RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

08 2017
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Monica「Code Red」
monica-code-red-album-cover.jpg

95年のデビュー以来ずっと第一線で活躍する技巧派美形シンガー、Monicaの通算八作目となる『Code Red』を御紹介。前々作『Still Standing』が10年リリース前作となる『New Life』が12年リリースと、それこそ1990年代、2000年代、2010年代とずっと作品をドロップしているMonica。NBA選手であるShannon Brownと結婚し、愛娘のLaiyahも授かり順風満帆でなにより。そんなMonicaの約四年ぶりの新作は『Code Red』、“Code Red”とは病院などでは院内火災などの際に使われる用語で“非常事態”を表すそう。これはMonicaによるR&Bへの警鐘で、R&Bの非常事態をMonicaがこの作品で救うというコンセプトがある模様。Monicaが言うんだから、期待せずにはいられません(煽)。
そんな訳で内容について書き連ねますと・・・・・・まずは愛娘であるLaiyahと、盟友であるMissy Elliottが客演で参加した表題曲「Code Red」で華々しくスタート。Polow Da Don制作のこの曲はMonicaにしては珍しいバキバキのダンスチューンで、火花が散りそうなスクラッチにピュンピュンと飛び交う光線銃のようなシンセが刺々しい、どこか一時期のCiaraを思わせる一曲。Monicaの華麗なヴォーカルが滑走するのも良いし、やはりMissy Elliottが跳ね回すラップの援護射撃もイイ感じ。同じくPolow Da Donが制作で、サンプリングにSmokey Robinson & The Miracles「Much Better Off」を使用した「Just Right For Me」は、客演にLil Wayneが参加。こういうソウルフルなメロウ物を得意とするMonica、しかしここでも単純な壮麗ソウルフルでなく、結構アクの強いこってりビートを使う事でとても先鋭的。冒頭のLil Wayneのヘロヘロしたラップからどこかスモーキーに始まり、Monicaの端正なヴォーカルが麗しく響く作りもグッド。Timbaland制作(Co制作にNick Brongers、Add制作にJonathan "Anonymous" Solone Myvett)の「Love Just Ain't Enough」では、そのTimbalandも客演で参加。この曲も流石はTimbalandな不思議な仕上がりで、Monicaのハーモニーが紡ぐ中でTimbalandがファルセットが歌い上げる冒頭が面白いし、シフォン地のようなMonicaの柔らかなヴォーカルをゴツゴツと装飾するバウンスビートやスナップ、掛け声などがTimbaland趣味な奇怪さでグッド。そのTimbalandとPolow Da Donが共同制作(Add制作にDaniel Jones)した「Call My Name」は、Timbaland得意の有毒ヒューマンビートボックスを敷き詰めたゴスペルライクな美ミッドで、そんなゲコゲコ鳴くようなビートボックスをも輝かせて味わいに変えるMonicaの鮮やかな歌声が素敵。「I Know」はPhilip "Hardwork" Constableが制作したシンプルなピアノバラード、まるでひらひらと小雪が降るように、淡く儚げに鳴るピアノ鍵盤がとても切なく、白い息のように空気の中へそっと溶けて消えるようなMonicaの清廉で可憐なヴォーカルが深々と胸に響きます(涙)。またもやTimbalandが制作&客演した(Co制作をNick Brongers)「All Men Lie」は、Timbalandらしい亜熱帯なビートが鼓膜にへばり付くけばけばしさもあるミッドで、しかしそんなベチョベチョ感でさえも(Timbalandのヴォーカルも絡み付く)Monicaのオアシスのようなヴォーカルで美しく洗浄されてナイス。「Deep」は、DanjaとPolow Da Donが共同で制作を担当した深層水モイストな好ミッド。まるで煌びやかな装飾を施した豪華客船が沈没した海を、ゆっくりとダイブするような遊泳感がたまらなく鮮やかで心地良い。そんなトラックに負けず劣らず、きめ細かな泡をパール粒のように白く輝かせる、Monicaのオーシャンブルーな歌声が綺麗。「Hustler's Ambition」では久々のAkonが客演で参加、制作もAkonとPhilip "Hardwork" Constableが共同制作、これがAkonらしい乾いた風をハートに絡ませるようなオーガニックスロウで独特な心地良さ(長閑)。ゆったりサラサラと流れるメロディはまるで砂のように優しく軽やか、そんなメロディの中で重なるMonicaとAkonのナチュラルで優美なヴォーカルが心にそっと沁みます。Pop & Oakの名コンビが制作した「Alone In Your Heart」は、彼ららしい濃厚ローズエキスを注入したような華やかソウルフルなトラックで、Monicaのラグジュアリーな歌声が絢爛に舞う一曲。Teena Marie「Behind The Groove」を下敷きにした「Suga」はPolow Da Donが制作、ボツボツとした暴発ビートに揺られて弾けるメロディが最高なアッパーで、フックになった途端にシンセレスになって乱発ビートが飛び散るのが痛快。Philip "Hardwork" Constableが制作の「Ocean Of Tears」は、ちょっぴりレゲエ風味のメロディ&ビートが聴いた焦がしキャラメルチックな味わいが美味で、Monicaのヴォーカルも芳醇でクールでザクザク鼓膜に刺さる。Polow Da Don制作(Co制作にJames "Keyz" Foye II)の「Saints & Sinners」は、眩いばかりの光に包まれた美しいバラードでゴスペルチック、こういう壮麗なトラックでもMnicaの女神様のようなふくよかな歌声が全て包み込みます(後光)。Monicaが偉大なミュージシャンの名を連ねて、良き音楽を偲ぶアコースティックバラード「I Miss Music」はPhilip "Hardwork" ConstableとLukas Nathanson、Scott Effmanの共同制作。最後を締め括るのはFatboiが制作の美しく勇壮なバラード「Anchor」、昇った朝陽が幾筋もの光を放ちすべてを温めるようなトラックに、朝露のように潤んだ輝きを零すMonicaの清涼なヴォーカルにただただ打たれるばかり(涙)。

確かに音楽は格段とジャンルレスになってきて、もはや垣根無しで色んなジャンルのアーティストが共演し、共作し、接近し、進化を遂げています。昨今はR&Bの液状化がどんどんと進行し形骸をとどめず、他ジャンルからの浸水も続いています。そんな現状シーンに対して“R&Bの良心を忘れるな”と警告するMonicaの心情は痛いほど分かるし、そういうリスナーも実は多いのではないでしょうか。ここでのMonicaのアルバムもほんのりイイ匙加減で攻めていて、どこか00年代の進化過程を思い出させる一枚。拡大化しつつもR&Bの枠内にキッチリと入ったトラック群、Monicaの艶のあるソウルフルでエッヂーな歌声、たまりません(痺)。どれだけ周りから“R&Bという枠に固執するのは愚かだ”と罵倒されようが構いません、僕はR&Bが好きですし、だからこそこのアルバムが凄く気に入っています(賛辞)。




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テーマ : HIPHOP,R&B,REGGAE    ジャンル : 音楽

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