RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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J. Cole「2014 Forest Hills Drive」
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意外にもドイツのハンブルグ生まれ、Jay Zにもその才能を認められた優等生、J. Coleの通算三作目となる『2014 Forest Hills Drive』を御紹介。数々の名作ミックステープを経てJay Z率いるRoc Nationと契約、2011年に発表された待望のデビューアルバム『Cole Wolrd: The Sideline Story』、そして誰もがぶつかる二作目のジレンマにも見事に打ち勝った意欲作(Kanye Westとの同日発売に踏み切ったのだから)『Born Sinner』と、若手ながら多くのRap愛好家を唸らせて来たJ. Cole。そんな『Born Sinner』からほぼ一年という短い間隔で、突如として昨年末リリースされたのが本作『2014 Forest Hills Drive』で御座います(仕事人)。国内盤が15年にリリースという報もあったので待っていたのですが、結局は待てずに昨年末に購入した次第で御座います(しかし選考期間外だった為ランキング考慮なし、ちなみに1stは2012年の年間ランキング、2ndは2013年の年間ランキングに堂々の連続ランクイン)。本作のタイトルは、J. Coleの住んでいた通りの名前ということで、やはりパーソナルな一枚になっているのでしょう(推測)。
とまあ僕のJ. Cole好きはこのぐらいで止しましょう、感想は公平に・・・・・・まずはJ. Coleがじんわりと涙を滲ませるように切なく歌う「Intro」でしとやかに幕開け、J. Cole制作のこのイントロで鼓膜はバッチリ湿ってどんなJ. Coleサウンドも残らず捉える準備は万端に。J. Cole制作でHi-Fi Set「Sky Restaurant」をサンプリングした「January 28th」は、ネタ素材を巧く活かした柔らかく甘い蜜の香りのするトラックで、魅惑の花園をふわふわと漂うようなJ. Coleのエアリーでフローラルなラップが聴き手の意識をぼーっと朦朧させます(夢見心地)。Family Circle「Mariya」とThe Honeydrippers「Impeach President」をネタ使いした、甘美ソウルフルだけれどざらついたビートが吹き荒ぶ「Wet Dreams」もJ. Coleが制作。メロディラインこそスウィートだけれどトラックに空気感はまるでビター、静かに感傷的にラップを吐露するJ. Coleのラップも混じる様子は、まるで排気ガスの立ちこめるNYの雑踏のような空気感が漂います(憧憬)。美しい清流のようなストリングスで始まる映画音楽の如き「03' Adolescene」は、William "Willie B" Brownが制作を担当。Sonia Rosa「Here's That Rainy Day」をサンプリングしたこの流麗なトラックは、まるで蝶の鱗粉みたいにキメ細やかで煌びやかだし、J. Coleの微熱を孕んだエモーショナルなラップが波紋のようにハートに広がるのが痛切です(酔)。大きな魔物がゴクゴク飲み下すような極太ビートに浸食される暗澹アッパー「A Tale Of 2 Citiez」はAnderson "Vinylz" Hernandezが制作を担当、このトラックはそれこそ現行のトレンドを吸収したものだけれど、それをリリカルで真面目なJ. Coleが咀嚼することで、余計にシンプルに削がれ鋭利になり空白を活かしたダークさが増すのです(増幅)。J.Cole製作でAguaturbia「Heartbreaker」をサンプリングに用いた「Fire Squad」は、どこか90年代初頭のMobb Deepっぽい殺伐さと暗さが漂うシリアスな一曲。レゲエな風味の乾いた音使いも最高で、今にも暴発する危険性を含んだサウンドに、アドレナリンがじわじわ上昇するJ. Coleの青い炎のようなラップも最高にクール。「St. Tropez」もJ. Coleが制作で、サンプリングにはEsther Phillips「That's Alright Me」やStanley Turrentine「Sister Sanctified」などを絶妙にブレンド使用。なんだか甘美なソウルメロウをモヤモヤと鈍色に気化したようなサウンド、そこに絡まるJ. Coleの気怠くトロミの効いたフロウ。飴細工のような金色のホーンがネットリとコーティングするこの生温かなソウルテイスト、どことなく僕はN.E.R.D.(けしてThe Neptunesではない)の感触を覚えたりしました。「G.O.M.D.」もJ. Cole制作ながら、どこか昔のTimbalandっぽい(Bubba Sparxxxを手掛けていた頃の)南部の泥臭さと、エキゾチックな民族音楽を調合したトラック。そこにLil JonでなくThe Eastside Boyzの「Get Low」でのフックを引用するあざとさ(飛道具)。そして奇天烈なのに規則正しく計算された暴れビートを打ちまくる、終盤のギザギザしたザク切りビートでの追い込みが凄い(鳥肌)。「No Role Modelz」はDarius "Phonix Beats" Barnesが制作で、サンプリングにはProject Pat「Don't Save Her」のフックを敷き、ドロッと粘液化したスロウなトラック上でJ. Coleがスピードのあるラップで切り抜ける対比が面白い。J. Cole製作の「Hello」ではCo制作に@popwanselと@jproofが関与、ピアノ鍵盤のほろほろと崩れる音色とパチパチと火花を散らし疾走する小刻みビート。そこにヘロヘロと軟弱に絡むJ. Coleの歌フックと、しかしラップの途端にマッハ高速で駆け抜けるラップをしたりと、どことなくOutKastっぽい緩急があってこれもまた乙です。Fillipo trecca「La Morte Dell Erminia」とRalph Vargas and Carlos Bess「CB#5」をダブルサンプリングした「Apparently」も、まろやかクリーミーな生演奏トラックに弾丸のように必殺命中なJ. Coleの矢継ぎ早なラップが鋭く、可憐だけれど毒を持つ野花のような仕上がり。ピアノ鍵盤やストリングスのシフォンのように柔らかな音色が、なだらかな曲線美を描く「Love Yourz」はRamon "!llmind" Ibanga Jr.が制作を担当。木漏れ日や春風のようにふかふかしたメロウチューンに、J. Coleの糖度高めのスウィートなラップが吹き抜ける淡いミッド(恍惚)。最後を飾るのはJ. Cole制作の14分半にも及ぶ「Note To Self」で、斜陽のような鋭さと影がちらつくメロディに、ほつれる様なJ. Coleのラップと語りが交錯する一曲で、これは国内盤にて歌詞対訳を読まないと分からない(損)。

とにかく、トラックメイクの広がりの進化は激しく、格段に鋭く緻密かつ大胆なっている。所々で色んなProducerの名前を挙げてトラックの雰囲気を語りましたが、それはそれだけJ. Coleが様々なテイストの音を吸収し具現化できる優れたトラックメイカーだと言いたいだけ(口下手)。こうやって聴くと二作目である『Born Sinner』はかなり気張って創っていたんだなと、そう感じるぐらいに本作はリラックスして創られている感じがします。


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Big Sean「Dark Sky Paradise [Deluxe Edition]」
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Kanye West率いるG.O.O.D. Musicの若頭(Pusha Tはもうそれなりにキャリア積んでいるから)、Big Seanの通算三作目となる『Dark Sky Paradise』を御紹介。Big Seanもまた新人の登竜門である“XXL 10 Freshman”選出経験のあるMCながら、やはりKanye Westと契約を勝ち取った事で他の新人よりもグングン前進している印象ですね。その二枚目なルックスも手伝って僕の中では“第二のFabolous”だなんて期待も寄せていた訳ですが、前二作『Finally Famous』『Hall of Fame』とそこまでハマる事もなかった彼、しかし『Finally Famous』よりも『Hall of Fame』の方が数倍良くなっていたのも事実。最近では人気アイドルシンガーAriana Grandeとの熱愛&破局も話題のBig Seanですが、キッチリ音楽活動もしていますね。今回はこの曇りガラス越しのBig Seanが写ったジャケットが格好良過ぎる(痺)、間違いなく今年のベストアートワークで御座います。
それではちょっくら感想を書きたいなと思います・・・・・・まずはRob Got Beatsが制作した「Dark Sky (Skyscrapers)」で幕開け、モノクロトーンの静寂宇宙系トラックにBig Seanが低音と高音を使い分けながらギアチェンジを駆使しながらフラットに繋げてゆきます。Allen Ritterなる人物が制作した「Blessings」ではDrakeが客演参加、漆黒の夜道で闇討ちを受ける様な、そして的確にボコボコに骨を砕かれる感触。そんなダーク空間にゴツゴツ硬いビートが発破するトラックは相当にクールで、ここではDrakeが客演参加するも、それを感じさせないまったく存在を食われない柔らかなのに鋭利なBig Seanが天晴れ。いつもの45回転なソウル回帰かと思いきや、荘厳なコーラスも交えたシンプルな暗澹チューン「All Your Fault」はKanye Westが制作と客演で参加(Co制作にはOgwebbie)。The Ambrosia「How Much I Feel」をサンプリングしたトラックは漆黒の夜空に疎らに星が光り、それを点々と繋いでゆくような亜空間トラック、鋭く攻撃的なBig Seanも変声エフェクトかけたまどろっこしいKanye Westのヴォーカルもナイス。冒頭のD.J. Rodgers「Say Love Me, One More Time」を下敷きにしたソウル早回しで騙されるも、結局はDijon "DJ Mustard" McFarlane、Kanye West、Mikely "Mike Free" Adamsが共同制作(Co制作にDJ Dahi)の「I Don't Fuck With You」。製作でいつもの大量生産工場的なロボビートが無機質に響き、ここまで無味無臭だとやはり善し悪しは乗り手に委ねられる訳で、その点はBig Seanに加え客演に西の猛者であるE-40が参上しただけで、神風を巻き起こしているから面白さ抜群。冬の星座のように白く澄んだ輝きを放つ清麗メロウ「Play No Games」、制作はKey WayneでサンプリングにGuy「Piece Of My Love」をクリーミーに混ぜて使用(反則技)。まるで紺色の夜空に星がチラチラ瞬くように、優しく繰り出すBig Seanのラップもスマートでナイスですし、Aaron Hallよろしくネットリと鮮烈に歌うChris Brownも、終盤に妖しげにオーロラみたいな襞のあるヘロヘロヴォーカルを練り出すTy Dolla $ignもナイス(鉄壁)。雷鳴の轟きから始まり、まるで大雨で河川が氾濫し堤防が決壊するように、ベリベリと溢れるビープ音的シンセが中毒性を高めてやまない「Paradaise」はMike Will Made-Itが制作。ズルズルと時間を逆戻ししているような退廃メロディが心の琴線に触れる「Win Some, Lose Some」はT-Minusが制作(Co制作にはBoi 1da)、プクプクと静かに漆黒の深海に沈んでゆくようなメロディとBig Seanのホロホロと崩れる切ないラップもエレガントですし、じんわりと歌声を滲ませるJhene Aikoの起用も見事。Da Internzが制作を担当した「Stay Down」のトロトロと柔らかミルキーな濁流を創るトラックも、Big Seanの飴細工のようにやんわりと伸びるラップも、鼓膜を通過して脳髄にジワジワ浸食する甘美な暗黒ミッド。またもやDijon "DJ Mustard" McFarlaneとKey Waneが制作した「I Know」、ブオーブオーと鬼火のような妖しげな明滅を繰り返す電子音がイルで、低空飛行でノロノロと這うBig Seanのラップと、冷たくも透き通った歌声で空中を切り裂くJhene Aikoもとってもクール(摩訶不思議)。Dijon "DJ Mustard" McFarlaneとKey Waneが共同制作の「Deep」も、暗黒魔法みたいに闇が深いドロドロした捻転チューンに、客演のLil Wayneに劣らないBig Seanの対峙が頼もしい限り(下克上)。Amaire Johnsonが制作した「One Man Can Change The World」では、Kanye WestとJohn Legendが揃って参加(強力布陣)。シャボン玉のように淡く優しく浮かぶピアノ鍵盤の音色に、Big Seanの温もりのあるラップも良いし、Kanye WestとJohn Legendが揃って歌ってしまっている、ある意味昔のKanye West風味が効いたレトロな一曲でグッド。Darondo「Didn't I」を下敷きにした「Outro」はDJ Dahiが制作、90年代の東海岸を思わせるソウルフルでいてキュートなシュガーチューンで後味良し(余韻)。とここまでが本編の内容で、あとは豪華盤のみボーナス曲が三曲ありまして、がしかしこれも要注目な共演があり。まずはDrake率いるOVOの新星、PARTYNEXTDOORが客演参加した「Deserve It」は、そのPARTYNEXTDOORが制作も担当。湯気で曇ったガラスのように透明感とモヤモヤ暈けの対極を得たトリッキーなトラックで、Big Seanのじっとりと汗ばんだラップとPARTYNEXTDOORの光芒に近いぼやけた歌声の融合も面白い。DJ Dahiが制作し、元恋人のAriana Grandeが客演参加した「Research」は、Ariana Grandeの結晶のように繊細で透き通ったヴォーカルが肝なクリスタルチューンで綺麗。最後はKey Waneが制作した「Platinum And Wood」で幕切れ、夜霧の様に暗く冷たくしっとりと包み込むミストミッド(途中でトクトクと鼓動を速めて変則するビートも素敵)に、音も無く駆け抜ける死神のようなBig Seanの高速ラップが鮮麗で斬れ味抜群で素晴らしい(溜息)。

本作『Dark Sky Paradise』では自宅にスタジオを作り、自分の思うように思った時間に音を創れた事で、これまでより更に自分の表現を成功できたと語るBig Sean。本作はとてもディープな世界観になっていて、たしかにこれまでのBig Seanに比べてかなり良い意味で癖がありますね(深淵)。なので僕にしては珍しく結構リピートしている本作、ついでに過去の作品も最近聴き直すようになって、ようやくBig Seanの魅力が分かり始めた気がします(笑)。でも、こうやって過去に遡るとデビュー作『Finally Famous』はスマートでシンプルで、続く『Hall Of Fame』はこの『Dark Sky Paradise』の過渡期にある。だからこの『Dark Sky Paradise』こそが、Big Seanの描く音世界に最も近いというのはあながち虚構ではないのでしょうね(変遷)。しかし噛めば噛む程面白い、結構お気に入りで御座います(遅)。


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Fashawn「The Ecology」
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L.A.出身でNasとの契約も話題になった、Fashawnの通算ニ作目となる『The Ecology』を御紹介。Fashawnはそれこそデビュー作である『Boy Meets World』が話題となり、その年のXXLの人気企画“10 Freshman”にも選出された逸材、ちなみにその年は他にJ. Cole、Wiz Khalifa、Big Seanなども選出された当たり年であります。その後、Nasの不朽の名作『Illmatic』をカバーしたミックステープ『An Ode to Illmatic』を発表し話題をキープ、この時の動きが功を奏して、Nasが率いる新レーベルMass Appeal Recordsとの契約に至ったのでしょうね。
それではザックリで申し訳ないですが感想を・・・デビュー作同様、本作も制作は殆どをExileが担当しており、これでもう安全保証はバッチリと言っていいでしょう。まずは、そんなExileが制作した楽曲から紹介していきます。冷たい北風が空気を凍らせて、それをFのしなやかで鞭打つようなラップがそれらを美しく粉砕する「Guess Who's Back」で幕開け。無機質なビートに華麗なストリングス、そこにFashawnの褐色のフィルムネガのようなラップが透けて絡まるのがナイス。ピーヒャラと吹く笛音にレゲエテイストなフックがスパイシーに香る直火焙煎なトラックが刺激的な「Confess」は、Fashawnの鼓膜にメリメリとめり込んでくる圧迫ラップが最高にホットで、聴いているだけで鼓膜が汗ばんで熱気を放出する一曲。土埃が陽光を受けてキラキラと輝くような、そんなタフだけどもその中で煌きが舞い飛ぶような清涼な「Higher」。Rap曲では王道な淡色柔らかな春色メロウを展開し、その中でキャラメルセピアなFashawnのビターでクリーミーなラップが舞い散る素晴らしきミッド。非常に微細なダイアモンドダストが舞い散る鮮麗な、ギザギザなカッティング鍵盤音が美しい「To Be Young」では新世代のネオソウル系シンガーのBJ The Chicago Kidが客演参加。L.A.を拠点とするFashawnらしいGファンク系統のメロウチューンが甘く燻る「Golden State Of Mind」(きっとこれはNas「N.Y. State Of Mind」へのオマージュでは?)は、ワウワウとぼやけた電子音の膨張感がまるで湿り気を含んだ潮風みたくゆるーく鼓膜に吹き抜けるレイドバックチューンでカッコイイ。客演にはDom Kennedyが参加し、これまたスモーキーでド渋いラップを繰り広げるから引き締まります(中毒)。一時期流行った昔のソウル曲をループしてコラージュした様な激甘メロウ「Place To Go」はFashawnの歌う様なフックが素敵で、まるで桜が散る間際の切なさや淡さがふわふわ香る素敵な一曲。アラビアンな音色が抹香臭く漂うメロディに、ドタバタと厳つい殴打ビートが飛び交うバンギンアッパー「Out The Trunk」では、クレジットが無いけれどBusta Rhymesの核爆弾みたいなラップがガンガンに投下されていてそれも痛快。「It's A Good Thing」ではAloe BlaccとChooseyが客演参加、ギターを軽やかに爪弾き鳴らすメランコリックなトラックは爽やかでミント味。「Mother」はもう定番の母親讃歌、ここまでがExileによる制作曲。Exile以外にもトラック提供はありまして、まず、金色の直角ホーンがバキバキと流れる焦がしファンキーなアッパー「Something To Believe」はDJ Khalil制作、これも最高に燻し銀でカッチョイイ(興奮)。Nasが客演したこの曲では、二人がラップでぶつかる度に、そのラップで煽られ爆風と砂塵が鼓膜に吹き荒び、それをAloe Blaccのソウルフルでクリーミーなヴォーカルが柔らかに和らげます(中和作用)。煌めきと夢幻が入り交じった柔らかなフローラルミッド「Letter F」はAlchemistによる制作、こういうソフトに進行する朗らかなトラックを乗りこなすのは意外と難しいと思います(流石)。あとはピアノ弾き語りに乗せてFashawnのラップが華麗に舞う「Man Of The House」はQuincy Tones & Jo Celebが共同制作、咽せび泣くようなFashawnの情感溢れるラップは潤いがあってしなやか。

Nasに見初められただけあって、やはりタイトで燻し銀でストレートな硬派MCで安心保証。サウンド的にも初期のNas(つまり90年代の東海岸)に接近した空気を感じますが、彼のラップスタイル的にはどこかMos Defの雰囲気を感じました。Kendrick Lamarに皆が熱狂している今だからこそ聴いて欲しい、地味にカッコ良い一枚で御座います。やっとこさメジャーデビュー出来たのに、そんな矢先にKendrick Lamarの2ndが発表されるだなんて、どこか不遇な印象を与える辺りもNas譲りかも(伝統芸)。


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Jodeci「The Past, The Present, The Future」
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男性コーラスグループ隆盛期の一角を担った重要グループ、Jodeciの通算四作目となる『The Past, The Present, The Future』を御紹介。JodeciといえばDeVante SwingとMr. DalvinのDeGrate兄弟と、K-CiとJoJoのHailey兄弟の四人で構成されるグループですね(説明不要)。グループ解散(休止?)後もHailey兄弟はK-Ci & JoJoを結成しヒットを連発、DeGrate兄弟の方もそれぞれDeVante Swingはプロデュース業、Mr. Dalvinはソロ作を発表したりと活躍しました。それこそコーラスグループの氷河期がずっと続いていて(俗に言うシンガーソングライターの時代の到来が、それらを終結させたか)、ずっと活動しているなんてグループが皆無状態でした。しかし、ここ最近はBoyz II Menが『Twenty』を、Jagged Edgeが『The Remedy』を、Dru Hillが『InDRUpendence Day』をリリースし、次々と90年代を彩った男性グループが復活の狼煙を上げたのでした(涙)。そんな中で皆が口を揃えて言った(だろう)のが、“あと残るはJodeciのみ!”という事でした。しかし、それはきっと夢物語であり、そんな贅沢を言ってはいけないと自分を戒めていたら、まさかのJodeciも復活で御座います(絶叫)。前作よりおよそ20年ぶりですよ、これは歓喜せずにいられません。Jodeciのロゴも角張りはしましたが昔のままですし、タイトルはきっと前作『The Show, The After Party, The Hotel』を踏襲したものでしょう(懐古)。
とまあ、興奮冷めやらぬ感じですが落ち着いて感想を書くと・・・・・・まず全曲をJodeciの頭脳であるDeVante Swingが、それぞれの曲で他者と共同制作しているというスタイルですね。まずは90年代っぽいスタートでボコボコと叩く厳ついビートが格好良い「Too Hot」で幕開け、Bradd YoungとMaruquinarius "Sanchez" Holmesとの共同制作。ピロピロとホタルイカのように光をちらつかせるシンセ音と、ボコボコと打ち込む機械的なビートが、Jodeciの鉄壁の悪ハーモニー(賛辞)とシンクロします。客演で参加している男性MCのAVも良い味出していますが、彼の詳細は不明。S. Beckhamとの共同制作となる「Sho Out」は、ネットリと漆黒の夜空に潤んで絡む艶っぽいミッドナイトチューン。こういうメロディ先行なBGMスタイルでも、Jodeciのハーモニーが絡めば途端に甘くとろける熱帯夜チューンに仕上がるのが摩訶不思議、途中でトークボックスを使用して温度屈折を表現しているのもたまりません(酔)。S. Bekhamとの共同制作となる「Checkin For You」もそうで、ほぼリフレイン的なメロディ&コーラス進行ながら、それが聴き手のハートをドクドクと脈打たせてくれる艶麗ミッド。DeVante Swing製のヴェルヴェット生地で仕立てたツヤツヤのトラック逆らうことなく、スルっと滑るjodeciの濃厚で熟し切ったハーモニーがとにかく美味。「Those Things」ではまさかのTimbalandとの共同制作、生きている間にDeVanteとTimbalandの共同制作曲が聴けようとは(唖然)。これはDeVante製の流星群のように眩く鮮麗なトラックに、ビート偏執狂なTimbalandらしい微細に構築されたミクロ単位のビートが無数に敷き詰められた煌びやかなアッパーで、四芒星となってきちんと整列したJodeciの清冽なハーモニーが駆け抜けるのがグッド(興奮)。Bradd YoungとMaruquinarius "Sanchez" Holmesとの共同制作した、本作からの先行カットとなったのが極上バラードの「Every Moment」。雪の結晶のように澄んで透明で繊細なメロディは氷結していて、それをじんわりと溶かすようにJodeciの濃密で激しい潤い蒸発系の極上ハーモニーが甘く溶かしてゆく美曲です(昇天必至)。Maruquinarius "Sanchez" Holmesとの共同制作の「Nobody Wins」では、ちょっと意外なB.o.Bが客演で参加。“のーのーのーのーのーのー♪”がずっと中空を旋回するポワンポワンとまったりした空気が流れる朗らかなミッドなだけに、B.o.Bの変則的に駆けるラップが良いアクセントになっていて乙で御座います。「Incredible」では再びTimbalandとの共同制作が実現、これもまた深夜の湿り気と妖しさが絶妙に混じったダークドリーミー、Jodeciのしなやかで弾性のあるでウェットなハーモニーが仰け反るミッド(幻惑)。個人的に本作で最も好きなのが純真無垢な壮麗バラード「Jennifer」、Bradd Youngとの共同制作のこの曲はJodeci史上で最も白い一曲ではないでしょうか(稀有)。朝の陽射しに揺れる朝露のような潔白な潤いと輝きに満ち溢れたメロディに乗せるJodeciのハーモニーは、まるで朝の起き抜けに窓辺から漏れる陽光のように眩くて鮮烈でハートをじわじわと温めます(感動)。Bradd YoungとMaruquinarius "Sanchez" Holmesとの共同制作の「Body Parts」は、最近Princeにもサンプリングされ話題になったMila Jが客演参加。艶やかだけれどチクチクと刺々しい鍵盤の舞い散り音にボムボムと弾力のあるビート、その中で自在にギアチェンジして疾走するMila Jのコケティッシュなヴォーカルがナイススパイス。「Stress Reliever」もBradd YoungとMaruquinarius "Sanchez" Holmesとの共同制作、ジャリジャリとした音色が東南アジアっぽいスパイシーさを感じさせるグニャグニャと変形する幻覚ミッド。「Sho Out」は新たに女性シンガーのLiana Banksを客演に差し込んだ同名曲で、こちらの掛け合いの方が確かにセクシーでミステリアスさも増していい感じかも。

隅から隅までJodeciっぽい、とにかくJodeciらしさが健在なのが嬉しい(感涙)。こうやって聴くとやはり、JodeciのスタイルというのはDeVante Swingの音によって構築されているのだと再認識しました。全体的に聴いてみて、大満足かと言われれば確かに否といったところ。しかし、それでもJodeciをこうして堪能出来たという事実だけで胸がいっぱいで、ニヤニヤしながらのたうち回ってしまうのです(泥酔)。Jodeciの持ち味が現代風にアップデートされて、充分に発揮されていると思うナイスな一枚で御座います(無事帰還)。前述で復活を待つのはJodeciのみ、とか書いていましたが、いざこうやってJodeciが復活したならば、欲が出てBlackstreetと112も復活してくれないかなーと祈祷しております(笑)。


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Sisqo「Last Dragon」
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Dru Hillのフロントマンだった銀髪シンガー、Sisqoの通算三作目となる『Last Dragon』を御紹介。Dru Hillといえば『Dru Hill』『Enter The Dru』、そして八年ぶりの復活作となった『InDRUpendence Day』で奇跡の復活を遂げましたね(狂気)。そして遂に、Dru Hillの銀髪チビことSisqoも遂にソロで復活、これまた前作よりおよそ14年ぶりとなっております(歓喜)。Sisqoといえばアルバムに“Dragon”を冠したDragonシリーズ、今回も懲りずにDragonと付けてくれたのは嬉しいのですが、しかし今作で“Last Dragon”と題しているから最終章なのかもしれません(残念)。
それではざっくりと感想を書かせて頂くと・・・・・・まず本作の制作でほぼ全曲を手掛けているのが、One Up Entertainmentなる人物、なのでまずは彼が手掛けた楽曲から触れていきます。まずはイントロとなる「Last Dragon」、曇天の彼方から天光の射すと共にゆっくりと姿を表す黒い竜のようなSisqo。そして先行カットとなった「A-List」のお出まし、これはやはり南部っぽい執拗で脂ぎったバウンスフックとバックで絶えず響く“あ・あ・あ・え・え・え・あ♪”みたいな声ループがしつこくて胃もたれ。これだけならば別に歌えるSisqoでなくとも、と思うのですが客演のWaka Flocka Flameが登場し、ガウガウと吠えて噛み切り出した途端に曲が成立するという魔法。最近のDJ Mustardがやりそうな手法の、電光がピカピカ明滅するクールなネオンカラー曲「Find Out」も、Sisqoの熱くネットリとしたヴォーカルが飴細工のように幾重にも絡めてあるのが美味。朝霧が立ちこめる澄んだ空気の中をヴォーカルが切り裂くような感触の「Monsta」、静かに霜が降りるようにしっとりと潤いを含んで包み込むSisqoの歌声も素敵ですが、やはり終盤の“Aーーーーーーーーーッ♪”での絶叫ヴォーカルが素晴らしいです(鳥肌)。これぞSisqoなソウルフルでエモーショナルな泣きのヴォーカルが炸裂する(それこそ彼の代表曲である珠玉バラード「Imcomplete」にも匹敵する、かも)「Lips」が最高の一言に尽きる、切なく脆いしとやかなピアノ伴奏のみで進行し、そのうえをまるで涙が頬を伝うように儚く柔らかく滑るSisqoの痛切なヴォーカルがもう神懸かり(昇天)。ここ最近流行のオールドソウル復活的な軽快アッパー「Round & Round」もSisqoが歌うと無理はなく、その艶麗なヴォーカルの重ね方もあってR&Bっぽさが残っていてグッド。「David Blaine」はボウーンボウーンと低く落ちるビートと、鼓膜の切れそうな真空カットシンセの連なりがクールで、Sisqoの灼熱のヴォーカルがボウッボウッと火を吹きます。そしてこれぞ王道な官能的な極上スロウジャム「Victim」(DPとの共同制作)では、まさかのDru Hillが集結しております。元々リードのSisqoの存在感が強いグループながら、やはり全員参加だとハーモニーの層に厚みが出るので余計に美味になります。Dru Hillが得意とする肉感的な温もりが鼓膜にネットリと絡み付きながら、ジワジワと熱を放出するエロくて密着感のあるセクシースロウで、Sisqoの絶頂寸前な咆哮ヴォーカルが骨をも砕きそうなグラインドを魅せます(失神)。流麗で涼しげなストリングスが吹き抜ける慕情のミッド「Lovespell」は、木の葉が風に揺れて散るような切なく淡いメロディとヴォーカルが印象的です。とここまでがOne Up Entertainment制作曲、あとは他のProducerが制作しております。「Let's Get Down Tonight」はTheodore "Maddscientist" Thomasが制作を担当、バツバツと空中放電したフラッシュでメロディを彩るスカスカしたトラックで、フラットに滑走するSisqoのヴォーカルも中毒性高し。Grand Staff制作の「Breathaker」は、それこそ昔のSisqo曲にあったような中近東系のスパイシーなアッパーで鼓膜をヒリヒリさせてくれます。〆曲となる「Ipologize」はWirlie (OptimasPryme) Morrisなる人物が制作、フォーキーでエアリーな優美ミッドでSisqoの灼熱ヴォーカルも適温まで下げられ、洗いざらしの白のように心地良く響き渡るナイスな一曲で新鮮です(浄化作用)。

14年間のブランクを感じさせない、Sisqoの衰えないパワフルでソウルフルな歌声に感服しました(涙)。キラーチューンは無いかもしれませんが、それでも聴き手のツボを押さえたトラックもきちんとあって、なによりSisqoの火炎放射的なヴォーカルが全てを引き上げてやはり高水準です。最近はナヨナヨと軟弱なヴォーカルのR&Bシンガーが多いので、こういう雄臭くて熱いヴォーカルのSisqoとかは絶滅危惧種、もっと丁重に扱わなくてはいけませんね。


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Chris Brown & Tyga「Fan Of A Fan The Album [Deluxe Edition]」
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Chris BrownとTyga、人気の若手がガッチリ手を組んだコラボアルバム『Fan Of A Fan The Album』を御紹介。現在のR&BとRapの若手筆頭とも言える両者のコラボ(TygaはまだChris Brownほど、そこまでの地位に登り詰めてはいないが)、実は同名のミックステープを母体にしたものフィジカルへと昇華させた感じですね。Chris Brownに関してはそのミックステープを出した当時ももうトップスターでしたが、Tygaはそれこそそのミックステープで人気者の仲間入りをした印象がありますね。とにかく仲良しな二人ですので、結局はミックステープのみならず、こうして商業作品としてリリースするに踏み切りました。
それでは気になる内容に触れてゆくと・・・・・・まずはAmadeus制作の「Westside」
は、キラキラと眩いスターダストな電子音がバックでひらめくトラック。高山で冷たい空気を肺いっぱいに吸い込みながら満天の星空を見上げるような、そんな鮮烈でいて静かな空気が漂う酸素の薄いミッド。続いて「Nothin' Like Me」はDijon "DJ Mustard" McFarlaneが制作、客演にはデビューの待たれる人気シンガーTy Dolla $ignが参加。ボインボインと弾力のあるゴム製ビートが一方方向にバウンドする一曲で、単調さはいつもながらだけどこの三者がスイッチする事で退屈さは無し。「Ayo」は二人のミックステープ時代を支えたNicNacが制作を担当、ピコピコと鉱石チックな瞬き音が空気を伝わり振動する、Chirs BrownとTygaの乳酸菌配合な酸味のあるヴォーカルと、“えーえーよ♪”のリフレインフックが弓なりに響くのも病み付き度を高めていてナイス。「Girl You Loud」は久々のChristopher "Drumma Boy" Gholsonが制作を担当しており、真っ暗な湖畔の水底からポコポコと湧き上がるようなウェットな電子音&ビートがマイナスイオンを放ち美しく、ひらひらと翻るChris Brownのファルセットも素敵。「Remember Me」はJess Jacksonが制作を担当、バインバインと弾く弾性のあるビートと、フックでの流麗で煌びやかな薄氷メロディとコーラスが素晴らしいです。電子鍵盤の点滅信号的メロディのみでスカスカトラックで浮遊した「I Bet」はP-Loなる人物が制作、ここでは主役の両者よりも援護射撃のはずの50 Centがキッチリと鼓膜を仕留めてくるという面白さ。隙間の多い虫食いトラックにひょろい若者二人、そこにマッチョ剛健な50 Centが無理やり割り込んで来る奇抜さ(笑)、そしてこういうシンプルな曲こそ暈けたフロウで魔力を強化できる50 Cent、やっぱり彼は面白い逸材です(敬礼)。David D.A. Doman制作で、Dr. Dre「Forgot About Dre」にJay-Z「Big Pimpin」、それとNotorious B.I.G.「Notorious Thugs」をネタ使いした「D.G.I.F.U.」ではPusha Tが客演参加。トラックというより随所にラインを組み来んだ一曲で、そこまでナイスとは思わなかった不発チューンかも。それよりもJess Jackson制作で、TLC「Take Our Time」を見事にサンプリングした「Better」の方が数百倍は素晴らしい(鳥肌)。TLCの原曲の持つあのミストたっぷりで湿り気のあるメロウさをそのままに、完熟フルーツのような瑞々しく潤い滴るスウィートスロウに仕上げていて、Tygaのフワフワ感とChris Brownの甘酸っぱさが見事に融合しています(快感)。またまたJess Jacksonが制作の、視界をピンク色の靄が包み込む桃源郷スロウ「Lights Out」も、妖艶で意識朦朧としてしまう毒ガスっぽいトラックと両者のヴォーカルの相性が抜群ですし、客演のFat Trelのちょっと重たく厳つめのラップもナイス比重。David D.A. Domanが再び制作のサイケ光線交錯交響曲「Real One」では、注目のBoosie Badazzが客演参加し歪曲した鋭利な刃物チックなラップで斬れ味を倍増させています。NicNac制作の「Bitches N Marijuana」ではSchoolboy Qが客演参加、これも僕的にはそんなに食いつきはよくなくて。そういう意味では淡白に電子音をピコポコ上下させる、Frank E制作に「She Goin' Up」もそんなに面白くなくて。The Isley Brothers「Between The Sheets」をサンプリングしたドリーミーでエレガントなミッド「Wrong It The Right Way」こそ僕のどストライクで、そんな美味な甘味処チューンを制作したのはまさかのScott Storchという驚き(復活)。夜の帳を思わせるしっとりと滑らかシルキーなメロディも、パフパフと空気を含んだマシュマロチックなTygaのラップも、流星のようにスベスベでロマンチックなChris Brownのヴォーカルもグッド(骨抜)。David D.A. Doman制作の「Bunkin'」ではJay 305とT.I.が援護射撃に参加、ハープをポロリンとかき鳴らすようなフェミニンなトラックでは、やはりエアリーに軽やかでスマートなT.I.が抜きん出ていて皆が霞んで聴こえます(突出)。「It's Yo Shit」はMel & Musが制作したカラフルポップなエレクトロニック回路チューンで、甘めな主役二人をよそに客演参加のWaleがビターなラップで全体を引き締めるのがたまりません。最後はDijon "DJ Mustard"が制作した「Banjo」で、ここではトロピカル風味な甘酸っぱいシンセを絞りながらも、そこに重油を混ぜるという玉石混淆なアンバランスがとっても面白くて久々に彼ではヒット(褒)。

現在のカッコイイサウンドが詰まった作品になっている事は確か、あとはChris BrownとTygaのこのライトでサワーな後味で物足りるかどうか。かく言う僕は最初は聴いていて聴き流していて、ちっとも記憶に残らなかったんですが、やはりクールで洗練されたサウンドと彼らのセンスはピカイチの様で、中毒性は高まっております。あとはChris Brownのラップは要らなくて、彼は歌に専念した方が良いかなと思いました。そういう意味ではJay-Z & R. Kelly「The Best Both Worlds」には及ばないし、Bow Wow & Omarion「Face Off」の方がすんなり聴き易かったかもしれません(苦渋)。


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BADBADNOTGOOD & Ghostface Killah「Sour Soul」
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BADBADNOTGOODとGhostface Killahのコラボアルバム、『Sour Soul』を御紹介。まずBADBADNOTGOOD(以降はBBNGと省略)はMatthew A. Tavares、Chester Hansen、Alexander Sowinskiの三人でカナダはトロントで結成されたジャズトリオ。彼ら自身がHip Hopファンであった事からOdd Futureの面々やDanny Brownのプロデュースなどを経て、デビュー前ながらRZAやBootsy Collinsにも注目されていたという期待の新星。という訳で、そんなジャズバンドのコラボ相手として、Wu-Tang ClanのソウルマンことGhostface Killahが選ばれたのは当然の経緯ではありますね(納得)。僕はジャズとかはよくわからないので(というか音楽全般に知識は無いけれども)、やはりGhostface Killah寄りで本作の購入を決意しました。
それではザックリと適当に感想を書きますね・・・・・・すべての楽曲はBBNGの面々が制作&演奏しております、これはもう言わずもがなか(笑)。聴き手の景色を一気にモノクロへと転調させてしまう「Mono」、途端にN.Y.の路地裏にポツンと佇むような寂寞感を覚えますね。ストリングスやベース、ドラムスがゆったりとまろやかな流れの中で縺れる「Sour Soul」では、霧雨が煙る中で静かに滑るGhostface Killahが、咽び泣くのに近い情感溢れるラップがじわじわと蒸発するように熱を放出するのがたまりません(鳥肌)。空間に美しく空虚な空白を落としながらペリペリと捲れるように進行する「Six Degrees」では、Danny Brownが故故Ol' Dirty Bastardを憑依させたような奇天烈なラップで舞うのが面白く、ぽつねんとしたビートが終いには集合体となってぶつかって来るウイルス的な一曲。メランコリックに酸っぱく喘ぐ弦音がドラマチックな「Gunshowers」では、これまた通好みのするElzhiが客演で参加。グニャグニャと変形しながら聴き手をドス黒い渦に巻き込む催眠的なループに、Ghostface Killahのハンマーのように殴る打撲ラップとElzhiの刃物のように鋭利なラップが交互に襲いかかります(二重構造)。昔のソウルバラードを思わせる湯気で曇ったような柔らかな輪郭のメロディがたまらない「Stark's Reality」では、Ghostface Killahは登場せずBBNGの演奏のみながらまったく飽きさせません。スローモーションでじわりじわりと花弁が綻ぶような、そんなエモーショナルでフローラルなトラックにうっとりする「Tone's Rap」も素晴らしく、Ghostface Killahの溜めの効いた熱放射の凄まじいシャボン玉のようなソウルフルラップが鼓膜を灼き尽くします。Ghostface Killahの火薬たっぷり蓄えて発破するキャノン砲ラップが、燻し銀なトラックを焼け野原と化す「Mind Playing Tricks」も最高にクール。やはりGhostface Killahはこういう豪快に振りかぶる怪力ラップが似合ってて、大振りなのに中国拳法よろしく聴き手の急所を的確に突いてきます(秘技)。焼け野原に漂う黒煙のようなトラックの中で、ゆらゆらと亡霊のように朧げに揺らめく煙幕チューン「Street Knowledge」もキレキレ。ここでは客演参加のTreeがプスプスと黒い灰のような焼失ラップを燻らせるのが素晴らしく、その後にGhostface Killahがまたまら火を吹くというコントラストが面白い。「Ray Gun」ではなんとDoomが客演参加、ヅタヅタヅタと機関銃よろしく連打される癇癪ドラムスに柔らかく滑らかなソウルメロディ、その中で切れ味鋭く突っ切る両者のダークなラップがやはり最高にイル。はらりはらりと散り舞う鍵盤音の中で流麗に漂う「Nuggets Of Wisdom」も、ほろ苦い微糖メロウにGhostface Killahの情感溢れて泣けてしまうラップがじんわりと滲んで広がる「Food」も素晴らしい。エンディングを飾るのはBBNGによるインスト「Experience」で、ストリングスやホーンの効いたラグジュアリーなこの曲はまるで映画のエンドロールさながら。

やはり主役はあくまでBADBADNOTGOODであって、彼らの演奏を楽しむべき一枚になっています。全体的に暗いトーンで統一されているので、こういう背景ならばGhostface Killahも良いけれど、もしかしたらRaekwonの方が似合っていた様な気がしないでもありません(混迷)。JazzとRapの融合というと、僕なんかはやはり一番にGuruの“Jazzmazz”諸作が思い浮かぶ訳ですが(それかA Tribe Called Quest)、それとはまったく別物の趣。どちらかというとThe Rootsの近年の傑作『Undun』にこそ、感触は近いものがあると思います。本作はそういう意味ではJazzの配分がかなり多めなので、やはりその路線が好きな方からすると斬新で良いのかもしれませんね。ただこれ、聴き込んでいくうちに、どんどん味わい深くなっております(現在進行形)。


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Ciaraの新作『Jackie』は5/4リリースか?
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僕らの愛するCiaraが、ニューアルバムを出す様です。
タイトルは『Jackie』、彼女の母親の名前か何かだった気が(曖昧)。
『Jackie』にはT.I.、Dr. Luke、Mike WiLL Made-It、Diane Warrenなどが関与するとか。
前作『Ciara』が結果なかなか素晴らしかったCiara。
いつもどこか“惜しい”感が抜けないCiaraですが、今度はどうなるものか。
あとはCiaraはよく延期されるのでその点も心配なんですが、本国では早くもこの『Jackie』を引っ提げたツアー予定も組まれているみたいなので、どうやら延期は無さそうですね(安堵)。

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その『Jackie』からは既に、シングル「I Bet」が封切りになっていますね。
Harmony Samuelsが制作したこの悲哀ミッド、どこかで聴いたようなメロディ。
でも良い曲ですね、僕は素直に好き、Ciaraはこういう切ない系の方が映える。





さて、あとはセールスがどうなるか。
そして、この「I Bet」は収録されるのか(怯)。
国内盤の予定を聞かないけれど、リリースされるのでしょうか?

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Kid Ink「Full Speed」
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今また熱いRap都市と化しているLA出身のホープ、Kid Inkの通算ニ作目となる『Full Speed』を御紹介。彼もまた新人の新たな登竜門となっている“XXL 10 Freshmen”出身の一人ですね。そのメロディアスなトラック&ラップで一気に人気を拡大し、特にここ日本でのウケがやたら良い気がするのがKid Ink。やはりイケメンでポップなラップは人気をマーケットが広くて人気を得易いのかな、でも短いスパンでの二作目なので本国でも相当に人気があるのでしょうね。かく言う僕も前作でまったくハマらなかったのですが、なんとなくで購入してしまった次第であります(笑)。
それではザックリと簡単にどんな内容か触れると・・・・・・まずはThe Pioneer Crewが制作した「What It Feels Like」でスタート、ゆっくりとホーン音が加速を後押しする残像チューンにKid Inkがジリジリと速度を調整。「Faster」はいま要注目のDJ Dahiが制作を担当、After All「A Face That Doesn't Matter」をサンプリングしたダークソリッドなトラックは低温火傷を起こしそうな感触。じわじわと迫る重厚なトラックは最高ながら、Kid Inkのライトで小回りの効くラップの対比が微妙。これまた要注目なNicnacとMark Kragenが共同制作した「Dolo」ではR. Kellyがまさかの客演参加、彼ららしいポンポンと感覚を開けて跳ねるカラフルキャンディポップで、Kid Inkのクセの無いラップをR. Kellyのエロくて甘いヴォーカルが助けています。StarGateとCashmereが共同制作した「Body Language」では、Usherに加えてTinasheまで配置するという念の入れよう(周到)。しかし、StarGateらしい爽やかサワー感こそあるもののメロディラインは一辺倒ですし、UsherもTinasheもそれぞれの個性がまったく活きていなくて残念に尽きる一曲かも(そもそもUsherとTinasheは合わないし、Tinasheに関してはあまり参加していない後付け感満載)。The Featherstonesが制作した「Hotel」では、この世代には必ず一枚噛むChris Brownが客演参加、アルミニウムで形成したような軽薄シンセのスペーシーなトラック上では、メロディと甘酸っぱさを味方に付けてスピード自在なChris Brownが目立ち過ぎて可哀想。C.P. Dubbなる人物が制作した暗澹としたシンセが這う洞窟探検チューン「Cool Back」も、トーンの暗さとKid Inkのライトなラップが乖離している気がするものの、途中で差し込む囁きラップがアクセントになっていますね。再びDijon "DJ Mustard" McFarlaneが制作の「Be Real」では、話題の女性MCのDej Loafが客演参加しており、これまた鬼火のようなシンセがゆらゆらと明滅する信号的なトラックで単調過ぎて(欠伸)。Ned Cameronが制作の「Every City We Go」では話題のトリオMigosが参戦、この三者が目まぐるしく彩りを変調させるのでそれなりに面白い流麗ミッドに仕上がってはいます。ダラダラとスピードを落としてスロウモーションで鼓膜にへばり付く「Round Here」はKey Waneが制作、Suga Free「Why U Bullshittin」をサンプリングしTrey Songzを客演に招いた「About Mine」はDijon "DJ Mustard" McFarlaneが制作を担当。Reo Of The Soundkillersが制作した「Blunted」も厳つく鋼鉄製のビートがドシドシとスクラップして来るも、Kid Inkが軽過ぎてどうもチグハグに感じてしまいます。Young ThugとBricc Baby Shitroが客演参加した「Like A Hott Boyy」は、Metro BoominとDJ Spinzが制作した凍てつくホラーコアチューンが浮ついて聴こえてしまう始末。

やっぱり僕にはKid Inkの良さが分からないみたい、なんという個性が無いというか無味に感じてしまう(辛口)。しかし客演陣は新旧織り交ぜて豪華ですし、やはり魅力のあるMCなんでしょうね(不思議)。英語なんかが理解出来るともっとカッコ良いのかな、まあ僕はそんなに再生回数が伸びない一枚となっております。あとはとにかくDJ Mustardの隆盛期が過ぎないと僕は楽しめないかもしれません、彼の創るビートで武者震いしたことはいまだかつてないです(残念)。


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TeeFLii「Starr」
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今を時めくDJ Mustardとのコラボでも知られるシンガー兼プロデューサー、TeeFLiiの記念すべきデビューアルバム『Starr』を御紹介。Teefliiと言ったら最近は、YGの曲でもフックアップされていましたね(DJ Mustard制作曲「Do It To Ya」)。という訳でYG同様、DJ Mustardがガッツリ関与している人物かと思っていたのですが、本作でTeeFLiiと共にExecutive Producerとして名を連ねているのはSha Money XL。Sha Money XLと言ったら、かつては50 Cent率いるG-Unit一派を請け負っていた人物ですよね(意外)。
さて四方山話はこのぐらいで止めて本題に・・・・・・まずはMike & Keysが制作した「Intro」で幕開け、イントロと言えども三分強あるこの曲では、モヤモヤと不穏に広がる白煙メロウの中で蠢くTeeFLiiの甘ったるい歌声が印象的。TeeFLii自身が制作した「Action」はパイーンパイーンと悩ましく爪弾く弦音の高い弓なり音に、冷たく氷結した電子音がコロコロと鳴り響くミステリアスなミッド。そんな氷点下の中でゆらゆらと深海魚のように彷徨うTeeFLiiの、糖度高めのヴォーカルがまだ不穏。まさかのベテランE-40を召還することに成功した「Give It To Me」もTeeFLii制作、これはアラーム音に近い電流ビリビリ系のシンセが蠢く底辺這う泥トラックが悪クールで、やはり甘ったるいTeeFLiiのヴォーカルは男臭く骨太テクニシャンなE-40に喰われている感アリ。Mike & Keysが共同制作した「Hennessy & Weed」では若手要注意のNipsey Hussleが客演参加、これはホワホワと靄が視界を遮る幻想的でスウィートな酩酊ミッドで、TeeFLiiの甘ったるくて未熟なヴォーカルにもばっちりフィット。Nipsey Hussleが飛び込んでくる事でちょっと辛味が出て引き締まる、これだけ両極端だからこその旨味がジワジワと来ますね(堪能)。同じくMike & Keysが制作した「Blue Lipstick」では、TeeFLiiと似通ったフレッシュで甘酸っぱい歌声のChris Brownとの共演が実現。ネチネチと伸びる粘着質な電子鍵盤と弦音、そしてそれらを裁断するビタビタビートの融合があまりにも見事です(感動)。Princeみたいな変態チックな密閉ファンクなメロディはネットリと鼓膜に絡んでくるし、その中で甘酸っぱくフルーティな香りをプンプン漂わす、熟す寸前の果実のように甘味滴る若者二人のヴォーカルの掛け合いも見事です(中毒)。「Something She'll Do」は男性MCのSkemeが客演参加、Mike & Keys制作でモワモワと熱気と蒸気が迫ってくるような暈けたシンセの揺らめきが綺麗な一曲。「Different Positions」はTeeFliが制作、なんだけどDJ Mustardっぽい合いの手が気になる。しかし、雨で煙るような湿ったギターの音色やポツンポツンと滴る冷えた鍵盤音、その上をツルツルと滑る濃淡をつけたオーロラのようなエフェクトを駆使したヴォーカルと、なかなか器用に編んである好ミッド。Snoop DoggとDJ Quikと西の大御所MCが揃い踏みした「Addicted」、制作はSha Money XLが担当。これはもう微糖でビターなまったりとレイドバックしたトラックでもう乗り心地は抜群、Sha Money XLが昔に50 Centに提供していたサウンドの再現。こういう夕間暮れみたいは淡くて柔らかなトラックに乗るSnoop DoggとDJ Quikの両者は水を得た魚だし、TeeFLiiの甘い空気を含んだヘロヘロなヴォーカルもグッド。Mike & Keysが制作の「I Don't Need You」もどことなく昔の西海岸ファンクにメレンゲを混ぜてフワフワにしたようなスウィートな綿飴チューンで、客演参加のDom Kennedyがスモーキーにしゃがれて絡んで来るのがド渋くてカッコイイ(痺)。またもやSha Money XLが制作の「Change Your World」は、カラーセロハンで繊細に創り上げた小粋な芸術品のような幻想的ミッド、なんというか透けて見えるような薄膜シンセを破って漏れ出る甘いヴォーカルもなかなか乙で美味い。TeeFLii制作(Co制作にSha Money XL)の「Love Over Money」は特殊で面白く、これまたTeeFLiiの甘ったるいヴォーカルをさらに濾過して糖度をスッキリ清廉にした、ゴスペル風味で透明度抜群な清浄スロウで、聴いていて清々しい(昇天寸前)。最後はやはりDijion "DJ Mustard" McFarlaneが制作で登場の「24 Hours」で〆、やはり単調で僕にはまったく魅力が分からないので蛇足な気がしてならない。とは言っても2 Chainzが客演参加していますからね、と言っても僕は2 Chainzにも触手が動かないという(苦笑)。

甘ったるいヴォーカルは癖がなくて、ある意味そっけないといえばそんな感じ(悪口)。ヴォーカルの雰囲気的にはChris Brownにもっと水飴を足したような、それでいて青臭さもほのかに残ったような。それこそThe-Dreamのような歌声パンチの無さなんですが、いかんせんTeeFLiiの創ったトラックがちょっとばかし淡白で面白みに欠けるかも(辛口)。Mike & KeysやSha Money XLのトラックに乗ると途端に光るけれど、TeeFLiiの場合はやはりトラックメイクとヴォーカルの二刀流が出来てこそ生き残れそうな感じだから、もっと自身の創る音世界がガッツリ構築されると面白くなること間違い無し(断言)。


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Fifth Harmony「Reflection」
Reflection (Deluxe)

Dinah Jane、Lauren、Normani Kordei、Ally、Camilaの五人で構成される、Fifth Harmonyのデビューアルバム『Reflection』を御紹介。Fifth Harmonyは人気オーディション番組『The X Factor USA』のシーズン2で第三位という結果を残したグループですね。なんかよくは知りませんがOne Directionの妹分的な売り出し方をされていて、たまに“5H”などと略されているのも見かけますね。あとは彼女達のファンの事を、彼女らはHarmonizerと呼んでいるらしいです。まあ、オーディション番組出身なので実力はそれなりにあるだろうという事で、例に漏れずミーハー心で買ってみた次第です。
それではまったく無知ですが感想のみ書いてみますね・・・・・・まずはThe Familyが制作したヘロヘロとアラビアンな笛音とビヨンビヨンと弛んだ電子ビートが跳ねる「Top Down」でスタート、これは明らかにJason Deruloのヒットを踏襲した作りな気がしますね(憶測)。Ricky Reedが制作した「BO$$」はカチコチに硬いホーン音がバチバチと破裂するバブルガムみたいなアッパーで、そんな刺激的で攻撃的なトラックでFifth Harmonyのキレのあるハーモニーがガンガン衝突してくるのが醍醐味。続いてはシングルカットされているJonas Jebergが制作(Vocal Prod.にHarvey Mason, Jr.も関与)した「Sledgehammer」、こういう明度抜群なゴールド仕様なトラックはガールズグループの特権ですね。カッと眩い閃光を放ち、光りの粒子が舞い上がる光芒ミッドは聴いているだけで心が晴れやかになりますね(明)。「Worth It」はまさかのStarGateが制作を担当し、最近人気上昇中のKid Inkが客演参加。これまたJason Deruloが好んでやりそうな中東風のブーヒャラ音がしつこく鳴り響く抹香臭いミッドで、Kid Inkが登場する途端にDJ Mustardっぽい仕様にチェンジ、なんだかStarGateっぽさは少なくてガッカリ残念。「This Is How We Roll」はDr. LukeとCirkutの黄金タッグが制作を担当、これはこの両者らしくブヨブヨと膨張しながら鞭打ちするシンセビートとオーロラ系な眩いメロディが瞬く流麗アッパーで、Fifth Harmonyの艶っぽくも溌剌としたハーモニーが活きています(眩)。そして順序を変えてJR Rotem(久々!)が制作したMC讃歌「Like Mariah」では、それこそ冒頭の“とぅるるー♪とぅるるー♪”こそMariah節だけど、それ以外はボトムスの効いたトロピカルなミッドでそれっぽさは無いかも。客演にはTygaなんですが、こういう陽気でライトな甘酸っぱいトラックにもばっちりフィットするから面白いMC。この曲よりもかえって「Everlasting Love」の方が完全にMariah節、Tommy BrownとTravis Saylesが共同制作した艶麗にして可憐な爽やかな微炭酸チューンに、ひらりと翻るファンシーなファルセットやリフレイン、どれを取ってもMC仕込みな仕掛けばかりでグッド。「Them Girls Be Like」はT-Collarが制作を担当、これまたBeyonce辺りがやりそうな常夏テイストな熱射アッパーでバカンス気分が上昇。表題曲となる「Reflection」はとにかくフローラルでスウィートな香りがプンプのメロディに、緩急を絶妙につけた歌唱が面白くて耳に残ります。「Suga Mama」はChris ""Flict" Aparriなる人物が制作を担当、ピョンピョンと弾ける水滴のようなシンセが刺激的で、Fifth Harmonyのプリプリとハリのある弾力ハーモニーがハートの鼓動に呼応するキュートなアップ。Tommy Brownが制作の「We Know」はそれこそ演奏が少ないのでFifth Harmonyのコーラスワークがしっかり聴ける旨味、ハーモニーというよりは個々がとってもキャラが強いので移り変わりを楽しむ感じのマイナーチューン。Chris ""Flict" Aparriが再び制作した「Going Nowhere」も王道っぽい角張ったキュートメロディを軸にしつつも、ハンドクラップや変則電子音をスタッズのように施してオシャレ感を強調。あのHarmony Samuelsが制作を担当した四つ打ちなキラキラバンガー「Body Rock」はもう素直に跳ねるしかない、こういうシンプルでゴチゴチなアッパーも五人がかりだと勢い抜群で面白い。最後を飾るのはChris ""Flict" Aparriが制作の「Brave Honest Beautiful」では、話題のポッチャリMeghan Trainorが客演参加、Shakira経由のスパイシーなオリエンタルアッパーながらもMeghanなんとやらで気分はだだ下がり。

全員がヴォーカルを執ることでかなりモリモリ感は感じます、その点はやはり彼女らの先輩にあたるLittle Mixに似ているかなと思います。思った以上にR&B色は少なめで残念でしたが、五人みんながヴォーカルを交代してゆくので一粒で五度美味しいって言うのはありますね(経済的)。これからもっと活躍すれば、それぞれがもっと綺麗になるかもですね(化)。


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