RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

08 2017
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Kid Cudi「Indicud」
KID_CUDI_INDICUD_ALBUM_DOWNLOAD.jpg

エレクトロなサウンド、オルタナティブロックなサウンドを身に纏う次世代のMC、Kid Cudiの通算三作目となる『Indicud』を御紹介。このトロトロでギラギラのサウンドにマッタリとアメーバチックに歌う独特のフロウで、一気に世間の注目を集めたKid Cudi。その世界観はかのKanye Westまでをも虜にし、早々にKanye West率いるG.O.O.D. Musicと契約を結びました。後々に傑作との呼び声が高まったKanye Westの『808s & Heartbreak』は、モロにKid Cudiの世界観に影響を受けた作品(そのKid Cudi自身も客演したし、あとはT-Pain直伝のオートチューンも炸裂していた)でしたっけ。そんなKanye West率いるG.O.O.D. Musicを離れて(あくまで円満な別離だそう)、自身のレーベルとなる“Wicked Awesome Records”を設立、ProducerであるDot Da Geniusと組んだWZRDの作品もそのレーベルからの配給でしたね。この火焔に包まれた情景を額縁で囲ったジャケットは何を意味するのか、せっかくKid Cudiは二枚目なんだからジャケットに写って欲しかったけれど(残念)。
それではザックリとなんですがまた感想書かせて下さい・・・・・・本作ではいつもの外部Producerは登場せず(これはこれで悲しいが)、Kid Cudi自身が全曲を制作しており、DrumsやKeyboardsやProgrammingまで彼自身が演奏していたりします。まずは小惑星がすーっと蠢き通過するようなサウンドが行き交う3D寸前な「The Resurrection Of Scott Mescudi」、曲の最後部分では映画『Good Son』からの台詞が引用されています。そのままグニャグニャと変形しながら膨張するダートな電子音を引きずる「Unfuckwittable」に滑ります、空間が捩れるような錯覚を起こすサウンドの中で、Kid Cudiがまるで欠伸にも近いようなかったるいヴォーカルをモクモクと燻らす感じがいなたくクール。自身のレーベルメイトとなったKing Chip(元Chip Tha Ripper)を客演に迎えた「Just What I Am」は、銀河系をゆっくりと遊泳しながら無重力状態で微睡むようなサウンドに、鉛みたいなドス黒くて重たい輝きを放つKid Cudiのブツブツ呟くようなラップが耳に残る一曲。「Young Lady」ではFather John Misty「Hollywood Forever Cemetary Sings」をバッチリとサンプリング、というよりリメイクに近い形でヴォーカルごと切り取っていますね。原曲の持つブルージーで青ざめた感触も残しつつ、そこにマグマみたいな溶岩シンセとビートを嵌め込んで、煮沸感のあるヒリヒリしたサウンドに昇華した辺りがKid Cudiのミクスチャーセンスだと思う(神業)。かと思えば途端にモノクロのサスペンス映画を彷彿とさせる、無機質なハンドクラップとダークに垂れ落ちるシンセのみがのたうつ「King Wizard」を挟み込むぶっ飛び感。しかしそんな闇の中でもカッカッと閃光を放つような硬いビートがやけに鮮明だったり、黒魔術のように闇に蠢き世界を濃霧の渦へと巻き込む、Kid Cudiの毒々しい歌フックにやられるばかり(浸食)。MGMT「Congratulations」をサンプリングしている、なんて事にはちっとも気付かなかった程にギトギトな暗澹仕様になった「Immortal」。全編に渡ってKid Cudiは歌っていて、それはもっさりマッタリとして、まるで宵の明星みたく闇を照らす一筋の光芒の如しで、Kid Cudiの鼻息に近い“ふんーふんー♪ふんーふんー♪”なるフックも気になってしまう病み付き曲。Kid Cudiの名曲の続編である「Solo Dolo Part II」ではMenahan Street「Going The Distance」をサンプリング、客演にはKendrick Lamarが参加している点でも重要な一曲。この曲は本作中でも最もソウルフルでHip Hopしている感の強い一曲で、バシバシと打撃のような厳つくも的確なビートがキックされ、その上をKid CudiとKendrick Lamarの両人が武術で組み合うように美しく鋭いラップで交錯する一曲。「Girls」ではまさかの大ベテランToo $hortが客演参加という驚きの組み合わせ、これまた鈍色の月夜みたいな曇った輝きがじわっーと辺りを支配するスローモーションな闇曲で、その中をドロドロとマーブル模様で低体温なKid Cudiのヴォーカルがこだまする感触がサイコで、反対にToo $hortのちょっと抜けるようなカーヴィなラップが好対照でグッド。Jay-Z率いるRoc Nationと契約したのも話題の三姉妹バンド、Haimが客演参加した「Red Eye」はほぼ彼女らが主役。宇宙を旅する宇宙船が月を離れ、より強大な光にズブズブと音を立てながら飲み込まれるような、そんなドリーミーさと鮮明さが輝くミッドで、Co制作にHit-Boyが関与しているのも頷ける一曲。デビュー作からの路線を最も色濃く踏襲しているのが「Mad Solar」、グニャグニャと歪曲するドロドロとアメーバ状な電子音の揺らめきの中、白昼夢のようにマッタリ毒々しく微睡むKid Cudiのラップが脳髄に深々と沁み入る一曲。The Geto Boys「Mind Playing Tricks On Me」を下敷きにし、しかもRZAが客演参加し戦々恐々なラップでおぞましく迫り来る「Beez」はサイコホラーでクール。なんというか、血が滾り流れるような鮮血シンセの重たく退廃的なメロディが中毒性高く、骨の随まで浸食するのです(昏倒)。「Brothers」ではKing Chipに加え、A$AP Rockyが客演参加した一曲で、バウンバウンと弾むビートに宇宙空間を彷徨って鼓膜がピンと詰まるような(あくまで想像)、電子音の微振動の中で三人のフロウがぼんやり光を洩らしながら暈けるドープな悪魔メロウ。視覚的には地獄の業火のようにメラメラと燃えつつも、じつは低温とろ火でジワジワと浸食する重低音効いた錆ついたトラックがエッヂーな「Burn Baby Burn」なんかは、ロック嗜好も噛み砕き吐き出すKid Cudiの器用さが光った一曲で壮絶に格好良い(麻痺)。「Lord Of The Sad And Lonely」はまるで真っ暗闇の宇宙空間の中を隕石スレスレで通過するような、そんな鈍く錆び付いた重厚な衛星シンセが徘徊する一曲で、無呼吸のブツ切りで淡々と突き進むKid Cudiの鈍い銀色のラップが最高に冴えております(突刺)。それこそ腐敗臭スレスレな冷たく陰気なシンセを背に、低温で無機質なKid Cudiのラップが鼓膜を切り刻む「Cold Blooded」の残虐的な格好良さに痺れるばかり(必殺)。Kid Cudiたっての希望で実現したという、ベテランMichael Boltonが客演でガッツリ参加した「Afterwards (Bring Yo Friends)」は本作中最もクールかもしれません。太陽に見る黒点といった趣のKid Cudiのジワジワ燃え立つラップに、Michael Boltonの海王星のように澄んだ紺碧のヴォーカルが接近した時の美しさが半端じゃない(鳥肌)。最後を締め括るのは正しくなインスト曲「The Flight Of The Moon Man」、太陽を遠ざかりワープ移動を経てジワジワと月へ近づく情景が目に浮かびます(胸躍)。

ずっと月を遊泳していたKid Cudiが、もっと奥まで突き進んで、太陽スレスレを轟々と音を立てながらもゆっくりと滑空した感触の不思議な作品。全編を通してKid Cudiが単独で制作したせいか、サウンド的にはちょっと一本調子で平坦に感じてしまう気もしますね(それでなくてもKid Cudiのラップは、低温にして低速飛行ですしね)。ただ、前作に比べてラップしている部分も多くなっていて、純粋なHip Hopファンにとってはこちらがより聴き易いかもしれません。本当にパッと聴いただけではこのアルバムの魅力(いや毒性)は分かり難いのではなかろうか、聴けば聴く程ブラックホールにグングン吸い込まれて亜空間を彷徨う羽目になる(これが快感になる)、やはり宇宙に近い感触を覚える魅惑の一枚で御座います。太陽で黒点といった印象だった今回のKid Cudi、次はまた旧友達と揃って月世界へ連れて行って欲しい。


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