RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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James Blake「James Blake [Deluxe Edition]」
jamesblake-special.jpg

Post-dubstepの新たなる旗手として注目を集めるシンガーソングライターでありProducerでもある、James Blakeのデビューアルバム『James Blake』を御紹介。ハッキリ言って僕にはこの“Post-dubstep”という括りさえ良く分かりません(無知)、しかしそんな僕でも確かに結構以前よりJames Blakeの名前だけは知っていました。英国BBC主宰の企画“Sound Of 2011”でも見事二位に輝いたJames Blakeは、弱冠21歳のLondon生まれの青年。本作『James Blake』は2011年2月頃に発売されていたのですが、僕はずっと頭の片隅で気にしつつもなかなか購入出来ないままで一年を生きていました(CD屋に行ってもR&B/Hip Hopコーナーにしか行かない事が災いした)。そして本作をやっと購入したのが昨年の晦日、一年の締め括りとしてこの一枚のみを購入しました(年納)。なので僕は後発盤としてリリースされた、この色違いジャケットの“来日記念限定盤”を入手するという幸運に見舞われました。これは本国でリリースされていた『Enough Thunder EP』のCDが付いた、豪華二枚組なのです。
それではすごくシンプルなんですが感想みたいなものを・・・・・・とにかく僕には初めての感触で、それだけでもう新鮮で衝撃だったと先に述べておきます。全曲の制作&演奏をこのJames Blakeが制作しています、つまりは完璧なまでにJames Blake自身の内なる世界へと彷徨い堕ちる運命なのです。ヴォーカルというヴォーカルも無い、詩という詩も無い、まるで未完なんだけれども、きちんとその環は静寂と幻想で繋がって世界を構築します。ゆらゆらと影姿もなく、微睡んで、垂れ落ち、まずは鼓膜を滑らかにコーティングしてしまう「Tep And The Logic」で心の準備は整う。ザザザザとノイズが入るかの様なJames Blakeの引きつったファルセットに、カチカチと刻む壊れた時計の針みたいなビートと、寂寞たる鍵盤の音色が美しくも気怠い「Unluck」。カーテンの隙間から洩れ入る、鈍色の月光みたいなささやかさと神秘さが漂うビタースウィートな「The Wilhelm Scream」で僕は完全に意識を失ってしまいましたね(瞑想)。エコーという現象はこれほどまでに悩ましくも愛おしく繊細であったかと、再認識し、またより一層とJames Blakeの桃源郷へとズルズルと引っ張り込まれて、完璧に抜け出せなくなってしまいました(永住)。愛するひとと体を、肌を重ね合わせた時の、ほんの少しの隙間に生ずるズレというか寂しさというか、とにかくこの曲に静かなるも激しい官能美というものを感じました(鳥肌)。そしてそれはやがて「I Never Learnt To Share」に繋がり、パイプオルガンの様なシンセ音が加速し聴き手の首を締め上げ、悪魔的で脆い自閉感へと聴き手を浸食し孤独の闇に置き去りにしてしまいます。「Lindisfarne I」「Lindisfarne II」でJames Blakeは涕いています、ボロボロと形を崩しながらもほんの少しだけ鮮やかな色を滲ませるそのヴォーカルは、胸をポツポツと打ち、そしてポッカリと小さくも綺麗な穴を空けてしまうのです。雨が降り出したのかと錯覚する、でも自分が流した涙の粒。本作で最もブルージーなバラード「Limit To Your Love」では、電子的な歪みやエフェクトは捨て、生身の人間としてJames Blakeは惨く冷たい愛情に眼を伏せ、凍える声でエモーショナルに“君の思いやりには限界がある♪”と歌い上げます。ひらひらと蝶が舞うかのように、繊細に可憐に儚く揺れるJames Blakeのヴォーカルが美しい「Give Me My Month」では彼のピアニストとしての才覚が眩い程に輝きます。静寂を破る寸前の張りつめた緊張感みたいなものが魅力的な「To Care (Like You)」、完全に変声処理されたヴォーカルは、本来の自分を見失い、余計にポツンと置き去りにされた印象を強くする。ブツブツと途切れながらループする「Why Don't You Call Me」、そのエコーを引きずりながら震える感情を具現化する「I Mind」、ゆったりと間を置きながらどこかゴスペルチックな神聖な響きを伴って舞い降る歌声が美しい「Measurements」と、その全てが曲線的で綺麗なのです。James Blakeの創り出す世界は、全てが静かに佇み、揺らめき、縺れては消ゆる、優美な陰影を伴った、深更の一部といった印象です(虜)。本作にはボーナス曲も三曲収録されており、断片的な記憶がふつふつよ音色を奏でて蘇るような「You Know Your Youth」、滑らかで優しいハーモニーをほんのりと堪能できる慈しみ深いスロウ「What Was It You Said About Luck」、大聖堂の廊下で扉の向こう側から漏れ聴こえる重厚かつ荘厳なダークスロウ「Half Heat Full (Old Circular)」と、全てが奥深く静かで神秘的なのです。
そして本作にはもう一枚、『Enough Thunder EP』も付属しておりまして。これは本作『James Blake』の後に発表された作品なので、その世界観はそのまま地平線続きにこのアルバムへ。弓なりに湾曲するシンセサイザーとピアノのメロディが艶やかでいてどこか不気味でもあるミッドナイトチューン「Once We All Agree」、一歩間違えれば耳障りにも鳴りかねないノイズみたいなメロディを紡ぐ変則的な「We Might Feel Unsound」、あのBon Iverが参加し意識の遠のく残響的なファルセットで昇天してしまう神秘的な「Fall Creek Boys Choir」、あのJoni MitchellをカバーしJames Blakeがシンガーとしても類い稀である事を示したピアノバラード「A Case Of You」、空間と静寂を支配し(いや支配され)メロディを変幻自在にする妖しきメロウ「Not Long Now」、涙を零すように美しく繊細にメロディをポロポロと奏でる小さなパズルみたいなバラード「Enough Thunder」と、たった6曲ながら完全にJames Blakeの世界へと溺れて意識を失いかける、追憶にも似た不思議な感覚を漂わす一枚で素敵です。

蛇口から水滴がポタポタと堕ちる。窓には青白い夜空。断片を拾い集めていた僕は、浴室で浴槽に沈み浸かって。溺れたのだろうか、僕は。沈んだのか。全てが輪郭を失い生まれ、その水音を、振幅を聴く。月の光が砕け散る。残響、残響、残響、細く綺麗で愛した手、無意識、残響。静寂という楽譜は永遠と続く、余白の持ちうる美しさというものを知っているから。僕は普段から音楽をiPhoneに入れて、車でFMトランスミッターで電波を飛ばし聴いている。すると往々どうしても電波が乱れてノイズが入ってしまう、しかしこの『James Blake』は、その時折入るノイズさえも、音楽の一部だと思わせるほどに深淵な一枚。ここ最近の夜長はこの一枚を愛聴しております、一人でベッドに入り布団にくるまれて、自分はまだ目が醒めているのか、それともこれは夢世界なのか、彷徨いながら聴いています。この茫然(ぼんやり)と揺れて霧るメロディ&ヴォーカルに、僕はソウルの影響を感じます、なんだかJame Blakeはソウルシンガーの様な気がしてなりません。だからこそ僕のハートをそっときゅっと掴んだのかも、僕はJames Blakeを好きになってしまいました(告白)。


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