnight『Evolution Of A Man』、僕の最も大好きなシンガーだから当然のランクインで御座います(常連)。Brian McKnightも自身の持つ独特で美しい世界観をきっちりと表現し、誰にも流されず(つまり流行に感化されず)に素晴らしいラヴソングをぎっしり詰めた贈り物をくれました(嬉)。しかしそう言いつつもBrian McKnightもきちんと変化していて、現在の流行である電子音をちょっぴり入れつつ、いつもとは違う希望に満ちた愛を歌っていたのはかなりの変革。でもいつも通りの王道バラードばかりで、聴いていてすごく安心しましたよ(一息)。あのシルキーで紳士な歌声に触れるべき、いつだって美しいラヴソングを紡いでくれるBrian McKnightは最高のシンガーソングライターです(絶賛)。


第五位 Rihanna 『Rated R』
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そして第五位はRihanna『Rated R』、やはり現代を代表するこのクールディーヴァは脳裏に焼きつきました(鮮明)。本作でのRihannaはただクールなだけでなく、暗かった、とにかく悲しみと怒りの間で寂しげに揺れていました。プライベートでの事件があったからこそ生まれた作品で、そういう意味ではKanye West『808's Heartbreak』にも似た世界観でした。そんな悲しみがRihannaの持つクールでダークな感性&歌声とフィットしていて、結果として先鋭的なダークでメタリックな鈍く冷たく光る一枚を生み出しました。エレクトロテクノな技術を用いながらも、やはりRihanna流儀な独特の冷たい空気感が尖っていて他とは一線を画していましたね(別格)。ゲスト陣の少なさも功を奏していて良かった、Young Jeezyは好きだから尚更良かったですね。Justin Timberlake関与の「Cold Case Love」が僕は好きでした、RihannaとJustin Timberlakeは相性がなかなか良いと思います。やはり奇抜でカッコイイRihanna、次回作にも期待が持てますねぇ。


第四位 The-Dream 『Love Vs. Money』
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そして第四位はThe-Dream『Love Vs. Money』、今年もTerius "The-Dream" Nash×C. "Tricky" Stewartは大活躍で御座いました(勲章)。そういう意味でもThe-Dreamの本作は重要な意味を持つといえる一枚、The-Dream無しでは今のR&Bは動きませんから、そんな彼の自身の作品というのはやはり外せない。しかし本作ではThe-Dreamが一人のシンガーとして素晴らしい輝きを放っており、前作よりも数段と進化しています(昇華)。本作ではThe-Dreamの柔らかく甘いドリーミーな歌声が滑らかに響き渡り、聴いているうちにだんだんと深みに嵌る僕がいました(溺愛)。彼らの作り出すメロディもやはり先進的で独創的、面白いんだけれど流麗で美しく、病み付き度の高さでは天下一品で御座いました(御馳走)。客演としても最近のThe-Dreamは目を見張るものがあり、これからが期待なシンガーとなりました(墨付)。これも国内盤の発売を待てずに輸入盤を買ったので、国内盤で詩を読んだらもっと上位に格上げだったかもしれません(可能性大)。


第三位 Brandy 『Human』
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いよいよ第三位はBrandy『Human』、歌姫Brandyの復帰作という意味でも大切な一枚で御座います。本作を一言で表現するならば“純白”、黒いR&Bというよりはむしろ白くポップな楽曲ばかりだったと思います。しかしそんな純白曲がBrabndyの綺麗な清流のように澄んだ歌声にすごく合っていて、聴いているだけで僕の心は癒されたし洗われました(治癒)。この透明感はただただ素晴らしかったです、全曲を通して聴きやすくて、でもドラマチックで抑揚があって、けして単調ではなかったです。本作ではBrandyの歌声が幾重にも重ねられる加工が施されていて、これはよくある歌声加工とは違い、Brandyでないと出せない美しさがあって素敵だし、巧く機能していたと思います。美しくも力強く一歩踏み出すような気迫も感じる、凛とした一枚で素晴らしかったです。僕個人的な意見としては、Brandyの久々の会心作だったのではないかと思います。


第二位 India.arie 『Testimony: Vol.2, Love & Politics』
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惜しくも(しかし圧勝の)第二位となったのはIndia.arie『Testimony: Vol.2, Love & Politics』、Grammy常連アーティストIndia.arieの流石の一枚で御座います。India.arieの爪弾き奏でるアコースティックギターの温かく包み込むようなメロディは心に沁みますねぇ、India.arieの深く慈愛に満ちた歌声も素晴らしくて心地良いんです(安息)。本作でもIndia.arieらしい完璧な世界観で一気に惹き込まれましたねぇ、こういう作品は他のR&Bシンガーでは書けない(というか彼女はR&Bシンガーではないでしょうが)、こういう生演奏感に溢れたソウル作品って美しいし気高いですよねぇ(溜息)。本作ではあのMusiq Soulchildとの極上デュエット「Chocolate High」が収録されていて、これが素晴らしい仕上がりで涙が零れそうになるほどに繊細で穏やかで綺麗なんです(昇天)。この一曲の為に購入しても損は無いぐらいに秀逸な仕上がり、というか全曲を通じて秀逸で、第一位にしようかどうか最後まで悩んだ珠玉の一枚で御座います(惜敗)。


第一位 Maxwell 『BLACKsummers'night』
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そして栄えある堂々の第一位に輝いたのはMaxwell『BLACKsummers'night』、Maxwellおよそ8年ぶりとなる本作は文句無しの傑作で御座いました(殿堂)。生演奏で繰り出す極上のグルーヴ感や息遣い、Maxwellのちょっぴり力強くなった歌声も素晴らしく、久々のネオソウルにどっぷりと頭の天辺まで浸かってしまいました(溺愛)。Jazzyな曲からブルージーな曲、聴かせる繊細なバラードまで取り揃え、Maxwellの優しいファルセットが語りかける深過ぎる一枚に感動してばかりでした(涙)。全10曲とかなり少ない収録曲数なんですが、充分に濃厚でほろ苦いソウルが濃縮された一枚で御座います(圧倒)。大人の色香と艶っぽさが漂う滑らかソウルが溢れていて、愛する人と夜にまったり聴きたい素敵な一枚となっています。極上のソウルとは何か、素晴らしく完璧な芸術作品とは何か、それを教えてくれるのはMaxwellの本作『BLACKsummers'night』です(絶賛)。



……さてこれが僕の熟考した結果選んだ十枚、貴方のお気に入りは入っていましたか。今年選ぶ基準で大きかったのはやはりエレクトロ、これがあまりに流行し過ぎて僕はもう飽き飽きしていまして。ですから今年の十枚はどれも自分流を貫いた作品ばかりが並んでいて、それこそエレクトロエレクトロしておらず(声加工ばかりしておらず)、そういう流行にとらわれていない作品が結果としてお気に入りになった気がします。他にも色々と悩んだ作品もあったんです、Jamie FoxxとLionel Richie、それからPleasure Pも結構迷ったかな。でも凄く苦しいほどに迷ったのはまずSlim『Love's Crazy』、これは国内盤で歌詞対訳があったらもっと上位だったかも。しそして特別功労賞を授与したいのはRyan Leslie、彼が今年発表した『Ryan Lslie』と『Transition』は素晴らしい軽妙でカラフルなシンセサイザー駆使が最高にキマッていて、聴いているとすごく気持ち良かったです(爽快)。今でもまだ順位に入れなかったのを後悔するぐらい、そのサウンドと歌声は素晴らしいものでした(賞賛)。またRyan LeslieはProduceと客演でも光ってた、Ryan Leslieも歌詞対訳(つまり国内盤)があったらもっと上位だったと思います。まぁでも今年も沢山のR&Bに楽しませて頂きました、12月15日以降発売の作品は来年度にカウントしますので、また来年もTop10出来たらいいなと思います。来年は是非ともエレクトロとは決別して(とはいってもひとつの要素として使うのには大賛成、その魅力はきちんと理解しています)、また新たなムーヴメントが起きる事を期待しています。



※番外編 Seal 『Soul』
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さてランキング外なんだけど特別枠で扱いたい作品とする番外編、本年度の番外編はSeal『Soul』で御座います。これ凄く良くて何度も繰り返し聴いた一枚なのですが、カバーアルバムという事なのでランキングからは除外し、ここでピックアップさせて頂きました。とにかくSealのソウルシンガーとしての実力が燻し銀に輝いた素敵なソウル集で、ソウル好きなら思わず唸ってしまう珠玉の一枚でした。しかも本作でSealとタッグを組んだのはあのDavid Fosterなんだからもう間違いない、素晴らしかった。古き良きソウルを体現したSealも素晴らしいし、こういうソウル音楽を遺してくれた先人達も本当に素晴らしいです(感謝)。

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

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Eminem「Relapse: Refill」
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世界が恐れ魅了される狂人的な白人サイコMC、Eminemの通算五作目となる『Relapse: Refill』を御紹介。世界中のファンだけでなく、Jay-ZやLil Wayneなど同業者からも最高のMCと賞賛されているEminem、前作『Enocore』からおよそ五年ぶりとなる本作は、活動休止していたEminemの復帰作。待ち望んでいた熱狂的ファン、かなり多いんじゃないでしょうか、僕はそこまでファンではないので気付いたらリリースされていた感じでした(笑)。しかし注目作である事には間違い無し、でも絶対に豪華盤がすぐに出ると思い購入しないままでいたら、案の定やはり新曲7曲を追加収録したCD付きの豪華盤『Relapse: Refill』が発売されたのでこちらを購入。
それでは気になる内容を御紹介しますと……本作はほぼ全曲の製作を盟友であり育ての親であるDr.Dreが担当、やはりこのタッグは強力ですねぇ。まずはその血みどろのPVも相当なインパクトだった「3 a.m.」、重たく鈍いピアノ旋律にEminemの狂気じみた甲高いラップがキリキリと神経質に響くやはり病的な一曲。自身が薬物中毒になったのは、同じく薬物中毒だった母親に似たからだと嘆き怒る「My Mom」、Eminemらしいブチ切れた怒号の様なラップが鋭くグサグサと突き刺してくる殺伐とした一曲。The Skinny Boys「Jock Box」を下敷きにしたピキピキと神経を尖らせてラップする「Insane」(Trevor Lawrenceとの共同制作)、詩の内容もそうですがやはりEminemの言葉運びは中毒性が高くて次第に嵌っていってしまう。バグパイプの音がヨロヨロと不穏に響き渡る怪し過ぎる行進曲「Bagpipes From Baghdad」ではMariah Careyとその夫Nick Cannonを痛烈に口撃、止まる事なく走り抜けるラップとヘリウムガス吸ったみたく高い鼻声で捻り出すフックが病的で恐ろしい。Eminemが狂人な自己紹介をぶちかます「Hello」(Mark Batsonとの共同制作)ではEminemの神業的な高速スピットが炸裂しれ斬り付ける、ハンドクラップにドカドカビートにスクラッチが切り裂くシンプルビートがEminemのラップをより惹き立てています。「Same Song & Dance」(Dawson Parkerと共同製作)ではLindsay LohanやBritney Spearsを想像の中で犯すという犯罪者ばりの脳内を披露、本当にEminemって普通じゃない、狂っています。これまたEminem流儀のオフザケ変態曲「We Made You」では多くの有名人をこき下ろす徹底したファンサービス、ここまでやれるのはEminem以外にいない(笑)、本人は“あくまでジョークの一環”と言っているみたいだけど標的になった方は面白くないだろうなぁ(苦笑)。とにかくもうずっとこの調子で、まだ薬物中毒なんじゃないかと疑ってしまう程に病的な曲ばかり(以前からか)、聴いているうちに(紹介しているうちに)疲れてきてしまいます。どこかホラーチック寒々しいビートがおどろおどろしくも面白い「Stay Wide Awake」、Dr.Dreと相性抜群のラップ合戦を繰り広げるメタリック重低音がカッコイイ「Old Time's Sake」(Mark Batsonとの共同制作)、ちょっぴりエレクトロな気もするけれどやはりダークでクレイジーな毒曲「Must Be the Ganja」(Mark Batsonとの共同制作)、唯一のEminem製作曲でQueen & Paul Rogers「Reaching Out」をサンプリングした哀愁曲「Beautiful」、Dr.Dreに50 Centと三悪人が揃い踏みしてマイクを回す「Crack a Bottle」、荘厳でいて悲劇的で恐ろしい変調ビートが闇をつんざめくサイコスリラー曲「Underground」と、どれもEminemの狂気に満ちたドロドロしたトラックが目白押しのドラッグ曲ばかり(発病)。
そして更に収録曲を追加したのがボーナスCDとなる『Refill』、こちらはもう一曲狙いで購入したんですよ。それはDrake、Lil Wayne、Kanye WestとEminemがマイクを回すBoi-1da製作の「Forever」、バスケ選手LeBron Jamesの伝記映画『More Than a Game』のサントラ盤に収録されていた注目曲。Drakeのあの蛙声のラップと歌フックがまず耳に残るし、Kanye WestとLil Wayneも相変わらずの鋭い援護射撃で存在感抜群。でもここで抜きん出て目立ち他を喰っているのはEminem、Eminem単体で聴いていると疲れてしまうけれど、やはりあの病的な高速ラップはリズミカルで耳にベッタリとこびり付く、嫌でも耳を持って行かれる凄さ(圧巻)。その後もDr.Dreと共演した鍵盤の低音一音をずっと鳴らすような「Hell Breaks Loose」、あの殺人鬼の名前をタイトルにしたサイコキラーボム「Buffalo Bill」、Eminem製作の「Elevator」、どこかアラビアンな「Taking My Ball」、オルゴールチックなメロディにシリアスなEminemのラップが絡みつく「Music Box」、どこかDr.DreがMary J. Bligeに提供した「Not Today」みたいなビートがカッコイイ「Drop the Bomb on 'Em」など、Eminem好きにはたまらない楽曲を収録。

う~ん、やっぱり僕はEminemにはそこまで嵌れません、今回もそうでした(苦笑)。Eminemが実力者だというのは勿論認めますが、彼の創る世界観はそんなに居心地が良くなくて、異質過ぎます。本作は僕としてはとても単調で、ちょっと途中でダレてしまう感じで、今一歩好きにはなれなかったというのが正直な感想。多分僕の好きなHip Hopというジャンルではない気がします、EminemはやはりEminemな訳です。でも間違いなく世間では2009年の重要な一枚となっています、聴かないのはきっと不味いのではないでしょうか、僕はそこまで聴いていません(笑)。

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Mariah Carey「Merry Christmas」
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“7オクターブの声域を持つ歌姫”として今も最前線で活躍し続ける、Mariah Careyのクリスマスアルバム『Merry Christmas』を御紹介。ポップミュージックファンからも、そして僕らBlack Musicファンからも愛される歌姫Mariah Carey。彼女の名前は知っていても歌はそんなに知らない&アルバムは持っていないという方も多いかと思うんですが、本作は皆が聴いた事のあるあの名曲が収録されています、そういう意味ではMariah Careyの代表作といっても過言ではないかもしれませんね。
それでは内容を簡単に御紹介したいなぁと思います……まずMariah Careyの本作の素晴らしいところは、クリスマスの定番な名曲が多めに入っている事。普通はオリジナル曲が多かったりもするんですが、本作では伝統的な曲も配分多めで聴き易いんです。まずは幕開けを飾る子供から大人まで知っているこの名曲「Silent Night」、キラキラと輝く雪の結晶みたいなピアノ旋律に、Mariah Careyの澄んだ突き抜ける様に高く清廉な歌声が響き渡ります(感情移入)。そして本作の最大のハイライトである名曲「All I Want for Christmas Is You」がすぐさま登場(幸福)、製作はWalter AfanasieffとMariah Careyが担当。シャンシャンと鳴る鈴の音と楽しげで煌びやかなメロディ、まるで雪ぞりに乗って滑走するかの様なはしゃいだ疾走感、Mariah Careyの潤んだ綺麗な歌声、もうどれもが素晴らしくマッチしていて聴いているだけでウキウキとはしゃいでしまいます(踊)。“クリスマスにはそんなにたくさん要らないわ♪欲しいのはただひとつだけ♪私がクリスマスに欲しいのは貴方だけ♪”なんて真っ直ぐに歌っちゃう詩がまた可愛くて素敵、もうクリスマスソングと言ったら瞬時にこの曲が思い浮かびます。“なんと神聖な夜♪”と厳かに神々しく歌い上げる「O Holy Night」は、Mariah Careyの低音の素晴らしい重厚さを堪能できる格式高い一曲。Darlene Loveの同名曲をカバーした「Christmas(Baby Please Come Home)」、これもまた70年代風のアプローチがなんともオールディーズで、クワイヤの歌声も手伝って華やかだし楽しいですねぇ。「Miss You Most(At Christmas Time)」はWalter AfanasieffとMariah Careyが共同で製作したしとやかで繊細なピアノ伴奏曲(美)、別れた恋人を“あなたを一番恋しく思うのは、クリスマスのこの時期♪”と一人で過ごすクリスマスが物凄く寂しく切なくなってしまう悲しい失恋曲(涙)。この曲の持つ壮大でいて物静かでスーッと吸い込まれそうな粉雪のような煌めくメロディの美しさは、Walter Afanasieffでこそ成し得る仕事だと思います(感動)。そして誰もが知っているあの「Joy To The World」は徐々にゆっくりとテンションが上がってきて、最終的にはMariah Careyがスカーンと天高く舞い上がる喜々とした高らかな歌声で世界中に喜びを与える素敵な一曲。「Jesus Born On This Day」はWalter AfanasieffとMariah Careyが共同で製作したオリジナル曲、ここまでキリスト賛歌になって初めて僕ら日本人はクリスマス(聖夜)の意味を知ります(恥)。ここではほぼゴスペルチックな流れの荘厳なメロディがMariah Careyの凄まじい歌声を思う存分に惹き出していて、後ろで聴こえる子供達の合唱もとっても可愛くて微笑ましいんですよねぇ(幸福)。最初に鳴るシャンシャンシャンシャンの鈴の音で思わず“サンタが街にやってきた!”とはしゃぎたくなる名曲「Santa Claus Is Comin' To Town」もやっぱり大好きッ、始まりとかメロディアレンジとかが先述の「All I Want for Christmas Is You」にとても似ていて(逆)、やはりクリスマスらしいメロディがあるんだなと思って感心しちゃいます(笑)。軽やかなタッチのピアノに乗せてMariah Careyとクワイヤの歌声が踊る「Jesus Oh What A Wonderful Child」、うん良いですねぇ。国内盤にはこれらに加えてボーナス曲、ちょっぴり悲劇を帯びた屈強な一曲「God Rest Ye Merry, Gentlemen」で厳かに幕切れ。

う~~~んやっぱり素敵、Mariah Careyの歌唱力の幅広さを痛感する一枚で御座います(圧巻)。あれだけ御馴染みの可愛いクリスマスソングの数々も、Mariah Careyが歌えばこんなに大人っぽく神聖で美しい輝きを放つ曲に変わるんですすねぇ。やっぱりクリスマス好きには持って来いの一枚、中古とかでメチャクチャ易く手に入るので、クリスマス用に絶対に一枚は用意しておいた方が良いと思います(薦)。「All I Want for Christmas Is You」の一曲だけ目当てで購入しても絶対に裏切られない一枚、今年も最もクリスマスに掛けたのはこの曲でした(恒例)。

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Kid Cudi「Man On The Moon: The End Of Day」
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あのKanye Westが惚れ込み自身のレーベルGOOD Musicに迎え入れた新進気鋭、Kid Cudiの待望のデビューアルバム『Man On The Moon: The End Of Day』を御紹介。Kanye Westの異色の傑作『808s & Heartbreak』に客演し一躍脚光を浴びたKid Cudi、Jay-Zの『The Blueprint 3』にも客演参加するなど、期待値MAXの状態で満を持しての登場で御座いました。まずこのアートチックなジャケットがたまらなく渋いしオシャレ、なんだか綺麗ですよねぇ(溜息)。
それでは気になる内容を簡単に御紹介したいなと思います……とにかく本作は内省的で物静か、悪く言えばちょっと暗い、でもその暗さがすごく中毒性高いし芸術的で嵌るんです(好)。そして本作は物語のように章節で区切られていて、全五章から構成されているという、完璧に“一枚を通して聴いて欲しい”一枚になっています。まずは第一章“Act I: The End of Day”、幕開けはEmile Haynie製作の「In My Dreams(Cudder Anthem)」から。ドリーミーなメロディながらも途中で宇宙船みたいなキュルルルルル音が静かに響くことで、不思議な月旅行へと出発準備するKid Cudi、囁く様な眠たそうなラップがトロトロで不思議。曲の最後にはCommonが登場し語ります、Commonは他の箇所でも語りを挟むストーリーテラーみたいな役割を果たしています。続く「Soundtrack 2 My Life」もEmile Haynie製作曲、父親の死から心に暗い闇を抱える様になったKid Cudi少年の過去を語りながら“僕が生きる為のサウンドトラックさ♪”と歌うパーソナルな一曲。Orchestral Manoeuvers In The Dark「ABC(Auto-Industry)」を下敷きにした「Simple As...」はPatrick Reynolds製作、何度も繰り返す静寂系のフックが子供っぽくも柔らかく耳に残る夢想曲。そして第二章“Act II: Rise of the Night Terrors”、The Menahan Street Band「The Traitor」を使ったドロドロの「Solo Dolo(Nightmare)」はEmile Haynie製作、自らを“孤独のミスターソロさ♪”と嘆きながらも徐々に深海から這い上がってゆく様を、Kid Cudiがラップとも歌とも語りともつかない暗い声で怪しく歌います。単調に何音かだけを繰り返し叩くピアノ鍵盤音にリズミカルなビートが加速する「Heart Of A Lion(Kid Cudi Theme Music)」はFree School製作、奈落の底を見つめながらも“僕は負け犬にはならない♪僕は生きるんだ、ライオンのハートを持って♪”と徐々に希望を見出す様子がちょっと鼓動も強く走り出したメロディで見事に表現されていますね。深い眠りの中でグルグルと思いが渦巻くように巡るドロドロとした感触の「My World」はPatrick RaynoldsとJeff Bhaskerによる共同制作、客演にはBilly Cravensが参加。そして第三章“Act III: Taking a Trip”、ここの幕開けはシングルヒットしたDot Da Genius製作の「Day N Nite(Nightmare)」で幕開け。曇ってエコーがかったピコピコ音が空間を浮遊し、ちょっぴり歪んだ電子音が暗闇に鈍く光る、なんとも不思議なダークドリーミーな一曲(堕)。皆が寝静まった真夜中にたった一人、孤独を抱えながらも高揚した状態で彷徨うような幻想的なドープ曲ですねぇ。この曲は最初シングルとして聴いた時はそんなに好きじゃなかったんですが、本作の流れの一欠片として聴くとしっくり来るんです。ノイジーなシンセ音に尖ったキックビートが衝突する曇ったエレクトロチューン「Sky Might Fall」はKanye Westが製作(Co製作をKid Cudi)、“空が堕ちたとしても、僕は全然不安じゃない♪”と歌う幻想飛翔曲。Matt Friedman製作の「Enter Galactic (Love Connection Part I)」は軽やかに煌びやかに、そして色彩豊かに駆け抜ける疾走レトロディスコチューン。ここでのKid Cudiの張り上げずに軽く鼻歌っぽく歌うフックが素敵、この懐かしいポップ感が小さく弾けていて可愛い。そして第四章“Act IV: Stuck”、ザワザワと本能が活発に動き出すのを感じるちょっぴりロックな「Alive(Nightmare)」はRatatatが製作&客演で参加。冒頭から眩しい程に輝くシンセ音が光線を放つ流麗な近未来チューン「Cudi Zone」、製作はEmile Haynieが担当(StringsにはLarry Goldが参加)。Kid Cudiが自由奔放に跳ね回るメロディアスで華やかな一曲で、最近流行のブライトな流線形エレクトロなんですが、ストリングスが優美さを増加させていてより煌びやか、Kid Cudiのフロウも踊るように滑っていてすごくキャッチーで体に浸透してきます(不思議)。Lady Gaga「Porker Face」やJamie Foxx「Blame It」を下敷きにしたKanye West製作の「Make Her Say」は、Kanye WestとCommonが客演参加。この曲はLady Gagaのオモチャチックな歌声がバッチリ使われた可愛い一曲、僕はそんなに好きじゃありませんが(笑)。「Pursuit Of Happiness(Nightmare)」はRatatat製作で、RatatatとMGMTが客演参加。戒律的な美しさのピアノ旋律にまったりと溶けるような歌ラップを聴かせるKid Cudi、ここまで来るともはやHip Hopというカテゴライズは出来ないですねぇ。そして第五章“Act V: A New Beginning”、まずはLou Rawls「Early Morning Love」を下敷きにした渋く甘美な泣けるソウルフル曲「Hyyerr」でスムーズに幕開け、製作はCradaが担当(StringsにLarry Goldが参加)。極上の艶やかなソウルメロウに乗せてフロウを流すKid Cudiが凄まじく神憑りで光ってる、ここでの歌フックは本作中で最もキマッていて、客演参加のChip The Ripperも素晴らしい名手で今後に期待ですねぇ(注目)。爪弾きジャラジャラ鳴らすアコギがなんとも爽快で颯爽としているポップロックな「Up Up & Away」はFree School製作曲、ものすごく気持ち良くサッパリとした洗練された疾風チューンで、この曲で月に住む男(つまりKid Cudi)は遂に深く酩酊した眠りから覚醒し、一気に高みへと羽ばたくのです(昇天)。とここまでが本作の内容で、国内盤にはこれらに加えて四曲のボーナス曲が追加収録されております。まずはEmile HaynieがJason Chung「Aquarium」をサンプリングした物静かな中に不思議なメロディが吸い込まれて響き渡る惑星曲「Man On The Moon」、欠伸で始まるこの曲も物凄く夢うつつな意識朦朧な感触がなんとも詩的で不思議で、どうしてボーナス扱いなのか分からない佳曲。続いてもEmile HaynieがTrevor Dandy「Is There Any Love」をサンプリングしたサッパリした硬質ドラムパターンと曇ったリサイクル歌フックのみで聴かせる「Is There Any Love」は、Hip Hopの基本に忠実な荒削りビートで勝負の一曲で、客演には同じく新進気鋭のWaleが参加した注目曲。Crookersがいじった何ともコンピュータ的で電子音が連なり加速するサイバーな「Day N Nite(Crookers Remix)」、英国ではむしろこのRemixが爆発的に話題になったというのも頷ける面白さ。そしてこれまたビュイビュイと歪んだ電気信号音が脳内を浸食しロボット化させられる「Make Her Say(Afrojack Remix)」も、かなりぶっ飛んでいるんですがKid Cudiにはお似合いでなぜか抵抗なく楽しめてしまうテクノな一曲。

う~ん、なんとも不思議な感覚に陥る素敵な一枚でした(溜息)。まるで絵本をそのまま音楽にしたようなこのミステリアスなメロディがとても深くて繊細で、聴いているうちにそのままフワフワと真っ暗な月世界へと連れて行ってもらえる、そんな宇宙旅行の出来る一枚で御座います(誉)。これは本当にKid Cudiにしか描けない世界が静かに広大に広がっていて、彼の独特の感性にどっぷりと浸れる超大作で御座いました(絶賛)。本作を掛けながら車で夜中にドライブしていたら、きっと知らないうちに真っ暗な樹海に迷い込んで、彷徨っているうちに大きな湖が見えて、その湖面には大きな丸い月が冷たく光っている……なんて不思議体験できそうな気がします(妄想)。2009年度の注目作、驚異の新人現るといった感じですねぇ(太鼓判)。

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M.O.P.「Foundation」
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G-Unit Recordsを離れ新たにE1 Records/KochからドロップされたM.O.P.の通算五作目(Mixtape一作と未発表曲作二作は除く)となる『Foundation』を御紹介。Billy Danze(左)とLil' Fame(右)による最凶豪腕タッグ、彼らもBrooklyn出身という事で僕の好きな東海岸のMC、大好きなデュオで御座います。そんな彼らの公式としてはきっと2000年発表の『Warriorz』からおよそ9年ぶりとなる新作、苦節九年で御座いますよ(涙)。Jay-Z率いるRoc-A-Fellaでも作品を出せず、続く50 Cent率いるG-Unitでも結局作品は出せず、実力と人気はあるのにリリースに恵まれないM.O.P.をずっと心配していました。ですから移籍して本当に良かった、M.O.P.も久々の作品とあって思いっ切り暴れ回っています(破壊)。
それではそんな期待の本作の中身に触れましょう……まずは彼らの出身地であるBrownsvilleをレペゼンしたハードコア全開の「I'm A Brownsvillian」で渋く幕開け、ベテランのNottzが製作したファンキーでロキッシュなこの歪んだメロディが最高に鋼鉄でギラリと光るゴツい一曲(痺)。アッパーではなくのっしりと攻めるビートでの、フックでのM.O.P.の“ほーー!ほーー!”を聴くだけでテンション上がります(興奮)。Fizzy Womackが製作(MixをDJ Premierが担当)のシンプルな電子鍵盤メロディを短く切ってループさせた「Blow the Horns」は全速力で駆け抜けるM.O.P.が思い切りぶつかってくる突進曲、ドカドカ鳴らすキックにブレイキンしてるメロディ(途中でザクザクとスクラッチも斬り込む)がなんともオールドソウルなトラックで、Hip Hop黄金期を彷彿とさせるやはりハードコアな一曲で最高にカッコイイ。オールドソウル曲からフレーズを抜いてループさせる激渋なソウルフルメロウ曲「What I Wanna Be」はDJ Premierが製作を担当(発狂)、このなんとも懐かしいレトロ調のセピア曲はPrimoならではのコク深い味わい、しかも客演には実力派男性シンガーRell(彼も以前はRoc-A-Fellaに在籍)がそのスマートで甘くもソウルの濃縮された歌声を聴かせてくれているんだから渋いッ(失神寸前)。ちょっぴりシリアスなピアノ旋律の細くて狂った様に掻き鳴らすメロディが狂気じみた「Foundation」はM-Phaezes製作、この曲もM.O.P.のフロウもどことなくEminem調で、それはそれで面白い一曲。再びFizzy Womackが製作(MixをDJ Premier)を担当した「Stop Pushin'」も短く切ったホーンがバキバキと跳ねる骨太なファンキー曲で、かと思えば途中で燻し銀なソウルメロディに転じたりもする王道な一曲でグッと来ます。Statik Selektahなる人物が製作した「Crazy」も怪しくも艶っぽいロック調のメロディに硬質なドラムスが激しく絡んで火花を散らす渋~い一曲、客演参加のTermanologyもなかなか良かったですよ。Fizzy Womackが製作の繊細で儚げな流麗なピアノ旋律が心の琴線に触れるしっとりと滑らかな美曲スロー「Street Life」は素敵(鳥肌)、こういうピアノ旋律が綺麗な夜会系の曲に僕は弱い、しかもこういう静かでドラマチックな曲に暴れん坊のM.O.P.がすんなりラップを乗せたりすると、そのギャップも手伝って尚更と感動してしまいます(巧)。しかもここではDemarcoなる男性シンガーのオートチューン駆使の揺らめく滑らかなロボ声フックが最高(昇天)、オートチューンにこういうクラシックなメロディを重ねるとまた違った味わいで美味し過ぎます(失神)。再び骨太で激渋な埃っぽいソウルチューンでガッツリ攻める「Forever & Always」はStatik Selektahが製作、これも古いソウルレコードの切り取りに単調に鳴る硬質ビートがたまらなくシンプルで胸に響く、途中で聴こえる45回転早回しの歌フックも燻し銀で、M.O.P.の吠えもせずひたすらマイクを握り刻むライムが静かな弾丸の様に体を突き抜けるカッコ良過ぎる一曲。そんなソウル曲の45回転技が引き続き繰り出す流麗な「Rude Bastard」はFizzy Womack製作曲、一時期のKanye WestやJust Blazeが好きな方(つまり僕)は絶対に嵌る一曲、最近のエレクトロチューンも悪くはないけれど、こういう早回し曲(渋ソウルリサイクル曲)がまた流行らないかなと願っています。Ron G製作(Co製作をM.O.P.)の「Brooklyn」は逆に南部の泥臭いマッタリと伸びやかなメロディがこれまた違ったソウルフルで、そんなメロディに合わせて“ぶるっくれぇ~~ん♪”と気だるく絡ませるM.O.P.の煙たいフックが絶妙で結構好きな一曲。冒頭の銃装填音に続けてタフで厳ついバキバキな鉄屑ビートが叩かれる「Bang Time」はM.O.P.の真骨頂、もう所狭しと縦横無尽に暴れ回ってぶち壊します(木端微塵)。Billy Danzeの声をカットした“ばんッばんッばんッばんッ!”フックでもう完璧に聴き手はK.O.されますね(卒倒)、このドカンドカンと踏み鳴らす突進ビートを製作したDJ Green Lanternはやっぱり凄腕ですね(褒)、しかもこの曲で援護射撃をかますのはあのStyles Pなんだから最高にカッコイイ(痺)、これでJadakissが加勢していたらもっとヤバかった。ぶっ放す銃声ビートに乗せてM.O.P.が噛み付きガウガウ離さない「Sharks In The Water」も攻撃力抜群、製作はDR Periodが担当。Taylor Made製作の「Riding Through」ではなんとRedmanが援護射撃(豪華)、低く鳴るベース弦に乗せて威勢良く跳ねて破壊するトラック&三人が最高にイカシテル。M.O.P.だけだとちょっと硬過ぎる(ゴツゴツ過ぎる)のを、Redmanが参入する事でちょっぴりファニーでコミカルに仕上がっているのが絶妙のスパイス。最後を締め括るのはDR Period製作の「Salute A G」、べべべべべべと鳴り響く振動シンセとエレクトロな単調鍵盤メロディが軽快に跳ねて、M.O.P.の鉛球ハンマーがドシンッと地響き鳴らす最高にファンキーなトラック(激)。

最高に熱かったッ!久々に聴くM.O.P.はやはり半端じゃなかったッ(大興奮)!最高に渋い一枚で昔からのM.O.P.ファンも、それから昔からのHip Hopファンも絶対に好きな王道Hip Hopに感服しました。M.O.P.がもうとにかくカッコイイ、唾吐きながら吠えて聴き手をへし折る様なあのゴツくて暑苦しいラップは最高級品、もはや国宝級で御座います(認定)。でも素直にカッコイイんです(不思議)、ガッツリ攻め込む攻撃的ビートじゃなくてもどんなトラックにも柔軟に対応していて、そこがやはりベテランのベテランたる所以を感じます(敬服)。本当に最高に渋くて燻し銀でギラギラ輝く一枚で御座いました(絶賛)、是非とも最近の若い子に聴いて頂きたいです(衝撃)。しっかしどうしてRoc-A-FellaもG-UnitもM.O.P.の作品を出せなかったんだろう、本当に勿体無いですよ(惜)。

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Brian McKnight「Evolution Of A Man」
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作詞も作曲も演奏までもこなしてしまうマルチプレイヤーの“Gentleman Of R&B”、Brian McKnightの通算九作目『Evolution Of A Man』を御紹介。僕が大好きなシンガーソングライターであるBrian McKnight、待望の新作は新しく移籍したE1 Musicからのリリース、兎にも角にも新作を聴けて嬉しい限りです(感謝)。このジャケットも貫禄充分で良いですねぇ、Brian McKnightの並々ならぬ自信と気迫を感じますよねぇ(期待)。
それでは気になる内容を御紹介したいなと思います……まず一応述べておきますが本作でもBrian McKnightが全曲の製作を自身で行っています、本当に才能に満ち溢れたアーティストですねぇ(感心)。まずはBrian McKnightが“同じものばかりに少し飽き飽きしているんだ♪”と歌い始めてショーへと誘う「The Brian McKnight Show」で幕開け、しかしその歌声は最初からエフェクト加工されていて完璧に流行仕様(驚)。“まさかBrian McKnight、貴方までもが……”とかなり不安になったんですが、続けて聴いて安心、きちんといつものBrain McKnight節が炸裂しています。蜜のように甘い時間を過ごす恋人を歌ったスーッと涼しげに軽快な「Just A Little Bit」、キラキラと美しい音色にハンドクラップが跳ねる滑走するミッドチューン。部族っぽいドンドコ太鼓ビートにクネクネと曲線を描くシンセが悩ましく絡み次第に加速する「I Betcha Never」、“こんな気持ちになったのは初めてのはず♪”と自信満々に語りかけるBrian McKnightがカッコイイ、僕も言ってみたいものです。どこか物悲しいような寂しげなメロディに胸が詰まるほどに切なくなるラヴソング「What I've Been Waiting For」、真っ直ぐに正直に“君なしではいられないんだ♪”とまるで哀願しそうな程の愛を告白する詩がものすごく素敵で、Brian McKnightの甘く情感溢れる歌声が幾重にも織られたフックも素敵過ぎる(溺愛)。オルガンで始まる温もりたっぷりな流麗な鍵盤が奏でるメロウ「When Ur Lovin' Me」、ここでもBrian McKnightはファルセット気味のフックで朗らかに一人の女性への純粋な愛を歌っています。静かなピアノ旋律で聴かせる弾き語り調の冒頭が美し過ぎて涙が零れそうになる王道をゆく珠玉のバラード「Never Say Goodbye」は素晴らしい(鳥肌)、“絶対にさよならなんて言わないよ♪”と誓う詩がまた直球ながら胸にグンッと響く素敵なバラードで、結婚式に流したら絶対に幸せになれるであろう永遠の愛を誓う一曲(感動)。ここでのBrian McKnightの伸びやかに張り上げる透き通った美しい歌声に魅了されっぱなし、本当にBrian McKnightの歌声って甘くて渋くて円熟味があって、綺麗なウィスキー声しています(絶賛)。ラジオ番組のホストも務めているBrian McKnightらしい趣向で“チャンネルはそのまま♪”と歌う「Stay Tuned」は短い曲ながら素敵なスパイスになってる、Brian McKnightが一人でハモって聴かせるアカペラも面白い(まるでTake 6みたい)。微振動を繰り返しながらジワジワと世界を広げてゆくシンセサイザーが最近っぽいサウンドの「Next 2 U」、ちょっぴり大人しく暗めの底辺をゆくメロディ&歌声も最近の主流、しかしこれぐらいの感じで(しかも自分の手で)現行のエッセンスを取り入れ昇華できるBrian McKnightはやはり天才メロディメイカー。それは続く「I Miss You」でも如実に顕れていて、ピアノ鍵盤を基調としたメロディラインはこれまでのBrian McKnightらしい十八番なトラックなんですが、そこに色彩豊かで華やかな電子音をリズミカルに絡ませる事で、これまでとはまた一味違うBrian McKnightの音楽に出逢う事が出来ます。そしてこの曲はBrian McKnightにしては珍しく、別れた男性への未練を抱く女性が“あなたが恋しい♪”と電話を掛けてくるという一曲。いつも女性優位で悲劇に暮れる男性の心情を歌う事が多いBrian McKnightにしてはこれは逆アプローチ、でもどちらが主役でもやはり胸の奥の切なさのバロメーターは同じでやはり切なく、ひとつの小さな恋物語を読み解くようなこの別れ曲は素晴らしいです(涙)。「Always Be My Baby」ではアコースティックギターを爪弾き手を叩く生演奏感たっぷりの弾き語り曲、別れを切り出そうと勇気を振り絞る男性の心情を歌った、でも“この状況を悪化させるわけにはいかない♪”とか“君を恋しく思わないわけでもない♪”とか“僕のことを忘れてもいい、この世界のどこに君がいようと、君はいつだって僕の大切な女性♪”とか、一筋縄ではいかない難しい恋模様を歌った大人の一曲。その神々しく輝く洗練されたメロディがどこかゴスペル調な「Baby It's You」も美しい、クワイヤっぽい歌声アプローチも巧くキマっていて気品を感じます(高貴)。まったりと和やかにJazzyは香りの漂う「While」もまた違った趣向で面白い、本当にBrian McKnightは様々な音楽のエッセンスを吸収しているのですね。Brian McKnightの弾く優しく繊細なピアノ旋律にすぐにウットリしてしまう弾き語り曲「Another You」、ひとりの男が愛を込めてひたむきに真摯に歌うラヴソング、その極上の甘さに溶けてしまいますよ(惚)。最後を締め括るのは“一人きりになることだけはない事を知っているんだ♪”と人生の光り輝く希望を歌った「Not Alone」、誰しもが誰かのそばにいるんだと人類愛を感じて安心する素敵なメッセージソング。
そして本作にはなんと特典DVDが付いているんですよ(歓喜)、これがなかなか濃くて素敵な特典なんですよ。本作収録の楽曲についてBrian McKnight自身がその製作秘話を語り、ほんのちょっぴりだけその歌を歌うというなんともファンには嬉しい趣向(DVDの中ではCDに収録されていない、Jill Scottとのデュエット曲「More Than Just A Thing」なる局も解説し歌っている)。そしてもうひとつ、Las Vegasでのライブ模様「One Last Cry」「Red, White And Blue」も収録されていまして、歌っているBrian McKnightをきちんと観たのは初めてだったから凄く嬉しかったし、感動しました。これだけの特典が付いていて国内盤はなんと2980円、これはかなりお買い得で御座います(破格)。

う~~~ん素晴らしかった(唸)、やっぱりBrian McKnightって素敵なシンガーですねぇ(惚直)。DVDでも語っていた通り、本作では悲しく暗い失恋曲(フラれた曲)が一曲も無かったので驚きました。そういうポジティヴな考え方を持ったという事で、本作のタイトルにも意味があるのでしょうが、やはり僕としては未練たっぷりの失恋曲も聴きたかったかも(熱望)。あの切なくも未練たっぷりの悲劇的な楽曲もBrian McKnightにしか創れない世界観なんだから、やっぱり書いてもらいたいですねぇ。時代に流されずいつも通りに自身と向き合って作品を完成したBrian McKnightに拍手喝采です、やっぱり良い音楽は良いッ。

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R.Kelly「Untitled」
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素晴らしいProducerでありシンガーでもある色気大好きの天才、R.Kellyの通算九作目となる『Untitled』を御紹介。いつの時代にも柔軟に対応しつつも、きちんと自分だけのエロさ絢爛な世界観で聴き手を魅了し続けるR.Kelly、(スキャンダル塗れではありますが)彼を嫌いなR&Bリスナーは絶対にいないと思います(断言)。そんなR.Kellyが満を持してドロップした本作、まず言いたいのは白黒のジャケットがカッコイイですねぇ、こういうシックなのが好きです。
それでは内容を簡単に御紹介したいと思います……最初に述べておきますと全曲の製作に当然R.Kellyが関わっている訳ですが、本作では外部Producerとの共同制作が結構多いんです(珍)。まずはポカポカと打楽器ビートのみのメロディにR.Kellyがラップを聴かせて、フックでは完璧にロボット化した歌声を聴かせる「Crazy Night」で幕開け。Lil Ronnieとの共同制作曲で、R.CityのちょっぴりRaggaeチックなラップも程よく盛り上げていてグッドです。ピアノ鍵盤の軽やかで華やかなメロディにR.Kellyの時折吠えるように張り上げるハイトーンな歌声が突き抜けるように響き渡る「Exit」はJazze Phaとの共同制作、このメロディと化した単調フラットな掛け声のような歌声がめちゃくちゃ耳に残りますね。朝靄のように美しくもどこか儚げに輝く繊細なメロディがメロウエレクトロな「Echo」、製作はInfinityとDarhyl "DJ" Camperとの共同制作。ユラユラと揺れながら器用にファルセットを駆使するR.Kellyのヨーデルばりの歌声に速攻昇天、こうやって声をコロっと引っ繰り返すのもR.Kellyの歌唱力があるからこそ成立している、分かりやすく繰り返し何度も連呼する極上の歌声に徐々に天高く舞い上がってしまいます。同じくInfinityとDarhyl "DJ" Camperとの共同制作で挑む「Bangin' the Headboard」はR.Kelly御得意のベッドタイム曲、艶っぽくしとやかに流れるセクシーなメロディに乗せて、“バンバンッバンバンッ、ヘッドボードを揺らす♪”と歌うこのエロさ、ただこの腰を振る様にリフレインするフックは耳にするりと馴染むし、グラグラとエフェクトの掛かった歌声に眩暈する程に酔ってしまいます(巧)。「Go Low」はR.Kelly単独で製作、カラリと乾いたギター弦の音にオルガンっぽい温かなメロディが絡む、艶っぽさの中にも哀愁を感じるアダルトな一曲。続いてもR.Kellyが単独で手掛けた「Whole Lotta Kisses」は素晴らしい仕上がり、しっとりと濡れた御洒落でシルキータッチなメロディが滑らかで美しく悩ましい、そこに絡むR.Kellyのまろやかで円熟した紳士な歌声に最高に感じてしまうスローバラード。べコボコと微振動しながらだんだんと広がってゆくシンセ世界が流行サウンドな「Like I Do」もR.Kellyが単独製作、こういう風にいとも簡単に若手の作る音を自分の物に昇華できるからR.Kellyは凄い。Los Da Mystroとの共同製作で才色兼備なKeri Hilsonが客演の「Number One」、Sexを歌ったこのセクシーな曲でKeri Hilsonが負けじとオートチューン使いながら妖艶に美しく綺麗な歌声でゆっくりと昇天するケリフルな一曲。あのSoulshock & Karlinとの共同制作の「I Love the DJ」は、これまた最近流行のテクノっぽい近未来曲にR.Kellyの伸びやかなロボ声が滑走する宇宙っぽい一曲(驚)。ベタベタなドカビートにドロッとした変な声がメロディを紡ぎ出すサウス仕様なバウンスチューンが面白い「Supaman High」は、Willy Willとの共同制作で注目MCのOJ Da Juicemanが援護射撃を担当。このOJ Da Juicemanの跳ねながらさらりと斬り込むラップ射撃がキマッてて、彼がR.Kellyを喰ってしまう勢い。あのJack Splashとの共同制作となる異色曲「Be My #2」もツボ、Rhyze「Just How Sweet Is Your Love」を使った懐かしく香りのするディスコチューンで、そこに程よくカラフルな電子音を散りばめて華やかにしたノリノリ過ぎるダンス曲。ホーンの鳴りに乗せてR.Kellyの歌声も痛快に疾走するダンス曲、これを聴いて乗らない奴はいないです(到底無理)。Gasner A. Hughesが共同制作の「Text Me」、ここでも官能的でドロッとディープなメロディにR.Kellyの繰り返すフックが次第に体中を巡る酩酊曲。Eric DawkinsとAntonio Dixonとの共同製作となる「Religious」はR.Kelly得意のゴスペル風味の神々しい荘厳曲、“君が僕のものである事を、神様に感謝します♪”と始まる愛する女性を賛美する純真のラヴバラード。グランドピアノの凛とした冷たい響きに凍えそうなR.Kellyの歌声が悲しく響く別れ曲「Elsewhere」はChristopher "Deep" Hendersonとの共同製作、これはもうただただドラマチック(悲劇的)でR.Kellyの泣きそうな歌声に打ちひしがれて聴き入ってしまう胸が痛くて潰れそうになる一曲(涙)。“君を妊娠させたくなるよ♪”と危険スレスレな詩に、TyreseとRobin ThickeとThe-Dreamという最強の布陣が揃い踏みの「Pregnant」はBerris BoltonとDeWayne Swanとの共同制作。これだけ濃い面子がRemixでなく揃うのが凄い(驚)、Tyreseは相変わらず良~い喉しているし、Robin Thickeは優しく囁くような溜息ファルセットを披露、The-Dreamも可愛くて澄んだ子供っぽい歌声で存在感あって渡り合っている、この豪華共演は絶対に聴くべき。本作の内容はここまで、これらに加え国内盤にはT-Town Productionsとの共同制作の流麗ピアノと光線エレクトロ<が交錯するstrong>「Fallin' from the Sky」をボーナス曲として収録しています。

うん、流石はR.Kellyといった仕上がりで何一つ抜かりは有りませんでした(完璧)。捨て曲は一切無しで他のProducerと組みながらもけして喰われる事なく、R.Kelly節を聴かせてくれていました。しかしひとつ苦言を呈すならば、少し流行サウンドを取り入れすぎたかなぁとも。流行サウンドを飲み込む速さもR.Kellyの魅力だとは思いますが、ちょっとエレクトロ&オートチューン過ぎたかなと。天下のR.Kellyなんだからこんな時こそ、ガッツリとエロいラヴソングかどっぷりと浸かれるゴスペルライクな曲を出して欲しかったかもしれません(我侭)。でもR.Kellyらしい器用な一枚、実力派シンガー四人がマイクを回す「Pregnant」狙いで購入しても損はありません。

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いやはや早いですね、気付けばもう12月、2009年ももう終盤です。
あっという間に2009年も終わるんですね、大人になってから時間の経過が早っ。まだ振り返るには早いかなぁと思うんですが、12月も折り返したと思うとなんだか考えてしまいますねぇ。
僕がいきなり思いついて開始した一人暮らしも気付けばもう一年が経過、もうすっかり慣れましたねぇ。一人暮らし始めて感じた事は……特に無し(笑)、実家に居た時とそんな変わりません。もともとそんな出歩く方でもないですし、一人暮らしだからと言って誰かを部屋に招くでもなく(会社には一切言っていないまま)、気ままに暮らしています。
困る事はやはり食事と経済危機(笑)、料理が出来ないからいつも袋ラーメンと弁当、完璧に太りました。そして新型インフルエンザに感染するしね、これも栄養不足が原因でしょう(笑)。いつも美味しい御飯を作ってくれていた母に本当に感謝、病気の時に一人でいる孤独も身に沁みましたね。
あとはやはり金銭的な問題、僕は貯金するのが好きなんですが、一年間の目標金額に思っていたより貯まらないまま終わっちゃいました(悲)。それというのもやはりCDを買うからでしょうね、それでも実家に居た時よりはかなり買えなくなりました(涙)。だから今年はBEST 10とかしない方が良いかなぁとかも思ったり、でもとりあえず12月15日まで発売で(それ以降は来年2010年のBEST 10に集計)、かつ僕が購入したCDからBEST 10をただいま格付け中で御座います。

2009年もあとちょっと、楽しんで終わりたいですね。

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こないだの12日、いつものメンバー集合でマキん家で鍋パーティー(忘年会)を開催。
マキちゃんと娘の優奈ちゃん、スズヤマ夫妻、ミヤビと会長のカップル、そして僕が独り(笑)、直前までマジで行きたくありませんでした(億劫)。鍋は僕あまり好きじゃないんですが、マキの作った鍋は超美味しかった、本当にお料理上手で旦那様が羨ましい限り。スズヤマの奥様のマリコちゃんは初参加、緊張していたけれど仲良く話せてよかった。
こうやって皆で集まって馬鹿話できるのって素敵、中学時代からの友人です。

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で15日はお世話になったイワクマ先生が上海に旅立つという事で、会社の皆でお別れ会&忘年会。
会社といっても小売業なんで各店舗が集合、二番手・三番手ばかりで皆が仲良しなんです。そんな仲良し二番手達の集まりを“イワクマ会”と呼んでいる程、皆がイワクマ先生主導で頻繁に集まって遊んでいました。僕は引きこもりなんで誘って頂いてもたま~に行くぐらいでしたが、それでも皆さん大好きなので行くと楽しい。
会社の先輩や後輩に恵まれている自分は幸せ者だなぁと、しみじみ感じました。

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Snoop Dogg「Malice N Wonderland」
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西海岸を統率するゆるゆる口調の大ボス、Snoop Doggの通算十作目となる『Malice N Wonderland』を御紹介。自身の作品も必ずヒットさせ、客演依頼も絶えないベテランMC、コンスタントに作品をドロップし続けるその制作意欲も素晴らしいですね。本作は古巣のPriority Records(Snoop Doggはチェアマンに就任)に移籍してから初の作品、このダサダサなイラストジャケットがちょっと頂けませんが、昔のSnoop Doggを思い出させますね(笑)。
それでは肝心の中身はどんなものになっているか……まずはScoop DeVille製作(MixをDr.Dreが担当)のLynn Collins「Think(About It)」とRob Base & DJ EZ Rock「It Takes Two」使いの大ネタ感たっぷりの「I Wanna Rock」で幕開け、ドロッとしたビートに王道な合いの手が絡む事で異様なキャッチーさが生まれて面白い。「2 Minute Warning」はTerrace Martinが製作、だだ広い宇宙で静かにヒンヤリ響く様なスカスカなシンセ曲でシンプル。「1800」は物凄く久々なLil Jonが製作&客演で登場、ブワンブワンと膨れて跳ねる電子音にシリアスなメロディとドカドカビート、派手では無いけれど完璧に乗せられるダークビートが病みつき。相変わらず元気よく叫ぶLil Jonもナイス、もうなんだか可愛くさえ感じます。あのTeddy RileyとScoop DeVilleが共同制作の「Different Languages」はJazmine Sullivanが客演参加、オシャレにスマートに響くピアノ鍵盤の優しいメロディがとっても美しくて、Snoop Doggのユルユル声も甘くメルティで聴いてて気持ち良い。そこにJazmine SullivanのJazzyで深みのある歌声が華やかに絡んで、途中で早回しのキュンと高い声が聴こえたりして、もうとにかく素敵なパーティーの様に御洒落な一曲にウットリ(惚)。C. "Tricky" Stewart×Terius "The-Dream" Nash製作の「Gangsta Luv」はThe-Dreamが客演、振動しながら跳ねて疾走するエレクトロビートが軽やかで流麗、段階的に上がったり下がったりする電子音が耳にスーッと馴染んでくるライトな一曲。The-Dreamのクリアなミネラルウォーター声もスッキリと爽やかで清涼感バッチリ、あのリフレインフックも相変わらずキャッチーで耳に残って離れません(溺)。一時期Beefもあったが和解したSoulja Boy Tell 'Emが客演参加した「Pronto」B Donなる人物が製作、Soulja Boyのあの単調に乗っかる拍子の良い踊るラップは客演としてはなかなか攻撃力があって高評価。捻れてエフェクトが掛かったロボ声フックも良いスパイス、これはBoss Ladyなる人物の声なのか(?)。チチチチチチチチと細かく刻まれるチキチキビートとは対照的に、ユルユルと緩やかなラップでよろめくSnoop Doggが面白い「That's Tha Homie」はDanjaが製作を担当。Terrace Martin製作(Co製作をJason Martin)の「Upside Down」ではNipsey HussleとProblemが客演参加、ほぼ太鼓ビートのみのドカドカ邁進トラックが逆にシンプルで聴き入り易いし気持ち良いし、客演の二人も知らないけれど良い味出していますよ。昔からのSnoop Doggファンがきっと最も喜ぶであろう「Secrets」は、西の大御所ProducerのBattlecat製作でKokaneが客演。このマッタリとグルーヴィーなメロディはウェッサイならでは、Snoop Doggもこういう姿も良いですねやっぱ。The Commodoors「Zoom」を下敷きにした甘美なシュガー曲「Pimpin Ain't EZ」が最高に渋くて美しい(痺)、製作はNottz(流石)で客演にはあのR.Kellyが参加しているから間違いない(断言)。ポロンと鳴る繊細な鍵盤音にLionel Richieの声もほんのり聴こえちゃう贅沢な甘さ(骨抜)、R.Kellyの紳士なとろける極上ヴォイスも昇天モノの気持ち良さです(誉)。再びC. "Tricky" Stewart×Terius "The-Dream" Nash製作でThe-Dream客演の「Luv Drunk」は流麗ながらもどこか不思議な異空間に迷って浮遊するミステリアスエレクトロで快感。ユルユルでリラックスしたはんなり囁くSnoop Doggのフロウとの相性も抜群で、The-Dreamの甘く切ない歌声も優しいながらも耳にガッチリと残る素敵な援護射撃でグッド。最後を飾るのはあのThe Neptunesが製作でなんとBrandyが客演参加した「Special」、Pharrellも当然ながら客演参加しています。The Neptunesが魅せるエレピ鍵盤の流麗でしとやかなメロディが優しく撫でるセクシーな一曲で、Brandyの淀みのない天使の様な歌声がスーッと響き渡るのが癒されるし、Pharrellの得意の裏声(通称ファレルセット)も無理なく気持ち良くハイで素晴らしいです(失神寸前)。

最近のSnoop Doggは本当に歌モノが多くなっていますね、僕としては嬉しい限りですが、昔のファンがどう思っているのかな。本作も客演シンガーが良い仕事していたし、Snoop Doggもスマートに寄り添ってすごく聴き易い一枚となていましたよ。こういう内容ならばもっと違うジャケットにしたら良かったのではと思うぐらい(笑)、本当にR&B寄りの一枚で御座います、Hip Hop好きもR&B好きも楽しめる一枚で御座います。

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Clipse「Til The Casket Drops」
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The Neptunesに見出されたMalice(兄)とPusha T(弟)による兄弟デュオ、Clipseの通算四作目となる『Til The Casket Drops』を御紹介。前作『Hell Hath No Fury』が各音楽批評雑誌で軒並み高評価を獲得したClipse、彼らの評価は着実に高まっていますね、特にPusha Tに関しては単独での客演仕事も多くなっています。僕が個人的にThe Neptunes好きとういうのも手伝って、Clipseはかなり好きなHip Hopデュオで御座いまして、本作も僕は迷うことなく購入致しました。
さて気になるのは内容の方ですよねぇ……本作でまず大きなトピックとなるのはProduce陣、彼らの盟友であるThe Neptunesは勿論参加しているのですが、彼ら以外のProducerも起用されているのです(驚)。これはClipse作品では初めての試みで、そのうち有るとは思っていたけど実際に起こるとビックリ。そんな訳でまずはThe Neptunes製作曲から御紹介、彼らは本作最多(当然)の8曲を製作していまして。まずはオルガンみたいな埃っぽい鍵盤音にプアーーーと電子音が伸びやかに鳴ってへばりつく「Popular Deman (Popeyes)」で幕開け、硬質なドラムスもクールで小さなバーの片隅で生演奏するブルースみたいなトラックが生きててカッコイイ(痺)。客演にはThe Neptunesの片割れPharrellとCam'ronが参加、Pharrellの細くて捻り出す様な歌声もファンキーだし、Cam'ronのいかにも悪そ~うなチンピラ的ラップも結構カッコ良くて存在感抜群の援護射撃でグッド。ズッズッズッズと空気を斬る音が素晴らしいビートを生み出しているThe Neptunesらしい奇抜さが脳天を突き抜けて癖になってしまう「Showing Out」はYo Gottiが客演、キーボードのメロディにフックでは硬質なドラムスがバチバチバチと弾けて叩きつける、やはりThe Neptunesらしい変化球鋭い一曲。Pharrellが甘くてハイなサワーヴォイスでバックでメロディを奏でる「Showing Out」も、The Neptunesらしいキャンディみたいに甘くてキュートな電子音が紡ぎ出す流麗なメロメロエレクトロで素敵。グルグルと目が回りそうになる酩酊シンセがチープに不穏な「Door Man」は、どこか映画チックなメロディラインを不思議な電子音で敢えて崩した奇天烈曲。ピロロロロロロと鳴るおかしな電子音にドカンドカンと派手になるビートが衝突かり弾ける突進曲「All Eyes On Me」は才女で美女なKeri Hilsonが客演参加、これはもうとにかく骨太なビートで跳ねて走る痛快な一曲、そこにKeri Hilsonの艶っぽくもシャープな歌声が乗る事でメタリックなクールさが加味されていてグッド。しかしそれよりカッコイイ仕上がりでお気に入りなのが、僕は知らないNicole Hurstなる女性シンガーを客演に起用した「Counseling」、ダイヤモンドの様にクールな輝きを放つ冷たく真っ白な霜のような鮮やかな一曲で、Nicole Hurstの氷の様に透き通った歌声がスーッとミステリアスに響き渡る素晴らしいコールド曲。カラフルでヴィヴィヴィヴィと微振動しながらじわじわ広がる流麗エレクトロ曲「Champion」も素晴らしい、ここでもGraf Nobelなる女性シンガーのキュートな歌フックで華やかさが倍増していて素晴らしい。エンディングを飾る「Life Change」は勿論The Neptunes製作曲、リズミカルに鳴るシンセがメロディアスでカラフル、しかしビートと絡まって心地良い揺れ具合でマッタリとブライトするドリーミーでアーティスティックな流麗曲。ここでもKennaなる男性シンガーがエフェクト掛かったロボ声で優しく爽やかな歌フックをかましていて、これがかなりの隠し味で耳にすんなり入ってループする素晴らしい仕事っぷり。さてここまでがThe Neptunes製作曲、ここからは初タッグとなるProducer陣との楽曲群。まずDJ KhalilとChin Injetiが共同製作の「Kinda Like A Big Deal」はKanye Westが客演参加、エレキギターの野太いメロディにドコドコと和太鼓ばりの鼓音が響き回すロック風味の一曲でナイス、Kanye WestっぽいフロウをかますClipseに注目、Kanye Westも客演程度なら好きなんですが(笑)。同じくDJ KhalilとChin Injetiが共同製作の「There Was a Murder」も激渋くてカッコ良い、ベンベン鳴るベース音に重たく鳴るビートが骨太でこれもドロッとしたRockテイストの一曲。客演には男性シンガーのKobeが参加、甘くないビターなブラック珈琲風の歌声がなんだか新鮮、良い声しています(褒)。同じくDJ Khalil製作でKobeが客演の「Footsteps」も、硬質なドラムビートに歪んだシンセサイザーだダラダラと鳴るドロドロ曲で、Kobeのオートチューン使ったRaggae風のメロディラインが癖になるヘロへロ歌声(ヘロヘロだけど凛々しい)もナイスにキマってますよ。本作の幕開けを飾っているPotter St. Cloud「Open Letter」をサンプリングしたレトロな「Freedom」、製作はSean C & LVのタッグが担当。Sean C & LVはClipse作品には欠かせないAb-Livaが客演の「Never Will It Stop」も製作、延々とドラムスが鳴り電子音が耳鳴りの様に単調に鳴り続けるベッタリとマッドな感触のシンセ曲。

うんカッコ良かったですね、Clipseの魅力はキッチリと発揮されていたかと思います。ただThe Neptunes以外のProducer陣がそこまで面白い化学反応を起こしていなかった気がします、そんな大きな方向転換になっていなくて、そのせいか(おかげか)The NeptunesとClipseの相性の良さを痛感したりしました。どうせ組むならガッツリ全曲をThe Neptunesと創るか、全く逆な感じでサンプリング主体なProducerと数曲組んだら面白かったかなぁと思います。それでもやはりThe Neptunesとは絶対にやっていて欲しい、本作でもThe Neptunesは素晴らしいトラックを提供しています、最近はまたThe Neptunesが復調していて嬉しいです。

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Gucci Mane「The State Vs. Radric Davis」
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あのMTVの企画“Hottest MCs In The Game 2009”で堂々の第六位に選出された(第七位には因縁の相手Young Jeezyが選出)Gucci Mane、待望の通算二作目『The State Vs. Radric Davis』を御紹介。今や注目度No.1なMCといえばこのGucci Mane、Remixや客演に引っ張りだこで御座います。最近は苦しい経済状況もあってか、あまり新譜と新人をチェックしない日々が続いている訳ですが(知ると止まらなく欲しくなる)、そんな僕でもGucci Maneの活躍ぶりは知っていました。そのぐらいに最近のGucci Maneは話題の人、サウスからはT.I.がスターになり、Young Jeezyがスターになり、Rick Rossがスタートなり……Gucci Maneもこの街道まっしぐらな事は間違いなしでしょう。
そんな本作の内容も気合が入っておりますよ……タイトルの通りに荘厳なコーラスとピアノ旋律がクラシカルな響きの「Classical(Intro)」で幕開け、製作はDrumma Boyが担当。Shawty Red製作のゴースト系のシンセサイザー音がのたうち回る不穏でビートが効いた「Heavy」、サウスらしい上下してソワソワ浮ついた電子音がGucci Maneの斜に構えたサグいラップを引き立てます。これまた墓場ホラーチックに底辺を這うように揺れ動くダークなシンセ音が病みつき度高い「Stupid Wild」はBangladesh製作、客演にはLil WayneとCam'ronという強力な助っ人陣が参戦。Lil Wayneの相変わらずヘロヘロな爬虫類ラップも、Cam'ronのちょっとこもった男臭い硬派なラップも素晴らしく威勢が良い、しかしこの玄人二人に混じってもGucci Maneが全く喰われていないから天晴れ。「"All About The Money」ではカラフルにキラキラと輝きを放つ流線形のエレクトロチューンをDrumma Boyが提供、しかも客演には熊髭男のRick Rossが参戦。Gucci Maneの擦れたゆったりと間を取るラップに、Rick Rossのボスな低音ヴォイスが響く重た~い一曲でこれもグッド。「Lemonade」は再びBangladeshが製作を担当、シンプルにピアノ鍵盤をコツコツ叩く冷たく薄っぺらなメロディに、女性とも子供とも取れるコーラスフックがするっと入る不思議な一曲、やはり一癖も二癖もあるおかしな一曲。久々の登場の気がするScott Storch製作の「Bingo」は冴えていて、ビヨンと鳴る電子音に硬質なビートが絡むエッヂの効いたクール曲。客演にはSoulja Boy Tell' EmとWaka Flocka Flameが参加、Soulja Boyのあの大きく揺らすユリカゴラップはこうやって聴くと攻撃力抜群で驚き。「Spotlight」は驚き、なんとあのUsherが客演で参加しています、Usherを引っ張り出すなんてGucci Maneは末恐ろしい。Polow Da Don製作のじんわりをブライトする宵の明星な流麗エレクトロチューンも素晴らしく美しい、そこにUsherの艶やかで透明感のある歌声が凛と響き渡るんだからもう最高、マッタリとしかしズシリと重ためのGucci Maneのラップも走ってて聴き易く染み入ります。Zaytoven製作のシリアスに冷たく響く「I Think I'm in Love」は、歌フックをかます男性シンガーのJason Caesarのみずみずしい歌声と水滴のように冷たく光るナイスなスパイス。ブインブインと地響き鳴らして鳴る童話チックな重低音ビートがちょっぴりキュートで面白い「Bad Bad Bad」はFatboi製作曲、澄んだ綺麗なハイトーンヴォイスでリフレイン歌唱するKeyshia Coleの歌声も可愛くてドリーミー。Bobby Valentinoがその凛々しいクリアな歌声で清涼感たっぷりにフックを歌い上げる「Sex In Crazy Places」はFat Boi製作、Bobby Valentino以外にもNicki MinajとTrinaが参加。ピコピコと小さく跳ねる電子音が可愛くて思わず体が揺れる、Bobby Valentinoの淀みのない歌声が爽快に響き渡るサイダー曲。ちょっぴり久しぶりな気のするJazze Pha製作の「The Movie」はうん普通、Jazze Phaらしくもっとピーヒャラ鳴らした勢い良く飛んでる曲にしてほしかった。J.U.S.T.I.C.E. Leagueが製作の「Volume」も電子鍵盤がビャビャビャビャビャと鳴り続けて疾走する近未来曲、客演にはWooh Da Kidが参加。「Gingerbread Man」は南部の曲者Mannie Freshが製作、Mannie Freshらしいドカドカなビートが妙味の行進曲、客演にはこれまた最近は引っ張りだこのOJ Da Juiceman(要注目)が援護射撃しております。またまたFatboiが製作した「Wasted」では人気者のPliesが参加、あの甲高くちょっぴり歌うようなラップが耳に残りますね。スクリューっぽい連続フックに眩暈がしながらも、シリアスなメロディに酔いも醒める「Kush Is My Cologne」はDrumma Boy製作曲、Bun BにE-40にDevin the Dudeとかなり濃い面子が揃い踏みしたマイクリレーが聴き所。危険な香りプンプンの浮遊系シンセに乗っかりGucci Maneが花にかかった高めの声で舐める様にラップする「Worst Enemy」もDrumma Boyが製作、やはりなかなか中毒性が高いですね。最後にはLil WayneにJadakiss(!)にBirdmanが援護射撃に回った「Wasted(Remix)」も収録、やはりあの“ひゃっはーーー”で斬り込んで来るJadakissが一番光っているかと思います。

うん、やはり注目MCだけあって高水準品質の一枚だったと思います。ただコレといったキラーボムは無かったし、物凄く印象深いラインがあった訳でもなく(英語が分からない僕にとっては、そういう耳触りみたいなものが重要)、そういう意味では平坦な並びだった気がします(辛口)。Young Jeezyを引き合いに出すのは良くないと思うんですが、今のところYoung Jeezyの方が勝っている気がします、まぁずっと聴いているというのもあるのでしょうが(笑)。Gucci Maneのこの一枚をもっと聴き込むとまた印象がガラリと変わるかもですね、これからが楽しみなMCです(認)。

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Juvenile「Cocky & Confident」
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南部はNew Orleans出身のでLil WayneとB.G.とのクルー、Hot Boyzの一員でもある玄人Juvenileの通算九作目となる『Cocky And Confident』を御紹介。サウス苦手だったあの頃の僕が、最初に聴き始めたサウスのMCと言ったらLudacrisにLil WayneにLil Jon、そしてこのJuvenileなんで御座います。そして意外にも僕はこのJuvenileが好きで、気付けば隠れファンってぐらいにiPodでも掛けてたりします(特に好きで掛けるのはやはり「Rodeo」と「Bounce Back」と「Slow Motion」)。そんなJuvenileの久々の本作は購入する気無しだったのですが、気付けば手にとってレジに並んでいました(笑)。
それでは気になる内容がどんなものなのかと言いますと……まずはマーチングバンドの様なタタタタタタと絶え間ないドラムビートに閃光シンセサイザーが飛ぶ「Cocky & Confident」、製作Get CoolでJuvenileのメロディに乗った寄せては返すラップフロウがたまらなくノリを加速させます。サウスらしく思い切りスクリューかけた重ためビートの「Gotta Get It」はPrecise製作曲、ドカドカ鳴るビートにチープな電子鍵盤音とハンドクラップが中毒性高く、そこにJuvenileのあの独特な毒々しい鰐声ラップが噛み付き回す面白い一曲。これまた低く構えた重量級のビートでドカドカ突き進む「Back Back」はNiyo製作(Co製作をSmith)の南部チキチキ曲、グルグルループするフックが嫌でも耳に残るトリップ曲で、こういう分かりやすいキャッチーフックがJuvenileは得意技(必殺)。S-8ightyとJuvenileが共同制作した「We Be Getting Money」は、徐々にブライトする段階的エレクトロでパパパパーと華やか。客演参加にShawty LoとDorroughとKango Slimが参加、誰も皆知りませんがなかなか良~いマイクリレーしています。ちょっぴり浮ついた電子メロディがどこかクランク調な「My Money Don't Fold」はNiyo製作曲、客演参加のT-Moneyのラップ射撃がなかなかライトなノリでJuvenileとは対比を成していてグッドだし、Kango Slimの歌フックもナイスなスパイスになっています。「Feeling Right」では盟友のB.G.とCapeの三人のMCが男臭いマイクリレーを披露(客演にここでもKango Slimが参加)、チキチキ鳴らしたビートに三者三様なラップが彩り豊かで、鼻声ラップとフックをかましているのが誰なのか気になるが分からず(素人)。Mannie Freshっぽい不穏にベコベコ響くシンコペイト曲に、Juvenileの早口で捲し立てる“とっぷぶらいぁん♪とっぷぶらぁいん♪”フックがベッタリ耳に残る「Top Of The Line」はMouse製作曲。こういう呪文唱えるみたいな繰り返しキャッチーなフックがJuvenileは得意技、でも嫌味じゃない程度で悪い気はしないから不思議。流麗でカラフルなクロスオーバーチックなエレクトロチューンに南部特有のポコポコ音が絡む「Make U Feel Alright」はC.Smith製作曲、客演にはKango SlimとJay Da Menaceが参戦。ここではKango Slimの完璧エフェクトがかったロボ声が炸裂、これが物凄い颯爽と走ってて気持ちいい色彩感とトリップ感でとにかく気持ち良い(最高)。Juvenileもフックではたまらずオートチューン気味で、でもこの使用配分が巧くて嫌味じゃないから素晴らしい。エレクトロなメロディに途中でグチュグチュと擦られるスクラッチも最高だし、Juvenileらしい(Mannie Freshらしい)打ち込みトコトコトコトコ音も聴けて、流行エレクトロにサウス流儀が綺麗に融合したナイスな一曲。ひらひらと鳴るピアノ旋律が漂う「It's All Hood」は再びC.Smithが製作を担当、Juvenileが思わずメロディを口ずさむフックも面白くてなかなか好き。ドンドンと派手に響く重低音にシンセがビュイビュイと飛び交うクランク風味の「New Orleans Stunna」はRawsmoovが製作&客演参加、Juvenileの鰐声ラップがガブガブ噛み付き回すもRawsmoovの薄味な歌フックで程よくクールダウンしていて聴き易い。そして本作で僕が最も好きだと言っても過言ではないのが「All Over You」、製作はS-8ightyで客演には男性シンガーKango Slimが参加(独壇場)。キラキラと煌めく繊細で美しいピアノ鍵盤のメロディがめちゃ甘く綺麗で、そこに電子音が程よくビートを生み出すトラックが最高にアダルトでカッコイイ。Juvenileの渋くスマートな紳士ラップもバッチリ軽やかに決まっています、途中で力んで唸りますがそれもまたカッコイイんです(痺)。しかしここで目立つのはオートチューン駆使で揺らめく甘い歌声を披露するKango Slim、彼の艶やかでスウィーティーな歌声で甘美でとろける様なキラキラ曲に仕上げてくれています(称賛)。電子鍵盤をキュンキュンと鳴らして眩しく華やかに加速する「You Can't Stop Me」はNiyo製作でMr.MeanorとYounginとKango Slimが参加。ここでもKango Slimの歌声が彩りを添えていて甘酸っぱく良い歌声しています(誉)、しかし僕はここでのJuvenileの機械チックにいじられた声加工でのフロウが好き、メロディに合わせてあの鰐声で器用にラップするJuvenileはやはり曲者ですね(一流)。凛と響き渡るピアノ旋律にこれまた宝石みたく輝くエレクトロが散りばめられた真珠曲「Break It Down」も素晴らしい、C.Smith製作の煌めき疾走するメロディに乗って滑らかに駆け抜けるJuvenileのフロウがスムーズでオシャレ、オートチューン駆使の男性シンガーQ Corvetteのナヨっとした悩ましい歌声が甘酸っぱく滑る流麗曲で爽快。パパパーパーパーと派手になるホーン音とキリキリ鳴るシンセが交錯する「I'm Out Chere」はTic Toc製作、あのRico Loveがスマートで洗練された歌声を披露する事によって輝く鋭さが30%増となっています。ブアブアと捻れたクラクションみたいな電子音を鳴らしながら無邪気にリズミカルに行進する「I'm Shining」はMouse製作曲、ここでは幾重にも重なったチープなフックがコミカルでキャッチーで好き。完全にSoulja Boyみたいなトラックメイクが耳に残るしなんだか不思議な魅力を放つ「I Say」、製作はPreciseが担当。Fatboi製作の電子音がビカビカと輝くメタリックな「Everything」ではあのBobby Valentinoが客演参加、あの甘酸っぱい歌声が熱を帯びながら独特なメロディと伸びで加勢するたまらない一曲(興奮)。Lu Balz製作のちょっぴりミステリアスな神秘的な響きを持ったエレクトロチューン「Hands On You」では、なんとあのPleasure Pが客演参加。キラキラと不思議な輝きを放つトラックも流麗で美しくも繊細だし、Pleasure Pのファルセットも織り交ぜたハイトーン歌フックが透明感抜群でいてカラフルに優しく眩しくて、タイトル連呼のフックがもう癖になって骨抜きにされますから(溺愛)。最後を飾るのはJuvenile製作の「Listen」、これまたエレキなポップ風味の哀愁曲でこの電子使いがまた巧くて、硬質なドラムスも合わせてどこか芯の強い一曲に仕上がっています。Q Corvetteのナヨっとしながらも力強く張り上げる歌フックも素敵、終盤ではゴスペル調のハーモニーに転調する辺りも荘厳でなんだか素晴らしい。

いやいやいやいや、なんなんですかこの完成度の高さは(驚)。これはかなり素晴らしい一枚、Juvevileのラップ巧者ぶり(楽曲選びのセンスの柔軟さ)を魅せつけた流石の一枚で御座います(推薦)。流行のエレクトロを引用しながらも、Juvenileのラップ事態が灰汁が強いので全く喰われておらず、他とは一線を画したJuvenileらしい骨太な一枚になっています。歌モノが多かったからそこのかなり聴き易かった、Rico LoveとBobby ValentinoとPleasure Pの起用は嬉しい予想外でしたね(策士)。しかし本作で最も輝く仕事っぷりだったのはKango Slim、彼はよく知りませんがなかなか良かったですよ(助演男優賞)。これは聴いた方が良いですね、ベテランの余裕を感じました、2009年の重要な一枚かと思います。

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Rakim「The Seventh Seal」
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Hip Hop界の伝説的なMCとして神様の様に崇拝され続ける、“Master Of Hip Hop”ことRakimの通算三作目となる『The Seventh Seal』を御紹介。ソロ作としては前作『The Master』よりおよそ十年振りとなる本作、なんの前情報も仕入れていなかった僕はかなり驚きましたし喜びました。あのRakimが久々にマイクを握るという事で狂喜乱舞したのは僕だけではないはず、多くのHip Hop愛好家がこの瞬間を待っていましたよ(叫)。伝道師の様な格好をしたこのジャケットもイカしてますよねぇ、もう聴く前からテンション上がりっ放しで御座います(興奮)。
それでは気になる内容を簡単にですが御紹介しますと……まずはSlyce製作のキャッチーなノリがオールドスクール回帰な101曲「How To Emcee」で軽快に幕開け、Rakimの太過ぎず滑らかでスマートなラップが滑る素敵な一曲にもう感動。単調なメロディ部分のみをカットしてループするこういうグルーヴは最近のHip Hopでは出逢えないから嬉しい、Additional vocalsのTracey Hortonの歌声もなかなか素敵。Needlz製作のシリアスで不穏な空気が流れる「Walk These Streets」ではN.Y.の若手Mainoを客演に起用、しゃがれた煙たいラップで殺伐とした雰囲気を煽っていてなかなか健闘していてグッド。荘厳で重たいピアノ旋律のループに硬質なビートがドカドカと衝突かる「Documentary Of A Gangsta」はY-Notなる人物が製作を担当、客演にはIQ鳴る男性シンガーが参加。シリアスでクラシックなタッチのトラックが超ベテランのRakimにはバッチリお似合い、このクールさ&男臭さはRakimならではの濃厚なコク深さで迫力ありますね。完璧にソウルフルな45回転早回し技がクリティカルヒットな僕好みの「Man Above」は玄人Nottzが製作を担当、ネタが分かりませんがとにかくソウルフルで真っ黒なファンク香る、生音バンドチックな音構成もたまらなく燻し銀な一曲で最高。歌フックを担当するTracey Hortonも前に出過ぎずに、でもちょっと癖のある渋いシャウトを聴かせてくれていてコレが甘渋くて素晴らしい。Samuel ChristianとJ.Wellsが共同制作したちょっぴりスペーシーなクールシンセ曲「You and I」、カチカチと鳴るビートに笛音が時折絡む不思議な空間を漂う一曲で、その中でRakimが淡々とラップして空間を刻む姿が渋くも眩しくて深々と染み入る一曲。客演参加の男性シンガーSamuel ChristianはどことなくJohn Legend似の歌声でフィルター曇った様なソウルフルな歌声がなかなか素敵です。Jake One製作で電子鍵盤を単調に叩くメロディに捻れたシンセがビートに変化した「Won’t Be Long」も、シンプルなだけにRakimの神ラップが鋭く斬り刻む感覚を身体で感じる事のできる、なかなかクラシックなタッチの佳曲でグッド。ここでは再びTracey Hortonがフックを担当していて、甘酸っぱい系のその歌声を搾り出す様に出してメロウさを30%増にしています(助演男優賞)。古臭いレコードからフックを切り取ってループさせ、そこにシリアスでダークなメロディを加算した「Holy Are You」はNick Wiz製作曲。50 Centが好きそうな殺伐として冷たく蒼く光るシンセサイザーが交錯するトラックながらも、どこかオールディーズな味わいも混ぜ込んだRakim仕様の一曲。この曲でもしも50 Centが援護射撃していたら最高だった(夢)、しかしRakimの冷静で紳士な声で聴かすこの曲はブランクを全く感じさせない現代風のギャング曲。これまたソウルフルなメロディ要素をドカドカと振動させながら合体させたトラックが面白くも物凄くカッコイイ「Satisfaction Guaranteed」は最高の仕上がり(痺)、製作はNeo Da Matrixという事で納得の出来映え。James Brownの様な吠え声の早回しに、ダダダダダダと機関銃の様に疾走するボトムビートが凄まじく殺傷力高い、Rakimのラップも余裕綽々で疾走するスマートで冴えていてもう失神寸前です。Robert Cray Bandが演奏するブルージーでマッタリとコク深い哀愁抜群の「Working For You」はBassi Maestro製作、湿っぽく鳴るエレキギターの弦音に物寂しい気分になる大人の一曲、Rakimの紳士で渋いバーボンラップに思う存分酔い痴れるしかありません(溺)。これまた僕の好きな45回転早回し(一時期のJust BlazeやKanye Westが得意とした)が炸裂する激渋ソウルフルな「Message In The Song」はLofeyが製作を担当、歌フックを担当するDestiny Griffinなる女性シンガーはRakimの実娘ですかね。ストリングスの美しくも鮮麗なメロディに合わせてRakimのスマートで流暢なラップが華麗に舞う流麗な一曲(壮美)。Poppa Pill製作の「Put It All To Music」も45回転早回しのネタ曲、スッキリ爽やかでいて黒いファンクが漂うトラックは息吹を感じるちょっぴりキュートな一曲、Rakimのスマートさ(賢さ)が滲み出た燻し銀な一曲で、そのままR&Bシンガーに歌わせても違和感無しのスムージーなR&Bチューン(惚)。黒くドラマチックで滑らかで艶っぽいメロディが色気たっぷりの「Psychic Love」も、溜めては叩くビートとソウルフルな歌声がカットされループする「Still In Love」も、No Doubt「Don't Speak」をサンプリングした(Gwen Stefaniの歌声も聴こえる)物悲しいRock調のブルージー曲「Dedicated」も、全てをNick Wizが製作していて、そのどれもが古き良きソウルを体現した味わい深いトラックメイクでRakimとの相性抜群で御座います(天晴)。

黄金期のあの頃のRakimに逢える素敵な一枚、これは良い意味です、Rakimがあの時代で止まっているとかいう意味ではけしてありません(警告)。勿論僕も26歳なのでRakimの全盛期はよく知らないし、現代のHip Hopを聴いて育ちました。がそれでもやはりRakimの創るこういう音に再会できたのは凄く嬉しい、最近のHip Hopが忘れているものを思い出させてくれます(懐)。Rakimのソロ作品は全て持っていますが本作も劣らずに素晴らしかったですよ、我侭を言うならもう一度だけDJ Clark Kent製作の曲を聴きたかったです(惜)。

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Sadeの新作が完成間近
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R&BやSoulやJazzなんかも織り交ぜた様な(そこには真っ黒な魂を感じる)ジャンルレスな楽曲は、とても上質でクオリティの高いトラックを生み出す完璧主義なグループ、Sadeが約十年振りとなる新作『Soldier Of Love』を発表するそうです(興奮)。十年振りという事からもSadeがどれだけの完璧主義かが分かりますよねぇ、スローペースながらも着実にコンスタントに良作を発表してくれています。
その待望の新作『Soldier Of Love』は2010年2月8日に全世界同時発売とアナウンスされています、是非とも延期にならないで欲しいです(切望)。上に掲載しているのが新作のジャケットワーク、このジャケットがまた芸術的で素晴らしいですねぇ(溜息)、期待は高まるばかりで御座います。
ただいまSadeの公式サイトではそんな『Soldier Of Love』からの新曲、「Soldier Of Love」が解禁になっております(宣伝)。兵隊チックな鼓笛隊みたいな硬質ビートにドロッとした泥臭くてファンキーな骨太メロディ、そこにSade Aduのクールでマッドな歌声が冷たく響くなんとも妖艶でシャープな仕上がりとなっています(惚)。これは物凄く期待してしまう格好良さ、またSadeが違った世界景色を魅せてくれる気がしますよ(失神寸前)。気になる方は是非ともSade公式サイトへ行ってチェックして下さい、というかチェックしておいた方が良いですよ(警告)。

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Sade「Lovers Rock」
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Sade Adu、Stuart Matthewman、Andrew Hale、Paul Spencer Denmanの女一男三の四人構成のグループ、Sadeの通算五作目となる『Lovers Rock』を御紹介。Sadeは僕の母親がすごく好きで昔から家の居間で大音量で掛けられていて(母はそれを聴きながら夕飯の支度をしていた)、僕も自然とSadeを聴いていたのでそのまま好きになりました。SoulともJazzともRockともR&BともBluesともFolkいえる、なんともカテゴライズし難いまさに“Sade”というひとつの音楽観を持った独特のアーティストで御座います(唯一無二)。
そんな深過ぎて表現の難しい本作を簡単に御紹介しますと……製作はすべてSadeの面々が担当しており(Co製作にMike Pelaが参加)、これがSadeのまず礎で楽器演奏なども彼らは行っています(バンドなんだから当然ですが)。まずはさらりと流れるアコースティックギターの優しい音色と、ほんわかした温もりある響きのオルガン調のメロディがたまらない「By Your Side」でまったりと幕開け。“あなたのそばにいるわ、駆けつけてあげる♪”と優しく微笑む様に歌うSade Aduの歌声に、僕は思わず涙が出そうになります(滲)。ちょっぴり影がある寂寞のメロディにHip Hop流儀のビートが胸を打つ燻し銀な「Flow」、こういうビートチックなダークなグルーヴをさらりと繰り出すからSadeってカッコイイ、ひんやりと冷たく光るSade Aduの歌声もキマッてます。爪弾くギターに乾いたビートが絡まり、悲しくも寂しいメロディが染み出て“私は悲しみの王様♪”と嘆く「King Of Sorrow」も、その哀愁漂う雰囲気とSade Aduの曇った歌声が物凄く似合ってて、キャッチーで耳馴染みの良い繰り返しのフックも心をグッと掴みますねぇ。「Somebody Already Broke My Heart」は優しく包み込むように鳴る生音の奥の方で、細かく繊細に構築されたシンセ音が静かになって漂うような感覚と奥行きを表現しているし、底辺で鳴る鼓動に似たビートもどこか自分の心臓のような生身の感触をこの曲に与えていて不思議な魅力。“私の心ならとっくに誰かが引き裂いてしまっている♪”と、次の恋に臆病になっている女性の心情を切なくも赤裸々に表現した、胸を締め付けられる失恋曲。南国風味の和やかなギターサウンド&パーカッションに、Hip Hop風味の硬質なドラムパターンが寄り添う天国曲「All About Our Love」も素敵、長い間一緒に歩んできた恋人同士が“長い歳月を共に過ごし、いろんなことがあったけれど♪”と永遠の愛を誓う素敵なラヴソング。どこか異国情緒の溢れるスパイシーなメロディがたまらなく妖しく灼熱な「Slave Song」も、打楽器音に合わせてスクラッチや電子音が不穏に響き渡る面白い一曲で素晴らしい仕上がり。ほぼStuart Matthewmanが奏でるアコースティックギター一本での弾き語りといえる子守唄「The Sweetest Gift」は聴いているだけで癒される、もし自分に子供が生まれたらこの曲をお昼寝の時間に聴かせてあげたい(慈愛)。どことなくカリブチックで影のあるサウンドにThe Fugeesの醸し出していたフィーリングを僕は感じる「Every Word」、“あなたの言ったすべての言葉を、すべてあなたに送り返してやる♪”と恨めしく歌い上げる恋人の裏切りを責めるドラマチックな一曲。硬質なドラムビートパターンが冷たく降る雨の様に劇的で悲しい「Immigrant」は、人生の苦難を歌った重い一曲でその殺伐としたトラックが素晴らしくカッコイイ一曲。表題曲となる「Lovers Rock」は青空の様に爽やかなギターメロディに、Sade Aduの明るく晴れやかな歌声が心地良いハッピーな一曲。最後を締め括るのはゴスペルチックな神々しくも輝かしい「It's Only Love That Gets You Through」、教会のオルガンの様な深みのある響きに、優しくて煌びやかなピアノ旋律がほろりと鳴る素敵なラヴバラード。“愛の力だけがどんな困難も、あなたに乗り越えさせることが出来る♪”と真っ直ぐに愛の素晴らしさや尊さを歌った真摯で純粋な一曲で、この曲を結婚式に流したらきっと幸福になれるだろうと思います(誓)。

Sadeの素晴らしいラブソング集、これを聴かないのは損です(絶賛)。Sadeはどこか悲しみに似た寂しい曲が多い印象があるんですが(しかしどの曲もいろんな愛を歌っていたのには変わりないのですが)、本作ではほんのり幸せで明るい極がちょっと多めだった気もします。これだけの魅力と世界観を持っているアーティストはそうそういないですね(稀少)、最近は何処も彼処もエレクトロ過ぎるから、こういう生音な音楽に触れるとホッとします(安息)。Sadeの素晴らしい一枚に大満足、あなたもきっと好きになりますよ(薦)。

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Britney Spears「Blackout」
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“Princess Of Pop”の称号を欲しいままにする最強の姫君、Britney Spearsの通算五作目となる『Blackout』を御紹介。その類稀なるキュートさと歌声で一気にトップに上り詰めたBritney Spearsでしたが、御存知の通りプライベートがあまりにボロボロで音楽からは遠く離れたゴシップの世界で頻繁に登場する様になりましたね(悲)。そんなBritney Spearsが前作『In The Zone』から約四年ぶりに放ったのが本作『Blackout』、この作品を心待ちにしていたファンが多くいた事でしょう(推測)。僕はそこまでファンという訳ではないですが、それでもやはりBritney Spears(以降はBritneyと省略)の音楽での動向は気になりますね。
そんなこんなで結局は購入していた本作の仕上がりは……これまたいつものBritneyらしく製作陣が超豪華で一流、音だけでも充分に楽しめると先に述べておきたいと思います。まずは挑発的な言葉でネッチョリと幕を開けるデジタルSMな「Gimme More」、製作はTimbalandの右腕として活躍し今や自身も一流のDanjaが担当(ソングライトでKeri Hilsonも参加)。べコボコと歪でダークで中毒性高いシンセ構築のトラックに、Britneyのあの小悪魔な声での“ぎみぎみ♪”が耳に残るし、その後すぐに乗っかるJim Beanzのゲップみたく響く“もぉぉぉぉあ♪”がまたこびり付く。Bloodshy & Avantが製作した「Piece Of Me」もクールでエッヂの効いた尖った電子音がキュイーンと鋭い一曲で、エフェクト加工気味のBritneyの歌声がクールに光ります。引き続きBloodshy & Avantが製作(Co製作にはThe Clutch)した「Radar」はピコポコなシンセサイザーの波打つビートに、やはりロボ声になったBritneyの簡単に繰り返す“おまいれーーだー♪”がメチャ印象深く、キャッチーだし乗り易くて思わず口ずさんでしまう面白い一曲。「Break The Ice」はゴシックな感じで始まるもやはりすぐに眩しくもダークで冷たいシンセサイザーの応酬、製作はDanjaが担当していてやはり冴えています(ソングライトでKeri Hilson)。このベヨンベヨンと振動し響く重ためのビートはTimbaland趣味ながらもよりスタイリッシュ、途中で挟む口音とかコーラスなんかも周到で巧い、一部のヴァースとして使うBritneyのハアハア吐息も物凄くインパクトがあって中毒性高過ぎます(褒)。FreeschaとKara DioGuardiが共同制作の「Heaven On Earth」はテクノでトランスな感じなんですが、どこか懐かしい80'sポップみたいなメロディに親近感が沸いてしまう面白い一曲。どこかの部族がそのまま異次元空間に飲み込まれたみたいな不思議なドロドロビートで頭が混乱する「Get Naked(I Got A Plan)」はDanja製作、Britneyの歌声を幾重にも織り合わせて独特のグルーヴを紡いだ一曲。Bloodshy & Avant製作(Co製作をThe Clutch)の単調な電子音の連続で小気味良く小さく跳ねながら進むノイジーな「Freakshow」もやはり面白い、Britneyの歌声は完璧に音のひとつの要素として作動し、まるで継ぎ接ぎ状態で(どれがまたエッヂーな感触を研ぎ澄ます)クラブ向けダンス曲。途中で挟まる鼓笛隊の行進ビートが面白くて耳に残る「Toy Soldier」はBloodshy & Avant製作(Co製作をSean "The Pen" Garrett、途中でSean Garrettの歌声も聴こえます)、とにかくこの鼓笛隊ビートが頭から離れなくなるトコトコトコトコトコビート曲。始まった途端にDanja製作だとわかる「Hot As Ice」、この曲ではT-PainがArrangedを務めているのがトピックかなと。スパニッシュなギターに硬質なビートがなんだかアンチ電子音でホッと休まる「Ooh Ooh Baby」、製作はFredwreck" Farid NassarとKara DioGuardiが共同で製作。「Perfect Lover」はDanja製作(ソングライトとAdditional VocalでKeri Hilsonが参加)、押しては引いていくこのビュイビュイなシンセに最後まで踊らされてしまうDanja魔法陣が巧く作用した本作(笑)。最後を締め括るのはThe Neptunesが製作したほんわかメロウでスムージーな浮遊シンセが包み込む「Why Should I Be Sad」、同じ電子曲ながらもその味わいはDanjaとは正反対、陰と陽でございます(勿論Danjaが陰、The Neptunesが陽)。ヒラリヒラリと輝きを纏いながらさらりと流れる流麗なメロディが綺麗、途中できちんとPharrellのあのファルセットも炸裂していてスッキリと爽快な後味がたまりません(好物)。

とにかく最先端なサイバービートに完璧にヤラレタ一枚で御座います、音だけで聴いてもかなりの凄さでした。という事でBritney Spearsじゃなくても同じだったのかもという印象は拭えません、それぐらいビートに侵食されていました。まぁ元々からBritney Spearsはけして歌が上手い訳ではないので、トラックに乗った上で聴かせるという意味では従来どおりなのかもしれませんが。いや、けしてけなしているんではありませんし、あくまで僕個人の感想ですが(謝罪)。それでもやはり“素晴らしいトラック”を嗅ぎ分ける能力にBritney Spearsは長けています、多くのヒットを放っているだけあると思います。最初聴いた時はそんなに良いと思わなかったけれど、聴き返してみるとなかなか癖になる電子盤で御座いました。

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M.O.P.「10 Years And Gunnin'」
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N.Y.はBrownsville出身の“Mash Out Posse”ことM.O.P.の、デビュー10周年を記念したベスト盤『10 Years And Gunnin'』を御紹介。Billy DanzeとLil' Fameによるあの灼熱の業火フロウがたまらなく格好良いM.O.P.。一時期は50 Cent率いるG-Unit Recordsに移籍しましたが結局は上手く行かず、離脱してしまいましたねぇ。かなり長いキャリアを誇るM.O.P.の名曲を詰めたベスト盤、僕はあまりベスト盤には手を出さないんですが(安易な気がして気が引ける)、本作はかなり安く購入できたので買いました。
それでは名曲ばかりの内容を簡単に御紹介しましょう……まずはその名の通りにハードコアを体現する硬派な「How About Some Hardcore」で幕開け、製作はDr.Periodが担当。単調で王道なドラムループにプァーーと鳴る都会メロウなJazzyトラックが恐ろしく御洒落、M.O.P.もそこまで吠えて噛み付かずにHip Hopの基礎ともいえるフロウ&煽りで完璧なタッグを魅せつけます。と思えばもう初っ端から大声で吠えて叫ぶ「Handle Ur Bizness」はLaze E Lazeが製作、のっしりRockなトラックに壊れかけのピアノ旋律が不気味に絡む一曲で、このスローペースでもM.O.P.の破壊力は抜群です(冷汗)。「Fly Nigga Hill Figga」はM.O.P.が自ら製作を担当、M.O.P.の二人に関しては相変わらず吠えているんですが、後ろで鳴るメロディはかなり埃っぽい渋めのソウル調でこのギャップがたまらない(痺)。そして本作のハイライト、あの映画『Rocky』のテーマを大胆にサンプリングした大味感がたまらない「4 Alarm Blaze」、しかもこの曲は客演にTeflonとJay-Zが参加しているんだから間違いない(失神寸前)。ジリジリ焦がすバキバキRockなトラックも鋭くタフで暴れん坊のM.O.P.に超お似合い、所々で鳴るアラームの様な警報音がまたこの曲の温度を急上昇させます。またここでクールに突っ込むJay-Zがもう最高ッ、M.O.P.とはまた違う唾吐き挑発するようなラップが凄まじくカッコイイ(M.O.P.には本当にRoc-A-Fellaに残って一枚出して欲しかった)。そしてM.O.P.の代表曲であり90年代のHip Hopをも代表する名曲「Ante Up(Robbin Hoodz Theory)」が続けて登場、このラインナップは激しくヤバイでしょう(失神)。Dr.Period製作のあの大味のバァーーー音の連続がシンプルなだけにガンガンとフロアを揺らす、そこに上から振り下ろす様にドカンドカンと叩きつけるM.O.P.の破壊ラップがもう素晴らしいです(神)。Jonathan Burks製作でRoberta Flack「Be Real Black For Me」使いの緩やかなピアノ旋律がマッタリな「World Famous」もクラシック、こういうメロウ物でもしれっとスマートにフィットするM.O.P.が曲者です。Chris Martin製作の「Downtown Swinga '96」はDJ Premierがギュイギュイ擦ってスクラッチする神憑りな一曲、このギャングチックにゆったりと歩くトラックにもM.O.P.の凶暴ラップがきちんと嵌ります。そして僕個人がかなり好きな一曲がこの「Cold As Ice」はFizzy Womack製作でForeigner「Cold As Ice」を45回転早回ししたフックがお気に入り、Rock風味ながらも流麗でクールなメロディが洗練されていて、M.O.P.のバキバキなラップも斬れ味が増して鋭いです。「Born 2 Kill」はJonathan Burks製作、まぁ地味ですがそれでもやはり耳には残るダークループな気だるい一曲。そして最後を締め括るのが最強のRemix、あの最強曲「Ante Up」に新たにBusta Rhymes、Teflon、Remy Martin(現Remy Ma)が援護射撃に加勢した「Ante Up Remix」を収録。M.O.P.だけでもそこら一帯破壊するのに、Busta Rhymesが元気一杯に暴れるからもう跡形も無し(笑)、相性が抜群すぎてもう痛快の一言に尽きます(最高)。でカッコイイのがRemy Ma、女性MCの中でも彼女は結構僕は好きですよ(惚)。

ベテラン凶暴タッグ、M.O.P.の曲をサックリと楽しめるコンパクトで素敵な一枚となっています。最後にあの「Ante Up Remix」を収録している辺りが憎い、これが聴けるだけで購入する価値ありますねぇ。Jay-Z参加の「4 Alarm Blaze」も聴いて損は無い、これからもM.O.P.にはガンガン暴れてぶっ壊して欲しいです、最近出た新作『Foundation』がかなり気になる、早く入手したいです(探)。

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Seal「System」
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英国はLondon出身で奥様は美人モデルのHeidi Klumのソウルシンガー、Sealの通算五作目となる『System』を御紹介。Sealは僕の好きなシンガーの一人で、毎回書きますが彼がいなかったらUK産のR&Bは聴かなかったかもしれません。あと僕がSealで好きなのは、毎作きちんと趣向を凝らして製作された芸術性の高いアルバムジャケット、CD蒐集家の僕としてはジャケットはかなり重要なんですよね(豪語)。御多分に漏れず本作のSealのジャケットも好きです、黒を基調としたモノトーンで、Sealの顔がミラーボールの様に作られています。何故ミラーボールなのか、その真相やいかに……?
その理由は内容を聴けば見つかりますから御安心を……本作は全編通してエレクトロなダンスチューンで構成されているのです。これまでのSealといえば名ProducerのTrevor Hornと一緒に作品を制作していましたが、本作では全編を通じあのStuart Price(Madonna『Confessions On A Dance Floor』を製作した人物)をProducerに起用しているからなのです(作詩は全てSealが担当)。内省的で静かなバラードを歌ってきたSeal、この振り幅にはかなり期待できます。まず幕開けを飾るのは「If It's in My Mind, It's On My Face」、煌びやかながらも静かで、激しいビートながらもゆっくりと広がってゆく感触がたまらないフリーダムな一曲。轟く雷鳴から始まり流麗な電子ギター弦の音に導かれる「Just Like Before」、ハスキーなSealの歌声で繰り返される“べいびべいびー♪”が心地良く脳内でリフレインするラヴソング。ドロドロと底の方へ沈んでゆく様な感覚に陥る冷たくドラマチックな「Loaded」、“僕の瞳に映る君は、弾丸が詰まった銃のように♪”と歌う詩がなんともヒンヤリと冷たくシリアスで、Sealの透き通る様な歌声もどこか冷徹で透き通っています。爪弾くアコースティックギターの音色が柔らかく温かい木漏れ日の様なラヴソング「Wedding Day」では綺麗な奥方のHeidi Klumが参加、この曲はそこまでエレクトロしてなくてこれまでSeal作品らしいポエムチックなメロディ、ゆったりと漂うSealとHeidi Klumの歌声が繊細で気持ちよく響き渡ります。“この色分けが間違っていることは、我々も解っている”と歌う人種差別撤廃をテーマとした「System」、最初はゆっくり始まり徐々にエレクトロを呈しながら加速し広がるこの曲は開放感を感じるし、Sealの伸びやかで淀みの無い歌声にガッチリ似合っていてナイスな疾走具合で聴いていて爽快。ピコピコな電子音にジャカジャカ鳴る弦音が小気味良いリズムを刻みながら踊る「Dumb」は、どこかスパニッシュにも感じるメロディラインに電子鍵盤が軽やかに絡む不思議な魅力に包まれた一曲。「Right Life」は波音の様な電子音が揺れながら押し寄せるエレクトロ曲で、真っ暗な闇の中を閃光がチカチカと光る様な、程良い眩しさが美しく流麗な一曲でかなり好き。エレクトロを一旦脇に置いてアコースティックギターを爪弾き聴かせる「Rolling」はSeal趣味、前向きにひたむきに生きる人生を謳った輝きに溢れた一曲で、聴いていると癒されるし希望が沸々と胸内に沸いてきます(神々)。最後を締め括るのは繊細で不思議なトリップ感に思わず体が浮いて漂ってしまうスペイシーな「Immaculate」、この無限に広がる宇宙のように全てを包み込むSealの歌声とStuart Priceのエレクトロチューン、見事の一言に尽きます。敢えて飛ばしましたが本作からの先行シングルは「Amazing」、詩にある“だから君は走る、走り続ける♪”のラインを抜群に表現したような、軽やかで滑る様に颯爽と交錯する電子音がたまらなく爽快で、だんだんと気持ちも高揚してしまいます(昇天)。なおこの「Amazing」は国内盤では三通りも収録されていまして、「Amazing(Kaskade Remix)」「Amazing(Bill Hamel Vocal Mix)」はもうクラブ向けに作られたトランスチューンで、まぁ本作のエレクトロなコンセプトには合致しているから良いのかなと。気になるのは四つ打ちビートにクラップ音が重なるサイバーな「Amazing(Thin White Duke Edit)」、“Thin White Duke”とはかのDavid Bowieの別称ですからね、でも彼が参加しているのかどうか分からないんです(勉強不足)。

Sealの歌声ってちょっとハスキーな感じがまた素敵、擦れてはいるけれどシルキーで耳触りが優しいんです。最近はやたらエレクトロが流行(横行)しているので、今聴いても嵌る方がおられるかもしれません(薦)。ただしかし普通のエレクトロと一緒にされては困ります、やはりSealならではの深遠さが広がった、穏やかな宇宙空間の様な神秘的な一枚に仕上がっています。僕としてはやはり『Seal II』や『Human Being』の方が好きですが、Stuart Priceが手掛けたこのエレクトロな空間遊泳トラック満載の本作も異色な感じがして好きです。

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Trey Songz「Ready」
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Atlantic Recordsの創設者Ahmet Ertegunが大絶賛し、あの大物ProducerであるTroy Taylorが仕上げたTrey Songzの通算三作目となる『Ready』を御紹介。何より今考え直せば前作『Trey Day』がかなり実験的で攻めていて、なかなか面白かったんですよね、それからどんどんTrey Songzが好きになりました。そして気付けばHip Hop勢との絡みが多い男性シンガーになっていて、やはり彼の才能&キャラに一目置く様になった訳です。前作よりもっとムキムキに鍛えられたこの裸、このジャケットだけで多く女性を虜にする事に成功しているハズ(笑)。そしてより大人の男性に成長している自信に満ち溢れていますね、期待できます。
それではかなり気になる内容を御紹介致しましょう……まずはしっとりと妖艶にエロ~く幕開けを飾るTroy TaylorとPatrick Hayes共同制作の「Panty Droppa(Intro)」、タイトルからしてエロくていかにもTrey Songzらしい(笑)、“君はヒールだけ履いていればいい♪今夜一緒にベイビーを作るのさ♪"とねっとり歌うTrey Songzに女性陣は卒倒するでしょう。そのまま流れ込む爪弾くギター弦が繊細で美しい「Neighbors Know My Name」は再びTroy TaylorとPatrick Hayesの共同制作、水滴ピチョンをバックで鳴らした王道濃厚なベッドイン曲が官能的。トラックもゆったりとまどろみながら展開するドリーミーなメロディラインでセクシーの一言に尽きる、Trey Songzの時に張り上げ時に裏声使うこの歌い方は、完璧にR.Kellyマナーを踏襲していますね。“セックスを発明したのは僕だと思うだろうね♪”と自信満々に口説く(羨)「I Invented Sex」 はLos Da Mystroが製作を担当、客演には注目度No.1のDrakeが参加。キラメキ度満点の流線形のエレクトロチューンは眩いばかり、Trey Songzの優しく耳元で囁く様な歌声も色気たっぷりで似合ってるし、Drakeのメロディに対応した様な蛙声ラップもモロにフィットしていえて素晴らしい遊泳感を演出しています(浮)。ギター弦の音に颯爽として甘酸っぱいメロディが流れてゆく「I Need A Girl」はStarGate製作曲、爽やかな風のように吹き抜けるトラックはやはり天晴れですし、Trey Songzの淀みのない歌声に惹かれてグイグイ惹きこまれる口説きの一曲。「One Love」はBryan-Michael Cox製作(ソングライトをJohnta Austin)の哀愁漂うなぜか寂しげな一曲、Trey Songzのちょっと涙ぐんだ様な歌声にギュッと胸を掴まれる想いがするし、どこか乾いたメロディがその切実さをより濃くする一曲。「Does He Do It」はSean "The Pen" GarrettとEric Hudsonによる共同制作、これもま程よいキラメキ具合が抜群にキュートで綺麗ですし、フックでの幾重にも織られたTrey Songzの歌声も胸をキュンとさせてくれるから好き。フックと言えば分かり易く短く繰り返すのもキャッチーで耳に残るし、途中から後ろで聴こえるトークボックス使いも華やかさを演出しててかなり良かった(褒)。ちょっぴり平坦な歌い方で攻める宇宙曲「Say Aah」はYoung YonnyとTroy Taylorによる共同制作、この曲はもう完璧にThe Dream仕様の曲ですか構いません(笑)、フックでのロボ声加工された“あああーあああー♪”には完全K.O.されましたから。しかもこの曲ではFabolousが援護射撃で参加、こういう電子で流麗なミッド曲でのFabolousは無敵、閃光の如く駆け抜けるメロディも素晴らしくで中毒性高いです(溺)。ハンドクラップに乗せてカラフルでキュートなメロディに乗っかる「LOL :-)」、製作はFisha & Priceが担当で客演にはGucci ManeとSoulja Boyの若手有望株が参戦。チープすれすれの子供っぽいメロディがとにかく可愛いし耳に残る、それに合わせてラップする二人もなかなか素敵です。「Jupiter Love」はTroy TaylorとJohn "SK" McGeeによる共同制作、しっとりした静寂の中でTrey Songzの歌声が色っぽく撫でる様にして深々と響き渡るラヴソングに思わずウットリ、気品漂う極上のベッドソングで溜息モノの美しさ。「Be Where You Are」はChristopher "Deep" Henderson製作の爽やかな疾走チューン、黒さこそ無いけれどこの滑り心地は気持ち良いから良しとしましょう。暗く光の差さない深海のような世界観で不思議な感覚に陥る「Successful」はNoah "40" Shebib製作でDrake参加、というよりこの曲はDrake×Trey Songzの曲でしたね。メロディとかはどこかRock調ながら終始シンセサイザーがティロティロと鳴り続ける「Black Roses」、この懐かしくてブルージーな荒涼曲はなかなか異色ですね、製作はBei Maejorが担当。「Love Lost」はTroy Taylorが単独で製作、澄み切った優しいメロディが透明感抜群で綺麗ですごく素敵。この純粋で素直で切ない失恋曲はTrey Songzの切ない歌声を堪能できます、それこの曲はなんとなくMichael Jackson「Human Nature」を思い出させます。「Holla If Ya Need Me」はTroy TaylorとChris Hinesが共同制作、どっぷりディープな切なさが込み上げる失恋曲で、自分の元を去った女性に“連絡してくれよ♪”と泣きそうなほど感情こめて歌うTrey Songzに胸を締め付けられます(涙)。Troy TaylorとPatrick Hayesが製作のラストナンバー「Yo Side Of The Bed」、この曲はカントリー風味の寂寞感が詰まった寂しく情熱的な一曲。とここまでが本編で、国内盤にはこれらに加えボーナス曲が二曲追加収録。だだっ広い空間の中を当てもなく彷徨うようなミステリアスなTroy Taylor製作の「Scratchin Me Up」、同じくTroy TaylorとJohn "SK" McGeeによる製作曲「You Belong To Me」は酩酊したような感覚の中でTrey Songzの歌声が浸透し浸食してゆく摩訶不思議な一曲。

うん良かったですねぇ、流石はTrey Songzだけあってもう完璧な大人(紳士)のシンガーとなっています(認定)。ただ惜しむらくはキラーボムは無かったです、突出した一曲があればまた評価も変わるんですケドねぇ。あと本作もエレクトロな感触のトラックが目立っていて(Trey Songzに関しては前作『Trey Day』からその印象は顕著でしたが)、もっとオールドソウルマナーの楽曲も収録して欲しかった。王道ソウルといえば1st『I Gotta Make It』、実験的だといえば2nd『Trey Day』の方が勝っていたかなぁと。でもケチをつけている訳ではありません、良い一枚でしたよ、次世代R.Kellyと言えるほどにエロく官能的な世界観にも御注目くださいませ。

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先日11月28日、一歳上の早野店長の結婚式があり、出席しました。
僕にとっては三度目の結婚式、やっぱり結婚式ってのは良いですね、幸せに満ち溢れてて、自分には関係がなくても幸せな気持ちになりますもんね(笑)。また職場の人の結婚式ってのは初めてで、これも普段は知らないプライベートな部分が垣間見れて、そこもちょっと面白かったですねぇ。
ちなみに今僕が勤めている会社は結婚ラッシュ(職場内恋愛が多い)、毎月誰かの結婚式が執り行われているようです。来年の四月には僕の親友のイカちゃんも結婚します、今から楽しみです。

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でその結婚式当日が、僕の26歳の誕生日でもありまして(W祝福)。
式は昼過ぎに終わったのでそのまま帰りまして、夜に仕事終わりのチカが僕の部屋に寄ってくれて、誕生日プレゼントをくれました(喜)。ちょっと行き違いがあってチカがいじけていましたが、無事に会えたし、祝ってもらえて本当に素敵な誕生日になりました。
いつもありがとう、チカちゃん。

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で30日は店舗の棚卸がありまして、その日の最後に夜の部のミキティ、良介、チャッキョンからバースデーケーキをプレゼントされました(涙)。夜の部は皆が本当に仲が良くて、この面子だからこそ楽しく前向きに仕事出来ている僕がいます。本当に素敵なスタッフに恵まれて、僕は幸せ者だなぁと感動しました。
みんな本当にありがとうね。


……で、その棚卸の日から咳が出てて、ちょっと体がだるかったんですよ。
でもまぁちょっと疲れてるだけだろうと気を紛らしながら働いて、その日は帰ってすぐ寝ました。
次の日起きたらもう体が重いし痛くて動けない、完璧に熱があるのが分かるんです。しかし一人暮らしの部屋には体温計が無く、どのくらいの熱なのか分からず、しばらく我慢してたけど、どうもおかしい。
昨日は夕方5時出勤だったので、急遽午後から病院に行くと……

熱が38.5度、はいヤバイ。

まさかの新型インフルエンザを発症、久々にキツかったです(涙)。今日はもう熱も下がったんですが、熱が下がっても一週間は自宅療養しなさいと医師から言われまして。しかし店舗には人間がいないし、店長が休み無しで連続出勤する羽目になっているから、ハッキリ言ってもう復帰したいです(謝罪)。

皆さんもインフルエンザには御用心を、かなりキツイです(瀕死)。