RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Semi Hendrix「Breakfast at Banksy's」
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Ras KassとJack Splashが組んだユニット、Semi Hendrixの企画盤『Breakfast at Banksy's』を御紹介。Ras Kassといえば昨年に、Apollo Brownと組んだ『Blasphemy』が素晴らしかったのも記憶にも新しいですね。そのRas Kassが次に組んだのは、R&B仕事のイメージの強い白人ProducerのJack Splash。僕的にJack Splashとの出逢いはやはり、Alicia Keysの『As I Am』での仕事っぷり。その後もMelanie Fiona『The MF Life』でも手腕を発揮したり、Mayer Hawthorne『Where Does This Door Go』でも良い仕事っぷりでした(グラミーも三度受賞している)。そしてその三作品は僕の中でも結構なお気に入りなもんで、やはりJack Splashにも肩入れしちゃっている訳です。あまり共通点の無さそうなこの二人なんですが、どういう訳かタッグを組んでその名もSemi Hendrixなるデュオを結成したのです。この妖怪大図鑑みたいなジャケットが、僕は少し不満なんですが(笑)。
それでは二人の相性やいかに・・・・・・まずは、映画『シャフト』的なトラックが無骨でカッコいい「Breakfast At Banksy's」でスタート、客演にはCoast Contraと4rasが参加。ギトギトとした脂っこいこのトラックはガッツリ黒塗りで、Ras Kassの嗄れたラップにもばっちりフィット。最高にクールでスリリングな、クライムムービーの劇中曲みたいなトラックに乗せて、Ras Kassのそっと静かに忍び寄るような静かなラップが斬れ味抜群な「I.T.」。サンプリングにはRoy Ayers「Aragon」を使用したこのトラックは、Jack Splashらしいハイセンス。バツバツと撃つビートとビリビリと流れる電子鍵盤の激しい点滅トラックがフラッシュする「Think About It」、客演にはBrothers Voodooが参加。癖のある曲線を描く弦音が鼓膜に絡み付く「Sex Pistol」ではCee-Loが客演参加、これもダツダツと叩くドラムビートと弦音のみのシンプルなメロディで、だからこそ無骨なRas KassのラップとCee-Loのソウルフルな怪鳥ヴォーカルが冴えます。カンカラカンカンと鳴らす音色とバシンバシン打つビートが痛快なブラジル音楽的な「Loogies」、御伽話のようなテロテロとした艶めきが輝く桃源郷スロウ「Waterboarding Tinkerbell」。そのまま甘酸っぱいフルーティなシンセを瞬かせて滑る「Heartbreak」では、なんとTeedra Mosesが参加。これはいかにもJack Splashらしいレトロでサイケなビューティミッドで、Ras Kassの疾走感あるラップと混じって、Teedra Mosesの甘い歌声が微炭酸に仕上げているナイスアクセント。まさかのRaheem DeVaughnが客演参加している「Stone Cold Hustler」は、ビリビリと放電する電子音にピーヒャラ鳴る笛音とすごく刺々しい、なのにRaheem DeVaughnの甘ったるいヴォーカルが響く事で途端にメルティになっています(不思議)。歪曲しながら大きな濁流となって聴き手を飲み込むシンセチューン「Niggnorance」、もうJames Brown的なファンクが炸裂した燻し銀な特攻チューン「Don't Hurt My Feelings」(一時期のMos Defがやっていたような曲)と、Ras Kassもパワフルに最高速度でエンジン吹かして駆け抜けるのが痛快。 Johnny Mandel and Mike Altman「Suicide Is Painless (Main Title)」をサンプリングした「M.A.S.H.」ではKruptが客演参加しており、アコースティックギターの弦音が寂しげにしんみり響く哀愁溢れるメロディ。だけれどビートのカットインやそのメロディの切り方で極めてエッヂーになっているのがJack Splashの魔法、Ras KassとKruptの相性も抜群で掛け合いは極めてクール。古いレコードから女性ヴォーカルを抜き出して焚き続ける「Jesus Pressed Mute」、低く唸るホーンの音色が鼓膜をビーンビーンと振動させる重量級な「Trunk Rock」はMontego Meliが客演参加。昔のATCQのようなJazzyで淡白なループがやけに心地良い「4081」、Jessicaがマッタリとした甘美な歌声をとろけさせる「Can't Give Up Now」はどこか神秘的で壮麗なタッチ。

あんまり話題にはなっていないっぽいけれど、やっぱり組んでいる二人が良いから高水準が当たり前。ただ、やはりJack Splashの創る音はどこかしとやかな感触で、これだけドぎついビートであちこちを補強しても、結局はスマートな印象が残る。その点、Ras Kassがもっと荒々しいトラックの方が似合うので、ちょっとチグハグ感があったかも。でも、Jack Splashの頑張りを聴くのもアリだと思います。





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Fetty Wap「Fetty Wap」
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2015年最も売れた新人と言っても過言ではない、Fetty Wapの待望のデビューアルバム『Fetty Wap』を御紹介。2014年夏にリリースされたデビュー・シングルの「Trap Queen」が2015年に全米2位を獲得、瞬く間に売れっ子となったFetty Wap。新人の登竜門“XXL 2015 Freshman Class”にも当然選ばれ、満を持してのデビューとなります。アルバムジャケットでもクローズアップされていますが、Fetty Wapは幼い頃に先天性緑内障により片目を失明しているのだそう。実力もさることながら、この隻眼というのもFetty Wapをセクシーにしているのだとか(女性談)。
それではザックリとした感想で申し訳ないですが・・・・・・まずはFetty Wapを時の人にした特大ヒット曲「Trap Queen」でスタート、この曲自体も発表は2014年なのでジワジワとそして長々とヒットしたという訳です。Toby Fedd制作のトラックは非常にシンプルで細波のようにキラつく微細な電子音と、コチコチと結晶化したビートのプツプツ感、そこにFetty Wapのゲップ寸前な歌うラップがワオンワオンと旋回するのが愉快。続く「How We Do Things」はYung Lan制作、客演には本作で7曲に参加している(笑)Montyが参加。これも涼しげなシンセを水で溶いて伸ばしたような、半透明のトラックに刺激的にビリつくビート、そして仰け反るような形で虚空を舞うFetty Wapのフロウが耳に残る。Peoples制作(客演にMonty)の「679」はギロギロとした電子音の蛇腹チューンが淡白でかえってナイス、だからこそ上擦りながらメロディを紡ぐFetty Wapのラップが活きるんです。「Jugg」はSalik Singletaryが制作(客演にMonty)、ボムンボムンと弛ませたビートとは裏腹にキリキリと爪弾くギター弦の旋律が散らばっているのが味噌。Treadway制作の「Trap Luv」はフックでのオーケストラっぽい音色の弾ませ方が中毒性あるし、Fetty Wapの滴り垂れるようなドロッとしたメロディアスなラップもグッド。洞窟の中でピチョピチョと落ちる水滴のようなシンセが怪しげなダークミッド「I Wonder」はPeoples制作、果汁みたく酸味のある電子音がスプラッシュしているメロウ系「Again」はPeoplesとShy Boogzが共同制作。Nick E Beats制作(Montyが客演)の「My Way」でも濃霧のように執拗に漂うFetty Wapのシンギングラップ、トラックはやはり単調でポチポチとした突起がある程度だから、Fetty Wapのフロウに完全に任せている感じ。PeoplesとShy Boogzが共同制作(客演にMonty)の「Time」も空白の目立つ金属的な冷たさの残る一曲、Frenzy制作の「Boomin」はピアノ鍵盤の尖った音色が突き出すトゲトゲしたトラップチューンで毒々しい。Fetty Wapの喉元を締めつけながら吠えるラップがこだまする「RGF Island」はYung Lan制作、ここまで変調は無いと言えばそれまで。ヒンヤリとした薄霧のような電子音が蔓延し、霜の降りたストリングスがサクサクと鼓膜を刺す「D.A.M.」はPeoplesが制作。本作で最も客演のMontyが良い味出していると思うのが、少し濁った水質トラックの中をトロトロとゆっくり沈んでゆくようなジェル状ミッド「No Days Off」。Nate RhoadsとTrey Flamezが共同制作したトラック自体もなかなか洒落ていて現代的、こういう輪郭のハッキリしない流動メロウはFetty Wapのメロディアスなゲップ兼シャボン玉みたいなラップを彩ります。Yung Lan制作の「I'm Straight」でもFetty Wapのゲップ混じりなラップが炸裂、カラフルなシンセの瞬きとバインバインと振動するビートはちょっぴりトロピカルでグッド。Devon PhillipsとOlasoji Adenugaが共同制作した「Couple Bands」は、夜霧のように暗く冷たく刺々しいシンセと、その中で幽玄と漂うFetty Wapの低温なフロウが鼓膜を包囲するダークミッド。Peoples制作の「Rock My Chain」ではM80が客演参加、豆鉄砲みたいなツタツタと薄いビートが鋲を打つまやかしスロウ。最後はNate Rhoads制作の「Rewind」制作の、ピアノ鍵盤と黒く硬いビートが溶け合うほろっと甘いカカオメロウ。Fetty WapとMontyのオートチューンもあしらったヘロヘロと燻り立つラップとも相性抜群で、ユルくふんわり甘美に仕上げたこの曲の格好良さはハッキリ言ってズバ抜けています(骨抜)。

うん、個性たっぷりで聴けば確実に忘れないであろうFetty Wap。ただFetty Wapが濃過ぎてある意味では淡白というか、彼に馴染めなかったらずっと馴染めない可能性大。と言いつつも「Trap Queen」が流行っていた頃はあまり得意でなかった僕も、このアルバムを聴いてまあまあFetty Wapを好きになったんですが(矛盾)。でもスタイルは確立されているし、これからどういう風になってゆくか(沈まず売れてゆくか)ちょっと気になってしまいますね。Futureをもうちょっと炭酸足して軽くした味わい、僕みたくBone Thugs-N-HarmonyやNellyといった歌うようなラッパーが好きな方は是非とも(薦)。






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Mila JがMixTape『Cover Girl』を解禁
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Jhene Aikoの妹でもある日系シンガー、Mila J。
幼少の頃からダンサーとしてMVに出演したり、ガールズグループを結成して解散したり。
実はJhene Aikoよりも、断然長いキャリアを持つMila J。
しかし、アルバムデビューもお蔵入りし、結局はまだ日の目を見ない現状。
でも地道な活動で、最近ではPrinceに曲をサンプリングされたり久々の復活となったJodeciの新作で抜擢されたりと、公の活動もチラホラと話題になっています。

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そんな中発表されたのが、この『Cover Girl』です。
タイトル通りカバー曲で構成、SadeやTLC、SWV、Mary J. Blige、Faith Evans、Xscape、はたまたThe WeekndやFuture & Drakeなど、リメイクしながらのカバーになっていて、中々新鮮で御座います。
早くアルバムデビューしないかな、まだ未聴の方は是非。


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Jermain Jackman「Jermain Jackman」
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弱冠20歳のイギリス生まれ、Jermain Jackmanの記念すべきデビューアルバム『Jermain Jackman』を御紹介。Jermain Jackman(ジェルメイン・ジャックマンと読むみたい)は、英国の人気オーディション番組“The Voice UK”の第三シーズンで、見事に優勝を果たしたシンガー。その後、その番組の審査員であるwill.i.amのレーベル“ Will.i.am Music Group”との契約を勝ち取り、本作がリリースされました。こうして実力者がデビューのチャンスを自身の手で勝ち取る、というのは素敵な事ですね(夢叶)。
という訳でそそくさと感想に入ってゆくと・・・・・・まずはNick Southwoodが制作を担当した「You Changed The Game」でスタート、新緑のように柔らかい鮮烈を煌めかせるソフトソウルチューンに、甘茶のようなJermain Jackmanのヴォーカルが揺れるのが心地良い。「What It Is」はMichael Angeloが制作を担当、これもホーンやベースやパーカッションが派手に、だけど品良くキラキラ輝いて鳴るソウルフルな一曲でグッド。「The Home I Never Had」は最近また仕事量の増えているJack Splashが制作、まるで夜露のように優しく凛と潤いを響かせるしっとりとウェットなトラックに、星空のように静かにひらひらと輝くJermain Jackmanのヴォーカルが美しい極上スロウ(骨抜)。KZ制作の「Ready For Love」はバシバシと叩くビートに乗って、小気味良く滑るちょっぴりファンクな一曲でスウィング感が抜群。ピアノ伴奏とぼつぽつと降るドラムビートで進行する純朴バラード「With Me Today」は、Jonh SpikerとAnthony Starbleが共同制作。柔らかく甘い風に乗って雲が流れゆくような穏やかさと、Jermain Jackmanのほのぼのとした甘茶ヴォーカルが心地良いです。Elementが制作を担当した「Finally Over You」もレトロソウル回帰な一曲で、耳馴染みが良いからスイスイと鼓膜に吸収されます。再びNick Southwoodが制作したビートがスリリングな「How Will I Know」、Elementが制作(Vocal Prod.にはあのAndrea Martin!)した「Who You Love」も(良い意味で)時代錯誤なレトロ調でタイムトリップ。個人的にはここからの流れが本作のハイライトで、まずはDavid Mundayが制作した最もR&Bっぽいスロウ「Louder Than Words」。静かにサラサラと流れ込むストリングスや壮麗なメロディ展開が綺麗で、Jermain Jackmanの甘ったるくぼやけたヴォーカルが乗っかる事で、まろやかさも入ってより甘美に仕上がったスケールの大きな美曲。「Only One」はIncrediblesが制作した滑らかな流線形のメタリックR&Bミッドで、少しヒンヤリとする冴えたJermain Jackmanのヴォーカルがシャウトする辺りもとってもクールでカッコイイ(痺)。「Replaced」はまたもやJack Splashが制作したスタンダードソウルなバラード、吐息も糖度たっぷりに溶かしてしまう芳醇なトラック&ヴォーカルにただ酔い痴れるばかりです。最後はあのLuther Vandrossの名曲をカバーした「A House Is Not A Home」で〆、これがもうLuther Vandrossの持つ豊満で温かみのあるヴェルヴェット調の感触を、彼なりの魅力で充分に表現した絶品モノとなっています。

最近流行のレトロなソウルリバイバル盤といった感じで、そこは抜け目が無いなといった印象。彼の歌声自体も温もりのある柔らかなものだから、そういうトラックの方がそつなくしっくり来ているのも確か。でも、だからこそバキバキなR&Bトラックに乗っかったらどうだろう、と妄想せずにはいられませんね(特に親玉がwill.i.amだから尚更)。でも、素直にすっごく聴き易くて美しい、ナイスな一枚でした。ここ日本ではあまり話題になっていないのが惜しい、まだ聴いていない方は是非聴いてみてください。




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Selena Gomez「Revival」
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ディズニーチャンネルで15歳で主演を務めて以来、スーパースターとなったSelena Gomezの(the Sceneを伴わない)ソロ通算二作目となる『Revival』を御紹介。もはや説明不要のポップスターであるSelena Gomez、このポッチャリ姫が好きなファンは男性にもかなり多い筈。特に歌唱力がズバ抜けているとは思っていなかったし、R&B寄りという訳でもなかったので、存在が気になりつつも僕はスルーしていました。でもこのマシュマロみたいなルックスが好きで、本作ではA$AP Rockyが関与していたりしてたので購入を決意。本当ならばSelena Gomezがヌードで座っているジャケットが死ぬ程欲しかったんですが、金銭的な事情もあって通常の輸入盤を買っちゃいました。
それでは早速感想を書いてしまいますと・・・・・・まずはRock MafiaとHit Boyが共同制作した表題曲「Revival」でスタート、これがポワンポワンとシャボンのように浮かんで消えるシンセの瞬きと、もわっと立ちこめるスチームの様なトラック&ヴォーカルがセクシーで刺激的な好ミッド。「Kill Em With Kindness」はRock MafiaとBenny Blancoが共同制作、ヒューイヒューイと鳴る口笛と電子的なビートの接着部分が面白く、スペースカウボーイ的なサイケな奔放さがナイス。Mattman & Robinが制作(Vocal Prod.にMax Martin関与)の「Hands To Myself」は、冒頭のSelena Gomezの囁きヴォーカルがまるで耳元で吹きかけられているようで、ぞわっと気持ち良くなるのが男の性(笑)。静寂のトラック地に乾いた艶美ビートを紡いだメロディも、Selena GomezのShakiraのようにしゃくり上げるヴォーカルも、どこかエスニカルな風合いを出していてグッド。「Same Old Love」はStarGateとBenny Blancoが共同制作で、オルガン鍵盤と指パッチンを散りばめたアンティークなトラックで、Selena Gomezのじっとりと舐め上げるようなヴォーカルがなんだかモダンでセクシー。続く「Sober」はStarGateが単独で制作、これはStarGateらしいスッキリとクリアな電子音が瞬く銀河系ミッドで、そのトラック上を滑空するSelena Gomezの色っぽい歌声にウットリ。Nick MonsonとNolan Lambrozaが共同制作した「Good For You」ではA$AP Rockyが客演参加、Lana Del Rey的なサッドコア風トラックは二番煎じな気もするし、そこにA$AP Rockyというのもクールだけどダブる印象はあるかな。でも、この仄暗い水の中を彷徨い漂う感触は嫌いじゃないし、Selena GomezとA$AP Rockyの掛け合いもお似合いでスタイリッシュではある。Christopher Braideが制作した「Camouflage」はキラキラと美しく華やかに輝くピアノバラード、Selena Gomezのふくよかでラグジュアリーな歌声が優しく響き渡ります。Mattman & Robinが再び制作した「Me & The Rhythm」は、清流のように水が溢れるアクアEDMチューンで、その中でゆらゆらと揺れて流れる歌フックが絶妙で思わず口ずさんでしまう中毒曲。あのSteve Macが制作を担当した「Survivors」は、こちらもエスニカルでスパイシーな電子音が舞うボタニカルEDMという感じで、Selena Gomezの変にゴテゴテしていない剥き出しなヴォーカルが開放感を増幅させます。Rock MafiaとHit Boyが共同制作した「Body Heat」はなかなか面白くて、情熱的な鮮紅ラテンなトラックに電子音をぶちまけたようなバチバチに弾けたダンスチューンで、Selena Gomezのムチムチなヴォーカルがドムドム弾むのもナイス。最後を飾る陽光に灼けて、程よい色褪せをしたオーガニックなバラード「Rise」もRock MafiaとHit Boyが共同制作。こういう生音で風や草木の匂いのするトラックはやっぱり気持ち良い、マイナスイオンが放出しまくりの優美なマッタリチューン。

可も無く不可も無く、というのが正直な感想。Selena Gomezのヴォーカルにそれほど引っ掛からない僕の鼓膜、トラックもこれといった凝ったものも無かったかな。リリース前は“かなりR&Bっぽい作品になる”という触れ込みだった気がするんですが(だからこそ楽しみにしていた)、僕の気のせいですかね。でも、夏場にゆっくりと木陰で安らぎながら聴くにはグッドかな、まあSelena Gomezが可愛いから全てOKとしましょうか(阿呆)。








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Jeezy「Church In These Streets」
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Atlanta出身のYoung Jeezy改め、Jeezyの通算八作目となる『Church In These Streets』を御紹介。JeezyのキャリアはやはりBoyz N Da Hoodの一員としてBad Boy Recordsとの契約を勝ち取った辺りからスタート、その後はソロでDef Jamと契約しコンスタントにアルバムリリースしております。Jeezyの人気は凄まじく客演の量も多数、Rick Rossと共にサウスシーンを牽引した(これまでにもOutKastやUGK、そしてT.I.が牽引したから第三世代になるのかな)一人といった印象。コカインのディーラーだった過去を持ち、それゆえに”Snowman”を名乗るJeezy、という訳でハードなハスラーといったキャラ立ちも人気の秘訣かと。
それではザックリと感想を書いちゃうと・・・・・・まずは、放射線状にド派手に放たれるトラックがまるでジャキジャキと鋼鉄チックな「Grind State」でスタート、D Rich制作のこの豪放なトラックにJeezyの鋼のように鋭く光り鈍く叩くラップですでに脳天クラクラ。「Lost Souls」も同じくD Richが制作を担当、金鉱を掘って散る火花のようなキラキラした音色がアクセントの硬いトラックで、そんな硬度の高いトラックをもいとも簡単に掘削してしまうJeezyのハードなラップが光ります。黒々と渦巻くぬかるんだトラックに、マーブル模様な感じでグルグルと溶け込んでゆくJeezyのラップが催眠術のように聴き手を引きずり込んでゆく「Holy Water」はCassius Jay制作、こういうモノクロで黒塗りの目立つトラックも抜群に映えるJeezy。ボツボツと響き渡る銃声をビートに仕立てたヘビーチューン「Gold Bottles」、制作はいま脂の乗っているLondon On Da Trackが担当。相変わらずの硬度を誇る鉱物系のゴツゴツしたトラックに、金剛石のように最高の硬度でぶつかるJeezyのラップは迫力あってクール。「Hell You Talkin Bout」も同じくLondon On Da Trackが制作を担当、雪解け水のように冷たい水面に、波紋を広げるようなリキッドトラックがクールで鼓膜に鋭く刺さります。「Hustlaz Holiday」はNard & BとWill-A-Foolが共同制作、ぼた雪みたくひしゃげては鼓膜にこびり付き、聴き手の血管を縮めてやがては低体温にして動けなくさせるドープ曲。SouthsideとTM88が共同制作した「GOD」はSouthside制作というのもあって、極めて最近のFuture曲にありがちな警報つんざめくシリアスで危険なトラックで、Jeezyのしゃがれた鉛声も響くことで余計に恐怖。表題曲となる「Church In The Streets」は今や売れっ子のZaytovenが制作を担当、まるでブリザードのように細かい氷粒のような音色がカチカチと輝く零度チューンで、Jeezyのこれまたザクザクと突き刺すようなラップが鋭利でグッド。Nard & Bが再び制作した「New Clothes」も非常に重たくのしかかるトラックがイルで、ゆっくりと振りかぶるJeezyの鉄槌ラップが鈍く直撃。本作で要注目となるのがChristopher "C4" Umanaが制作した「Sweet Life」で、理由は客演にJanelle Monaeが参加しているから。吹雪のように視界を白く遮るブロウなメロウが漂うトラックも幻想的ですし、そこにJanelle Monaeのキャラメル声が甘ったるく響くのもナイス。「Scared Of The Dark」はまたもやNard & Bが制作、腐敗臭の漂うゾンビチューンで重たく胸やけすること必至。「No Other Way」はD Richが制作を担当、鉄屑もぺちゃんこにする様なスクラップビートと、Jeezyの金剛ラップがばっちりとマッチング。地鳴りのように低く振動するビートが鼓膜を引き摺る「J Bo」、くどくどと何度も繰り返すフックが呪文のように輪をかける「I Feel Ya」は、共にNard & Bが制作を担当。「Just Win」はSmurfが制作を担当し、サンプリングには人気ゲーム“L.A. Noire”のテーマ曲を使用。この薄っぺらい良い意味でチープな電子音の連なりが見事な陰影を生み、Jeezyのコク深いドラマチックなラップがビターに香る素晴らしい一曲。最後はSmurfが制作(Co制作にはあの1500 or Nothin)で、Monicaが客演参加した「Forgive Me」でしっとり湿っぽく〆。Jeezyの侘び寂びのある嗄れ声も素晴らしいし、Monicaのヴォーカルはガッツリ歌っておらずハミング程度ながらも、黒薔薇のように気品漂う歌声が見事な調合となり、漆黒のパルファムメロウに仕上がっています。

Jeezyはそれこそ一辺倒だから好き嫌いは分かれそう、だけど僕は結構好きなMCの一人。やっぱりこういうフロウが際立った特殊なMCは好きだな、キャラが濃い方がいい。こういう硬度の強い厳つめのトラック群も確かにカッコイイけれど、Jeezyにはもう少し滑らかなメロウ物もやってほしいのが本音。でも痺れるぐらいにやっぱりカッコイイ、ギリギリ年末のリリースじゃなかったら年間Top10に入ったかも。






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Natalie Cole「Snowfall On The Sahara」
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かの偉大なNat King Coleの娘などという肩書きも必要ないほど、本人も優れたシンガーであったNatalie Coleのカバーアルバム『Snowfall On The Sahara』を御紹介。普段はどうしても新譜を取り上げることの多い本ブログですが、ここでNatalie Coleを取り上げるのは、言うまでもなく先日Natalie Coleが亡くなったと訃報が届いたからです。新年が空けておめでたいと少しばかり浮かれていた矢先の訃報、2016年最初の悲しい出来事です。ジャズ界の巨匠であるNat King Coleの娘であるNatalie Coleですが、数々の素敵な作品を輩出している優れたアーティスト。僕も数枚ならばNatalie Coleのアルバムを持っていて聴いているんですが、その中でも好んで聴いたのがこの『Snowfall On The Sahara』。当時はカバーアルバムだと知らずに聴いていたんですが、肌を露出したNatalie Coleの写ったこのモノクロジャケットがすごく好きで、これを手に取って買ったのを今でも覚えています。
それでは悲しい気持ちを抑えながら感想を書くと・・・・・・まずはLeon Russellのカバー「A Song For You」でスタート、ゆっくりと月光に溶かされ夜露が滴るような、凛とした潤いが曲に漲るロマンチックなスロウで、Natalie Coleの優しく切ない歌声が胸にしんみりと滲みてくる濃厚な一曲。冒頭のベリベリと引き裂くように鳴る金色のホーンが強烈な「Reverend Lee」はGene McDanielsのカバー、軽妙で柔らかながらも骨のあるタフなメロディ展開に、しなやかで華やかなヴォーカルが綺麗です。表題曲となる「Snowfall On The Sahara」はオリジナル曲で、Natalie ColeとPeter Wolfとの共同制作。電子音がキラキラ舞い降りる、どこか神秘的で神々しい雰囲気を持つこの曲が好きで、それこそ砂漠にひらひらと雪が降るようなファンタジーを感じる煌々ミッドで、どこまでも伸びやかなNatalie Coleの陽光のようなヴォーカルがただただ眩い。Michael Ruffのカバーとなる「More Than You'll Ever Know」も、優しく爪弾くギター弦の音色が優しく降る雨音のようにしとやかで、甘く美しい柔和なヴォーカルにぴったり合っていて心が温まります。部族的で土着的なビートとブルージーな弦音が絡む「Corinna」はTaj Mahalのカバー曲、カラッと乾いたトラックの中でまるで地下水脈のように悠々と流れるNatalie Coleの豊満なヴォーカルがグッド。D. J. Rogersのカバーとなる「Say You Love Me」はまるで夜空に煌めく星空のようにどこまでも広がり、静かに降り注ぐ無数の音色が星座のように連なる極上スロウ。やはりジャズシンガーの印象の強いNatalie Coleはこういう夜の静寂にも似たヴォーカルで、こういうしっとりと濡れたトラックにこそお似合い(骨抜)。「Everyday I Have The Blues」は音楽界の巨人B.B. Kingが歌った事で知られるブルースのスタンダード、もうこれはオシャレなカクテルでも片手に皆で華麗に踊るしかありませんね(宴)。「With My Eyes Wide Open I'm Dreaming」はPatti Pageのカバーで、やはりシルキーでまったりドリーミーなスウィートスロウがNatalie Coleの優美なヴォーカルに似合う。まるで一本の映画を観ているような感覚に陥る「His Eyes, Her Eyes」はMichael LeGrandによる曲で、まるで月光に照らされた夜風がカーテンを揺らすように、とても幻想的でロマンチックなミルキーメロウ。Judy Collinsのカバー「Since You Asked」はフォーキーな一曲で、燦々と降り注ぐ陽光を浴びて小鳥が飛びゆくような広大な一曲。「Gotta Serve Somebody」はまさかのBob Dylanのカバー、僕はBob Dylanをよくは知りませんがこれはとてもソウルっぽいノリでなかなか黒いロック曲かなと。ここでの火傷しそうな熱を放って少し尖ったNatalie Coleのヴォーカルが骨太キレキレで格好良く、またこのカバーではBob Dylan本人がNatalie Coleの為に歌詞を一部書き換えているのだとか(粋)。最後はLorraine Ellisonの絶品カバー「Stay With Me」、彼女が亡くなった今、こうして“いやよ、いやなの行かないで、私のそばにいて♪”と切々と激しく歌い上げるこの曲を聴くのは、胸が痛いですね(寂)。

普段、僕はカバーアルバムは安易でまとまりが無い物だと思い、とかく敬遠しています。しかし、この『Snowfall On The Sahara』が好きで聴いているのは、もしかしたら幅広いジャンルで色んな表情のNatalie Coleが聴けるからであって(に加えて、僕が持っている他のアルバムよりも一番R&Bに近い感触なのも大きいかも)、そういった意味では聴かず嫌いな部分もあるのかなと再認識させられています(反省)。きっと天国で、お父さんとお母さんと、素敵な歌声を重ねているんじゃないでしょうか。Natalie Cole、御冥福を御祈り致します(礼拝)。


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Jess Glynne「I Cry When I Laugh」
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英国はLondon出身のSSW、Jess Glynneの記念すべきデビューアルバム『I Cry When I Laugh』を御紹介。Jess Glynneを一躍有名にしたのは御存知、Clean Banditの大ヒット曲「Rather Be」にゲストヴォーカルとして参加し、この曲は第57回グラミー賞で授賞最優秀ダンス・レコーディングも獲得するほどに。世界ヒットとなったこの曲で、Jess Glynneのその歌声に注目が集まりました。実力は充分、知名度も充分、という事でメジャーデビューも勿論余裕で叶いました。
という訳で前置きはこのへんで止めて本題に・・・・・・まずはStarsmithとKnox Brownが共同制作した「Gave Me Something」でスタート、軽やかに揚々と広がり溢れる鍵盤音の美しい波に戯れ、多重になったJess Glynneのちょっぴりハスキーなヴォーカルと背景での群衆っぽい合唱感が、この曲の持つエナジーに満ちた鮮やかさを増幅させています。同じくStarsmithが制作(Co制作をJack Patterson)した「Hold My Hand」は、ケンケンと弾けて鳴るピアノ鍵盤の煌びやかな音色と、その音色に煽られてグングンと加速する奔放なメロディーが追い風のように背中を押す。そんな花吹雪舞うような奔放トラックの中で、Jess Glynneのしなやかでハリのあるヴォーカルがたまりません。ピアノ鍵盤とストリングスの滑らかなメロディーがハンドクラップの振動に乗せて揺られる美麗ミッド「Ain't Got Far To Go」、制作はKnox BrownとStarsmithで、これはまさに英国式な品のあるテカリのトラックが素敵。まるで淡雪のように鼓膜に触れては冷たく溶けるJess Glynneの優しく儚い歌声が沁みるピアノバラード「Take Me Home」。Steve Macが制作したこのどこまでも深々と鳴り続くトラックは、聴き手のハートに無垢で眩い雪原を広げる零下バラードで、そんなトラックをじんわり溶かすJess Glynneの歌声が素晴らしい。英国式な壮麗メロディーと四つ打ちビートを融合させた滑走アッパー「Don't Be Do Hard On Yourself」、制作はTMSが担当。もう驚くほどの躍動感で聴いていてドキドキするわ、Jessのヴォーカルはハスキーで渋カッコ良いわでナイス。「No Rights No Wrongs」はKnox BrownとStarsmithの共同制作、これもピアノ鍵盤の音色を(良い意味で)蹴散らしながら疾走する一曲で、Jess Glynneの厚みのあるヴォーカルが弾むのが痛快でグッド。Starsmithが制作した「You Can Find Me」は軽妙でキラキラ眩い電子鍵盤が瞬くディスコブギー風な一曲で、まるで宇宙空間を滑空するようなコスモファンタスティック。Steve Macが制作した「My Love (Acoustic)」は、ピアノ伴奏のみで弾き語る素朴なバラードで、乾いたハートにゆっくりと沁み込むJess Glynneのヴォーカルに思わず心が震える一曲(感動)。彼女をスターにしたClean Canditとの「Rather Be」もキッチリ収録、ポロンポロンと丸まった光を明滅させるシンセと吹き抜けるストリングス、フューチャリスティックでいて温かみのあるメロディが心地良いし、Jess Glynneのソウルフルなヴォーカルがクラッシュして飛び散るのも鮮烈でグッド。Naughty Boy制作で、Emeli Sandeが客演で参加した注目曲が「Saddest Vanilla」は、二人の優しいんだけどちょっぴりビターで切ないヴォーカルが滲みます。Knox Brownが制作した「Why Me」は湿り気を帯びてこだまするアマゾネスなアッパーで、青々と茂ったメロディと野性的なJess Glynneのヴォーカルがしなやかでクール。Clean Banditの制作&客演で再びタッグを組んだ「Real Love」は完璧なテクノEDMで、それでもストリングスを組み込む事で流麗さは抜群という面白い仕上がり。最後は、実は僕が本作を購入する決意となった「Not Letting Go」、なぜならばあのTinie Tempahとの共演曲だからです。Bless Beats制作でJermaine Jackson「There's A Better Way」をサンプリングしたキュートで晴れやかなビートを切り立ったトラックがエッヂーで格好良いし、二人の相性も抜群で素敵です。

これってポップなのかなー、僕的には普通にR&Bというかソウルというか、といった具合で楽しんでいた一枚。Jess Glynneのヴォーカルってハスキーでありながら温もりもあって、セピア色かと思えば鮮烈でもあって、彼女の歌声で充分に楽しむ事が出来ます。僕はこれ、通常輸入盤を買ったんだけれど(購入当時は本当に興味本位で、そこまで期待はしていなかった)、こんなに素敵ならば豪華盤を買うべきだったかもと少し後悔しています。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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Fleur East「Love, Sax And Flashbacks [Deluxe Edition]」
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英人気番組“X-Factor”で昨年準優勝したシンガーでありダンサー、Fleur Eastの記念すべきデビューアルバム『Love, Sax And Flashbacks』を御紹介。Fleur Eastはこの“X-Factor”に05年にAddictiv Ladiesというグループで出場し敗退、その後ソロで登場し準優勝したらしいです。その番組内でMark Ronson「Uptown Funk Feat. Bruno Mars」をカバーしパフォーム、結果それが本家より先行して発売されることになり先に英iTunesで1位を獲得(番組の歴史でもNo.1獲得は初らしい)したという、話題の踊れる歌姫。という訳で満を持してのデビューとなったFleur East、一応気になったので僕も購入していた次第です。
それでは内容について簡素な感想を・・・・・・まずは本作からの先行シングルとなった「Sax」で幕開け、制作はElectricが担当。それこそ「Uptown Funk」をそのままに踏襲した、バチバチと弾ける電撃を帯びた弦音やクラップビートがアグレッシブに攻め込むアッパー。もうバッキバキに角張って暴れるFleur Eastのヴォーカルもパワフルでカッコいいし、そんなヴォーカルをサックスがブバブバッと吹き飛ばして加速させるのが面白い。80年代のポップを思わせる電子音のピチャピチャした飛沫の跳ねがキュートな「Breakfast」、制作はJulian Bunettaが担当。ド派手に鳴らすシンセのキラキラが可愛くて眩いし、Fleur Eastのヴォーカルもパワーある中でも可愛くぶりっ子していていい塩梅。「More And More」はElectricとKirkpatrickが共同制作したこれまた明け透けなポップチューンで、パチパチと刺激のあるカラフルな電子音のスプラッシュにのせて、FleurEastの華やかで強靭なヴォーカルが鞭を打つ、聴いているだけでもう胸が空く爽快なアッパーでグッド。「Gold Watch」はTMSが制作、ビカビカに照り輝くホーンを逞しい骨組みに変えて、直角的な絢爛メロディー上をFleur Eastがカツカツとヒールで踊りステップ踏むのが想像されます。Beyonce「Work It Out」を彷彿とさせるゴールドファンキーな「Love Me Or Leave Me Alone」はEmanuel "Eman" KiriakouとZukhan Beyが共同制作、テカテカに輝くFleur Eastの筋骨隆々とした逞しいヴォーカルが豪快にスウィングします。少しシャドーがかった“うらーらーらーらららー♪”なフックが耳に残る「Paris」はElectricが制作、サンプリングにはやはりTeena Marie「Ooo La La La」を使用しています。もうソウルトレインを観ているような感覚になるオールドファンクなタイムトリップチューン「Kitchen」、制作はOak Felderが担当しています。これはサンプリングにThe Jackson 5「Dancing Machine」のホーン部分をゴッツリ入れた大ネタ使いで、ザクザクとしたエッジーなメロディーに“てぃなてぃなてぃなたーな♪”が呪文のようにリフレインします(Fleur Eastの髪型はTina Turnerを模しているのか?)。光速シンセがピュンピュンと飛び交い過ぎ去る中にも、レトロでファンクなリフやコーラスが射し込む「Over Getting Over」はPop & Oakの鉄板コンビが制作、剛力押しかと思いきや少し淡くぼかしたヴォーカルも使ってはためくFleur Eastに旨味を感じます。ブリブリと鳴らすインドっぽい音色が最近のJason Delro的なノリの「Baby Don't Dance」はSemstyleが制作、サンプリングにはMarva Whitney「Unwind Yourself」を使用しています。「Tears Will Dry」もSermstyleが制作で、ボコボコと低く重たく瞬くシンセがダークでカッコイイし、Fleur Eastの抑えめに唸る重心の低いヴォーカルもクールでナイス。Dam-Funkみたいなピカピカなネオンシンセが鮮やかに瞬く「Never Say When」はPop & Oakが制作で、やっぱり宇宙空間を自在に遊泳するようなSFファンクでカッコイイ。Fraser T Smithが制作した「Like That」は、ズカズカぶブンチャブンチャと打ち叩くビートの縦横無尽な迫力で突っ切る、王道過ぎるファンクチューン。「Serious」はDaniel DavidsenとPeter Wallevik、そしてCutfatherが制作を担当。この曲なんかはちょっぴり『Off The Wall』時のMichael Jacksonを思わせるメロディーで、優雅に柔らかく舞うヴォーカルが気持ち良いアップチューン。 少しレゲエっぽい風味も混じったレイドバックミッド「Know Your Name」はKayとCutfatherが共同制作、そんな角張らずにまろやかに揺れるトラックでもしなやかに乗れるFleur East。そして彼女を一躍有名にした先述のカバー曲「Uptown Funk」も勿論収録、この曲が本作の方向性を完全に決めてしまっているんですよね。最後は意外にもAlicia Keysの「Girl On Fire」がカバーされていて、この辺りにもFleur Eastの隠れた嗜好が見え隠れてしている気がして、もっと色んなサウンドにぶつかりたいのではと憶測してしまいます。

という訳で、全編が完全なファンクで統一された一枚で、この路線が好きな方(つまり「Uptown Funk」でFleur Eastを好きになった方)には垂涎の一枚で御座います。ただ、最後のAlicia Keysカバーなんかを聴くと、Fleur Eastはもっと色んなトラックに乗っかり歌いたいのかなと感じたり。ルックスも可愛くこれだけ踊れるんだから、もっとブリブリにR&Bなアッパーを配置しても良かったと思います。まあ、今後に期待したいですね、頑張れ。




テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽