RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Bobby Womack「The Bravest Man In The Universe」
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かのSam Cookeに見出され音楽活動をスタートさせた重鎮ソウルマン、Bobby Womackのおよそ18年ぶりとなる新作『The Bravest Man In The Universe』を御紹介。60年代初頭から活躍し、ソロで26作品を生み出している超ベテランのBobby Womack。なのですが1983年生まれでBlack Musicド素人の僕が彼をそんなよく知る筈も、慣れ親しんでいる訳もなく、本作が僕にとって初のBobby Womack作品となります。調べるとギタリスト、作曲家として優れた作品を数多く輩出しながらも、私生活ではドラッグやアルコールに溺れ、弟が刺殺されたり、結婚離婚を繰り返したり、息子に自殺されたりと、過酷な人生を送っているのですね。そんな経緯もあって音楽業界から遠ざかっていたBobby Womackをカムバックさせたのは、BlurのDamon AlbarnとXL Recordings創設者のRichard Russellの二人。そもそもDamon Albarnは自身率いるGorillazの作品『Plastic Beach』にて、Bobby Womackに参加してもらっているみたいですね。
それでは手前味噌な感想を恥ずかしながら書きますと・・・・・・まずは全曲の制作は先述のDamon AlbarnとRichard Russell、Bobby WomackにHarold Payneによるもの。まずはブンブンブンと低く唸るベース弦の音が、腹の底に重く圧しかかる表題曲「The Bravest Man In The World」で幕開け。最初の重厚にツヤ光りするストリングスとBobby Womackの千年を生きた大樹みたいな質感のヴォーカルで、聴き手は皆が背筋をピンと正してしまう事必至。そんな曇り気味の掠れた声を優しくふんわりと唸らせるバラード「Please Forgive My Heart」、根幹にはピアノ鍵盤の柔らかな小雪の降り掛かるようなメロディを置きながらも、少し歪んだ電子音がジワジワと侵略する感じが現代的ソウルといった趣き。「Deep River」はアコースティックギター一本でじっくり聴かせる燻し銀なブルース曲、断崖絶壁に咲く一輪の白い花みたく、凛として気高く力強いBobby Womackの深みのある焙煎ヴォーカルがとても魅力的。冷たく凍てついたピアノ鍵盤のメロディが棘々しく響き胸に刺さる「Dayglo Reflection」では新世紀の歌姫Lana Del Reyが客演参加、とても朧げで儚げなメロディは脆くひび割れて崩れてゆく、その中で熱と痛みを繋いでゆく二人の歌声がとても幻想的で病的な美しさを演出しています。真っ暗な曇天空に雷鳴が遠く轟くような重厚感がたまらない「Whatever Happened To The Times」、グニャリと捻じ曲がるオルガンの音色がまたとても退廃的で暗澹とした雰囲気を醸し出していますね(畏)。「Stupid Introlude」では今は亡きGill Scott-Heronが参加、ほんの数十秒ですが本当に重要な一曲なのでしょうね。そのまま流れ込むのが「Stupid」、ドスドスとキックするHip Hopなビートに悲壮感溢れる神経質なピアノ鍵盤が荒々しく響くミッド。緩やかに滑らかに流れるストリングスだけを取ればとってもスウィートでメロウなバラードであろう「If There Wasn't Something There」も、その上からスクラップみたいに錆び付いたザクザクしたビートを塗る事で、とてもやつれた限界寸前の愛(だからこその強靭な愛)に繋がり、Bobby Womackの全てを悟った様な深淵なヴォーカルに飲み込まれるばかりです(堕)。電子鍵盤の軽やかで華やかなメロディの跳ねがキュートポップな「Love Is Gonna Lift You Up」、Fatoumata Diawaraのちょっぴり微睡んだ歌声と溶け合うデジタルノイジーなスロウ「Nothin' Can Save Ya」、金属的なビートが錯綜しながら疾走するゴチャゴチャサイバーな「Jubilee (Don't Let Nobody Turn You Around)」なんかは現代でいうCee-Lo的なサウンド、洞窟内のしとしとピチョンと落ちる水滴みたいなメロディが印象的なアコースティックスロウ「Hold The River Down」、残像を魅せつつ寒色系の色彩を目まぐるしく瞬かせて展開するミステリアスでクレイジーなダークミッド「Central Avenue」と、どれもかなり癖のある鉄屑と木片を組み合わせたような歪なサウンドを展開。全体を通してとても実験的なサウンドが施してあり、ソウル音楽といえどもそこはDamon Albarnのアレンジがかなり効いた(チルウェイブ的な要素も多分に含んでいるのかな)、アグレッシヴな一枚に仕上がっていて限りなくグッドですね(称讃)。

青白い炎をくらくらと燃やす松明みたいな一枚、けして激しく烈火の様に燃え盛る訳ではないけれど、静かに観る者を(聴く者を)圧倒する、精悍さが漂っていますね。鉄屑と木片を組み合わせたような歪なソウルサウンド、これが一番の僕の印象かな。大抵、こういう偉大なるソウルシンガーの作品となると、僕ぐらいの年齢だと没後に聴く事が多く、存命の間に新作を手に出来るなんて事はまずありません(稀)。ですからそういう意味でも、Bobby Womackが歌える間にこうして新作を出し、それをリアルタイムで聴けた事は、僕の音楽人生に於いても素敵な想い出となるでしょう(感慨深)。ちなみに本作を聴いてDamon Albarnに興味は湧いたので、最近は合わせてBlurの『Blur』も聴いていたりしました。僕より上の世代の方々はきっと聴いているのかな、でもDamon AlbarnとRichard Russellの助力で、新たなソウル音楽としての側面を発展させていると思います。僕も真夜中によく流しているソウルフルな一枚です、聴いてみる事をお薦めします(賛辞)。


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