RocBox 2

自分の持っているR&B、Rapアルバムを聴いての感想を偏見で綴る。音楽に関する知識はほぼ無し、雰囲気で語る。

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Queen

Author:Queen
生年月日:1983年11月28日
星座:射手座
性別:男
血液型:A型
趣味:古典的推理小説読書
    黒音楽に浸る

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Kehlani「SweetSexySavage [Deluxe Edition]」

SweetSexySavage-Deluxe.jpg

鳴り物入りでデビューを待たれていた女性SSW、Kehlaniの記念すべきデビューアルバム『SweetSexySavage』を御紹介。アフリカ系アメリカ人、白人、ネイティヴ・アメリカン、スペイン人、フィリピン系ネイティヴ・アメリカンと多くの混血であるKehlani、全身タトゥーだらけのルックスもですがやはり独特な雰囲気を醸し出しているのはその影響もあるのでしょう。Kehlaniはその昔、14歳の頃にあのTony! Toni! Tone!のDwayne WigginsがプロデュースするPoplyfeなるグループにフロントマンとして所属していた経歴があるのだとか。その後二作のMixTapeを出してその名を馳せたKehlaniですが、特に二作目となる『You Should Be Here』は第58回グラミー賞で“最優秀アーバンコンテンポラリー・アルバム”にノミネートされるなどし大活躍し、このメジャーデビューはR&B愛好家にとっては皆が待ち望んだ作品と言えますね。
それではサクサクと感想をここに書いてゆくとしますか・・・・・・まずはPop & Oakのコンビが制作した「Keep On」はゴクゴクとミネラルウォーターを飲み干すように鳴るディープなビートと、軽妙にパチンパチンと弾ける音色がまるで微炭酸テイストなミッド。とても色味の少ない透明に近いトラックながら、Kehlaniの甘みのある歌声と後半のトークボックス使いがジューシーで程よい鮮やかさを演出。同じくPop & Oakの制作となる「Distraction」はどことなくオリエンタルな音色が漂う滑らかミッドに、Kehlaniのヴォーカルが華麗に棚引く桃源郷的な桃色ミッドで、やはりKehlaniのフレッシュでジューシーな歌声が糖度を持っていて鼓膜が美味さを感じます。まるでオアシスで沐浴をするように音色が優しく飛沫を上げる「Piece Of Mind」もPop & Oakが制作を担当し、もはやマーメイドのように滑らかに泳ぎ回るKehlaniのヴォーカルが優雅で幻想的。Charlie Heatが制作を担当した「Undercover」なんかはまるで90年代後半のMariah Careyを彷彿とさせるピチピチ感があるミッドで、色とりどりなフルーツゼリーのようにプルンプルンとした弾力のあるトラックにぴったりマッチ。「Crzy」はBrittany Chi Coneyが制作を担当、うっすらとした茜空のように眩いトラックの中で、鳥が飛び回るようにしゃくりあげて独特な歌い回しをするフックが印象的。Jahaan Sweetが制作した「Personal」は、Aaliyah「Come Over」をサンプリングに使用。ちょっぴり冷たくて暗い水の中を思わせるウォータリーメロウなトラックが潤んで時折溢れるのが美しく、そんなちょっぴり冷たく感じるウォータリーなトラックの中で、ヒラリヒラリと泳ぐKehlaniのヴォーカルはまるで鮮やかな色味の熱帯魚みたく綺麗。Rhian Sheehan「Waiting」をサンプリングした「Not Used To It」は、Some Randomsが制作を担当で、これこそなんだかAaliyahみたいなトラックとヴォーカルのシンクロの感触が懐かしい。ゆらゆら浮かんでは沈みを繰り返すローションみたく粘液チックなトラックに、柔らかな曲線を描くKehlaniの歌声がダイブし、その溝に緩やかに艶っぽく音色を落としてゆくのが鼓膜を伝う感覚。「Everything Is Yours」は"Downtown" Trevor BrownとZaire Koaloが共同制作しており、静寂に小さな穴を開けるようにポツンポツンと滴る音色とビートが、Kehlaniのヴォーカルに伝染して次第に線を描いてトラックを細く紡いでゆくのが幻想的。波紋のように広がってゆくメロディが潤んでいる「Advice」はPop & Oakが制作で、Kehlaniのスーッと澄み切って冷たいミネラルウォーターみたいな歌声がたまらなく渇きを癒す壮麗なミッド。現行のトラップをもっとシロップ足して糖度を上げたような甘美スロウ「Do U Ddirty」、制作はThe Featherstonesが担当しており、こうなるとKehlaniのプルンプルンとした果肉のような歌声が良いアクセントになっていてグッド。乾いたアコースティックギターの音色が涙を拭う風のように淡く爽やかな「Escape」は、Pop & OakとAutoro "Toro" Whitfieldが担当。一時期のNe-Yo(もしくはBryan Michael Cox)を彷彿とさせるギターと鍵盤音とビートスナップの三種の神器的なポップバラードで、Kehlaniの真っ直ぐで水彩絵具のようなヴォーカルがすーっと綺麗に広がるのがなんとも美しい。Picard Brothersが制作の「Too Much」はビートの鳴らし方や歌声の多重エフェクト、その歌声に乗せられた重さと沈殿加減なんかが、昔のAaliyahとTimbalandコンビのような質感でたまらなく興奮する。と思って聴いていたらそれもそのはず、Aaliyah「More Than A Woman」が使用されているのですね。なんだか水浴びをしてるように潤んだ音色が跳ねるSven Thomas制作の「Get Like」も、Kehlaniのヴォーカルが可愛くて、艶やかでいてヴィヴィットな感触が映えてグッド。搾りたてのフルーツジュースのように甘酸っぱくて色鮮やかでフレッシュなミッド「In My Feelings」はPop & OakとAutoro "Toro" Whitfieldが制作を担当、ちょっぴりEDMっぽいテイストもあって尖り過ぎずの種っぽいツブツブ感ビートがグッド。夏の日の水辺みたいにきめ細かな眩さをキラキラと反射させるよう天然水仕込みのさらさらしたミッド「Hold Me By The Heart」、制作はPop & OakとAutoro "Toro" Whitfieldが共同で担当。Kehlaniの清水のように冷たくキリリと澄み切ったヴォーカルも美しく溶け合い、鼓膜を伝って体中に駆け巡るのが心地いい(浸透)。「Thank You」はPop & Oakが共同制作したこれまた瑞々しいポップ風味の清涼ミッドで、Kehlaniの清流のように自由に透明に流れを変えるヴォーカルが壮麗でまるで湧き水のよう。とここまでが本編の内容で、ここからは豪華盤のみの収録曲が二曲収録。P-Loが制作を担当しSasha「Dat Sexy Body」をネタ使いしたトロピカルテイストの「I Wanna Be」なんかも、キュートでいてピチピチと弾けるKehlaniの歌声がなんとも美味でグッド。最後はJMIKEとDjembaが共同制作した「Gangsta」で、漏電するようにビリビリダラダラと鳴るシンセの中で、妖しく揺らめく毒の華のような歌声がじわじわと聴き手を麻痺させます。

最近はダウナーが流行しているせいか、囁くようにとか静かになだらかに歌うR&Bシンガーが多い中、Kehlaniは跳ねるようにキュートでピチピチとしたヴォーカルで全編を彩っていて色鮮やか。アルバムの大半の楽曲をPop & Oakが担当しているのも手伝って、全19曲とこれだけのボリュームながら統一感はあって、なおかつ90年代のR&Bを彷彿とさせるサウンドの連続でがっちり三十路のハートを掴んでくれました。








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