RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Janelle Monae「The Electric Lady」
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ポンパドールにタキシードでキメた小柄なファンキーガール、Janelle Monaeの通算二作目となる『The Electrick Lady』を御紹介。ここ最近は新譜の感想を書くばかりなんですが、この作品は昨年にリリースされた作品で御座います。そして僕はこの『The Electric Lady』を2013年度のR&B部門の年間第七位に選出しているんですが、あまりに大作過ぎて結局は昨年中に書けないままでいたのです(苦笑)。という訳で、かなり長い間聴きながら愛したこの一枚で御座います。

それでは気になる内容について簡単に触れますと・・・・・・全曲の制作に関与しているのはJanelle Monae本人と、御存知Nate "Rocket" WonderとChuck Lightningの三人ですね。この三者に関しては、Janelle Monaeのデビュー作である前『The ArchAndroid』でも組んでいる盟友で、彼らはJanelle Monae自身も所属するレーベル"Wondaland Arts Society”の仲間でもあります(旧知)。あと所々で関与しているのがRoman GianArthurなる人物、彼らが中心となってこの素敵で不思議なサウンドを形成しております(前置)。さて、まずはマカロニウェスタンな劇調でジワジワと鼓膜を灼きつける「Suite IV Electric Overture」で壮大にスタート。ドカンドカンとド渋く叩かれるパーカッションや、つんざめく様に鋭く切り裂くストリングスなど正にオーケストラ状態で、否が応にも物語への期待が高まりますね(序章)。そしてまさかのPrinceを引っ張り出し、色濃くドローッとどぎつい煙サウンドを充満させる「Givin Em What They Love」がまた最高にクール。しゃがれた声で焦げ臭く咆哮するJanelle Monaeを尻目に、あくまで艶かしくも刺々しいファルセットでネットリ絡むPrinceの繊細ファンクネスなヴォーカルがたまりません(悶絶)。本作からの先行カットとなったのが、かのErykah Baduを客演に招いた垂涎の一曲「Q.U.E.E.N」で御座います。ベインベインと弾くベース弦とカラフルにスプラッシュする飛沫シンセの溶け合いが刺激的。共にキャラが強烈なんですがフィーリングはもう抜群、クールを装いつつもアグレッシヴに暴れ回るJanelle Monaeのヴォーカルと、砂漠のオアシスばりに最高の潤いをもたらすErykah Baduのオーガニックなヴォーカルが絶妙のハーモニー。Solange嬢との絡みがとても斬新な表題曲となる「Electric Lady」、ゆったりと間を取りながらグルーヴィに展開されていて心地良い。ギャラクティカルにツヤツヤ光りながら駆け抜けるメタリックなトラックは、ディスコ風味を残しつつもJanelle Monaeのシャウト寸前の歌声がかなりソウルフル。Janelle Monaeのアンドロイド的な光線を発するラップもかなりクールで、(後半で輝き出すホーンの音色といい)本当に天晴れなほどに多様なサウンド要素を咀嚼した一曲。深夜に絡み合う吐息と躯のようなトロトロとした妖しい熱感を帯びる極上ミッド「Primetime」では、客演相手にMiguelを選出するという間違いない一曲で最高。静寂の帳(という膜)に覆われ、ややエコー気味に響く鼓動にも似たビートと、じわじわと肌を流れるジットリした汗のようにウェットで粘液チックな楽器音が、官能的曲線を描いていてもはや昇天確実。凛として麗しいJanelle Monaeと、柔らかくて物憂げなMiguelのヴォーカルの溶け合いがまた絶妙で、あっという間に鼓膜が熱で蒸発してしまいます。ザクザクとエッヂの効いたオールドロック調なトラックに乗せてJanelle Monaeが爆走する「We Were Rock & Roll」も、コーラスワークを含め限りなくソウルフルなテイストで鳥肌モノのド渋さでカッコ良いんです。なにも考えずツイストして手を叩いて踊る狂うしかない「Dance Apocalyptic」の痛快さも、タキシードにリーゼントみたいな髪型で暴れ回るJanelle Monaeが容易に想像できますね(笑)。かと思えば流れるようなファルセットで優雅に優しく歌い上げる、パリジェンヌ式ソウル「Look Into My Eyes」なんかも繰り出す辺りが彼女らしくトリッキー。少し影のあるモノクロ調のこのトラック上で、まるで往年の大女優が画面いっぱいに映って大粒の涙を零すシーン、そんな大袈裟で芸術的な感触を、鼓膜を通じ視覚へと伝達してしまうミステリアスな一曲(意味不明)。まるで幼少期のMichael Jacksonが憑依したかのようにも感じる、まろやかクリーミーなサザンソウルチューン「It's Code」がこれまた最高でとろけてしまいます。いわゆる技巧派ではないJanelle Monaeの(賛辞)、真っ直ぐと軽やかでしなやかなヴォーカルが流星のように煌めいて放物線を描く、優美な愛に満ちた温かなエレクトリックソウル。終盤からアフリカンなメロディへと徐々に転調し、そのままSFとブラジリアン音楽を混ぜ合わせファンクに昇華したような「Ghetto Woman」への流れ込みも素晴らしく、ちょっぴりエフェクトかかって波紋めいたJanelle Monaeのヴォーカルもサイケでクール。これでAndre 3000なんかが参加してくれたらば最高な、ブルージーでロージー(薔薇的)な華麗なソウルチューン「Victory」 もとてもハイブリッドで光学的ソウルでジンジンと響きます。春の陽射しのように柔らかく温かなストリングスの音色に、思わず微笑みが零れるクラシックソウル曲「Can't Live Without Your Love」も最高。ちょっぴりシャアのかかったフローラルなメロディは、Janelle Monaeの切なくも純粋で透き通ったヴォーカルと溶け合って、清流のような眩さで瞬いております(浄化作用)。真夜中に一番強く輝く星のような、タフで鋭いJanelle Monaeのヴォーカルがハートに刺さる「Sally Ride」も圧倒的なパワーと存在感。銀河星雲のような硬く芯のある光を煌々と放つ、どこかゴスペルチックな雰囲気も漂う一曲。「Dorothy Dandridge Eyes」ではEsperanza Spaldingが客演で参加、小気味良く抜けて響くエアリーなパーカッションも心地良く鼓膜にフィットするパウダリーソウルといった趣でグッド。最後を締め括るのは電子鍵盤の音なんかで、TOTOを僕は思い出してしまった「What An Experience」で、ミネラルたっぷりな澄んだメロディに乗せて、潤いたっぷりなJanelle Monaeのヴォーカルがハートに浸透するのがとっても心地良いのです(癒)。国内盤にはこれらに加え、新たにベース弦をダート且つノイジーに粗く絡ませたHip Hop色濃い「Q.U.E.E.N. (wondamix)」と、Big BoiとCeelo Greenというこれ以上ないサイケでソウルフルな援護射撃を擁した「Electric Lady (dungeon-wondamix)」なんかも収録されていて、後者はやはり聞き逃し厳禁(最後に繰り出すトークボックス使いなどはもう反則)な気がします。

本当に良く出来たメトロポリス組曲(ちなみに本作はデビュー作『Metropolice』からの続編で(2719年のメトロポリスを舞台に、人間に恋をしたアンドロイドの少女の逃避行を描いたミュージカル風の音楽作品、フリッツ・ラングの古典『メトロポリス(Metropolis)』(1927)に触発されている。その第一章が『Metropolice』、第二章と第三章が『The ArchAndroid』、そして第四章と第五章が本作『The Electric Lady』)で、まだまだ彼女らの創る音楽演劇を鑑賞したいと切に願ってしまうハイクオリティです。彼女がDavid Bowieなんかと比較される意味、なんとなく分かってきました(遅)。本当に雑多過ぎるサウンドをきちんと咀嚼して、滑らかなフォルムの芸術作品に仕上げるあたり、Janelle Monaeが造り上げる光学式ソウルにもうメロメロです(溺愛)。今また2013年度のR&Bランキングを書き換える事が可能ならば、間違いなくベスト3に入れるであろう珠玉の一枚で御座います(回顧)。


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