RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

05 2017
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プロフィール

Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Elzhi「Lead Poison」
Lead-Poison-Cover-1500x1500.jpg

Detroitを代表するグループSlum Villageのオリジナルメンバー、Elzhiのソロ通算二作目となる『Lead Poison』を御紹介。Slum Villageに関してはこのブログでは、四作目にあたる『Detroit Deli (A Taste Of Detroit)』七作目にあたる『Evolution』を取り上げた事がありますね。このElzhiに関してもグループの顔役として有名ですし、なによりもNasの最高傑作『Illmatic』を下敷きに様々な意匠を凝らして創り上げた、本人やPete Rockもお墨付きのMixTape『Elmatic』が高評価を得たのが一番のトピックでしょうか。そんなElzhiが最近よく耳にする制作資金をリスナーに募るKickstarter Projectで、$37,000を集金してそれを元手に制作されたのが本作で御座います。
とまあ、僕の知っている話はこのぐらいなので感想を書こう・・・・・・まずはNick Speedが制作した「Medicine Man」でスタート、ジャケットにあるように鉛筆でさらさらと書いた文字が降る様に、雷鳴で始まりピアノ鍵盤の悲しくて優しいメロディがそぼ降る一曲。Elzhiのラップがとても優しくて深く澄んでいて、鼓膜にパシャパシャと雨を降らせます。ベース弦の黒く渋い唸りにボフボフと空気を含んだビートが心地良い「Introverted」はBombayが制作を担当、色彩を持たないモノクロのトラックにElzhiのアスファルト色したマットなラップが最高にカッコイイ(痺)。同じくBombayが制作した「Weedipedia」はサンプリング使っているっぽいソウルフルなアッパーで、少し褪せた色彩で毛羽立ったホーンやストリングスの音色が妙にくすぐったく、Elzhiのまろやかでドラマチックなラップが最高。小さな真珠粒をパーっとばらまいたような、水面の繊細な輝きに似た鍵盤音がさらさら流れる「February」は14KTが制作を担当。キラキラと細やかな光の粒が硬質ビートに叩かれ舞い上がるのがまた美しく、デッサン画のように黒と白の対比でだけで描かれるElzhiの澹泊なラップが映えます。そんなElzhiのモノクロトーンの引き締まったラップがばちばちと鼓膜にぶつかる「Egocentric」はQvelle Chrisが制作、濁水の中にズブズブと入ってゆく様なダートな感触がゾクゾクするほどカッコイイ。「Two 16's」はKarriem Rigginsが制作を担当、角切りゼリーのようにプルルンとした弾力あるカラフルな多面体シンセが印象的なメロウで、そんなスウィートなトラックでもElzhiの真っ直ぐなラップは非常に美味。Sledad Brotherが制作を担当した「Hello!!!」は黄金期90年代を彷彿とさせる、角張ったビートとロゼ色のメロウネスがじんわりと滲む一曲で、少しフィルターのかかり曇ったElzhiのラップがこれまたド渋い。キュルキュルと高速転回した45回転早回しなソウルフルチューン「Friendzone」はOh Noが制作を担当、こういう甘酸っぱくて弾けるような撥水性のあるトラックも三十路は大好物です(垂涎)。Joselfなる人物が制作した「The Healing Process」は、なんだか澄んだ水で作られた透明な氷細工のようなトラックで、その上を摩擦係数ゼロの高速で滑走するElzhiの早口ラップが凄まじい神業でグッド(鳥肌)。またまたBombayが制作した「Cloud」もソウルネタを早回しで染み込ませたド渋い一曲で、セピア色に褪せた色彩ながらもElzhiのパチパチと火花を散らすラップで鮮やかに変色してゆくのが心地良い。再びJoselfが制作した「Alienated」ではSmitty Soulが客演参加、ポツポツと降る雨粒のような潤んだビートがだんだんと水溜まりのようなメロウを広げてゆくトラックに、ほろ苦いElzhiのラップとSmitty Soulの甘ったるく溶けるキャラメルヴォーカルがナイス。Agorが制作した「She Sucks」ではChris DaveとThe Drumhedzが客演参加、太い弦音を骨組みにしたゴツゴツとしたバロック調のミッド。またまた14KTが制作を担当した「Cosign」は、バツンバツンと飛び込んだビートが水の流れの中で揉まれるようなメロディがなんとも流麗。その中で自在に泳ぎ回るElzhiの軽やかな魚のようなラップも美しいし、終盤で登場するDrey Skonieのネオソウル的なネットリしたヴォーカルも艶っぽくてグッド。Bombay制作の「Misright」なんかは、ボムボムと弾力のあるボートを水に潜らせるようなウォータリーメロウで、Elzhiのなんともたおやかなラップが潤いたっぷりで鼓膜がぐんぐん吸い込んでしまいます(吸水)。最後を飾る「Keep Dreaming」はBombayが制作の早回し系の激渋ソウルフルチューンで、光を受けた雫がいっせいに弾けるようなキラキラと眩い音色と、それに負けず鮮烈なElzhiのバチック画のようなラップがなんとも綺麗。

かなり地味なんだけどいい、まるで湯治のようにじわじわと骨身に沁みる良盤で御座います。結局はしっとりネットリとダークスロウに聴かせる昨今のラップよりも、こういうビートと共に毛羽立って滑らかなラップを聴く方が心地良いのはオジサンな証拠でしょうか(笑)。なんだかとっても簡素清貧な音&ラップだからあまり話題になっていないみたいですが、Slum Village好きや三十路オーバーな方には凄くお薦めな一枚。モノクロの雑踏の騒がしさや乾いた風、そして最後にそれらを洗い潤す恵みの雨を鼓膜で感じることのできるショートムービーのような一枚、結局はこういうサウンドが一番長く愛されてゆく気がするけれど。




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