RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Jesse Boykins III「Love Apparatus」
Love Apparatus

今や死語と化している(が僕は頻用している)ネオソウルの次世代の正式な継承者(しかし彼自身はこの形容を嫌がっているという)、と言いたくなるJesse Boykins IIIの通算二作目(?)となる『Love Apparatus』を御紹介。シカゴ生まれにしてジャマイカで育ったというJesse Boykins III(以降はJBIIIと省略表記)、その後はN.Y.に移り住み、ニュースクール大学で(この大学にはRobert Glasperも在籍した)かのBilalの下で音楽を習っていたのだそう。ここ日本では『The Beauty Created』が正規リリースされていますが、本国ではMelo-Xと発表した『Zulu Guru』のみが正規リリースされている模様です。そして本作も元々はデジタルでのみリリースされていたのですが、やっとこさCDでも販売されて、蒐集家である僕としては一安心で御座いました。
という訳で感想をぼちぼち書きたいと思います・・・・・・まず本作のほぼ全曲で制作を担当したのはエレクトロミュージックを多く生み出すMachindrumことTravis Stewartだそうで、このコラボも音楽通にはかなり衝撃があったかもしれません。まずはそんなMachinedrumが手掛けた楽曲から触れます、行きます。ピーンと張った水の上を電子音が微振動しながら転がる様なモイスチャーソウル「Greyscale」、真冬の空に輝くオリオン座のように青白く光りながら連なるJBIIIのヴォーカルにもうウットリ。トロトロと彩り豊かな電子音を咀嚼して溶け合ってゆく混濁シンセが綺麗な「B4 The Night Is Thru」は、その中で太くしなやかに響くベース弦のうねりが黒いグルーヴを紡ぎ、そんな中でボワボワと不規則に波紋を広げるJBIIIのアメーバ状なヴォーカルが鼓膜にじわっと寄生。「Tell Me」ではこれまた曲者なTheophilus Londonが客演参加、ギラギラと眩い蛍光ネオンな電子音が生きた光源対のように蠢き明滅するエイリアンソウル。JBIIIの呼吸とともに収縮するヴォーカルも、Theophilus Londonのお洒落なラップも素晴らしい融合っぷり。曼荼羅模様なシンセが深海生物のように冷たく輝きながら遊泳する「Show Me Who You Are」では、JBIIIがPrince以上に高低差を巧く滑らかに繋ぐファルセットの使い手であると立証しています(絹針)。高山にいるかのようにパフンと鼓膜が詰まるような錯覚を起こす「Live In Me」は、膨張シンセが毒々しくもドリーミーで繊細、JBIIIももう幻影に近いヴォーカルを披露。溺れそうな程に碧く深い電子音の海へ潜り彷徨う「4 U Be Free」は、JBIIIのハイドロヴォーカルで聴き手は息も絶え絶えになってしまう海洋深層水スロウで極上の一言に尽きます(溺愛)。電子ピアノの鍵盤と軽やかなビートが木枯らしに揺れる枯葉のようにそっと吹き抜ける「The Wonder Years」は、和を愛するJBIIIらしい侘び寂びを体現した乾燥ミッドでグッド。四つ打ちに昭和歌謡を混ぜ込んだような「Plain」も、不可思議な世界が広がる万華鏡のようなセロハンミッド。ボツボツとノイジーに滴るビートに、ベチンとスラップするゴム質なビートが交錯するプラスチック製なスペイシーミッド「4ever No More」。電気はミルキーに溶解して絡まり合える事を証明した「Make Believe」、白昼夢のように微睡むJBIIIのパフュームのようなヴォーカルが最高に心地良い(昇天)。とここまでがMchinedrumの制作曲、それ以外にも素晴らしい楽曲は目白押し。Chad BeatzとJBIII、それからMachindrumが共同制作した「Create Beauty」はプルンプルンと水分を含み弾むゼラニウム状の電子音が美しく、妖しくて滑らかなメロディを奏でる半透明なミッドでやはり中毒性が高い(致死量)。JBIIIとJ.Mostが共同制作した「I Wish」は、パリパリと捲れるようなギター弦の音が哀愁たっぷりで、ふんわりと降り掛かるココアパウダーなJBIIIのヴォーカルがほろ苦テイストな艶美スロウ。そして本作でも随一なエレガントさを誇るのが、Hadyn制作の「A Matter Of The Heart」(断言)。この曲でのJBIIIのヴォーカルは軌道を変幻自在に変え、空間を歪めて曲げてしまうほどの引力を持つ、小さなビッグバンを鼓膜に連発させ空間を確保する素晴らしき衛星ソウル。しかも客演にはPhonteが参加しているのがまた強力、この異物感がアクセントになっていて余計に良い(鳥肌)。最後を締め括る「Heavenly Eyes」はJBIII本人が制作、これなんかはたっぷりシュガーテイストな甘美スロウで糖度の高い極上ネオソウルといった趣で好き。
国内盤にはこれらに加えて、三曲のボーナス曲も追加されていまして(警戒)。ピコピコな打ち込み音がチープなTVゲームのレーザーのように響く、Abjo制作の「Molly's Refuge」。Corey Angelousが制作したEDMチックな「Our Tonight Is Mine」も、クールネスな疾走感が夜風を思わせて心地良い。starRoが制作した「Show Me Who You Are (starRo Remix)」も、この流れで聴くととても自然に感じるという。

うーん、前作となる『The Beauty Created』がセッションをバックに歌った生録音的なサウンドだったのに対し、本作は密閉感のある電子的なサウンドでカッチリ構成されていて、どちらを好むか評価は分かれるところ(僕的には前作の方が好みだった)。ただ、やはりJesse Boykins IIIにしか創造し得ないナルシズムソウルが、じゅわっと染みて漏れるあたりは流石の出来映えで、とっても繊細で美しい(溜息)。好きか嫌いか答えるとなれば、有無を言わさず好きです。


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