RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Common「Black America Again」
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Hip Hop界きっての賢者、Commonの通算十一作目となる『Black America Again』を御紹介。Chicagoの現状を憂いた前作『Nobody's Smiling』からおよそ二年ぶりとなった本作は、やはり社会派MCらしく昨今怒っている運動“Black Lives Matter“を軸にした黒人の尊厳を誇った内容になっている模様。本作も旧友であるNo I.D.がDef Jam傘下に立ち上げたレーベル“ARTium Recordings”からのリリースとなっているのですが、中身ではまた違った仕掛けがなされているのでそれはこの後に触れます。
それでは中身について書き書きしたいなと思いますが・・・・・・まずは本作の制作陣についてなのですが、No I.D.の名前は見当たらないのです。代わって全曲の制作を担当したのがKarriem Riggins、ジャズドラマーとしてもProducerとしても有名な彼(Jay Dillaと制作を共にしたり、Madlibとのコラボでも知られる)が本作の軸となっております。まずはGentle Giant「Empty City」をサンプリングした「Joy And Peace」で幕開け(Back VocalにBJ The Chicago KidやSyd、Marsha Ambrosius、Tasha Cobbs、PJが参加)、まるで光り輝く鱗のように波打った照り返りを魅せるトラックの上をド渋くラップで駆け抜けるCommonと、飴色にまったりと光コーティグを施すBilalの甘美な歌声がもう最高。O.V. Wright「I'm Going Home」をサンプリングに使用した「Home」、重たい鉛空を強引に引き裂く光のようなホーン&ビートが轟々唸るトラックが骨太で、こうなるとCommonでしか独特に渋い色味を乗せて完成させることが出来ないクラシックな一曲。表題曲となる「Black America Again」(Back VocalではChuck DとMC Lyte、BassではEsperanza Spalding、PianoではRobert Glasperが参加)では、あのStevie Wonderがハープではなくヴォーカルで参加。肌を掠めて斬るように鋭い疾風のようなビートと、それに半ばちぎられるように吹雪舞う花びらのような鍵盤音が儚く美しい。Commonの礫のように固く尖った言葉一音一音を爆発させるラップに、Stevie Wonderのまろやかなヴォーカルが芳しく奏でられ熱を優しくもみ消します。柔らかでうっすら桃色の綿飴みたいな、ふわふわした音色がドリーミーに響く「Love Star」はMtume「You, Me and He」をサンプリング使用。ほんのり甘味のあるトラックながらも芳醇で深みのあるCommonの焙煎ラップと、客演参加のMarshaのビターな歌声とPJの甘酸っぱい歌声の調味も素晴らしい。Edger Verey「Cormoran Blesse」をネタ使いした「Red Wine」では、Syd(The Internet)とElenaが客演参加。小さな水槽の中でユラユラと泳ぐ無数の小さな熱帯魚を見つめるようなサウンドは、これはもうSydの世界観を凝縮したような一曲で、そこにCommonが水面に波紋を幾重にも広げるようにラップを滴らせてゆくのがなんとも滑らかで美しい(溜息)。エレキテルとでも形容したくなる不揃いな電子音が、目の粗い乾いたビートに押されて波形を崩しながら弾ける「Pyramids」。こういうビート主張の強いトラックこそ、きっとアカペラでも色彩曲に仕上げることのできるCommonの精巧で芸術的なラップが映える。しかもこのビートの中にあのOl' Dirty Bastard「Brooklyn Zoo」の奇天烈ラップを粉砕混合することで、余計に刺々しくもタフなタッチに昇華しているという反則技が困ります(痙攣)。「Unfamiliar」では幾度と参加している謎の女性シンガーPJが客演参加、サンプリングにはJohn Cameron「Half Forgotten Daydreams」を使用しており、エコーのかかった靄にも似たしっとりしたメロウが鼓膜を湿らす好ミッド。Frank Dukes「Man」をネタ使いした「A Bigger Picture Called Free」では、SydとBilalが揃って客演参加(贅沢)。ボタボタと垂らした電子音がぼんやりと滲んで広がるようなトラック、訥々と語るようなCommonのラップとSydの吐息のような繊細なヴォーカル、終盤のねっとりと絡みつく蜜蝋のようなBilalのヴォーカルで余計に粘度が増し美味さ倍増。「The Day Women Took Over」では同郷のBJ The Chicago Kidが客演参加、Mark Blumberg「A Place To Hide」をネタ使いしたトラックは、ホーンやストリングスが星空のように煌めく金色曲線チューンで、知的スマートなクラシックスタイルのCommonのラップと、BJ The Chicago Kidの夜風のようにしっとりと滑らかなヴォーカルがたまりません(痺)。もはや名コンビとなったJohn Legendが客演参加した「Rain」は、鉄壁ともいうべき色鮮やかで希望に胸が湧くピアノバラード。CommonのラップもJohn Legendのヴォーカルも温もりがあって、雨上がりの濡れた陽光のような、あの冷たさの端々に温かみが溢れるような感触がなんとも美しいし胸を打つのです(涙)。またもやFrank Dukes「Stoner's Greek」をネタ使いした「Little Chicago Boy」ではゴスペルシンガーのTasha Cobbsが客演参加、荘厳にして凛とした神々しい一曲でとても瑞々しくて力強い。最後はBilalを客演に迎えた「Letter to The Free」(Robert Glasperも制作に関与)、鍵盤音にビートとクワイヤっぽいリフレインを加えた素朴でシンプルな一曲で、だからこそCommonの一語一語エッヂのある、極端に言えば濃淡だけで聴かせる(彩る)ラップがビカビカに映えるのです。

それはもうCommonですから文句なしにカッコイイ、それは誰が聴いても間違いない(痺)。最近はもっさりとしたラップ(マンブルラップだっけ?)が多いから、かえってこういうベテラン勢のタイトでバチバチに角張ったラップが愉しめます。特にCommonに関しては昔から思うけれど、アカペラでラップしてもビートを立体的に即構築できるヴォーカルの持ち主だと思っていて、本作でもKarriem Rigginsのジャズ基調なさらさらとした滑らか真鍮トラックでも、きりりとビートやメロディを立たせている気がします。昨年度の年間ベスト、迷ったけれど入れなかったんです、Commonならばこれぐらい当然という思いが手伝って(笑)。






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M.I.A.「AIM [Deluxe Edition]」
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自身のルーツ音楽をアップデート昇華し続ける才媛、M.I.A.の通算五作目となる『AIM』を御紹介。前作『Matangi』よりおよそ三年ぶりとなる本作、いまだに父親は見つかっていないのでしょうか(ちなみに“Matangi”とは彼女の本名であるMathangi Arulpragasamから)。M.I.A.といえば政治的、宗教的な内容から、最近では環境問題にも関心を示し活動するなど多岐に渡る才媛といった印象。噂によるとM.I.A.は本作を以って引退(音楽アルバムという形式では最後と宣ったそう)としているらしいですが、これほど強烈なアーティストが本当にそうならばなんとも残念で仕方ありません。
それでは前置きは終わらせて本題に行きましょう・・・・・・まずはトラックの制作に関しては、ほぼ全曲をM.I.A.自身が制作しているようですね。まずはM.I.A.のヨレヨレと立ち昇る抹香の煙のようなヴォーカルが妖しい「Borders」でスタート、まるで蛇でも呼び寄せ踊らせそうなスパイシーな音色も抜群の中毒性。ギコギコと砕くように鳴る弦音に、ボスボスと投下する爆弾ビートが聴き手にも風穴を開けて、その穴を通過させM.I.A.のエキゾチックなラップが共鳴する「Go Off」も面白い(制作にSkrillexとBlaqstarrが関与)。「Bird Song (Blaqstarr Remix)」はブピーブピーと草笛のような扁平なエフェクトが面白いウェスタンっぽくもある一曲で、熱っぽく乾いて静かに舞うM.I.A.の継ぎ接ぎラップがコラージュで面白い。これまたM.I.A.のラップとヴォーカルを切り貼りしてカラフル且つ大胆にばら撒いた「Jump In」も、機械的ながらもどこか民族的で原始的なエネルギーも沸々と感じる一曲。家族がパキスタン出身であるZayn Malikが客演参加した「Freedom」(Polow Da Donが制作に関与)はインディゴブルーのような染料シンセがなんとも鮮やかで美しく、M.I.A.の奔放に風をに絡み舞い上がるようなヴォーカルに、Zayn Malikの陽光のように眩くて清涼な歌フックも重なりまさにフリーダムなミッド。ジャマイカ出身シンガーのDexta Dapsが焦げ付くほどに熱いシャウトで聴かせるフックが印象的な「Foreign Friend」は、そんな熱っぽさとは裏腹に木陰のように揺れるサウンドとM.I.A.のヴォーカルが冷感部分を作っていてクール。なんともスパイシーな音色を焙煎しながらも、電子的な音色に変換させることで発色こそ派手なれど辛味の抑えたエキゾチックチューンに仕立てられている「Finally」も、ラフにゆるふわと踊るM.I.A.のヴォーカルが蜃気楼のように聴き手を幻惑します。「A.M.P. (All My People)」ではNicki Minajにも匹敵するベチンベチンと鞭打つような力強くしなやかなラップで、インド音楽をザクザクに裂いたようなエッヂーな感触で特攻します。続いてもインド音楽のような音色が充満するターメリックアッパー「Ali R U OK?」(BlaqstarrとRichard Xも制作関与)も、そういう民族音楽的なトラックをぶった切ってチョップして妙なコラージュ感を出し、M.I.A.の念仏のように唱えるヴォーカルが踊り薫るという異国情緒とエキセントリックさがグッド。垂直に振り下ろすようなM.I.A.のラップが鼓膜をゴンゴンと打つ「Visa」もエキゾチック、香辛料をドバドバと入れたようなスパイシーなアッパーで、ピリピリ来そうなビートの中でくねくねとラップして魅せるマハラジャ感。サイレン音と泡のように弾け飛ぶビートが四方八方に降り注ぎ、その中でリフレインを多用しもう言葉の氾濫で聴き手を飲み込む「Fly Pirate」も奇天烈でいて愛しやすい。M.I.A.なりのトロピカル風味という味わいで癖のあるスウィートさがたまらない「Survivor」(Justusが制作関与)は、まるで陽の光を照らし返す海原のような粒々の煌めきが美しく、そこにM.I.A.のまったりとリラックスして溶け出す甘美なヴォーカルが飴色で美しい。とここまでが本編の内容で、ここからは豪華盤のみの追加曲となります。まずは盟友であるDiploが新たに手を施した「Bird Song (Diplo Remix)」、いかにもDiploらしい雑多ながらもその中で鋭角を見出し独特な輝きを乱反射させるゴツゴツアッパー。Rihannaのお株を奪いそうな「The New International Sound (Pt. 2)」はSurkinが制作を担当、ダークでサイケなメロディをマーブルさせた黒光り先鋭的トラックに、濃厚スパイシーなM.I.A.のヴォーカルがねっとりと絡み回すのが中毒性抜群。剣と剣がキンキンとぶつかる音をメロディに取り入れた「Swords」、んぱんぱと呼吸を発してリズムに練り上げたような軟体アッパー「Talk」、海底に眠る金銀財宝のような濡れた煌めきを漂わせる「Platforms」と、どれもがM.I.A.にしか出来ないスパイス調合で美味。

相変わらずの香辛料たっぷりな刺激的エキゾチックポップの連発、聴き手の鼓膜にビリビリと振動する感覚がやはり病みつき。そろそろ暑くなってきて夏本番になりますし、これからサマーアンセムにしてしまってもいいかなと(昨年発売のアルバムなんですが)。冒頭でも書きましたがかなり個性的なキャラクターだしカッコイイので、是非ともどういう形であれ音楽も続けて欲しいです(願)。






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Chinx「Legends Never Die」
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31歳の若さでこの世を去った期待のMC、Chinxの通算二作目となる『Legend Never Die』を御紹介。当初はChinx Drugzを名乗り活動していたChinx、その後あのFrench Montanaに誘われ彼率いるCoke Boyz Recordsと契約し順風満帆に見えた矢先、ライブ帰りの運転中に銃撃に遭い帰らぬ人となりました。Chinxの訃報の際にはあのJay Zも哀悼のコメントを出し、他にもRick RossやA$AP Rocky、Meek Mill、Fabolousなど多くのMCが追悼曲などを発表したりもしました。生前に準備していたデビューアルバム『Welcome To JFK』もその事件後にリリースされましたが、それに続き本作もリリースされ、たくさんの楽曲を残していたのだと思うと残念ですね。
それではざっくりと感想を書いてしまうことになりますが・・・・・・まずはぼんやりと点滅するシンセがどこか南国めいた温かさを滲ませる「Like This」、制作はBlickie Blazeで客演にはChrisette MicheleとMeet Mimsが参加。ゆったりと間を取って弾けるメロウなトラックがどこかアジアンぽくもあり、Chinxの矢継ぎ早にフラットに滑らすようなラップも心地良く流れます。Austin & Smash Davidが共同制作した「Match That」は氷雨のように冷たくチクチク刺さる鍵盤音がぱらつき、そこにChinxのメロディを含み膨らんでは萎むラップが呼応するミッドチューン。Blickie Blazeが制作の「Hold Up」は溜めを効かせて大きく羽ばたくようなトラックがロック寄りでダークサイコ、Chinxのラップも黒鉄のようにビカビカに鈍く輝き硬くぶつかる感触でクール。同じくBlickie Blazeが制作を担当した「Around Me」は、どこかトロピカルめいたレイドバックチューンにだらだらと電撃を流すようなヴィヴィッドさが刺激的な一曲で、そういう細かなギザギザを含んだ波線の上で転がるプラチナみたいなピカピカで硬く滑らかなChinxのラップが面白い。BynoeにCau2G、Stack Bundlesが客演でマイクを回す「All Good」はYoung StokesとDJ Amazinが共同制作で、ピアノ鍵盤やシンセが白光のように鮮やかに透明に輝くのが美しい純白のくっきりメロウで、マイクリレーするMC陣も格好良くて昔のDipsetを思わせる一曲(興奮)。Young Stokesが制作しMeet Simsが客演参加した「For The Love」は、光が射して乱反射するように鉄琴のような音色が溶ける淡いミッドで、ChinxとMeet Simsのなだらかにメロディを転がるようなラップがなんとも軽やかにエアリーで心地良い。最近のトレンドを思わせるトラップ調の乱降下ボム「Crown Royal」はBlickie Blazeが制作で、こういう曲調だと重たくて思わず胃もたれ起こしそうになるのですが、Chinxのラップはプラチナ製で適度な輝きと硬さがありナイス。Harry FraudとBlickie Blazeが共同制作した「Legendary」では、MavadoとFrench Montanaという濃い客演が脇を固める美味曲。Young Stokesが制作の「Top Of The Year」は鉱物を含んだような妖しく美しいシンセが光る明滅ミッドで、Chinxのそれこそ鉱石のようにヒンヤリと冷たく硬いラップが結晶化してザクザクと連なるのがクール。ヒラヒラとはためくようにChinxが歌うフックがナイスな「WTF They On」はBlickie Blazeが制作、Chinxのメロディアスなラップが水面を打ち飛沫をあげ、ドボンドボンとビートは降ってくるようなウォータリーなトラックもクール。またまた盟友Meet Simsを客演に迎えた「Yeah I Do」はLee On The Beatが制作、フローズン的なシャリシャリとした感触のクールなシンセミッドで、Chinxのキラキラときめ細かな輝きを湛えるラップにフィット。Blickie Blaze制作の「Slide Up In Ya Bitch」は淡白にボトボトと切り落とすビートとメロディが、中毒性を高める一曲。Remo The Hitmakerが制作&客演した「Real Bitch」はトラップチューンで、これはもう鉄板な感じで必須か。最後はボーナス扱いの「Same Old Hood」がYoung Stokes制作のMeet Sims客演、左右に大きく振れるビートが印象的でChinxのプラチナ的な硬度と滑らかさの共存したラップがクール。

ルックスもカッコイイし滑らかに研磨されたメロディアスなフロウも抜群、亡くなってしまったのが本当に惜しいですね。French Montanaが最近は目立った活動していない気がしますが、そんな中でもChinxのアルバムを二枚もドロップするあたり、なかなか男前ですね。


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まさかのT-Wayne 始動か?
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T-PainとLil Wayne、名前的にも似ていて相性の良い二人。
この二人がタッグを組み、“T-Wayne”あるデュオを結成。
このニュース、最初の一報が流れたのは08年頃でした(忘却)。
当時のT-PainとLil Wayneは本当にキャリア全盛期で、特にT-Painが駆使したオートチューン技法が氾濫し、皆がこぞって使っていました。そんな中でT-Pain直々にお墨付きを得ていたのが、このLil WayneとKanye Westだった気がします(曖昧)。
そんなT-Wayne結成の一報から10年近く経とうとした今、突如としてT-WayneのMixTape『T-Wayne』が発表されました!
どうして今更?もう遅いよ?
とは思いました正直、でもいいんです。
今こうして聴いても相性は良いし、このサウンドは病みつき。
がっつりと組んで、正式なアルバムを一枚作ってくれたらな。

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Jacob Latimore「Connection」
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役者、シンガー、ダンサーとしても活躍する期待の若手、Jacob Latimoreの記念すべきデビューアルバム『Connection』を御紹介。Jacob Latimoreは96年生まれの弱冠21歳ながら、シンガーとしてデビューしたのは9歳の時というなかなかのベテラン。父親はゴスペルグループJersey Aveの一員として活躍し、あのKenny Lattimoreは彼の親戚なんだとか(LattimoreとLatimoreで違うけれど)。そんな言わば血統書付きなJacob Latimoreが満を待してのデビュー、この横顔ジャケットもなかなか渋くていい感じ。本作はきっと自身の自主レーベルであろう、“Jacobs Ink”なるレーベルからの配給のようです。
という訳で早速どんな感じの一枚かというと・・・・・・出来れば制作陣に関しての情報を書きたいのですが、CDアルバムにはブックレット等も無く記載もなし、ネット上もうろうろと探し回りましたが結局見つからず(困)。トロトロと垂れ落ちるダークな重油サウンドが聴き手の鼓膜を歪ませる「Say Less」、そんな重油トラックとは対照的にJacob Latimoreの清冽なヴォーカルが澄み切り、そんなトラックの一音一音をプツプツと浮かすのが幻想的(水と油理論)。ゆっくりと水中の奥底へと沈んでゆくような感触の碧きダイビングメロウ「Advertise It」も秀逸で、こういうリキッドタイプのスロウには流線型でウォータリーなJacob Latimoreの甘いヴォーカルがぴったり。最近流行りのダンスホールっぽいリディムトラックをボムボムと弾ませる「The Real」客演にはIshDARRが参加。甘酸っぱくジューシーなJacob Latimoreのヴォーカルが果汁ならば、鼓膜に流し込んだ時に感じる粒々で硬めの食感ビートは種といった感じ、IshDARRのラップもクールでナイスアクセント。やはりどこか溶け切れない砂糖が沈殿気味のディープなメロウ「Mutual」も極めて現代的、意識の奥深くに糸を垂らすようなJacob Latimoreの優しく艶やかなヴォーカルが素晴らしく、夜の湿り気を帯びた空気を震わせるようなウェットな感触のサウンドもまたグッド(痺)。アルバム表題曲となる「Connection」はふわふわと柔らかに電飾シンセが明滅する蛍光ミッドで、まるでプランクトンが光り漂う真夜中の海のように冷たくも幻想的で、Jacob Latimoreの線の細くスタイリッシュなヴォーカルが鋭利に輝きます。澄んだ雫のような音色が玉なりに鳴る「Just Tell 'Em」は、弓なりに伸びるリフレインフックが心地良い壮麗ミッド。透明の水の中をゆったりと遊泳するような浮遊感が心地良い「Longway」も、Jacob Latimoreのすーっと滑らかなヴォーカルがなんの抵抗も受けず響き渡る好ミッドで、聴いているだけで鼓膜も心も潤ってしまうモイストチューン。光線のように直線的なヴォーカルが交錯するような「Risky」、あえて直線的に歌うメロディが冷たく角張った感触を覚えさせるソリッドな一曲でクール(刺)。ひんやりと氷結したメロディがすーっと滑走するアッパー「Remember Me」はNe-Yo以降なサウンドで、青白く氷結したメロディに軽妙なビートが交わり、そこにJacob Latimoreのミントのように爽快なヴォーカルが並走するのが気持ちいい。少し懐かしいポップ風味がほんのり香るエレクトロチューン「Love Drug」は、ネオンのように妖しく輝くシンセがとても艶かしく、そこに絡みつくようなJacob Latimoreのスウィートでいてエッヂーなヴォーカルが最高にカッコイイ一曲。最後を締め括るのは、ゆらゆらと水底から浮かび上がるような無重力感が美しく心地良い「Climb」で、Jacob Latimoreの繊細にしなやかに波打つ昇天寸前のヴォーカルがなんともセクシーでたまりません(骨抜)。

パッと聴きだと90年代R&Bって感じかなと思いきや、そこはトレンドサウンドを端々に潜ませた粒揃いの楽曲でなかなか乙でした(褒)。Jacob Latimoreもスマートでけして甘過ぎない繊細スウィートヴォイスでグッド、程よくセクシーなので咽せることなく素直に聴くことが出来ます、そういう点ではTrey Songz系統かなと。ダンスも上手みたいですしもっとアップテンポももっと期待できますし、今後も楽しみな若手で御座います。








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Bruno Mars「24K Magic」
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一躍時代の寵児となった感のあるSSW、Bruno Marsの通算三作目となる『24K Magic』を御紹介。Philip LawrenceとAri Levineとのプロデュースチーム“The Smeezingtons”で楽曲を提供しつつ、その天性の歌唱力とリズム感(というかグルーヴ)でメキメキ頭角を表したBruno Mars。一作目の『Doo-Wops & Hooligans』や二作目『Unorthodox Jukebox』とヒットを飛ばし、黒過ぎないポップを心地よく繰り出すことで、ポップ畑からもR&Bやファンクの畑からも広く支持を得たのが勝因。かく言う僕はけっこうガチガチにR&Bなのが好きな古いタイプの人間なので、そこまで大好きという訳でもないBruno Mars(その証拠に二作目は買って聴いているのに、ブログ記事にしていないことに今気付く)。でも世間様の人気は凄まじいし、その人気ぶりの意味はよーくわかるほど痛快なのは確か。関係ないけれど、本作のCDのデザインが昔風でそれが一番よかった(笑)。
という訳でもう今更ながらちょっと書いてみます・・・・・・まずは制作陣に関しては全曲をShampoo Press & Curlなるチームが担っているのですが、クレジットを見る限りBruno MarsとPhilip Lawrence、Brody Brownの三人で構成されているのかなといった感じ。まずは先行シングルとして大ヒットとなった「24K Magic」(Add Prod.にThe Stereotypes)でド派手に幕開け、冒頭のトークボックスでぽわわんと熱気を込み上げさせ、そのまま爆発させるキンキラ輝く紙吹雪のようなメロディと、どれもがいい意味で下世話なほどにファンキーでゴージャスなアッパー。Bruno Marsの18金なファンクヴォーカルがバキバキに跳ねるのも痛快で、まあこれを聴いて身体が疼かないと言えば嘘になる(笑)。続く「Chunky」(ソングライトにJames Fauntleroyが関与)も、ゼラチン質な電子鍵盤音がプルンプルンと弾むキュートなR&Bリバイバルで狡いし、こういう甘酸っぱい系統もバッチリと果汁を絞るように聴かせるBruno Marsの上手さ。脂でテカテカに輝くファンクをバチバチに炸裂させるJames Brown憑依のアッパー「Perm」は一言痛快、これでもかと鞭打つように鳴るドラムスとBruno Marsのヴォーカルが跳ね回って、もう鼓膜がミミズ腫れを起こします。鮮やかなフラッシュが瞬くパーティーみたいなオシャレ感がキュートな「That's What I Like」は、一時期のサウス隆盛期を思わせるR. Kellyマナーな角張ったメロディ&ビートがまるで、鮮やかなフラッシュが強烈に瞬くパーティみたいにお洒落なシャンパンゴールドなミッド。完璧なほどのMichael Jackson憑依な爽やか過ぎる壮麗ミッド「Versace On The Floor」も、やはり焼き直し感はあるけれどもそれが嬉しいのも事実。雲上をスーッと飛び抜けるようなエアリーなトラックも素敵だし、細くしなやかながらも強靭なBruno Marsのヴォーカルもまたスッキリミント味で美味。制作にEmile Haynieが参加しているのも面白い「Straight Up & Down」も耳馴染みのあるようなメロディが心地良く、Bruno Marsの伸びやかでいて熱のあるヴォーカルもナイス。「Calling All My Lovelies」ではEmile HaynieとJeff Bhaskerも制作に関与、なんというかAORっぽいサウンドなのかフルーティで果肉感のある電子音が独特なスウィートさで、ジューシーに広がるBruno Marsの歌声が艶っぽくて、 仰け反るようにビリビリと痺れるBruno Marsのヴォーカルも相まって甘酸っぱい熱帯夜のような色気。「Finesse」なんかはもう完全にBBD「Poison」なNJS調のアッパーで、バチバチに踊れるBruno Marsだから説得力もあるし、やはり三十路オーバーの僕なんかは自然と身体が反応してしまいます(笑)。最後はあのBabyfaceもソングライトに関与したバラード「Too Good To Say Goodbye」で、ただたた真っ直ぐと射す光の筋のようなBruno Marsのヴォーカルが燦々と輝く、夜を超えた朝陽のように強く眩い極彩色メロウ。

これまでのBruno Mars作品に比べるとグーンとR&B増量(当社比)といった感じで、やっぱりこういうバランス感覚に長けているなーと感心するばかり。だけれどもR&B向きのヴォーカルかというと僕的にはちょっと疑問で、少しだけ熱量が大き過ぎる気もしたり。Bruno MarsがMark Ronsonと共に「Uptown Funk」でこの大きな流行のファンク流れを決定づけた訳で、次の一手が何になるかがとても興味あります。






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After 7「Timeless」
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90年代を彩ったベテランヴォーカルグループ、After 7の通算四作目となる『Timeless』を御紹介。After 7は御存知、かのBabyfaceの実の弟であるKevon EdmondsにMelvin Edmonds、Keith Mitchell(LA Reidの従兄弟だった気が......)の三人でもともと組まれたグループ。その後、グループを離れていたMelvin Edmondsの代わりに、息子のJason Edmondsが加わり活動していたようで、実に21年ぶりとなる本作では四人での録音となっているようです。僕のような三十路以上の90年代R&Bに触れたリスナーならば、絶対に聴いているであろうAfter 7がまさかの復活ですよ(驚)。とは言ってもこの直前にはBabyfaceが息を吹き返し(と言うと大袈裟かもしれないけど)、Toni Braxtonとのデュエット作『Love, Marriage & Divorce』、そして自身の新作『Return Of The Tender Lover』と立て続けに傑作を発表し、伏線はきちんと張られていた訳です。にしても、やはり本当にAfter 7も新作が聴けるなんて思ってもいなかったので、嬉しい限りでした。
それではどんな内容になっているのかを書き書き・・・・・・まずは本作Executive ProducerにKenny "Babyface" EdmondsとKevon Edmonds、それからDaryl Simmonsが名を連ねるという垂涎の布陣でございます。まずはそのBabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作した「Runnin' Out」でスタート、これがもう透明な清水を一身に浴びるような水浴びメロウで早速ウェット。そんな瑞々しさがもう音色からAfter 7のハーモニーから溢れ出していて、気づいたらもうあちこちから滴っているという塩梅。BabyfaceとDaryl Simmons、Antonio Dixsonが共同制作した「Let Me Know」は、キラキラと眩いばかりのピアノ鍵盤音を基調としたゴスペルチックなバラード。After 7の面々は誰もが淀みのない爽やかなヴォーカルなので、こういう酸素たっぷりなエアリーメロウにバッチリ合う。「More Than Friends」もBabyfaceとDaryl Simmons、Antonio Dixsonが共同制作で、Babyface味よりももう少し水彩にして明度を上げたNe-Yoチックな一曲。澄み切った青空をスイーッと切って飛ぶようなこの鋭い爽やかさ、After 7のグングンと天空へ上昇するように奔放で綺麗なハーモニーも素晴らしい。BabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作した「I Want You」なんかはベタにBabyfaceチューンでグッド、これでもかというほどに陽光を浴びたように燦々と照り返すメロディとヴォーカルが眩しい(眩暈)。「Too Late」はDavid Andrew EdmondsとDaryl Simmonsが共同制作しており、冬の日の朝霧のようにすーっと白んで冷たい音色が美しい霧氷メロウで、After 7の儚げで脆く柔らかなハーモニーがまたイイ。BabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作の「Lovin' You All My Life」も清涼感抜群の美味ミッドで、まるで乳酸菌飲料のような甘酸っぱさと優しさが響く一曲です(喩)。続く「If I」もBabyfaceとDaryl Simmonsが共同制作しており、やはり揺れて射し込む朝陽のように清らかで眩いメロディがBabyfaceらしい純度100%の美曲で、After 7のそれこそ純水のような透明感のあるソウルフルなハーモニーが心に凛と響きます(沁)。朝靄のようにしっとりと淡いひんやり感が壮麗な「Everything」はあのDemonte Poseyが制作を担当、ファルセットも交えて終盤ではちょっぴりエキゾチックなメロディへと溶け出してゆくのも刺激的でグッド。続く「Betcha By Golly Wow」もDemonte Poseyが制作を担当した静寂のバラードで、星降る夜に夜風を浴びながら散歩するようなしとやかさが美しい(溜息)。最後はAaron PettigrewとKarl Antonieが共同制作した「Home」で、これまた満天の星空を眺めているようなロマンチックなスロウジャムで、After 7のハーモニーはさながら星座のように連なり美しく描かれます。

本作も昨年度の発売アルバムで、だからこそ往年のファン達がこぞって傑作と讃え、あちこちの年間ベストでも本作をピックアップしている方も多かった気がします。僕もこれは昨年中には購入し聴いていた訳ですが、僕はそこまでAfter 7を聴きまくった方ではないので、Babyfaceの復活作ほどはヘヴィーローテーションにならなかったというのが本音。ただ、やっぱりR&Bの良心が詰まった快作であることは明らか。最近のアンビエント路線とやらに飽きたらば、こういう清涼感のあるR&Bを聴くのが鼓膜のリセットになります。




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Mac Miller「The Divine Feminine」
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2010年代以降の若手の中でも抜きん出、白人MCの中でも随一ともいえるMac Millerの通算四作目となる『The Divine Feminine』を御紹介。もうMac Millerに関しての説明は不要でしょう、それぐらいに精力的に活動しているし、人気を獲得し活躍している若手MCです。これまでの作品も2nd『Watching Movies With The Sound Off』に、3rd『GO:OD AM』とどちらも素晴らしいMac Millerにしか出せない旨味の詰まった作品で僕を喜ばせてくれました。惜しむらくはまだMac Millerの1stを聴けていない点、これは発売当時に僕の近くのショップにはどこも置いてなく、買おうと思った時にはネットも在庫切れしていてそのまま買わないままになっているせい(物臭)。Mac Millerといえば最近は、あのAriana Grandeとの交際が話題にもなっていて、余計に男としての度量が鰻登りといったところでしょうか。
まあそんな下世話な話はもう止めにしないか・・・・・・まずはAja Grantが制作を担当した「Congratulation」でスタート。はらりはらりと花が散るように零れる鍵盤音と、Mac Millerのぽつねんとラップが佇む風景が儚くも美しい。客演には僕の大好きなシンガー(ここ最近は世間様での評価も急上昇)のBilalが参加していて、こういうドライフラワーのように乾いて美しい芳香フローラルなソウルミッドはBilalのお手の物といったところ(画角)。Pomoが制作を担当した「Dang!」では、あのAnderson .Paakが客演参加ということでポテンシャル高し。春の嵐みたいに温もりと散る花を吹き上げるようなフローラルなホーンが華やかな印象を生み、陽光に揺れる水面が反射して輝くようなプリズム感触のメロディが美しい。そんなトラック上を蝶のように舞うMac MillerとAnderson .Paakがもう素晴らしいのなんの(溜息)。なんというか女性のドレスをゆっくりじわりと脱がすような、そんなじれったく色っぽい指使いに似たホーンが垂れる「Stay」。制作はID Labsが担当していて、こういう極甘メロウなトラックではホイップクリームばりにふわふわと甘美なラップを奏でるMac Millerはやはり巧者。あのJMSNが制作を担当している「Skin」もやはり艶やか路線ながら、雨に濡れて冷えた躰を寄り添い温め合うような、Mac Millerの震えるようなラップの切なさとウェットさがたまらなく綺麗。少しMiguelが歌いそうな感触の「Cinderella」では制作がDJ Dahi、客演にはTy Dolla $ignということでやはり超重要な一曲。曇天が割れて陽光と雨粒が落ちて乾いた大地を湿らすような、そんな天気雨のような不安定な明度のメロディに、Mac Millerの風のようなラップとTy Dolla $ignの白く棚引く歌フックが好相性なミッド。VinylzとFrank Dukesが共同で制作を担当した「Right After Love」はR&Bっぽいメロウチューンで、真夜中に雨で濡れた窓に光が点滅してぼやけて繋がるような、そこに客演のNjomzaのひんやりとして滴る妖しいヴォーカルが鼓膜を伝うセクシーなミッド(痙攣)。容器の中の液体がチャプンチャプンと揺れるような、そんな波線絡まるシンセ音が海の中に、角切りゼリーみたいな弾力ビートを落とした「Soulmate」はまさかのDam Funkが制作を担当。うねうねと寄せて膨らむ波間に押され、気付けばそこはもう銀河の星雲の真っ只中で光が瞬いて美しく、ゆらゆらと浮遊するようなMac Millerのラップと共に遊泳するのみ(昇天)。Frank Dukesが制作を担当した「We」ではCeeLo Greenが客演参加、なにもCeeLo Greenが関与しているからとかでなく、これは聴いて直ぐにOutKastのあのサイケでスペイシーな感覚を思い出してしまった(宇宙旅行)。無数の惑星や星屑が廻り煌めき消滅するような、刹那的なのに連続して壮大な不思議チューンで、Mac Millerの静かなラップもCeeLo Greenの創造主のように神々しい不死鳥ヴォーカルも素敵です(恍惚)。恋人であるAriana Grandeと優しく絡み合う「My Favorite Part」は、MusicManTyが制作の文句無しな極上スウィートチューン。濃密ではなくそっと触れてチクリと痺れるような、そんな可愛くて甘美なメロディにじゃれ合うようなMac MillerとAriana Grande。特にAriana Grandeは最近ようやく自分の持ち味(歌のテリトリー)を見つけた感じで、そのAriana Grandeの華奢で小ぶりセクシーなヴォーカルが巧く惹き出されています。最後を締め括るのはKendrick Lamarを客演に迎えた「God Is Fair, Sexy, Nasty」で、制作はTae Beastが担当しており、これもどこかOutKast的な美しいコスモ曲、それこそどこか遠く彼方の惑星と交信するようなメルト電波なスロウテンポが病みつき度高い一曲。

いや、今こうやって聴き返していると途轍もない傑作で、何故に昨年度のTop10に入れなかったのかと悔やむばかり(後悔)。Mac Millerの魅力ももうガッチリ固まって抜群の安定感でクールですし、サウンドや客演陣ももう死角無しといった感じで、現状で考えうる最高の布陣を敷いてしまっています(軍師)。なにより恋人であるAriana Grandeもシンガーとして今が最も美しく、彼女の持ち味を最大限に出せている時で、そんな安定してきたAriana Grandeを客演&彼女にしているMac Millerも脂乗りまくりです(羨望)。










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Eric Benet「Eric Benet」
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R&B界きっての伊達男、Eric Benetの通算七作目となる『Eric Benet』を御紹介。ネオソウルムーブメントの立役者としても知られ、あの美人女優Halle Berryと結婚したことでも知られる(羨)伊達男の中の伊達男。その歌声もとても甘くセクシーで、前作となる『The One』からはおよそ四年ぶりとなる本作。七作目にして初の自身に名を冠した『Eric Benet』、やはり自分の名前をアルバムタイトルにするというのは、とても思い入れや自信のある証拠だと思うので期待したくなりますね。
という訳でもはや前置きで書くことも無くなったので本題に・・・・・・まず本作の製作陣に関してですが、これはもう安定でEric Benet作品ではお馴染み、旧知の仲のDeMonte Poseyとの共同制作がほとんど。なのでまずはこの黄金タッグでの楽曲から触れていきます、幕開けを飾る「I Can't Tell You Enough」からそう。飴細工のように甘く滑らかに輝く金色ホーンが素敵で、その中でまるで星の光のように瞬くエレガントなEric Benetのスムースにしてソウルフルなヴォーカルがたまりません(胸踊)。陽光に温められたそよ風のように軽やかに奏でるギター弦の音が心地良い「Sunshine」も、ポカポカした昼下がりのように長閑なEric Benetのファルセットがふわふわして、流れる雲のように柔らかくも無垢。Eric Benetの真骨頂ともいえる静けさに艶っぽい熱を溶かしたスロウジャム「Insane」は、そっと忍び寄るように射し込む月光のように妖しく揺れる闇と光のコントラストと、スベスベしたEric Benetの官能的でいて上品なヴォーカルがネットリ喘いで絡む、正にPrince流なバラードでもうたまりません(悶絶)。低音のヴォーカルを並走させて粋なグルーヴで疾走する「Cold Trigger」もホーンの迸り飛び散る感覚が刺激的で、そんなフラッシュの中でEric Benetのシルキーなヴォーカルが颯爽と滑るのがまたナイス。Eric Benetならではの淀みのないクリアヴォーカルが清らかな水流のように響く「Home」、澄み切ったメロディとヴォーカルが遠く懐かしい故郷の香りや景色を空に映すフォーキーなバラード。「Holdin On」ではザクザクとエッヂーに鳴るダイアモンドカットみたいに複雑に輝くエレキな音色に、メタリックな鋭い輝きを施したEric Benetのヴォーカルと、客演参加のMC Lyteの相変わらずのバチンとキレとパワーのあるラップが発破するのが気持ち良い。流星群のようなストリングスや夜風のようなメロディが美しい「Fun And Games」も素晴らしく、こういう真夜中の静かな艶を纏わせたらEric Benetほどに着こなすシンガーはいない、夜景を仕立ててドレスアップしてしまう特殊能力。そんな夜をそのまま熱帯夜に変えて、べったりと汗ばんだ金色ホーンと絡んで踊る刺激的なカリビアンチューン「Run To Me」も、客演のArturo Sandovalとの情熱的でいて切なげな疾走感がグッド。星降る夜に夜霧の中でしとやかに濡れた光を眺めるような、ウェットでクールなスロウジャム「Floating Through Time」ももう悶絶モノで、Eric Benetのファルセットが夜露のように滴り落ちる感触がまた幻想的。アルバムのラストを飾る「Never Be The Same (Luna's Lullaby)」は優しく囁くような珠玉のバラードで、ただただ真っ直ぐに胸に浸透するEric Benetの凛としたヴォーカルが素敵。Jonathan Richmondが制作を担当した「Broke, Beat & Busted」は、絹の糸がほつれるようにポツポツと溜めを効かせて進行するメロディがなんとも官能的で、その上をまるでゆっくりじっくりと愛撫するようにファルセットで悶えるEric Benetが神懸かり(痺)。賛美歌のように爽やかで慈しみ深いバラード「That Day」はDavy Nathanが制作、もうただ眩くて神々しい一曲で心が洗われるのです。

流石はEric Benetという味わいでもう伝統芸、やっぱりこういうスマートでエレガントなR&Bも僕は好きだなー(垂涎)。期待を裏切らない作りで、やはり真夜中にちょっとまったりとくつろぎながら女性と聴きたい、品行方正なエロさがナイスで御座います(賛辞)。






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Sebastian Kole「Soup」
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老舗名門レーベルMotown Recordsが送り出すSSW、Sebastian Koleの記念すべきデビューアルバム『Soup』を御紹介。僕は例の如くSebastian Koleのことはよく知らなかったのですが、ソングライターとして様々なアーティストの楽曲に関わっているらしく、代表的なのはAlessia Caraと共作者として名を連ねたヒット曲「Here」。他にもJennifer LopezとFlo Ridaの共演曲「Goin' In」や、Maroon 5にBrandyにDemi Lovatoなどにもソングライトで関与しているんだとか(凄)。そんなSebastian Koleが満を持して、自身名義のアルバムをドロップしていたので早速購入しておりました。
という訳でそろそろ感想をどうだったか書いてしまいますと・・・・・・まずはSebastian Koleが制作の「Home」で幕開け、家路を歩いていると風が吹いて胸に街角に音が響くような、そんな風に優しく重なるSebastian Koleの深くて渋い自力ハーモニーがとても淡くて切なくて綺麗。ドムドムと深く低く響くバスドラムのビートに、弦音と共にキリキリと鋭さを光らせてスリリングに鳴る「Love Doctor」はClick N PressとSebastian Koleの共同制作。張り裂けそうな胸の鼓動のようにバリバリと鳴るビートと、悶えるように熱くうだるSebastian Koleのヴォーカルがブルージーな一曲。Click N Pressが制作の「Forgive Me For Trying」は、眩しく烈しくも神々しく透明な夏の陽光のような鍵盤音トラックに、躍動感のあるSebastian Koleの力強く鮮やかな芳醇ヴォーカルとビートとの呼応が心地いい爽快バラード。「Carry On」は再びClick N PressとSebastian Koleの共同制作のアコースティックなミッドで、カリカリと爪弾くギター弦にクラップ音とSebastian Koleのヴォーカルが踊る淡色エキゾチックな一曲で、カフェオレ色ぐらいのトーンで焦がしてくれる温度感が絶妙でたまりません。あのB.A.M.が制作を担当した「Priceless」もやはり白光がキラキラと降り注ぐような純白メロウで、こういうタッチの清涼メロディでも、Sebastian Koleの濃厚ビターなヴォーカルが溶けてほどよくほろ苦い美味しさになるのが凄い。Sebastian Kole制作の思わず咽び泣いてしまいそうな痛切ピアノバラード「Choose You Again」は儚く美しい、Sebastian Koleのボタボタと大粒の雨が降ってきて町並みを黒く濡らしてゆくような、そんなドラマチックな冷たさが鼓膜に伝うのが切ない。カラッと乾いて灼熱の南国テイストなメロディが暴れ舞う「Purple Heart Blvd」はClick N PressとSebastian Koleの共同制作、Sebastian Koleの深々と降る綿雪のようなヴォーカルと雪明かりのような鍵盤メロディがしみじみとする「Pour Me」はSebastian Koleが制作。Click N PressとSebastian Koleの共同制作の「Love's On The Way」も、Ne-Yoの清涼感とJohn Legendのコクをブレンドしたようなピアノソングで、真っ青な空を飛び回るような壮麗さがとてもドラマチックで鼓膜を抜けていきます。レトロなアッパー「Giants」もClick N PressとSebastian Koleの共同制作、このリフレインの感覚も颯爽と吹き抜ける風を思わせてすごく心地いい。またまたClick N PressとSebastian Koleの共同制作の「Stay」は純朴なピアノバラードで、Sebastian Koleの深く淀みのない優しいヴォーカルがそっと鼓膜を包み込むのが温かく、光の粒子がひらひらと舞うのが見えてしまう(感涙)。最後を締め括るのはAlessia Caraとの共演となる「Remember Home」はSebastian KoleとNBDIの共同制作、まるで昼下がりの陽光と熱が微睡み溶け合って輝くように、Sebastian KoleとAlessia Caraのヴォーカルが光り瞬くのがあまりにも繊細で美しいバラード(溜息)。

なんというかMotownという触れ込みやこの白黒ジャケット、Sebastian Koleの出で立ちからもっと古風なサウンドをイメージしていたのですが、思ったよりポップなテイスト満載でライトに聴けちゃいます。Sebastian Koleの声質的には渋くも優しい味わいで、John LegendとかAhmirのアルバムとか好きな方は結構好きかもしれません。いい意味で清涼ポップを折衷させたソウルアルバムという感触で、Sebastian Kole独自のブレンドですごく素敵でした。




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Kool Keith「Feature Magnetic」
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88年のデビューから今なお現役で作品を大量に創作する奇人、Kool Keithの通算二十二作目(?)となる『Feature Magnetic』を御紹介。88年デビューというのはKool Keithが所属した(というより彼がフロントマンだった?)Ultramagnetic MCsでのデビュー年、グループ活動とは別にソロ名義でも活躍するKool Keithは、他にも“ポルノホラー”なるジャンルを創出したDr. Octagonをはじめ、Dr. Dooom、Black Elvisなど様々なキャラクター(オルターエゴ?)を使い分け作品を量産しています。そんなKool Keithが通が唸りそうなベテランMCばかりを迎えて新作をドロップ、このダイナマイトなジャケットがインパクト大で購入してしまいました(笑)。
という訳でそれほど知っていることもないので本題に・・・・・・まずは元々のホラー趣味を覗かせる「Stratocaster」で幕開け、制作はNumber One Producerが担当。オンボロみたくカラカラと不調子に音色を零す鍵盤音トラックが木製チックな味わいで、じわじわ忍び寄るように不穏で冷たいKool Keithと客演のGodfather Donのラップが肝。本国の同名ロボアニメから発想を得た(?)「MC Voltron」もNumber One Producerが制作を担当。やはりダークでスカスカなあばら屋的なトラックがスースーと寒々しく、その中で強靭かつ電撃みたいな輪郭で響くKool KeithとCraig Gの両者のラップがカッコイイ。ほぼほぼNumber One Producerの制作曲なので、それらからこのまま触れていきます。「Super Hero」ではまさかのMF Doomとの扮装オルターエゴ共演が実現。まるでブクブク湧くように、終始寒々しく鳴る電子音が炭酸マグネシウムみたくシュワシュワと溶けゆくのが鼓膜にヒリヒリ響くし、両者の黒灰のようなラップがそこに溶け滲み広がるのがグッド。B.A.R.S Murre & Dirt Nastyを客演に迎えた「World Wide Lamper」は、ピコポコとしたチープに飛び交う電子音をパチンと叩くようなハエ叩きビートとの交錯が面白い。いかにも熟練が得意としそうなブレイクビーツのみで突き刺す無機質フラットな「Bragging Rights」はPsyco Lesが客演、そんな炭焼きするようなトラックの上で踊る両者のラップはまるで炎のようにチロチロとホット。ジェル状の電子音が海月みたく浮かんでは沈むのがクールな「Girl Grab」もとにかく真っ直ぐ叩く感触で、声の調子を変えることで深度を自在にするKool Keithと、拳固でぶん殴るように強烈なNecroの共演が素敵。ここ最近と復活気味な西海岸風味(G Funk調)の「Bonneville」はMac Mallが客演参加、まるで夜風のようにウェットで冷たいトラックが颯爽と抜ける感じが心地よくて、やはり三十路以上の愛好家にはたまらないゆるさ。Ol Man 88zとFuturewaveが共同制作の「Tired」は、さっきとは打って変わって90年代の東海岸的な哀愁サンプリングメロウで、客演のEd O.G.と共になんとも燻し銀で美しい渋さを醸し出していて飲み込まれます(痺)。「Cold Freezer」はNumber One Producer制作でBumpy Knuclesが客演参加、これはそのまま霜が降りそうなほどに零下なトラックがチクチクと痛いエッヂー曲。AtmosphereのShugが客演参加した「Peer Pressure」もNumber One Producerが制作、このヒリヒリ感がカッコイイ。あのSadat Xが客演参加している木枯らし系のメロウチューン「Life」はGizが制作、Sadat Xの乾いて嗄れたラップがやはり最高に格好良くて、このトラックの妙味を倍増させていること必至。ビチビチチンチンと金属の刃が触れ合うようなトラックが神経質なほどに尖っている「Writers」はNumber One Producer制作、客演がRas Kassということでより鋭利に鼓膜をえぐってくるのがもう気持ちいい領域。最後はボーナス曲扱いのNumber One Producer制作の「Cheesecake」なんですが、これが唯一の単独曲でKool Keithのラップがどれだけ角が立ってタフでカッコイイのかが分かる一曲で、こういうブツブツとしたアバタービートの面白さをも痛感。

ハッキリ言って僕はこの世代ではないので(ラップ愛好歴が浅い)、もっとKool Keithに触れてきた世代ならば垂涎モノの一枚なんだと思います。それでもしっかりと一本芯の通った骨太な一枚で聴き応えアリ、若い方にも聴いて頂きたい一枚。






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