RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

05 2017
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Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Lupe Fiasco「Tetsuo & Youth」
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そのデビューにはKanye WestとJay Zが後ろ盾を買って出た逸材、Lupe Fiascoの通算五作目となる『Tetsuo & Youth』を御紹介。Chicago出身の期待の新星としてシーンに登場したLupe Fiascoもデビューからおよそ十年、“光陰矢の如し”とはまさにこの事。しかし、そんな華々しいデビューだったLupe Fiascoも苦難はあって、なかなか作品リリースに漕ぎ着けられなかった『Lasers』ではレーベルと揉めたりとかしてましたっけ(今も継続して揉めているみたいで、Lupe Fiascoは早く離脱したいらしい)。その後は割と順調に作品をリリース出来ている気がするので、その点は良かったのかなと。本作の“Tetsuo”とは、日本の漫画『AKIRA』に出て来る島鉄雄から来ているとか、塚本晋也監督の1989年公開の映画『鉄男』から由来しているとか、諸説あって僕には真相が分かりません(阿呆)。
それではくだらない前置きはやめて本題に(本題もつまらないが)・・・・・・まずはRosy Timmsが奏でる滑らかなヴァイオリンのインスト「Summer」で幕開け、湖畔で水遊びに興じる子供達の歓声が遠くから聴こえる、静かで涼しげなインスト。Alain Mion & Cortex「Chanson d'Un Jour d'Hiver」をサンプリングした「Mural」、9分弱もあるこの曲はあのThe Buchanansが制作という事で驚き(鳥肌)。枯葉のような鍵盤音が硬いアスファルトのようなメロディ上で散って舞う、そんなアスファルト舗装のトラックにぼボツボツLupe Fiascoのラップが降り、黒く点々と激しく滲ませる様子が冷淡で美しい。S1とVohnBeatzが共同制作した「Blur My Hands」は、通電させるような電子鍵盤音に低く唸るベース弦がゾクゾクとさせてくれる鉄製のトラック。そんな硬度の高いトラックながら、華のあるソフトなLupe Fiascoのラップと、甘酸っぱくもソウルフルなヴォーカルが咲き乱れるのがナイス。バンジョーのようなガリガリとしたイントロから、ハープやストリングスを多用したラグジュアリーで鮮麗なトラックに滑り込む「Dots & Line」はLupe FiascoとSimon Sayz、Jack LNDNが共同で制作。これはネタ元は無いんでけれど、聴いているとStevie Wonder曲のような、芳醇で程よくスウィートなメロウを感じてグッド。Lupe Fiascoの柔らかくステップを踏むようなラップも心地良くて、ほろほろと崩れ溶ける角砂糖のよう。再びRosy Timmsが奏でるヴァイオリンインスト「Fall」、ここでも子供の歓声は遠くに聴こえるも物悲しげでセピア色なメロディ。Maurice Thomas制作の「Prisoner 1 & 2」は、Ayesha Jacoが客演参加。鼓膜側へと激しく冷たく降り込む氷雨のようなストリングスに、かじかみそうな程に低体温なLupeのラップが濡れてじっとりと纏わりつくのがヒリヒリと響きます。再びS1とVohnBeatzが共同制作した「Body Of Work」、客演にはTroiとTerrace Martinが揃って客演参加。真夏の夜の海に上がる花火を見ているような、あの深く飲み込む漆黒と鮮やかだけど切なげな光の散るのを、真っ暗な海面に映しているような、深遠で幻想的なサウンドが病的なほどに美しい(溜息)。夏夜の夜風みたくじっとりと纏わりつく、Troiの蒸せるようなヴォーカルがまた印象的でたまらない(痺)。「Little Death」もS1とVohnBeatzが共同制作、バチンバチンとはち切れんばかりに鳴るドラムスに、密着して絡むベース弦やホーンの音色が艶やかな木目調のシックサウンドとなって響き渡る上品なミッド。そこにNikki Jeanのシルクのような耳触りのヴォーカルがスルスルと被さるのが綺麗で、ビタースウィートな風味に仕上げています。悶えるようにつんざめくエレキギターの音色がエッヂーでクールな「No Scratches」、制作はSimon SayzでR. Kelly「You Remind Me Of Something」をサンプリング。こればかりはネタ元からの引用部分が分からない(R. Kellyのは濃密なネットリスロウジャム)のですが、吹き荒ぶように激しく鳴る弦音が力強く、だからこそフックでのNikki Jeanの微細くて透けたヴォーカルとの対比が綺麗。再びRosy Timmsが奏でるヴァイオリンインスト「Winter」、広い雪原に容赦なく吹き付ける雪風のような凍てついたインスト。Billy Blue、Buk of Psychodrama、Trouble、Trae tha Truth、Fam-Lay、Glasses Maloneとかなり通好みでコアな面々がマイクをリレーする、ギトギトでオイリーな重油チューン「Chopper」はDJ Dahiが制作を担当。南部仕様なこのドロドロと重たく気怠いサウンドも、かなり濃い面子での布陣も面白いし異色。しかし、中でも特筆したいのはやはり、The Neptunes周辺でも知られたFam-Layがしれっと参加している点でしょうか(興奮)。Maurice Thomasが再び制作を担当した「Deliver」もシリアスでいて毒々しく刺々しい、酸化したようなくすんだ色味のトラックが鋭利でクール。「Madonna (And Other Mothers In The Hood)」はDJ Dahiが制作を担当、客演にはNikki Jeanがまたも参加。氷結したように冷たく棘立った電子音が空を切るようにして鼓膜に響く薄氷ミッド、仄かに暗くて青い零下のようなLupe Fiascoのラップも、Nikki Jeanの青ざめたような血色の薄いヴォーカルもピッタリで神秘的。引き続きDJ Dahiが制作した「Adoration Of The Magi」はCrystal Torresが客演参加、とろけるバターのように甘美に塗りたくる冒頭のホーンでもうダメ(卒倒)。冷たい水中にブクブクと沈んでゆくような深淵ミッドで、このトロトロと歪み混ざり合い流動する感触は中毒性が高いですね。「They. Resurrect. Over. New.」もDJ Dahiが制作、客演にAb-SoulとTroiが参加しているのがやはり肝。宇宙空間に放り出されたようなトリップ感と壮大さ、アメーバ状に無機質に広がる電子サウンドと三者の融合は素晴らしく、特に歌フックを担当するTroiには頭が下がるばかり(脱帽)。

勿論、ラップミュージックというもの自体がそうですが、Lupe Fiascoは特にサウンドとかで語るには失礼なMCなので、あまり深く言及できません(力不足)。しかし、リリカルだけどサウンドが伴わない事も大いにあり得る中、Lupe Fiascoの本作はやはり音が洗練されていて、それだけで語るにも充分な特徴と気品に溢れた一枚です。やはりDJ Dahiの創る音は要注意、Kanye Westとやった時よりもそう強く感じました。






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