RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Havoc & Alchemist「The Silent Partner」
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玄人ラッパー(であり敏腕プロデューサー)のHavocと玄人プロデューサーのAlchemistがタッグを組んだ、Havoc & Alchemistのデビューアルバム『The Silent Partner』を御紹介。Havocといえば90年代の東海岸を代表するデュオ、Mobb Deepの片割れですね。Mobb Deepといえば『The Infamous』収録の「Shook Ones Pt. II」がクラシックとしていまだ絶大な人気を誇っていて、それを作ったのは言うまでもなくこのHavoc。その後も他アーティストにトラック提供などしつつ、一時期は50 Cent率いるG-Unit Recordsに所属してたりもしましたね。最近では全曲自身で制作したソロ作『13』が素晴らしかったHavoc、やはり三十路にはたまらない人物です。一方のAlchemistもMobb Deep作品をはじめとして、本当に様々なアーティストにトラック提供していて枚挙に暇がありませんので割愛しますが、名Producerの一人です。
それでは早速と中身の話に移りたいと思います・・・・・・まあこの連名タッグでお察しの通り、全曲の制作をAlchemistが担当しHavocがラップするというもの。まず「Impose My Will」はキリキリと細い針金が食い込むようにチクチクと痛いピアノ鍵盤と、バツバツと乾いたビートがHavocのイルなラップをジグザグと縫い合わせるシリアスな一曲。続く「Maintain (Fu** How You Feel)」は美しくソウルフルなトラックながらも、どこか混濁した雰囲気が薄黒くネットリした感触を生み出し、そんな中だからこそうっすら怪しく殺気立つHavocの鋭利なラップがクールに鈍く光ります。ボコボコと殴打するような太いビートの振動で、光を受けた埃が舞うように細やかなオルゴール音が散る「Out The Frame」は、本当にちょっとだけキュートで硝子ドリーミーな一曲。暗い路地裏に響く誰かの走る足音のように冷たく連なるビートが不穏さを煽る「Seize Power」は正にMobb Deep流儀、まるで雨垂れのように無情にポツポツと滴り堕ちるHavocのフラットなラップも凶器。「Never Trust A Soul」は砕いたドラムビートをループさせ、それを放射状に滑るHavocのラップとソウルフルなヴォーカルで接着した一曲。「The Gun Holds A Drum」では相方であるProdigyが客演参加、ジワリジワリと近づき迫ってくるような暗殺めいたトラックも恐ろしいけれど、Mobb Deep揃っての妖気がやはり凄まじく、なんだか聴いていて息苦しくなる重圧感が病みつき。Havocの硝煙のように漂い煙るラップだけでクールに滑走する「Smooth Ride Music」なんかは、ブルブルと低く震わすベースの音色だけでトラックは朧、こういうトラックでも淡々と殺気と冷徹さで聴く者をゆっくりと裂いてしまうのは流石。続く「Buck 50's &Bullet Wounds」はMethod Manが客演参加、ボタボタと重たく降ってくる鉛のような鍵盤音にオペラ調の声ループ、そんな中でひたひたと響くHavocとMethod Manの亡霊のようなラップがホラーでカッコイイ(痺)。単調なドラムパターンにキラキラとした破片のような音色を混ぜた「Just Being Me」も、とにかく淡々とラップを繰り出すHavocの乾燥したラップがなんともド渋くてカッチョイイんです。氷雨のように冷たく尖った鍵盤音が無慈悲に響き渡る「Throw In The Towel」も恐ろしく無味無臭、だからこそHavocの少しカビ臭い(賛辞)ラップが芳醇な香りを漂わせて、なんともいえない独特な味わいになって鼓膜を蝕むのです。最後はあのCormegaが客演参加しているというだけで鳥肌モノな「Hear Me Now」で幕引き、侘び寂びでしかないスカスカなトラックながらも、優れたラッパーにはもはやドラムビートしか要らないという事をしっかり示した骨太な一曲。

最後までずっと冷たい殺気が漂う一枚で、やはりこの不穏かつ殺伐な空気感はMobb Deepの十八番だなと痛感。客演も気心の知れたNew Yorkのベテラン勢のみ、ここまで硬質なサウンドとラップを聴かされて痺れない三十路はいないでしょう(遡)。たぶん最近の若者が聴いたら物足らないであろう質素なトラック群、これもAlchemistの素朴な旨味が味わえて僕的には好きでした。






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Slim「Refueled」
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90年代を代表する男性ヴォーカルグループ、112の元メンバーであるSlimの通算二作目となる『Refueled』を御紹介。Puff Daddy、もしくはP. Diddy率いるBad Boy Recordsの黄金期を支えた重要グループの112。 その112の中でも一番ヴォーカルのキャラが立っていたのがこのSlim(一番の男前はQ Parkerで、彼のソロ作『The MANual』も素晴らしかった)、前作にあたる『Love's Crazy』も聴き応え抜群でナイスでしたよね。その前作からおよそ7年ぶりとなる本作は、ベテランの駆け込み寺であるShanachie配給、なんともジャケットがダサいのも僕的にはかえってツボで御座います(笑)。
それではサックリサクサクと感想をポツポツ打つと・・・・・・まず元は同門のCarl Thomasを客演に迎えた「Forever」でスタート、このBad Boy並びはやはり三十路オーバーの胸を無条件に熱くします(笑)。制作はPatrick "GuiterBoy" Hayes(StringsやPiano、Moog SynthsであのTankも関与)で、シャリシャリとしたシャーベット上の光の粒子サウンドがとてもスベスベ滑らか。そこにCarl Thomasのコクのあるビターな歌声と、Slimのちょっぴりミルキーで甘ったるいヴォーカルが溶け合うのが絶妙で美味。続く「Never Break Up」はOddz.N.Endzが制作を担当、客演には若手のRich Homie Quanが参加。暗闇に蠢き響くような蛍光シンセとコロコロとしたビート、単調に波打つメロディは極めて現行シーンのノリで、 Slimのしっとりと甘ったるいヴォーカルには不似合いな気もするしRich Homie Quanの起用にも疑問。それと比べてやはりばっちりシンクロしているなと感じるのが、かつては同門のMase(元Ma$e)が客演参加した「Killin' Em Girl」。Meardini "Bridgetown" Timotheeが制作で、ミストのように細かい粒子になったサウンドが霧散する中、その音色でしっとり濡れたビートがボタボタと曇って響くのもナイスで、これはふんわりとした耳溶けのSilkとMaseに抜群に相性が良くてグッド(浸透)。「Truth Is」はあのTim & Bobの片割れであるTim Kellyが単独で制作、いかにもTim Kellyらしい天空を駆ける光のような煌めきと透明感のあるトラックが眩くて、Slimのヴォーカルもまるで光の屈折が魅せるプリズムのようでなんとも幻想的で心地いいんです(溺愛)。再びMeardini "Bridgetown" Timotheeが制作した「Drug」も繊維質な電子音で紡ぐなんともシルキーなミッド、Slimの滑らかでしなやかな耳障りのファルセットが鼓膜をくすぐる中毒性抜群な一曲です(沈)。Patrick "GuiterBoy" Hayesがその名の通り中盤でエレキギターを泣かせる「Take You Down」は、ちょっぴりアルミニウムチックな硬さの音の響きと、終盤でのSlimの切ないシャウトが素晴らしい滑らかシャープな好ミッド。「Hey You」はまたもやTim Kellyが単独で制作、澄んだ水流のようにゆるやか自在に曲線を描くメロディに、Slimのミルキーで甘いヴォーカルが溶けるのが艶っぽく美味。Patrick "GuiterBoy" Hayesが、今度は全編アコースティックギターで制作&演奏した素朴なバラード「Ain't Going Nowhere」はとにかく沁みる。自然な温もりを感じられるウッディなサウンドはマイナスイオンが出ていて、Slimの優しく淡いヴォーカルでヒーリング効果抜群です(癒)。「Head In The Clouds」はBeenCalledWorseが制作を担当、スッキリと清涼な紺碧ポップといった味わいで炭酸水のような爽やかな刺激が気持ちいいミッド。最後を飾るのは美しいサウンドが燦々と降り注ぐ神々しいミッド「Ready To Fall」、Slimの濁りのない綺麗なヴォーカルがクリアに響き渡る優美な一曲です。

Slimがイマドキなサウンドに乗っかるのもなかなか新鮮、でもそんな中でもやはり正統派でスマートなR&B軸がしっかり通っていて、それはSlimの歌声もさることながら制作陣の手腕も大きいかなと。全10曲と少なめではありますが最後まできちんと味があるし、なんだかんだで僕は結構リピートしちゃっているんです(老)。Slimのこの軟弱なナヨ声はやはり唯一無二で、どこで聴こえてもSlimだと分かるから凄い。生粋のバラードとかは少ないですが、Slimのナヨ声をバッチリ堪能できる流線型のメロウが揃っています。そろそろ112が再結成したら嬉しいんだけどなー、Diddy頼みます(懇願)。




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Twenty88「Twenty88」
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二枚目ラッパーのBig Seanと美女シンガーのJhene Aikoで結成されたデュオ、Twenty88のデビューアルバム『Twenty88』を御紹介。Big SeanといえばKanye Westに見初められ、これまでに『Finally Famous』『Hall Of Fame』『Dark Sky Paradise』と順調にリリースを重ね、人気とキャリアを築いている有望株。僕も最初こそあまりピンと来ませんでしたが、三作目の『Dark Sky Paradise』に関してはどハマりした一人であります。Jhene Aikoに関してはMixTapeで徐々に頭角を表し、デビューアルバム『Sail Out』が前評判通りにヒットしましたっけ。その二人が突如として二人で写る写真をSNSで拡散し始め、なにかコラボするのではと囁かれると同時に二人のユニット、Twenty88がお披露目された次第です。ずっと準備していたんでしょうが、本当に突然でしたし音速で作品がドロップされたのには驚きました。デジタル配信のみで終わるかなと心配しましたが、一応はフィジカルでもリリースされたので購入しておりました。
という訳で感想は簡単になりますが書かせてもらいますね・・・・・・まず先に述べておきますと、フィジカルにはブックレットが無いのでクレジットが一切不明(涙)、よってWikipediaの情報を頼りにクレジットは述べます。「Deja Vu」はKey WaneとCam O'bi、Amaire Johnsonが共同で制作、サンプリングにはXscape「Softest Place on Earth」を使用しています。もうこのスタートからして汗ばむような熱をじんわり放出する艶美なメロウで、Big Seanのじっとりと愛撫するような低音ラップもビリビリ来るし、Jhene Aikoの甘い吐息のように薄いヴォーカルもセクシーで、ぼんやりとした輪郭のサウンドエコーはまるでスチームのようでグッド。FlippaにSteve Lacy、Jproofが共同制作した「Selfish」はMat Zo「Time On Your Side」をサンプリング、ブーンブーンと重厚に響くベースにカラリと乾いて鳴る弦音の涼しげなグルーヴがクールで、香辛料を隠し味に使ったようなエスニックな香りのするトラックには、どこか微熱混じりで火照った二人の掛け合いが美しく映えます。Key Waneが制作した「On The Way」ではThe Singers Unlimited「Sentimental Journey」をサンプリングに使用、ザブザブと溢れる水流のようなシンセをぶつ切りにして繋いだトラックがモイストな感触を生み出すミッド。その中で柔らかく変幻自在にフロウを変える岩清水のようなBig Seanと、ヒアルロン酸ばりに保湿力たっぷりなJhene Aikoの潤んだヴォーカルがマッチング。FlippとJproofが共同制作した「Push It」は潤いと華やかさが共存した水中花のようなメロウで、ゆらゆらと優雅に泳ぐ二人のヴォーカルがなんとも可憐で素敵。「2 Minute Warning」はDetailが制作を担当し、そのDeteilとあのK-Ci & JoJoが客演参加の一曲。なるほどK-Ci & JoJoのエッセンスが入ることで濃厚バターのようなコクのある旨味のメロウに仕上がっていて、トロトロとした感触のメロディはまるで蜜のように、しかしビートはまるで粒マスタードのようにピリリとした辛味があったりして面白い。FlippaとJproofが共同制作した「Talk Show」はThe Natural Four「Love's Society」をサンプリング、飄々と吹き抜けるソウルフルなメロディがザックリした味わいを生んでいて、Big Seanのなんとも男前なラップを引き立てている一曲。不規則に寄せては返す細波のように揺れ、その揺れで月の光をキラキラと反射する水面のようにしとやかなメロウ「Memories Faded」はTommy Brown制作。そんなメロウな波音に揉まれて、潜って沈んで意識の奥底を氾濫させる二人のヴォーカルが心地いいんです(溺愛)。最後は残響に近いサウンドがゆるゆると糸を引く感触の「London Bridge」でKey Wane制作、Jhene Aikoのコケティッシュでスウィートな歌声がふわふわと舞うのが気持ちイイ。

とにかくハイセンスでカッコイイ、洗練されていて彼らが次世代を担っているのを濃厚に感じられる意欲作です(鳥肌)。全八曲入りのEPではありますが満足度は抜群、むしろここまでの高威力ならばLPで創って欲しかった(惜)。ルックス的にもやはり二人は格好良くスタイリッシュにキマるし、本当に相性は抜群だと思います(勿論、音楽的にという話)。僕はBig Seanはそれこそ最近になってかなり好きになって、Jhene Aikoはそこまでハマっている訳でもなかったんですが、このTwenty88の作品はよーく聴いています。








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Yuna「Chapters」
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マレーシア出身のR&Bシンガー、Yunaの通算二作目となる『Chapters』を御紹介。彼女に関しては全米デビュー盤である『Yuna』でちょっと紹介しているので割愛しますが、本当に優しくて綺麗なR&Bを聴かせてくれる優良シンガーのひとり。正直に言って、前作でのPharrell Williamsによる制作なんかが無かったら聴かないままだったろうけれど(しかも蓋を開けてみたら、あのAndre Harrisもガッツリ関与していた!)、本当に素敵な一枚で御座いました。前作から約三年空けてからの本作、今回もUS勢が参加している様なので即購入、結構美人なYunaが三枚にめくれている(?)このジャケットも素晴らしいですよね。
という訳で早速と中身について書きたいなと思いますが・・・・・・・まずはあのFisticuffsが制作を担当した「Mannequin」でしなやかに静かにスタート、しっとり濡れた月光に照らされる真夜中の花園に、まるで蝶が舞うようにヒラヒラと柔らかく甘いYunaのヴォーカルが妖艶でたまりません。「Lanes」はRobin HannibalとPaul Salvaの共同制作、まるでスチームのように優しくしっとりと鼓膜を湿らし包むメロディに、Yunaの霞のようなヴォーカルがこれまたミステリアスでグッド。またまたFisticuffsが制作を担当した「Crush」では、まさかのUsherが客演参加でかなり驚き。澄んだ青い水を張った大きな水槽の中で泳ぐ二匹の金魚のように、ひらひらと優雅で可憐なYunaとUsherのヴォーカルが幻想的で素晴らしく、特にUsherをダンスチューンでなくこういうしとやかなスロウで起用したのは巧い(策士)。同じくFisticuffsが制作を担当した「Unrequited Love」はどこかSade的なサウンドの奥行き、光の届かぬ影の部分があるダークトラックで、そんなメロディの中でうっすらぼんやりと浮かび上がるようなYunaの漏洩ヴォーカルがミステリアス。Robin Hannibalが単独で制作した「Best Love」はビコビコと鳴る打ち込み電子音が、少し骨ばった曲線を描くのが心地よく、霧状に拡散されるYunaのヴォーカルがしっとりと鼓膜に馴染みます。「Used To Love You」ではかねてから雰囲気が似ていると言われていたJhene Aikoが客演で参加、制作のFisticuffsも二人の水彩画がのように淡い歌声が映える半透明な水性トラックで、聴き手はプクプクとゆっくり静かに沈んでゆくだけです(身委)。ほのかに光の量が増して印象派の絵画のような色彩になった「Too Close」はRobin Hannibalが制作を担当、Yunaのヴォーカルも少し軽くなって春風に舞う綿毛のように可憐でキュート。Robin HannibalとPaul Salvaが共同制作した「Best Of Me」は、ゆっくりと揺蕩うメロディが聴き手の神経を少しずつ絡め取っていき、Yunaの繊維質なヴォーカルが侵食するといった感触。ジワジワと四つ打ちのビートが交錯し疾走してゆく「Your Love」はFisticuffsが制作(Co制作をJochen Van Der Saag)、ほんのりとEDM調を塗したクールソリッドなトラックでも、Yunaのウィスパーな歌声は違った光沢を魅せてバッチリとハマっています。最後は御大David Fosterが制作を担当した珠玉のバラード「All I Do」で幕引き、シフォンのように透けて柔らかな感触の鍵盤音&ストリングスに、ちょっぴりビターなYunaのヴォーカルがほろほろと耳溶けするのが心地イイのです(溺)。

同じアジア人としてやはりこの活躍は嬉しい、こういうウィスパー系の女性シンガーもたまに聴きたくなるんです(我儘)。オリエンタルな香りがしそうなものの、やはり前作同様にかなりUSの現行R&Bに則った作りでガッツリ売れ線だと思います。UsherやJhene Aikoなどを客演に招き、前作『Yuna』よりももっとしっとりとアダルトでメロウに進化していた本作は、こんな夏の真夜中に聴くのも凄くお勧めで御座います。






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Take 6「Believe」
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極上のハーモニーを聴かせるアカペラ界の重鎮、Take 6の通算九作目となる『Believe』を御紹介。Take 6は初期のメンバーから少し改変されていて、現状はMark Kibble、Claude McKnight(あのBrian McKnightの実兄)、David Thomas、Khristian Dentley、Alvin Chea、Joey Kibbleの六人で構成されています。最近こそアカペラグループと言ったらPentatonixが人気なのでしょうが、僕ら三十路オーバーのアカペラグループ代表といったらやはりTake 6なのではないでしょうか(推測)。Grammy賞も幾度となくノミネート&獲得している大ベテラン、前作からおよそ四年ぶりの新作ということで息の長いグループで御座います(尊敬)。
てな感じでユルユルではありますが感想を書きますと・・・・・・・まずはギリギリと捻って弾いて鳴らす弦音の疾走感にTake 6の精密でいて生き生きしたハーモニーが滑走する、Ross Vannelli制作の「Beautiful Day」でスタート。最近また隆盛を見せているファンク路線のトラックながらも、どこか星雲のような眩さと煌めきの光るトラックが流麗で、終盤のビートボックスとファルセットの重なりもカッコイイ。続く「Reset」はMark Kibbleが制作したいかにもTake 6な完全アカペラ曲で当然ながら秀逸、メンバーが発する口音だけでバスバスと空気を震わせ花が咲き乱れるようなメロディ&ビートを紡ぎ、最高に心地いいソウルフルな世界へと誘う一曲。Ross Vannelliが制作を担当した「You Know You're In Love」では、これまでにも客演経験のあるStevie Wonderが伝家の宝刀であるハーモニカで参加。まるで清く澄んだ水の中を泳ぎ廻るような、そんなクリアなTake 6のハーモニーにStevie Wonderの温かな日差しのようなハーモニカがたまらない、ポカポカ陽気の海辺を歩くような一曲。またまたRoss Vannelliが制作を担当の「When Angels Cry」は、空を漂う純白の雲の切れ間から一筋の光が大地に射し込むような、そんな壮大さと美しさが鼓膜に眩しい純真無垢なバラード(癒)。そんな美しいメロディに乗せてTake 6のハーモニーがまるで光のプリズムのように淡くふわふわと色彩を溶け合わせるのが綺麗です(溜息)。どこか異国の地を流離い歩くような感覚に陥る放浪メロウ「Here In L.A.」はRoss Vannelli制作、路地裏や景色の片隅を風が転がるようなTake 6のハーモニーも素敵ですし、最後のアカペラでスーッと消えて終わる感じがとにかく好き。Dtoxxなる男性ラッパーを客演起用した「Walk Away」もRoss Vannelli制作、サクサクと掻き鳴らすアコースティックギターのパリっとした弦音が爽快で、本作の中では極めて90年代のR&Bに近いエッヂー感のあるミッドでグッド。同じくRoss Vannelli制作のメランコリックなアコースティックギターの音色が儚くも悩ましい「Statistic」は、Take 6の面々のセピア調に色褪せたハーモニーがどこか切なさを募らせる、秋風に吹かれ擦れて落ちる紅葉のような哀愁がたまらないミッド。Mark KibbleとJoel Kibbleが共同制作した「You Make Me Happy?」もTake 6にしか繰り出せない完全アカペラチューンで、今更ながら人間のヴォーカルの成せる芸当の凄さに圧倒されるばかり。聴き手の心をジーンとさせ震わせる温かな珠玉のバラード「On Your Side」はRoss Vannelli制作、Take 6のハーモニーのなだらかな波間に揺られ、気付けばそのままどこか光の溢れる天上へと昇天してしまっている浄土曲です(感動)。Ross Vannelli制作で再びDtoxxが客演参加した「Keep The Faith」は、ザックザックとしたスパニッシュギターのカットと打ち込み音がバチバチと弾ける、スパイシーで刺激的なラテン調のアッパーで夏にはピッタリ。Ross Vannelli制作の「You're All I Need」はピアノとストリングスのみで進行する壮麗なバラードで、あの夏の日の眩さを思い返すようにひらひらとした後光のようなTake 6のコーラスに涙が零れます。Babyfaceっぽいアコースティックナンバー「Song For You」もRoss Vannelliが制作、弦音とTake 6のハーモ二ーに心の汚れが濾過される浄化作用に優れた純度100%の一曲。最後はあのDiane Warrenがソングライトしたゴスペル風な「Five Minutes With God」で、さらさらと流れる清流のようなメロディがとても澄み切っていて綺麗、光と温もりを結ったようなTake 6のハーモニーが鼓膜に浸透するのが心地いい。最後の最後は「When Angels Cry (Acapella)」も収録し、ハーモニーという言葉の意味を実感させてくれます(享受)。

おそろしく非常にシンプル、歌声の持つ美しさや尊さを存分に堪能できるフルコースな一枚。R&Bやソウルの概念が良くも悪くも崩壊している昨今だからこそ、かえってTake 6の素直なハーモニーが余計にハートに沁みてきます(涙)。あまり小難しくなくてR&Bっぽい感じの作りで聴きやすさも抜群、巧さは言わずもがな抜群です。




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Fifth Harmony「7/27 [Deluxe Edition]」
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Dinah、Lauren、Normani、Ally、Camilaの五人で構成される、Fifth Harmonyの通算二作目となる『7/27』を御紹介。もうここ日本でも大人気なFifth Harmonyですから、説明は抜きでいいですね(手抜)。一応、このブログでも前作でありデビューアルバムである『Reflection』は紹介済みでして、そこでFifth Harmony(以降はFHと省略表記)の結成の経緯は分かるかと思います。本作は全米Billboardチャートでも堂々の第4位を獲得していますね、売れているのも嬉しいことだけど、こういうガールズグループがリリースを重ねてくれるってだけで素直に嬉しいです。
それではザックリと適度な感想を書きたいなと思います・・・・・・まずはAmmo & Dallas Kが共同制作したブリブリ肉弾的な強烈アッパー「That's My Girl」、最近流行り(?)のファンキーホーンをべったりと放ちグングンと段階的に速度を増すのが痛快ですし、FHの艶っぽくもアグレッシヴなハーモニーが突き抜けるのも快感に近い。続いてはシングルとして大ヒットしている「Work From Home」、制作はこちらもAmmo & Dallas Kが担当。カラフル鮮やかに跳ねる電子音の瞬きがキュートでセクシー、献身的でありながらもちょっぴり挑発的なFHの面々の艶やかなヴォーカルも素晴らしい。女性の体のようにしなやかでプニプニとしてカクカクしたメロディに、やっぱりフックでの”ウォク♪ウォク♪ウォク♪ウォク♪”の連呼フックも耳に残るから思わず口ずさんでしまいます(中毒)。しかも客演にはTy Dolla $ignが参加しているので、この少し音数少なめの飄々としたトラックには抜群の相性で、オリーブオイル的な植物性の優しいオイリーさを加味していてグッド。「The Life」はLulouなる人物が制作を担当、閃光を放ちながらバキバキと屈折するようなシンセメロディが鮮烈で、機械的に点滅して消えるようなFHのヴォーカルも耳にバチバチと接触していい感じで気持ち良い。サラサラと爪弾く弦音が清涼感抜群に響き渡るウォータリー感覚の「Write On Me」はStarGateが制作を担当、透明感のあるメロディに泡沫のように跳ねる電子音が軽やかですし、FHのそれぞれのヴォーカルが水彩画のような淡く美しいグラデーションを描くのが良い。The MonstersとStrangerzが共同制作した「I Lied」は電子音を織り交ぜつつも、どこかボタニカルで民族音楽的なトラックでやはりクール。熱帯的な乾いたメロディ&ビートにFHのオアシスのように潤んだハーモニーが炸裂していて、暑い青空の下で水浴びをしているような感覚を味わえます。StarGateとBrian "Peoples" Galciaの共同制作となる「All In My Head (Flex)」ではFetty Wapが客演参加、ちょっぴりレゲエテイストなメロディにビターな焙煎を施したトラックも情熱的でグッド、そこにFHの艶やかで開放的なヴォーカルが流れ、Fetty Wapのあの強烈なハイトーンで捻り出すガスっぽいヴォーカルが乗るのが巧い(癖)。「Squeeze」はまたもやStarGateが制作を担当しており、いかにもStarGateらしい透明感のある微炭酸なメロディがスッキリした味わいで、FHの凛として美しいハーモニーも天然水のように美味で鼓膜がゴクゴク飲み干してしまいます(潤)。引き続きStarGateが制作の「Gonna Get Better」も彼得意のギター弦を用いた清涼チューンで、トロピカルなメロディながらも少し影があってマイナー気味、FHのまるで花びらがはらはらと散ってゆくように変わってゆくヴォーカルがまた切なくて沁みる。「Scared Of Happy」はまたまたStarGateが制作を担当、これまたStarGateらしい清涼感とスパイシーさが香るダンスチューンに仕上がっていて病みつき度高し、エスニックなトラックは人種混合なFHの魅力に直結していて最高に美味。まるでPrinceばりのベチャベチャしたファンクを炸裂させるカラフルな「Not That Kinda Girl」はAaron Pearceが制作を担当、四方八方に飛び散るシンセ飛沫が彩るメロディが眩くて、そんな音の洪水にダイブして暴れて余計に飛沫を上げる客演のMissy Elliottのラップも相俟ってエッヂーな出来。Jack Antonoffが制作を担当した「Dope」は、どこかアジアンテイストなメロディ展開も幽玄としていて綺麗なミッドナンバー。最後はTommy "TBHits" Brownが制作したHip Hopチックなビートが敷かれたセピア風の「No Way」、ちょっぴりラテン風味も感じさせるメランコリックで刺々しいメロディに、ほんのりとチクチクとするFHのハスキーなヴォーカルが吹き荒ぶのが影があってクール。

うん凄く良い、この夏に聴くには本当にもってこいな一枚ではないでしょうか。こうして聴くと前作も結構良かったんだろうなと思うし、こういう女性グループが頑張っているのは嬉しい限り(涙)。あと個人的にはStarGateが多く関与していたのは嬉しかったです、なんだかんだでStarGateの作るクリアなメロディが鼓膜に浸透しやすくて心地いいので。Fifth Harmonyの面々がまた一段と綺麗になっているのも嬉しい点、出来れば解散せずにこのまま活動して頂きたい。まあでも、ソロ作が出たら出たできっと買って聴くだろうけれど(笑)。






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Ariana Grande「Dangerous Woman」
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Next Mariah(いや、Young Mariahだったか?)などとも称され世界の10代から20代に熱狂的に支持されている歌姫、Ariana Grandeの通算三作目となる『Dangerous Woman』を御紹介。とにかく“圧倒的な歌唱力”といった売り出し文句で絶賛売り出しされたAriana Grande、白も黒も混ぜたトラックメイクで僕みたいな黒音楽聴きまでターゲットに出来ているんですが、どうも子供っぽくてそこまで上手さは感じない印象で(辛辣)。とは言え、一応黒っぽい面子も参加しているのでデビュー作『Yours Truly』も2nd『My Everything』も買って聴いていますし、本作に関してはこのジャケットがどうしても良くてIntデラックス盤を購入してしまいました(下心)。
とまあくだらない話はここまでに感想へ流れ込むと・・・・・・まずはAriana Grandeのキュートさが心地良く揺れるムード歌謡のような、Tommy "TBhits" Brownが制作の「Moonlight」で幕開け。そして早速と表題曲であり先行曲でもあった「Dangerous Woman」の登場、制作はMax MartinとJohan Carlssonが共同で担当。ジリジリと照りつけて焦がす日射のようなメロディの上を、まるで汗ばんだように滑り落ちる挑発的なAriana Grandeのヴォーカルが艶かしくてたまりません(興奮)。こういう後ろに乗っかるような焦がしビートはRihannaの専売特許な気もしますが、Ariana Grandeもネットリと熱波を醸し出していてナイス(褒)。Twice As NiceとTommy Brownが共同制作した「Be Alright」もRihanna得意のトロピカル風味で、マリンバみたいにカラカラとしたカラフルな音色が瞬く中で、パチパチときめ細かな泡を弾けさせる炭酸系のAriana Grandeのヴォーカルが後味サッパリで清涼感抜群。Max MartinとIlyaが共同制作した「Into You」のシンセで仕立てた漆黒ダークで滑らかなレザータッチのトラックに、ズブズブと引っ張られ加速しながら溶け込む感触は最高に気持ち良いし、そんなビートに呼応し煌めきを散らして駆け抜けるAriana Grandeのヴォーカルも心地良い。Tommy BrownとSteven "Mr. Franks" Franksが共同制作した「Side To Side」は、客演でNicki Minajが参加。これもレゲエな風味を聴かせたピリピリとスパイシーな熱帯ミッドで、Ariana Grandeのネットリ蜜として絡むヴォーカルに、Nicki Minajの斜に構えたトロピカルでデビルなラップがカッコイイです(痺)。またまたTommy BrownとSteven "Mr. Franks" Franksが共同制作した「Let Me Love You」ではLil Wayneが客演参加、すーっと漂う冷気に似たトラックに、シフォンのように透け透けなAriana Grandeのヴォーカルをバツバツとカットしエッヂーを強調、そこに粘度の高いLil Wayneのラップで鼓膜への粘着感を高めます。Max MartinとIlyaが共同制作した「Greedy」はゴーゴーな感触のレトロなアッパーで、Ariana Grandeのイイ感じで喉に力の入ったヴォーカルがスウィングするのが痛快。Thomas Parker LumpkinsにTommy Brown、Steven Franksが共同制作した「Leave Me Lonely」では、まさかのMacy Grayが客演参加という異色のコンボ。寂れたメロウが吹き荒ぶド渋いソウルフルなトラックは、やはりMacy Grayが客演に登場する事でグッと締まるけれど、こうなるとAriana Grandeの存在意義が無くなる気もして(苦笑)。Ilyaが単独制作した「Everyday」ではFutureが客演参加、ブルブルと振動を唸らせながらのたうつダートなシンセの連綿に、Ariana Grandeのシースルーな歌声と、Futureの深海魚がバクッと口を開くように発しリフレインさせるラップがやはり抜群に効いています(衝撃)。アコースティックギターの爪弾く音色が涼しげで軽やかな「Sometimes」はMax MartinとIlyaが共同制作、スッキリと曇りのない青空を映す蒼い海原のような、そんな清涼感とクリアさが胸を透く爽やかな一曲。フェザータッチの音色に乗せて綿毛のように甘く柔らかなAriana Grandeの歌声が浮かぶ「I Don't Care」は、どことなく昔のMariah Careyを思わせるテイストだったりしてニヤリ。「Bad Decisions」はMax MartinとIlyaが共同制作で、軽妙に跳ねて砕ける音色とキュートでいてハードなAriana Grandeの歌声がマッチしていて気持ち良い。Max MartinとAli Payamiが共同制作した「Touch It」のダークでソリッドな電子音が空を裂く感触と、Ariana Grandeの程よくキャラメル色した光沢&ハリのあるヴォーカルがやはり綺麗にシンクロ。ちょっぴり宇宙空間に入り込んだ感のある明滅スペイシーな「Knew Better」と、そこから軽やかなシンセがコロコロと転がり跳ねる飛翔感抜群の「Forever Boy」はひと繋がりで、制作はTommy BrownとSteven Franksが担当。最後を飾る「Thinking Bout You」はPeter Svenssonが制作を担当した果糖EDMといったミッドで、あくまでホロホロと崩れ砕ける角砂糖のような電子ビートに、トロトロと蜂蜜のようなAriana Grandeのヴォーカルが溶け込むのをマッタリ味わう仕組みです。

正直に言ってほぼ期待はしていなかったんですが、Ariana Grandeもだんだんと良くなっていて、本作は結構リピートして聴いている自分がいます(驚)。たぶん、Ariana Grande特有のあの無理に張り上げる高音が少なくて、どちらかというとちょっぴりセクシーに囁くようなヴォーカルが多用されていたのが吉と出たのかと(個人的見解)。このウィスパー具合でいえば確かにMariah Carey的な感触で、良い塩梅にキュートもありつつクールセクシーな仕上がりで満足です。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽