RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

07 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

ブログランキング
人気ブログランキングへ にほんブログ村 音楽ブログ HIPHOP・ラップへ
にほんブログ村 音楽ブログ R&B・ソウルへ
Q's Tumblr
http://rocqueen.tumblr.com/
Twitter
ブログ内検索
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
音楽
165位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋楽
44位
アクセスランキングを見る>>
訪問者数
現在の閲覧者数
Coming Soon
QRコード
暇潰しに携帯でどうぞ
QR
国カウンター
free counters
Category: 女性R&B  Tags: ---

Comment: 1  Trackback: 0

Syd「Fin」
syd-fin-cover.jpg

The Internetのシンガー、Syd Tha Kydの記念すべきソロデビューアルバム『Fin』を御紹介。個性派揃いのOFWGKTAから男女デュオとしてデビューし、瞬く間にR&B愛好家にその魅力が伝染したのがThe Internet。これまでに発表した『Purple Naled Ladies』『Feel Good』『Ego Death』と軒並み高評価を得ていたThe Internetですが、ここにきてフロントマン(ウーマン)であるSyd Tha Kydが待望のソロデビューを果たしました。Syd Tha Kydが正式だと思うのですが、このソロ作ではSydとのみ名乗っている様です。
それでは簡素で質素な感想にはなりますが書きましょう・・・・・・まずはHitboyが制作を担当したメタリックな板金シンセが続々と折り重なりツヤツヤと輝く「Shake Em Off」でスタート、この板金加工な硬度高めのトラックにあって、Sydのコケティッシュな絹糸ばりに細くしなやかなヴォーカルが刺繍を施すのが歪で美しい。Nick Greenが制作の「Know」は昔のAaliyahを思い出さずにいられない(つまりTimblanadサウンドを思い出さずにいられない)刺刺とした通電チキチキビートが最高にクールで、Sydのシフォンみたく透けてひらひら揺らめくヴォーカルも幻想的でいて艶かしい。「No Complaints」はSydが制作を担当したアジアンな音色がはらはらと捲れるトラックに、Sydの曇ったエフェクトの施されたヴォーカルが陰気にも美しく溶けていきます。同じくSydが制作を担当した「Nothin To Somethin」は、乾いたキメ細かな白砂のようなSydのヴォーカルが、液体チックな潤い音色と潤いビートをゴクゴクと飲み干すようなポーションミッドで刺激的で美しい。夜霧のように冷たくしっとりと辺りを薄暗く支配する、ちょっぴりトラップっぽいトラックの「All About Me」はSteve Lacyが制作を担当しており、Sydの夜の帳みたいなヴォーカルがひっそりと忍び寄るのもミステリアスでクール。チタチタと叩くドラムスがまるで汗ばんだグラスの水滴みたいに滴る、Syd制作の「Smile More」も速度を落としてドロリとさせつつも、Sydの透明感のあるヴォーカルで深い水中へと沈む密閉感とシンクロしていてグッド。HazebangaとIsiah Salazarが共同制作した「Got Her Own」も、月も星も光っていない真っ暗な夜を踏みしめるようなトラックに、ふわふわと霧散して鼓膜を支配するミスト状のSydのヴォーカルが妖艶でいて不思議でツボ(中毒性)。「Drown In It」はAnthony KilhofferとJGrammが共同制作、ここでのSydのヴォーカルは、夏の真夜中に水を溜めた洗面台にそっと顔を沈めるような、そんな暗闇と清冽が混じり合うウェットチューン。本作中でも最も素晴らしいと感じたのが、Melo-Xが制作を担当した銀河系エロスロウジャム「Body」(極上)。いかにもMelo-Xらしい宵の明星を点々と繋ぐような芸術的静寂と、そこにあの華奢なSydのヴォーカルが柔らかな肉感としなやかさを生み出し、微熱を漏らしながら絡まる官能的な緩やかな曲線抑揚がたまらない(痙攣)。弾力もあり静かなる狂気も密かに感じるOdd Future印な「Dollar Bills」はFlipとSteve Lacyが共同制作(客演にはSteve Lacy参加)、こういう肉食なトラックでもSydのヴォーカルが響けば途端に生ハムサラダのようにあっさりと美味くなる。再びHazebangaが制作を担当した「Over」では新進気鋭の6lackが客演参加、黒瑪瑙ソリッドなビートが硬質な輝きをちらつかせ、客演の6lackと共にしとしと降る雨のようにビートを濡らし黒く染めてゆくのがウェットで美しい。最後を飾るのはRahkiが制作したアンティーク調でおしゃれなミッド「Insecurities」で、コーラスを重ねた光のミルフィーユチューンで中盤のギラギラした転調もグッドですし、こういう淡い明度のSydのヴォーカルは稀な気がするけれどさらりと木綿の白シャツみたくとても素敵。

The InternetでやっていたR&Bサウンドとは違う、Syd Tha Kydソロとしての世界観がきっちり提示されていて凄い。これまでのSydといえば朧げで幻影のようなヴォーカルだったのが、本作では輪郭も綺麗に生身となり、実態を伴い触れてきたような感触がしてより艶かしく美しい(個人的見解)。失礼を承知で毎度と触れてしまいますが、このヴォーカルとルックスの乖離さえなければもっと好きになれるのに、と。買うだけ買ってあまり聴いていなかったんですが、結構気に入ってしまってこれも夜にリピートが続いております。







スポンサーサイト

テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性R&B  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

Sampha「Process」
sampha-process.jpg

UKの名門レーベル“Young Turks”が新たに送り出す才能、Samphaの記念すべきデビューアルバム『Process』を御紹介。これがデビュー盤となる新人ではあるんですが、この時点でもはや説明不要な超大型新人がSampha。早くにはSBTRKTのデビュー盤の多くの楽曲でヴォーカルを務めたり、Drakeの「Too Much」に参加。最近でも、Kanye West『The Life of Pablo』の収録曲「Saint Pablo」、Frank Ocean『Endless』の収録曲「Alabama」にも参加していたのだそう。ここらはフィジカル専門の僕は触れられないままなんで、やはり僕としてのSamphaの功績は、傑作と名高いSolange『A Seat At The Table』収録の「Don't Touch My Hair」ですね(鳥肌)。これはきっとSampha抜きでは絶対に創出できなかった世界観、この時から僕はSamphaのデビューを心待ちにしていたのです。
それでは拙い文章で心苦しいのですが感想をひらひらと・・・・・・本作の楽曲は全てSamphaが制作しております、これだけでもSamphaの才能の片鱗がどデカいのがわかりますね。まずは琴のような音色がはらはらと舞い散るミッド「Plastic 100°C」で幕開け、光の屈折に似たトラックの転回の中で、モフモフとなんだか毛玉のような感触のSamphaのヴォーカルがドリーミーで、トラックの持つ光沢を毛玉のようなヴォーカルが隙間から柔らかに漏らしていてなんとも綺麗。しっかりしたドラムビートにカウベルがチカチカと点滅するように鳴る「Blood On Me」は、そんなバツバツと棘立ったトラックに追いかけられるように、Samphaの毛玉のようなヴォーカルがころころ転がるアップチューンでスリリング。カリカリとバンジョーの様な弦音が空気を鋭く振動させる「Kora Sings」はスパイシーで、中盤からは電磁波のような音色とビートがビリビリと通電するように交錯し、Samphaのヴォーカルはその電撃で光る豆電球のようでミステリアス。本作で最も僕が愛しているのが珠玉のピアノバラード「(No One Knows Me) Like The Piano」で、もうこの一曲を聴くだけの為にこのアルバムを愛せる一曲。なにもない空を眺めていると、なんだか空がふわりと落ちてきて、途端にふと自分が空に包まれて溶け込んでしまうような、ぽつんと佇むようなあの感覚。眩し過ぎる陽光を掌でそっと柔らかに遮ると、指先から光が透けて、鮮烈さも滲んで、じんわりと涙を温める感触。それをこのバラードに、感じるのです(曖昧)。Samphaの毛玉ヴォーカルがファルセットにより、ふわふわとほつれる様に響くのが優美な「Take Me Inside」も光芒のような鍵盤音が素晴らしく、もしも僕が光に触れられるならこの感触だと実感。「Reverse Faults」は夏の海を泳いで水の中から水面を見上げ、溶けた陽光に青が滲むような、あの幻想的な輝きにも似た潤んだ美しさ(溜息)。琥珀の持つあのキャラメル色の不可思議な輝きに似た「Under」、Samphaのヴォーカルが鉱物のような歪な輝きを魅せるのもなかなか乙なもの。あのKanye Westがソングライトに関与した「Timmy's Prayer」では、The Chi-Lites「The Coldest Days of My Life」をサンプリングに使用しており、原曲の持つほのぼのとした温かなメロディを、もっと標高を上げてすっきり鮮明に冷たく澄み切った音色に変化させたような一曲でグッド。「Incomplete Kisses」はとろとろでプルンとした弾力の寒天トラックに、Samphaのホイップクリームのような甘美ヴォーカルが乗っかる糖度高めのメルヘンメロウ。最後を飾るのはハープのような音色が水のせせらぎのように奏でられる透明感溢れる清涼スロウ「What Shouldn't I Be?」、なんともフローラルなトラックは小春日和の如く柔らかく暖かで、ここでSamphaのヴォーカルは毛玉ではなく綿毛となって、ふわふわと春のそよ風に乗って彼方へと消えてゆくのが夢見心地で素晴らしい(感涙)。

あれだけの前評判を集めながらも、蓋を開けると思ったほどそこまで話題になっていない気がするSampha『Process』、気のせいですかね(笑)。じゃあ僕はどうかというと、これが結構好きで繰り返し夜中に聴いてしまっているんです。あの毛玉のようなヴォーカルとじゃれあう冷たく無機質な電子音の違和感がなんとも心地良く、どうしても夜中に聴きたくなる一枚。僕の中ではJames Blakeと近い感触で、R&Bとするかどうかは微妙かもしれませんが、もはやジャンル分けが困難な時代ですから。しかし、Samphaの本作をなにか称するならば、僕としてはやはり毛玉ソウルと称したいのです(意味不明)。とにかくSamphaの魅力の詰まった素敵な一枚、「(No One Knows Me) Like A Piano」の一曲狙いで購入しても充分に元を取れます(太鼓判)。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽