FC2ブログ

RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

11 2018
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

ブログランキング
人気ブログランキングへ にほんブログ村 音楽ブログ HIPHOP・ラップへ
にほんブログ村 音楽ブログ R&B・ソウルへ
Q's Tumblr
http://rocqueen.tumblr.com/
Twitter
ブログ内検索
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
音楽
358位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋楽
64位
アクセスランキングを見る>>
訪問者数
現在の閲覧者数
Coming Soon
QRコード
暇潰しに携帯でどうぞ
QR
国カウンター
free counters
Category: 女性R&B  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

SZA「Ctrl」
CTRL.jpg

現状最も勢いのあるレーベルと言っても過言ではない“Top Dawg Entertainment”の紅一点、SZAの記念すべきデビューアルバム『Ctrl』を御紹介。SZAは日本読みでは“シーザ、もしくはシザ”なのですね、僕はずっと“スーザ”と思っていたんで今だに間違って読んでしまいます(苦笑)。昔は大学で海洋生物学専攻をしていたという才女で、このアルバムの前に発表されたEP『S』、『Z』、『See.SZA.Run』でかなりの高評価を受けておりました。つまりかなり待ち望まれていたアルバムであり、第60回グラミー賞ノミネーションで最優秀新人賞、『Ctrl』が最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門に、「Supermodel」は最優秀R&Bソング、「The Weekend」は最優秀R&Bパフォーマンス、「Love Galore」が最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス部門の候補となり、計5ノミネートを受けました。第60回グラミー賞主要部門女性最多ノミネートという、期待値通りの結果を受けましたね。ちなみにタイトルの『Ctrl』は彼女のインタビュー曰く、”本当はコントロールしたいのにコントロールできない溢れ出る感情”を指しているのだとか。
それでは気になってしまう内容をようやく書き出し・・・・・・水のせせらぎみたく乱反射して湛える、水面のような弦の音色がなんだか悲しく悩ましい「Supermodel」。Scumが制作(AddVocalにはPharrell Williamsも関与)したトラック上をこれまた悩ましげにゴロゴロと寝そべって転げるような、SZAのキュートでとろけたヴォーカルが魅力的。Thankgod4codyとCarter Langなる人物が共同制作した「Love Galore」では、Travis $cottが客演で参加。ゆっくりじっくりとベッドに沈んでは浮かびを繰り返すように、なんだか密着感のある温度が漂うトラックは幻想的で卑猥(賛辞)。SZAの蜂蜜のようなヴォーカルがとろーり鼓膜に絡まるのも良いし、Travis $cottのふわふわと歌って夢見心地と虚ろが混じってようなフックもグッド。Cam O'biが制作の「Doves In The Wind」では、レーベルメイトであるKendrick Lamarが客演で参加。Redman「Let's Get Dirty (I Can't Get in Da Club)」とBusta Rhymes「Turn Me Up Some」をネタ使いしたこの曲は、SZAの蜂蜜ヴォーカルを足した事で、ネタ元をトロトロ甘いジャム状にスロウダウンさせた事で熟した美味を堪能できる仕組み。Carter LangとScumが共同制作した「Drew Barrymore」は、そのどこか毛羽立ったようなサウンドが独特なフォーキーさを生んでいるミッドで、長閑に進行する牛歩ビートにまったりと溶けるSZAのヴォーカルが白昼夢のように虚ろに響きます。Scumが制作を担当した「Prom」はふわふわと浮いたカラーセロハンみたいな音色がポップでキュートな一曲で、こうなるとSZAの甘ったるいシロップのようなヴォーカルもドリーミー倍増。Thankgod4codyが制作した90年代っぽい極上スロウジャム「The Weekend」が最高で、蜂蜜のようなSZAのヴォーカルがまるで汗ばんだようにしっとりと鼓膜に絡みつき、重なってゆっくりと深くうねって震えて果てるのがどうにもたまらない(恍惚)。ゼンマイ仕掛けのようにきめ細かにチタチタと進んで動くトラックがATCQっぽい「Go Gina」は、Scumと Caretr Langが制作(Add制作にFrank Dukes)しており、ブリキのようにレトロで角張ったメロディラインで転がるSZAもキュート。BBkonが制作の「Garden (Say It Like Dat)」はとても流麗で、SZAのヴォーカルが花蜜となってその周囲を、音色は花園をひらひらと飛ぶ蝶々のように色彩と輝きをはためかせるのが幻想的。水面の波紋のようにゆらゆらと揺らぎを広げてゆくメロウ「Brken Clocks」はThank4codyが制作で、River Tiber「West」をサンプリングしており、静かにゆっくりと沈殿してゆくようなSZAの砂金ヴォーカルが繊細で美しい。Donna Summer「Spring Affair」を下敷きにした「Anything」はScumが制作を担当、シャボン玉のようにフワフワと浮かんで遊離する音色に、まるでSZAの蜂蜜のようなメレンゲのようなヴォーカルまで乗っかりフワフワは最大限に。Thank4codyとProphitが共同制作した「Wavy (Interlude)」ではJames Fauntleroyが客演参加しているのですが、これまでの彼の客演でもこれほどバッチリ輪郭ハッキリな甘酸っぱい歌声を確認できるのは初かも(驚)。Carter Langが制作の「Normal Girl」もなだらかに音色とビートが転げてゆく、花園のようにフローラルでドリーミーなミッドで、SZAの澄んで輝く蜂蜜ヴォーカルの甘さと絶妙マッチング。ScumとCarter Lang、Josef Leimbergが共同制作した「Pretty Little Birds」では、レーベルメイトであるIsaiah Rashadが客演で参加。この曲も霞みがかった薄桃色の空をひらひらと鳥が飛んでいるように、幻想的なトラックにSZAの開放的に弾けるヴォーカルがドリーミー。最後を飾るのはScumとCarter Langが共同制作した「20 Something」で、アコースティックギターをポロポロと奏でるトラックは、静かな緑の生い茂る原生林に深々と滴る雨音のようで、SZAの潤いたっぷりなヴォーカルに心を綺麗に洗われます。

ぼってりとしてトローリ甘い歌声はまるで蜂蜜そのもの、金色に輝き澄んだSZAの蜂蜜ヴォーカルにゆっくりと身を委ねるばかりです。なんて言えばいいだろう、この独特の間延び寸前のビート感触とか、それを甘くコーティングするトロトロのSZAのヴォーカルなどが、感情の微細な揺れや躊躇いや飲まれるように進む感じを、つまりコントロール出来るか出来ないか寸前の情動を絶妙に表現している気がします。ちなみに本作は昨年度の年間ランキングにおいて、第八位に選出しておりました。










スポンサーサイト



テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

Category: 男性Hip Hop  Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

Joey Bada$$「All-Amerkkkan Bada$$」
joeybadassallamerikkk.jpg

New YorkはBrooklyn出身の実力ある若きMC、Joey Bada$$の通算二作目となる『All-Amerikkkan Bada$$』を御紹介。前作でありメジャーデビュー作となる『B4.Da.$$』も素晴らしかったJoey Bada$$、およそ二年のスパンを空けてのアルバムがこれ。Joey Bada$$といえば今は亡きCapital STEEZと共にクルー“Pro Era”の設立メンバーとして知られ、他にもKirk Knight、Nyck Cautionらも注目されている様ですね。ちょっと前に“俺は2Pacより上手い”とか発言したのも話題になりましたが、そこまで批判的には書かれていなかった気もします。実力は折り紙つき、といった事でしょうか。
それではちょこっとだけどう感じたかを拙くも・・・・・・まずはDJ Khalilが制作を担当した「Good Morning Amerikkka」で幕開け、トラックはどこか朝露に濡れたようにしとやかで、朝冷えするように青く漂う街の排気ガスのようなJoey Bada$$のラップがやはり渋い(痺)。DJ Khalilと1-900が共同制作した「For My People」も空気や話し声やクラクションがスクランブルする雑踏を思わせるトラックが最高で、少しざらっとしてギラギラと輝くJoey Bada$$のアスファルトの様なラップが走ります。サンプリング曲っぽいレトロな作り90年代っぽい「Temptation」は1-900とKirk Knightが共同制作、柔らかな風が湿った空気を乾かすようにメロディが翻るのが綺麗で、これほどまでにJoey Bada$$のラップが澄んでいてエアリーだという事に驚かされる壮麗ミッド。同じく1-900とKirk Knightが共同制作した「Land Of Free」水面の波紋のように柔らかく響き渡るトラックが憂いを帯びていて美しく、となればJoey Bada$$の絞った果汁の様に甘酸っぱくて、水煙のように儚く広がるミストみたいなラップもグッド。1-900とKirk Knight、Powers Pleasantが共同制作した「Devastated」は、OutKast「SpottieOttieDopaliscious」をネタ使い。ゆっくりとスローモーションのように流れるサウンドと、一気に華やぎ溢れるサウンド(そしてJoey Bada$$が高らかと突き抜ける様に歌い上げるフック)の対がまるで、降り注いだ雨が陽光に照らされ一気に蒸発するような、通り雨の感触にも似た不思議なプリズムの一曲。「Y U Don't Love Me? (Miss Amerikkka)」は1-900とPowers Pleasantが共同制作した、ゆらゆらとスチームみたく夢現なとろけるミッドで、少しく曇って響くJoey Bada$$のラップはシナモンのような独特の苦味と甘味が混じっていてナイス(糖度的確)。Chuck Strangersと1-900が共同制作した「Rockabye Baby」はJanko Nilović「Blue Stone」をサンプリングし、極細に切られたピアノループをひらひらと舞わせたシリアスな一曲で、こうなるとジメジメと日陰のようなJoey Bada$$と客演のSchoolboy Qが水を得た魚。 Kirk KnightにNyck CautionのPro Eraの面々と、Flutbush Zombiesの、Meechy Darkoでマイクリレーする「Ring The Alarm」はKirk Knightと1-900が共同制作、いかにもPro Eraらしい陰湿ダークでひんやりと冷たいトラックに、殺伐として乾いたPro Eraの面々の銃声のようなラップが響きます。そこにMeechu Darkoが登場することでおどろおどろしさが加味され、どこか妖気に似た空気を帯びるのもグッド。Tunesville Inc「Voice on the Wind」をネタ使いした「Super Predator」はStatik Selektahが制作しており、彼らしい燻し銀ソウルフルな一曲でギュルギュルと巻き込むトラックがド渋い。冷たく暗い鉛色の空を動かすようにエアリーに踊るJoey Bada$$の最高だけれど、客演参加のStyles Pが絡むことでより鋭利な木枯のようになって聴き手の鼓膜をくすぐるのがたまりません(痺)。レゲエシンガーのChronixxを客演の「Babylon」はLike(Pac Div)が制作を担当しており、どこかカラメルの様にビターな美味になっているのはChronixxの尽力によるもの。再びStatik Selektahが制作した「Legendary」はAndile Yenana「Thembisa (The People)」をネタ使いし、ホーンとピアノが滑らかで艶やかな輝きを放つ高貴な一曲で、客演のJ. Coleの助演男優賞でよりシックで上品な正統派でドレッシーなトラックに仕立てられていてナイス(端麗)。最後を締め括るのはDJ Khalil制作の「Amerikkkan Idol」で、やはり雨上がりの晴れ間に吹く風のように晴れやかで軽やかなトラックと、Joey Bada$$の身軽に跳ねて走るエアリーな(だけれど落ち着いていて静かな)ラップが印象的。

これまでのJoey Bada$$と言ったら90年代前半のRap作品を思わせる、陰鬱でザラザラと荒涼としたトラックの中で砂塵のようなラップを聴かせるMCといった印象。それに比べると本作でのJoey Bada$$は、晴天の下で吹くからっと乾いた風のようで、なんだかとてもエアリーでこれはこれでグッド。ですがそのエアリーさの中でもJoey Bada$$のラップとフロウが流れると、木陰のようにはっとさせられる輪郭のくっきりとした冷たさが感じられてそれも最高。という訳で昨年度の“僕が選ぶ2017年アルバムTop10[Rap部門]”でも第九位にランクインした一枚、結局はこういうサウンドとラップをずっと後年でも聴いている気がします。








テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽