RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

10 2014
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Eric Roberson「The Box」
EricRoberson_THEBOX_Cover-01.jpg

インディでの活躍ながらグラミー賞へノミネートされる実力派SSW、Eric Robersonの通算七作目となる『The Box』を御紹介。これまで自身の楽曲もさることながら、それこそ多くのソングライト提供などもしている才人Eric Robersonで御座います。前作『Mister Nice Guy』もすこぶる素晴らしい出来映えだった訳で、僕もその年の年間Top10では第五位に選出した程に大好きな一枚で御座います。その前作からおよそ三年ぶりにリリースされたのが本作、またまたいつもの如くほぼ前情報無しで突如知って慌てて購入しましたよ(笑)。僕も部屋に欲しいブーンボックスの前で楽しげに歌うEric Roberson、こういうシンプルなジャケットも良いですよねー。
それでは早速気になって仕方ない内容に触れてゆきますと・・・・・・まずはMavtonesが制作した極めてオシャレな軽快スウィンギンなJazzyチューン「Lust For Love」で滑らかに幕開け、ドラムやピアノやストリングスやホーンがステップを踏んで踊るなんとも煌びやかなトラックに、息遣いをキッチリ重ねてシンクロしバウンスするEric Robersonのまろやかクリーミーな歌声がグッド。客演には昔のN.Y.っぽい疾走感と燻し銀さでラップを放つTracey Leeが客演参加、こういうJazzyモノにラップが乗るのに弱い三十路(笑)。Brett Bakerが制作し、あのDave Hollisterが客演参加した「The Box」はAnthony Hamiltonが好みそうな煎茶ソウルテイストな渋曲。墨汁で描いたようなモノクロ調のソリッドなトラックに、Eric RobersonとDave Hollisterのブルージーでいなたい歌声が振幅を重ねてグルーヴを生むのが心地良い。続く「I'm Not Trying To Keep Score No More」はAaron Hardinが制作を担当したネオソウル剥き出しな、新緑のようにフレッシュで爽やかなメロディが鼓膜を優しく弾ませるグリーンソウル曲。こういう温かなトラックでのEric Robersonのハーブみたく薬効たっぷりなナチュラルなヴォーカルはたまらない、春風のように温かな空気がすべてを包み込む極上ミッドです。「Don't Hide Your Wings」もAaron Hardinが制作した弦リフと小気味良いパーカッションが躍動感を生み出すエナジーミッドで、真夜中に流れ去るシティライトを横目に見ながらドライブしている様な感覚になれる、速度感とスマートさがマッチしたオシャレ曲。Paris Strotherが制作した「Just Imagine」では注目(され続けている)女性トリオのKINGが客演参加、満天の星空に加えて流星群を見上げるようなキラキラと美しく瞬くメロディも溜息モノですし、Eric Robersonのコクのあるキャラメル声とKINGの艶麗なハーモニーの調和が絶妙過ぎます(目眩)。70年代ソウルを復刻させたようなツイストメロディが聴き手を踊らす、Brett Baker制作の「Pill」なんかもEric Robersonの地声とファルセットを滑らかに繋いだエナメルヴォーカルで余計に格好良くキマっております。Aaron Hardinがまたもや制作の「Haunted」はマイナー調のメロディながら、繊細で空風のように冷たく吹き荒ぶメロディが哀愁たっぷり、ピアノやホーンの悩ましくて優麗なメロディがとっても洒落ていて美しい。あのPharoahe Monchが客演参加した「The Cycle」もAaron Hardinが制作を担当、ビート的にも陰鬱とした影のあるトラックもHip Hopマナー。Eric Robersonのどこか虚ろで冷めたピアノ線みたいなヴォーカルもクールですし、Pharoahe Monchの細く鋭いラップも最高にカッコイイ(痺)。Brett Baker制作の雪解けを超えて芽吹く新緑のような柔らかな温かさが滲む「Warm」も最高、輝く波が静かに打ち寄せ乾いた大地を慈しむ、そんな映像が脳内に浮かんでは白むネオソウル愛に溢れた極めてオーガニックな美曲です(感涙)。ゆっくりじんわりと空を流れる白雲のようなメロディ運びが優しい「Mark On Me」はMiyk Snodyの制作、そんなトラック上で蕾がほころぶように甘美で艶っぽいEric Robersonのフローラルなヴォーカルが満開を迎える瞬間がもうドリーミーでスウィート(絶頂)。またまたAaron Hardinが制作をした「Punch Drunk Love」は、月光に照らされる夜露のような潤いを含んだ鮮麗なメロディがとってもシャープに光るミッドで、Eric Robersonの絹のように柔らかくスベスベな歌声が心地良く絡まるナイスな一曲。最後を締め括るTerry "20" Poindexter制作の「Do The Some For Me」では、Popという名義でEric Robersonの実父が客演参加し渋い歌声を聴かせています(感動)。なんというか、雨上がりに架かる虹のように、湿った匂いと対比した鮮やかさが不思議な体感温度にさせるような感触。慈しみに満ち溢れたEric Robersonの歌声がなんともまろやかで深く、聴き手をゆったりほぐして昇天させてしまう澄んだバラードです(昇天)。

美味礼賛、思わずそう叫んでしまうぐらいに素晴らしいソウル盤でもう天晴れで御座います(平伏)。Eric Robersonのソングライターとしての資質の高さでしょうか、いろんなスパイスは聴かせてあっても生地はソウル一枚なのでとっても聴き易く美味。Eric Robersonの作品は新品でもCD屋とかではなかなか流通していなくて、僕も中古掘りを続けて、現在やっと五枚集めている次第です(難航)。R&BというよりSoulが好きだよー、なんていう三十路オーバーには是非とも薦めたい一枚で御座います、ありがとうErro!と思わず叫んでしまった秀作です(墨付)。


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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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10/30のツイートまとめ
roc_queen

ダレノガレ面白い(笑)。
10-30 01:39

フォトセット: Jhene Aiko詰め合わせ、一昔前でいえばJanet Jackson的な立ち位置かな、違うかな。... http://t.co/KkDTCHyYJO
10-30 21:06

フォトセット: 緑の中で開放的なJhene Aiko、しかし音楽性ならば夜の樹海といった感触。... http://t.co/pFqbrDwysO
10-30 21:14

林檎ちゃんの顔がコロコロ変わるとか言うけど、あれは確実にメイクの賜物だと思う。
10-30 21:22

ただオートチューンを使わないだけでプレミア物なT-Painがすごい、しかもやっぱりなかなか美味いんだよね。 http://t.co/88TTmCUL6l
10-30 23:58

しかし、T-Painがこのまま埋れていくのは、我慢ならない。というぐらいに、僕は彼を買っている。メロディセンスも歌声も、グルーヴも。 http://t.co/88TTmCUL6l
10-30 23:59

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Jhene Aiko「Souled Out [Target exclusive]」
Souledout.png

Chris Stokesが率いたTUG EntertainmentにB2KやIMxなどと共に在籍していた過去もある、Jhene Aikoの記念すべきデビューアルバム『Souled Out』を御紹介。そうは言われても僕はJhene Aikoの名前は全く覚えていませんでした、よくよく考えるとB2K主演の映画『You Got Served』のサントラに収録された「Happy」で、Jheneとクレジットされていたのが彼女だったのです。そんな彼女との正式な出逢いはそれこそ、彼女の発表した傑作ミックステープの呼び声高い『sailing soul(s)』ですね。それこそ今でこそ主流なアンビエントな作風を、R&B界でほぼ初めてというぐらいにガッツリ取り組んだ作品として名高いですね。この作品が発表されたのが2011年、Frank Ocean『Channel Orange』やMiguel『Kaleidoscope Dream』が2012年発表で、Drakeの『Take Care』が2011年、Kid Cudiの『Man On The Moon II』が2010年、この時系列で考えてもJhene Aikoのこのミックステープは時流を先取っていた訳で。それから紆余曲折しながら、EP『Sail Out』も経由しての本作、本当に下積みが長過ぎます(不憫)。
とまあ長い前置きはこれでやめておいて・・・・・・まずはDot da Geniousが制作した「Limbo Limbo Limbo」でそっと静かに幕開け、コスミックな遊泳スロウにJhene Aikoの澄んだコケティッシュな歌声が浮遊する一曲。爪弾くギターにパスーンと響く空虚なビートがなんとも陰影あって美しい「W.A.Y.S.」はFisticuffsが制作(Co制作にはThundercatとClams Casino)。真っ白な空間を漂うような漂白感のあるメロウトラックに、沸々と浮き上がる様な淡いJhene Aikoのヴォーカルが見事にマッチング。50 Cent「Many Men (Wish Death)」のフックを引用した「To Love & Die」はFisticuffsが制作を担当し、客演にはCocaine 80sが参加。暗夜の遥か彼方で虚ろに響く雷鳴のようなビートやシンセの呻きに、しとしとと悲しげに降る雨のようなJhene Aikoの湿ったヴォーカルと、彫刻のように美しく切り立ったCocaine 80sのヴォーカルもグッド。彼女の現親玉であるNo IDが制作を担当した「Spotless Mind」のウッディーでフォーキーで細やかな音のリフレインが素晴らしく、マイナスイオンが放出されているJhene Aikoの麗しい歌声が鼓膜をキレイに浄化してくれる純白ミッド。「It's Cool」もNo IDが制作をしたささやかなダンスビートを軸に仕上げた優麗なアップで、柔らかくてダーティなビートと戯れるJhene Aikoがなんとも美しい。Fisticuffsが制作を担当した「Lyin King」はエコーのかかったハンドクラップと共に沈鬱で激しいビートが起伏する、真夜中の海原のようにダークでビューティな壮麗ミッド。Dot da Geniusが再び制作した「Wading」は、ピアノ鍵盤のポロポロと零れる音が繊細なオルゴールを思わせる輪廻チューン。琥珀色の膨れて振動するビートと艶やかな弦音の曲線が美しく絡み合う「The Pressure」はFisticuffsが制作、艶っぽくてソウルフルなトラックにマイクロ波のように微振動で鼓膜を揺らすJhene Aikoの媚薬なヴォーカル。「Brave」はまたまたNo IDが制作したフォークロックをもっとトロトロに煮込んだような一曲で、まろやかに溶け込む金色のホーンも相俟ってロマンチックでミステリアス。Key Waneが制作した「Eternal Sunshine」はピアノ鍵盤の朗らかで温かな陽射しのようなメロディがとってもスウィートで、むしろこういう甘くて眩いシースルーなトラックでこそJhene Aikoの歌声は美しく輝くと思います(最高)。愛娘Namikoと亡き兄Miyagiを客演に迎えた儚げな綿雪スロウ「Promises」はNo ID制作、Namikoとの掛け合いが可愛くて微笑ましく、バフバフと空気を含んで響くビートがレトロチックで優美な印象を強くします。Jhene Aikoの詩人としての力量が爆発しているのが(彼女はDrakeと同じく両刀使いである)「Pretty Bird (Freestyle)」、No ID制作のJazzyな雰囲気も織り交ぜたド渋いループトラック(正に90年代)に、レーベルメイトであるCommonまでが参加しより厳かでシリアスな作風に昇華させています。とここまでが本編の内容で、ここからは豪華盤及びTarget盤のみのボーナス曲がありまして。まずはFisticuffsが制作した、曇天の雲の切れ目から一筋の陽光が射し込むような冷たさと温かさが奇妙に入り混じった「Remember」。水の中で静かに沈んでゆくような沈没スロウに意識がだんだん薄らぐ、No ID制作の「Blue Dream」。爪弾くアコースティックギターの音色がメランコリックで寒々しい「You Vs. Them」も、フォークロックなテイストの透明度の高い瑞々しいミッド「Beautiful Ruin」も、No IDが制作するという力の入れ様が凄いですね。

それこそミックステープをこまめにチェックしている早耳な方、はたまたJhene Aikoの『sailing soul(s)』から彼女を応援している方にはたまらないであろう力作。ただあまりに遅過ぎるタイミングだった気がします、この手のサウンドが一周してもうあちこちで完成されている中での完成で、Jhene Aikoにはあまりに不遇過ぎると思います(可哀想)。特に僕なんかはもうアンビエント的なR&Bに飽きちゃっているから、ちょっとダレてしまった感は否めないかも。でもねー、いかんせんJhene Aikoが可愛くてセクシーなので、それだけで点数上乗せにはなります(阿呆)。でもそんな事を書きつつもとても端麗な美しいアルバムであることには変わりないし、年末に年間Top10を書く時には評価もっと上がってそうな(期待)。


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10/29のツイートまとめ
roc_queen

オルタナとかアンビエントって響きに辟易で、ぐるっと回って美メロってやつに、興奮するよ。
10-29 15:51

ははーん、てかShadyはあまりわからない。からプレイリストつくる。エミネム、全289曲のランキング! - rockin'on 編集部日記 (2014/10/29) | http://t.co/tC7qLRw5yX
10-29 19:26

林檎ちゃんの聖子ちゃんカット、俺は好きだったけど。
10-29 19:27

画像: Princeが愛する女性、Lianne La Havas。 http://t.co/BCJhiPjGb1 http://t.co/CSl0fVAnNl
10-29 22:16

画像: Princeが愛する女性、Andy Allo。 http://t.co/BCJhiPjGb1 http://t.co/EZETTeudNe
10-29 22:17

画像: Lianne La Havas、履いている鹿がプリントされたふわふわのスカートが可愛過ぎる。 http://t.co/jZQIljn1qk http://t.co/TKd5WMLjXz
10-29 22:19

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Prince「Art Official Age」
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現代音楽屈指の天才と歌われる完璧主義者、Princeの通算三十三作目(!)となる『Art Official Age』を御紹介。まさか、Princeの新作がどこぞのデジタル配信だとか新聞のオマケだとかでなく、きちんとしたCDという形で、しかも古巣のWarner Bros.から配給されようとは(世紀末)。Princeのその才能を買って、デビュー作『For You』からずっと一蓮托生状態で面倒を見ていたWarner Bros.(Princeは『For You』制作時、全くの新人ながらも、誰の指図も受けず自身のコントロールの下で完成させる事をワーナーに約束させそう)。しかし時代の波と共に人気が翳り出した(らしい)Princeと、首脳陣もリフレッシュされていたWarner Bros.は折り合いが合わず、Princeは『Chaos And Disorder』のジャケットで痛烈にWarner Bros.批判を繰り広げてたっけ(焼かれた薔薇の花束や瞳に浮かぶ涙、その涙に描かれた逆さのワーナーロゴ)。そんな困難苦難を乗り越えての古巣復帰、そして二枚同時リリース、本当に何をしでかすかわからないのが殿下ことPrince様。
さてさていよいよ感想を書きますと(震)・・・・・・まず本作はPrinceとJoshua Weltonが共同で制作、作曲、アレンジを行っております。まずはPrinceがまさかの四つ打ちビートでEDMに迎合している「Art Official Age」で派手にスタート、のっぺりとしたツルツルなダンスチューンにPrinceが奏でる弦音が絡まる事で一応はPrince風味なのか。ただ電気仕掛けなEDMっぽく見せかけつつ、ラップやロックやオペラを混ぜ込んだ混沌チューンになっている辺りは、Princeらしいゴテゴテ絢爛趣味が爆発。Princeらしい官能的でサイケなトリップ感が空間を浸食するファンクチューン「Clouds」、音と音の間に異空間が生まれそれが途端に黒いグルーヴを弾けさせるクールなトラックで、一気にぶっ飛んで宇宙空間を突き抜けるPrinceのステルスチックな滑らかヴォーカルと、彼が寵愛するLianne La Havasが登場して艶やかでフォーキーな温もりある歌声をさえずる演出もたまらなく良い(骨抜)。「Breakdown」はPrince流儀なささやかで透明度の抜群に高いミネラルウォーターミッドでただただ美しい(溜息)、ストリングスをするすると解いてゆくメロディに時折つんざめく光線音、幾重にも織った天女の羽衣的なPrinceのクリーミーで柔らかなハイトーンヴォーカルが(後半では喘いで絶叫するあの激情ヴォーカルも炸裂し昇天)、乾いたハートにグングンと潤いをもたらす一曲。NPGを従えてゴツゴツな骨太ファンクを御見舞いする、あの第二の黄金時代のPrinceが茶目っ気たっぷりに暴れてくれる「The Gold Standard」はもうただノれ(命令形)。ザックザクにカットするギターに眩く点滅するホーン音とベース、ちょっぴりアップデートされたPrince奥義のミネアポリスサウンドを存分に堪能することが出来ます(発奮)。まさかのMila J「Blinded」をベタベタにサンプリングしてR&Bフリークを驚かせた「U Know」は、原曲のビートの持つ吸引力のあるピアノ鍵盤音の崩れるメロディをそのままにしつつ、Princeらしいどこか変態チックで粘液性のあるマッタリしたヴォーカル(フックでの息遣いスレスレなほつれるファルセットも素晴らしい)でなぞってくる辺りがたまらなくセクシー(愛撫)。そして先行シングルとしての機能を充分に果たした話題曲「Breakfast Can Wait」がやっと登場、この曲でまた完全にPrince熱を再燃させたというリスナーもかなり多い筈(かく言う僕もその一人だった)。珈琲をドリップするように芳醇な香りを漂わす渋いベース弦のグルーヴに、低音と高音をキレイにシンクロさせて耳元で囁きかけるような密着感のあるヴォーカル、思わずクスクスと笑い合う恋人同士にだけ分かる親密感や静かな高揚がこの曲にはある(溺愛)。いつも唐突にPrinceが繰り出すクラシックな、ソウルリメイク作法が炸裂した極楽浄土なドリーミースロウ「This Could Be Us」も、フワフワと浮かんで舞い上がるような幽体離脱的なファルセットにつられて思わず聴き手も意識が朦朧としてハイになりますね。またもやPrinceの寵愛する才色兼備なAndy Alloとの濃密なデュエットとなった「What It Feel Like」は、爪弾くギターがなんともセンチメンタルにさせる艶やかなグルーヴが溶け合うスロウジャム。やはりAndy Alloを信頼しきっている様でほぼ彼女が歌っていて、それでも物憂げに角砂糖のようにホロホロと崩れるスウィートなPrinceのファルセットが一番際立っているという。荒涼として凛としたPrinceらしい壮大なバラードロックが展開される「Way Back Home」も素晴らしく、硬質なビートがリフレインして跳ね返ってくる静寂と鼓動を繋いだトラックで、Princeの嗄れたようなブルージーなヴォーカルもじわじわと五臓六腑に滲みて効く孤高の一曲。何故こちらの盤に入ったのか分からない「Funkroll」は、冒頭のハードロック部分のみを残して、ケロケロと奇怪に鳴る泥臭いビートとピチョピチョ滴る音を合成した変態ファンク。終始エフェクトかかってヘリウムガス吸ったみたいな変声で吠えるPrince、うーんトラックこそ面白いけれど難しいなー。電話越しに歌っているようなフィルターがなんとも淫美さを掻き立てる、艶麗でネットリと優しくグラインドする極上スロウ「Time」も生々しくて美しい。まるでPrinceと会話するようなギター弦の悩ましい音色に聴き手も仰け反ってしまうし、肉感的なPrinceの執拗でいて開放的なヴォーカルもたまりません(屈服)。途中と最後に挿入される「Affirmation I & II」「Affirmation III」はInterlude的な曲なんですが、Princeらしい壮麗なメロディとリーディングが華を添えます。蛇足になりますが、あと本作を聴いていて感じたのが、曲と曲との空白ギャップが極端に狭いこと。やはりアルバム一枚としての連綿とした繋がりと結晶化を臨んだゆえの、Princeらしいこだわりなのではないでしょうか(いや、この点に関してはPrinceは毎作だと思うんですが敢えて)。と言いつつもアートワークでは、6曲目と7曲目の間に改行があるので、レコードみたいな作りだなと思ったりも(四方山話)。

Princeならばもっと革新的なことを仕掛けて来そうだったから、ちょっとその部分では物足らない気もしたかな。でもそれはPrinceがあまりに崇高だからであって、それこそ元来のPrinceのスマートでリッチなR&Bを聴く事が出来て(しかもきちんとプレスされてリリースされるなんて)、それだけで私は幸せです。それこそ同時リリースされたPrince & 3RDEYEGIRL『Plectrumelectrum』のおかげで、PrinceにしてはかなりR&Bに集中した純度の高い一枚となっております。あとはこのヘンテコ過ぎるアフロヘアをどうにかするのみ(笑)、それを差し引いても神懸ってカッコイイですがね(痺)。


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10/28のツイートまとめ
roc_queen

ねぇ、WeezyとMillianちゃんは、いま付き合ってるの?ただのレーベルメイト?
10-28 09:53

Tygaの二作目、良かったもんねー。
10-28 12:46

Sealの良さが分かれば、R&BないしSoulの嗜好性は幾分広がる。と思っているぐらいに、Sealは特異で、好き。
10-28 14:49

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August Alsina「Testimony」
august-alsina-testimony.jpg

弱冠19歳でDef Jamと契約を勝ち取った新星、August Alsinaの記念すべきデビューアルバム『Testimony』を御紹介。こうやってDef Jamと契約し若くしてデビューした、とだけ聞けば順風満帆に思えます。しかしAugust Alsinaは友人を殺害されてからはストリートでドラッグの売人をやっていて、そんな中で同じくドラッグディーラーだった兄を殺され、そこで改心し音楽の道を目指したというハードな経歴の持ち主。という訳で最近また居なかったような、ゲットー出身が色濃く残っているシンガーといった立ち位置でしょうか。しかし、そんな経歴抜きに実力は折り紙付きで、MixTapeで話題になり今の状況へと運んでいます。
さて内容はどうなっているのでしょうか・・・・・・Knuckleheadが制作を担当した脆いピアノ鍵盤音がホロホロと崩れる「Testify」でスタート、ダーク暗澹とテロテロと艶めき滑降するトラックにヒリヒリと低刺激なAugust Alsinaのヴォーカルが浮遊します。The Featherstonesが制作を担当した「Make It Home」ではJeezyが客演参加、遠くを歪める蜃気楼のように熱気を帯びて微睡むスロウなトラックに、とろ火で聴き手をじんわり焦がすAugust Alsinaの歌声と、Jeezyの例の放射能のような熱波ラップがズルズルと鼓膜を溶かす感覚もナイス。またまたKnuckleheadが制作を担当した「Right Down」は光芒がザクザクと交錯するようなシンセの鳴りと、華やかに翻るAugust Alsinaのファルセットが心地良く聴き手を軽量化してしまう羽毛ミッド。L.T.D. 「Love Ballad」を45回転早回しサンプリングした「You Deserve」は、The BeatFreqzが制作を担当。それこそ昔のKanye WestやJust Blazeが好みそうな(といっても彼ら程にソウルフル且つマニアックではない)キュルキュルと音が上がって甘酸っぱいスムーズなトラックで、程よく渋味もあってスウィートなAugust Alsinaの歌声とぴったりマッチング。オーロラのように色彩を微妙にズラしながら眩く幻想的に閃く、エフェクト駆使したリフレインフックが万華鏡みたいに美しい「No Love」はChristopher "Drumma Boy" Gholsonが制作を担当。「Porno Star」はDJ SpinzとJohn "$K" McGeeが制作を担当、じっとりウェットな人肌みたいな熱気がムンムンとして蒸せ返るセクシースロウジャムで、昇天気味に反り立つAugust Alsinaのヴォーカルもナイス。Christopher "Drumma Boy" Gholsonが制作した「FML」ではPusha Tが客演参加、冷たく吹き荒ぶようなメロディとヒリヒリ痛む歌声が胸の隙間にヒューヒューと入るシリアスな一曲。トークボックスを用いたエレクトロ粘液な前半をJasper "Big Love" Cameron、とても切なくて線の細い後半をDJ SpinzとDunDealが制作した二曲繋ぎの「Grind & Play / Get Ya Money」は、繋げる必要があったのか謎。しかし後者はAugust Alsinaの甘酸っぱくてエモーショナル(影のある)な歌声がジンジン響く良曲で、こういうメロウで柔なトラックに抜群のFabolousが客演参加でより強化。Knuckleheadが制作を担当した「Ghetto」では冒頭からYo Gottiが煙たくてプスプス燃えるラップをかましていて、そんな熱気をAugusta Alsinaの果汁に近いヴォーカルが鎮火にかかるナイス化学反応。再びJasper "Big Love" Cameronが制作を担当した「Kissin' On My Tattoos」はもう2000年代の王道過ぎてたまらなく胸キュン、スプラッシュするような飛沫系のヴォーカルながらも、とてもフルーティで甘酸っぱい余韻を残すAugust Alsinaの歌声が憎いのなんの(没頭)。D. Claxなる人物が制作した鍵盤と時計の秒針をシンクロさせた繊細なミッド「Ah Yeah」も抜群に美味で、仰け反ったり猫背に丸まったりする抑揚の深いヴォーカルに引き込まれます。R&Bでは欠かせない母親讃歌「Mama」はThe ExclusivesとAugusta Alsinaが共同制作、静かにそっと寄り沿うような清廉としたバラードにウットリ。Eric Hudsonが制作した「Benediction」は彼らしいオーソドックスで朗らかなソウル回帰のトラックで良いんですが、どうもこの和やかな雰囲気には客演のRick Rossが余計に感じてなりません(失礼)。だるんだるんになったホーン音がひんやりした宙でブランブランするKnucklehead制作の「I Love This Shit」では、勢いのある若手Trinidad Jamesが参加。ノリノリのDijion "DJ Mustard" McFarlaneが制作した「Numb」ではB.o.BとYo Gottiの分厚い三つ巴が炸裂、もはやDJ Mustardのビートも単調過ぎて飽きてしまいましたが、この個性が集結するとかえってそのシンプルさが白キャンパスになっていてグッド。

驚く程に正統派なR&Bで聴き易さ抜群、それこそ三十路の僕なんかはゆっくり落ち着いて聴けちゃう一枚でした(拍手)。派手さはないけれどじっくりしっかりと聴かせるトラックばかりで、EDMやアンビエントなんか全て無視した作りで素敵です。なんてゆうか、昔にJ. Holidayが登場した時に感じたのを僕は思い出したんですよねー、糖度の高いサグR&Bといった感触で(意味不明)。


テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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10/27のツイートまとめ
roc_queen

この記事が面白かった、そうです、僕もそれでもCDを買い続ける……なぜ日本人はCDを買い続けるのか? | http://t.co/HepEazkzfq http://t.co/9PwuuYuQMO
10-27 13:30

100円でこれを買ったよ。なかなか出逢わなかったのに。 http://t.co/m8tJcvvMQ9
10-27 14:24

ヨルタモリ面白い、あの教授ツボ。
10-27 23:34

Category: 音楽全般  Tags: ---

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10/26のツイートまとめ
roc_queen

ナルシズム、だろう。#nowplaying 4Ever No More - Jesse Boykins III http://t.co/PBRMEF15wz
10-26 14:00

Category: 音楽全般  Tags: ---

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10/25のツイートまとめ
roc_queen

確かに今年のRap盤って、このぐらいなんだよなー。http://t.co/zPlqhz7Yln
10-25 01:08

Tyga、YM脱退したら面白そうだけど。
10-25 16:13

Jay SeanがYMCMBを離れるのは、POP化を止める為だって。Nickiにも教えてあげてよ。
10-25 19:59

やっぱり凄い、一筋縄ではいかない。#nowplaying I Want You - Luke Jmaes http://t.co/wNMuZdFdzt
10-25 23:27

Category: 音楽全般  Tags: ---

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10/24のツイートまとめ
roc_queen

Danjaがまたやらかしてくれてる模様。#nowplaying The Run - Luke Jmaes http://t.co/z97eH0Itai
10-24 12:34

いや、なんとなくだけど、嫁の妹ちゃんと、Tinasheが似てるんだよね。#nowplaying Bet Feat. Devonte Hynes - Tinashe http://t.co/Bo6S6283VW
10-24 12:46

記事面白いけど、どんどんKanyeにはついていけなくなるという(笑)。新生カニエ・ウェスト、反逆児の言い分 ( page 2 ) | GQ JAPAN http://t.co/RcGBfSviPh
10-24 14:29

画像: grarg: Lil’ Ye & The Hip Hop Hoorays! (lil-ye) http://t.co/7FAKh79soV
10-24 21:44

画像: 白代表、Mariah Carey。 http://t.co/MwuzKZbzXP http://t.co/fL2SG6KXnr
10-24 23:40

フォトセット: 映画『Higher Learning』出演のOmar... http://t.co/v0bgK2SGfs
10-24 23:47

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Jeezy「Seen It All: The Autobiography [Deluxe]」
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“俺はもう若くないから”という理由で名前からYoungを取り、Young Jeezy改めJeezyの通算五作目となる『Seen It All: The Autobiography』を御紹介。Def Jamの新たなスターとしてAtlantaから登場したJeezy、その頃はT.I.が一人勝ち状態だったのに歯止めをかける程の勢いだったJeezyですが、後に同じくDef Jamから登場したRick Rossに押され気味になってしまった感じがあります(個人的見解)。Rick Rossほどの多作ではないにしろ、Jeezyの熱狂的ファンは勿論多くて、やはり彼の硝煙臭いギャングスタなラップは唯一無二で格好良いので御座います(あの雪だるまを模したロゴは全く頂けないが)。
そんな訳でようやく本作の感想をここに書き記したいなと・・・・・・始めに断っておくと、僕が持っているのは豪華盤で御座いまして、通常盤とは収録曲数も順序も違いますので悪しからず。まずは氷柱のように冷たく尖ったジグザギーなトラックがJeezyらしくて格好良いChildish Major制作の「1/4 Block」でスタート、Jeezyの例の焦げ臭いのに氷点下なラップがスベスベとトラック上を滑ってあちこちに突き刺さるのが快感。同じくChildish Majorが制作を担当した「What You Say」は、キリキリと上擦る金切り音とホラーチックに辺りをウロウロする電子音の明滅が怪しくてクール、構わずに火を吹いて聴き手の鼓膜を焼け野原にする放射能的なJeezyのラップもイル。Cardo & Johnny Julianoが共同制作した「Black Eskimo」の鋼鉄チックなトラック構築も重厚感抜群で、Jeezyの放射能フロウと相俟ってゴツンゴツンとカラダに衝撃波を与えて痙攣させる一曲。Kenoeが制作した「Enough」はどこか2000年代のサウス節を彷彿とさせる、単調に左右に揺れて尖ったシンセを突き立てる鋭利バウンスが効いた一曲。凍てつくように冷たく漂い降りる霜のようなトラックが幽玄と美しい「Holy Ghost」は、Don CannonとLyfe Leduffが共同制作。朧げにブルブルと細やかな振幅と共に空気を冷たく支配する零下トラックと、あまりにも鋭利でいて静かに破壊してゆく吹雪くようなJeezyのラップが凄い。Christopher "Drumma Boy" Gholsonが制作した「Me OK」は、氷の結晶みたく規則正しい鍵盤音の冷たい鳴りにJeezyの呪文のようにリフレインするフックが耳に残る中毒曲。「4 Zones」は売れっ子Mike Will Made-Itが制作を担当(Co制作をP-Nasty)、たっぷりと間を取った鋲打ちのようなビートがチタチタと鼓動を速める一曲。またもやChildish Majorが制作し、久々のAkonが客演に登場した「Been Getting Money」はメランコリックなギター弦を震わせて、その編み目の中でJeezyがフラットにノンブレスなラップで掘削しつつ、Akonのネットリと飴色なヴォーカルがコーティングする面白い一曲。「Fuck The World」はなんとNo IDとTrakmatikが共同制作で、これがAugust Alsinaが客演参加しているんですよ(裏技)。アンビエントなトロトロした微睡んだ艶っぽいメロディに、バグバイプみたいな音色を接骨した奇妙なトラック(でも違和感は無し)に、Jeezyの黒煙のように充満するラップとAugust Alsinaのセクシーな青息ヴォーカルが絡まるナイスミッド。帝王Jay Zを召還しての「Seen It All」はCardo制作、そして驚くのはネタ元が豊島たづみ「とまどいトワイライト」(作曲:宇崎竜童 作詞:阿木燿子)が使われているという飛び道具ですよ(発狂)。しかし、これが良い意味でネオンチックな艶っぽさを滲ませていてソウルフルで哀愁抜群、JeezyとJay Zの掛け合いも抜群ですんなりと耳に馴染みます。反響を軸にしたような超音波チューン「Win Is A Win」、制作はBlack Metaphor。同じくBlack Metaphor制作の「Beautiful」ではThe GameとRick Rossという焦げ臭過ぎる共演、Cortex「Chanson D' Un Jour D' Hiver」を下敷きにしたスピリチュアルで繊細な流麗トラックに、三者三様でどれも火薬混じりな発破ラップが破裂しまくる好相性な一曲でグッド。Will-A-Foolが制作した「Beez Like」はもう反則ってぐらいにJeezyが歌っている、良い意味でライトでゆるーい南部のグルーヴが活きた清涼感あるスムースR&B曲。果汁を10%ぐらいにリキュールを90%足したようなハイでスウィートなトラックで、劫火を吐きながらグルーヴするJeezyも良いし、客演のBoosie Badazzの鼻にかかったビープ音みたいなラップもめっちゃ良い。Mike Will Made-It制作(Co制作にP-Nasty)にFuture客演という鉄板の布陣で臨む「No Tears」は、ピアノとドラムスで柔和に進行する奔放メロウが翻る壮麗なミッドで恐ろしく心地良いんです(和)。最後を締めるのはBlack Metaphorが制作のドラマチックでシルキーな「How I Did It (Perfection)」、Submotion Orchestra「Perfection」をサンプリングした芳醇で滑らかなトラックの上で、上質なコニャックのように琥珀色の輝きを放つJeezyの燻し銀なラップに酔い痴れるばかりです(昇天寸前)。

やっぱりカッコ良いなーJeezyは、と唸らされる充実の一枚で御座います。これまでの作品に比べると、ちょっと起伏に乏しい(メリハリの弱い)気がするんですが、それでも充分に聴かせる力量で突破してくれています。Rick Rossも良いけれどJeezyも良い、この二人のビーフもスカッシュしたみたいですし、これからもこの二人から目を離せませんね(警戒)。煤だらけになりながら、鼓膜をJeezyに焦がされましょう。


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「Higher Learning: Music From The Motion Picture」
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Omar Epps、Ice Cube、Tyra Banks、そしてBusta Rhymesまで出演していた映画のサントラ盤、『Higher Learning: Music From The Motion Picture』を御紹介。はい、いつもの通りこの映画自体は観たことありません(陳謝)。ざっとした内容を調べたら、大学生が色々な苦悩や挫折や葛藤を抱えながら、次第に激しく青春が交錯するといったものらしいです。とにかく観たことの無い映画のサントラ盤について書くのも忍びないんですが、それでもIce Cube出演とあらばきっとそれなりに黒い楽曲も収録されているだろうと、トラックリストを観ながらニンマリして購入しました。
とはいえ黒い楽曲ばかりでないので、黒い楽曲のみを取り立てて触れると・・・・・・まずはそのIce Cubeが登場する「Higher」でどっぷり西海岸な幕開け、Sir Jinxが制作したうーんうーんと酩酊気味に唸る毒々しいトラックに、怒号寸前のIce Cubeのラップがゴツゴツとぶつかるハードな一曲。あのMe'SHell Ndegeocelloが登場する「Soul Searchin' (I Wanna Know If It's Mine)」は、彼女とDavid Gamsonが共同制作したJazzyなテイストの一曲。Me'Shell NdegeocelloがFender Rhodes、Mini Moog、StringsにPianoにBassとすべてを演奏しているのにも驚かされますし、彼女特有の太くてしなやかで肉感的な漆黒グルーヴと、艶やかで官能的でドープな歌声が心地良く漂う抹香ソウルでグッド(陶酔)。西海岸出身でアルバム一枚ヒットさせているMista Grimmがパフォームする「Situation: Grimm」はChaseが制作、いかにも西海岸らしいネットリと高粘度なドロドロファンクチューンで三十路には聴き易い(笑)。ただ悲しいかなMista Grimmなんかよりも、ワウペダルギターを演奏するレジェンドWah Wah Watsonの煙たく渋いプレイが目に沁みるし、Back Volcalを務めるVal Young嬢(西海岸作品のバック常連)の艶っぽくもパワフルでネトネトなヴォーカルの方がガンガン鼓膜に振動を与えてしまっています(目眩)。そして僕が思う一番の目玉曲がRaphael Saadiq制作&パフォームの「Ask Of You」、この曲の為だけに買ったといっても決して過言ではありません(叫)。Raphael Saadiqらしいミント風味でどこか甘酸っぱい、でも懐古ソウルフルで柔らかな感触を持った最高にミルキーメロウな一曲でたまりません(感動)。しかもこの曲の重要性はこのサントラ盤のみの収録のくせして、後にLucy Pearl(Raphael SaadiqがDawn RobinsonとAli Shaheed Muhammadと組んだ伝説的グループ)で「Lucy Pearl's Way」としてサンプリングに使用して再製していますし、Mahonda(Swizz Beatzの元奥様)がRaphael Saadiq本人を招いて絶品カバーしていたりと(これがもう最高だった)、Raphael Saadiq自身も相当に気に入っているのであろう至極のスロウジャムな訳です(保証付)。続いてはあのOutKastがパフォームするサイケでスペイシーで超絶ドープな「Phobia」、制作は勿論Organized Noizeが担当しております。もういかにもOrganized Noizeらしい電子基板に泥をぶっかけて歪ませたような重量あるノイジーなトラックに、OutKastの高速スピンして鼓膜を切り裂く妙味なラップがシンクロするなんとも神懸かりな一曲です(鳥肌)。英国で活躍したジャジーソウルグループBrand New Heaviesが制作&パフォームの「Higher Learning / Time For Change」も、生楽器のベインベインとうねるグルーヴにN'Dea Davenportのクールビューティなヴォーカルが疾走する一曲でグッド。そしてあのZhaneが制作&パフォームした「By Your Side」もここでのみの収録曲(!)、もーうこれがZhane節前回のマッタリと蜜味の夜会系ミッドでとってもお洒落、Zhaneの夜の帳ばりにしっとりとセクシーな湿り気のあるハーモニーにどっぷり浸かるばかりです(溶解)。その他には僕のよく知らない方々が参加しております、ここでは僕には全く分からない分野なので割愛させて頂きます(逃亡)。

という訳で、僕の様な黒信者だと喜んで聴くのは半分ほどであります(笑)。しかし、こういう機会だからこそ、普段聴かないアーティストの楽曲も聴けたりして勉強になりますね。しかし黒音楽愛好家であれば、後々にいろんな派生をするRaphael Saadiq「Ask Of You」一曲だけ狙って購入しても損はありません、しかも中古屋とかでなら200円前後で放り出されていますからね(無礼)。OutKastもMe'Shell NdegeocelloもZhaneもここでのみ聴ける曲ですし、やはり中古屋で掘っておきましょう(推奨)。


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10/22のツイートまとめ
roc_queen

元So So DefのDondria、綺麗。http://t.co/QUmaNicdQY
10-22 00:51

また色々とクリスマス盤が出始めるなぁ、そこまではお金が無いよ。
10-22 13:44

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Marsha Ambrosius「Friends & Lovers」
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Floetryの片割れで歌担当であった、Marsha Ambrosiusのソロ通算二作目となる『Friends & Lovers』を御紹介。それこそ、Floetryの頃よりソロでの客演なんかも多かった(ソングライトでも多方面に活躍)していたMarsha Ambrosius、まあ相方のNatalie Stewartに比べたら割当もしやすかったろうとは思いますが。しかし、そのNatalie Stewart改めThe Floacistがソロで三作品を出している中、Marsha Ambrosiusは二作目というのも驚き。そしてこの二人が、新作を同じ年にドロップし合うのもなんだか運命的なものを感じたりするんです(Marsha Ambrosiusの前作『Late Night & Early Mornings』The Floacistの前々作「Floetic Soul」も同じ2011年発売)。
とまあ、くだらない前置きはこのぐらいでよしておいて・・・・・・まず本作を語る上で重要なのがCo-Album Producersとして、あのDa Internzが名を連ねている点。Da Internzがどういったこの一枚に対し、どういった働きをしているかも楽しみの一つですね。Dem Jointzが制作した「Friends & Lovers Intro」でエキゾチックかつ妖艶に幕開け、Marsha Ambrosius(以降はMarshaと省略表記)のちょっぴり暈けていて線の太いヴォーカルにウットリ。そのままフワフワと輪郭なく朧げな濃霧のようなスロウに流れ込む「So Good」はDa Internzが制作、Marshaの霜が降りた時のような冷たさと温かさが混じった、妙な感触(通り越して絶妙となる)のヴォーカルがユルユルと漂う、露天風呂的な極上スロウで早くものぼせ気味。「Night Time」は久々のThe Justice Leagueが制作を担当、夜霧を巻き込んで疾走するようなクールネスが全編を貫くミッドで、そんな中でブランケットでくるまるみたいにMarshaのヴォーカルがふんわりと包み込んで心地良い。Da Internzが制作した昇天寸前のビクンビクン感とシンクロする淫美なスロウジャム「69」、ドロドロと深みに墜ちてゆくような粘度の高い電子トラックに、Marshaのつんのめるような艶っぽくてスプラッシュするようなヴォーカルが気持ち良いのです。Eric Hudsonが制作した「Shoes」は爽やか朗らかなレトロチックなミントソウルで、こういう王道系のソウルにもバッチリと似合ってしまうMarshaの素敵さ。シュワシュワ炭酸音と共に甘酸っぱく香ってくるDa Internz制作のインタールード「How Much More (Interlude)」もお世辞抜きに素晴らしく、そのまま「Stronger」へと流れ込みます。この曲はMarsha本人が制作で、Dr. Dreが客演で参加(Co制作もDr. Dre)しており、サンプリングにはShelly Manne「Infinity」とFunk.「Kool Is Back」を使用しております。アフリカ的な開放的で民族的なビート&メロディが展開されるこの曲、Dr. Dreの変わらずに厳つく頑健なラップも格好良いし、Marshaの大らかで穏やかな歌声もクリーミーで最高。Ramsey Lewis「Juuacklyn」を甘く煮詰めてサンプリングした「You & I」は@popwanselと@oakwudのナイスコンビが制作、なんだか落ち着く黄金律を用いた懐古趣味なメロウトラックで、セピア色の優美でほのかなメロディが綺麗なんです。「LaLaLaLaLa」は再びEric Hudsonが制作を担当、Minnie Ripertonの誰もが知る名曲「Lovin' You」をサンプリングした反則スレスレな一曲、イタコとなってほぼ憑依させてしまっているMarshaと一緒に“らららららー♪”と歌ってしまうしかないです(完敗)。Seige Monstractiyなる人物が制作(Add InstrumentationにはあのFocus...)の「Cupid (Shot Me Straight Through My Heart)」は、水道を真水が通るような潤いたっぷりでさらさらと美しい澄んだメロディが魅力の流麗ミッド。Jamie Scottが制作(Add Programmingに再びFocus...が関与)の「Love」は80s'ポップみたいな電子音の瞬きがキュートな一曲で、ほどよい透明感と清涼感でキラキラと舞うMarshaの水彩画みたいなヴォーカルがグッド。MarshaとOuter Earthが共同制作したピアノ弾き語りのバラード「Run」、寒い日の朝に見る白い吐息のような白々しさが繊細で綺麗なトラック、Alicia Keysにも匹敵するビターでコクがあるのにスウィートなMarshaの歌声にただ聴き惚れるばかり(溺愛)。Eric Hudsonがまたもや制作の「Spend All My Time」では、Charlie Wilson御大がまさかの登場。MarshaもCharlie Wilsonもちょっぴりヴォコったエフェクト声を重ね、ちょっぴりサイケなドープエレクトロスロウでもったりと密着し重なって官能的で素晴らしい(悶絶)。一瞬男かと間違う程に中性的でエモーショナルなMarshaの歌声に、鼓膜を鷲掴みされてしまう「OMG I Miss You」はDa Internzが制作を担当。本作中もっとも異色な一曲で、ドリーミーなんだけれど毒々しさもあり、Prince的な屈折した喘鳴スロウジャムといった感触は病み付き度100%。とりわけMarsha的にJames Blakeを咀嚼したといった趣かな、内省的で沈鬱スレスレな艶美ソウルチューンで御座います(絶賛)。最後はボーナス曲扱いとなっているMarshaと@popwanselが共同制作の「Streets Of London」、客演にはSkyeとLindsey Stirlingが参加しております。最近流行の英国産ソウルっぽい、滑らかで規律正しいスッキリした洗練チューンでスッキリ爽快です。

正直に告白して“またしてヤラレタ!“という感想、Marsha Ambrosiusの音楽感ってかなり深いんです。考えたら前作も僕は、その年の年間Top10に堂々ランクインさせていた訳で、彼女の感性が僕には合っている様です。ただ、その前作よりはかなり実験的なトラックが配分多め、これはThe Internzの作戦でしょう。ハッキリ言ってつい最近まで放ったらかしにしていたアルバム、ブログで書こうと最近思い出して聴いていたのですが、かなりリピート率は上がっております。さて、年末のランキングに無事にランクインするかどうか、楽しみです。


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10/21のツイートまとめ
roc_queen

画像: これぐらい痩せたMariah Careyなら、全然イケるのに。惜しい。 http://t.co/MwuzKZbzXP http://t.co/IQDL7iGxzn
10-21 21:24

画像: Mariah CareyとNasが共演した「Dedicated」は良かった、けれどJay-Zと組んだ「Heartbreaker」には負けている。... http://t.co/SUb8I9DPt0
10-21 21:28

画像: Ariana GrandeがMariah Careyの後継者だとは、全く思わない。 http://t.co/MwuzKZbzXP http://t.co/OjiUEECw8k
10-21 21:29

「How Stella Got Her Groove Back Soundtrack: Music From The Motion Picture」 http://t.co/9YOtMT9U5k
10-21 22:49

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The Floacist「Rise Of Phoenix Mermaid」
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Floetryの片割れであるNatalie Stewart改め、The Floacistの通算三作目となる『Rise Of Phoenix Mermaid』を御紹介。ネオソウル括りで語られコアなファンも多かった実力派デュオFloetry、どういう訳か分解してしまって残園ですが、双方ともソロ活動をしているのでまだ許せています(何様)。ヴォーカルを担当したMarsha Ambrosiusに対し、スポークンワードという詩の朗読に近いものを担当していたNatalie StewartことFloacist。まさかの彼女の方が一枚多くアルバムを出しているこの状態に驚き、そしてなんだかんだで彼女の作品は気になって買ってしまう自分。本作に関しては“不死鳥(Phoenix)”を模したであろう真っ赤なドレスと、背景に写る青い海“人魚(Mermaid)”の構図が素晴らしくて素晴らしくて(感動)。
それでは大した事が書けないのですがチラっと書くと・・・・・・本作ではShanachie関連では馴染みの深いChris "Big Dog" Davisが、単独ですべてを手掛けているのも大きなポイント。まずはほんわかと柔らかく溶ける淡雪のようなFloacistのヴォーカルが綺麗な「Feel Good」、鍵盤音がふわりと舞って清風がそれをさらって抜けてゆくような、とっても軽くて淡いミッド。「Try Something New (I Do)」はお洒落で上品なピアノ鍵盤音にFloacistの吐息混じりのヴォーカルがふわふわと舞い降りて、ゆっくりじっくりとメロディに鼓膜に浸透して溢れてしまう浸透圧の高いスロウ。澄んだ水の中を自由奔放に泳ぎ回るような滑らかな感触がたまらない「Doing This」、こうなるとFloacistの息漏れ音もダイバー的な呼吸に聴こえて、どこまでも深く深く潜って鼓膜が潤ってしまう一曲。「If You Really Wanna Know」のトロトロと熱をはらんで溶けてゆくような、微熱感触がアンビエントなR&Bそのままで心地良く、そんな熱が蜃気楼のようにヴォーカルを霞ませ屈曲させるのが美しいのです(溜息)。アフリカンな息吹を感じるオーガニックなミッド「Heat It Up」も、ベースの鳴りと低く低く地中から聴こえそうな低音のFloacistのヴォーカルがエナジーに溢れていて、聴いていて力が沸々と湧いてきます。サラサラと爪弾き鳴らすアコースティックギターの音色が切なくてドラマチックな流麗曲「On It」が最高、昔のSting曲を聴いているかのような美しくも憂いを帯びて潤んだフォーキーチューンで、サクサクとラップで進行するドライなFloacistとの対比がまた素敵。ワウワウ音とパーカッションでほぼ構成された「Grandma」なんかも南国風味全開で、トロピカルなんだけど甘味の強いミッドスムージーで心地良いんです。本作中でも最も強くFloacistの歌声がエコーしリフレインする甘酸っぱい「Good Music」、電子鍵盤の音色の隙間(ここではあえてスリットと言おうか)が異様にセクシーで鼓膜がビンビン膨張しまくり。シャラシャラと流れるキラ星のようなメロディにウットリしてしまう「Wisest Thing」、なんだか星空に願いをかけているみたいでとってもロマンティックでドリーミーなんです(癒)。「Broken Heart」は重厚なウッドベースと硬質なドラムスが交錯するHip Hopマナーなトラックで燻し銀(Nas「N.Y. State Of Mind」的なアプローチと言えば伝わるだろうか)、前半はそんな硬派なトラックなのに中盤ではフローラルで芳しい柔らかなメロディを差し込み、聴き手の感覚を麻痺させる計算高さもアリ。冒頭にDemi Mselekuの語りが入る「Omi O!」なんかも土着的なトラックで、優しくて深みのあるギターや笛の旋律が瑞々しくて凛と美しい自然素材曲。驚く程にファンキーなトラックで格好良くグルーヴして魅せる「Womyn」なんかもツボ、EW&F的なノリでクールでとってもカッコ良いのです。最後は可憐なJazz風のしとやか曲「Mami Loves You」で幕切れ、こういう静寂を逆手に取った音楽にはFloacistは滅法強くて、美しい高級な絨毯の上でステップ踏んで踊る様な静かなメロウを演出。

夜中に電気を消してどっぷり聴くのも良し、昼下がりに何も考えず窓を開放して寝転がって聴くのも良し。とにかくBGMとしては極上でして、R&B好きであれば必ずに耳を奪われる一枚で御座います。国内盤を買ったのに対訳が無いので内容が分からないのが残念ですが(悲)、音楽として単純に楽しんで満たされる事の出来るアルバムですよね。あまり小難しく考えずに、R&Bの延長線上の作品として是非とも購入を薦めたいです(太鼓判)。


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10/20のツイートまとめ
roc_queen

Azealia Banksって、どこでなにしてるの?http://t.co/eD2AsOJBuR
10-20 22:46

Cam'ron、マスクは出さなくていいから、新作を出してくれよ。
10-20 23:06

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「How Stella Got Her Groove Back Soundtrack: Music From The Motion Picture」
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Angela Bassett主演の熟女系(?)な恋愛映のサントラ盤、『How Stella Got Her Groove Back Soundtrack: Music From The Motion Picture』を御紹介。Angela Bussettの他にも相手役にTaye Diggs、彼女の親友役でWhoopie Goldbergなんかも出演しているラブコメディ。映画の内容はAngela Bussett演じる40歳バツイチ子持ちのステラが、バカンス先のジャマイカで出逢った20歳の青年と恋に落ちるというベタベタな映画。この映画自体はそんな面白いという訳でもないんですが(平凡)、この映画の音楽監修をあのJimmy Jam & Terry Lewisが務めているというだけで必見&必聴かと思いまして。
という訳でそのサントラにも俄然期待が高まる本作は・・・・・・本作に収録されている楽曲は全て、Jam & Lewisが手掛けているという事でもう安心で御座います。Stevie WonderとWyclef Jeanという濃くて燻し銀なタッグで送る「Mastablasta '98」(制作にWyclef JeanとJerry Duplessisも関与)で一気に常夏ハイテンションで鼓膜は焦げます。Donald Byrd「(Falling Like) Dominoes」をモロまんまでサンプリングしたファンクでいて潮の香りがするトラックメイクに、同じメロディを辿っても全く別物になっている両者のヴォーカルが素敵、Stevie Wonderのハイトーンに張り上げる歌声に塩辛く吹かすWyclef Jeanのラップ(魔法)。Shaggyがベタベタした焦げ臭いフロウで長閑に流す「Luv Me Luv Me」は、Jam & Lewis人脈で引っ張られたJanet Jacksonが、Rose Royce「Ooh Boy I Love You So」の一節をフックで歌うだけで超爽快にしてキュート。Shaggyに関してはハッキリ言って好きでもないんですが、Janet Jacksonのほんわかと優しく吹きかける甘い歌声でメロメロ。デビュー時の頃のHip Hopを融合させた霧雨煙るようなしっとりしたトラックが最高にお似合いな、Mary J. Bligeの「Beautiful」が単純に最高で素晴らしい。バツンバツンと張り裂けそうに鳴るビートやドクドク鳴る低音スクラッチ、MJBの骨太ながらも女性的な膨らみのあるエモーショナルなヴォーカルが相俟って、胸の高鳴りみたいにチクチクと鼓膜を刺激します。そんなMJBの後に、まさかのK-Ci & JoJoが登場する「Never Say Never Again」の流れも憎いですよね(卒倒)。正にK-Ci & JoJoの兄弟節な力強くも温かく(いやむしろ炎のように情熱が燃え上がって熱い)切ないヴォーカルが炸裂しまくりで、Jam & Lewis手製の滑らかで上質なヴェルヴェットスロウにただただ溺れるばかり(感涙)。「Makes Me Sweat」はBig PunisherとBeenie Manというこれまた異色な組み合わせ、ドバドバとビートとスクラッチを垂れ流すシンプルダンサブルなトラックに乗せて、Big Punが巨体を揺らすわBeenie Manがザガザガ言うわでもうノリノリ(笑)。そして本作のエンディング曲なのが、Boyz II MenとChante Mooreが真心込めて歌い上げる美曲「Your Home Is In My Heart (Stella's Love Theme)」で御座います。Jam & LewisとBoyz II Menだから鉄板、映画の舞台である南国を意識したパーカッションやスチールドラムの音色も混じった、紺碧の海のような鮮やかさと透明度のあるトラックが絶妙。Boyz II Menの甘くて紳士的なハーモニーが優しく鼓膜を抱擁して、Chante Mooreのキュートで艶っぽい歌声と共に密着ダンスする一曲。Soul II SoulにCaron Wheeler、Jazzie B.と英国ソウルの雄が集結した「Free Again」も、南国の夕暮れを思わせる鮮やかでいて切なく眩いレイドバックチューンで甘酸っぱいソウルフルさがグッド(揺)。「Make My Body Hot」はレゲエとR&Bをミックスした作風で、僕でも聴き易く感じるDiana Kingが甘くしっとり囁くように歌う艶麗ミッドで素敵。レゲエ界の大御所Maxi Priestが登場する「The Art Of Seduction」もJam & Lewisの手にかかればスムースR&Bに変身、ポワンポワンと膨れて弾けるビートにネットリ糸を引くホーン、その中を戯れるMaxi Preistのヴォーカルとすべてが絶妙に合体。僕的な一番の注目曲だったのが、あのMe'Shell Ndegeocelloが登場する「Let Me Have You」。真夜中の冷たくもロマンチックで艶やかな空気感に似た官能的なスロウジャムに、Me'Shell Ndegeocelloのふわふわサラリなシルキーヴォーカルが優しくしっとり響くウェットな一曲です(絶頂)。Kevin FordとRufus Blaqが共演したエッヂーなザクザクアッパー「Dance For Me」は、鉄製のビートを敷きながらも鋭利で軽薄なトラックが超クールな一曲(痺)。最後はJazzie B.によるインスト曲「Jazzie 's Groove」で〆、最後まで鼓膜が歓びっぱなしの一枚で御座います。

Mary J. Blige「Beautiful」一曲狙いで購入しても損しない、そう断言出来るぐらいこの曲が好き(そしてここでしか聴けない)。しかも映画のサントラ盤にたまにありがちな既出曲ばかり、というのでなく全てが新録曲というのも嬉しいですよね。先述のMJB曲以外にもBoyz II MenやK-Ci & JoJoやMe'Shell Ndegeocello等も聴き逃すには惜しい、侮るなかれ、お薦めの一枚で御座います。


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10/19のツイートまとめ
roc_queen

朝からデンゼル・ワシントン主演の『アンストッパブル』を鑑賞、面白かったー。朝からハラハラしました。
10-19 10:46

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Mariah Carey「Me. I Am Mariah… The Elusive Chanteuse [Deluxe Edition]」
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R&BとPopを見事に融合させた貫禄の女王、Mariah Careyの通算十四作目となる『Me. I Am Mariah… The Elusive Chanteuse』を御紹介。ここ日本でも多くのファンを保持し続ける元祖歌姫Mariah Carey(以降はMCと省略表記)、90年のデビューから24年もの間、第一線で活躍しているんだから本当に凄い。しかもずっとトップって訳でなく、低調してからも幾度となく一気に息を吹き返す不死鳥っぷりも凄まじい。最近では11歳年下の俳優、司会者、歌手(というよりMC)であるNick Cannonとの結婚・別居なんかも報じられていますね(残念)。
さてそれでは内容についてちらっと書きますと・・・・・・本作では全曲の制作に、MC自身が関わっている様です。まずはMCのゴスペルルーツをじっくり堪能出来る「Cry.」、制作はJames "Big Jim" Wrightが共同で制作。流星群のように滑らかに輝きを降らせるピアノ鍵盤の音色に、MCの優しくて可憐なヴォーカルがひらひらと舞う天臨スロウ。続いてはMike Will Made-Itとの共同制作となる「Faded」、キラキラした宝石チックなメロディは極めてMC流儀ながらも、途中でブクブクと水中に潜るように曇る音色変形なんかはMike Will Made-It流儀で面白い。「Dedicated」はHit-BoyとDarhyl "Hey DJ" Camperとの共同制作で、客演にはあのNasが参加するという嬉しい援護射撃が。Wu-Tang Clan「Da Mystery Of Chessboxin'」をサンプリングし、Back VocalにはJames Fauntleroyを迎えてスチールチックな打ビートと戯れる、パチパチ弾けるキャンディのような刺激的な甘さがたまらない一曲。ピコポコと跳ねる電子音の中で、Nasの芯のある尖ったラップがバチバチと破裂する感触も心地良いんです。先行シングルとしてヒットした「#Beautiful」は、Miguelが客演だけでなく制作にも携わっております(Co制作はHappy Perez)。いかにもMiguelらしい湿り気のあるモワモワと曇った感触のあるヴィンテージ曲で、甘く蜜に絡み合う二人のヴォーカルの掛け合いがトローリあんかけ状態でなかなか美味。Hit-Boyとの共同制作(Co制作にray Reel)の「Thirsty」はHip Hop畑にいる(しかもKanye & Jay-Z『Watch The Throne』に尽力した時の作風)Hit-Boyらしいトラックに、フックではMC趣味な鱗粉たっぷり舞わせるバタフライなメロウが継ぎ足された面白い一曲でグッド。Jermaine DupriとBryan-Michael Coxの黄金タッグとの共同制作となる「Make It Look Good」は、Stevie Wonderのハーモニカの音色を効果的に使ったエレガントで流麗な舞曲(Strings ArrangedにはLarry Gold)でとにかくオシャレ。MCの囁く様な吐息フックがふわふわとリフレインする美ミッド「You're Mine (Eternal)」はRodney "Darkchild" Jerkinsとの共同制作で、この天女の羽衣よろしく不思議で艶麗な煌めきを魅せるMCのヴォーカルは透明度抜群で鼓膜にグングン水分を運びます(潤)。またまたJermaine DupriとBryan-Michael Coxが共同制作した、Inner Life「I'm Caught Up in a One Night Love Affair」をべったりサンプリングした軽妙なサッパリ風味アッパー「You Don't Know What To Do」はグルグル回るリフレインフックがまずツボ。ディスコタッチな跳ねるメロディに客演のWaleのラップも軽快で速度をグングン加速して、聴き手をハイにしてくれる一曲でグッド。引き続きJermaine DupriとBryan-Michael Coxと共同制作した「Supernatural」は、スワロフスキーを散りばめた様にキラキラと繊細に輝く美スロウ。ここでもまぐいぐいワープするような感覚の疾走感あるフックが印象的な「Meteorite」は、まさかのQ-Tipとの共同制作で驚くばかり、Eddie Kendricks「Goin' Up In Smoke」下敷きにした甘酸っぱくてソウルフルでサイケな感触は流石Q-Tipなドープでいてノれるチョイス。James "Big Jim" Wrightが再び制作の「Camouflage」は壮麗な鍵盤音がサラサラと流れる純朴なバラードで、ヒリヒリと痛むMCの切実で湿ったヴォーカルが胸に沁み入るんです(感涙)。ブバブバと唸ってしなるホーンの音色にピコピコと上擦る電子音のフラッシュと、奇天烈ながらもMCの絹糸のような綺麗な歌声で綺麗に縫製されている「Money ($*/...)」。制作はHit-Boyという事でやはりセンス抜群、客演のFabolousもこういうメロウ系には滅法強くて上手い。ゴスペルよろしくパイプオルガンに乗せて歌い上げる「One More Try」はJermaine DupriとBryan-Michael Coxと共同制作、MCのふくよかで大らかなヴォーカルを存分に堪能できる王道バラード。最後を飾るのは、「God's Promise」と「I Don't Feel No Ways Tired」のJames Cleveland曲ニ曲とFunkadelic「Good Ole Music」を複雑サンプリングした「Heavenly (No Ways Tired / Can't Give Up Now)」。Jermaine DupriとBryan-Michael Coxと共同制作したこの曲も、往年のMCファンを照準にバッチリ捉えたゴスペルチックな一曲。
ここまでが本編の内容で、あとは豪華盤のみのボーナス曲が三曲用意されていてこれもスルー厳禁。まずはMary J. Bligeを客演に迎えたHeatmyzer、C. "Tricky" Stewart、James "Big Jim" Wrightとの大所帯での共同制作となる「It's A Wrap」。両者の伸び伸びと屈強な歌声が突き抜ける、爽やかなミッド。C. "Tricky" StewartにTerius "The-Dream" Nash、James "Big Jim" Wrightの共同制作となる「Betcha Gon' Know」では、R. Kellyが客演で参加しているのも強み。R. Kellyの重厚ゴシックなヴォーカルも混ざる事でよりドラマチックに仕上がっているし、ただそれだけにトラックとの相性はR. Kellyの方が良い気がする。最後はRodney "Darkchild" Jerkinsが制作した「The Art Of Letting Go」で、Darkchildがこういうストリングス重視のクラシカルな曲を作る事にただただ驚くばかり(薄味)。

うん、勿論ステキな仕上がりではあるのですが、なんかこうパッとしない感は否めない。特に前ニ作品がなかなかよく練られた作品だっただけに、チグハグ感みたいなのがちょっとだけ。というより多分、あまりにもジャケット写真のMariah Careyが修正されまくり過ぎてて、このヴォーカルもかなり加工されているのではなんて疑念が過るからかもしれませんね(今更)。でも諦めないで聴いて欲しい一枚なんですよね、最初はあまりハマらなかったけれど、何度もリピートしている内に爪先まで浸かっている自分が居ましたからね、恐るべしMariah Careyといったところ(笑)。


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10/17のツイートまとめ
roc_queen

画像: 元Destiny’s Child、LaTavia Roberson。彼女らの脱退が、ある意味DCをあそまで強固強大にした。 http://t.co/4I0yImKjvT
10-17 00:04

画像: 元Destiny’s Child、LeToya Luckett。彼女にはソロで、せめてあともう一作出して欲しい(応援)。 http://t.co/r8QVjESQR8
10-17 00:06

こないだのComplexが組んだ、90年代R&B曲の50選。アルバムジャケと共に、一挙にお送りします。持っていないアルバムがあったら、中古屋へGoです。
10-17 13:53

#nowplaying Candy Rain - Soul For Real http://t.co/0TPYc4d4PI
10-17 13:54

#nowplaying Just Kickin' It - Xscape http://t.co/ZEQS1A4Bg4
10-17 13:54

#nowplaying The Boy Is Mine - Monica http://t.co/YjtVJSoeSn
10-17 13:54

#nowplaying Nobody's Supposed To Be Here - Deborah Cox http://t.co/AzDiTP4K0H
10-17 13:54

#nowplaying Feels Good - Tony! Toni! Toné! http://t.co/kVS0z102x6
10-17 13:54

#nowplaying Hey Mr. D.J. - Zhané http://t.co/dkJkYjx6R8
10-17 13:54

#nowplaying No Ordinary Love - Sade http://t.co/tuuiVefW38
10-17 13:54

Continue

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Leela James「Fall For You」
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その印象的なアフロヘアと可愛い顔立ちでデビューからコアなファンを獲得している、Leela Jamesの通算四作目となる『Fall For You』を御紹介。前作はEtta Jamesの名曲の数々のカバーアルバムだった為、それをカウントしたら通算五作目となる訳で、入れ替わりの激しいR&B界で考えたら本当に根強く頑張っている方。どことなーくLauryn Hillを彷彿とさせる顔と、豪快かつキュートなアフロヘアが本当にお似合いで、このアフロヘアで微笑む見返りLeela Jamesのジャケットだけで高得点確実な一枚で御座います。気付けばShanachieもStaxも離れて、本作はJ&T Recordsなるレーベルからのリリースとなっている模様。
でも肝心なのはジャケットでなく中身だという事で話を始めると・・・・・・まずはShannon SandersとDrew Ramseyが共同で制作をした「Who's Gonna Love You」から、ファンク地を滑らかにHip Hopで裁断し縫製したナイスなアッパーで痛快。メロディ軸こそ王道なソウルチューンながら、電気仕掛けな音色が明滅したり、Leela Jamesがうなって咆哮したりとかなりアグレッシヴ(終盤ではトークボックスまで漏れる始末)。Leela Jamesが制作(ArrangedにはRex Rideout)し、あのAnthony Hamiltonが客演で参加した「Say That」も勿論抜群にカッコイイ(痺)。バツバツと叩くドラムスにじっとりと濡れた美しいメロディが絡まる、モノクロカーボンチックな美ソウルミッドでたまらない(失禁)。ちょっぴりシャアのかかった艶っぽくも渋いLeela Jamesのヴォーカルは、それこそ水墨画のような侘び寂びを押さえたAnthony Hamiltonの温かなヴォーカルと強固にシンクロしていて胸を震わします(沁)。「Give It」は嬉しい事にMike Cityが制作を担当、Mike Cityらしい都会的で洗練されたソウルマナー踏襲のつやつやしたミッドに仕上がっていて、濡れたアスファルトの上を滑るような硬質感とウェッティーさを兼ね備えたLeela Jamesのヴォーカルにピッタリ。暗闇の中で強い閃光を放つようなフックが、鼓膜の中で次第に強くリフレインし出す「Do Me Right」はTim "Thaarkitec" Kelleyが制作を担当。MJBばりにドラマチックに震えて絞り出すLeela Jamesの濃縮された焙煎ヴォーカルがほろ苦くて旨い、サイフォンで淹れた珈琲みたく極めてブラックな艶麗さが滲み出る一曲。Leela James自身が制作の「Set Me Free」は、カップに注いで香りの立つカプチーノのように、ちょっぴり甘くてオシャレなモカブラウンなソウルミッドでキュート(溺愛)。Corneilo "Corn" Austinが制作を担当したアコースティックギターが効いた温かな「Everything」なんか、滑らかで温もりのある木目調の柔らかな流麗ソウルで、幾重にも織ったLeela Jamesのフォーキーで甘美なハーモニーがたまりません(骨抜)。Joe Ryanが制作した「So Good」は黒いグルーヴを電気配線で繋いだような一曲で面白いし、こういう漆黒の尖ったトラックにもLeela Jamesの渋くクールな歌声は映えるのです。水面の波紋のように潤いを振動させて広がる「Stay With Me」は、イマドキなJR Hutsonが制作を担当しております。様々な弦音とパーカッションを蚕糸で紡いだようたニットシルキーなソウルで、Leela Jamesの途中のふわふわなファルセットで抜けてゆく感触がとっても美味で心地良いんです(抱擁)。表題曲となる「Fall For You」はLeela Jamesが制作、深々と降る雪とその雪明かりのように澄んでいて美しいピアノ基調のバラードで、Leela Jamesの息遣いも聴こえるヴォーカルが雪解けに似た朗らかな優美さを滲ませる素敵過ぎる一曲です(溜息)。そしてラストはJoe Ryanが再び制作した、なんだか昔のStingを思わせる透明で脆く繊細なガラスミッド「Save Me」。ここではそのJoe Ryanが客演参加も果たしていて、これがまた日本人好みしそうなビタースウィートで柔らかなヴォーカルで、Leela Jamesと反比例しているからこそ絶妙な甘味を出しているナイスなミッドで御座います(完敗)。

はーーーーあ、成る程、良いですねー(快感)。Leela Jamesのダークモカなビターヴォーカルが香ばしく香る、素晴らしいソウル盤となっていて本当に素晴らしいです。新しいことは一つもない訳ですが、これで良いのです、Leela Jamesにはこのままキュートなソウルを歌い続けて欲しいのです(切願)。ブラウンシュガーとは正にLeela Jamesの歌声、カフェイン好きにはたまらない良盤で御座います(墨付)。


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10/16のツイートまとめ
roc_queen

なんかね、ちょっとSnoopを嫌いになったよ。
10-16 00:15

Iggy贔屓とかでなく、女性をおちょくるのは良くないし、平和主義な改心劇が面白かったのに。
10-16 00:25

ふとした時に、Tinasheのこのインスタで、胸を見てる。深夜だから許して欲しい。 http://t.co/pFHT8fEoTG
10-16 00:30

Tinasheのベロが長いという。 http://t.co/EItp2ngZJD
10-16 00:30

T.I.に言われてIggyイジメをやめたSnoop、クソださい。本当に失望した。
10-16 18:37

皆様、アウトデラックスにMriahが出るかもですよ(笑)。
10-16 23:21

あ、出ませんでした(笑)。
10-16 23:35

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Avery Sunshine「The Sun Room」
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SSWであり優れた鍵盤奏者でもある、Avery Sunshineの通算ニ作目となる『The Sun Room』を御紹介。Avery SunshineはTyler Perryのステージでキーボードを任されるところからキャリアをスタートさせ、その後はWill DowningやMusiq Soulchild、Ledisiらとコラボレートした経験を持つ実力派。とにかくこの坊主頭の横顔ジャケットからも、彼女の持つふくよかなソウルフルさが滲んでいて購入しました(しかし、国内盤のジャケットの方が実は好きだったりするが、金欠で手が出なかった)。
それでは稚拙で恥ずかしいのですが内容についてチラリ・・・・・・まず、本作の全曲の制作はDana "BigDane" Johnsonなる人物が担当し、ソングライトには彼に加えてAvery Sunshine自身も参画しております。ビッカビかに輝くホーンと曇ったギターの音色がブルージーなヴィンテージソウル感を醸し出す「Love (Won't You Try)」、昔のソウルレコードに針を落としているかのような感覚で、Avery Sunshineの溜めの効いたまろやかなヴォーカルが渋い(円熟)。水の中でゆらゆらと泳ぎ沈むような沈殿メロウネスがたまらなく心地良い「Call My Name」、水中から水面越しに見る空のようなヒラヒラした煌めきのような、そんな柔らかく儚げなAvery Sunshineの恍惚ファルセットにただウットリするばかり(沈没)。ほろほろと爪弾き零すアコースティックギターの音色に思わずウトウトと眠気が来る、昼下がり的な穏やかスムージーチューン「Nothing To Something」も、春の陽気に若草の匂いが混じったみたいにポカポカなAvery Sunshineのヴォーカルに癒されるばかりです。生バンドを従えた「I Do Love You」は小気味良く拳の効いたAvery Sunshineのラフな歌声が心地良く、思わずハミングしてしまう抜け感がたまらなく良い。そのまま雨上がりに架かる虹のような、潤いと輝きを携えた軽快なソウルフルトラック「Time To Shine」への流れも滑らかで心地良いばかり(胸踊)。ミルフィーユ状態に重なった甘美なAvery Sunshineのヴォーカルと、水中で聴くようにちょっぴり膜の張った気泡的なメロディが幻想的で美しい「Everything」、メロディというメロディが無く(骨組みが無く)ただただ流れに身を任せて形状&色彩を変えてゆく感覚はどこかErykah Badu的な匂い。サクサクとした食感のエッヂーなメロディがクールでオシャレな「One Foot Ahead」でも、意外とフィルターをかけてヴォーカルを変形させてサイバーなグルーヴをちょこっと足してたりする面白さがあったり。フワフワと天上へ誘う霞がかったメロディがドリーミー過ぎて心地良い「Sweet Afternoon」も優秀、そんな綿飴サウンドにネットリとメープルシロップめいたAvery Sunshineのスウィートでスロウな歌声が絡むのが素敵です(絶頂)。カフェオレみたいにほんのり甘さと苦さが混じったような音色が綺麗な「See You When I Get There」、風に吹かれ流れる雲のように長閑で穏やかなあったかソウルチューン。ラストは彼女のルーツを思わせるゴスペル曲「Safe In His Arms」、ポロポロと鳴るピアノ伴奏のみでAvery Sunshineの静寂の中にも躍動感のある深遠なヴォーカルが、聴き手の心を揺さぶり鎮める感動の〆曲となっております(圧倒)。

結局こういう純朴なネオソウル的なサウンドにこそ、三十路の僕は陶酔してしまうのですね(老)。なんだか勿体無い、確かに地味ではあるけれどしれーっと凝ったサウンドが散りばめられていて、現代のネオソウル(コレ自体がもう死語らしいけれど)といった趣でいとをかしで御座います(好)。という訳でもっとゴスペルめいた楽曲も多いかと思いきや、あまり無かったと言えますね。R&B好きがこれを聴き逃すのはちょっと勿体無いなー、ネオソウル系のシンガー達は活動がスローペースだから、Avery Sunshineのコレを聴き込みながら気長に待つのが良いでしょう(薦)。


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10/15のツイートまとめ
roc_queen

フォトセット: 美女と戯れるのは良いが、Chris Brownとはあまり関わらないで欲しい(と思ってしまう)Trey... http://t.co/witm29SGOD
10-15 21:59

フォトセット: Trey SongzとToni Braxtonのこれが衝撃的、Trey Songzは熟女キラーな気がする。... http://t.co/QBUFAFRnOC
10-15 22:08

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Trey Songz「Trigga」
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現R&Bシーンの中で最もセクシーだと断言出来る若き色男シンガー、Trey Songzの通算六作目となる『Trigga』を御紹介。かのTroy Taylorに認められた事で華々しくデビュー(デビュー作にはかのAretha Franklinまでが参加していた)、しかしそこまで大きなヒットにまでは至らなかった記憶があります。ただ、Trey Songzが只者でない事は鼓膜でビンビン感じておりまして、そのままTrey Songzは『Trey Day』『Ready』『Passion Pain & Pleasure』、そして『Chapter V』と次々と素晴らしい力作を発表し続けています。R. Kelly直系の艶っぽく張り上げるヴォーカルも魅力の一つですが、Chris BrownやJustin Bieberらがゴシップ塗れの中で、それほどゴシップが無いのもTrey Songzの強みの一つかと(一時期、Toni Braxtonとの交際疑惑こそあったが)。
それでは気になっちゃう内容について触れさせてください・・・・・・まずはDundealなる人物が制作した「Cake」でふんわりスウィートにスタート、それこそほわほわにホイップされた甘美なシンセの煌めきの中で、シナモンのように少し癖のあるTrey Songzのヴォーカルがマッタリと絡み付くとろとろミッド。Soundzが制作した「Foreign」はギラギラと油膜を張って輝く重厚なシンセの閃きに、直角カクカクに折れるTrey Songzの無機質なヴォーカルが面白い。Teena Marie「Ooh La La La」をサンプリングして、もっと粘度を高めてマーブル模様にした泥酔系ミッド「Nana」は今を時めくDijon "DJ Mustard" McFarlaneが制作を担当。DJ Mustard印のエイッエイッの煽りとボウンッボウンッとバウンドするゴム製ビートが軸のスッカスカトラック。その隙間を埋めるように、縫ってうねるTrey Songzのベタベタなフックが中毒性高く危険。The Notorious B.I.G.「Fuck You Tonight」をどうやら下敷きにしているらしい「Touchin, Lovin」はThe Featherstonesが制作を担当、カリブチックな音色が鮮やかに明滅するフラッシュチューンに、甘酸っぱくてコクのあるTrey Songzの歌声が流星のように飛び交います。ここでは客演にNicki Minajが参加していて、ノンブレスでザクザクと斬りかかる小悪魔ラップがなかなかエッヂ効かせててグッド。Dernst "D'Mile" Emile IIが制作した「Disrespectful」ではMila Jが客演参加、夏の夜のような独特の涼しさや星の眩い瞬き、虫のさざめきのような音色アクセントが、幻想的でかつヒリヒリとした熱帯夜的なロマンスを醸し出すダークミッド。咽ぶようなTrey Songzの曇りヴォーカルと、どこか刺々しく危なっかしいMila Jの艶やかなヴォーカルの掛け合いが綺麗。再びThe Featherstonesが制作を担当した「Dead Wrong」ではTy Dolla $ignが客演参加、微振動するストリングスがタラタラと垂れ落ちる粘液チックな淫美なミッド。Trey Songzのまろやかクリーミーな歌声に対比して、ちょっとしゃがれた乾いたTy Dolla $ignのフロウがクールで格好良い。「All We Do」はJohn "$K" McGeeが制作しており、淀んだ空気感を含むミッドナイト系のトラックで、妖しく密着いて絡まるTrey Songzの飴細工のような甘く練られたヴォーカルに酩酊気味。「Foreign (Remix)」ではJustin Bieberが客演参加、Justin Bieberが絡んだ事で一層だけハイトーンにこそなれど、特にこのRemixの必要性は感じられない(辛口)。Mike Will Made-Itが制作(Co制作にA+)した「Late Night」ではJuicy Jが参加、パイプオルガンみたいな鍵盤音が不気味にズルズル引き摺り流れるホラーチックな一曲で、Juicy Jがあの低音のゾンビチックなラップをかます事で重厚感も増しています。すべての悪事を携帯のせいに転嫁するダメ男チューン「SmartPhones」はBryan "Composer" NelsonとAlvin Isaacsが制作(Co制作にTroy Taylor!)、やはりこういう懺悔曲がTrey Songzの咽ぶようなソウル震(ソウルフルと読む)なヴォーカルにピッタリ。途中でのエレキギターへの転調で身が捩れ悶えるような気持ちになるし、D'AngeloやMaxwellばりに悩ましく昇天するTrey Songzの奔放なファルセットも極上で美味。Avalなる人物が制作した「Yes, No, Maybe」の音のスカスカ感と金属的な硬さが、サイケデリックでいて曲線的な不可思議空間を創出していて鼓膜が放り出されて遊泳します。Christopher "C4" UmanaとUforo "Bongo the Drum Gahd" Ebongが共同制作(Co制作にTrey Songz)した「Y.A.S.」は“You Ain't Shit(アンタ最低)”の略、バチンとひっぱたいた音が乾いた空間に響く様なビートと、どこか時間を逆転させるような残響トラックがシリアスでヒリヒリと危険な香り。後半ではR. Kellyっぽいゴシックなオペラ風味も加わって、より貪欲で闇をも飲み込むような濁流トラックへと変貌します。「Chang Your Mind」はDa Internzが制作を担当、これはクラシックなソウルを彷彿とさせるクリアなミネラルたっぷりな爽やかミッドで、柔らかくしなやかなファルセットを翻すヴォーカルに乗って舞い上がります。
とここまでが本編の内容で、豪華盤(および国内盤)は加えて4曲のボーナス曲が追加されておりまして。まずは育ての親であるTroy TaylorとB.A.M.が共同で制作した、これぞTrey Songzマナーな極上ミッド「What's Best For You」が最高。キラキラと舞う粉雪のように、きめ細かな輝きの鍵盤音とメロディが溜息モノの美しさですし、Trey Songzの半泣きともとれる潤んではらはらと散るヴォーカルも綺麗で相性抜群。Da Internzが再び制作した「Love Around The World」は、それこそグルグルと目まぐるしく旋回するエレクトロな万華鏡トラックでメタリックなアッパーといった感じ。またもやTroy Taylorが制作を担当したアジアンな弦音でスタートするオリエンテッドな「I Know (Can't Get Back)」、ハートブレイクへの後悔(執拗)をリフレインするフックとシンクロさせてズルズルと深みへ引き込む、深海ような冷たさと仄暗さが漂うミッド。浴室エコーとピチャピチャ音の融合にチタチタチタチタ鳴る小刻みビートが、なんとも官能的で美しい真摯で紳士な極上ミッド「Mr. Steal Your Girl」はSquat Beatsが制作。どこまでもウェットに優しく愛撫するTrey Songzのソウル震なヴォーカルがたまらない、思わず痙攣せずには聴けない甘美で切ない一曲で〆ます。

驚いたのが、師匠ともいえるTroy Taylorがほぼ無関与だった点(腰抜)。彼との化学反応を毎度と楽しんでいる僕としては残念でしたが、Trey Songzがキッチリ歌えているので充足感はバッチリで安心しました。ただ、やはりエロさの中にもどこか喪失感があったりするTrey Songzが好きなだけに、ちょっとこれまでの作品より下品さが際立っている気がして、そこは減点かも(困)。そういう意味では後半のボーナス曲群がやたらしっくり来たし、Troy Taylorの登板が少なかったのも難点だったかもしれません(個人的見解)。とか言いつつ、やっぱりリピート率が高いのがTrey Songz、さて年度末のランキングには入るだろうか。


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10/14のツイートまとめ
roc_queen

僕のブログはアクセスめちゃくちゃ少ないのに、にほんブログ村のブログランキングのHipHop部門で、まさかの6位になってる。 http://t.co/q3F0WIQoaw
10-14 12:45

ちなみにR&Bソウル部門で見てみたら、9位に入ってた!見てみるもんだな、全然見てなかった…… http://t.co/ULodQ60rPT
10-14 12:46

はよ欲しい。Big K.R.I.T. – ‘Cadillactica’ - http://t.co/h0NZnmbbTy
10-14 15:26

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僕の蒐集癖は治るだろうか
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僕がCDを買い始めたのは、それこそ中学一年生の時。
初めて買ったCDはLauryn Hillのソロデビューアルバムでした。
それから、月1000円のお小遣いをコツコツ貯めては、洋楽のCDを買っていました。
たしか、二番目に買ったのはWill Smithの『Willennium』、その次にTLC『Fanmail』とMonica『The Boy Is Mine』という順だった気がします(その後にThe Fugees『The Score』を買った筈)。

それからバイトを始めて、社会人になって、結婚して、それでもまだCDを買い続けています。
結果、こういう事になってしまいました(笑)。
写真で見たら、そんなに無いように思えるのですが、これが実際に見ると結構な量。
裕に3000枚はあるかと思います、棚を次々と買い足して重ねて増築し、結局はそれでも収まらず、天板から天井までビッシリとCDが積まれた状態になっています。

なぜこんな記事を書いているかと言うと、Twitterのお友達さんと「他人の持っているCDコレクションを見るのは楽しいですね」って話になり、見せて下さいと仰って頂いたので。
ただ、これでは何が並んでいるのか小さくて見えないので、一部分だけ試しにアップしますと......

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クリックしたら大きな画像も見れますが、ちょっと見えないか(笑)。
もっとデカイ画像を載せたいけれど、アップファイルのサイズの許容量の問題で、これが限界。


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10/13のツイートまとめ
roc_queen

100円だったから、ジャケ買いしてみた。さて、どうだろう。 http://t.co/S0fqxIkSWF
10-13 15:34

フォトセット: TupacとJanet、音楽での共演はあったっけ? http://t.co/XZ1Q3QirxP http://t.co/ES7mW9XXUP
10-13 23:35