RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

08 2017
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Drake「Take Care」
drake-take-care-album-cover.jpeg

Hip Hop界に突如として出現し、もはやトップスターの仲間入りを確実に果たしたDrakeの通算二作目となる『Take Care』を御紹介。彼が09年に発表したMixTape『So Far Gone』は今や傑作と謳われ、その時に既に今の地位は確立したも同然だったDrake。その後、Lil Wayne率いるYoung Moneyに加入し2010年に『Thank Me Later』をリリース。それからおよそ一年という短いスパンで発表されたのが本作『Take Care』、ここ数年でどれだけDrakeが活躍を大きくしているか一目瞭然ですね(驚異)。皆が口を揃えて絶賛するDrake、なので天邪鬼の僕としてはあまり応援する気になれないという宿命に(笑)。しかしそんなDrakeもデビュー作がヒットしてからの二作目、“二作目で低迷する”というジンクスを果たしてDrakeは打ち破れたのでしょうか。ちなみにゴールドを基調としたこのジャケット、僕は結構好きだったんですが、世間ではあまり良くなかった様な。
それでは僕の拙い感想をここに書いておきますと・・・・・・まずはNoah "40" Shebibが制作(Co制作にChantal Kreviazuk)の静寂ピアノスロウ「Over My Dead Body」でそろりと幕開け、ひっそりと静まり返った部屋にぽつんとピアノ、それを指でなぞりながら冷たい目をして横たわる誰かを見つめている、なんというか美しさの中にも毒々さをも感じる美曲。Drakeの甘くも脆く朦朧とした飴色のヴォーカルがとろけて消える「Shot For Me」、制作はNoah "40" Shebibが担当。まるで水の中に沈んで耳を澄ましている様な不思議と曇った電子音、それがキラキラと仄かに輝きながら熱を失うイメージ、Drakeのジットリと低く囁くラップは、先述の柔らかな歌フックと相俟って奇妙なコントラストで色めきます。Matthew "Boi-1da" Samuelsが制作(Add制作にNoah "40" Shebib)した「Headlines」は、ビビビビビとちょっぴり痙攣する様な電子音をキラキラと明滅させ、そこにゾクゾクする様なストリングス模様のシンセとチキチキビートが交錯、Drakeの蛙声のラップがじわじわ迫るミッド。Carlo "Illangelo" MontagneseとNoah "40" Shebib、そしてThe Weekndが制作と客演で関わった「Crew Love」は音楽界全体で考えても最重要曲。闇にぽかんと浮かび上がるキャンドルの金色の炎が灯し描く空無感というか、見事なまでに静寂を切り取りメロディとして裁縫した妖艶なドレス曲は艶やかの一言に尽きる。そんな中でもDrakeの登場では脳裏にズキズキと疼きそうなタフなビートをキックする、貪婪なこの感触は後引くものがありますね。Jamie "xx" SmithとNoah "40" Shebibが共同制作した「Take Care」ではRihannaが客演参加、ここではGil Scott-Heron「I'll Take Care Of You」をサンプリング使用。どこか遠くの方で聴こえるピアノ鍵盤の切なく身を捩らす様なメロディ、どうしようも出来ず、止められずに疾走するビートが今にも壊れそうな愛みたく。この曲をDrakeとRihannaが謳うというのも面白い、Drakeの引きずる様なラップと、Rihannaの引き離す様なフラットなヴォーカル、この二つの声の微妙な距離感に焦燥を感じます。仄暗く冷たい水の底に沈みながら、じっと光明の差す方を見つめ空を掴む様な、ぼやけて輪郭など無い電子音の消滅感が美しい「Marvins Room」。Noah "40" Shebib制作のこのメロディは言わずもがな素晴らしい、そしてまた恋に破れた男の病的な愛情の歪みと末路を演じるDrakeも良い。「Under Ground Kings」はT-MinusとNoah "40" Shebibが共同制作、幾重にも連なり絡まりゆく色彩豊かなメロディはどこか日本的な美しさを感じたり。親玉であるBirdmanを客演に迎えた「We'll Be Fine」もNoah "40" Shebib制作、グエッグエッと谺する変てこな声ループとノイジーで退廃的なシンセが灰汁が強い。ソワソワと辺りを徘徊する冷たいゴーストチックな電子音の濃霧がミステリアスな「Make Me Proud」はT-Minus制作、しかもここではNicki Minajも召還、ジワジワと聴き手を浸食し毒する混沌としたメロウを展開。Rick Rossを客演に招いた「Lord Knows」はなんとあのJust Blazeが制作を担当、いかにもJust Blazeらしい荘厳にして流麗なフルスーケルなソウルフル曲で、この中にあっても全く違和感のない辺りは流石な仕上がり。全てを飲み込み蒼天へと溢れ返すサウンドの中でも、やはりこの二人は圧倒的な存在感で乗り切るから凄い。Noah "40" Shebib制作の「Cameras」ではJon B「Calling On You」をベッタリとサンプリングという飛び道具、そんな原曲の色香をそのままに、しっかりと官能的で肉感のある濡れたメロウを展開。「Doing It Wrong」はNoah "40" ShebibとNoel Cadastreが制作を担当(HarmonicaでStevie Wonderが参加)、ツーっと背筋を伝う汗の様なもどかしさと悩ましさが共存する、ベッドに身体を深く沈めて死んだ様に眠る感覚に陥る恍惚スロウ。ロゼ色に艶やかに輝くまろやかな口溶けの極上スロウ「The Real Her」はNoah "40" Shebibが制作、客演にはLil WayneとAndre 3000という無敵艦隊級の布陣でトローリと侵略。繊細にして悩ましい曲線的なシンセサイザーが、奥行きたっぷりの空間に放たれてすべての秒(とき)を止めてしまう瞬間的なスロウで、DrakeもWeezyも勿論カッコイイけれどやはりラストを飾るAndre 3000が神懸かり的に突出して感じてしまうのは愛嬌。Jazzyで御洒落なピアノ鍵盤のパール粒みたいな音色がたまらなく華やか且つジューシーな「Look What You've Done」はPlaya「If You Scared, Say U Scared」をサンプリング、こんな流麗でクラシカルな楽曲をあのChase N. Casheが制作したとは信じ難いぐらい(Add制作にNoah "40" Shebibが関与)。Drakeのノンストップで突き破り進む高速スピットが面白い「HYFR(Hell Ya Fucking Right)」ではLil Wayneが参加、T-Minus制作のプラスチックっぽいクリアな電子チューンではLil Wayneが有利に滑っているかも。Noah "40" Shebib制作の「Practice」、内省的なDrakeの囁きフロウが響き渡ります。最後を飾るのはNoah "40" ShebibとThe Weekndが共同制作の「The Ride」、微笑みながら別離された空間へ浮遊し消えてゆく様な、透き通って純度の高い結晶シンセが煌めくスロウ。

愛、寝室、喪失、目眩、残響、シャンデリア、本作を聴いていて連想する単語。いつにも増して全く意味不明なアルバム紹介となってしまったDrake『Take Care』(笑)、僕では説明できない芸術的な美しくも冷たい世界観で魅了されました。ハッキリ言って聴くまではあまり期待していなかったのですが、聴いてDrakeを皆が絶賛する理由が分かりました。本作は本当にDrakeの嗜好&思想が反映された一枚なのでしょうね、前作よりもよりDrakeらしかった気がします、Drakeをよくは知りませんが。Drakeがほぼ専売特許を持っている感のあるこのメロウでアヴァンギャルドな世界観、多分これからもっとこういうテイストを模倣(言い方が悪いか、取り込む)MCも多くなるかもしれません。しかしそんな他の追随を許さない完璧に近い世界をもうDrakeは掌握しつつある、そう感じさせる素晴らしい一枚です(称讃)。しかしこれがHip Hopなのかと言われると難しい気もしたり、どちらかというとR&B軸な気もしますね(困惑)。皆の絶賛も深く頷ける、高尚でアーティスティックな一枚です。


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