RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
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Common「Black America Again」
commonbaal.jpg

Hip Hop界きっての賢者、Commonの通算十一作目となる『Black America Again』を御紹介。Chicagoの現状を憂いた前作『Nobody's Smiling』からおよそ二年ぶりとなった本作は、やはり社会派MCらしく昨今怒っている運動“Black Lives Matter“を軸にした黒人の尊厳を誇った内容になっている模様。本作も旧友であるNo I.D.がDef Jam傘下に立ち上げたレーベル“ARTium Recordings”からのリリースとなっているのですが、中身ではまた違った仕掛けがなされているのでそれはこの後に触れます。
それでは中身について書き書きしたいなと思いますが・・・・・・まずは本作の制作陣についてなのですが、No I.D.の名前は見当たらないのです。代わって全曲の制作を担当したのがKarriem Riggins、ジャズドラマーとしてもProducerとしても有名な彼(Jay Dillaと制作を共にしたり、Madlibとのコラボでも知られる)が本作の軸となっております。まずはGentle Giant「Empty City」をサンプリングした「Joy And Peace」で幕開け(Back VocalにBJ The Chicago KidやSyd、Marsha Ambrosius、Tasha Cobbs、PJが参加)、まるで光り輝く鱗のように波打った照り返りを魅せるトラックの上をド渋くラップで駆け抜けるCommonと、飴色にまったりと光コーティグを施すBilalの甘美な歌声がもう最高。O.V. Wright「I'm Going Home」をサンプリングに使用した「Home」、重たい鉛空を強引に引き裂く光のようなホーン&ビートが轟々唸るトラックが骨太で、こうなるとCommonでしか独特に渋い色味を乗せて完成させることが出来ないクラシックな一曲。表題曲となる「Black America Again」(Back VocalではChuck DとMC Lyte、BassではEsperanza Spalding、PianoではRobert Glasperが参加)では、あのStevie Wonderがハープではなくヴォーカルで参加。肌を掠めて斬るように鋭い疾風のようなビートと、それに半ばちぎられるように吹雪舞う花びらのような鍵盤音が儚く美しい。Commonの礫のように固く尖った言葉一音一音を爆発させるラップに、Stevie Wonderのまろやかなヴォーカルが芳しく奏でられ熱を優しくもみ消します。柔らかでうっすら桃色の綿飴みたいな、ふわふわした音色がドリーミーに響く「Love Star」はMtume「You, Me and He」をサンプリング使用。ほんのり甘味のあるトラックながらも芳醇で深みのあるCommonの焙煎ラップと、客演参加のMarshaのビターな歌声とPJの甘酸っぱい歌声の調味も素晴らしい。Edger Verey「Cormoran Blesse」をネタ使いした「Red Wine」では、Syd(The Internet)とElenaが客演参加。小さな水槽の中でユラユラと泳ぐ無数の小さな熱帯魚を見つめるようなサウンドは、これはもうSydの世界観を凝縮したような一曲で、そこにCommonが水面に波紋を幾重にも広げるようにラップを滴らせてゆくのがなんとも滑らかで美しい(溜息)。エレキテルとでも形容したくなる不揃いな電子音が、目の粗い乾いたビートに押されて波形を崩しながら弾ける「Pyramids」。こういうビート主張の強いトラックこそ、きっとアカペラでも色彩曲に仕上げることのできるCommonの精巧で芸術的なラップが映える。しかもこのビートの中にあのOl' Dirty Bastard「Brooklyn Zoo」の奇天烈ラップを粉砕混合することで、余計に刺々しくもタフなタッチに昇華しているという反則技が困ります(痙攣)。「Unfamiliar」では幾度と参加している謎の女性シンガーPJが客演参加、サンプリングにはJohn Cameron「Half Forgotten Daydreams」を使用しており、エコーのかかった靄にも似たしっとりしたメロウが鼓膜を湿らす好ミッド。Frank Dukes「Man」をネタ使いした「A Bigger Picture Called Free」では、SydとBilalが揃って客演参加(贅沢)。ボタボタと垂らした電子音がぼんやりと滲んで広がるようなトラック、訥々と語るようなCommonのラップとSydの吐息のような繊細なヴォーカル、終盤のねっとりと絡みつく蜜蝋のようなBilalのヴォーカルで余計に粘度が増し美味さ倍増。「The Day Women Took Over」では同郷のBJ The Chicago Kidが客演参加、Mark Blumberg「A Place To Hide」をネタ使いしたトラックは、ホーンやストリングスが星空のように煌めく金色曲線チューンで、知的スマートなクラシックスタイルのCommonのラップと、BJ The Chicago Kidの夜風のようにしっとりと滑らかなヴォーカルがたまりません(痺)。もはや名コンビとなったJohn Legendが客演参加した「Rain」は、鉄壁ともいうべき色鮮やかで希望に胸が湧くピアノバラード。CommonのラップもJohn Legendのヴォーカルも温もりがあって、雨上がりの濡れた陽光のような、あの冷たさの端々に温かみが溢れるような感触がなんとも美しいし胸を打つのです(涙)。またもやFrank Dukes「Stoner's Greek」をネタ使いした「Little Chicago Boy」ではゴスペルシンガーのTasha Cobbsが客演参加、荘厳にして凛とした神々しい一曲でとても瑞々しくて力強い。最後はBilalを客演に迎えた「Letter to The Free」(Robert Glasperも制作に関与)、鍵盤音にビートとクワイヤっぽいリフレインを加えた素朴でシンプルな一曲で、だからこそCommonの一語一語エッヂのある、極端に言えば濃淡だけで聴かせる(彩る)ラップがビカビカに映えるのです。

それはもうCommonですから文句なしにカッコイイ、それは誰が聴いても間違いない(痺)。最近はもっさりとしたラップ(マンブルラップだっけ?)が多いから、かえってこういうベテラン勢のタイトでバチバチに角張ったラップが愉しめます。特にCommonに関しては昔から思うけれど、アカペラでラップしてもビートを立体的に即構築できるヴォーカルの持ち主だと思っていて、本作でもKarriem Rigginsのジャズ基調なさらさらとした滑らか真鍮トラックでも、きりりとビートやメロディを立たせている気がします。昨年度の年間ベスト、迷ったけれど入れなかったんです、Commonならばこれぐらい当然という思いが手伝って(笑)。






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