RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

06 2016
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Freeway「Free Will」
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North Philadelphia出身の人気MC、Freewayの通算五作目となる『Free Will』を御紹介。Jay-Z(現Jay Z)率いるRoc-A-Fella Recordsよりデビューし勢力拡大の一躍を担ったFreeway、レーベルメイトで同郷出身のBeanie SigelやPeedi Peedi、Young Gunzらと共に構成されたState Propertyもメチャクソ格好良かったですよね(痺)。僕はとにかくこのFreewayの大ファンで、これまでにこのブログでも『Philadelphia Freeway』『Free At Last』『Diamond In The Ruff』などは取り上げて感想を書かせて頂いております。モジャモジャの顎髭にムスリム信者であるFreeway、昨年の9月に末期の腎不全である事が判明し、透析を受けながらの新作リリースは、昔からのファンとして本当に嬉しい限りです(涙)。
という訳でザックリとになりますが感想を思うままに書くと・・・・・・まずは昔のソウル曲を断片的に散りばめた温かくも柔らかな、S. Frank & Scholitoが共同制作した「Intro」で幕開け。煌々とした放射能の火を吹きながらも、どこか優美で滑らかなFreewayのラップにもう速攻でウットリ。続いてはGirl Talkなる人物が制作した「Addiction」で、90年代の東海岸サウンドを彷彿とさせる煌めくメロウソウルをカット&ループするラグジュアリなミッドで、ネタ元は100 Proof Aged in Soul「Aint That Lovin You」。ガツガツに尖った前のめり姿勢ながらも、やはり熱波フロウによって鮮やかな色彩を生み出すFreewayのラップがカッコイイ(痺)。S. Frank & Scholitoが共同制作した「Hot As Ice」は冷たく響く鐘の音にボスボスと重く疼かせるビートの報復がヘヴィー、鈍器のようでありながら鋭利な鋸刃も装備しているFreewayのラップが容赦なく鼓膜に斬りかかります(必殺)。The Ebonys「You're the Reason Why」をネタ使いした、冒頭の甘酸っぱいヴォーカル早回しでもう昇天してしまう「I'm Back」もS. Frank & Scholitoが共同制作。しかし、それは冒頭のみでトラックはジャリジャリとした砂嵐の吹き荒ぶような仕様、そこにFreewayが嗄れた声でボウボウと火のようなラップを吹くのが痛快。濡れたアスファルトが黒くテカって光るような硬い閃光シンセがクールな「Highway」はMoney Alwayzが制作、客演には男性シンガーのRodが参加。このトラックは2000年代に流行ったような流線形のメタリックなトラックで、甘ったるいRodのヴォーカルの乗り方なんかもその頃の感触、濡れたハイウェイをギラリと照らすヘッドライトのような眩いFreewayのラップが熱い。S. Frank & Scholitoが共同制作した「Kodak」は、僕的には本作随一の格好良さを誇る黒くタイトなアッパー。暗闇に滴るような冷たく不気味なシンセの連なりに、時折と刺すように鳴るフラッシュ音と女性の震えた悲鳴がアクセント、その中で怪物チックに吠えるFreewayのラップが緊迫感抜群で鼓膜を凍り付かせます。続いてもS. Frank & Scholitoが共同制作の「Illuminate」は、パスパスと撃つビートにネットリと捏ねるビートとリフレインフックが耳に残ります。往年のRapファンが狂喜乱舞しそうなのが、あのL.E.S.とChemistが共同制作したド渋い「Kane & Abel」でしょう(決定打)。少し蒼く錆び付いたようなストリングスをズブズブと濁水に潜らせたようなメロディがド渋く、そこにFreewayの斬れ味抜群のノコギリ刃のようなギザギザしたラップが軋むのが最高にクール(痺)。Tryfeが制作を担当した「My Bm」もなんだかトロトロとした粘液の中に沈殿してゆくようなトラックがミステリアスメロウで、だからこそFreewayの放射能を吐くような灼熱のラップも青白い炎となって幻想的な揺れを魅せてグッド。S. Frank & Scholitoが共同制作した「Bennie & Stella」ではなんとRaheem DeVaughnが客演参加(!)、Raheem DeVaughnがR. Kellyの名ラインをなぞりながら、相変わらずのネットリと糸を引くような甘い蜜声で歌い上げるフックが極上で、Freewayのもったりとモフモフしたラップも最高にホット。またまたS. Frank & Scholitoが共同制作し、その片割れであるScholitoが客演参加したのが「Work」。濃霧の中を彷徨う鬼火のようなシンセの鳴りが不穏なトラックで、怪物チックなFreewayのラップとScholitoのネッチリと粘着質なフックが凄く相性抜群で耳に残ります。Tryfeが再び制作した「We Thuggin」では元G-Unit(干された)Young Buckが客演参加、電磁波や漏電や煮沸やらで象られたシンセがあちこちで発破するトラックに、太くて硬くて熱い両者のラップが無双を仕掛けるハードコア曲。Freewayらしいメロウソウルを早回し&ブツ切りループした「Always Love You」はGirl Talkが制作、このメロウと轟々と火を吹くFreewayのラップとの甘辛ミックスな対比が僕には本当にツボ(笑)。「Legendary」はS. Frank & Scholitoが共同制作しており、氷柱のように冷たく尖った音色の鍵盤が舞い散る零度チューン。最後はGirl Talkが制作を担当したダウンローなロックテイスト曲「First Thing's First」で〆、大きく振りかぶって叩き切るようなFreewayの強力な顎で繰り出す破壊ラップが凄まじくカッコ良い(咀嚼)。

Freewy此処に在り、病気の事もあるからどうだろうかと少し心配していましたが、そんなのは彼の放射能を吹くような怪獣フロウには無縁でしたね(興奮)。やっぱり僕はこういう少しソウルフルの香りがする板金チューンが大好物で、そんなトラックに黄金比でフィットしてしまうFreewayはやはり屈指のキャラ立ちMCで御座います(太鼓判)。毎作とFreewayってあまり話題にならないんだけれど、絶対的にカッコいいしRap好きならば聴いておくべき一人だと思います(強気)。しかしRoc-A-Fella信者の僕としてはやはり、Just Blazeとの絡みがどうしても聴きたいところです(懇願)。




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Drake「Views」
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きっと現在のRap界ではKendrick Lamarと双璧の最強、Drakeの通算五作目となる『Views』を御紹介。とは書いたものの、天邪鬼である僕はそこまで二大勢力であるDrake派でもKendrick派でもなく、そんなドハマりして聴いてはいないです(過失)。だからDrakeに関しては大ヒットした前作の『Nothing Was The Same』に関してはこのブログで書けてもいないし(後回しの結果忘れた)、MixTapeで後にフィジカルリリースされたこれまた大ヒット作『If You're Reading This It's Too Late』に関しては買っても聴いてもいない始末です(愚)。それでも二作目にあたる『Take Care』はとても好きで聴いていたんで、本作は買った次第であります。まずはこのとてつもなくダサいジャケットが凄い(笑)、これだけの人気がありながらイジラレまくるDrakeにも感服しますが。
それでは今更なんでしょうが僕の感想を言わせて・・・・・・Drakeの感傷的で悩ましいフロウが頭をもたげるように重く響く「Keep The Family Close」で幕開け、制作はManeeshなる人物が担当。ぐっしょりと湿ったストリングスがソウルフルにジワジワと響く中、枯れる寸前の花のような錆びれた輝きを滲ますDrakeのラップが沁みる。Noah "40" Shebibが制作した(Co制作にはBoi-1da)「9」はMavado「Dying」がサンプリング、寒空に広がる薄い雲のような冷たい空気感のあるトラックが寒々しくも美しい。DMX「What These Bitches Want」を拝借した「U With Me?」はNoah "40" ShebibとKanye Westが共同制作(Co制作にDJ Dahi、Ricci Riera、Axlfoliethc)しており、これもまるで氷柱花のようなミステリアスで冷たい艶やかさが香る一曲で、歌うでもなくパシパシと舞い散る雪のように繊細なDrakeのラップが降り積もります。Jordan Ullman(Majid Jordanの片割れ)が制作(Co制作にはNoah "40" ShebibとKanye West)した「Feel No Ways」は、まるでラジオチューニングを弄って漏れ流れるような、ザップした音色が独特な弾け感を生み出すメロウチューン。Malcom McLaren「World’s Famous」をサンプリングした飴色の輝きを放つ甘いメロディもグッドですし、やっぱりこのビートの散りばめ方が巧くて聴き入ってしまう。Boi-1daとNineteensが制作(Co制作はBeat Bully)した「Hype」は現行の流行である鈍角に墜ちてゆくメロディ&ビートに、前のめりで繰り返すラップといった感じでまあ想像通り。「Weston Road Flows」はNoah "40" Shebibが制作で、サンプリングにMary J. Blige「Mary's Joint」を使用している鉄板曲。Mary J. Bligeのヴォーカルを背景で焚いて柔らかに燻らせて、そこにドムドムと隙間の空いた強めのビートを落とし、Drakeの鼻にかかったラップが優美にすり抜けてゆく微糖メロウでグッド。Ray J「One Wish」をダルダルにピッチを落とし引用した「Redemption」はNoah "40" Shebibが制作、こういう粘度の高いトロトロ系のトラックでも難なくラップとメロディで運べるのがDrakeの真骨頂。Murda Beatzが制作した「With You」では同胞であるPARTYNEXTDOORが客演参加、これが浜辺に訪れる朝焼けのような心地良い熱感と眩さで素敵。そこにPARTYNEXTDOORのちょっぴりハスキーなヴォーカルが絡むのも、夏の日の花火の火薬の匂いみたいでロマンチックだし、Drakeの細波のようなラップが寄せては消えるのも綺麗。「Faithful」はNoah "40" Shebib制作で、サンプリングにはIdeal「Get The Hell On (Get Gone)」を使用し、客演にはPimp CとDVSNが参加。ユラユラと沈殿してゆくようなビートを軸に、もっと揺らめき閃くDrakeとDVSNは相性抜群で、そこにPimp Cのあのポップして跳ねるようなラップが挿入されているのがイイ。Daxzが制作した「Still Here」みたいなビート勝ちでボツボツと攻め込むトラックになると、どうもDrakeの扁平なラップが僕にはつまらなくなってしまう(辛辣)。それに比べてBoi-1da制作の「Controlla」では、Beenie Man「Tear Off Mi Garment」を下敷きにしたレゲトンっぽいトラックで滑らかに聴き手をくねらす巧さ、この辺りはRihanna「Work」の延長線上なんだろうなという気も。そんなレゲエのノリを踏襲して乾いたメロディを弾く「One Dance」はNineteen85制作でWiz KidとKylaが客演参加、Crazy Cousinz「Do You Mind」は程よい熱感とステップ感がやはり心地良くて、それをクールダウンさせるようにDrakeの甘ったるいラップが降り注ぐのも良い。Noah "40" ShebibとSouthsideが共同制作した「Grammys」では、まさかの名コンビとなったFutureが客演参加。彼らにはうってつけのバキバキに鉄工されたハードなトラックで、バチバチに火花を散らして滑走するDrakeに、鈍く蠢くようなリフレインを繰り出すFutureの鉛のようなラップが面白い。Noah "40" Shebib制作(Add制作にMetro Boomin)の「Child Play」は、Ha-Sizzle「Rode That Dick Like A Soldier」をサンプリングした疾走感ある静寂系の一曲。シリアスで凍てついたメロディがヒビ割れるようにして進行する、破片シンセが刺々しい「Pop Style」はSevn ThomasとFrank Dukesが共同制作しており、Drakeのヘロヘロとしたガス抜きみたいなラップがまとわりつきます。Popcaan「Love Yuh Bad」をサンプリングした、Nineteen85がまたまた制作の「Too Good」ではRihannaが客演参加。彼ららしいポカスカと木目調のパーカッションが肝の亜熱帯メロウになっていて、まったりと溶け合う二人の柔和なヴォーカルがココナツみたいな独特な甘味を出します(美味)。Noah "40" Shebibが制作した「Fire & Desire」はBrandy「I Dedicate (Part III)」をサンプリングしていて、このBrandy曲が持つクリアな水質に似た透明感がトラックを鮮やかにして、鼓膜の浸透圧とピッタリ一緒になっているからたまらない(昇天)。最後はManeeshが制作したゴスペルっぽい壮麗メロウ「Views」で幕切れ、なんだか不死鳥が羽ばたくように波打つDrakeのラップがカッコイイ。最後はボーナス扱いであのダサイ踊りが話題になった「Hotline Bling」も収録、Nineteen85制作のこのトラックは電気信号とビートを編んだようなシンプルなトラックで鬱として綺麗。

なんというか、僕にはDrake周期みたいなのがあるらしく、凄く鼓膜にフィットする時と鬱陶しく感じる時の差が激しいという。そういう意味では2011年作の『Take Care』以来、素直に楽しんでマッタリと聴けている一枚になっています(不思議)。この手のフロウスタイルを模倣するMCも大勢出てきたけれど(いや、MCよりもシンガーの方が多くなったか)、やはり一線を画す魅力と世界観がDrakeにはあるなと改めて実感。自身が擁するOVO SOundsのMajid JordanやDVSNなんかも今年リリースしていますが、やっぱりDrakeこそが本家という出で立ちで亜流にさえ感じてしまう圧倒的なキャラ立ちは流石の一言。Drakeのけして黒過ぎないキャラメル的な色味も、これだけ広く売れている要因かも。




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Christon Gray「The Glory Album」
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あのKirk Franklin率いるレーベル“Fo Yo Soul”と契約したシンガー兼ラッパー、Christon Grayの通算ニ作目となる『The Glory Album』を御紹介。とか書きましたが、もともと僕はこのChriston Grayの事を全く知らなくて、Amazonであなたにお薦めな関連アイテムで浮上して、そのジャケットに惹かれて即買いしたんです(衝動)。調べてみると兄と共にゴスペルグループを結成し活動していたところ(彼の兄Taelor GrayはThe Elevationistsなるグループで活動中だとか)、ソロでリリースしたデビューアルバム『School of Roses』が全米R&Bチャートで第五位に食い込む人気に。そこでレーベル争奪戦の末、自身のルーツであるゴスペルを基調とするKirk Franklinのレーベルと契約したんだとか(伝聞)。
とまあ何処ぞでかじった話はこの辺でお終いにして内容に・・・・・・本作はまずレコードの様にSide AとSide Bに分かれています、こういう意匠がとても好きです(単純)。まずはSide Aの楽曲群から触れると、Christon Grayが制作(Co制作にJonathan Baker)した「The Glory Part I」でスタート。キラキラときめ細かな光粒子を集めたようなピアノ鍵盤の音色がなんとも綺麗で、そこにChriston Grayの朝焼けのように眩いヴォーカル&ラップが乗っかるのが心地良い。「Stop Me」はMax Starkが制作を担当しており、漆黒に輝く鍵盤音やホーンとザクザクとしたビートが走る荘厳でオペラチックな重厚曲で、仄暗い濁流のようなChriston Grayのラップが鼓膜をジワジワと飲み込むのがたまりません(浸食)。教会の中にいるような厳つくてビリビリするような静寂が迫ってくる「Ft. Knox」はMax Starkが制作を担当、Kanye West的な悪魔教めいた冷気メロディが鼓膜を刺す中、Christon Grayの野獣めいた鋭いラップと祈るように澄んだヴォーカルが交錯するのがクール(幻覚作用)。Christon Gray自身が制作した純朴なピアノバラード「Afraid With You」は、印象派の絵画みたく淡い光が揺れるトラックがとても優麗ですし、柔らかな風を受けて蝶が舞うような、そんなChriston Grayの鱗粉みたく煌めくヴォーカルが沁みます(清純)。モノクロの映画に少し色彩を滲ますようなトラックが、揺らめく陰影をメロディにして流れる「50 Shades」は、微熱程度にまったりと微睡むようなChriston Grayの脱力したラップが耳に妖しく残ります。Giangelo Powerが制作(Co制作にMax Stark)した「Connor McDees」はメタリックなビートや金属的なシンセが刺さる鉄鋼チューンでとにかく硬いし、それに負けずと尖ってタフなChriston Grayのラップも聴き応え抜群でカッコイイ(痺)。続いてここからがSide B、まずはChriston GrayとMarlo Scottが共同制作した「No. 51 (The Groly Part II)」でスタート。どこか彼方で聴こえる水を打つようなビートと、接近して聴こえる乾いたネイティブなビートの乱立が立体的で面白く、そんな空間使いがなんだかサイケな感触を生んでいるし、気化にも近いChriston Grayのファルセットが浮遊感たっぷりで不思議なスイート感を演出。「Open Door (See You Later)」はElvin Shabhazianが制作を担当(Co制作をJaden Chada)、暗闇の中でボワンボワンと妖しく波打ち光る夜光虫のようなシンセの蠢きに、Christon Grayのダークで鋭利なラップが飛んでくるのがたまらない(宇宙的)。かと思えばStevie Wonder的な軽やかでフローラルな鍵盤メロウが甘美な「My Love Is Real」で、蜂蜜シロップのように淡く輝くファルセットで聴き手を昇天させる王道ソウルも繰り出すから憎い(昇天)。「Nowhere」はMax Starkが制作(Co制作をMatt Shaban)、真っ白な空が落ちてくるような感覚に陥る壮大なバラードで、空気を優しく真っ直ぐ震わせ伝わるChriston Grayの歌声はどこまでも澄み切って、春に降る雪を見るような幻想的な映像が浮かびます(浸透)。Christon Grayの弾くちょっぴりJazzyなD'angelo的ピアノ曲「Blackmail (Black Male) Interlude」を挿んで入るのは、Christon Grayのエスプレッソのように硬くビターな歌声が香る「Blackmail (Black Male)」でこれは自身が制作を担当。最後を飾る「Follow You」もどこかStevie Wonderっぽいピースフルな鍵盤メロディが素敵で、天と地を繋ぐ一筋の強い光のようにChrston Grayの慈愛に溢れた歌声が降り注ぐのを浴びるばかりです(極楽浄土)。

ゴスペルとラップとR&Bを織り交ぜたサウンドで、かなり特殊で独特な味わいのある面白いシンガーであり一枚。ゴスペルが源流にあるという点でも、どこかJohn Legendを思わせる感触の持ち主。あとサウンドとラップを合わせた部分ではJ. Coleなんかを思わせる感触、はたまたKanye West的とも歌とラップのハイブリッドはDrake的かなとも(個人的感想)。サウンドも凄く洗練されていてエッヂーで深い、とにかくとっても興味深いしカッコイイChriston Gray、これは本当にジャケット買いして良かった(狂喜乱舞)。まだ聴いていない方は是非とも聴いて頂きたい、ラップ好きにもR&B好きにもお薦めできます。






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Jaheim「Struggle Love」
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Naughty by NatureのKayGeeに見出されデビューした本格派ソウルシンガー、Jaheimの通算七作目となる『Struggle Love』を御紹介。Teddy PendergrassやLuther Vandrossに比肩される程のド渋いその歌声で、熱心なR&Bファンを常に魅了し続けているJaheim。デビューから15周年となる16年、これまで所属したメジャーレーベルWarner Bros./Atlantic Recordsを離脱し、新たに自主レーベルとなるJulie’s Dream Music Groupを立ち上げ、インディでの再スタートを切っJaheimで御座います。メジャーを離れるという事できちんと作品が供給されるのか不安でしたが(特にフィジカルの販売があるのか)、こうして無事にリリースされてホッとしていますし、これまでの作品の中でも群を抜いて素晴らしいといえるジャケットにも聴く前から大満足です。
とまあこんな感じでゆるりと中身の感想に入っていきますと・・・・・・本作のExective ProducerにはJaheimに加え、Balewa M Muhammadが名を連ねてるのも注目ですね。まずはJaheim自身が制作し、雷鳴と急な雨に追われて車に駆け込むようなイントロで始まる「My Shoes」。遠くで鳴る雷鳴をヒリヒリと感じながら甘くキックするビートが昔のHip Hopソウルテイストを思わせ、Jaheimのブラック珈琲のように香ばしく深みのあるヴォーカルが香り立つのがビターで格好良い(痺)。Charles AmosとRicky Rutlandが共同制作(ソングライトにはTroy Taylor、John "SK" McGeeの名も!)した「Craziest Place」は、ザブザブと波打つ清い水のような波紋の狭間で揺れるJaheimのヴォーカルが深く澄んでいて、その波線が作るリフレインフックなんかも曲の印象をエッヂーでいてモイストにしています(賛辞)。そんな波に飲まれて流されて、曲の最後の滝のような水音が次曲へすんなり入れるよう聴き手を洗い流します。滑らかでしなやかな金色のホーンの音色が飴細工のようにトラックに曲線を描く「Nights Like This」、制作はCharles AmosとRicky Rutlandが共同で担当。煌めく街並にしとやかな夜風が吹き抜けるようなミッドナイトチューンで、そこに気品溢れるシルキーなJaheimのヴォーカルが絡まり、鼓膜を美しくドレスアップしてしまいます(優雅)。表題曲となる「Struggle Love」もCharles AmosとRicky Rutlandが共同制作、これも柔らかなホーンとハンドクラップが溶け合う甘美なミッドで、そこにちょっぴりビターなJaheimの焙煎ヴォーカルが混じる事でキリリと引き締まったメロウに(美味)。冒頭の陽射しを反射する湖畔の水面のような煌めく鍵盤音で心をキュっと奪われる「Songs To Have Sex To」、それもそのはず制作はあのVidal Davisですから(興奮)。湧き水の清々しく澄んだメロディが体の隅々まで流れ渡るのも心地良いし、Jaheimの朝陽のように凛と眩くて瑞々しいヴォーカルがまったりと聴き手を揺らします。再びCharles AmosとRicky Rutlandが共同制作の「If Someone Asks Me」も、細やかな弦音ホーン、ハーモニーがまるで樹々を揺らし野原をそよぐ優しい風のようで心地良く、そんなマイナスイオンなメロディに乗せて木漏れ日のように繊細で温かなJaheimのヴォーカルが揺れるのがたまりません(森林浴)。続く「Something Tells Me」はまさかのあのNottzが制作を担当していて(発狂)、Nottzらしいカッチリと硬度のあるソウルフルメロウなトラックに、黒ダイヤのように重厚な照りと重みのあるJaheimのヴォーカルがクールでグッド。「If I Were You」はXavier Fairley Jr.とCharles Amosが共同制作で、パシンパシンと水面を打つような飛沫ビートとチラチラと光を洩らすシンセ、逞しくも柔らかなJaheimのヴォーカルがセクシー。Sheldon "Coz" EllerbyとToby Davisが共同制作の「Be That Dude」はどこかBabyface節なすっきりミントメロディで清涼感たっぷり、深緑のようなJaheimのヴォーカルも鼓膜に鮮やかで晴れやか。Ced Solo制作の「Back In My Arms」はLuther Vandrossをリメイクしたかのような名バラードで、蒼くそびえる渓谷のように壮麗で澄み切ったメロディに、ふくよかで抑揚のあるJaheimの凛々しいヴォーカルが胸に沁みる一曲です(治癒)。Charles AmosとRicky Rutlandが共同制作した「Keep」もホーンと鍵盤音が陽光のように温かく燦々と降るオーガニックな一曲で、Jaheimの優しく抱擁するような野太く渋いヴォーカルがたまりません(昇天)。「Always Come Back」も同じくCharles AmosとRicky Rutlandが共同制作、オールドマナーに則ったキュートで絢爛なトラックにウットリ。Charles AmosとRicky RutlandにXavier Fairey, Jrが共同制作(ソングライトにTroy Taylor関与)した「Side Piece」なんかは、ちょっぴりメタルチックなシンセが冷たく輝く氷結系のメロウでクール。最後はSheldon EllerbyとToby Davisが共同制作の「Aholic」で〆、この曲も雲一つない澄み切った青空のような眩くて鮮やかなトラックが朗らかで、Jaheimとコーラスのゴスペルライクな響きが優しくて心地良いです。

下手に先進的なサウンドなんかに手を出さず、自身の持つふくよかで芳醇なソウルフルなR&Bを昇華させている事に嬉し涙で御座います(感謝感激)。僕は世代的にはTeddy PendergrassよりもLuther Vandrossなので(Teddy Pendergrassもレコードを二枚持っていますが)、Jaheimのこのふくよかで温かい歌声を聴くと思い出さずにいられませんね。でもけっして古臭い感じはなく、あくまでJaheim仕様でアップデートされていて瑞々しかった印象です(洗練)。美しく品のあるツヤを持ったJaheimの炭素ヴォーカルはやはり健在ですし、僕のような三十路の鼓膜を優しく癒してくれますね(逸品)。




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