RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Kenny Lattimore「Anatomy Of A Love Song」
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R&B界きっての清潔系二枚目シンガー、Kenny Lattimoreの通算五作目となる『Anatomy Of A Love Song』を御紹介。Kenny Lattimoreは96年のデビュー以来活躍しているベテランで、僕みたいな三十路のR&Bリスナーには馴染みの深いシンガーの一人。そのKenny Lattimoreを語る上で外せないのが、元妻であるChante Mooreの存在。二人で二枚のアルバムも出したりしたおしどり夫婦で、R&B界随一の美男美女カップルというのも話題でしたが、結局は離婚してしまいかなりショックでした。それからはあまり目立っていなかったKenny Lattimore、自主レーベルSincere Soulを設立してからのリリースとなった本作『Anatomy Of A Love Song』も、前作よりおよそ七年ぶりとなっております(御無沙汰)。
それでは気になってしまう内容について触れますね・・・・・・まずはDra-Kkar Wesleyなる人物が制作を担当した「Love Me Back」で幕開け、はためく様に空気を含んだ鍵盤音と、パシンパシンとライトなビートが翔ける清涼感たっぷりなライムミントチューン。シャキシャキと鳴るギター弦の音にドッドドと低く響くビートが鋭くて鼓膜に心地よく突き刺さる「Remix This Heart」、制作はベテランのVidal Davisが担当。Hip Hop的なアプローチの強い荒涼としたザラザラした感触のトラックなんですが、氷雨のようにクールで濡れたKenny Lattimoreのヴォーカルで滑らかさも併せ持つナイスミッド。「Heart Stops」もDra-Kkar Wesleyが制作を担当、雪解け水のようにスルスルと潤いが細い筋を作り流れるモイストメロウに、Kenny Lattimoreの甘くも儚くて切なく震えるヴォーカル、鼓膜への浸透圧がピッタリ同じなので綺麗に音色が浸透します。Jamal McCoyが制作(Co制作に"J.R." Hutson)した「Still Good」では男性MCのDa' T.R.U.T.H.なる人物と、なんとShaniceが参加。少し歪曲気味にしなって打つビートと伸びやかなフックが流麗でいてアーバンな響き、Kenny Lattimoreのほんのりとビターな歌声に、Shaniceのミルキーなコーラスが入って丁度いい甘さに。優しく緩やかに明滅するKenny Lattimoreのヴォーカルが神秘的で美しい「Find A Way」、Ivan "Orthodox" BariasとCalvin "Ransum" Hagginsの黄金コンビが制作しただけあり、ギター弦やストリングスやほつれ気味に絡まるのがとっても色っぽくてグッド。同じくIvan "Orthodox" BariasとCalvin "Ransum" Hagginsが制作した「You Have My Heart」もレトロな感触のソウル回帰チューンで、晴れた昼下がりの花園を散歩するような柔らかで芳しいフローラルチューン。Vidal Davisが再び制作を担当したクラシックな耳触りのシルキーソウル「Nothing Like You」、ここではあのLalah Hathawayとの絶妙なデュエットが実現(鳥肌)。もう小手先の技術は皆無で、月夜のように滑らかで静かな輝きを放つトラック上で、華麗にステップを踏んで絡む二人の歌声に酔い痴れるばかり。しっとりと潤んだジャジースロウで揺れる「You're My Girl」と、ブランデーのように滑らかで艶やかな味わいでジワジワと酔わす「Look Of Love」もVidal Davisが制作を担当。ふわふわと綿毛が風に乗って丘を下るようなコットンスロウ「What Must I Do」はIvan "Orthodox" BariasとCalvin "Ransum" Hagginsが制作、やはり上品でしとやかなメロディを創らせたら上手いです。ピアノ鍵盤がひらひらと鼓膜に舞い散る切なげなミッド「Blood, Sweat & Tears」は"J.R." Hutsonが制作を担当、続くKelly Priceが客演参加したk陰影で創られる立体的なブルージーチューン「Back 2 Cool」も"J.R." Hutsonによる制作。しかしこの二曲よりも"J.R." Hutsonらしい仕上がりなのが、良い意味で白く透明感のあるメロディが印象的な「Built To Last」「Beautiful Nowheres」の終盤ニ曲。前者は風に翻るように躍動感のあるピアノ鍵盤のメロディに、軽やかで閃光のように突き抜けるKenny Lattimoreの眩いヴォーカルが凄く素敵。後者はNe-Yo辺りが得意そうな緩やかアッパーな燻し銀メロディで、キックビートと鍵盤音の散り際に美しさを見出す清冽な一曲で心地良い(切味)。

なんと言いますか、京野菜のように瑞々しく、品のあるR&Bアルバムという感想なんですが(意味不明)。端正で清冽なサウンドとヴォーカルが浄化作用がとても強い、でもきちんと黒いR&B盤になっているので聴いていてしっくり来ます(賞賛)。久々にKenny Lattimoreの歌声を聴いたけれど、まったくあの頃と清廉さは変わっていないので安心しました。よく調べると案外と既出曲ばかりらしいのですが、こうしてそれを纏めて収録したものがフィジカルでリリースされて嬉しい限り。巷ではあまり話題になっていないけれど、現時点では上半期R&B部門では上位三枚に入るぐらいに気に入って聴いております(太鼓判)。




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Nicki Minaj「The Pinkprint」
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Rap界のバービー人形こと、Nicki Minajの通算三作目となる『The Pinkprint』を御紹介。その奇抜なキャラクターと、久々の女性MCの台頭で世間を湧かせたNicki Minajももう三作目ですか。Lil Wayne率いるYoung Moneyに所属しているんですが、このLil Wayneが親元のBirdmanと揉めたりして、Young Money一派の活動も鈍るかと心配しましたが、その余波は活動には無い様ですね。さてさて、本作はNicki Minajがデビュー作から続けている、アルバムタイトルに“Pink”を冠するしきたりに従って『The Pinkprint』。しかし、こうなるとそのPink縛りというよりは、Jay-Zの名作『The Blueprint』を彷彿とするリスナーも少なからずではないでしょうか。つまりRapミュージックにおいての金字塔を打ち立てたい、そんなNicki Minajの本気をこの題名から勝手に僕は汲み取ったり(笑)。
それでは気になる内容はどうなっているのか・・・・・・まずは、鉱山でキラキラ光る鉱石を採掘するような神秘的な煌めきを帯びたミッド「All Things Go」で幕開け、制作はBoi 1daとVinylzが共同で制作。すーっと冷たく硬い輝きを放つトラックに、Nicki Minajのキュートで壮麗な歌フックも上手く機能した一曲。朝靄のように白く霞んで潤んだメロディがしっとりと鼓膜を包み込む「I Lied」、制作はMike Will Made-It(Co制作にSkooly)が担当。Mike Will Made-Itらしからぬ透明感のある静寂ミッドに、じんわりとウェットに結露するようNicki Minajのラップもナイスザラザラと掻き鳴らすエレキ弦の音色が、ダウナーなメロディに程よい波打ちで微細な色味を持たせる「The Crying Game」。制作は@popwanselと@oakwudが共同制作し、Jessie Wareが歌フックを担当したダークなR&B寄りの一曲。「Get On Your Knees」はDr. LukeとCirkutが共同制作した、ポタポタと暗澹とした水面に雫を落とすようなピチョンピチョンビートが印象的なミッド。その中を潜るようなNicki Minajの沈殿気味のラップと、妖艶なミストのように辺りを漂うAriana Grandeのナイスコンビ。上下し彷徨うピューイ音と、ボムボム重たく弾むゴム製ビートのシンプルなコンビネーションが面白い「Feeling Myself」はHit-Boy制作。Nicki Minajのドールチックな無機質ラップと、客演参加の女王Beyonceの舐め上げるような挑発的なフックも聴き手をゾクゾクさせてたまらない(鳥肌)。再びDr. LukeとCirkutが共同制作した「Only」は間の抜けた単調なエアートラックながら、Lil WayneとChris Brown、Drakeがマイクリレーする事でなんとか間を繋ぐことに成功。売れたFutureのサウンドスタイルを模したような「Want Some More」は、ZaytovenにHitmaka、Metro Boominが共同制作という事でしょうがない結果か。The NeptunesというよりPharrellの単独仕事を思わせる「Four Door Aventador」、制作はParkerなる人物が担当。シンセ一音の瞬きとスナップ音のみで、ボヤけた彩光をヘロヘロと放ち、そこにダラダラと垂れ流すNicki Minajのラップが堪能出来て面白い(中毒)。モヤモヤと輪郭のない電子音が滲んで広がる、甘美で官能的なネットリスロウジャム「Favorite」は素晴らしい(絶賛)。制作はDarhyl "Hey DJ" Camperが制作したトラックも最高ながら、浴室を艶っぽく染める湯気のような、しっとりと濡れた客演のJeremihのエコーのかかった歌フックが素晴らしい(失神)。Arch Tha BossとHitmakaが共同制作した「Buy A Heart」では、(元?)恋人のMeek Millが客演参加。奔放で開放的な電子音とパーカッションの交錯に、Meek Millのラップも入る事でカッチリ引き締まった印象を受けるメロウアッパーで、相性はなかなか良いんですよね。竹で編んだような乾いたビートが炸裂する「Trini Dem Girls」はまたもやDr. LukeとCirkutが共同制作、客演にはLunchmoney Lewisが参加。亜熱帯トラックがジワジワと鼓膜を熱して焦がすスパイシーチューンで、こういう灼熱系のホットなビートも上手く乗りこなすNicki Minajはナイス。先行シングルとしてヒットした「Anaconda」はPolow Da DonとAnonymousが共同制作(Co制作にDa Internz)で、サンプリングにSir Mix-A-Lot「Baby Got Back」を使用。Nicki Minajのムチムチなアマゾネスラップがしなりを効かせて鼓膜をぶち、この奇天烈が爆発したこのトラックは全盛期のLudacrisのような馬鹿馬鹿しさ寸前で上手い。得意のEDM調ながらも瑞々しいボタニカル調なトラックで聴いていて清々しい「The Night Is Still Young」、制作はDr. LukeとCirkutが共同制作。夜露のように潤んだ光を放つ電子チューンもアッパレながら、ネオン電光のように鮮やかでしっとりと眩いNicki Minajのラップとヴォーカルがやはり冴えています。エスニカルな打楽器ビートに雄壮なメロディが広がる「Pills And Potion」もDr. LukeとCirkutが共同制作、ソングライトにEster Deanが関与している事も特筆しておきたい歌モノ。Kane BeatzとJmikeが共同制作した「Bed Of Lies」ではSkylar Greyが客演参加、白く透き通ったトラックながらSkylar Greyが色を蹴って付け過ぎかも。最後はピアノ弾き語りでNicki Minajが最後までしっとりと歌い切ってしまう「Grand Piano」、制作はまさかのwill.i.amとKeith Harris、Kane Beatzが共同で制作。大真面目なこのバラードを暴挙ととるかどうかで、このアルバムの評価は二分されるでしょうね。

彼女の出自を思わせる歌モノ「Grand Piano」、お下劣でふざけた「Anaconda」、これまでの得意技を活かしたEDMな「The Night Is Still Young」、トリッキーで現行サウンドをきっちり捉えた楽曲群。最初こそ歌モノの多さに辟易しそうになったけれど、これがNicki Minajがこれまでに試した魅力の数々を全て繰り出したような一枚。なかなか総まとめで、意外にもこれまでで一番まとまった一枚かもしれません。三十路の僕からしてあと一欠片ピースが足りないとしたら、やはりハードコアな路線のトラックが見つからない。これでDJ Premierなんかを連れてくることが出来たら、ああいうシンプルに黒く太いトラックとも可愛く戯れられたなら、完璧に近かったかもしれません。そういう意味では水と油状態だった前作では、Cam'ronやNasやJeezyを迎えた分だけハードコアの部分も補えていたし。






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CDコレクションを整理したい
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八ヶ月の息子、普段は立入り禁止のお部屋に入れたら、興味津々。
という訳で、これでは不味いのです。
早くCDをなにかしら箱に詰めないと、息子に災難が降り掛かる。
早く、お家でも買って、自分の趣味の部屋なんかを持ちたいですが、僕の給料じゃ無理か。
しかし、3000枚以上あるこのCD達をどう片せばいいのだろう。
この写真に写っているのは一部で、本当に天井まで隙間無く積んである。
最近は地震も多いし、なんとかせねば。
でも出来れば、息子にAからZまでアーティストのアルファベット順に並べて欲しい。

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Ludacris「Ludaversal [Deluxe Edition]」
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ここ最近は俳優業もいよいよ忙しくなっている、Ludacrisの通算九作目となる『Ludaversal』を御紹介。ドでかいアフロヘアで大声出して暴れ回っていた頃が僕の中の全盛期なLudacris、それこそ映画『ワイルドスピード2』での好演で、ラッパーとしても俳優としても一気に全国区になった感がありますね。俳優業が盛んになると、次はラッパー業が疎かになるのも仕方の無い事で、どことなくラッパーとしての人気も落ちて来たような気が(悪寒)。とか言いつつもやはり三十路の僕はLudacrisは大好きな訳で、期待MAXの状態で本作は購入した次第で御座います。ちなみにジャケットに写っているのは、Ludacrisが最初に購入した自動車(現在も所有しているらしい)ホンダ・レジェンドの93年式と、自家用ジェットの写真なんだとか。
それでは力不足だけど感想を一所懸命に書くと・・・・・・まずは最近は裏方でしか見ない(涙)David Bannerが制作した「Ludaversal Intro」でスタート。イントロといってもガッツリの一曲でDavid Bannerらしい重量感の中にも細かな棘のあるトラックに、音速のように凄い勢いで駆け抜けるLudacrisの馬鹿力なラップとの相性が抜群な一曲。続いてはDa Internzが制作を担当した「Grass Is Always Greener」で、ゴボゴボと排水管に漆黒の液体が飲み込まれてゆくような下水トラックがたまらなく中毒性があり、こういう重たくて黒い極太チューンはLudacrisの十八番といった感じで面白い。耳鳴りが鳴っているみたいな金切り音が飛び交う「Call Ya Blluff」はSyk Senseなる人物が制作を担当、ぐるぐると目が回りそうなトリップ感のある朦朧チューンに、脂っこくて旨味たっぷりなLudacrisのヘヴィーなラップが脳を揺らします(目眩)。ベース弦とヒュルヒュル吹き抜ける乾風のような笛音が鳴る「Lyrical Healing」は一分弱の短い曲ながら、Frank Dukes & Maneesh Bidayeが共同制作(Co制作に!llmind)した寂寞のブルース曲でこの渋さはアルバムを引き締めます。「Beast Mode」は1500 or Nothin'が制作を担当、これが電子音がグサグサと降り注ぎ交錯するメリケンサック的なアッパーで最高にカッコ良い。マグマが噴火して岩石が降り注ぐような避難勧告地帯で、Ludacrisのバズーカ砲みたいなラップまで飛んで来るからもはや瀕死状態で御座います。再びDa Internzが制作を担当した「Get Lit」は、バッキバキに硬い鉄工所みたいなトラックで、やはりLudacrisが癇癪玉みたく四方八方に怒号ラップを飛ばすのが痛快。これはなかなかサウスなノリ(つまりは初期から中期のLudacrisサウンド)で単純に好き、デカイ金属部品みたいなサウンドがベルトコンベア式に淡々と流れるのが肝。次への繋ぎである一分ちょっとの「Come And See Me Interlude」も、蓋を開ければDJ Toomp制作で勿体無い限り。Mike Will Made-ItとP-Nastyが共同制作し、Big K.R.I.T.が客演で参加した「Come And See Me」。ボウーンと鉛のようなビートが鼓膜をえぐるロウな揺れのヘビーチューンで、爆弾のように重たく破裂するLudacrisのラップと機関銃のように撃つBig K.R.I.T.のラップの対比がナイスな重油チューン。Miguelが客演参加した「Good Lovin」はDa Internzが制作を担当、ストリングスと鍵盤音の効いたクラシカルなしっとりシフォンチューン。そんなスウィートなトラック生地に、Miguelの蜂蜜シロップみたいな甘くて変態なヴォーカルと共に、粘液化してネットリと鼓膜に絡むLudacrisのラップがマッタリしたツヤを生んでいるのがグッド。いつぞやの授賞式のKanye Westの紹介で始まる「Ocean Skies」、制作はJ.U.S.T.I.C.E. LeagueでBill Talent「Diamonds On A Landmine」をサンプリングに使用。サラサラと流れるギター弦の震えるような音色はまるで、雪解け水のように冷たく澄んで鋭く流れるよう。それとは対照的に砂塵のようなざらついたハードなLudacrisのラップも良いし、Ludacrisとは(たしか)親戚関係にあるMonicaの清水のような透明感のあるヴォーカルもドラマチック。しかし、同じ水モノ曲ならば、名曲「Splash Waterfalls」の方が数倍優れているかな、とか思ったり(蛇足)。Mel & MasがManahan Street Band「Tired Of Fighting」をサンプリングし制作した「Not Long」では、同郷のUsherが客演で参加。エアリーで燻し銀なソウル回帰チューンに、Ludacrisの苦味のある芳醇なラップ、とろみを含んで微睡みで膜を張ったUsherのヴォーカルがメロウに中和しています。!llmindが制作したダークでジワジワとじらす徘徊チューン「Charge It To The Rap Game」、こういうダウン気味のテンポにも平気でハマるLudacrisはやはりサウス出身。続く「This Has Been My World」はJust Blazeが制作で、Michael Jacksonの名曲「Human Nature」からヴォーカルをちょっぴりサンプリング。ストリングスの滑らかな響きが上品でシルキーな風合いを出しているのはいいけれど、LudacrisにはJust Blazeならではなバンギンアッパーを提供して欲しかったかな(不発)。と、ここまでが本編の内容で、以降は豪華盤のみの追加曲ですね。まず、寺院的な荘厳は響きで迫り来る「Money」はDJ Pain 1なる人物が制作を担当、Rick Rossが客演なんだけどこのトラックとの組み合わせもありきたりで面白みには欠ける。T-Minusが制作を担当した「Problems」はヒリヒリと来るミント風味の霧シンセの中で、ドデカい出刃包丁で叩いて微塵切りにするようなLudacrisのラップと、悪魔のようなCee-Lo Greenの怪鳥ヴォーカルが鼓膜をつんざめく一曲。ツヤ光りするホーン音を滑らかに紡いだ曲線オシャレミッド「In My Life」、Derrick "Bigg D" BakerとLambが共同制作で The J.J. Band「Changing Faces」をサンプリング。客演のJohn Legendのヴォーカルの相乗効果で艶やかな印象は増大、でもLudacrisの旨味はこれでは削がれる気がしてなりません。最後はカントリーシンガーのJason Aldeanを客演に迎えた「Burning Bridges」で、制作は久々のAlex Da Kidが担当。Alex Da Kidらしいロック調のシャープで白いトラックで、これもLudacrisには全く不似合いな気がしてどうもしっくりこない。

本作でのLudacrisは多少、横揺れが少なくて物足らない印象でした。年齢も重ねてだいぶ落ち着いたトラックばかりになってしまったのか、はたまた最近のダウナーなトラックに寄せた結果がこれなのか(戸惑)。もっと糖度の高いメロウ曲があっても良かったし、辺り構わず暴れ回るアッパーがあっても良かったし、なんだかLudacrisの凄さが抑えられていた気がしたり。とかなんとか書きつつも、僕の再生回数は最初から結構高くてメッチャ聴いています(笑)。そうです、結局はLudacrisが大好きな三十のおじさんですね(自覚)。








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お風呂で音楽を聴くスピーカー
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別になんてことない話なんですが、最近スピーカーを買いまして。
上の画像にある“Omaker M4 Bluetooth スピーカー”です。
スピーカーと言っても手のひらサイズのコンパクトなものです。
なぜ、これを買ったかというと、お風呂で音楽を聴きたくなったから。
最近は子供も生まれて、昔みたく部屋に音楽を流してゆっくりする事が出来なくなってしまいました。
昔は部屋掃除する時も洗い物する時も、夜ベッドで寝る時も音楽流しっ放し状態。
でも日中は子供の相手だし、夜は子供寝てるしで、そんなのは夢のまた夢。
となると、後は誰にも干渉されず干渉もせず、音楽を聴けるのはお風呂だけ。
しかし、僕は防水性のスピーカーは持っていなくて。

そこで見つけたのが、この“Omaker M4”です。
価格も三千円ちょっとで、簡単にどこへでも持ち運べる小型サイズ。
アウトドア環境を意識したものみたく、ミリタリデザインもナイス。

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汚いお風呂の画像ですみません、こう使っています。
シャワーヘッドを掛ける上段部分が未使用なので、ぶら下げています。
あ、このストラップみたいなのも付属品です。
Bluetooth機能なので、電源ONすればすぐにiPhoneと繋がり音楽再生可能。
音質も悪くなくて、全く気になりません。
浴室だと良い塩梅に音がエコーするのもグッドです(笑)。
IPX4の防滴性能、スピーカー内部にLEDインジケーターが配置されていて、通常時は青の点滅、バッテリー不足では赤青の点滅、充電中は赤点灯といった感じでステータスを把握できるようになっています。
あと、iPhoneに繋いでいる時は、画面上部に電池残量も表示されます。
色はオレンジとグリーンの二種類があります。

4000円を切る価格なので手軽に買えますね。
僕はTwitterで流れた広告でこれを見て気になり、その時にAmazonの割引コード600円分もセールで付いていたので、思い切って(小遣い制の僕には勇気が要る)購入。その時には別経由でAmazon500円ギフトコードも持っていたので、合計で1100円分の割引で買えました。

AWAみたいなアプリも出て来て、これまで以上にiPhoneで音楽を聴く人も増えるでしょう。
そういう時にこのスピーカーは重宝するかも。
お風呂用を探している方には、特にお薦めしたいです。




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2015 XXL Freshman Classは彼らだ
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毎年恒例のXXL誌の人気企画、“XXL Freshman Class”。
今年も遂に発表されましたねー。
いつだって新しいものに乗り遅れる僕も、こればかりは毎年チェックしてるのですが、やはり選出するXXLの編集者たちもプレッシャーらしいです。
とは言っても、どちらかと言えば青田買いって感じではなくなっているこの企画。



選ばれたのはこの10人、流行遅れの僕でもうち8人は知っている始末。
まぁ、雨後の筍のように続々と出て来るニューカマーの中で、こうやって選ばれる事自体が凄いことですが。
しかし、もっとサプライズな選出があってもいいかなーと。
あとは、昨年もですが白人のラッパーがいませんね。これもちょっと寂しいかな。
僕的に驚いたのはG-Unit一派であるKidd Kiddが選ばれたこと、評価高いのですね。
以下に選ばられたラッパーと、PVを貼り付けて終わりたいと思います。

この中から何人が、スターダムを駆け上がるのか楽しみ。



1. OG Maco


2. Raury


3. Dej Loaf


4. K Camp


5. Vince Staples


6. Kidd Kidd


7. Tink


8. Shy Glizzy


9. GoldLink


10. Fetty Wap


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Will Downing「Chocolate Drops」
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ソウルとジャズの二刀流で長きに渡り活躍する大ベテラン、Will Downingの通算ニ十一作目となる『Chocolate Drops』を御紹介。これだけ息の長い、しかも作品数の多いWill Downingですが、僕は本作を含めたったの5枚しか持ってなくて聴いていません(悲)。中古屋で運命的に出逢い買うのが僕の主義なので、そういう意味ではなかなか出逢えないのがWill Downingなんです。つまり、持っている人は彼の作品を手放さないのだと思います、それぐらいにWill Downingの作品は素晴らしいものばかり。前作『Euphoria』は気になりながらも当時は品切れしていて買えず終いで、それからたった一年でこうして新作を聴けたのは嬉しい限り。前作もですがWill Downingは自身のレーベルより作品をドロップしているんですね、自身の思いのままにリリースできるよう買います(資金援助)。
それでは力不足ながら素敵な内容をお届けします・・・・・・まず本作はほぼほぼWill Downing自身が制作を担当しておりまして、まずはその楽曲群から御紹介します。ドリップして淹れた珈琲のような、艶っぽいブラックな輝きとビターな香りが立つドラマチックなスロウジャム「Never Say No To You」はChris "Big Dog" Davisとの共同制作。ほっと一息つかせる(そして思わず呻いてしまう)曲線的な甘美メロウチューンに、Will Downingのそっと背後から抱き寄せるような、ふくよかで滑らかタッチなヴォーカルでもはや失神寸前。「Till U Come Back」もChris "Big Dog" Davisとの共同制作、ほんのりと電光チックに瞬くシンセがドリーミーで眩くさせるアクセントになっていますね。まるで夜空にチラチラと小さな星が無数に瞬くような美しさ、Will Downingの優しく温かい歌声に包まって星空を見上げているような感覚になります(夢想)。蚕糸を優しく繊細に紡ぐような、キメの細かいバラード「Let's Get Closer」はWill Downingが単独で制作。シャラシャラ鳴るキラキラ音はまるでショコラケーキに粉砂糖をまぶすみたい、途中で鳴り響くウェットに煌めくホーンの鳴りがまた琴線に触れて昇天確実です。夜風のように静かにそっと吹き抜けるWill Downingのヴォーカルがなんともロマンチックで、真夜中に恋人と愛し合う時に聴けばじわじわと絶頂を迎えることが出来る最高のハニーチューン(蜜味)。メランコリックなギターの爪弾きが官能的な「Deep As The Ocean」、海洋深層水ばりのミネラル豊富で透明度の高い流麗曲。中でしっとりビターなチョコがとろけるブラウニーみたいなビタースウィートさもあり、後半ではストリングスも入ってアルコール度数もちょっと高めで大人な味です(高級品)。本作のひとつのハイライトと言えるのが、あのWhitney Houstonの絶品カバー(しかし元はこれもカバーで、オリジナルは/Marilyn McCoo & Billy Davis Jr.)の「Saving All My Love」でしょう(痙攣)。Whitney Houstonほど縋るような(真に迫った)歌い方ではなく、優しく切なく悲しげに、涙を浮かべて残念そうに微笑むようなWill Downingのヴォーカルにただ胸を強く打たれます(号泣)。最後を飾っている「Does Your Momma Know About Me」は流星を掴むような優美な子守唄ソウル、これを聴きながらならば不眠症の方も熟睡できること必至。あとは、たっぷりの生クリームをホイップして乗せたような、ふわふわした柔らかさと甘さが美味のスウィートミッド「This Song Is For You」はChris "Big Dog" Davisが単独で制作を担当。「Run Away / Fall In Love」はShedrick Mitchellが制作を担当しています。前半部分はさわさわと小さく震える弦音が、胸のときめきやざわめきに共振する囁きミッドで、Will Dowinigの息遣い(とBackground VocalのAaron Marcellus)やコーラスが、後半部分のふくよかで艶かしいホーンでだんだんと意識は遠のきます(昇天)。「It's Real」もShedrick Mitchellが制作を担当、シルキー滑らかな上品メロディにこれでもかと甘いシロップをかける、血糖値をゆるやかに上昇させるクリーミーな一曲でグッドです。

流石はジャズ畑でも活躍するWill Downingで、生バンドの演奏で艶っぽく甘美な時間を届ける(たった9曲とは思えない)濃厚なチョコレート盤で御座います。皆が敬愛するLuther Vandrossの正統な継承者は僕の中でWill Downing(次いでJaheim、かな?)、正統派でスマートなソウルミュージック(でもジャズ的お洒落さもエッセンスとして注入)がここに在ります。とにかく、夜中に真っ暗な部屋で聴きながら横になりたい、のですが七ヶ月の息子と嫁さんもいるので叶いません(笑)。


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Joey Bada$$「B4.Da.$$」
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“XXL Freshmen Class”の2013年版にもピックアップされていた期待の若手、Joey Bada$$の記念すべきメジャーデビュー作『B4.Da.$$』を御紹介。XXLで取り上げられたのは2013年、それからずっとデビュー間近と囁かれながらやっと届いた本作、いやーなんだか長かった。XXLのこの企画で選ばれてもデビューしないままのアーティストも多いので、そういう意味では三年越しでも凄いこと。Joey Bada$$と言えばミックステープ『Summer Knights』が各方面で高評価され、僕もあまりミックステープは聴かないんだけど、これは落としてかなり聴きました。Joey Bada$$はN.Y.はブルックリン出身で、その地元で結成されるHip Hop集団“Progressive Era=通称Pro Era”のメンバーでもあるという事で、今後はその集団も含めて気になるところ。ちなみに本作のタイトルである“B4.Da.$$”は、“Before Da Money”と読ませるのだそう。
それでは偏った感想を恥ずかしげもなくつらつらと・・・・・・まずは、夕間暮れに染められた排気ガスが、街をまろやか且つ幻想的に輝かせるような感触の「Save The Children」で幕開け。制作はStatik Selektahで、Azar Lawrence「People Moving」をサンプリングしたこの曲は、まるでNas『Illmatice』を聴き始めたかのような懐かしくエモーショナルな感覚に陥るスタート。キュキュキュキュと鋭く擦るスクラッチで斬り込み、暗く曇った朴訥としたビートがボツボツと降る「Paper Trail$」はDJ Premierがまさかの制作を担当。荒廃としたラフなトラックは殺伐として格好良く、錆び付いて枯れた旨味のあるJoey Bada$$のラップが冴える一曲。鋭く棘のようにささくれ立った硬質なドラムビートと、ラップが次々と鼓膜に心地良く突き刺さる「Piece Of Mind」。Fredie Joachim制作のトラックはNew Yorkらしい王道な空気を感じさせる伝統工芸品のような精巧さ、Joey Bada$$の程よく力んで繰り出すラップもツボを突いて来て心地良い。もはや死語とも言えそうな”ちぇ、ちぇ、ちぇきらう♪”が冒頭から四方で炸裂する「Big Dusty」、制作は盟友であるKirk Knightが担当しています。ユラユラと水流に揺れる水藻のようなメロディに、破裂せんばかりに熱く尖ったJoey Bada$$のラップがぶつかるのが面白い(煮沸消毒)。ふわっと膨らんで弾けるシャボンのような鍵盤音が、海に漂うクラゲみたく不思議な魅惑を放つKirk Knight制作の「Hazeus View」も渋くてカッコ良い(麻痺)。Badasの高血圧な熱波ラップが押し寄せるのも格好良く、転がるビートをシンプルに蹴り返すようなラップに安心感を覚えます。故J. Dilla制作のトラックで挑む(Add InstrumentationにThe Roots)「Nigga Like Me」は、客演にネオソウル系のシンガーBJ The Chicago Kidが参加。いかにもJ. Dilla嗜好なベース弦がチロチロと舌を出す様にうねるジャズ風味な仄暗いミッドで、暗礁のように重たく不穏で硬いメロディに鼓膜が座礁します。ボソボソと低く囁くホラーコア趣味なJoey Bada$$のラップに、漏れる光のようなBJ The Chicago Kidのヴォーカルがオシャレ。バクンバクンと脈打つような煮立ちビートに、The Notorious B.I.G.「Gimme The Loot」をあしらった「Belly Of The Beast」はHit-Boyが制作。弾性シンガーChronixxのレゲエ風味な歌い回しが気怠く漂うのもグッド、限りなく音が少なくポツリポツリ程度。バキバキと的確にへし折るビートとスクラッチに袋叩きにされてしまう殺伐としたアッパー「No. 99」はStatik Selektahが制作を担当、90年代の東海岸サウンドをキッチリ踏襲したハードな一曲。「Christ Conscious」はBasquiatが制作を担当、真夜中の湿り気の風みたく肌にまとわりつくネットリしたサウンドと、狂気じみたJoey Bada$$の噛み砕くような激しいラップが印象的。柔らかなピアノ鍵盤が花吹雪の様にお洒落に舞う「On And On」はFreddie Joachimが制作を担当、客演にはMaverick SabreとDymeond Lewisが参加。気怠くもJazzyで芳醇、艶やかにスウィングするトラックは高級品そのもの。発破するように弾けるJoey Bada$$の細やかなラップは、さしずめシャンパンの気泡みたく透明感があって美しい(惚)。宇宙空間のビッグバン的な放射線を描くコズミックなトラック「Escape 120」はChuck Strangersが制作、客演には注目株のRauryが参加。解き放たれる閃光みたいな放射線状のメロディに散弾ビートの構成、Joey Bada$$とRauryが揃ってまるでOutKastみたく。しかしRauryが強い、凄まじい、光の粒子みたいに繊細な光彩を放つ、発光ラップが鮮烈にして自由自在にして流麗で御座います(目眩)。再びChuck Strangersが制作の「Black Beetles」は、壊れかけのオーディオみたいな歪んだエフェクトが不揃いな美しさを生むグラフィティミッドでクール。Sam I Am制作のピアノ鍵盤の華麗なメロディが美しい「O.C.B.」、Statik Selektah制作でスクラッチが創り出す波動に乗っかりドリーミーに疾走する「Curry Chicken」とどれもが燻し銀でカッコ良い。本編の内容はここまでで、ボーナス扱いの曲が二曲収録されています。まずはAction BronsonとElle Varnerという豪華(で不思議)な客演が揃った「Run Up On Ya」、Statik Selektah制作の柔らかくてソウルフルなトラックに、それぞれが旨味を滲み出させてコクを生んでいる濃厚チューン。バチバチと鋭い電撃とステンレス製の二枚刃サウンドで、火花を撒き散らしながら突進する「Teach Me」はAstrとChuck Strangersが共同制作。途中での転調はさしずめ大気圏を突破したかのようで痛快、Janelle Monaeが創造する近未来のようなSFチックな世界観に、客演のKieszaのヴォーカルがシャープに響きます。

三十路の僕でもすんなりと聴き入る事の出来る90年代チックなサウンド、しかしそういう要素をまたフレッシュに研磨して、それでいてそれをまた錆びさせて味をつけたような感触。レトロなサウンドも魅力ですが、変形しながら表情を変えるJoey Bada$$の器用なラップもやはりナイス。もはや地域別に考えるのは時代遅れと分かっていても、それでもN.Y.王権復古を願う僕としては彼の出現は嬉しい限り。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽