RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
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血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
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A Tribe Called Quest「The Love Moment」
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Hip Hopシーンに新たな風を吹き込んだ伝説的グループ、A Tribe Called Questの通算五作目となる『The Love Moment』を御紹介。そうです、A Tribe Called Quest(以降はATCQと省略表記)のメンバーであるPhife Dawgが現地時間の3月22日に亡くなりました、享年45歳だったそう。詳しい死因などは公表されてない様ですが、どうやら長年患っていた糖尿病が原因ではと言われています(涙)。という訳で本ブログでも、ちょっとATCQの一枚を紹介しようかと思います。本作の特徴を挙げるならば、ATCQにとって最後のアルバムであり、Q-Tipの所持していた大量の所蔵レコードを火事で焼失した後の作品という事。まあこのレコード焼失というのは本作というより、初期の名作である『People's Instinctive Travels And The Paths Of Rhythm』『The Low End Theory』とは完全に音の違う前作『Beats, Rhymes And Life』でこそ顕著に影響しているのですが(レコード焼失によるサンプリングソースの消失が、打ち込みを大幅に取り入れたキッカケと云われている)。
という訳で四方山話はこのへんでよしておいて・・・・・・本作の制作を取り仕切るのは前作同様、Q-TipとAli Shaheed Muhammadに今は亡きJay Deeが加わった製作チームのThe Ummahが担当しております。まずはSingers Unlimited「Sweet Georgia Brown」を下敷きにした「Start It Up」で幕開け、本当に短めにカットしたホーンをビートをブツ切りでライン製造したミニマルトラックに、Q-Tipの鼻にかかったネッチリラップが粘着するのがクール。Towa Tei「Dubnova (Parts I & II)」を下敷きにした「Find A Way」では、青黒い宇宙空間に華を咲かせるようなフローラルサイバーな感触のトラックに、無機質なQ-Tipと有機質なPhifeのラップが思い思いに滑ってゆくのが心地良い。いかにもATCQらしいオルガン鍵盤音がビンビンと跳ねるJazz曲を削いだような「Da Booty」のグルーヴがたまらない(鳥肌)。音色は極限に少なく、そのおかげでラップがリズムを媒体とした音楽である事を再認識させてくれる一曲で、Q-Tipの甲高く小回りの効くメロディアスなラップとPhifeの肉厚で太めのラップの好対照がナイス。Cannonball Adderley「Leo: Rosebud」をサンプリング使用した「Steppin' It Up」では、Busta RhymesにRedmanと屈強なMCが揃って客演参加。直角的にメロディとビートを落としては飛ばすベース主体のトラックが燻し銀で、そこに冒頭からBusta Rhymesが奇天烈怪力なラップをかますのが痛快。勿論終盤で登場するRedmanの火炎のようにホットな咆哮ラップもカッコイイんですが、ここではPhifeがBusta Rhymesのラップを受けて少し彼のスタイルに寄せた野獣チックなラップを披露するのが凄い(器用)。パチンパチンと弾けるクラップ音に、どこかカクテル的な色合いのメロディが滴るフルーティな「Like It Like That」、こういうラフでリラックスしたトラックとQ-Tipの飄々として抜けるラップはバッチリ合致。シャボンのように柔らかく膨らんだポワポワな音色が可愛く響く「Common Ground (Get It Goin' On)」もATCQらしいパステル風で、そのままSpankyによるドリーミーなインスト「4 Moms」へと流れ込みます。ピコピコと電気信号のようなシンセが瞬き、そこにボツボツと硬いビートが鋲を打つ「His Name Is Mutty Ranks」では、Phifeの骨太で燻し銀なラップがちょっぴりレゲエ風味を加えて響きます。Q-TipがBoyz II Men「Motownpphilly」の一説を引用するのも楽しい「Give Me」では、まさかのNoreaga(N.O.R.E.)が客演で参加。ぽよんぽよんとスライム状の電子チューンにバスンとはたくビートのうねりがナイスなライトな一曲で、NoreagaとPhifeの硬く真っ直ぐなラップとQ-Tipのヘリウム吸ったみたいなハイな歌フックの融合が吉。「Pad & Pen」ではThe Gap Band「Yearning For Your Love」をサンプリング、細波のようにキラキラした光の粒を揺らすトラックも優しく美しいし、そこに力の抜けたQ-TipとPhifeと客演のD-Lifeのラップが心地良い。Feather「Goin' Through Changes」を下敷きにした「Busta's Lamont」なんかもフローラルなメロディが良いけれど、それよりもBusta Rhymesがただただ“よーよーよー♪”とだけ言っているのがアクセントなのが面白い(笑)。なんというか美しい結晶が科学的に結合してゆくような角張ったメロディが眩い「Hot 4 U」、The Sylvers「New Horizons」をサンプリング使用。これなんかは正に後期のATCQサウンドで、当時は歓迎されなかったっぽいけれど今聴くとやはり最高にホットでグッド(痺)。続く「Against The World」なんかも打ち込みを基軸にしたThe Ummahらしい電気信号の点滅で接続するサイバーメロウで、LL Cool J「Jingling Baby」を引用した感じもハイトーンな光彩を加えていて好き。Doug E Fresh & MC Ricky D「La Di Da Di」を拝借した「The Love」なんかも無重力に彩られた浮遊感がたまらなく心地良くハイになれるし、そんな無重力空間の中で光の粒子のように舞う二人のラップが乱反射して美しい(溶)。そして最後はPunchline、Jane Doe、Wordsworth、Q-Tip、そしてMos Defでマイクを回す「Rock Rock Y'all」、Charles Wright & The Watts 103rd Street Band「What Can You Bring Me」がネタ元の砂利ビートを敷き詰めたオーソドックスなトラックで、だからこそこのマイクリレーがズンズン鼓膜に響きますね。とここまでが本編の内容で、あとは国内盤には7曲のボーナス曲が追加されているんですが、そのうちの5曲は過去の名曲の再収録です。なので新曲だけ触れるとまずはThe Ummah制作の「Money Maker」で、James Brown曲をふんだんに散りばめた万華鏡ばりに変化するキラメキトラックに、少し油膜を張ったようなエフェクトのヴォーカルがナイス。あとはThe Ummah制作の「The Night He Got Caught」で、真夜中に星を飲み込む夜空のブルーのようなヒンヤリした感触のサウンドがクール。

いま聴いてもやっぱり格好良いA Tribe Called Quest、後進のサウンドにも大きく影響を及ぼした点でも特筆すべき一枚ですよね。Q-TipとPhifeほどマイクリレーの絡みって、なんというか自由奔放にリラックスして動き回るも、ぶつかりも擦りもしないマイクリレーするのが心地良いんですよね。この先もずっと皆が聴き続けるA Tribe Called Quest、Phifeの御冥福を御祈りします。




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