RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Joey Bada$$「B4.Da.$$」
joesbadas.jpg

“XXL Freshmen Class”の2013年版にもピックアップされていた期待の若手、Joey Bada$$の記念すべきメジャーデビュー作『B4.Da.$$』を御紹介。XXLで取り上げられたのは2013年、それからずっとデビュー間近と囁かれながらやっと届いた本作、いやーなんだか長かった。XXLのこの企画で選ばれてもデビューしないままのアーティストも多いので、そういう意味では三年越しでも凄いこと。Joey Bada$$と言えばミックステープ『Summer Knights』が各方面で高評価され、僕もあまりミックステープは聴かないんだけど、これは落としてかなり聴きました。Joey Bada$$はN.Y.はブルックリン出身で、その地元で結成されるHip Hop集団“Progressive Era=通称Pro Era”のメンバーでもあるという事で、今後はその集団も含めて気になるところ。ちなみに本作のタイトルである“B4.Da.$$”は、“Before Da Money”と読ませるのだそう。
それでは偏った感想を恥ずかしげもなくつらつらと・・・・・・まずは、夕間暮れに染められた排気ガスが、街をまろやか且つ幻想的に輝かせるような感触の「Save The Children」で幕開け。制作はStatik Selektahで、Azar Lawrence「People Moving」をサンプリングしたこの曲は、まるでNas『Illmatice』を聴き始めたかのような懐かしくエモーショナルな感覚に陥るスタート。キュキュキュキュと鋭く擦るスクラッチで斬り込み、暗く曇った朴訥としたビートがボツボツと降る「Paper Trail$」はDJ Premierがまさかの制作を担当。荒廃としたラフなトラックは殺伐として格好良く、錆び付いて枯れた旨味のあるJoey Bada$$のラップが冴える一曲。鋭く棘のようにささくれ立った硬質なドラムビートと、ラップが次々と鼓膜に心地良く突き刺さる「Piece Of Mind」。Fredie Joachim制作のトラックはNew Yorkらしい王道な空気を感じさせる伝統工芸品のような精巧さ、Joey Bada$$の程よく力んで繰り出すラップもツボを突いて来て心地良い。もはや死語とも言えそうな”ちぇ、ちぇ、ちぇきらう♪”が冒頭から四方で炸裂する「Big Dusty」、制作は盟友であるKirk Knightが担当しています。ユラユラと水流に揺れる水藻のようなメロディに、破裂せんばかりに熱く尖ったJoey Bada$$のラップがぶつかるのが面白い(煮沸消毒)。ふわっと膨らんで弾けるシャボンのような鍵盤音が、海に漂うクラゲみたく不思議な魅惑を放つKirk Knight制作の「Hazeus View」も渋くてカッコ良い(麻痺)。Badasの高血圧な熱波ラップが押し寄せるのも格好良く、転がるビートをシンプルに蹴り返すようなラップに安心感を覚えます。故J. Dilla制作のトラックで挑む(Add InstrumentationにThe Roots)「Nigga Like Me」は、客演にネオソウル系のシンガーBJ The Chicago Kidが参加。いかにもJ. Dilla嗜好なベース弦がチロチロと舌を出す様にうねるジャズ風味な仄暗いミッドで、暗礁のように重たく不穏で硬いメロディに鼓膜が座礁します。ボソボソと低く囁くホラーコア趣味なJoey Bada$$のラップに、漏れる光のようなBJ The Chicago Kidのヴォーカルがオシャレ。バクンバクンと脈打つような煮立ちビートに、The Notorious B.I.G.「Gimme The Loot」をあしらった「Belly Of The Beast」はHit-Boyが制作。弾性シンガーChronixxのレゲエ風味な歌い回しが気怠く漂うのもグッド、限りなく音が少なくポツリポツリ程度。バキバキと的確にへし折るビートとスクラッチに袋叩きにされてしまう殺伐としたアッパー「No. 99」はStatik Selektahが制作を担当、90年代の東海岸サウンドをキッチリ踏襲したハードな一曲。「Christ Conscious」はBasquiatが制作を担当、真夜中の湿り気の風みたく肌にまとわりつくネットリしたサウンドと、狂気じみたJoey Bada$$の噛み砕くような激しいラップが印象的。柔らかなピアノ鍵盤が花吹雪の様にお洒落に舞う「On And On」はFreddie Joachimが制作を担当、客演にはMaverick SabreとDymeond Lewisが参加。気怠くもJazzyで芳醇、艶やかにスウィングするトラックは高級品そのもの。発破するように弾けるJoey Bada$$の細やかなラップは、さしずめシャンパンの気泡みたく透明感があって美しい(惚)。宇宙空間のビッグバン的な放射線を描くコズミックなトラック「Escape 120」はChuck Strangersが制作、客演には注目株のRauryが参加。解き放たれる閃光みたいな放射線状のメロディに散弾ビートの構成、Joey Bada$$とRauryが揃ってまるでOutKastみたく。しかしRauryが強い、凄まじい、光の粒子みたいに繊細な光彩を放つ、発光ラップが鮮烈にして自由自在にして流麗で御座います(目眩)。再びChuck Strangersが制作の「Black Beetles」は、壊れかけのオーディオみたいな歪んだエフェクトが不揃いな美しさを生むグラフィティミッドでクール。Sam I Am制作のピアノ鍵盤の華麗なメロディが美しい「O.C.B.」、Statik Selektah制作でスクラッチが創り出す波動に乗っかりドリーミーに疾走する「Curry Chicken」とどれもが燻し銀でカッコ良い。本編の内容はここまでで、ボーナス扱いの曲が二曲収録されています。まずはAction BronsonとElle Varnerという豪華(で不思議)な客演が揃った「Run Up On Ya」、Statik Selektah制作の柔らかくてソウルフルなトラックに、それぞれが旨味を滲み出させてコクを生んでいる濃厚チューン。バチバチと鋭い電撃とステンレス製の二枚刃サウンドで、火花を撒き散らしながら突進する「Teach Me」はAstrとChuck Strangersが共同制作。途中での転調はさしずめ大気圏を突破したかのようで痛快、Janelle Monaeが創造する近未来のようなSFチックな世界観に、客演のKieszaのヴォーカルがシャープに響きます。

三十路の僕でもすんなりと聴き入る事の出来る90年代チックなサウンド、しかしそういう要素をまたフレッシュに研磨して、それでいてそれをまた錆びさせて味をつけたような感触。レトロなサウンドも魅力ですが、変形しながら表情を変えるJoey Bada$$の器用なラップもやはりナイス。もはや地域別に考えるのは時代遅れと分かっていても、それでもN.Y.王権復古を願う僕としては彼の出現は嬉しい限り。








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