RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
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血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
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僕が選ぶ2014年アルバムTop10[R&B部門]
さてさて、今年もやりますこの年末恒例行事。
いつもと変わらず、選考対象は2013/12/11から2014/12/10まで発売された盤。
なぜなら、たった一ヶ月ぐらいでは評価できないので、12月10日までで切っています。
じっくり聴くにはやはり半月以上は要りますもんね。
Rap部門よりもいつも手こずるのが、このR&B部門。
まあ、買っているアルバム数も勝っているので、当然なのでしょうが。
正確で素晴らしい批評は専門家に任せて、ド素人の僕は単純な思い入れでランキング選出。
さあ、今年はどんな顔ぶれになることやら。



第十位 Tinashe『Aquarius』
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第十位はTinashe『Aquarius』です、その可愛さで言えば2014年のダントツNo.1なんですが(笑)。あまりに期待が大きかっただけに、最初聴いた時はなんだか肩透かしに感じたりしなんですが、ずっと聴き続けているうちにだんだん彼女の深層水の中に閉じ込められる自分が居ました。DJ Mustard製の「2 On」が僕はそこまで好きになれず(DJ Mustardに飽きた)、そういった意味でもこの順位に甘んじております。ただ、終盤に収録の「Bated Breath」は最高で、この一曲の為だけに買っても損は無いほど。売れ線は意識せず、自分のしたい音楽世界を追求して欲しい。
アルバム記事はこちら

第九位 Dave Hollister『Chicago Winds...The Saga Continues』
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第九位はDave Hollister『Chicago Winds...The Saga Continues』です、やはり90年代に青春を捧げた三十路の僕には熱い一枚でした。Warryn CampbellとEric Dawkinsの信頼熱いタッグが作ったサウンド自体が、どこもかしこも90年代から息づく熱く甘いR&Bサウンドで、そこにDave Hollisterのまろやかクリーミーで芳醇なヴォーカルが絡まるんだから悶絶するに決まっています。シカゴソウルを惜しげもなく放出させた、歌心に溢れた素晴らしい一枚。最後に収録されたTeddy RileyによるRemixもこの点数に入っています、Blackstreet再結成しないかなー。
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第八位 Algebra Blessett『Recovery』
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第八位はAlgebra Blessett『Recovery』です、八年ぶりの彼女の復活はジャケット通りにまさに色鮮やか。渋くて通な製作陣を迎えつつも、アヴァンギャルド且つクラシックマナーも感じるトラック群を用意してもらっていてグッド。唯一の客演に112からQ Parkerを迎えての「Struggle To Be」なんかも、驚くほどに甘さが滴る高貴なスロウジャムで絶品過ぎました。やはり巧いシンガーはいつまでも巧い、派手さはなくともキッチリとR&Bを聴かせてくれたAlgebra Blessettに拍手喝采で御座います(敬礼)。
アルバム記事はこちら

第七位 Jesse Boykins III『Love Apparatus』
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第七位はJesse Boykins III『Love Apparatus』、これの挿入箇所が最後までなかなか迷った。Machindrumが制作したトラックの数々は、果たしてR&Bなのかどうか難しくこのランキングに入れるべきかどうか。ただこういうアンビエントで電子音がプカプカ浮遊するエレクトロ強なサウンドも、Jesse Boykins IIIの妖艶でなだらかなヴォーカルにかかればもはや立派なソウルに昇華。この作品は本当に真夜中に聴いていた印象が強く、聴いているうちに意識がトローンと昏睡状態になってしまいます(快感)。James Blakeのお株を半ば奪ってしまった感のある、なかなか面白い一枚ではないでしょうか。

第六位 Prince『Art Official Age』
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第六位はPrince『Art Official Age』です、まさか僕の神様であるPrinceをこの順位にしてしまうとは(恐怖)。ただ、どことなく雑多というか、とっ散らかった印象が強かったのが事実で、それはやはり冒頭の四つ打ち「Art Official Age」がマイナスな意味でインパクト大だったからかも。そういう意味では後半に差し込まれた「Funkroll」なんかも、本作の流れでは蛇足だった気がしたり。ヒットした「Breakfast Can Wait」的な、ジャジーなサウンドで纏めても良かったかも......なんてPrinceには無理か(多才)。それでも自身が寵愛するLianne La HavasやAndy Alloなんかも繰り出して、やはりツボは押さえていた強力盤であることに変わりはありません。
アルバム記事はこちら

第五位 Mary J. Blige『The London Session』
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第六位はMary J. Blige『The London Session』です、これはなんだか企画盤扱いされていてどうも評価が低いみたいですね。ハッキリ言って本作は、Mary J. Bligeの新境地ととるか、流行の二番煎じととるか、大きく二分しているみたいですが、僕は完全に前者。ビカビカな電子音の流星群に乗っかるMary J. Bligeのソウルフルなヴォーカルは新鮮味があって、彼女の『Growing Pains』が大好きだった僕には御馳走でしかありませんでした。こういうサウンドに乗りつつもMJB節は消えない、というか消せない、キッチリとクラシカルな香りもする気品溢れるソウル盤になっていると思います。もっと今年前半にリリースされていたら、もっともっと上位に食い込んだかもしれない、それぐらいにこのUKサウンドとエレクトロサウンドとMJBサウンドの融合は病み付き度高いです。
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第四位 Teyana Taylor『VII』
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第四位はTeyana Taylor『VII』です、ようやく日の目を見た隠れた苦労人でもある彼女。とは言ってもPharrell Williamsの次はあのKanye Westに引っ張られた訳ですから、つくづく運が良いですね、それも大事な実力のうち。本作はKanye West制作&参加も無いながら、流石はG.O.O.D.仕切りと唸ってしまうほどの高品質R&Bになっていてビックリ。どの曲も艶っぽく官能的なソープスロウでウットリなんですが、その上をスルスルと滑るTeyana Taylorのモイスチャーヴォーカルも顔に似合わず素晴らしくエロくってグッド。特に後半の「Dreams」「Sorry」「Business」「In The Air」の極上スロウ四連結は凄まじい出来映えで、本当に震えが止まりませんでした。
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第三位 Toni Braxton & Babyface『Love, Marriage & Divorce』
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いよいよ第三位はToni Braxton & Babyface『Love, Marriage & Divorce』です、やはりこの二人が時を経てこうやって交わったのには鳥肌が立ちますよね。破産して歌手引退をほのめかしていたToni Braxtonの救済策としてBabyfaceがこの企画を持ち出したなんて美談も聞こえて(結果としてはBabyfaceにとって久々のヒットだった訳だけど)、そういう内容抜きに経緯や過去を含めて賞賛するのも個人ブログの強みですね(笑)。ただ内容に関してもかなり秀逸で、全盛期のソフトで甘美なBabyface節を味わえるトラック群も、Babyfaceの甘ったるいコットンヴォーカルもToni Braxtonの艶美で濃密なテナーヴォーカルも、最高に美味しいホットチョコレート盤で御座いました。30オーバーならば皆が感涙したであろう、珠玉のデュエット盤で御座いました。
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第二位 Jagged Edge『JE Heartbreak II』
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惜しくも第二位はJagged Edge『JE Heartbreak II』です、これももう情で選んでいると言われればそれまで(笑)。しかし、Jagged Edgeが再びJermaine DupriとBryan-Michael Coxと組んでいるというだけで、やっぱり僕の鼓膜はトロトロになってしまう訳です(濡)。しかしこれも単なる贔屓というだけでなく、この三者の持ち味が限りなく発揮された旨味たっぷりな一枚で、Jagged Edgeの魅力であるジェントルなハーモニーをフル駆動させた清廉なスロウジャム多数で、聴き手を一気に漂白浄化してくれたのは言うまでもありません。もはや氷河期を超えて絶滅してしまったハーモニーグループが、これだけの素敵な作品を出してくれただけで嬉しい限り。
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第一位 Luke James『Luke James』
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堂々の第一位はLuke James『Luke James』です、これまた裏稼業が長かった苦労人で御座います。とにかく音が斬新で鮮やかでソウルフル、という特殊な三枚刃仕様で鼓膜をサクサクと刻まれてしまったかなりの力作。カラーセロハンで透かした明かりのような色彩なんですが、そこにチープさは無くてただただ美しく眩い。そして何よりLuke Jamesの歌唱力が素晴らしく、すべてをキレキレに研磨しながらも温かなネオソウル風の息遣いを感じさせる表現力は神懸かっていましたね(圧巻)。Timbalandの元を離れたDanjaがまだまだキレキレである事も証明してくれた本作、二人でこれからもっとR&Bを刷新して欲しい。
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.........という十枚になった訳ですが、いかがでしょう。
やはり僕は古い人間なもんで、どうしても昔からの顔馴染みが多く選出されますね(苦笑)。
他で迷ったのはLeela James『Fall For You』Boyz II Men『Collide』
どちらも入ったり出たりを繰り返しましたが、最終的に落選してしまいました(悔涙)。
今年は結婚して小遣い制になりながらも、R&B盤はけっこう貪欲に買えたかなという気がします。
ただ、息子が生まれたので、どうしてもガンガンに聴く事が出来ないのが無念(笑)。
部屋で大音量で流しながら、こういうブログを書いていたいんですが。
そろそろブログの更新もきつくなりそう、趣味だから続けたいけれど。
でも、音楽への愛情(とCD蒐集)はずっと続けてゆくと思います。



※番外編 Mack Wilds『New York A Love Story』
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今年の番外編にはMack Wilds『New York A Love Story』です、これも結局は今年に入ってもよく聴いて評価がうなぎ上りした一枚。Salaam Remiが全面バックアップしただけあって、そのザラザラしたハードな一面を覗かせるR&Bサウンドはかなり格好良かったし、Mack Wildsの青臭過ぎないフレッシュなヴォーカルも活き活きと跳ねていて爽快なグルーヴを生み出していました。こんな若者が逆に90年代初頭なHip Hopとの融合でR&Bを再建させている辺りが憎い演出、やっぱり一周回っていいものは良いんです。昨年にこれをもっと評価していなかったのが悔やまれる、それぐらいに今年ドップリ浸かってしまったナイスクールな一枚。
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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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僕が選ぶ2014年アルバムTop10[Rap部門]
2014年ももう終わりますね、今年は特に早かった。
私事ではありますが、結婚したり息子が誕生したり。
なので、例年よりはゆっくり音楽を聴く時間も無くて。
こうやって、どんどん自分の時間は無くなってゆくのでしょうね。
でも、家族が出来たので、それはそれでいいのですが(笑)。
ただ、まあ今年もお小遣い制になんりながら、いろいろCDを買ったので、毎年恒例の年間Top10をこのブログで記事にしたいなと思います。
選考対象は2012/12/16~2013/12/15の一年間に発売されたものです。
Rap部門は当初、あまり好きな盤も少なくて、開催を見送ろうかと思っていたんですが、そう思いながらシャッフルして聴いているとジワジワ毒されてきて、選考もなかなか難航しました。
新勢力も続々と出現しているRap界、今年選んだ10枚はこちらです。



第十位 50 Cent『Animal Ambition: An Untamed Desire To Win』
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第十位は50 Cent『Animal Ambition: An Untamed Desire To Win』です、やっぱり僕は50 Centを嫌いになれないのですね(悲喜)。確かに昔のギラギラと危なげで傍若無人な王様っぷりは、そのセールスと共にだんだんとおとなしくなってしまっていますね(残念)。下克上で名を売った50 Centですから、それがかえってトップへ登り詰めた50 Centの面白味を削いでしまっているのも事実。それでも銃撃で授かった(その時に頬に銃弾が入ったらしい)ぼけたフロウを武器に、怪しく不穏なトラック上で不敵な笑みを浮かべるラップはやはり僕の好み。客演陣もなかなか豪華ですし、なんだかんだで再生回数はもっと上位かもしれませんね。
アルバム記事はこちら

第九位 Wu-Tang Clan『A Better Tomorrow』
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第九位はWu-Tang Clan『A Better Tomorrow』です、やはりこの久々のリユニオンは単純に嬉しかった。たしかに本作でのWu-Tang Clanはあまりに清々し過ぎて、彼らの持ち味はそういう意味では掻き消されていたかもしれません。彼らは狭い小さな箱の中でひしめき押し合いながらラップして暴れるのが醍醐味ですが、本作ではもう大人になりきっており整然と並んでマイクを回すという形態。しかしメンフィスで録音された温かなトラックと共に、Wu-Tang Clanの円熟味のある新たな魅力も爆発した一枚だと僕は感じました。
アルバム記事はこちら

第八位 Theophilus London『Vibes』
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第八位はTheophilus London『Vibes』です、これはあまり評価されていなくて(話題になっていなくて)ちょっと意外だった一枚。まあ、これをHip Hopと呼ぶのかどうかも迷うところではありますが、それでもとにかく(そのファッションセンスと共に)お洒落さNo. 1だったのは間違いありません。あのKanye WestをExecutive Producerに引っ張り出しただけあって、様々な音楽要素をレトロでお洒落なダンスミュージックへと昇華させまくりで天晴れ。憧れのLeon Wereとともに現代風に音楽マッサージを施してくれた快作。

第七位 Freddie Gibbs & Madlib『Pinata』
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第七位はFreddie Gibbs & Madlib『Pinata』です、この作品は各音楽サイトや各音楽誌でも軒並み高評価を受けていますから、まあ当然のランクインでしょうね。そもそもFreddie Gibbsの作品がフィジカル化されるのを待ち望んでいた僕にとって、その彼があのMadlibと組んだ作品がCDでリリースと聴いて失神しかけたのは言うまでもありません。Madlibのソウルの旨味を熟知したトラックメイクに、Freddie Gibbsの燻し銀で重厚なラップが滑らかに繰り出される感触は素晴らしい。それだけでなく、副菜となる客演陣もかなり凝った人選で、本作の水準をグッと引き揚げていると言えますね。
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第六位 Stalley『Ohio』
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第六位はStalley『Ohio』、この作品はあまり何処でも高評価ではないのが残念。僕的には結構なお気に入りで、彼の流れるような柔らかなフロウとRashad Thomasが作るサウンドの融合は、本当に気持ちのいい毒々しさで耳にこびり付きました。特に「Boomin'」の持つ中毒性は特筆すべきで、きちんとラップしながらもアンビエントを流入できた素晴らしい一曲だと思います。人気のある若手達に混じって、かのDe La Soulを迎えて挑んだサイケな「Navajo Rugs」なんかも揃えていた辺り、彼の面白さを感じました。
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第五位 Twista『Dark Horse』
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第五位はTwista『Dark Horse』です、これなんかはまさにダークホースなのではないでしょうか(笑)。“今更Twistaなんて......”と言われてしまいそうですが、逆に一周回って“やっぱりTwistaって唯一無二だ”と痛感させられた一枚でした。最近の若手が皆ゆっくりとしたフロウで聴かせるのに対し、Twistaは相変わらずのスピード違反常習者、でもこのスピード感が癖になるのです。ただ速いだけでなく柔剛さまざまなトラックを使い分けた辺りも素敵ですし、Tech 9ineとの速射砲対決となった「Crisis」は今年の目玉曲だったと僕は思います。
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第四位 M.O.P.『Street Certified』
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第四位はM.O.P.『Street Certified』です、これまたM.O.P.は僕の贔屓のデュオだから当然の結果ですね。とにかく変わらない、ただひたすら猛進突進するのみの超重量級な二人の鬼神ラップと鋼鉄トラックにやられましたね(必殺)。Maino、Busta Rhymes、Mobb Deepと相変わらずな東海岸結束な客演陣の選び方も僕にとってはツボ。たった9曲じゃなかったら、もしくはもっと早くリリースされていて聴く回数が多くなっていれば、もっと上位に食い込んでいたであろうナイスな一枚。
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第三位 Apollo Brown & Ras Kass『Blasphemy』
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いよいよ第三位はApollo Brown & Ras Kass『Blasphemy』です、なぜだかどこでも全くランキングや話題になっていないという不思議な強力盤。Apollo BrownとRas Kassという、Hip Hopヘッズであれば無反応ではいられない渋いタッグが実現。Apollo Brownの燻し銀でハイセンスなソウルフルエッセンスたっぷりのメロウトラックに、Ras Kassの弾丸のように鋭くエグいラップがガツガツと撃ち込まれるのが痛快でした。Apollo Brownのこれからの更なる飛躍に期待が高まりましたし、なによりRas Kassの表舞台への帰還を祝福してあげたいと思います。
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第二位 Big K.R.I.T.『Cadillactica』
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惜しくも第二位はBig K.R.I.T.『Cadillactica』です、この作品はHip Hop系の音楽サイトでは軒並み高評価なので順当なランクインですね。外部Producerも招きつつ、ほぼ自作自演で臨んだ本作も独自の世界観で聴き手を魅了。オンボロキャデラックに皆を乗せて、広大な宇宙を飛行するという、まるでスペースアトラクションさながらの面白さに溢れていました。Big K.R.I.T.の体躯に見合わぬ軽やかでメロディアスなラップも抜群に美味で、流星のように輝いていましたね。古き良きソウルをサイバーに仕立て上げた見事な一枚、確立された世界はとっても面白かったです(遊泳)。
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第一位 Future『Honest』
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栄えある第一位はFuture『Honest』です、これはもうこのブログの読者(が仮にもし居た)ならば安易に読めた第一位かと思います。結局、僕はFutureが大好きで仕方ないんですよね、完全に僕はFuture贔屓で御座います(堂々)。T-Painから奪った(?)お家芸のオートチューンを駆使して、モヤモヤとただれる蜃気楼のようなFutureのラップに聴き手は目暈がするばかり。相棒であるMike Will Made-Itも終始イイ仕事っぷりでやはり抜群の相性、単調なループの中に毒気がじわじわと沁み出る作り。それこそ当初は全くハマらなかった、ジワジワとロングヒットした「Move That Dope」も、結局は車内で垂れ流しながら意識朦朧しながらトリップしてどっぷり浸かっていた自分がいました(中毒)。そろそろR&B盤を作ってくれてもいいかも、そんな夢想をさせてくれる歌心の分かったFutureにゾッコンです(溺愛)。
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.........これが今年、僕が愛した10枚で御座います。
この他で最後まで選考で迷ったのは、7 Days Of Funk『7 Days Of Funk』Jeezy『Seen It All』、そしてやはりYG『My Krazy Life』でしょうか。
7 Days Of Funkに関しては、Snoop Doggの意地汚いIggy Azaleaイジメが無ければ、もしかするとランクインしたかもしれませんね(冷静)。YGに関しては、あまりにもDJ Mustardのビートがあちこちに氾濫したせいで、なんだか途中で急激に飽きてしまいました。あとYGはどこでも軒並み高評価されているので、なにもここでまで取り上げる必要もないかなと(天邪鬼)。
“古き良きものがいい”と常々言いつつも、やはり新顔が多くなるRap部門のTop10。
音楽業界の中でも最も新陳代謝が激しい、ついてゆくのがやっと(老)。
なので若手に関しては、正直言って二作目で評価したいなというのが本音。
Future然り、Big K.R.I.T.然り、Theophilus London然り。
なのでStalleyは次回作が楽しみですし、YGも早く次を聴いてみたい。
あ、J. Coleは発売が12/10以降だったので、来年の選考対象です(笑)。



※番外編 Juicy J『Stay Trippy』
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毎年選んでいる番外編、今年はJuicy J『Stay Trippy』をチョイスしました。発売13年当時はあまりハマらなかったのに、聴いているうちにスルメの如く味が滲み出して旨味を出したのが、これ(ちなみにもう一枚はFrench Montana『Excuse My French』で、番外編もこの二枚でかなり迷った)。Juicy Jらしい脂の乗ったズルズルと引きずり回すラップはやはり悪魔的に耳に残って、気付けばグダグダと回し続けていたんですよね(酩酊)。客演陣もツボを突きつつバラバラに散らばせ、且つJuicy Jがぐっと全てを一纏めに締め上げているのが素晴らしい。とにかくカッコ良い、詳細は本ブログで感想記事を参考に......と思ったら、まさかのコレ書いていないのです(驚愕)。昨年末は結婚の準備でバタバタしていたので、書いたつもりが書けてなかったみたいです、近日書きたいと思います(至急)。

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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12/29のツイートまとめ
roc_queen

Pharrell、Chad Hugoとちゃんと仲良しなのかな。
12-29 10:22

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12/27のツイートまとめ
roc_queen

結局はこの曲こそ優秀な訳で。#nowplaying Bated Breath - Tinashe http://t.co/fUjK5rIXDM
12-27 14:47

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12/26のツイートまとめ
roc_queen

Hopsin、デビューしないかなー。
12-26 15:28

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12/25のツイートまとめ
roc_queen

この記事気になる。
12-25 12:27

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M.O.P.「Street Certified」
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Billy DanzeとLil' Fameから成るMash Out Posseこと、M.O.P.の通算七作目となる『Street Certified』を御紹介。言わずと知れたN.Y.はBrownsvilleをレペゼンする凶悪タッグ、一時期はJay-Z率いるRoc-A-Fellaや50 Cent率いるG-Unitにも所属した彼らですが、結局そこからは一枚もアルバムを出せないままでしたね。そのどちらでも良いから、なにかアルバムを出せていたらかなり素敵な一枚になっていただろうに(涙目)。そのうちに初期みたくDJ Premierと組んでくれたらと願っているのですが、本作ではExecutive ProducerにPrimoが名を連ねていて驚き。まあ、でもこうやって彼らのアルバムを聴けるだけで嬉しいです、と言っても本作は9曲収録でEP扱いの様ですが。
それではサックリサクサクと感想を書いちゃいます・・・・・・まずはChuckHeatが制作を担当した「Welcome 2 Brooklyn」で幕開け、援護射撃には同郷N.Y.の次世代MCのMainoが客演参加。M.O.P.の二人のキャノン砲のようなラップに負けじと、火を吹くMainoのラップはなかなか鬼気迫るものがあって聴き応えアリ。N.Y.らしいソウルフルなメロディを軸にループさせた、マシンガンビートが炸裂する一曲。続くホラーコアチックなドロドロチューン「Broad Daylight」はI Freshが制作を担当、ここではJay-Z「Success」の声ネタをフックでループ。ブルブル震えそうな零下サウンドが辺りを支配するなか、Jay-Zの”ぶらー♪ぶらー♪ぶらー♪”が谺するのはズルイし、そのうえ客演には同じく重量級MCのBusta Rhymesが参加という鉄壁の布陣だから憎い(卒倒)。これだけの絶対零度なサウンドの中で、ボウボウと地獄の業火のように燃え盛る三者のマイクリレーがもはや快楽にさえ感じます。男性シンガーのProbzが気怠くぬるめの歌フックを漂わす「Hustle」はBeat Butcaが制作を担当、ここでも霜が降りそうなヒンヤリと冷たいメロディの中で、M.O.P.の野性味溢れるラップがドカンドカンと撃ち放たれるギャップが気持ち良い。Jazi Motoが制作を担当したハードコアまっしぐらな「Shake Em Up」はもうM.O.P.十八番のズカズカ袋叩きなビートチューンで痛快、マシンガンの様に蜂の巣状態で撃ち抜くビート閃光なトラックに乗っかり、M.O.P.が怒濤の波状攻撃を繰り広げるのでもはや火の海状態。「Heistmasters」はDJ Skizzが制作を担当、新鮮さもない無骨で殺伐とした砂塵チューンなだけにM.O.P.の旨味がジュワッと染み出ていますね。「187」はM.O.P.の初期サウンドを手掛けたFizzy Womackと久々の融合、スピリチュアルで神々しい輝きを放つシンセの鳴りに、やはりズタズタに引き裂くような硬質ビート、その中で縦横無尽に暴れ回るM.O.P.はまるで風神雷神図さながらの迫力と素晴らしさ。再びI Freshが制作を担当した「Street Certified」では、90年代に同じく東海岸で剣林弾雨の中を駆け抜けて来たMobb Deepが客演で参加(鳥肌)。妖気に近い不穏なシンセが冷たく辺りを包み込むシリアスなトラックはMobb Deepを呼ぶにうってつけ、しかしMobb DeepとM.O.P.では完全に静と動の両極なのでそれがまた(両タッグ混じった交互のマイクリレーも戦略のうちだろう)旨味になってジワジワとボディブローの様に効いてくる。Phatboy制作の「No Shame」もブルージーな弦音をへし折るビートがガツンと効く、そんな鋼のように硬いトラックをも押し潰すM.O.P.の筋肉質で猛々しいラップで、もうリスナーはパンチドランカー状態ですべてが心地良くなってしまい昏倒です。最後を締め括るのはFree Smith制作の躍動感溢れる木っ端ドカンな強烈アッパー「American Muscle」で、バキバキと暴力的に転がるトラックにM.O.P.のラップが乗ることで、重油を注いで煌々と炎を吹き上げる様な派手さと熱波が鼓膜にぶつかってくる硬派な一曲。

まったく痺れさせてくれる、いろんなモヤモヤを吹っ飛ばしてくれる痛快さ。ただただがなるとか吠えるとかでなく、きちんとラップを聴かせる武士道的なM.O.P.の世界観が僕は本当に好きです(心酔)。欲を言えばDJ Premierのビートに乗っかるM.O.P.が久々に聴きたかったけれど、本作の無名なProducer陣もM.O.P.の旨味をギュギュッと濃縮してくれていたので、まったく問題ありません(太鼓判)。年末スレスレのリリースだった本作、もっと以前だったら年間Top10での位置づけも変わったかも(惜)。


テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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12/23のツイートまとめ
roc_queen

最近は気を衒い過ぎる、もっとシンプルさね。
12-23 01:29

みんなあまりIggyがお好きでないご様子。
12-23 12:54

Category: グループHip Hop  Tags: ---

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Apollo Brown & Ras Kass「Blasphemy」
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Apollo BrownとRas Kassが初のタッグを組んだ企画盤、『Blasphemy』を御紹介。LA出身で西海岸の実力者として名を馳せているRas Kass、メジャーレーベルからの不発や逮捕など自身の不運が重なり、そのスキルは認められながらも日の目を見ないままな気のするRas Kass。そんな彼を相棒に選んだのは、デトロイト出身でアンダーグラウンドでの活躍でその手腕を絶賛されているProducerのApollo Brown。O.C.やGuilty Simpson、はたまたGhostface Killahのリミックスを手掛けるなど。実力のある古参MCとの仕事を得意とするApollo Brownですので、長いキャリアの持ち主であるRas Kassに白羽の矢が立ったのも自然の流れかもしれませんね。
それではザックリではありますが感想をつらつらと・・・・・・全曲の制作は当然Apollo Brownな訳でして、やはり一人のProducerが全編を束ねた時の統一感というのは強力。まずは90年代に流行した45回転早回し業が光る「How To Kill God」からしてもうガツンとやられる、つんざめく様なキュンキュンの声ネタループに発破するかのような激しいホーンがぶつかって来て、エグイと言えるぐらいに鋭利なRas Kassのラップも相俟って軽い脳しんとうを起こした状態に。Pharoahe MonchとRakka Iriscienceが揃って客演した「48 Laws Pt. 1」もソウルネタ爆発、寄せては引くストリングスの優雅で影のあるメロディに乗せて、三者三様の乾いた哀愁たっぷりなラップが吹き抜けるのが鼓膜をさらってゆきます(慕情)。バフンバフンと空気を含んだRas Kassのラップがあちこちに投下されるシリアスな「Please Don't Let Me」、ピアノ鍵盤の細く尖った音色がチクチクと鼓膜に刺さる冷徹な一曲。プツプツとレコードの様な音で始まる「Strawberry」もスウィートではあるのですが、そこはApollo Brownだから一筋縄ではいかず、ボコボコボコボコボコボコと連打(殴打)するビートやブバーと垂れ流すホーンなどを用い、熟れ切ってドローリと果汁を滴らせるようなドリップトラックに仕上げていて美味い。「Giraffe Pussy」ではRoyce Da 5'9,とXzibit、Bishop Lamontとキャラの立った骨太なMCが集結。キュイーンと上空を突き抜け滑空するキャノン砲のような電子音と、ダツダッツと重たく硬く打ち込むドラムスがハードでカッコ良い。4 Raxが客演参加した激甘メロウな45回転早回しの継ぎ接ぎレトロチューン「Roses」は艶麗で、ツルツルとしてすべやかなストリングスの優雅な舞いの中で、フローラルに香り立つRas Kassのラップとミルキーに溶け合う4 Raxのヴォーカルがナイス。キュルキュルと転げ落ちるようなオルガン音が暗澹としたドラマチックさを生み出す「Deliver Us From Evil」も、ボツボツと落ちる雨粒のようにどこか憂いと潤いを帯びたRas Kassのラップと好相性で胸にグングンと沁み込んできます。女性シンガーのLarinaの淡くキュートな歌声がシャボンのようにふわり香り舞う「Too Much A Good Thing」も、ゆらゆらと揺れる水面のように輝きを移ろわせる幻想的なトラックが素晴らしい。ホーンを鎖のように繋げた重厚感溢れるタフな一曲「Animal Sacrifice」も、誰にも破れない鋼鉄のトラックでRas Kassの茨のように刺々しいラップがチクチク鼓膜に当たるのが刺激的。キラキラと眩い音色が散るのが綺麗な「Humble Pi」なんか、やはりApollo Brownの音パズルのはめ込みの巧さを痛感させられるドリーミーなミッドでひんやりスムージーでグッド。ドゥルドゥルなスクラッチ音が火薬たっぷりに爆破する「48 Laws Pt. 1」も骨組みは使い古されたもの、なんですがApollo Brownの渋いソウルエッセンスが凝縮されていて、もうギラギラと美しい澱が溜まってゆくのが分かるド渋い砂鉄のような一曲。インクの滲みがだんだんと広がってゆくような、そんなぼやけた色彩の音色が無数の波紋を創り出す「Francine」も妖艶でナイス。Slaine、Sick Jacken、それからSean Priceとタフで男臭いマイクリレーをかます「Drink Irish」もゴツゴツしたトラックが妙に心地良い。最後を締め括るのは優雅に進行する「Bon Voyage」、やはりApollo Brownはストリングスの紡ぎ方が非常に巧く繊細にして大胆、じんわりと濡れたRas Kassの陰影のあるラップもやはり味わい深い(余韻)。

Ras Kassのちょっぴり濁ったネッチリと捻り出す粘着質なラップも猛々しくカッコ良いし、骨太ビートとソウルエッセンスのパッチワークとなったAppllo Brown手製のトラックも秀逸過ぎて鳥肌モノ。やはり90年代のラップミュージックにどっぷり浸かっていた自分としては、こういうシンプルで正統派な音には素直に屈服してしまいます。ジャケットも物凄く格好良いし、もっとここ日本でも(いやむしろ日本でこそ)取り沙汰されて欲しい一枚、非常に美味で御座います(堪能)。


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12/22のツイートまとめ
roc_queen

何度も途中で挫折している本を読むか、こないだ買った上下巻の本を読み始めるか、はたまた買ってしまったポケモンをスタートするか……
12-22 00:05

D'Angeloの国内盤を待とうと決心したら、同じく国内盤待ちだったJ. Coleを輸入盤で買ってしまった。我慢が出来ない自分よ。#nowplaying Apparently - J. Cole http://t.co/z7BEtaklLo
12-22 18:49

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12/21のツイートまとめ
roc_queen

一冊を読み終えた、息子が産まれてから初の読書がこれでいいのかは、疑問だけど。感想をブログで書いてみようかなー。 http://t.co/7mAUMNeFxU
12-21 23:09

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Mary J. Blige「The London Sessions」
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誰もが平伏す現代のソウルの女王、Mary J. Bligeの通算十一作目となる『The London Sessions』を御紹介。今年はすでに映画のサントラとなる『Think Like A Man Too』を既にリリースしているMary J. Blige(以降はMJBと省略表記)が、早くも今年二作目を切って落としたのが驚きです。しかもその作品が英国はロンドンで生み出されたというのも驚き、これだけのベテラン(そして超現役)がいまだに挑戦を恐れないのが凄いですよね(感服)。ただ、もうこの流れは予見出来た部分もありますね、Sam Smith「Stay With Me」への参加でかなりの手応えをMJB自身も感じていた筈。あともう一曲に関しては、本作にも収録されているのでそちらで触れるとして。ちなみに私、こういうモノクロのジャケットには滅法弱いのであります(弱点)。
それでは四方山話はこれにて終了しまして・・・・・・まずはEg WhiteとRodney "Darkchild" Jerkinsが共同制作(ソングライト&Back VocalにSam Smith)した、ロンドン特有のしとしとと長く降る雨とその湿度を漂わせたモノクロ調のヴィンテージソウル調な「Therapy」でシックにスタート。濃厚にして気品溢れるこの生バンドとセッションしたトラックは、生々しい熱を放出して引っ張るMJBのヴォーカルに勿論フィット。Rodney JerkinsとSam Romansが共同制作したピアノソウル「Doubt」は、どこまでも壮大に広がる銀世界のように眩くて透明なサウンドがハートを綺麗に浄化してくれるし、そんな銀世界でかじかんだ鼓膜をMJBの温かく深いヴォーカルが抱擁してあたためてくれるのが気持ち良い(安堵)。すべてを飲み込んでしまうMJBの慈しみ深いヴォーカルにただただ胸を強く打たれるばかりの「Not Loving You」、Jimmy NapesとStephen Fitzmauriceが共同制作したこのピアノバラードは凛として清廉で、無垢なだけに激しく聴き手に突き刺さる深い一曲。アコースティックギターの音色が細く、絹糸のようにしなやかに鳴るしんみり滲みるバラード「When You're Gone」はRodney Jerkinsが制作。ほろほろとコーヒーカップの中へ溶けてゆく角砂糖のような、そんなほのかに甘くほろ苦いテイストが鼓膜内に広がる極上スロウ。Disclosureが制作を担当した(ソングライトにSam Smith)「Right Now」は、濃霧の中で一筋の光を求め、もがくように駆け抜けるような不安定なスピード感が中毒性高い。光が屈折する様なモワモワしたシンセと、ツタツタと疾走するビート、MJBの飴色なヴォーカルの融合が心地良い艶美ミッド。「My Loving」はRodney Jerkinsが制作を担当(Co制作にMarc Kinchen)、LEDのように眩くて明度抜群なシンセサイザーのめくるめく波間の中では、すべてがその真っ白な光芒で徹底除菌されてしまう四つ打ちの照射アッパーで痛快にして爽快なんです(昇天)。Craze & Hoaxが制作を担当した「Long Hard Look」は、ぴちょんぴちょんと滴るようなモイストなシンセの響きが、そのままMJBのヴォーカルと共振して潤いを溢れさせる、ツヤツヤでエレガントな電子ソウルでやはり秀逸。「Nobody But You」はMJ Coleが制作を担当しており、プラズマのような鋭利な電子音が小さな火花を散らしながら、激しく美しく交錯する閃光のようなダンスチューンで、バウンバウンと電子音の膨らみをサーフするMJBの高貴で滑らかなヴォーカルが妖艶でこれまた素晴らしい。ピアノ鍵盤とホーンの小気味良い音色がグルーヴを作る「Pick Me Up」はNaughty Boyが制作を担当(CO制作をShakavelli)、完全なる四つ打ちながらも生演奏を敷き詰めたグルーヴィなトラックは、それこそHip Hop Soulを標榜していた頃のMJBを彷彿とさせるバクバクなビート感を伴っていて(後半ではよりサイケでいてエレメンタルなダーク転調も遂げていて)クール。そして本作制作のキッカケとなったであろう重要曲が、Disclosureと驚きの合体を成し遂げた「Follow」ですね、制作は勿論Disclosureです。メタリックで流線形の電磁波サウンドに果たして肉体派なMJBが合うのか甚だ疑問だったのですが、恐ろしくマッチングしていて驚き。MJBのコクのあるビターなヴォーカルが電子回線と化し聴き手にまで通電し、体を勝手にダンスさせてしまう鼓膜プラグ化計画に成功しております(神懸)。Jimmy NapesとStephen Fitzmauriceが共同制作した優美なピアノバラード「Worth My Time」がこのアップテンポな流れを分断しているのは残念だけど(とはいっても終幕だから良いのだが)、それでもやはりクラシカルなバラードでMJBの真骨頂を堪能できる美曲。

僕はもともと英ソウルも英ロックも好きなので(特にロックに関しては英物ばかり好き)、英ソウル&英ダンスとMary J. Bligeの融合は、正に“鴨がネギを背負ってやって来た”といえる旨味抜群な作品で御座います。ある意味キッチリとトレンドに便乗した筈なのに、革新的なことをしたと思わせる圧倒感、そして革新的であるにも関わらずもはや王道と思わせる圧倒感、やはりMary J. Bligeの貫禄がすべてを突き抜ける珠玉の一枚で御座います。


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12/20のツイートまとめ
roc_queen

このアルバムが正念場なNicki Minaj。http://t.co/9Wl3ovM10M
12-20 19:37

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12/19のツイートまとめ
roc_queen

おおー、すげー!Floetryが一緒にやってるー!http://t.co/5yOzpLa4UM
12-19 00:42

いいねー、結局はTygaが一番侮れない。Album Cover: Tyga ‘The Gold Album: 18th Dynasty’ - http://t.co/jq8sNa0Z6N
12-19 12:30

そろそろ、R&BとRap両部門での年間TOP10を書こうと思うけど、天邪鬼が発動しちゃって書きづらい。
12-19 12:35

めっちゃ見やすい、そしてRTJとYG強し。The 50 Best Albums of 2014 http://t.co/bu5o0wzYCY
12-19 12:38

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12/18のツイートまとめ
roc_queen

閲覧しやすくて助かりました。【まとめ】2014年のアルバム年間ベストは?メディアのランキングを総括! アノ人が選ぶベスト10も! http://t.co/8qPWl5Wta7
12-18 12:36

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12/17のツイートまとめ
roc_queen

画像: Method ManとMasta Killa、真ん中に変則的にODBの図。Masta Killaって、ちょっと影が薄い。... http://t.co/MjybBNkYkz
12-17 00:37

画像: 床屋エンジョイ、GZA。GZAはもっと評価されていい筈。 http://t.co/BUrtZOIf9g http://t.co/wiKs63CKyg
12-17 00:46

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12/16のツイートまとめ
roc_queen

これメチャクチャ観たい。David Bowieの回顧録映画。http://t.co/lXpm6CGIle
12-16 17:34

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Big K.R.I.T.「Cadillactica [Deluxe Edition]」
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自らを“King Of South“と豪語しアングラからメジャーへと躍進した、Big K.R.I.T.の通算ニ作目となる『Cadillactica』を御紹介。自身で全曲を制作して臨んだ前作『Live From The Underground』も秀作だったBig K.R.I.T.、あれからもう約二年が経っているのですね(驚)。その後もミックステープを発表していたBig K.R.I.T.ですが、ようやく本作を完成させてくれました。しかも本作は前作の続編だそうで、前作のジャケットで地中にクラッシュしていたキャデラックが(アングラからメジャーへと向かったBig K.R.I.T.を表していたそう)、そのキャデラックが果たして何処からやって来たのかのルーツを遡った題材なのだそう。ちなみにアルバムタイトルである“Cadillactica”というのは、ソウルやファンクの源である惑星の名前なんだとか(壮大)。
そろそろ感想を書くことに挑みますと・・・・・・トロトロと宇宙空間との境目を歪ませて、大気圏へとノロノロと発車する「Kreation (Intro)」はBig K.R.I.T.が制作を担当。トークボックスも駆使したこのメロディは完全に3Dの世界感を音楽で実現、なのにどこか懐かしいファンクを彷彿とさせるラインで鼓膜にやけに馴染む。そのまま流れ込むBig K.R.I.T.制作の「Life」では完全に大気圏に突入、炎を纏いながら冷たく青い宇宙へと飛び出す感触で、Big K.R.I.T.の吠えるように前のめりなラップがその上昇速度とリンクしていてゾクゾクしますね(胸躍)。Big K.R.I.T.の人気曲の続編である「My Sub Pt. 3 (Big Bang)」はBig K.R.I.T.制作、ほぼビートのみでツカツカと進むオールドスクールなトラックは、アルミニウムばりの軽量さと柔軟さで構築。心地良さとともにクールさもあり、後半では転調しトロトロと粘液性のコスモメロウへと変貌する辺りもグッド。宇宙遊泳から途端と宇宙戦争へと巻き込まれたような、Big K.R.I.T.の光線銃のように鋭く飛び交うザクザクなラップがエッヂーでカッコイイ「Cadillactica」は、DJ DahiとDJ Khalilが共同制作。この微塵切りするようなフロウ回しはやはりサウスならではの流儀、サウスの泥臭さも練り込んだギラギラと輝きを放つギャラクシーなトラックもドラマチックで美しい。「Soul Food」ではまさかのRaphael Saadiqが制作&客演を担当、いかにもRaphael Saadiq節なベースの渋味のある甘いベースのグルーヴがハートと共振して鷲掴みにするソウルフルな一曲。ボツボツとドラムを叩くほろ苦ビターなトラックは一気にサイケ感を中和し、Raphael Saadiqの鼻にかかったヴォーカルがクリーミーで芳醇な味わいを鼓膜に広げ、Big K.R.I.T.の噛み締める様なラップがだんだんと鼓膜に沈殿してゆくのも渋くて美味い。湿度80%でゆらゆらと立ちこめる眩い電子音がしっとりと鼓膜を包み込んで離さない「Pay Attention」はJim JonsinとFinatik & Zacが共同で制作を担当、客演にはRico Loveが参加。水の無い惑星でウェットにスリップする魔法のようなトラックとBig K.R.I.T.のラップの融合も気持ち良いし、Rico Loveの細くて柔らかなファルセットでの歌フックもナイス。タイトル直球な「King Of South」はBig K.R.I.T.が制作を担当、だだっ広い空間で星の瞬きが音となって反響するような冷たいトラックと、バキバキと暴れるラップがシンクロ。Big K.R.I.T.制作のスモーキーに浸食するシンセチューン「Mind Control」はどこか90年代の西海岸サウンドで懐かしい、そこに援護射撃をかますのがE-40とWiz Khalifaという事でなんだか納得の空気感。Big K.R.I.T.がEddie Harris「Dreams And Nightmares」をサンプリングし、まさかのMara Hrubyを客演に迎えた「Do You Love Me」では、もうBig K.R.I.T.までが歌ってしまうという暴挙(快挙)。天空から地上の恋人たちを見守る様な、そんな温かな星雲がじわじわと絡まり合って密着し溶け合うサウンドが漏れるスロウジャム(官能的)。全然上手くないBig K.R.I.T.の不器用なヴォーカルも、Mara Hrubyの艶やかでまろやかなヴォーカルのおかげで、惑星の中の柔らかな砂地の上にそっと不時着成功しているのが微笑ましい。Big K.R.I.T.のソウル愛が宇宙空間でビッグバンを起こしている「Third Eye」も、蓋を開ければDJ Dahiが制作でちょっと驚き。電子音とスカスカとサイバーなビートがコズミックなんですが、底辺に流れるのは土着的なソウルサウンドで、Big K.R.I.T.の憂いを帯びた湿っぽいフロウがじわじわ滲みるんです。Big K.R.I.T.が制作で、Devin The DudeにBun B、Big Santと猛者が集結した「Mo Better Cool」もカッコ良い。Barry White「I'm Gonna Love You Just A Little Bit More, Baby」をサンプリングしたトラックは、軸こそブラウンシュガーでスウィートだけれど四者のラップがコーティングされてビターさ増強。70から80年代のソウルファンクを思わせるメタリックな曲線が悩ましい「Angels」は、かのTerrace Martinが制作ということで納得。夜空にトロトロとオーロラが輝き燃えるような甘ったるい煌々メロウに、Big K.R.I.T.のゆったりと甘く吐き出すシフォンのようなラップがもうドリーミー過ぎて毒々しい。Big K.R.I.T.とAlex Da Kidが共同制作した「Saturdays = Celebration」では、フォークシンガーのJamie N Commonsが客演参加しており、ピアノ鍵盤のひらひら繊細で閃くメロディにズドンズドンとビートが湧く重厚でドラマチックなトラックにシックな華を添えています(鳥肌)。最後を締め括るのはBig K.R.I.T.制作の「Lost Generation」、客演には宇宙遊泳を得意とする(?)Lupe Fiascoが参加。星々をスイスイと追い抜き滑らかにスピードを上げる両者の流線形のフロウ、このコンボは合わないと思っていたのですが、本作の作風でいけばLupe Fiascoというのは適正な人選で御見事。
とここまでが本編の内容で、豪華盤には加えて二曲のボーナス曲が追加されています。まずはDJ Dahi制作の「Mt. Olympus (Reprise)」、バチバチと鼓膜で音を立てて弾ける感触がとっても強炭酸サイバーなアッパー。そして最後のBig K.R.I.T.が制作の「Lac Lac」では、まさかのA$AP Fergが客演参加しているので要注意でしょう(警告)。あれだけもっさい感じのA$AP Fergですが、実際はメロウチューンを自在に乗り継ぐシンギングフロウの手練で、ここでも暗澹ヌメヌメとしたサイバーチューンに、どろーりオイリーながら味わい深いフロウで妙味なスパイスになっているのが素晴らしい(失神)。

前作でも感じたのですが、本作では更にOutKast的な感触を感じました。特に『ATLines』の時に感じたサイケでファンクな感触、なにも彼らの模倣だとか非難している訳ではなく、それほどの傑作に感じたという賛辞であります(正直)。厳選された客演陣も巧く機能しているし、とても質の高い一枚、サイケなんだけどソウルフル。真夜中に本作を車中で聴きながら、星空の下を運転すれば、きっと僕らも惑星“Caddilactica”に到着するであろう素敵な一枚ですね(賞賛)。


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12/13のツイートまとめ
roc_queen

この曲が熱いから、T-Painにはアルバム早く出して欲しいって願ってる。
12-13 08:21

この曲が熱いから、T-Painには早く新作出して欲しいと願ってる。http://t.co/8isOsRXpS3
12-13 08:23

画像: defjamblr: Wishing Teyana Taylor a Happy Birthday! #DefJam30 http://t.co/OwvrdcYnNs
12-13 10:40

いや、マジでDの新作出るのか?http://t.co/k66uQciXLR
12-13 14:40

D'Angeloの新作、このパッケージで発売か?! http://t.co/627lMfkyoL
12-13 14:41

今のFabolousが、MC Hammerにしか見えない悲しさ。
12-13 14:42

遂にD'AngeloがDr. Dreをだし抜いた。
12-13 17:45

今夜、Dのアルバムを流しながら、物思いに耽る方、多いでしょうねー。
12-13 22:37

Dってのは、D'Angeloのことです。
12-13 22:38

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Wu-Tang Clan「A Better Tommorow」
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90年代にN.Y.はスタテン島から出現したカンフーRap集団、Wu-Tang Clanの通算六作目となる『A Better Tommorow』を御紹介。このアルバムがWu-Tang Clan(以降はWu-Tangと省略表記)にとっての六作目と聴くと、そんなに少なかったかなと首を傾げてしまいますね。それはやはり個々のソロ作が量産されている(しかもどれもが高水準なのだ)からWu-Tangの存在が色褪せないのと、彼らを聴けば即Wu-Tangと繋がるぐらいにWu-Tangの個々それぞれがかなりキャラ立ちしている点も大きいですね。今で言えばOFWGKTAやA$AP MobやTDEの面々が居ますが、僕ら三十路にとってのRapグループと言えばWu-Tang Clan、新しめでもDiplomatsやG-Unitとかになる気がします(老化)。本作は前作『8 Diagrams』からおよそ七年ぶりとかなり久々の作品、一時期はRZAとRaekwonが揉めたりしていたので、こうやってフルメンバーで聴けて嬉しい限り。
それではザックリザクザクと感想を書かせて頂くと・・・・・・まずはRZAとRick Rubinという失禁確実な強力タッグで制作された「Ruckus In B Minor」で渋く幕開け、いかにもWu-Tang印なズバズバと叩きへし折る無骨なメロディに、銃声や怒号が轟き、剣を一閃し振り下ろす様なスクラッチがつんざめく無骨な一曲。RZAが制作した「Felt」はパチパチと火花を散らす様な打ち込み音と、暗く淀んだギター弦の爪弾きが不穏に広がるホラーコアな一曲で、Wu-Tang面々の雷のようなラップがドロドロと遠い暗雲から落ちるように不気味な一曲。「40th Street Black / We Will Fight」はWu-Tang作品で御馴染みのMathematicsが制作を担当(Co制作をRZA)、ブバブバと鳴らす紫煙のようなホーン音の連打と、秘孔を突いて体内を破壊する硬質ビートの連打が合わさったWu-Tangコンボ炸裂な一曲。「Mistaken Identity」はRZA制作のオルガン音が印象的な一曲で、粘着質にビヨーンと伸びるトラックにWu-Tang面々の色彩豊かなラップが乗る事で異様なぎらつきを生み出しています。Johnny Matis「Come To Me」をサンプリングしたRZA制作の「Hold The Heater」は煙が燻るように鳴る弦音が流水の動き、フックや終盤でのズカズカ殴る格闘音がやはりたまらなく気持ち良い(常習者)。RZAが制作し、Co制作にはなにかと愛されるAdrian YoungeがCo制作で関与した血腥い「Crushed Egos」は、やはりAdrian Younge趣味なブルージーで生きたドラムビートが交錯するモノクロトーンの一曲。大ネタThe Sweet Inspirations「You Roam When You Don't Get It At Home」をサンプリングした「Keep Watch」の単調なループ使いはN.Y.仕込みでツボ、こういう規則正しいトラックは武闘派なMC集団であるWu-Tangにとっては演舞しやすいのです(切味抜群)。Tyler DiggsとTatum Mirandaの男女ヴォーカルのフックがじわじわと切なさを滲ませる「Miracle」は4th Discipleが制作を担当(Co制作にRZA)、クラシカルで流麗なトラックに乗せて空を斬り鼓膜を裂くWu-Tangが超絶クールでたまりません。RZA制作のカチカチのホーンを敷き詰めた軽快ファンク風味な「Preacher's Daughter」、同じくRZA制作のODB声のスクラッチと象の鳴き声みたいな音、それから心拍計みたいなピコ音が交錯した暗澹チューン「Pioneer The Frontier」とどれもWu-Tang節は健在。「Necklace」はS. Bougardなる人物が制作を担当、これも重心を低く構えた錆びたメロディとマイクリレーが鎖のように重たく固く結ばれた一曲。中国の山奥で鍛錬するかのように鋭くしなやかで素朴な、RZA制作の「Ron O'Neal」はことごとく地味だけどそれが味わい。しかし、それとは裏腹にHarold Melvin & The Blue Notes「Wake Up Everybody」をネタ使いした、そっと華やかで甘美な「A Better Tomorrow」も創り出せるRZAはやはり引き出しが多いですね(驚)。Martin Luther King, Jr.の演説を散りばめた、無骨なドラム&ホーンで進行する「Never Let Go」もRZA制作。最後を飾る「Wu-Tang Reunion」もRZA制作、O'Jays「Family Reunion」をべったりとサンプリングした甘酸っぱいソウルチューンはチープすれすれで危なっかしい、けれどそこはWu-Tang面々のラップがきっちり帯を締めていますね。

全編ほぼRZAが制作しているんですが、確かに全盛期を過ぎた感は否めません。しかし、それでもやはりRZAでないと練り出せない音っていうのがあるので、それが聴けるだけで嬉しいのも事実。ただ、本作のWu-Tang Clanはどことなく静かでおとなしかったというか、思ったよりガツンとは来なかったかなー(不満)。まあ、でもあのマイクリレーを聴けるだけで充分、聴かずにいるのは損で御座います。


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12/12のツイートまとめ
roc_queen

Camが来年夏に新作『Purple Haze 2』をリリースするって言ってるらしい。本当ならば、かなりの人が興奮必至。
12-12 14:28

T-Painのドレッドカットは寂しいけど、Bustaも結局、カット後がカッコ良かったもんね。
12-12 14:30

生還してくれMac!Beanie Sigel Is Still In Critical Condition As More Shooting Details Emerge http://t.co/4gvZb1v44x http://t.co/lVaBKYuOFJ
12-12 14:33

今年中にKid CudiのアルバムはCD化されると思ってたのに、結局デジタルのみで今年が終わる悲劇。
12-12 15:46

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12/11のツイートまとめ
roc_queen

昔は物足らない気がしたんだけど、いま聴くとやはりPrimoビートはスルメで旨い。#nowplaying So Ghetto - Jay-Z http://t.co/ugu7teHBvI
12-11 15:43

可哀想なDrake、でもDiddyじゃヒットしなかった。
12-11 20:13

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12/10のツイートまとめ
roc_queen

なんかカッケー。Video: Killer Mike http://t.co/irtIwFcDJC
12-10 14:25

恐れずに言ったら、Pharrellのアルバムは、そんなめっちゃ面白いって感じじゃなかったんだよなー。#nowplaying Gust Of Wind - Pharrell Williams http://t.co/XPa7Qjp453
12-10 14:31

N.E.R.Dの方がクレイジーで、これは優等生だったというか。#nowplaying Brand New Feat. Justin Timberlake - Pharrell Williams http://t.co/rWDqe9Uthm
12-10 14:32

いつものスカスカ感とは違い、なんだかこう、淡白というか。#nowplaying Lost Queen - Pharrell Williams http://t.co/iE4WGkCyt7
12-10 14:34

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12/09のツイートまとめ
roc_queen

シグシグが無事でありますように。#nowplaying Gotta Have It Feat. Peddi Crack - Beanie Sigel http://t.co/2GnMYREU7t
12-09 01:05

てかこの曲はシンプルな硬質ドラムスとラップの乱打がカッコ良すぎる。#nowplaying Gotta Have It Feat. Peddi Crack - Beanie Sigel http://t.co/uoUjdsPijg
12-09 01:08

この頃のRocサウンドが永遠に好きね。#nowplaying Nothing Like It - Beanie Sigel http://t.co/Z49LzuP8zN
12-09 01:10

いや、これ名盤なのよ。#nowplaying Change Feat. Melissa Jay - Beanie Sigel http://t.co/TvRqUYtXka
12-09 01:13

TimboのMMGってのは、ちょっと配慮に欠けるし、結局はレーベルにとって分が悪い。
12-09 13:53

この二人はすでに、この時に壁ドンしていたのかー。#nowplaying Take It Back - Toni Braxton & Babyface http://t.co/5HMqYNLK50
12-09 14:13

この曲もすごい泣けて好きなんだよなー、Macは無事なんだろうか……#nowplaying Feel It In The Air - Beanie Sigel http://t.co/uV0G4j0VF9
12-09 14:19

濃厚すぎて泣ける、格好良過ぎる!The Magnificent : ヒップホップのメインストリーム進出に貢献したDJジャジー・ジェフ独占インタビュー http://t.co/ofkcpsBGcE
12-09 22:26

画像: Jesse Boykins IIIとMachinedrum、思いの外Machinedrumがポッチャリおじさんでガッカリ(笑)。... http://t.co/jpkqw9v7fw
12-09 22:43

画像: このTinasheが着ているいる衣装、ピンクのCam’ronだ、悶える。 http://t.co/eKyEi52oUL http://t.co/TChx7tLmaI
12-09 22:45

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Jesse Boykins III「Love Apparatus」
Love Apparatus

今や死語と化している(が僕は頻用している)ネオソウルの次世代の正式な継承者(しかし彼自身はこの形容を嫌がっているという)、と言いたくなるJesse Boykins IIIの通算二作目(?)となる『Love Apparatus』を御紹介。シカゴ生まれにしてジャマイカで育ったというJesse Boykins III(以降はJBIIIと省略表記)、その後はN.Y.に移り住み、ニュースクール大学で(この大学にはRobert Glasperも在籍した)かのBilalの下で音楽を習っていたのだそう。ここ日本では『The Beauty Created』が正規リリースされていますが、本国ではMelo-Xと発表した『Zulu Guru』のみが正規リリースされている模様です。そして本作も元々はデジタルでのみリリースされていたのですが、やっとこさCDでも販売されて、蒐集家である僕としては一安心で御座いました。
という訳で感想をぼちぼち書きたいと思います・・・・・・まず本作のほぼ全曲で制作を担当したのはエレクトロミュージックを多く生み出すMachindrumことTravis Stewartだそうで、このコラボも音楽通にはかなり衝撃があったかもしれません。まずはそんなMachinedrumが手掛けた楽曲から触れます、行きます。ピーンと張った水の上を電子音が微振動しながら転がる様なモイスチャーソウル「Greyscale」、真冬の空に輝くオリオン座のように青白く光りながら連なるJBIIIのヴォーカルにもうウットリ。トロトロと彩り豊かな電子音を咀嚼して溶け合ってゆく混濁シンセが綺麗な「B4 The Night Is Thru」は、その中で太くしなやかに響くベース弦のうねりが黒いグルーヴを紡ぎ、そんな中でボワボワと不規則に波紋を広げるJBIIIのアメーバ状なヴォーカルが鼓膜にじわっと寄生。「Tell Me」ではこれまた曲者なTheophilus Londonが客演参加、ギラギラと眩い蛍光ネオンな電子音が生きた光源対のように蠢き明滅するエイリアンソウル。JBIIIの呼吸とともに収縮するヴォーカルも、Theophilus Londonのお洒落なラップも素晴らしい融合っぷり。曼荼羅模様なシンセが深海生物のように冷たく輝きながら遊泳する「Show Me Who You Are」では、JBIIIがPrince以上に高低差を巧く滑らかに繋ぐファルセットの使い手であると立証しています(絹針)。高山にいるかのようにパフンと鼓膜が詰まるような錯覚を起こす「Live In Me」は、膨張シンセが毒々しくもドリーミーで繊細、JBIIIももう幻影に近いヴォーカルを披露。溺れそうな程に碧く深い電子音の海へ潜り彷徨う「4 U Be Free」は、JBIIIのハイドロヴォーカルで聴き手は息も絶え絶えになってしまう海洋深層水スロウで極上の一言に尽きます(溺愛)。電子ピアノの鍵盤と軽やかなビートが木枯らしに揺れる枯葉のようにそっと吹き抜ける「The Wonder Years」は、和を愛するJBIIIらしい侘び寂びを体現した乾燥ミッドでグッド。四つ打ちに昭和歌謡を混ぜ込んだような「Plain」も、不可思議な世界が広がる万華鏡のようなセロハンミッド。ボツボツとノイジーに滴るビートに、ベチンとスラップするゴム質なビートが交錯するプラスチック製なスペイシーミッド「4ever No More」。電気はミルキーに溶解して絡まり合える事を証明した「Make Believe」、白昼夢のように微睡むJBIIIのパフュームのようなヴォーカルが最高に心地良い(昇天)。とここまでがMchinedrumの制作曲、それ以外にも素晴らしい楽曲は目白押し。Chad BeatzとJBIII、それからMachindrumが共同制作した「Create Beauty」はプルンプルンと水分を含み弾むゼラニウム状の電子音が美しく、妖しくて滑らかなメロディを奏でる半透明なミッドでやはり中毒性が高い(致死量)。JBIIIとJ.Mostが共同制作した「I Wish」は、パリパリと捲れるようなギター弦の音が哀愁たっぷりで、ふんわりと降り掛かるココアパウダーなJBIIIのヴォーカルがほろ苦テイストな艶美スロウ。そして本作でも随一なエレガントさを誇るのが、Hadyn制作の「A Matter Of The Heart」(断言)。この曲でのJBIIIのヴォーカルは軌道を変幻自在に変え、空間を歪めて曲げてしまうほどの引力を持つ、小さなビッグバンを鼓膜に連発させ空間を確保する素晴らしき衛星ソウル。しかも客演にはPhonteが参加しているのがまた強力、この異物感がアクセントになっていて余計に良い(鳥肌)。最後を締め括る「Heavenly Eyes」はJBIII本人が制作、これなんかはたっぷりシュガーテイストな甘美スロウで糖度の高い極上ネオソウルといった趣で好き。
国内盤にはこれらに加えて、三曲のボーナス曲も追加されていまして(警戒)。ピコピコな打ち込み音がチープなTVゲームのレーザーのように響く、Abjo制作の「Molly's Refuge」。Corey Angelousが制作したEDMチックな「Our Tonight Is Mine」も、クールネスな疾走感が夜風を思わせて心地良い。starRoが制作した「Show Me Who You Are (starRo Remix)」も、この流れで聴くととても自然に感じるという。

うーん、前作となる『The Beauty Created』がセッションをバックに歌った生録音的なサウンドだったのに対し、本作は密閉感のある電子的なサウンドでカッチリ構成されていて、どちらを好むか評価は分かれるところ(僕的には前作の方が好みだった)。ただ、やはりJesse Boykins IIIにしか創造し得ないナルシズムソウルが、じゅわっと染みて漏れるあたりは流石の出来映えで、とっても繊細で美しい(溜息)。好きか嫌いか答えるとなれば、有無を言わさず好きです。


テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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12/08のツイートまとめ
roc_queen

Cash Moneyは看板MC不在になりそうだから、JuveとMannie Freshを看板に戻したらいいんだ。
12-08 23:37

Sigelの続報求む、続報というより吉報を。
12-08 23:38

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12/07のツイートまとめ
roc_queen

このキャリアで、こういう攻め方出来るって、やっぱりMJBって凄い。それでなくても、英国産音楽が好きな僕。#nowplaying When You Are Gone - Mary J. Blige http://t.co/yDMSe2sLXT
12-07 12:41

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Boyz II Men「Collide」
boyziimencollide.jpg

90年代に数々の金字塔を打ち立てたモンスターコーラスグループ、Boyz II Menの通算八作目となる『Collide』を御紹介。低音を担当していたMichael McCaryが病気でやむなく脱退してからも、地道に三人で活動しているBoyz II Men(以降はBIIMと省略表記)。2011年にはデビュー20周年を記念した復活作『Twenty』をリリースし、ファンを喜ばせてくれたのも記憶に新しいですね。しかし、あれからもう三年も経つのですね、そう考えるとこうやって彼らの新作を聴けるのは嬉しい限りです(涙目)。でもこのアートワークがどうも気に喰わないんです(笑)、まあ彼らの歌声が聴けるだけで良しとしましょうか。
まあウダウダ言うのはここで打ち切って・・・・・・まずはちょっぴりデジタライズな加工がかかった爽快ソウルミントなアッパー「Me Myself & I」でスタート、Mizzleなる人物が制作のリフの効いたザクザクしたメロディにBIIMのクリアで澄んだハーモニーが炭酸のように冴える一曲。冒頭のハイトーンシャウトでもう一気にK.O.されるオールディーズなソウルチューン「What Happens In Vegas」はAdam Pallinが制作を担当、Motown出身のBIIMがドゥーワップなメロディに乗せて星空チックなべったり密着し合った煌めくハーモニーがキュートで胸キュン。Matt Radosevich制作の「Diamond Eyes」は純度高く結晶化されたキラキラした鍵盤音に、大地を蹴って迸るエナジービートとの呼応が最高な純白アッパーで、BIIMの突き抜けるようなコーラスも爽快で心地良い。清らかな純水をゴクゴク飲み干すような、そんな弾けるような潤いが鼓膜を貫通する「Better Half」はThe Composerなる人物が制作を担当。BIIMの強炭酸のようにスカッとフレッシュな、神々しい端麗なコーラスが体中を駆け巡るのが分かって、乾いたハートがぐんぐん潤って振幅を強めるのです(共振)。ディープブルーな水へ大きくダイブして、深い深い水底へ潜って、目の醒めるような透き通った波に縺れるような感覚を味わえる「Underwarter」はFridolinとLucas Seconが共同制作。不純物ゼロで眩しい程に澄んだBIIMのヴォーカルはスッキリテイストで、乾いたハートをすぐと潤しますね(治癒)。ゴツゴツした砲弾ビートを降らせながら、辻風のようにサクッと鋭いメロディが舞う「Believe Us」はDem Jointz制作、これもBIIMの清涼なハーモニーがちょっぴり棘がチクリと刺激を誘う現代エッヂーな一曲でクール。Synematik & The Page Brothersが制作した「Don't Stop」はザクザクと刻むリフが追い風を受けてグングン加速し、颯爽とした甘酸っぱいグルーヴを生み出していてグッド。チュクチャカ言っちゃう口音といい弦リフといい、これはBIIMならではなMichael Jackson「Wanna Be Startin' Somethin'」のオマージュなのではないでしょうか(憶測)。The Monsters & Stangerzが制作した「Already Gone」は、驚くほどに白ポップ仕様な明け透けエレクトロチューンでスッキリ。ヨーグルトサワーみたいに甘酸っぱいメロディが颯爽と疾走する中、BIIMの閃光に近い凛として眩いハーモニーが爆発するナイスアッパー。この曲を聴いていると、どこかJason Deruloっぽく聴こえますね。Emile GhantousとSteve Dalyが共同制作したギターを爪弾き揺らす、心地の良いカントリー曲「As Long As I'm With You」なんかも聴いていてホッコリしてしまう(流れを完全に無視はしているけれど)微笑ましい一曲。子供がふざけてやる“ワレワレハー宇宙人ダーー”的な喉を震わせた様な“んーんーんーんーんーんー♪”なるコーラスが、美しいひだを創り出す「Losing Sleep」はAaron Pearceが制作を担当。チクチクと凍てつく様な極寒の氷結R&Bはピアノ旋律が脆さを演出していて美しく、こういう滑らかで艶っぽくも儚いドラマチックなメロディはBIIMの十八番ですよね(感動)。John Ryan制作の「So What」で雪解けを迎えてまるで春の息吹、真っ白に染まった雪原に青く溢れんばかりの若葉の芽がそっと生まれるような、そんな温かさや煌めきが体中を駆け巡る清廉バラードで素晴らしい(感涙)。最後を締め括るのはAmbienceなる人物が制作した純白無垢なピアノバラード「Collide」、まるでスローモーションのように優雅にするすると綻びるように流れるメロディは、空からふわふわと舞落ちる淡雪のように優しくて甘い。BIIMのまるで祈る様なハーモニーがとっても切なくて、聴いているだけでジワジワと涙が零れてしまう美曲です(浸透)。

彼らの当初の宣言どおり、バラードやスロウの曲が入っていないのはちょっと寂しいですが、それでもBoyz II Men節を聴けるのは三十代の僕には嬉しい限り。Boyz II Menなりに現行のシーンを見据えつつ、ちょっぴりエッヂを効かせて研ぎ澄ましているのが微笑ましい。こういうグループが稀有になった現在では、もっともっと重宝されるべき存在かもしれませんね。玉石混交とは取らずに色んな種類のトラックが楽しめる、ばらついているけど一定水準を満たした面白い一枚だと思います(賛辞)。


テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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12/04のツイートまとめ
roc_queen

年間TOP10をほぼ決めた時に、年末の新譜ラッシュが必ず来る。そしてMJBが、猛突進でやってくるんだよ。#nowplaying Not Loving You - Mary J. Blige http://t.co/Rr0QHznQLa
12-04 12:33

やってくれるなMJB、英国ソウル万歳な僕にはたまらない。#nowplaying Nobody But You - Mary J. Blige http://t.co/lr5RMjkBVn
12-04 12:54

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Teyana Taylor「VII」
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Kanye West率いるG.O.O.D. Music所属の若き歌姫、Teyana Taylorの記念すべきデビューアルバム『VII』を御紹介。Kanye Westと契約していますが、元々はThe Neptunes率いるStar Trakと契約を勝ち取っていた彼女。「Google Me」をヒットさせてデビューを待たれていましたが、結局はお蔵入りしてしまうという悲運に見舞われました(残念)。シンガーというよりはダンサーとして活躍し、映画『Stomp The Yard』なんかにも出演していた腕前の持ち主なんですよね。僕は特別とKanye West贔屓でもないですし(というかだんだんアンチになっている気がする)、ダンサーとしての印象が強いTeyana Taylorなので、もともと購入の予定は無かったのです。がしかしどうしても気になって、発売してすぐに取り寄せてしまいました(笑)。このアメコミチックなジャケットが、僕の購買意欲をそそったのは言うまでもありません。
それではサクサクと感じた事を書きますね・・・・・・まずはL&Fが制作した「Outta Of My League(Interlude)」で幕開け、一分そこらの長さながらしっとりと湿り気を帯びたスチーム状のトラックが鼓膜を包み込んで離さなくする魔法曲。Craig Balmorisなる人物が制作したキュインキュインと疼くように喘ぐギター弦が悶えて悩ましい「Just Different」は、細い雲を突き抜けて刺す尖った三日月の月光のように、静かにしとやかで幻想的なピアノ鍵盤チューンがフォーキーさもあって素晴らしい。そんなトラックの上を絹織りのように滑らかで艶っぽいTeyana Taylorのヴォーカルが、じっとりと絡み付くように響くのがもう神経にギンギンと触れる(興奮)。ポタポタと潤いが零れ落ちる、これまた高保湿なモイスチャーチューン「Request」はEric Smash" Johnsonが制作を担当、浴室にこもるフローラルな香りのセクシーな湯気のように立ち昇るTeyana Taylorのヴォーカル、ゆっくりととろける感触がスムーズ過ぎてもう鳥肌モノです(痺)。The Orderが制作した「Do Not Disturb」ではChris Brownが客演参加、ダンススキルのずば抜けた二人なのにまさかのトロトロと柔らかなミッドで驚き。ボウンボウンと重たく鳴る振り子ビートと、ザラザラとした粗目メロディの中でダークソリッドに絡み合う両者のヴォーカルは相性抜群。あのBoi-1daが制作した「Broken Hearted Girl」では、メロディアスで電子的なトラックを得意とするFabolousが客演で参加。ゆっくりと展開するメロディとチタン製のつやつやしたシンセがクールな衛星チューンで、そっと触れて挑発するようなTeyana Taylorの官能的なヴォーカルと、相変わらず鼻にかかったスウィートでジェントルなフロウで舞うFabolousに完敗です(失神)。H-MoneyことHarmony Samuelsが制作した「It Could Just Be Love (Interlude)」から流れ込む、レゲエ調の「Put Your Love On」もHarmony Samuelsが制作を担当。レゲエ調といってもTeyana Taylorのスチームチックなヴォーカルの前では、日没時の爽やかで甘酸っぱいテイストに仕上がっていて聴き易い。The Orderが再び制作した「Maybe」では、Yo GottiとPusha Tという濃くて厳つい面々が援護射撃に回ります。すーっと忍び寄るようなミスト状のヴォーカルと、挑発的に尖っフックとが交互する作りで、ナイトメアチックに怪しく煌々と光る明滅シンセがダークでクール。「Dreams」はAllen Ritterなる人物が制作を担当、深雪に反響して響く星の瞬きのように上品で澄んだ純白のミルキーメロウで、ホイップクリームのように柔らかく甘いTeyana Taylorの歌声が素晴らしい。切なく深々と響く繊細なピアノバラード「Sorry」はVidal Davis(!)とRobert Thomasが共同制作、これもまた綿雪が空からふわふわひらひらと舞い降りるように、優しくて儚くて消えそうなピアノ鍵盤の音色と、冷たい空気をそっと溶かすスチームみたいなTeyana Taylorのヴォーカルが微熱まじりで素敵なんです(滲)。Brian KennedyとMr. Franksが共同制作した「Business」は、ゆったりとベース弦が綻ぶロウなメロディと、ベッタリと濃厚に歌い上げるTeyana Taylorのソウルフルな歌声が面白く響く。最後を〆る「In The Air」はBlvck Amsterdamなる人物が制作を担当、鉱石のように硬い輝きを放つシンセとズーンと重たく放る鉄鋼ビート。その中で靄となって空気に混じり徐々に広がる、甘美でちょっぴり退廃的なヴォーカルがかえって色気を増幅させる重厚ミッド。

なんだかんだで中々歌える(そして独特な雰囲気のある)Teyana Taylorは脱帽モノ、正直そんな期待してなかったのですが(焦)。好みの問題なんでしょうが、僕なんかは下手するとTinasheよりもハマって再生回数は上回っていたりします(予想外)。しかし、G.O.O.D.仕切りなのにまさかのKanye West制作曲無し、コレを吉ととるか凶ととるか。でも、Kanye Westの楽曲は良い意味でも悪い意味でも強力過ぎて、もしあったら流れを分断していたかもしれませんね(懸念)。どこか昔のGoapeleを思わせる作風、いやはや、軽んじていましたすみません(賞賛)。


テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽